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JP2015035846A - クリップ - Google Patents

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JP2015035846A JP2013164289A JP2013164289A JP2015035846A JP 2015035846 A JP2015035846 A JP 2015035846A JP 2013164289 A JP2013164289 A JP 2013164289A JP 2013164289 A JP2013164289 A JP 2013164289A JP 2015035846 A JP2015035846 A JP 2015035846A
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Abstract

【課題】電線が挟持される位置に関わらず、確実に複数本の電線を挟持可能なクリップを提供する。
【解決手段】支軸2を介して一端3a,3aを開閉可能に連結される一対の把持部3,3を備えるクリップ1であって、一対の把持部3,3は、長手方向に沿って挟持部4,4がそれぞれ設けられ、挟持部4は、支軸2から一端3aにかけて緩やかに湾曲するとともに先端部4a同士が近接するように形成され、噛合可能に少なくとも先端部4aに凹面4cと凸面4dが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、支軸を介して一端を開閉可能に連結される一対の把持部を備えるクリップに係り、特に、把持部に設けられる挟持部が支軸から一端にかけて緩やかに湾曲するクリップに関する。
まず、従来技術であるクリップについて、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、クリップ100は、支軸101を介して一端102a,102aを開閉可能に連結される一対の把持部102,102が備えられる。把持部102,102の内側面は、それぞれ電線や端子又はシート材といった被挟持物を挟持するための挟持部102b,102bであって、通常金属や合成樹脂といった剛性を有する材質によって形成されている。
しかし、挟持部102b,102bは、いずれも長手方向に沿って直線状に形成されているため、被挟持物が例えばシート材である場合には、外力が加えられることによってこのシート材が容易に位置ズレしたり、落下したりするという課題があった。
また、挟持部102b,102bは、剛性を有する材質によって形成されていることから、被挟持物の破損や傷付きが発生するという課題もあった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、クリップに関する技術が開発されており、それに関して既に考案や発明が開示されている。
特許文献1には「接続端子用クリップ」という名称で、複数の端子を同時に接触保持可能な接続端子用クリップに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された接続端子用クリップに関する考案は、絶縁基板の導電面とそれぞれ接触するクリップ可動片の各対向側面に弾性保持面が形成されたことを特徴とする。
このような特徴を備えた接続端子用クリップにおいては、ゴム等からなる弾性保持面が備えられているため、端子のような比較的厚さの薄い被挟持物を確実に接触保持することができる。
次に、特許文献2には「クリップ式コネクタ」という名称で、挟持内面に弾性材料から形成された押圧部材を有するクリップ式コネクタに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、シート状のプリント配線基板を支持する基台と、基台に揺動自在に取り付けられ、基台とともにプリント配線基板を挟持する閉じ位置、及びプリント配線基板の着脱を可能にする開き位置との間で移動するアームと、アームを前記閉じ位置に移動したときにプリント配線基板と接触して導通を得る接触子とを備えるクリップ式コネクタにおいて、接触子とは別体に設けられ、アームを前記閉じ位置に移動したときにプリント配線基板を基台に押さえ付けるとともに、アームを開き位置に移動させたときにプリント配線基板の押え付けを解除する押圧部材を備えることを特徴とする。
このような特徴を有するクリップ式コネクタにおいては、基板ストッパーと押圧部材によって、プリント配線基板が位置ズレしたり、アーム及び基台の間からプリント配線基板が抜けたりすることを防止可能である。また、押圧部材として、樹脂材料で形成された弾性体が用いられることから、接触子やプリント配線基板の破損・傷付き・汚れ等を防止できる。
実開昭62−156882号公報 特開2008−235217号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、被挟持物が例えば一定径以上を有する電線である場合には、支点部に近い奥寄りに一方の電線を挟持するとともに先端寄りに他方の電線を挟持すると、先端寄りの電線の表面に弾性保持面が接触し難い。そのため、先端寄りの電線を落下させてしまう可能性がある。特に、先端寄りの電線の径が奥寄りの電線の径よりも小さい場合には、この可能性が高くなる。
次に、特許文献2に開示された発明においては、基板ストッパーの第2ストッパー部は、基台の長手方向に沿って直線的に形成されているため、特許文献1に開示された考案と同様に、複数本の電線を確実に挟持することができない可能性がある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、電線が挟持される位置に関わらず、確実に複数本の電線を挟持可能なクリップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係るクリップは、支軸を介して一端を開閉可能に連結される一対の把持部を備えるクリップであって、この一対の把持部は、長手方向に沿って挟持部がそれぞれ設けられ、この挟持部は、支軸から一端にかけて緩やかに湾曲するとともに先端部同士が近接するように形成され、噛合可能に少なくともこの先端部に凹凸面が形成されることを特徴とすることを特徴とする。
このような構成のクリップにおいては、「一対の把持部は、長手方向に沿って挟持部がそれぞれ設けられる」ため、挟持部は少なくとも連続的な長尺状の面を有する。また、「挟持部は、支軸から一端にかけて緩やかに湾曲するとともに先端部同士が近接するように形成され」とは、挟持部は全長に亘って湾曲していると同時に、挟持部の先端部に向かうほど対向する挟持部同士の間隔が徐々に狭まるような形状となっていることを意味している。なお、先端部同士が近接する限り湾曲の形状は限定されず、挟持部に沿った曲率は全長に亘って一定でなくても良い。特に支軸付近では湾曲の曲率がわずかであっても良い。そして、「凹凸面」とは、挟持部同士の対向する面が、凹凸状に形成され、長手方向に直交する断面が矩形状や鋸歯状の噛合面をなしていることをいう。なお、挟持部は、被挟持物への過剰な衝撃を軽減するため、表面が弾性材で形成されることが望ましい。
上記構成のクリップにおいては、被挟持物は挟持部の連続的な長尺状の面に沿って挟まれた状態で保持される。例えば被挟持物が複数本の電線である場合には、挟持部が湾曲し、しかも挟持部同士の間隔が先端部に向かうほど徐々に狭まるような形状となっていることから、先端寄りの電線も他の電線と同様に挟持部によって保持される。また、支軸に近い奥寄りに太い径の電線を挟持するとともに先端部寄りに細い径の電線を挟持した場合であっても、双方の電線が保持される。
さらに、挟持部同士の対向する面に噛合面が形成されることから、被挟持物に対する圧接力が増加し、被挟持物の落下やズレが防止される。
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載のクリップにおいて、挟持部は、把持部と別体的に形成されるとともに、把持部に対して基端部に設けられる傾動軸を中心として傾動自在に取り付けられ、先端部を一端から遠ざける方向に付勢する第1の弾性体が先端部と一端との間に設けられることを特徴とする。
このような構成のクリップにおいて、挟持部は把持部と別体的に形成されるが、請求項1記載の発明と同様に、少なくとも連続的な長尺状の面を有する。また、基端部及び先端部は、挟持部の両端部のうちそれぞれ支軸及び把持部の一端に近い端部をいう。
上記構成のクリップにおいては、請求項1記載の発明の作用に加えて、把持部の一端が閉じられると、挟持部が基端部に設けられる傾動軸を中心として傾動するため、挟持部に沿って配置された被挟持物の表面に挟持部が当接する。このうち先端部は、第1の弾性体によって把持部の一端から遠ざける方向に付勢されることから、先端部に近づくほど被挟持物に対する圧接力が増加する。
また、把持部の一端が閉じられた際に、挟持部が把持部の内部に完全に収容可能に構成される場合では、被挟持物の径によっては、被挟持物が把持部によって挟持される場合も考えられる。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項2記載のクリップにおいて、傾動軸は、先端部と基端部の間に設けられ、挟持部は、第1の弾性体に代えて、対向する一対の基端部同士の間に設けられ先端部を一端から遠ざける方向に付勢する第2の弾性体を備えることを特徴とする。
上記構成のクリップにおいては、請求項2に記載の発明の作用に加えて、挟持部が先端部と基端部の間に設けられる傾動軸を中心として傾動するとともに、第2の弾性体によって先端部に近づくほど被挟持物に対する圧接力が増加する。
そして、請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のクリップにおいて、把持部は、一端から支軸までを構成する把持片と、支軸から他端までを構成する操作片と、からなり、把持片は、この操作片に対しスライド可能かつ回動可能に連結部材を介して連結されることを特徴とする。
このような構成のクリップにおいて、「把持片は、この操作片に対しスライド可能かつ回動可能に連結部材を介して連結される」とは、把持片は、連結部材に沿ってスライドすることで操作片に対し離隔又は連結可能であって、離隔後は連結部材を中心として回動可能となっている構造をいう。この連結部材とは、例えば把持片と操作片に両端が嵌合される棒状体や長尺状のスライド部材が考えられる。
上記構成のクリップにおいては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、被挟持物を挟持していない状態では挟持部が対向しないように配置される。また、被挟持物を挟持する際には、把持片が回動して挟持部が対向するように配置される。一方で、被挟持物の種類によっては、把持片が回動することなく挟持部以外の面によって被挟持物が保持される。例えば、被挟持物がシート材である場合には、長手方向に沿って直線状をなす把持部によってこれが保持される。
本発明の請求項1記載のクリップによれば、被挟持物が複数本の電線である場合には、径の異なる複数本の電線を確実に保持することができる。そのため、クリップ又は電線のいずれかが落下するために発生する事故を未然に防止可能である。したがって、作業の安全性を確保することができる。加えて、挟持部に設けられた噛合面によって電線のズレが発生しないため、クリップの付け直し等をする必要がなく作業時間を短縮することができる。
本発明の請求項2記載のクリップによれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、挟持部が把持部の開閉に伴い被挟持物の表面に当接することから、被挟持物の形状に適宜対応して、これを保持することが可能である。また、第1の弾性体が設けられるので、より確実に先端部で被挟持物を把持できる。さらに、適切な復元力を有する第1の弾性体を選択することで、被挟持物に対する圧接力を調整することが可能なため、被挟持物の損傷を防止することができる。
本発明の請求項3記載のクリップによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を有する。
本発明の請求項4記載のクリップによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、挟持部によって異なる径の電線を確実に保持することが可能であるとともに、これ以外の把持部によって従来技術と同様にシート材を保持することができる。したがって、形状が異なる2種類のクリップを所持する必要がなく、便利である。
(a)及び(b)はそれぞれ実施例1に係るクリップの平面図であり、(c)は実施例1に係るクリップを構成する挟持部の断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例1の変形例に係るクリップの平面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例2に係るクリップの平面図である。 (a)は実施例2に係るクリップの平面図であり、(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。 (a)は実施例2に係るクリップの長手方向に沿った断面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)におけるB−B線矢視断面図及びC−C線矢視断面図である。 従来技術に係るクリップの平面図である。
本発明の実施の形態に係る実施例1のクリップについて、図1及び図2を用いて詳細に説明する(主に、請求項1及び請求項2に対応)。図1(a)及び図1(b)はそれぞれ実施例1に係るクリップの平面図であり、図1(c)は実施例1に係るクリップを構成する挟持部の断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例のクリップ1は、支軸2を介して一端3a,3aを開閉可能に連結される一対の把持部3,3が備えられる。支軸2には、一端3a,3aが互いに閉じるように付勢する金属製のねじりバネが巻回されている(図示せず)。したがって、ヤットコ等で他端3b,3b同士を開閉する操作を行うと、一端3a,3aが開閉される構造となっている。そして、把持部3,3の対向する側部3c,3cは、一端3a,3a付近で直線状を成しているがこれに連なる2箇所において浅い凹部が形成されている。また、把持部3,3の断面は略コ字状をなしており、この略コ字状の内部に挟持部4,4が把持部3,3の長手方向に沿ってそれぞれ把持部3,3と別体的に設けられる。
挟持部4は、支軸2付近から一端3aにかけて緩やかに湾曲するとともに先端部4a,4a同士が近接するように形成される。すなわち、把持部3,3を閉じたときに先端部4aに向かうほど対向する挟持部4,4同士の間隔が徐々に狭まるような形状となっている。また、挟持部4は、把持部3に対して基端部4bに設けられる傾動軸5を中心として傾動自在に取り付けられる。この傾動軸5は、挟持部4を貫通して設けられ両端が把持部3に固着されている。さらに、先端部4aを一端3aから遠ざける方向に付勢するコイルバネ6が、両端をそれぞれ先端部4aと一端3aに設けられた孔部(図示せず)に係止されて設けられる。加えて、上側の挟持部4と下側の挟持部4が対向する面には、先端部4a,4aから基端部4b,4bに亘って、図1(c)に示すように、互いに噛合可能な矩形状の凹面4cと凸面4dが形成される。この凹面4cと凸面4dは、上側の挟持部4と下側の挟持部4のそれぞれいずれかの内側面によって形成されるものであり、上下の挟持部4,4のいずれかは特定されなくともよい。
なお、把持部3及び傾動軸5は金属によって形成され、挟持部4の表面はある程度弾力性を有する合成樹脂で形成されている。また、挟持部4は、傾動軸5及びコイルバネ6と接触する部分を金属材で被覆され(図示せず)、これらの部分の損傷が防止される構造となっている。
図1(a)に示すように、本実施例のクリップ1においては、他端3b,3b同士を閉じるように操作すると、一端3a,3aが開く。このとき、被挟持物を挟持部4,4の間へ通過させるための間隔が確保されるように、コイルバネ6,6の長さはそれぞれ調整されている。
次に、図1(b)に示すように、被挟持物が径の異なる2本の電線12a,12bであった場合、クリップ1の一端3a,3aを閉じると、基端部4b,4bでは把持部3,3に押されて傾動軸5,5同士の間隔が狭められる。また、先端部4a,4aでは、電線12a,12bによってコイルバネ6,6が収縮する。この結果、電線12a,12bは挟持部4,4によって圧接され、保持されることとなる。このとき、コイルバネ6,6によって先端部4a,4aに近づくほど被挟持物に対する圧接力が増加するとともに、凹面4cと凸面4dが互いに噛合するため、電線12a,12bがずれたり先端部4a,4aの間から脱落したりすることが防止される。
また、他端3b,3bを操作することにより一端3a,3aが開かれると、直ちに電線12a,12bに対する挟持部4,4の圧接が解除され、電線12a,12bも開放される。
以上説明したように、本実施例のクリップ1によれば、挟持部4,4によって径の異なる複数本の電線を確実に保持することができる。なお、支軸2寄りに細い径の電線12aを挟持し先端部4a寄りに太い径の電線12bを挟持する場合であっても、側部3c,3cと挟持部4,4によってこれらの電線12a,12bを保持可能な場合がある。すなわち、電線の径や本数に適宜対応して、これらを保持することが可能である。したがって、クリップ1から電線12a,12bのいずれかが脱落することによる事故を未然に防止可能であり、作業の安全性を確保することができる。
さらに、凹面4cと凸面4dやコイルバネ6,6によって、より確実に電線12a,12bを把持可能であるため、電線12a,12bを把持し直すことが不要となる。したがって、従来技術に係るクリップを使用する場合に比べ、作業時間を短縮することができる。
そして、挟持部4,4はある程度弾力性を有する合成樹脂で形成されていることに加え、適切な復元力を有するコイルバネ6,6を選択することで、電線12a,12bに対する圧接力を調整することが可能なため、凹面4cと凸面4d及びコイルバネ6,6の圧接による電線12a,12bの損傷を防止することができる。
次に、実施例1の変形例に係るクリップ1aについて、図2を用いて詳細に説明する(主に、請求項3に対応)。図2(a)及び図2(b)は、それぞれ実施例1の変形例に係るクリップの平面図である。なお、図1で示した構成要素については、図2においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、クリップ1aにおいては、傾動軸5が挟持部4の先端部4aと基端部4bの間に設けられる。そして、2本のコイルバネ6,6に代えて、1本のコイルバネ6aが基端部4b,4b同士の間に設けられる。このコイルバネ6aは、コイルバネ6と同様に先端部4aを一端3aから遠ざける方向に付勢する。この他の構成は、実施例1に係るクリップ1と同様である。
図2(a)に示すように、本実施例の変形例に係るクリップ1aにおいては、 他端3b,3bの操作により一端3a,3aが開かれると、コイルバネ6aが先端部4aを一端3aから遠ざける方向に付勢することから、先端部4a,4a同士が近接する。ただし、傾動軸5,5がそれぞれ挟持部4,4の略中央部分に設けられているため、把持部3,3が離隔している状態では先端部4a,4a同士が当接することが抑制される。したがって、被挟持物を挟持部4,4の間へ通過させるための間隔は確保されている。
次に、図2(b)に示すように、2本の電線12a,12bを挟持する場合、クリップ1の一端3a,3aを閉じると、把持部3,3に押されて傾動軸5同士の間隔が狭められる。そのため、先端部4a,4aが当接可能となる。したがって、電線12a,12bは挟持部4,4によって圧接され、保持されることとなる。この他の作用は、本実施例に係るクリップ1と同様である。
以上説明したように、本実施例の変形例に係るクリップ1aの効果は、本実施例に係るクリップ1の効果と同様である。
なお、本発明のクリップ1,1aの構造は本実施例に示すものに限定されない。例えば、挟持部4,4は凹面4cと凸面4d以外の端面が金属材等で被覆されていても良い。また、凹面4cと凸面4dは、硬質ゴムで形成されても良く、鋸歯状であっても良い。さらに、凹面4cと凸面4dは、基端部4b付近には設けられなくても良い。
本発明の実施の形態に係る実施例2のクリップについて、図3乃至図5を用いて詳細に説明する(主に、請求項4に対応)。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3乃至図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ実施例2に係るクリップの平面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施例のクリップ7は、実施例1に係るクリップ1の把持部3,3の代わりに、把持部8,8を備える。把持部8は、先端部9aから基端部9bまでを構成する把持片9と、一端10aから他端10bまでを構成する操作片10と、からなり、把持片9は、操作片10に対しスライド部材11を介して連結される。さらに、把持片9は、基端部9bから先端部9aにかけて緩やかに湾曲する挟持部9cと、その反対側にある側部9dと、が接合されて構成される。すなわち、クリップ7は、実施例1に係るクリップ1,1aと異なり、挟持部9cと側部9dが一体的に形成されている。なお、挟持部9cはある程度弾力性を有する合成樹脂で形成され、側部9dは実施例1に係る側部3cと同一の材質及び形状である。
また、把持片9は、操作片10に対しスライド可能(図中X方向)かつ回動可能(図中Y方向)に構成される。
次に、本実施例に係る実施例2のクリップを構成する把持片9について、図4を用いて詳細に説明する。図4(a)は実施例2に係るクリップの平面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線矢視断面図である。
図4(a)に示すように、本実施例のクリップ7では、図3における挟持部9cと側部9dの配置が入れ替えられている。そのため、対向する挟持部9c,9c同士の間に、2本の電線12a,12bが挟持される。
図4(b)に示すように、挟持部9c,9cには、先端部9aから基端部9bに亘って互いに噛合可能な凹凸面9e,9fが形成される。
続いて、本実施例に係る実施例2のクリップを構成するスライド部材について、図5を用いて詳細に説明する。図5(a)は実施例2に係るクリップの長手方向に沿った断面図であり、図5(b)及び図5(c)はそれぞれ図5(a)におけるB−B線矢視断面図及びC−C線矢視断面図である。
図5(a)乃至図5(c)に示すように、本実施例のクリップ7を構成するスライド部材11は、略円筒形状であって、把持片9及び操作片10にそれぞれ埋設されるスライド片11a,11bから構成される。スライド部材11の内部には、引きバネであるコイルバネ11cが係止部11d,11dにより両端を係止されて収容される。また、スライド片11aとスライド片11bは入れ子式に構成され、スライド片11aはスライド片11bの内壁に沿って摺動可能となっている。なお、把持片9の基端部9bに形成された嵌入部9gには、操作片10の一端10aに形成された突出部10cが嵌入する構造である。
本実施例に係るクリップ7においては、把持片9をX方向へ引っ張ると、突出部10cが嵌入部9gから引き出される。そして、把持片9をY方向へ回動させた後、把持片9を引っ張ることを止めると、コイルバネ11cの復元力によって突出部10cが嵌入部9gへ嵌入される。これにより、把持片9はスライド部材11を介して操作片10によって支持されることとなるため、他端10b,10b(図3参照)の開閉に伴って先端部9a,9aも開閉する。この開閉は、挟持部9c,9c同士が対向する場合及び側部9d,9d同士が対向する場合のいずれにおいても可能である。したがって、挟持部9c,9c同士が対向する場合においては、図4(a)に示すように、2本の電線12a,12bが挟持される。一方、側部9d,9d同士が対向する場合においては、従来技術と同様にシート状の被挟持物が挟持される。
以上説明したように、本実施例に係るクリップ7によれば、挟持部9cと側部9dが接合されて一体的に把持片9を形成することから、実施例1に係るクリップ1,1aよりも簡易な構成となっている。そのため、製造が比較的容易である。
また、クリップ7では、把持片9をX方向へ引っ張ったり、Y方向へ回動させたりすることが可能なため、挟持部9c,9c同士及び側部9d,9d同士のいずれかをそれぞれ自在に対向させることができる。そのため、電線12a,12b及びシート状の被挟持物のいずれをも保持することができる。すなわち、持ち運ぶクリップの本数を増加させなくても、形状の異なる被挟持物を保持することが可能である。加えて、挟持部9c,9cは、基端部9bから先端部9aにかけて緩やかに湾曲するとともに、凹凸面9e,9fが設けられることから、先端部9a寄りに細い径の電線12aを挟持し基端部9b寄りに太い径の電線12bを挟持する場合であってもこれらの電線12a,12bを損傷させることなく確実に保持することができる。この他の効果は、実施例1のクリップ1と同様である。
なお、本実施例に係るクリップ7の構造は本実施例に示すものに限定されない。例えば、スライド部材11の代わりに連結部材として棒状体が設けられ、把持片9及び操作片10を分離可能に構成されても良い。ただし、その場合は、把持片9及び操作片10を連結状態を維持するための固定部材が設けられることが望ましい。また、挟持部9cは、側部9dと同一の金属材によりこれと一体的に形成されても良い。この他、挟持部9cは、実施例1に係る挟持部4のように側部9dと別体的に構成されても良い。
請求項1乃至請求項4に記載された発明は、確実に複数本の電線等を挟持可能なクリップとして利用可能である。
1,1a…クリップ 2…支軸 3…把持部 3a…一端 3b…他端 3c…側部 4…挟持部 4a…先端部 4b…基端部 4c…凹面 4d…凸面 5…傾動軸 6,6a…コイルバネ 7…クリップ 8…把持部 9…把持片 9a…先端部 9b…基端部 9c…挟持部 9d…側部 9e,9f…凹凸面 9g…嵌入部 10…操作片 10a…一端 10b…他端 10c…突出部 11…スライド部材 11a,11b…スライド片 11c…コイルバネ 11d…係止部 12a,12b…電線 100…クリップ 101…支軸 102…把持部 102a…一端 102b…挟持部

Claims (4)

  1. 支軸を介して一端を開閉可能に連結される一対の把持部を備えるクリップであって、
    この一対の把持部は、長手方向に沿って挟持部がそれぞれ設けられ、
    この挟持部は、前記支軸から前記一端にかけて緩やかに湾曲するとともに先端部同士が近接するように形成され、噛合可能に少なくともこの先端部に凹凸面が形成されることを特徴とするクリップ。
  2. 前記挟持部は、前記把持部と別体的に形成されるとともに、前記把持部に対して基端部に設けられる傾動軸を中心として傾動自在に取り付けられ、
    前記先端部を前記一端から遠ざける方向に付勢する第1の弾性体が前記先端部と前記一端との間に設けられることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  3. 前記傾動軸は、前記先端部と前記基端部の間に設けられ、
    前記挟持部は、前記第1の弾性体に代えて、対向する一対の前記基端部同士の間に設けられ前記先端部を前記一端から遠ざける方向に付勢する第2の弾性体を備えることを特徴とする請求項2記載のクリップ。
  4. 前記把持部は、前記一端から前記支軸までを構成する把持片と、前記支軸から他端までを構成する操作片と、からなり、前記把持片は、この操作片に対しスライド可能かつ回動可能に連結部材を介して連結されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリップ。

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