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JP2015029975A - 連続混練機 - Google Patents

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JP2015029975A
JP2015029975A JP2013163312A JP2013163312A JP2015029975A JP 2015029975 A JP2015029975 A JP 2015029975A JP 2013163312 A JP2013163312 A JP 2013163312A JP 2013163312 A JP2013163312 A JP 2013163312A JP 2015029975 A JP2015029975 A JP 2015029975A
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敦史 杉原
Atsushi Sugihara
敦史 杉原
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】活物質の割れを低減することができる連続混練機を提供する。【解決手段】混練室11に互いに平行に且つ回動可能に設けられた2本の回転軸2と、回転軸2に取り付けられた湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と、を備え、各回転パドルが回動することにより、混練室11に投入された粉体と液体とを混練するとともに、搬送方向に搬送し、混練室11は、搬送方向手前側に湿潤領域と、搬送方向奥側に混練領域(固練領域、希釈領域、結着剤混合領域)と、を備え、湿潤領域における湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離は、混練領域における固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との距離より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、連続混練機に関する。
従来、二次電池の電極は、電極合剤ペーストを集電体の表面に塗工し、乾燥させ、当該集電体及び電極合剤をプレス加工することにより形成されている。また、電極合剤ペーストは、活物質、結着剤、希釈剤等を混練することにより形成されている。活物質、結着剤、希釈剤等の混練には、混練機が用いられる。例えば、特許文献1には、粉体と結着剤とを搬送する搬送手段と、粉体と結着剤とを混練する混練手段と、粉体投入口と結着剤投入口との間に粉体を圧縮する粉体圧縮手段と、を備える混練機が記載されている。
ところで、集電体に塗工された電極合剤の乾燥炉数を削減するため、電極合剤ペーストの固形分の含有比率を多くすることが検討されている。しかし、電極合剤ペーストに含まれる固形分の含有比率を多くすると、粘度が上昇するため、集電体への塗工が難しくなってしまう。そこで、電極合剤の粘度を下げるため、混練機における混練において、電極合剤に大きなせん断力を加える必要がある。しかし、電極合剤に大きなせん断力を加えると、活物質が割れてしまい、二次電池の耐久性及び安全性が低下してしまう。
特開2011−224435号公報
しかしながら、特許文献1には、電極合剤に十分なせん断力を加えるため、粉体圧縮手段を備える混練機について記載されているが、活物質の割れの防止については言及されていない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、活物質の割れを低減することができる連続混練機を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様にかかる連続混練機は、混練室に互いに平行に且つ回動可能に設けられた2本の回転軸と、前記回転軸に取り付けられた複数の回転パドルと、を備える。また、前記回転パドルが回動することにより、前記混練室に投入された粉体と液体とを混練するとともに、搬送方向に搬送する。また、前記混練室は、前記搬送方向手前側に湿潤領域と、前記搬送方向奥側に混練領域と、を備える。そして、前記湿潤領域における前記回転パドルと前記混練室内壁との間の距離は、前記混練領域における前記回転パドルと前記混練室内壁との距離より大きい。
活物質の割れを低減することができる連続混練機を提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる連続混練機を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる連続混練機の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1にかかる湿潤領域のパドルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる湿潤領域のパドルを軸方向から見た正面図である。 本発明の実施の形態1にかかる湿潤領域のパドルの側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる湿潤領域のパドルの羽を説明する図である。 本発明の実施の形態2にかかる湿潤領域のパドルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2にかかる湿潤領域のパドルを軸方向から見た正面図である。 本発明の実施の形態2にかかる湿潤領域のパドルの側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる湿潤領域のパドルの羽を説明する図である。 湿潤領域を備えない場合の連続混練機の構成を説明する図である。 実施例3、実施例4にかかる連続混練機及び湿潤領域を備えない連続混練機によって混練された電極合剤ペーストの黒色度を示すグラフである。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる連続混練機100を示す断面図である。図1に示すように、連続混練機100は、バレル1、回転軸2、送りスクリュ3、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7、抵抗スペーサ8、戻しスクリュ9等を備える。
バレル1は、中空の筒状部材であり、鋼材等により形成されている。バレル1の内部は混練室11となっている。また、混練室11の内部には、2本の回転軸2が互いに平行に設けられている。また、混練室11は、回転軸2の軸方向から見て、2つの円が部分的に重なりあった断面形状を有している。そして、当該2つの円の中心に、それぞれ、回転軸2が位置している。
また、バレル1には、粉体投入口11、希釈剤投入口12、13、結着剤投入口14を備えている。粉体投入口11、希釈剤投入口12、13、結着剤投入口14は、連続混練機100における粉体及び液体の搬送方向上流側から下流側に向かって、この順に並んでいる。
なお、図1の連続混練機100の下側に示す矢印の方向を粉体及び液体の搬送方向とし、図1に向かって左側を上流側とし、図1に向かって右側を下流側とする。
また、粉体投入口11においては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)及び活物質(負極活物質又は正極活物質)が混練室11内部に投入される。また、希釈剤投入口12、13においては、希釈剤が混練室11内部に投入される。また、結着剤投入口14においては、結着剤が混練室11内部に投入される。例えば、本発明の実施の形態1では、負極活物質として黒鉛を用い、希釈剤として水を用い、結着剤としてスチレンブタジエンラテックス(SBR)を用いる。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる連続混練機100の構成を説明する図である。図2において、上段の数字は、混練室11のスペースを意味し、図2に示す連続混練機100の混練室11には、28個のスペースがあることを意味している。具体的には、1個のスペースは、湿潤用回転パドル4又は固練用回転パドル5又は希釈用回転パドル6又は結着剤混合用回転パドル7が1個配置できる大きさとなっている。
また、図2の下段には、混練室11に設けられる部材の種類、又は、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との間の距離(クリアランス)が記載されている。より具体的には、図2の下段において、「スクリュ」とは送りスクリュ3を意味し、「抵抗」とは抵抗スペーサ8を意味し、「逆スクリュ」とは戻しスクリュ9を意味する。また、図2の下段において、「7.5」とは湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6と混練室11の内壁との間の距離が7.5mmであることを意味し、「1.0」とは、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との間の距離が1.0mmであることを意味する。ここで、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との間の距離とは、各パドルが回転した際の各パドルの最外周(各パドルの羽根の先端)と混練室11の内壁との距離である。
回転軸2は、鋼材等から形成される軸部材である。また、回転軸2は、混練室11の両端に亘って回動可能に設けられている。また、回転軸2は所定の距離だけ離間して互いに平行に配置されている。回転軸2は、適宜の駆動装置(図示省略)により、所定の方向に回動される。
また、回転軸2には、送りスクリュ3、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7、抵抗スペーサ8、戻しスクリュ9が回転軸2の回動に伴って回動可能に取り付けられている。これにより、図2に示すように、混練室11に、粉体及び液体の搬送方向上流側から下流側に向かって、湿潤領域、固練領域、希釈領域、結着剤混合領域が形成されている。また、固練領域、希釈領域、結着剤混合領域は混練領域を形成する。
送りスクリュ3は、円筒状の本体部と、当該本体部の外周側面に形成された螺旋状の羽根部と、を有している。また、送りスクリュ3の本体部の貫通穴部に回転軸2が貫通し、送りスクリュ3と回転軸2とが同心となるように固定されている。そして、送りスクリュ3が回転軸2の回動に伴って回動することにより、送りスクリュ3は粉体及び液体を搬送方向に搬送する。
また、図2に示すように、搬送方向の最上流側の送りスクリュ3の搬送方向の長さは、湿潤用回転パドル4の搬送方向の長さの約6倍の長さとなっている。その他の送りスクリュ3の搬送方向の長さは、湿潤用回転パドル4の搬送方向の長さの約2倍の長さとなっている。なお、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7の搬送方向の長さはほぼ同じとなっている。
図3A〜図3Dに、本実施の形態1にかかる湿潤用回転パドル4を示す。図3A〜図3Dに示すように、湿潤用回転パドル4は、筒状本体部41と、筒状本体部41の外周側面に4枚の羽根42を備えている。また、湿潤用回転パドル4において、粉体及び液体を搬送する向きが異なる羽根42が互い違いに並んでいる。換言すれば、湿潤用回転パドル4において、隣り合う羽根42の向きは異なっている。
また、湿潤用回転パドル4の筒状本体部41の貫通穴部に回転軸2が貫通し、湿潤用回転パドル4と回転軸2とが同心となるように固定されている。そして、湿潤用回転パドル4が回転軸2の回動に伴って回動することにより、湿潤用回転パドル4は混練室11の内部に乱流を引き起こし、粉体及び液体を搬送方向に搬送しながら、粉体と液体とを混合する。これにより、粉体が湿潤する。
また、図3Dに示すように、一の羽根42と筒状本体部41の軸方向端部の外縁43とのなす角をα、当該一の羽根42と隣り合う他の羽根42と筒状本体部41の軸方向端部の外縁43とのなす角をβ、羽根42の長さをL、湿潤用回転パドル4の軸方向の長さをHとした場合に、30°≦α≦60°、30°≦β≦60°、Lsinα/H≧0.8、Lsinβ/H≧0.8である。これにより、湿潤用回転パドル4が回転軸2の回動に伴って回動することにより、混練室11内部に乱流を引き起こし、粉体と液体との混合を促進させ、粉体の湿潤を促進させることができる。
また、湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離は、固練用回転パドル5と混練室11の内壁との間の距離と同じ、又は大きいことが好ましい。具体的には、湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離は、7.5mm以上である。これにより、湿潤領域において、湿潤用回転パドル4が回動することにより粉体に大きなせん断力が加わるのを防ぐことができ、粉体が十分に湿潤していない際に当該粉体が割れてしまうのを防ぐことができる。
混練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7は、特開2011−224435に記載のパドルと同様の形状を有する。具体的には、混練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7は、回転軸2の軸方向から見て、略三角形の断面形状を有する筒状の部材である。
また、混練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7の貫通穴部に回転軸2が貫通し、混練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と回転軸2とが同心となるように固定されている。
そして、混練用回転パドル5が回転軸2の回動に伴って回動することにより、混練用回転パドル5は粉体及び液体を搬送方向に搬送しながら、粉体及び液体にせん断力を付加する。また、希釈用回転パドル6が回転軸2の回動に伴って回動することにより、希釈用回転パドル6は粉体及び液体を搬送方向に搬送する。また、結着剤混合用回転パドル7が回転軸2の回動に伴って回動することにより、結着剤混合用回転パドル7は粉体及び液体を搬送方向に搬送しながら、負極活物質と希釈剤と結着剤(SBR)とを混合する。
なお、混練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7は、特開2011−224435に記載のねじれパドルと同様の形状を有していてもよい。
抵抗スペーサ8は、特開2011−224435に記載のスペーサと同様の形状を有する。具体的には、抵抗スペーサ8は、図1に示すように、鋼材等から形成される略円板状の部材である。また、抵抗スペーサ8は、その中心部に回転軸2が貫通可能な開口部を有している。また、抵抗スペーサ8の開口部に回転軸2が貫通し、抵抗スペーサ8と回転軸2とが同心となるように固定されている。そして、抵抗スペーサ8が回転軸2の回動に伴って回動することにより、粉体を圧縮する。これにより、粉体のかさ密度をできる限り均一に大きくし、粉体の体積をできる限り小さくすることができ、粉体に含まれる空気を除去することができる。換言すれば、粉体の重量バラつきを防止し、粉体の定量供給が可能になる。
また、抵抗スペーサ8は、図1に示すように、比較的大きい外形を有する大円板部8Aと比較的小さい外形を有する小円板部8Bと、から構成されている。大円板部8A、及び小円板部8Bの形状は、特開2011−224435に記載されている形状と同様である。
戻しスクリュ9は、送りスクリュ3と同様の形状を有している。なお、戻しスクリュ9の螺旋状の羽根部の向きは、送りスクリュ3の螺旋状の羽根部の向きと逆方向となるように、戻しスクリュ9と回転軸2とが固定されている。
実施の形態2
実施の形態2にかかる連続混練機は、実施の形態1にかかる連続混練機100と、湿潤用回転パドル4Aのみが異なる。よって、同一の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略する。以下、実施の形態2にかかる湿潤用回転パドル4Aについて、図4A〜図4Dを参照して、説明する。
図4A〜図4Dに示すように、湿潤用回転パドル4Aは、筒状本体部41Aと、筒状本体部41Aの外周側面に8枚の羽根42Aを備えている。また、湿潤用回転パドル4Aにおいて、粉体及び液体を搬送する向きが異なる羽根42Aが互い違いに並んでいる。換言すれば、湿潤用回転パドル4Aにおいて、隣り合う羽根42Aの向きは異なっている。
また、羽根42Aが筒状本体部41Aの軸方向に占める長さは、筒状本体部41Aの軸方向の長さの約半分であり、隣り合う羽根42Aのうち一方の羽根42Aが筒状本体部41Aの軸方向の一方側に位置し、他方の羽根42Aが筒状本体部41Aの軸方向の他方側に位置している。
また、湿潤用回転パドル4Aの筒状本体部41Aの貫通穴部に回転軸2が貫通し、湿潤用回転パドル4Aと回転軸2とが同心となるように固定されている。そして、湿潤用回転パドル4Aが回転軸2の回動に伴って回動することにより、湿潤用回転パドル4Aは混練室11の内部に乱流を引き起こし、粉体及び液体を搬送方向に搬送しながら、粉体と液体とを混合する。これにより、粉体が湿潤する。
また、図3Dに示すように、一の羽根42Aと筒状本体部41Aの軸方向端部の外縁43Aとのなす角をα、当該一の羽根42Aと隣り合う他の羽根42Aと筒状本体部41Aの軸方向端部の外縁43Aとのなす角をβ、羽根42Aの長さをL、湿潤用回転パドル4Aの軸方向の長さをHとした場合に、20°≦α≦70°、20°≦β≦70°、2Lsinα/H≧0.75、2Lsinβ/H≧0.75である。これにより、湿潤用回転パドル4Aが回転軸2の回動に伴って回動することにより、混練室11内部に乱流を引き起こし、粉体と液体との混合を促進させ、粉体の湿潤を促進させることができる。
また、湿潤用回転パドル4Aと混練室11の内壁との間の距離は、固練用回転パドル5と混練室11の内壁との間の距離と同じ、又は大きいことが好ましい。具体的には、湿潤用回転パドル4Aと混練室11の内壁との間の距離は、7.5mm以上である。これにより、湿潤領域において、湿潤用回転パドル4Aが回動することにより粉体に大きなせん断力が加わるのを防ぐことができ、粉体が十分に湿潤していない際に当該粉体が割れてしまうのを防ぐことができる。
次に、本発明の実施の形態の実施例について説明する。表1に、本発明の実施の形態1にかかる実施例1〜3と、本発明の実施の形態1に対する比較例1〜7を示す。具体的には、実施例1〜3にかかる湿潤用回転パドル4は、30°≦α≦60°、30°≦β≦60°、Lsinα/H≧0.8、Lsinβ/H≧0.8をすべて満たす。一方、比較例1〜7にかかる湿潤用回転パドルは、30°≦α≦60°、30°≦β≦60°、Lsinα/H≧0.8、Lsinβ/H≧0.8のうち1つ以上を満たさない。
Figure 2015029975
また、表2に、本発明の実施の形態2にかかる実施例4〜6と、本発明の実施の形態2に対する比較例8〜14を示す。具体的には、実施例4〜6にかかる湿潤用回転パドル4Aは、20°≦α≦70°、20°≦β≦70°、2Lsinα/H≧0.75、2Lsinβ/H≧0.75をすべて満たす。一方、比較例8〜14にかかる湿潤用回転パドルは、20°≦α≦70°、20°≦β≦70°、2Lsinα/H≧0.75、2Lsinβ/H≧0.75のうち1つ以上を満たさない。
Figure 2015029975
また、表3に、湿潤領域を備えない連続混練機の比較例15を示す。また、図5に、比較例15にかかる連続混練機の構成を示す。図5に示すように、比較例15にかかる連続混練機では、湿潤領域の代わりに第1の固練領域を有する点が、実施の形態1にかかる連続混練機100と異なっている。図5に示す第1の固練領域及び第2の固練領域は、実施の形態1にかかる固練領域と同様の構成を有する。
Figure 2015029975
また、実施例1〜6及び比較例1〜15において、連続混練機に投入された材料の組成は、負極活物質が98.6wt.%、CMCが0.7wt.%、SBRが0.7wt.%であり、負極活物質として黒鉛を用い、希釈剤として水を用いた。また、連続混練機によって混練された負極材ペーストにおける負極活物質の含有比率は、54wt.%である。また、回転軸2の回転速度は、600rpmであり、材料の送り流速は1.4L/minである。なお、wt.%は重量パーセント濃度であり、L/minは、リットル毎秒である。
また、黒色度は、以下の方法で計測した。まず、連続混練機で混練された負極材ペーストを純粋で10倍に希釈した。次に、遠心分離器を用いて希釈された負極材ペーストを遠心分離した。なお、遠心分離用容器の容量は2ml、遠心速度は15000rpm、遠心時間は30minである。次に、遠心分離された負極材ペーストの上澄みを採取し、当該上澄みを純粋で5倍に希釈した。次に、吸光光度計を用いて5倍希釈した上澄みの吸光度を測定した。そして、波長400nm、500nm、600nm、700nmの吸光度の平均値を5倍した値を黒色度とした。
また、表1〜3において、黒色度が18以下の場合に判定をOKとし、黒色度が18より大きい場合に判定をNGとした。また、表1、2において、クリアランスとは、湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離を意味する。
表1に示すように、比較例1及び比較例2にかかる湿潤用回転パドルは、クリアランスが7.5mmより小さいことが、実施例1及び実施例2にかかる湿潤用回転パドル4と異なる。クリアランスが7.5mmより小さいと、粉末にせん断力が付加されてしまい、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表1に示すように、比較例3〜5にかかる湿潤用回転パドルは、羽根42と筒状本体部41の軸方向端部の外縁43とのなす角α、βが30°≦α≦60°、30°≦β≦60°を満たさないことが、実施例1及び実施例2にかかる湿潤用回転パドル4と異なる。羽根42と筒状本体部41の軸方向端部の外縁43とのなす角α、βが30°≦α≦60°、30°≦β≦60°を満たさない場合、粉体と液体とを混ぜる効率が低くなり、粉体が十分に湿潤できず、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表1に示すように、比較例6及び比較例7にかかる湿潤用回転パドルは、Lsinα/H≧0.8、Lsinβ/H≧0.8を満たさないことが、実施例1及び実施例3にかかる湿潤用回転パドル4と異なる。Lsinα/H≧0.8、Lsinβ/H≧0.8を満たさない場合、粉体と液体とを混ぜる効率が低くなり、粉体が十分に湿潤できず、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表2に示すように、比較例8及び比較例9にかかる湿潤用回転パドルは、クリアランスが7.5mmより小さいことが、実施例4及び実施例5にかかる湿潤用回転パドル4Aと異なる。クリアランスが7.5mmより小さいと、粉末にせん断力が付加されてしまい、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表2に示すように、比較例10〜12にかかる湿潤用回転パドルは、羽根42Aと筒状本体部41Aの軸方向端部の外縁43Aとのなす角α、βが20°≦α≦70°、20°≦β≦70°を満たさないことが、実施例4及び実施例5にかかる湿潤用回転パドル4Aと異なる。羽根42Aと筒状本体部41Aの軸方向端部の外縁43Aとのなす角α、βが20°≦α≦70°、20°≦β≦70°を満たさない場合、粉体と液体とを混ぜる効率が低くなり、粉体が十分に湿潤できず、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表2に示すように、比較例13及び比較例14にかかる湿潤用回転パドルは、Lsinα/H≧0.75、Lsinβ/H≧0.75を満たさないことが、実施例4及び実施例6にかかる湿潤用回転パドル4Aと異なる。Lsinα/H≧0.75、Lsinβ/H≧0.75を満たさない場合、粉体と液体とを混ぜる効率が低くなり、粉体が十分に湿潤できず、黒色度が高くなってしまう。すなわち、活物質が割れてしまい、判定がNGとなる。
また、表3に示すように、湿潤領域を備えない連続混練機によって混練された負極材ペーストの黒色度は、湿潤領域を備える連続混練機100によって混練された負極材ペーストの黒色度よりかなり高くなってしまう。これは、粉体が湿潤しないうちに固練することにより活物質が割れてしまったためである。
図6のグラフに、実施例3、実施例4にかかる連続混練機、及び、比較例15にかかる連続混練機によって混練された電極合剤ペーストの黒色度を示す。図6において、縦軸は黒色度を示し、横軸は、パドル位置を示す。ここで、横軸のパドル位置の数字は、連続混練機の搬送方向上流側から下流側に向かって、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6が何番目に位置するかを意味している。また、図6において、ひし形、四角形、三角形のシンボルは、それぞれ、比較例15、実施例3、実施例4にかかる連続混練機によって混練された負極材ペーストの黒色度を示している。
図6に示すように、比較例15にかかる連続混練機では、湿潤領域を備えないため、1番目のパドルの位置において、黒色度が18より大きくなってしまっている。すなわち、比較例15にかかる連続混練機では、1番目のパドルの位置において、活物質が割れてしまっている。
一方、実施例3及び実施例4にかかる連続混練機では、湿潤領域において粉体が十分に湿潤されるため、1番目のパドル位置から9番目のパドル位置まで、黒色度はあまり増加せず、かつ18以下となっている。これは、湿潤領域において粉体が十分に湿潤されることにより、活物質の割れを防止することができていることを示している。
以上に説明した実施の形態1にかかる連続混練機100及び実施の形態2にかかる連続混練機は、混練室11に互いに平行に且つ回動可能に設けられた2本の回転軸2と、回転軸2に取り付けられた湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と、を備える。また、湿潤用回転パドル4、固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7が回動することにより、混練室11に投入された粉体と液体とを混練するとともに、搬送方向に搬送する。また、混練室11は、搬送方向手前側に湿潤領域と、搬送方向奥側に混練領域(固練領域、希釈領域、結着剤混合領域)と、を備える。そして、湿潤領域における湿潤用回転パドル4、4Aと混練室11の内壁との間の距離は、混練領域における固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との距離より大きい。
これにより、湿潤領域において、粉体を十分湿潤させてから、粉体を混練することができるため、活物質の割れを防止することができる。また、湿潤領域における湿潤用回転パドル4、4Aと混練室11の内壁との間の距離は、混練領域における固練用回転パドル5、希釈用回転パドル6、結着剤混合用回転パドル7と混練室11の内壁との距離より大きいことにより、湿潤領域において粉末にせん断力が付加されることを防ぐことができ、活物質が割れてしまうのを防止することができる。
また、湿潤領域における湿潤用回転パドル4、4Aは、筒状本体部41、41Aと、筒状本体部41、41Aの外周側面に羽根42、42Aを複数備え、隣り合う羽根42、42Aは、粉体を搬送する向きが異なる。これにより、混練室11の内部に乱流を引き起こすことができ、粉体及び液体を搬送方向に搬送しながら、粉体と液体とを混合することができる。これにより、粉体を十分に湿潤させることができる。
また、実施の形態1にかかる連続混練機100においては、湿潤領域における湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離は7.5mm以上、羽根42と筒状本体部41の軸方向端部の外縁43とのなす角α、βが30度以上60度以下、羽根42の長さをL、湿潤用回転パドル4の軸方向の長さをHとした場合に、Lsinα、Lsinβが0.8H以上である。
湿潤領域における湿潤用回転パドル4と混練室11の内壁との間の距離は7.5mm以上であることにより、湿潤領域において粉末にせん断力が付加されることを防ぐことができ、活物質が割れてしまうのを防止することができる。また、なす角α、βが30度以上60度以下、Lsinα、Lsinβが0.8H以上であることにより、湿潤領域において粉体と液体とを混ぜる効率を高くすることができ、粉体を十分に湿潤させることができ、活物質の割れを防止することができる。
また、実施の形態2にかかる連続混練機においては、湿潤領域における湿潤用回転パドル4Aと混練室11の内壁との間の距離は7.5mm以上、羽根42Aと筒状本体部41Aの軸方向端部の外縁43Aとのなす角α、βが20度以上70度以下、羽根42Aの長さをL、湿潤用回転パドル4Aの軸方向の長さをHとした場合に、Lsinα、Lsinβが0.75H以上である。
湿潤領域における湿潤用回転パドル4Aと混練室11の内壁との間の距離は7.5mm以上であることにより、湿潤領域において粉末にせん断力が付加されることを防ぐことができ、活物質が割れてしまうのを防止することができる。また、なす角α、βが20度以上70度以下、Lsinα、Lsinβが0.75H以上であることにより、湿潤領域において粉体と液体とを混ぜる効率を高くすることができ、粉体を十分に湿潤させることができ、活物質の割れを防止することができる。
実施の形態1及び実施の形態2において、粉体は負極活物質であり、液体は結着剤、希釈剤であり、実施の形態1及び実施の形態2かかる連続混練機100は、負極活物質、結着剤、希釈剤を混練することにより、負極材ペーストを製造する。
これにより、負極活物質の割れが低減された負極材ペーストを製造することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 バレル
2 回転軸
3 送りスクリュ
4、4A 湿潤用回転パドル
41、41A 筒状本体部
42、42A 羽根
43、43A 外縁
5 固練用回転パドル
6 希釈用回転パドル
7 結着剤混合用回転パドル7
8 抵抗スペーサ8
8A 大円板部
8B 小円板部
9 戻しスクリュ
100 連続混練機

Claims (4)

  1. 混練室に互いに平行に且つ回動可能に設けられた2本の回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられた複数の回転パドルと、
    を備え、
    前記回転パドルが回動することにより、前記混練室に投入された粉体と液体とを混練するとともに、搬送方向に搬送し、
    前記混練室は、前記搬送方向手前側に湿潤領域と、前記搬送方向奥側に混練領域と、を備え、
    前記湿潤領域における前記回転パドルと前記混練室内壁との間の距離は、前記混練領域における前記回転パドルと前記混練室内壁との距離より大きい、連続混練機。
  2. 前記湿潤領域における前記回転パドルは、筒状本体部と、前記筒状本体部の外周側面に羽根を複数備え、
    隣り合う前記羽根は、前記粉体を搬送する向きが異なる、請求項1に記載の連続混練機。
  3. 前記湿潤領域における前記回転パドルは、筒状本体部と、前記筒状本体部の外周側面に羽根を複数備え、
    前記湿潤領域における前記回転パドルと前記混練室内壁との間の距離は7.5mm以上、前記羽根と前記筒状本体部の軸方向端部の外縁とのなす角αが30度以上60度以下、前記羽根の長さをL、前記回転パドルの軸方向の長さをHとした場合に、Lsinαが0.8H以上である、請求項1又は2に記載の連続混練機。
  4. 前記粉体は負極活物質であり、前記液体は結着剤、希釈剤であり、前記負極活物質、前記結着剤、前記希釈剤を混練することにより、負極材ペーストを製造する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の連続混練機。
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