JP2015025876A - 定着装置、その定着装置を備える画像形成装置、定着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力化を図りつつ各加熱素子のオンとオフとの切り替え回数を低減させることができる定着装置を提供する。
【解決手段】出力対象の画像を構成する画素のうち顕色剤の定着が必要な有色画素が検知された検知領域と検知されなかった非検知領域とが出力順に配置された検知結果配置情報を生成し、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラの回転に応じた複数の領域と複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された検知結果配置情報から加熱素子毎に、検知領域と非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出し、検知領域及び検出された特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように制御する。
【選択図】図9
【解決手段】出力対象の画像を構成する画素のうち顕色剤の定着が必要な有色画素が検知された検知領域と検知されなかった非検知領域とが出力順に配置された検知結果配置情報を生成し、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラの回転に応じた複数の領域と複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された検知結果配置情報から加熱素子毎に、検知領域と非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出し、検知領域及び検出された特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように制御する。
【選択図】図9
Description
本発明は、定着装置、その定着装置を備える画像形成装置、定着方法に関し、特に、転写紙に付着されたトナーを転写紙に定着させる際の処理に関する。
近年、環境保全やランニングコストの観点から、オフィスや家庭に設置される各種機器に対して省電力化が求められている。例えば、今日となっては広く普及し、各オフィスや家庭に欠かせない機器となりつつある、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、コピー機として利用可能な画像形成装置がその一例として挙げられる。
このような画像形成装置のうち、トナー等の顕色剤を転写紙に付着させることにより作像し、作像された転写紙を加熱・加圧することにより、付着された顕色剤を上記転写紙に定着させること(以下、「定着処理」とする)で画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような電子写真方式の画像形成装置においては、上述したように、画像形成動作における定着処理の工程では加熱が行われるため、定着処理の工程における消費電力は、画像形成動作に伴う各工程のなかでも、特に大きなものとなる。
そこで、上記定着処理の工程における消費電力を低減させるための技術として、転写紙のサイズに合わせて加熱する領域を変更する電子写真方式の画像形成装置が提案され既に知られている。ところが、電子写真方式の画像形成装置においては、本来ならば、顕色剤付着部のみが加熱されれば十分である。従って、転写紙のサイズに合わせて加熱領域を変更する電子写真方式の画像形成装置においては、ある程度の消費電力の低減を達成することができても、転写紙の全領域にわたって過熱を行うようでは、消費電力の低減の余地はまだ残されていることになる。
そこで、上記定着処理の工程における消費電力をさらに低減させるための技術として、転写紙の顕色剤付着部のみを選択的に過熱する電子写真方式の画像形成装置が提案され既に知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような画像形成装置は、定着処理を行うための定着ユニットに、画像形成面に垂直な方向から転写紙を挟み込みながら回転することにより転写紙を搬送しつつ加圧するための円柱状の定着ローラを備えている。また、このような画像形成装置は、この定着ローラの定着面上に、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するための加熱素子がマトリクス状に複数配列されて構成された加熱素子アレイを備えている。
そして、このような画像形成装置は、上記複数配列された加熱素子のうち、顕色剤付着部に対応した加熱素子にのみ選択的に電力を供給することで、転写紙の顕色剤付着部のみを選択的に過熱するようになっている。そのため、このような画像形成装置においては、画像形成動作における定着処理の工程では、各加熱素子においてオンとオフとの切り替えが頻繁にかつ高速で繰り返されることになる。
ところが、上述したように、定着処理の工程における消費電力、即ち、加熱素子を加熱する際の消費電力は特に大きいため、このような消費電力が大きな加熱素子のオンとオフとの切り替えの際には急激な電流変化や突入電流が発生することになる。
従って、各加熱素子のオンとオフとの切り替えが頻繁にかつ高速で繰り返されると、定着ユニットが内蔵している加熱用回路への負荷が増大して加熱用回路の製品寿命が短くなり、また、発生した突入電流が他の周辺回路にも流れ込んでノイズが発生する等といった問題が生じることになる。さらに、各加熱素子をオフの状態からオンの状態へと高速で切り替えるために加熱素子を素早く加熱しようとすると、大電流を一気に供給する必要があるが、電力が供給過剰になって加熱素子の温度が上昇しすぎる可能性があり、加熱素子の製品寿命が短くなったり、周辺機器が高温に晒されたりする恐れがある。
さらに、このような消費電力の大きな加熱素子のオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化により電源電圧の変動が問題となる。例えば、頻繁に繰り返される電流変動によって電源交流電圧に変動が生じ、周囲の照明にちらつきが発生する所謂フリッカ現象が生じ、また、周辺機器にノイズが発生する等の問題が生じる。上述したような理由により、消費電力の大きな加熱素子のオンとオフとの切り替えを頻繁に繰り返すことは好ましくない。
反対に、上記のような問題を回避するためには、定着処理中において常に加熱素子をオンにしておけば良いが、これでは省電力化を実現することはできない。このように、省電力化と上記のような問題を回避することとはトレードオフの関係であり、一方を追求すればもう一方は犠牲となってしまう。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、定着装置において、省電力化を図りつつ各加熱素子のオンとオフとの切り替え回数を低減させることを目的とする。
上記課題を解決するために、出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置であって、前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知する有色画素検知部と、前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成する検知結果配置情報生成部と、前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出する特定部分検出部と、前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御する加熱素子制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置の制御プログラムであって、前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知するステップと、前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成するステップと、前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出するステップと、前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御するステップと、を定着装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置の制御方法であって、前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知し、前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成し、前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出し、前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御することを特徴とする。
本発明によれば、定着装置において、省電力化を図りつつ各加熱素子のオンとオフとの切り替え回数を低減させることができる。
本実施形態においては、トナー等の顕色剤を転写紙に付着させることにより作像し、作像された転写紙を加熱・加圧することにより転写紙に付着された顕色剤を定着させること(以下、「定着処理」とする)で画像を形成する電子写真方式の画像形成装置を例として説明する。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、PDL(Page Description Language)等により記述された画像情報に基づいて、ビットマップデータ等のCMYK(Cyan Mgenta Yellow Key Plate)の描画情報を出力情報として生成し、生成された描画情報に基づいて画像形成出力を実行する。尚、本実施形態に係る画像形成装置は、画像情報の代わりに描画情報が入力され、入力された描画情報に基づいて画像形成出力を実行することも可能である。
本実施形態に係る画像形成装置は、定着処理を行うためのユニット(以下、「定着ユニット」とする)に、画像形成面に垂直な方向から転写紙を挟み込みながら回転することにより転写紙を搬送しつつ加圧するための円柱状の定着ローラを備える。また、本実施形態に係る画像形成装置は、この定着ローラの定着面上に、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する加熱素子がマトリクス状に複数配列されて構成された加熱素子アレイを備える。
そして、本実施形態に係る画像形成装置は、画像形成動作の際、加熱用情報を上記描画情報に基づいて生成し、生成した加熱用情報に基づいて加熱するべき領域と加熱するべきではない領域とを識別するようになっている。従って、本実施形態に係る画像形成装置は、加熱するべき領域に対応する加熱素子のみを選択的に制御することにより、その領域のみをピンポイントで加熱することができるようになっている。
ここで、加熱用情報とは、定着ローラに備えられた加熱素子アレイにおける複数の加熱素子の配置及び形状に対応する複数の領域毎に加熱されるか否かの加熱/非加熱情報が、出力対象の画像の出力順に設定された情報のことである。即ち、この加熱用情報には、加熱される領域が加熱領域として、加熱されない領域が非加熱領域として、出力対象の画像の出力順に配置される。
このように構成された画像形成装置において、本実施形態に係る要旨の一つは、省電力化を図りつつ各加熱素子のオンとオフとの切り替え回数を低減させることにある。そのために、本実施形態に係る画像形成装置はまず、生成した加熱用情報から加熱素子毎に、加熱領域と非加熱領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する特定の部分を検出する。そして、検出されたその特定の部分に含まれる非加熱領域が加熱領域となるように加熱用情報を補正することで各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させ、補正された加熱用情報に従って加熱素子アレイに配置された複数の加熱素子を制御することを特徴としている。これにより、本実施形態に係る画像形成装置は、加熱素子のオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化や突入電流を低減させることができ、これらにより生じる弊害を低減させることが可能となる。以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を簡略化して示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿って各色の各作像ユニット106が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。即ち、転写紙格納ユニット101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される転写紙104に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の作像ユニット、即ち、C版作像ユニット106C、M版作像ユニット106M、Y版作像ユニット106Y、K版作像ユニット106Kが配列されている。
これら複数の作像ユニット106C、106M、106Y、106Kは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。C版作像ユニット106Cはシアンの画像を、M版作像ユニット106Mはマゼンタの画像を、Y版作像ユニット106Yはイエローの画像を、K版作像ユニット106Kはブラックの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、C版作像ユニット106Cについて具体的に説明するが、他の作像ユニット106M、106Y、106KはC版作像ユニット106Cと同様であるので、その他の作像ユニット106M、106C、106Yの各構成要素については、C版作像ユニット106Cの各構成要素に付したCに替えて、M、Y、Kによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ107は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが、無端状移動手段である搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト105に対して、最初のC版作像ユニット106Cが、シアンのトナー画像を転写する。C版作像ユニット106Cは、感光体としての感光体ドラム109C、この感光体ドラム109Cの周囲に配置された帯電器110C、光書き込み装置111、現像器112C、感光体クリーナ(図示せず)、除電器113C等から構成されている。光書き込み装置111は、夫々の感光体ドラム109C、109M、109Y、109K(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109Cの外周面は、暗中にて帯電器110Cにより一様に帯電された後、光書き込み装置111からのシアン画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器112Cは、この静電潜像をシアントナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109C上にシアンのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム109Cと搬送ベルト105とが当接若しくは最も接近する位置(以下、「転写位置」とする)で、転写器115Cの働きにより搬送ベルト105上に転写される。この転写により、搬送ベルト105上にシアンのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109Cは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113Cにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、C版作像ユニット106Cにより搬送ベルト105上に転写されたシアンのトナー画像は、搬送ベルト105のローラ駆動により次のM版作像ユニット106Mに搬送される。M版作像ユニット106Mでは、C版作像ユニット106Cでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたシアンの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト105上に転写されたシアン、マゼンタのトナー画像は、さらに次の作像ユニット106Y、106Kに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109Y上に形成されたイエローのトナー画像と、感光体ドラム109K上に形成されたブラックのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
このようにして搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成されると、転写紙格納ユニット101に収納された転写紙104が最も上のものから順に送り出され、搬送経路上でその転写紙と搬送ベルト105とが接触する位置若しくは最も接近する位置において、搬送ベルト105上に形成された中間転写画像がその転写紙面上に転写される。これにより、転写紙104の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された転写紙104は更に搬送され、定着ユニット116にて画像形成面に垂直な方向から挟み込まれて加圧されながら加熱されることにより画像を定着された後に外部に排出される。即ち、本実施形態においては、定着ユニット116が定着装置として機能する。
このように、本実施形態においては、中間転写画像が搬送ベルト105上に形成されてその中間転写画像が転写紙に転写される方式、即ち、間接転写方式の画像形成装置を例にして説明するが、図24に示すように、転写紙に画像が直接形成される方式、即ち、直接転写方式の画像形成装置であっても適用可能である。
尚、上述したように、本実施形態に係る定着ユニット116は、画像形成面に垂直な方向から転写紙を挟み込みながら回転することにより転写紙を搬送しつつ加圧するための定着ローラ116a及び116bを備える。また、図2に示すように、本実施形態においては、定着ローラ116a及び116bの定着面上には、加熱素子116cが複数配列されて構成された加熱素子アレイ116dが備えられている。図2は、本実施形態に係る定着ローラ116a及び116bの構造を簡略化して示す図である。尚、本実施形態においては、定着ローラ116a及び116b共に加熱素子アレイ116dを備える例について説明するが、定着ローラ116a及び116bのうち、転写紙のトナー画像が形成された面のみを加熱するように、その面に対応する定着ローラのみが上記加熱素子アレイ116dを備えるように構成されていても良い。
従って、本実施形態に係る画像形成装置1は、トナー付着部に対応する加熱素子116cのみを選択的に制御することにより、転写紙上におけるトナー付着部のみを選択的に過熱することができるようになっている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成期間について図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置1が画像形成動作を行う際の各作像ユニット106及び定着ユニット116の動作期間の関係を示すためのタイミングチャートである。
図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1が画像形成動作を行う際、各作像ユニット106は、一定の速さで搬送される搬送ベルト105の搬送タイミングに合わせて搬送方向の上流側から順に中間転写画像を作像する。そのため、各作像ユニット106における作像期間は、各作像ユニット106の設置間隔分の時間差だけずれることになる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1が画像形成動作を行う際、定着ユニット116は、搬送ベルト105へのフルカラーの中間転写画像が作像され終えた部分から順に転写された転写紙の先頭が定着ユニット116に搬送されるタイミングで定着を開始する。そのため、定着ユニット116における定着期間は、最後の作像ユニットであるK版作像ユニット106Kによる作像が開始されてから、転写紙の先頭が定着ユニット116まで搬送されるまでの時間差だけずれて開始されることになる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際の手順について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際の手順を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際にはまず、図4の左図に示すようなプロッタ画像情報に単位領域を設定する。そして、本実施形態に係る画像形成装置1は、図4の中央図に示すような単位領域設定後のプロッタ画像情報に、トナーが付着する画素(プロット画素)を少なくとも一つでも含む単位領域を加熱領域として設定し、それ以外の領域を非加熱領域として設定する。このようにして加熱領域と非加熱領域とが設定されたプロッタ画像情報(図4の右図)が加熱用情報として定着処理の際に利用される。
ここで、プロッタ画像情報とは、プロッタが画像形成出力するべき最終的な情報のことであり、後述するように、コントローラ10からエンジン20に入力された描画情報にハーフトーニング処理等の解像度変換処理や、階調処理等が施された情報のことである。また、単位領域とは、加熱素子アレイ116dにおける加熱素子116cの配置及び形状に対応する領域、即ち、1個の加熱素子で加熱することが可能な領域のことである。
また、プロッタ画像情報は、図5に示すように、各版のプロッタ画像情報が重畳して構成されているが、少なくとも何れかの色のトナーが付着する画素(プロット画素)を少なくとも一つでも含む単位領域が加熱領域として設定され、それ以外の単位領域が非加熱領域として設定される。そのため、加熱領域と非加熱領域との設定については色情報を必要としないので、加熱用情報の情報量はより小さいものとなる。
次に、本実施形態に係るプロッタ画像情報において、加熱領域として設定される単位領域について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るプロッタ画像情報において、加熱領域として設定される単位領域の拡大図である。図6に示すように、単位領域を拡大すると、単位領域には複数の画素が含まれていることがわかる。図6においては、単位領域当たりに196画素(14画素×14画素)が含まれる例を示している。このように複数の画素を含む各単位領域において、色に関係なく、プロット画素が一つでも含まれる単位領域が加熱領域として設定される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図ある。図7に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ10及びエンジン20を備え、それらがPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)30を介して接続されている。
コントローラ10は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能し、コントローラCPU(Central Processing Unit)100、コントローラASIC(Application Specific Integrated Circuit)200、メインメモリ300、HDD(Hard Disk Drive)400を含む。
コントローラCPU100は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。コントローラASIC200は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)を内蔵する。また、コントローラASIC200は、コントローラCPU100による制御により、入力された画像情報に基づいて描画情報を生成すための画像処理回路を内蔵する。また、コントローラASIC200は、PCIe等の汎用のインタフェースを備え、コントローラCPU100の制御により、PCIe30を介してコントローラ10とエンジン20との情報のやり取りを行う。
メインメモリ300は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であるRAM(Random Access Memory)によって実現され、コントローラCPU100が情報を処理する際の作業領域として用いられる。HDD400は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD400若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがメインメモリ300に読み出され、コントローラCPU100がメインメモリ300にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
エンジン20は、作像装置として、エンジンCPU500、画像処理ASIC600、スキャナユニット700、書込制御ASIC800、プロッタユニット900を含む。
エンジンCPU500は、演算手段であり、スキャナユニット700、プロッタユニット900の動作を制御し、若しくは、その他のデバイスを制御する。画像処理ASIC600は、PCIe等の汎用のインタフェースを備え、エンジンCPU500の制御により、PCIe30を介してコントローラ10とエンジン20との情報のやり取りを行う。
また、画像処理ASIC600は、エンジンCPU500の制御により、コントローラ10から入力された描画情報にハーフトーニング処理等の解像度変換処理や、階調処理等を行うことで、プロッタユニット900で画像形成出力するための変換処理を行ってプロッタ画像情報を生成し、書込制御ASIC800に出力する。
また、画像処理ASIC600は、エンジンCPU500の制御により、生成したプロッタ画像情報に基づいて加熱用情報を生成し、書込制御ASIC800に出力する。また、画像処理ASIC600は、エンジンCPU500の制御により、スキャナユニット700から入力される読取信号を処理してRGBの読取画像情報を生成し、PCIe30を介してコントローラ10に送信する。
スキャナユニット700は、複数のフォトダイオードが一列に配列され、これに並列にCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の受光素子(光電変換素子)が配置されたリニアイメージセンサを備える。
スキャナユニット700は、エンジンCPU500の制御による原稿の読み取り動作において、上記受光素子(光電変換素子)により生成された電荷を電圧に変換してからA/D(Analog/Digital Conversion)変換器に出力してデジタルデータに変換する。スキャナユニット700は、このデジタルデータを読取信号として画像処理ASIC600に出力する。
書込制御ASIC800は、エンジンCPU500の制御により、画像処理ASIC600から入力されたプロッタ画像情報に基づいて、画像形成出力ためのライン同期信号を生成して、生成した同期信号をプロッタユニット900に出力する。また、書込制御ASIC800は、画像処理ASIC600から入力された加熱用情報に基づいて、加熱素子アレイ116dに配列されている加熱素子116cのうち、どの加熱素子をどの程度の温度に加熱するのかといった加熱素子制御信号を生成し、定着処理のタイミングに合わせて、即ち、定着ユニット116における転写紙の搬送タイミングに合わせて、生成した加熱素子制御信号を先頭から順番にプロッタユニット900に出力する。即ち、本実施形態においては、書込制御ASIC800が、加熱素子制御部として機能する。
尚、プロッタユニット900は、画像形成出力の際、書込制御ASIC800から入力されたライン同期信号に従って、ライン単位で先頭から順番に画像を形成する。そのため、加熱素子制御信号は、プロッタユニット900が定着を行うタイミングに合わせて出力されなければ、即ち、ライン単位で先頭から順番に出力されなければ、プロッタユニット900における搬送ベルト105の搬送タイミングと定着とのタイミングがずれてしまい、トナー付着部が正しく加熱されなくなってしまう。
従って、上述したように、書込制御ASIC800は、定着処理のタイミングに合わせて、即ち、定着ユニット116における転写紙の搬送タイミングに合わせて、生成した加熱素子制御信号を先頭から順番にプロッタユニット900に出力するように構成されている。
プロッタユニット900は、画像処理ASIC600で生成されたプロッタ画像情報に基づくエンジンCPU500の制御により、書込制御ASIC800から入力されたライン同期信号及び加熱素子制御信号に従って画像形成出力を実行する。
次に、本実施形態に係る画像処理ASIC600の機能構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る画像処理ASIC600の機能構成を模式的に示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る画像処理ASIC600は、PCIe制御部610、描画情報復元部620、プロッタ画像情報生成部630、加熱用情報生成部640、プリンタI/F650、エンジンCPU I/F660を含む。
PCIe制御部610は、エンジンCPU500の制御により、PCIe30を介してメインメモリ300からの描画情報の画像処理ASIC600への読み出し制御を行う。描画情報復元部620は、PCIe制御部610から入力された描画画像が、圧縮処理等の符号化が施されている場合に、エンジンCPU500の制御により、描画情報の復元処理を行う。
プロッタ画像情報生成部630は、描画情報復元部620から入力された描画情報にハーフトーニング処理等の解像度変換処理や、階調処理等を行うことで、プロッタユニット900で画像形成出力するための変換処理を行ってプロッタ画像情報を生成する。
加熱用情報生成部640は、定着処理用に、プロッタ画像情報生成部630から入力されたプロッタ画像情報に基づいて加熱用情報を生成すると共に、画像形成用に、プロッタ画像情報生成部630から入力されたプロッタ画像情報をそのままプリンタI/F650に出力する加熱用情報生成部640が備える詳細な機能の説明については、図9を参照して後述する。
プロッタI/F650は、加熱用情報生成部640から入力されたプロッタ画像情報及び加熱用情報を画像処理ASIC600から書込制御ASIC800へ出力する際のインタフェースである。エンジンCPU I/F650は、エンジンCPU500と画像処理ASIC600の各部とが情報のやりとりを行う際のインタフェースである。
次に、本実施形態に係る加熱用情報生成部640の機能構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る加熱用情報生成部640の機能構成を模式的に示すブロック図である。図9に示すように、本実施形態に係る加熱用情報生成部640は、プロット画素カウンタ部641、バスアービタ643、共有メモリ644、情報加工部645、出力制御部646がバス642を介して接続されている。
プロット画素カウンタ部641は、プロッタ画像情報生成部630から入力されたプロッタ画像情報に単位領域毎を設定して、プロッタ画像情報に含まれるプロット画素を、設定された単位領域毎に、入力された順にライン方向(主走査方向)にカウントする(以下、「カウント処理」とする)。また、プロット画素カウンタ部641は、各色のプロット画素カウンタ部を備え、即ち、C版プロット画素カウンタ部641C、M版プロット画素カウンタ部641M、Y版プロット画素カウンタ部641Y、K版プロット画素カウンタ部641Kを備え、各色毎に上述したカウント処理を行う。
ここで、プロット画素カウンタ部641がプロッタ画像情報に含まれるプロット画素を入力された順に主走査方向にカウントする理由について説明する。通常、プロッタユニット900は、画像形成出力の際、書込制御ASIC800から入力されたライン同期信号に従って、ライン単位で先頭から順番に画像を形成する。そのため、プロッタ画像情報は、ライン単位で先頭から順番に出力されなければ、プロッタユニット900における搬送ベルト105の搬送タイミングと画像を形成するタイミングがずれてしまい、欠陥のある画像が形成されてしまうことになる。
従って、プロッタ画像情報生成部630において生成されたプロッタ画像情報は、ライン単位で、即ち、主走査方向単位で先頭から順に加熱用情報生成部640に入力されることになる。このような理由により、プロット画素カウンタ部641は、プロッタ画像情報が入力された順に主走査方向にカウントすることになる。
バスアービタ643は、各バスマスターからのメモリアクセス要求を調停して、調停結果に従って共有メモリ644へのアクセス要求を許可する。共有メモリ644は、メインメモリ300と同様に、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であるRAMによって実現され、エンジンCPU500が情報を処理する際の、即ち、加熱用情報を生成する際の作業領域として用いられる。
情報加工部645は、カウント値設定部645a、カウント値総計部645b、加熱/非加熱情報設定部645c、補正部645dを含む。カウント値設定部645aは、プロット画素カウンタ部641によりカウントされた主走査方向におけるプロット画素のカウント値を単位領域毎に設定する。カウント値総計部645bは、カウント値設定部645aにより設定された主走査方向におけるプロット画素のカウント値の副走査方向における総計を単位領域毎に算出することにより、各単位領域に含まれる全プロット画素数をカウントする。
加熱/非加熱情報設定部645cは、全版のプロッタ画像情報におけるプロット画素のカウント値が設定された加熱用情報に、各単位領域におけるそのカウント値に基づいて加熱/非加熱情報を設定する。具体的には、本実施形態に係る加熱/非加熱情報設定部645cは、プロット画素のカウント値が0である領域については非加熱領域として設定し、そのカウント値が1以上である領域については加熱領域として設定する。
このようにして、情報加工部645により加熱/非加熱情報が設定された加熱用情報が、最終的な加熱用情報として定着処理の際に利用される。即ち、本実施形態においては、情報加工部645が、有色画素検知部及び検知結果配置情報生成部として機能し、加熱/非加熱情報が設定された加熱用情報が、検知結果配置情報として生成される。この検知結果配置情報には、加熱領域として設定された単位領域が検知領域として、非加熱領域として設定された単位領域が非検知領域として設定される。
補正部645dは、加熱/非加熱情報設定部645cにより加熱/非加熱情報が設定された加熱用情報と、予め定められている所定のパターンとのパターンマッチングにより、上記加熱用情報から加熱素子毎に、加熱領域と非加熱領域との変化パターンが上記所定のパターンと同一のパターンとなる特定の部分を検出する。また、補正部645dは、検出したパターンに含まれる非加熱領域を加熱領域に変換することにより補正を行うことで各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させる。補正部645dが行う具体的な処理については、図15を参照して後述する。
出力制御部646は、定着処理のタイミングを見計らって、情報加工部645により生成された加熱用情報をプリンタI/F650に出力する。
復元部647は、定着処理のタイミングを見計らって、情報加工部645により生成されたランレングス符号化された加熱用情報を取得して、符号化される前の加熱用情報に復元して、出力制御部646に出力する。出力制御部646は、定着処理のタイミングを見計らって、復元部647から取得した加熱用情報をプリンタI/F650に出力する。
このように構成された画像形成装置1において、本実施形態に係る要旨の一つは、省電力化を図りつつ各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させることにある。そのために、本実施形態に係る画像形成装置1はまず、生成した加熱用情報から加熱素子116c毎に、加熱領域と非加熱領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する特定の部分を検出する。そして、検出されたその特定の部分に含まれる非加熱領域が加熱領域となるように加熱用情報を補正することで各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させ、補正された加熱用情報に従って加熱素子アレイ116dに配置された複数の各加熱素子116cを制御することを特徴としている。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱素子116cのオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化や突入電流を低減させることができ、これらにより生じる弊害を低減させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際の処理について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際の処理を説明するためのフローチャートである。尚、図10においては、プロッタ画像情報が加熱用情報生成部640に入力されてからの処理について説明する。また、本実施形態においては、プロッタ画像情報として、C版プロッタ画像情報、M版プロッタ画像情報、Y版プロッタ画像情報、K版プロッタ画像情報の順に加熱用情報生成部640に入力されることを前提にしている。
図10に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を生成する際にはまず、C版プロット画素カウント部641Cは、C版プロッタ画像情報が入力されたことを検知する(S1001)。C版プロット画素カウント部641Cは、C版プロッタ画像情報の入力を検知すると、入力されたC版プロッタ画像情報に単位領域を設定して(S1002)、入力された順にC版プロッタ画像情報に含まれるプロット画素を設定された単位領域毎に主走査方向にカウントし(S1003)、順次、情報加工部645に出力する。
C版プロット画素カウント部641Cから情報加工部645にカウント値が入力されると、カウント値設定部645aは、共有メモリ644から初期情報を読み出して(S1004)、読み出した初期情報に、単位領域毎に主走査方向におけるC版のプロット画素のカウント値を設定する(S1005)ことにより加熱用情報の生成を開始する。ここで、初期情報とは、カウント値が一切設定されていない加熱用情報のことであり、画像形成動作に先だって、ROMやHDD400等の不揮発性の記憶媒体から共有メモリ644に読み出される。
尚、この段階における加熱用情報は、図11の右図に示すように、各単位領域毎に主走査方向にカウント値が設定されているに過ぎない。ここで、図10におけるS1005の処理の結果、即ち、主走査方向におけるプロット画素のカウント値が設定された単位領域について、図11に示す。図11は、本実施形態に係る生成途中(未完成)の加熱用情報において、主走査方向におけるプロット画素のカウント値が設定された単位領域の拡大図である。図11に示すように、本実施形態に係る生成途中(未完成)の加熱用情報には、主走査方向におけるプロット画素のカウント値が単位領域毎に設定される。
そして、カウント値設定部645aは、C版プロッタ画像情報についてのプロット画素のカウントが終了すると、C版プロッタ画像情報についてのプロット画素のカウント値が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を共有メモリ644に書き込む(S1006)。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱用情報の生成に際して、プロッタ画像情報を記憶する必要がないため、エンジン20が備える共有メモリ644のメモリ容量を低減させることが可能となる。従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、コストの上昇を低減させることが可能となる。
このようにしてC版に関する処理が終了すると、M版プロット画素カウント部641Mは、M版プロッタ画像情報が入力されたことを検知する(S1007)。M版プロット画素カウント部641Mは、Mプロッタ画像情報の入力を検知すると、入力されたM版プロッタ画像情報に単位領域を設定して(S1008)、入力された順にM版プロッタ画像情報に含まれるプロット画素を設定された単位領域毎に主走査方向にカウントし(S1009)、順次、情報加工部645に出力する。
M版プロット画素カウント部641Mから情報加工部645にカウント値が入力されると、カウント値設定部645aは、共有メモリ644から、C版プロッタ画像情報についてのプロット画素のカウント値が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を読み出して(S1010)、読み出した加熱用情報に、単位領域毎に主走査方向におけるM版のプロット画素のカウント値を設定する(S1011)ことにより加熱用情報の生成を再開する。
そして、カウント値設定部645aは、M版プロッタ画像情報についてのプロット画素のカウントが終了すると、C版プロッタ画像情報及びM版プロッタ画像情報についてのプロット画素のカウント値が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を共有メモリ644に書き込む(S1012)。
このようにしてM版に関する処理が終了すると、加熱用情報生成部640は、順次入力されるY版プロッタ画像情報及びK版プロッタ画像情報に関しても、S1007〜S1012と同様の処理を行い(S1013)、全版に関するプロッタ画像情報に関するカウント値の設定を終了する。
そして、カウント値設定部645aが、全版のカウント値の設定を終了すると、カウント値総計部645bは、全版のプロッタ画像情報についてのプロット画素のカウント値が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を共有メモリ644から読み出して(S1014)、読み出した生成途中(未完成)の加熱用情報の主走査方向におけるカウント値の、副走査方向における総計を単位領域毎に算出する(S1015)。即ち、カウント値総計部645bは、S1018の処理において、各単位領域に含まれる全プロット画素数の総計値を算出する。
カウント値総計部645bが、S1018の処理における算出結果を各単位領域毎に設定すると(S1016)、算出結果が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を共有メモリ644に書き込む(S1017)。ここで、S1016の処理で算出結果が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る算出結果が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報の一例を示す概念図である。図12の右図に示すように、算出結果が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報には単位領域毎にカウント値が設定されている。尚、図12の右図においては、カウント値が1以上の領域を黒塗りの領域で示している。
このようにして、図12の右図に示すように、カウント値総計部645bにより各単位領域に算出結果が設定されると、加熱/非加熱情報設定部645cは、共有メモリ644から算出結果が設定された生成途中(未完成)の加熱用情報を読み出す(S1018)。
加熱/非加熱情報設定部645cは、読み出した加熱用情報の各単位領域について、プロット画素のカウント値が0である領域を非加熱領域として設定し、そのカウント値が1以上である領域を加熱領域として設定して(S1019)、その加熱/非加熱情報が設定された加熱用情報を、完成した加熱用情報として共有メモリ644に書き込む(S1020)。従って、完成した加熱用情報には、単位領域毎に加熱領域か非加熱領域かの情報のみが記述される。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1が生成した加熱用情報には、加熱/非加熱情報のみが記述されているため、加熱用情報の情報量を低減させることが可能となる。従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、生成された加熱用情報を一時的に書き込むための共有メモリ644のメモリ容量を更に低減させることが可能となる。
ここで、S1019の処理で生成された加熱用情報、即ち、加熱/非加熱情報が設定された加熱用情報を図13に示す。図13は、本実施形態に係る加熱用情報の一例を示す概念図である。図13の右図に示すように、最終的な加熱用情報には加熱領域か非加熱領域かが単位領域毎に設定されている。尚、図13の右図においては、加熱領域を黒塗りの領域で示している。
このようにして、図13の右図に示すような加熱用情報が生成されると、書込制御ASIC800は、生成された加熱用情報に基づいて、どの加熱素子をどの程度の温度に加熱するのかといった加熱素子制御信号を生成し、定着処理のタイミングを見計らって、生成した加熱素子制御信号をプロッタユニット900に出力する。
即ち、書込制御ASIC800は、非加熱領域に対応する加熱素子については加熱しないように制御し、加熱領域に対応する加熱素子については加熱するように制御するための加熱素子制御信号を生成する。その結果、図13の右図に示すように、黒塗りの単位領域に対応する加熱素子のみが加熱されるように制御されることになる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が定着処理を行う際の、加熱素子116cのオンとオフとの切り替え態様について、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る加熱用情報に設定された各単位領域と、加熱素子アレイ116dにおける複数の加熱素子116cとの対応関係を示す図である。尚、図14に示した加熱用情報においては、加熱領域を網掛けの領域で示している。
図14に示すように、本実施形態に係る定着ローラ116a、116bには、その周回方向に12個の加熱素子116cが備えられている。そのため、本実施形態に係る定着ローラ116a、116bは、図14に示すような加熱用情報に基づく定着処理においては、およそ2回転することになる。従って、図14に示すように、本実施形態に係る定着ローラ116a、116bに備えられている各加熱素子116cは夫々、3回ずつ転写紙と接触することになる。
このとき、本実施形態に係る定着ローラ116a、116bに備えられている各加熱素子116cは夫々、一連の定着処理においてオンとオフとがランダムに繰り返されことになる。尚、本実施形態に係る加熱素子116cは、定着処理の開始時及び終了時にはオフになることを前提としている。
例えば、加熱素子アレイ116dに複数配列された加熱素子116cのうち、ある特定の加熱素子116eに着目した場合、図14に示すような加熱用情報に基づく定着処理においては、加熱領域(領域A)→非加熱領域(領域B)→加熱領域(領域C)に相当するタイミングで転写紙と接触することになり、オフ(開始時)→オン(領域A)→オフ(領域B)→オン(領域C)→オフ(終了時)のように、転写紙と接触する度にオンとオフとが切り替えられる。そのときのオンとオフとの切り替え回数は4回であり、頻繁にオンとオフとの切り替えが繰り返されることになる。
このように、加熱素子116cのオンとオフとの切り替えが頻繁に繰り返されると、加熱素子116cを加熱する際の消費電力は特に大きいため、オンとオフとの切り替えの際に急激な電流変化や突入電流が発生することになる。
従って、各加熱素子116cのオンとオフとの切り替えが頻繁にかつ高速で繰り返されると、定着ユニット116が内蔵している加熱用回路への負荷が増大して加熱用回路の製品寿命が短くなり、また、発生した突入電流が他の周辺回路にも流れ込んでノイズが発生する等といった問題が生じることになる。さらに、各加熱素子116cをオフの状態からオンの状態へと高速で切り替えるために加熱素子を素早く加熱しようとすると、大電流を一気に供給する必要があるが、電力が供給過剰になって加熱素子の温度が上昇しすぎる可能性があり、加熱素子の製品寿命が短くなったり、周辺機器が高温に晒されたりする恐れがある。
さらに、このような消費電力の大きな加熱素子116cのオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化により電源電圧の変動が問題となる。例えば、頻繁に繰り返される電流変動によって電源交流電圧に変動が生じ、周囲の照明にちらつきが発生する所謂フリッカ現象が生じ、また、周辺機器にノイズが発生する等の問題が生じる。上述したような理由により、消費電力の大きな加熱素子116cのオンとオフとの切り替えを頻繁に繰り返すことは好ましくない。
反対に、上記のような問題を回避するためには、定着処理中において常に加熱素子をオンにしておけば良いが、これでは省電力化を実現することはできない。このように、省電力化と上記のような問題を回避することとはトレードオフの関係であり、一方を追求すればもう一方は犠牲となってしまう。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置1は、省電力化を図りつつ各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させることを目的として構成されている。そのために、本実施形態に係る画像形成装置1はまず、生成した加熱用情報から加熱素子116c毎に、加熱領域と非加熱領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する特定の部分を検出する。そして、検出されたその特定の部分に含まれる非加熱領域が加熱領域となるように加熱用情報を補正することで各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させ、補正された加熱用情報に従って加熱素子アレイ116dに配置された複数の各加熱素子116cを制御することを特徴としている。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱素子116cのオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化や突入電流を低減させることができ、これらにより生じる弊害を低減させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を補正する際の処理について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を補正する際の処理を説明するためのフローチャートである。図15に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1が加熱用情報を補正する際にはまず、補正部645dは、図10を参照して説明した処理により生成された加熱用情報を共有メモリ644から読み出す(S1501)。
そして、補正部645dは、読み出した加熱用情報から加熱素子116c毎に対応する単位領域を抽出し(S1502)、抽出した単位領域を出力対象の画像の出力順で配置することにより(S1503)、各加熱素子116cについての単位領域配置情報を生成する。
このときの様子について、図16及び図17(a)〜(d)を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る加熱用情報に設定された各単位領域と、加熱素子アレイ116dにおける複数の加熱素子116cとの対応関係を示す図である。尚、図16に示した加熱用情報は、図14に示した加熱用情報と同じものであり、加熱領域を網掛けの領域で示している。また、図16においては、加熱素子アレイ116dに複数配列された加熱素子116cのうち、ある特定の加熱素子116e、116f、116g、116hに着目して示している。図17(a)〜(d)はそれぞれ、本実施形態に係る加熱素子116e、116f、116g、116hについての単位領域配置情報の一例を示す図である。尚、図17においては、加熱領域を網掛けの領域で示している。
図16に示すように、加熱素子116eに対応する単位領域は、図16に示すような加熱用情報においては、領域A、領域B、領域Cである。そのため、補正部645dが、S1402の処理において加熱素子116eに対応する単位領域を抽出して、S1403の処理において出力対象の画像の出力順に配置した結果、即ち、加熱素子116eについての単位領域配置情報は、図17(a)に示すようになる。
また、図16に示すように、加熱素子116fに対応する単位領域は、図16に示すような加熱用情報においては、領域D、領域E、領域Fである。そのため、補正部645dが、S1502の処理において加熱素子116fに対応する単位領域を抽出して、S1403の処理において出力対象の画像の出力順に配置した結果、即ち、加熱素子116fについての単位領域配置情報は、図17(b)に示すようになる。
また、図16に示すように、加熱素子116gに対応する単位領域は、図16に示すような加熱用情報においては、領域G、領域H、領域Iである。そのため、補正部645dが、S1502の処理において加熱素子116gに対応する単位領域を抽出して、S1503の処理において出力対象の画像の出力順に配置した結果、即ち、加熱素子116gについての単位領域配置情報は、図17(c)に示すようになる。
また、図16に示すように、加熱素子116hに対応する単位領域は、図16に示すような加熱用情報においては、領域J、領域K、領域Lである。そのため、補正部645dが、S1502の処理において加熱素子116hに対応する単位領域を抽出して、S1503の処理において出力対象の画像の出力順に配置した結果、即ち、加熱素子116hについての単位領域配置情報は、図17(d)に示すようになる。
そして、補正部645dは、各加熱素子116cについての単位領域配置情報を生成すると、生成された単位領域配置情報毎に、予め定められている所定のパターンとのパターンマッチングを行うことにより、単位領域配置情報から加熱領域と非加熱領域との変化パターンが上記所定のパターンと一致する特定の部分を検出する(S1504)。即ち、本実施形態においては、補正部645dが、特定部分検出部として機能する。ここで、所定のパターンとは、例えば、図18に示すような、非加熱領域が加熱領域の間に配置されたパターン等である。図18は、本実施形態に係る所定のパターンの一例を示す図である。尚、図18においては、加熱領域を網掛けの領域で示している。
このようなパターンマッチングは、例えば、図18に示すパターンについては、図19に示すような回路により実現される。即ち、図19に示すように、本実施形態に係る補正部645dおいて、入力される補正前の加熱用情報D0はフリップフロップに保持され、主走査方向における1つ前のエリアの出力がD1、主走査方向における2つ前のエリアの出力がD2となる。パターンマッチングの条件である、オフ領域がオン領域に挟まれたパターンの判定式は、D0&〜D1&D2で表され、インバータとAND論理で構成される。この出力とD1とのORを取ることでパターンにマッチした場合に、オフ領域がオン領域に挟まれたパターンとなるような出力Doutが得られる。
このように、本実施形態においては、パターンマッチングにより単位領域配置情報から加熱領域と非加熱領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する特定の部分を検出するように構成されている。従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、パターンマッチングを行うための検出回路を、小規模で単純な回路で実現することが可能となり、コストの上昇を更に低減させることが可能となる。
補正部645dは、各加熱素子116cについての単位領域配置情報から特定の部分の検出を終えると、検出された特定の部分に含まれる非加熱領域を加熱領域に領域変換することで単位領域配置情報を補正する(S1505)。ここで、S1505の補正処理の結果について、即ち、補正後の単位領域配置情報について、図20(a)〜(d)を参照して説明する。図20(a)〜(d)はそれぞれ、図17(a)〜(d)に示した補正前の単位領域配置情報と、それらをS1505の補正処理における補正後の単位領域配置情報とを示す図である。
図20(a)に示すように、加熱素子116eについての補正前の単位領域配置情報における加熱領域と非加熱領域との変化パターンは、図18に示した所定のパターンと一致する。そのため、加熱素子116eについての単位領域配置情報は、S1505の補正処理により加熱領域に挟まれた非加熱領域が加熱領域に領域変換されて、補正後には加熱領域が連続して配置された単位領域配置情報となる。
一方、図20(b)〜(d)に示すように、加熱素子116f、116g、116hについての補正前の単位領域配置情報における加熱領域と非加熱領域との変化パターンはそれぞれ、図18に示した所定のパターンと一致しない。そのため、加熱素子116f、116g、116hについての単位領域配置情報は、どの領域についても領域変換されず、S1505の補正処理によって変化パターンが変更されることはない。
このように、本実施形態においては、単位領域配置情報において加熱領域と非加熱領域とが図18に示した所定のパターンと一致するような変化パターンをもつ加熱素子116eについての単位領域配置情報については、補正の結果、加熱領域が連続するように変化パターンが変更される。一方、そうではない変化パターンをもつ加熱素子116f、116g、116hについての単位領域配置情報については、補正の結果、変化パターンが変更されることはない。
そして、補正部645dは、S1505における補正処理を終えると、その補正結果を加熱用情報に反映させる(S1506)ことで加熱用情報を補正する。このようにして加熱用情報を補正することにより各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させることが本実施形態に係る要旨の一つである。補正部645dは、加熱素子アレイ116dに備えられている全加熱素子116cについてS1502〜S1506と同様の処理を行い(S1507/NO)、全加熱素子116cについて上記処理を終えると(S1507/YES)、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱用情報を補正する際の処理を終了する。
このようにして補正された加熱用情報を図21に示す。図21は、本実施形態に係る補正後の加熱用情報に設定された各単位領域と、加熱素子アレイ116dにおける複数の加熱素子116cとの対応関係を示す図である。尚、図21に示す加熱用情報は、図16に示した加熱用情報を補正したものであり、補正の前後で加熱領域のままである領域については網掛けの領域で示し、補正前は非加熱領域であるが補正後に加熱領域となる領域については黒塗りの領域で示している。
本実施形態に係る画像形成装置1は、このような補正後の加熱用情報に基づいて定着処理を行うように構成されている。従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、省電力化を図りつつ各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させることが可能となる。
ここで、このような効果が得られる理由について、図22(a)〜(d)を参照して説明する。図22(a)〜(d)はそれぞれ、本実施形態に係る画像形成装置1が、補正の前と後との加熱用情報に基づいて定着処理を行う際の、加熱素子116e、116f、116g、116hのオンとオフとの切り替え態様及び切り替え回数を示す図である。
図22(a)の左図に示すように、加熱素子116eは、画像形成装置1が補正前の加熱用情報に基づいて定着処理を行う際には、書込制御ASIC800により、オフ(開始時)→オン(領域A)→オフ(領域B)→オン(領域C)→オフ(終了時)となるように切り替えられ、その時の切り替え回数は4回となる。ところが、図22(a)の右図に示すように、画像形成装置1が補正後の加熱用情報に基づいて定着処理を行う際には、書込制御ASIC800により、オフ(開始時)→オン(領域A)→オン(領域B)→オン(領域C)→オフ(終了時)となるように切り替えられ、その時の切り替え回数は2回となる。
一方、図22(b)〜(d)に示すように、加熱素子116f、116g、116h、は、画像形成装置1が補正の前と後の加熱用情報に基づいて定着処理を行っても、その際のオンとオフとの切り替え態様及び切り替え回数は変化しない。
これは、オンとオフとの切り替えが頻繁に繰り返される加熱素子116eについては、消費電力を犠牲にしてでも、オンとオフとの切り替え回数を低減させることを優先させ、そうではない加熱素子116f、116g、116hについては、オンとオフとの切り替え回数を低減させる必要がないため省電力化を維持することが可能であることを意味する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1は、補正後の加熱用情報に基づいて定着処理を行うことで、省電力化を図りつつ各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させることが可能となる。これにより、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱素子116cのオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化や突入電流を低減させることができ、これらにより生じる弊害を低減させることが可能となる。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1はまず、生成した加熱用情報から加熱素子116c毎に、加熱領域と非加熱領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する特定の部分を検出する。そして、検出されたその特定の部分に含まれる非加熱領域が加熱領域となるように加熱用情報を補正することで各加熱素子の加熱領域と非加熱領域との変化回数を減少させ、補正された加熱用情報に従って加熱素子アレイ116dに配置された複数の各加熱素子116cを制御することを特徴としている。従って、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、省電力化を図りつつ各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させることが可能となる。
これにより、本実施形態に係る画像形成装置1は、加熱素子116cのオンとオフとの切り替えの際に発生する急激な電流変化や突入電流を低減させることができ、これらにより生じる弊害を低減させることが可能となる。
尚、本実施形態においては、共有メモリ644は、加熱用情報生成部640に備えられる例について説明したが、画像処理ASIC600に含まれる各部に共有されるように備えられていても良い。また、本実施形態においては、エンジン20側で加熱用情報が生成される例について説明したが、コントローラ10側で生成されるように構成されていても良い。
また、本実施形態においては、図10を参照して説明したように、単位領域毎に全版のプロット画素をカウントし、全単位領域についてのカウントが終了したら、カウント値が1以上である領域、即ち、プロット画素が少なくとも1つ存在する領域については加熱領域とし、カウント値が0である領域、即ち、プロット画素が1つも存在しない領域については非加熱領域として、各単位領域に加熱/非加熱情報を設定することで加熱用情報を生成する例について説明した。
この他、各単位領域についてプロット画素が1つでも検知された時点でその単位領域についてのカウントを終了して、次の単位領域についてのカウントを開始し、全単位領域についてのカウントが終了したら、プロット画素が1つでも検知された単位領域については加熱領域とし、プロット画素が検知されなかった単位領域については非加熱領域として、各単位領域に加熱/非加熱情報を設定することで加熱用情報を生成するように構成されていても良い。このような構成とすることにより、プロット画素が1つでも検知された時点でその単位領域については加熱領域として設定することができるため、その時点でカウントを終了して次の単位領域についてのカウントを開始することができ、加熱用情報を生成する際の処理速度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態においては、S1003の処理において説明したように、各版のプロット画素カウント部641は、プロッタ画像情報に含まれるプロット画素を単位領域毎に主走査方向にカウントする例について説明したが、プロッタ画像情報に含まれるプロット画素の位置情報を単位領域毎に主走査方向に取得するように構成されていても良い。このような構成とすることにより、先にカウントが行われる色のプロッタ画像情報に含まれるプロット画素と、後にカウントが行われる色のプロッタ画像情報に含まれるプロット画素とが、重複してカウントされることを避けることが可能となる。
また、本実施形態においては、図10を参照して説明したように、単位領域毎に全版のプロット画素をカウントし、全単位領域についてのカウントが終了したら、カウント値が1以上である領域、即ち、プロット画素が少なくとも1つ存在する領域については加熱領域とし、カウント値が0である領域、即ち、プロット画素が1つも存在しない領域については非加熱領域として、各単位領域に加熱/非加熱情報のみを設定した加熱用情報を生成する例について説明した。このような構成の場合、書込制御ASIC800は、加熱素子116cを加熱するか否かのみを制御するための加熱素子制御信号を生成することになり、加熱される加熱素子116cについては全て同じ温度に制御されることになる。
この他、各単位領域に加熱/非加熱情報に加えて上記カウント値を設定した加熱用情報を生成するように構成されていても良い。このような構成とすることにより、書込制御ASIC800は、加熱素子116cを加熱するか否かの制御に加えて、各単位領域に設定されているカウント値に応じてその単位領域に対応する加熱素子116cを加熱する際の温度を制御するための加熱素子制御信号を生成することが可能となる。このような構成とすることにより、画像形成装置1は、転写紙におけるトナー付着量に応じて定着温度を制御することができ、画像形成動作における消費電力の低減を図ることが可能となる。
これは、単位領域に含まれるプロット画素が少ないほど、即ち、カウント値が低いほどその単位領域に対応する部分に付着するトナーの量は少なくなる傾向があり、プロット画素がより多い単位領域よりも低い温度でも転写紙へのトナーの定着が可能であるためである。
また、本実施形態においては、図10を参照して説明したように、カウント値が1以上である領域、即ち、プロット画素が少なくとも1つ存在する領域については加熱領域とし、カウント値が0である領域、即ち、プロット画素が1つも存在しない領域については非加熱領域として設定し、非加熱領域に対応する加熱素子については加熱しないように制御する例について説明した。
この他、カウント値が1以上であるために加熱領域として設定されるべき単位領域ではあっても、カウント値が所定の閾値未満である単位領域については、カウント値が0である単位領域と同様に、非加熱領域として設定するように構成されていても良い。このような構成とすることにより、画像形成装置1は、転写紙におけるトナー付着量が一定量より少ない部分に対応する加熱素子については加熱しないため、画像形成動作における消費電力の低減を図ることが可能となる。
これは、単位領域に含まれるプロット画素が少ないほどその単位領域に対応する部分に付着するトナーの量は少なくなる傾向があり、プロット画素がより多い単位領域よりも低い温度でもトナーの定着が可能であり、トナー付着量が少ない単位領域に対応する加熱素子については加熱しなくても、その周囲の加熱素子から伝わってきた熱によりトナーの定着が可能であるためである。
例えば、図23に示すように、上記所定の閾値を40として設定した場合、閾値が設定されていない加熱用情報である図23の左図に比べて、閾値が40として設定された加熱用情報である図23の右図の方が、黒塗り白文字の単位領域は少なくなる。これは、閾値を設定することにより加熱領域が少なることを示している。
このような構成の場合、上記所定の閾値を1として設定すると、図13において説明したように、カウント値が1以上である領域、即ち、プロット画素が少なくとも1つ存在する領域については加熱領域として、カウント値が0である領域、即ち、プロット画素が1つも存在しない領域については非加熱領域として設定されることになる。
また、本実施形態においては、書込制御ASIC800は、補正前の加熱用情報においては非加熱領域ではあるが補正後に加熱領域に領域変換される単位領域に対応する加熱素子と、補正の前後で加熱領域のままである単位領域に対応する加熱素子とで、同じ温度に加熱されるように制御する例について説明した。この他、書込制御ASIC800は、補正の前後で領域変換される単位領域に対応する加熱素子と、補正の前後で加熱領域のままである単位領域に対応する加熱素子とで、異なる温度となるように制御するように構成されていても良い。
具体的には、書込制御ASIC800は、補正の前後で領域変換される単位領域に対応する加熱素子について、補正の前後で加熱領域のままである単位領域に対応する加熱素子よりも低い温度となるように制御するように構成される。このような構成の場合、各加熱素子116cのオンとオフとの切り替え回数を低減させると共に省電力化を図ることが可能となる。
尚、このような構成の場合、補正部645dは、加熱用情報を補正する際に、非加熱領域から加熱領域に領域変換する単位領域と、補正の前後で加熱領域のままである単位領域とを区別するための情報を補正後の加熱用情報に付加するように構成されており、これにより書込制御ASIC800は、補正後の加熱用情報において、領域変換された加熱領域と、補正の前後で領域変換されない加熱領域とを区別することができる。
1 画像形成装置
10 コントローラ
20 エンジン
30 PCIe
100 コントローラCPU
101 転写紙格納ユニット
102 給紙ローラ
103 分離ローラ
104 転写紙
105 搬送ベルト
106 作像ユニット
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109 感光体ドラム
110 帯電器
111 光書き込み装置
112 現像器
113 徐電器
115 転写器
116 定着ユニット
116a 定着ローラ
116b 定着ローラ
116c 加熱素子
116d 加熱素子アレイ
200 コントローラASIC
300 メインメモリ
400 HDD
500 エンジンCPU
600 画像処理ASIC
610 PCIe制御部
620 描画情報復元部
630 プロッタ画像情報生成部
640 加熱用情報生成部
641 プロット画素カウント部
642 バス
643 バスアービタ
644 共有メモリ
645 情報加工部
645a カウント値設定部
645b カウント値総計部
645c 加熱/非加熱情報設定部
645d 補正部
645e 圧縮部
646 出力制御部
647 復元部
650 プリンタI/F
660 エンジンCPU I/F
700 スキャナユニット
800 書込制御ASIC
900 プロッタユニット
10 コントローラ
20 エンジン
30 PCIe
100 コントローラCPU
101 転写紙格納ユニット
102 給紙ローラ
103 分離ローラ
104 転写紙
105 搬送ベルト
106 作像ユニット
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109 感光体ドラム
110 帯電器
111 光書き込み装置
112 現像器
113 徐電器
115 転写器
116 定着ユニット
116a 定着ローラ
116b 定着ローラ
116c 加熱素子
116d 加熱素子アレイ
200 コントローラASIC
300 メインメモリ
400 HDD
500 エンジンCPU
600 画像処理ASIC
610 PCIe制御部
620 描画情報復元部
630 プロッタ画像情報生成部
640 加熱用情報生成部
641 プロット画素カウント部
642 バス
643 バスアービタ
644 共有メモリ
645 情報加工部
645a カウント値設定部
645b カウント値総計部
645c 加熱/非加熱情報設定部
645d 補正部
645e 圧縮部
646 出力制御部
647 復元部
650 プリンタI/F
660 エンジンCPU I/F
700 スキャナユニット
800 書込制御ASIC
900 プロッタユニット
Claims (10)
- 出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置であって、
前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知する有色画素検知部と、
前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成する検知結果配置情報生成部と、
前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出する特定部分検出部と、
前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御する加熱素子制御部と、
を備えることを特徴とする定着装置。 - 前記特定部分検出部は、前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化パターンが、予め定められている所定のパターンと一致する部分を前記特定の部分として検出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記特定部分検出部は、前記変化パターンと前記所定のパターンとのパターンマッチングにより、前記所定のパターンと一致する部分を前記特定の部分として検出することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 前記加熱素子制御部は、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域を加熱する際には、前記検知領域を加熱する際よりも温度が低くなるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の定着装置。
- 前記有色画素検知部は、前記有色画素の数を前記複数の各領域においてカウントすることにより、前記複数の領域毎に前記有色画素を検知することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の定着装置。
- 前記加熱素子制御部は、前記有色画素のカウント値に応じて前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記特定部分検出部は、前記有色画素のカウント値が所定値以下である領域を非検知領域として、前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記特定の部分を検出することを特徴とする請求項5又は6いずれか1項に記載の定着装置。
- 請求項1乃至7いずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置の制御プログラムであって、
前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知するステップと、
前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成するステップと、
前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出するステップと、
前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御するステップと、
を定着装置に実行させることを特徴とする定着装置の制御プログラム。 - 出力対象の画像を構成する各画素の状態を示す出力情報に基づいて、定着面上に複数の加熱素子が配置された定着ローラにより転写紙上に転写された顕色剤を加熱して定着させる定着装置の制御方法であって、
前記出力情報において前記出力対象の画像を構成する画素のうち前記顕色剤の定着が必要な有色画素を、前記定着ローラに配置された夫々の前記加熱素子によって夫々加熱される複数の領域毎に検知し、
前記有色画素が検知されたか否かの検知結果として前記有色画素が検知された検知領域と前記有色画素が検知されなかった非検知領域とが、前記出力対象の画像の出力順に配置された検知結果配置情報を生成し、
前記定着ローラの回転に応じた前記複数の領域と前記複数の加熱素子夫々との対応関係に基づき、生成された前記検知結果配置情報から、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子毎に、前記検知領域と前記非検知領域との変化回数が所定の頻度以上となる特定の部分を検出し、
前記検知領域に対応する加熱素子、及び、検出された前記特定の部分に含まれる非検知領域に対応する加熱素子が加熱されるように、前記定着ローラに配置された前記複数の加熱素子を制御することを特徴とする定着装置の制御方法。
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US11397393B2 (en) | 2020-06-18 | 2022-07-26 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus that controls primary fixing temperature and secondary fixing temperature |
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