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JP2015002794A - ファスナ部材 - Google Patents

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JP2015002794A
JP2015002794A JP2013128657A JP2013128657A JP2015002794A JP 2015002794 A JP2015002794 A JP 2015002794A JP 2013128657 A JP2013128657 A JP 2013128657A JP 2013128657 A JP2013128657 A JP 2013128657A JP 2015002794 A JP2015002794 A JP 2015002794A
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JP2013128657A
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修平 二艘木
Shuhei Nisougi
修平 二艘木
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3M Innovative Properties Co
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

【課題】部材間の高さ調整が可能であると共に、がたつきや異音を抑制することができるファスナ部材を提供する。【解決手段】ファスナ部11は、基部14の表面15に立設された複数の係合部材16を有しており、この係合部材16は、基部14から突出する軸部、及び軸部の先端に形成される矢じり部を有している。従って、ファスナ部11は、矢じり部を部材に設けられたループ部材などの結合対象に引っ掛けることにより、部材と機械的に結合することができる。また、ファスナ部材10は、部材に対するファスナ部11の高さ位置を調整する高さ調整部を備えているため、ファスナ部に結合された第2の部材と第1の部材との間のギャップの大きさを調整できる。ここで、ファスナ部11と高さ調整部12とは、一体に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明の一形態は、ファスナ部材に関する。
従来、一方の部材と結合可能なファスナ部材を、他方の部材に固定される別体のブラケットに取り付ける構造が知られている。このような構造により、部材間の高さ調整が可能となる。例えば、特許文献1及び特許文献2には、車両内装材又は車両内装天井に取り付け固定するブラケットに、ファスナを支持するL字状の爪部が設けられ、板材に複数の係合部材が設けられることで構成されるファスナをブラケットの爪部にスライドさせて挟みこむ構造が記載されている。
特開2010−144859号公報 特開2009−100871号公報
ここで、ファスナ部材は、別体のブラケットに爪部によって支持されている。従って、ファスナ部材と爪部との間に隙間が形成されている場合、ファスナ部材とブラケットとの間でがたつきが生じてしまうという問題がある。また、がたつきによって、使用時に振動などによって異音が発生するという問題が生じる。以上より、部材間の高さ調整が可能であると共に、がたつきや異音を抑制することのできるファスナ部材が要請されている。
本発明の一形態に係るファスナ部材は、第1の部材に対して取り付けられる第2の部材と機械的に結合されると共に、第1の部材に固定されるファスナ部材であって、表面を有する基部、及び表面上に立設された複数の係合部材を有すると共に、係合部材を第2の部材に係合させることによって、第2の部材と機械的に結合するファスナ部と、第1の部材に対するファスナ部の高さ位置を調整する高さ調整部と、を備え、係合部材は、基部から突出する軸部、及び軸部の先端に形成される矢じり部を有し、ファスナ部と高さ調整部とが、一体に形成されている、ファスナ部材である。
このような形態によれば、ファスナ部材のファスナ部は、基部の表面に立設された複数の係合部材を有しており、この係合部材は、基部から突出する軸部、及び軸部の先端に形成される矢じり部を有している。従って、ファスナ部は、矢じり部を第2の部材に設けられたループ部材などの結合対象に引っ掛けることにより、第2の部材と機械的に結合することができる。また、ファスナ部材は、第1の部材に対するファスナ部の高さ位置を調整する高さ調整部を備えているため、ファスナ部に結合された第2の部材と第1の部材との間のギャップの大きさを調整できる。ここで、ファスナ部と高さ調整部とは、一体に形成されている。従って、ファスナ部と高さ調整部との間にはがたつきが生じることなく、第1の部材に対して第2の部材を確実に取り付けることができる。また、がたつきが生じないため、使用時に振動などによる異音を抑制することができる。以上により、部材間の高さ調整が可能であると共に、がたつきや異音を抑制することができる。
別の形態に係るファスナ部材では、係合部材は、表面視において格子状に配置されていてよい。
別の形態に係るファスナ部材では、矢じり部は、軸部の先端側から少なくとも2方向に延びていてよい。
別の形態に係るファスナ部材では、高さ調整部は、第1の部材に固定されるベース部と、ファスナ部が設けられる頂部と、ベース部から頂部へ向かって高さ方向に延在し、互いに対向する少なくとも一対の側壁部と、を備えてよい。
別の形態に係るファスナ部材では、高さ調整部は、第1の部材に固定されるベース部を有し、ベース部は、貫通孔を有さない板状に形成されていてよい。
別の形態に係るファスナ部材では、高さ調整部は、第1の部材に固定されるベース部と、ファスナ部が設けられる頂部と、記ベース部から頂部へ向かって高さ方向に延在し、互いに交差する少なくとも一対のリブ部と、を備えてよい。
別の形態に係るファスナ部材では、高さ調整部は、車両内装天井に対応した構造物によって構成され、ファスナ部と構造物とが、一体に形成されていてよい。
本発明の一側面によれば、部材間の高さ調整が可能であると共に、がたつきや異音を抑制することができる。
一実施形態に係るファスナ部材を示す斜視図である。 図1のファスナ部材の使用状態を示す断面図である。 図1に示すファスナ部材による結合を説明するための断面図である。 比較例に係る構造を示す斜視図である。 変形例に係るファスナ部材を示す斜視図である。 変形例に係るファスナ部材を示す斜視図及び断面図である。 変形例に係るファスナ部材を示す斜視図である。 変形例に係る係合部材を示す斜視図である。 図8に示す係合部材の平面図及び側面図である。 変形例に係るファスナ部材を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また「X方向」、「Y方向」及び「Z方向」の語は、図示する方向に基づいており便宜的なものである。
図1は一実施形態に係るファスナ部材を示す斜視図であり、図2は、図1のファスナ部材の使用状態を示す断面図である。図3は図1に示すファスナ部材による結合を説明するための断面図である。なお、図2,3に示すファスナ部材は、図1のII−II線に沿った断面を示している。図1〜図3に示すように、本実施形態のファスナ部材10は、例えば車両の車両内装材又は車両内装天井の固定などに用いられるものであり、対面係合式の面ファスナを構成する。ここでのファスナ部材10は、結合の相手方であるループ部材150に対し、機械的に結合するフック部材として用いられる。ファスナ部材10は、内装パネル側の部材(第1の部材)100に固定され、ループ部材150は、車体側の部材(第2の部材)110に固定される。なお、車両内装材又は車両内装天井にループ部材150を設け、車体側にファスナ部材10を設けてもよい。
ファスナ部材10は、面ファスナの雄側に対応するものである。ファスナ部材10は、相手側の部材110のループ部材150と機械的に結合するファスナ部11と、部材100に対するファスナ部11の高さ位置を調整する高さ調整部12と、を備えている。また、ファスナ部11は、基部14と、この基部14上に立設された複数の係合部材16と、を備えている。また、高さ調整部12は、部材100に固定されるベース部21と、ファスナ部11が設けられる頂部22と、高さ方向に延びる一対の側壁部23と、を備えている。
基部14は、板状を呈し、略平坦な平面状の主表面(表面)15を有している。基部14は、XY方向に広がる平面状に形成される。なお、図1では、基部14に該当する領域を一点鎖線で示している。ファスナ部11のうち、基部14は、高さ調整部12の頂部22と成形品として一体的に構成されている。なお、図2においては、ファスナ部11の基部14と高さ調整部12の頂部22とは同一ハッチングが付されて同一部材として示されている。ただし、例えば、ファスナ部11の成形と高さ調整部12の成形を二色成形で行った場合、互いに別部材として構成されているファスナ部11と高さ調整部12とを、成形によって一体化した態様となる。
係合部材16は、主表面15における中央位置に係る領域に設けられ、Z方向視(表面視)において所定間隔で格子状に整列して配置されている。この係合部材16は、Z方向を軸方向として直立する柱状の軸部18と、この軸部18の先端に設けられた頭部としての矢じり部19と、を有している(図3参照)。軸部18の形状は特に限定されないが、本実施形態では円柱状に形成されている。矢じり部19は、先端側に尖形の錐状外形を有しており、これにより、矢じり部19における主表面15側には、ループ部材150を引っ掛けるための掛止面19aが形成されている。本実施形態では、矢じり部19は、軸部18の先端側から全周にわたって延びている(全方向へ延びている)。
係合部材16の格子状の配置パターンは特に限定されない。例えば、係合部材16が、Y方向において一定ピッチで直線状の列をなすように配置されており、当該列がX方向に一定ピッチで複数並べられていてよい。このとき、一の列に係る係合部材16と、隣りの列に係る係合部材16とが、X方向(あるいはY方向)で隣り合うように配置されていてよい。あるいは、一の列に係る係合部材16と、隣りの列に係る係合部材16とで、X方向(あるいはY方向)における位置が互いにずれるように配置されていてもよい。すなわち、係合部材16は、X方向(あるいはY方向)に沿って千鳥状に配置されるような構成としてよい。
なお、係合部材16の構成は上述で説明した形状には限定されず、ループ部材150を引っ掛けることが出来るものであれば、どのような形状のものを用いてもよい。また、矢じり部は、軸部の先端側から少なくとも2方向に伸びていてよい。例えば、図8及び図9に示すように、軸部31の側面31aから斜め下方へ突出するような矢じり部32を有する係合部材30を適用してもよい。軸部31は、角柱状に形成されており、X方向に対向する一対の平面状の側面31aと、Y方向に対向する一対の平面状の側面31bと、を有している。矢じり部32は、軸部31の各側面31aから突出する複数(本実施形態では4本)の突出部33を有している。図9(a)に示すように、Z方向から見て、各突出部33は、軸部31の四方の対角方向へそれぞれ突出しており、各突出部33の突出方向はX方向成分及びY方向成分の両方を有している。これによって、各突出部は、X方向に対応する側面31aより外側へ延びるのみならず、Y方向に対向する側面31bよりも外側へ延びる。また、図9(b)に示すように、Y方向から見て、各突出部33は、下方向へ傾斜するように延びる。また、各突出部33の下側には、ループ部材を引っ掛けるための凹部34が形成されている。図8及び図9に示すような係合部材30は、図9(a)に示す形状に対応する金型を用いると共に、図9(b)においてUEで示される突出部33の下側空間の形状に対応するスライド金型をもちいることによって成形することができる。
ループ部材150は、面ファスナの雌側に対応するものであって、その一表面150aから突出する複数のループ糸151を有している。ループ糸151は、結合時において係合部材16に引っ掛かり係合するものであり、環状に延びるようにして一表面150aに取り付けられている。このようなループ部材150は、直接又はブラケット等を介して、例えば車両の車体側の部材110に固定される。
次に、高さ調整部12の構成について説明する。高さ調整部12のベース部21は、XY方向に広がる矩形板状に形成されている。本実施形態では、ベース部21は、貫通孔を有さない板状に形成されている。ベース部21の形状は特に限定されないが、本実施形態では、ベース部21はX方向に延びる長方形状に形成されている。ベース部21の上面21e側に側壁部23及び頂部22が設けられる。ベース部21の下面21fは、部材100に固定される。
側壁部23は、ベース部21の表面21eからZ方向に略垂直に延びるように設けられ、YZ方向に広がる矩形板状に形成される。一対の側壁部23は、X方向において互いに離間すると共に平行に対向するように設けられている。側壁部23の形状は特に限定されないが、本実施形態では、側壁部23はY方向に延びる長方形状に形成されている。成形時に、側壁部23のZ方向の大きさを変更することによって、高さ調整部12の高さを調整可能である。ベース部21上における側壁部23の位置は特に限定されないが、側壁部23のY正方向における端部23aは、ベース部21のY正方向における端部21aよりもベース部21内側に配置され、側壁部23のY負方向における端部23bは、ベース部21のY負方向における端部21bよりもベース部21内側に配置されている。端部21aと端部23aとの間のY方向の離間距離は、端部21bと端部23bとの間のY方向の離間距離と等しい。X正方向側の側壁部23の外側面23cは、ベース部21のX正方向における端部21cよりもベース部21内側に配置され、X負方向側の側壁部23の外側面23cは、ベース部21のX負方向における端部21dよりもベース部21内側に配置されている。端部21cと外側面23cとの間のX方向の離間距離は、端部21dと外側面23cとの間のX方向の離間距離と等しい。各側壁部23の内側面23dは、互いに離間している。
頂部22は、各側壁部23の上端部に設けられ、ベース部21と水平に対向するようにXY方向に広がる矩形板状に形成される。頂部22のX方向における両端部は、側壁部23の上端部にそれぞれ連結される。頂部22の形状は特に限定されないが、本実施形態では、頂部22のY正方向における端部22aは側壁部23の端部23aと一致し、頂部22のY負方向における端部22bは側壁部23の端部23bと一致する。頂部22の上面22cには、ファスナ部11が形成される。本実施形態では、頂部22の上面22cと基部14の表面15は同一面となっている。ただし、同一面となっていなくともよく、基部14の表面15が頂部22の上面22cより高い位置に配置されていてもよく、沈み込んで低い位置に配置されていてもよい。頂部22の下面22dは、ベース部21の上面21eから離間している。
上述のような形状を有することにより、高さ調整部12は、貫通孔24を有した形成となる。貫通孔24は、Y方向、すなわちベース部21の短辺である端部21c,21dが延びる方向に沿って貫通しており、Y方向から見て矩形をなしている。貫通孔24は、ベース部21の上面21eと、各側壁部23の内側面23dと、頂部22の下面22dと、で囲まれる領域に形成されており、Y正方向における端部22a,23aにおいて開口すると共に、Y負方向における端部22b,23bにおいて開口する。なお、本実施形態における「高さ調整」とは、製造後にファスナ部11の高さを変化させることによって所望の高さに設定できるものではない。製造時に予めファスナ部11の高さが所望の高さとなるように調整して高さ調整部12を形成することで、使用時におけるファスナ部11の高さを所望の高さとする。高さ(すなわち部材100,110間のギャップの大きさ)を変更する場合は、ファスナ部材10自体を変更する。
本実施形態では、ファスナ部11と高さ調整部12とが、一体に形成されている。すなわち、ファスナ部11と高さ調整部12とが、一の成形品として構成されている。従って、ファスナ部11と高さ調整部12との間には、爪部などのような固定用の構造は設けられておらず、接着剤なども塗布されていない。ファスナ部11及び高さ調整部12は隙間やがたつきなく強固に固定されている。
次に、本実施形態に係るファスナ部材10の作用・効果について説明する。
まず、図4を参照して比較例に係るファスナ部材40,50について説明する。比較例に係るファスナ部材40,50は、高さ調整を行うためのブラケット41,51とは別体の部品として構成されており、板状部材に複数の係合部材を設けることによって構成されている。図4(a)に示す構造において、ブラケット41は、頂部の上面に一対の爪部42を有している。ファスナ部材40は、爪部42の内側へスライドして挟み込まれる。また、ファスナ部材40のスライド方向における端部は、ブラケット41の上面のストッパー44で支持される。図4(b)に示す構造では、ファスナ部材50は、ブラケット51の上面に接着剤やホットメルトを用いて固定されている。なお、ファスナ部材50とブラケット51との間には接着層52が形成されている。
図4(a)に示すような構造では、ファスナ部材40は、別体のブラケット41に爪部42によって支持されている。従って、ファスナ部材40と爪部42との間に隙間が形成されている場合、ファスナ部材40とブラケット41との間でがたつきが生じてしまうという問題がある。また、がたつきによって、使用時に振動などによって異音が発生するという問題が生じる。また、部品点数が増加してしまう上、ブラケット41にファスナ部材40を固定するための作業工程が発生するという問題もある。また、ブラケット41が成形品である場合、爪部42を形成するためには下方からスライド金型を突き上げる必要があるため、ブラケット41の底面に貫通孔43が形成される。このような貫通孔43によって、ブラケット41の強度に影響が及ぼされる場合がある。
また、図4(b)に示すような構造では、ファスナ部材50は、別体のブラケット51と接着剤やホットメルト、両面テープなどによって固定されている。従って、部品点数が増加してしまう上、ブラケット51にファスナ部材50を固定するための作業工程が発生するという問題もある。また、このような固定方法だと、ファスナ部材50とブラケット51の剥がれが発生する問題ある。また、両面テープを使う場合には一般的にプライマーを塗布するが、プライマーや接着剤を使用する工程では換気を目的として排気設備が必要となる可能性がある。
本実施形態に係るファスナ部材10では、ファスナ部11は、基部14の表面15に立設された複数の係合部材16を有しており、この係合部材16は、基部14から突出する軸部18、及び軸部18の先端に形成される矢じり部19を有している。従って、ファスナ部11は、矢じり部19を部材110に設けられたループ部材150などの結合対象に引っ掛けることにより、部材110と機械的に結合することができる。また、ファスナ部材10は、部材100に対するファスナ部11の高さ位置を調整する高さ調整部12を備えているため、ファスナ部に結合された部材100と部材110との間のギャップの大きさを調整できる。ここで、ファスナ部11と高さ調整部12とは、一体に形成されている。従って、ファスナ部11と高さ調整部12との間にはがたつきが生じることなく、部材100と部材110とを確実に取り付けることができる。また、がたつきが生じないため、使用時に振動などによる異音を抑制することができる。以上により、部材100,110間の高さ調整が可能であると共に、がたつきや異音を抑制することができる。
また、ファスナ部11と高さ調整部12とが、それぞれ別体の部品ではなく、一体化した一部品となっている。従って、部品点数を減らすことができると共に、従来のようなファスナ部材とブラケットとの間の取付作業を不要とすることができる。
また、本実施形態に係るファスナ部材10では、係合部材16は、表面視において格子状に配置されている。これによって、係合部材16を基部14の表面15上において高密度に配置することが可能となり、ループ部材150との結合力を更に向上することができる。
また、本実施形態に係るファスナ部材10では、矢じり部19,32は、軸部18,31の先端側から少なくとも2方向に延びている。例えば、図1に示す矢じり部19は全方向に向かって延びており、図8に示す矢じり部32は四方に向かって延びている。これによって、一つ当りの矢じり部19,32が、ループ部材150と結合可能な範囲を広くすることができる。このように、一つ当りの係合部材16,30がループ部材150と係合し易くなることにより、ファスナ部材10の中でループ部材150と係合している係合部材を増やすことができるため、ファスナ部材全体としての結合力を向上することができる。
また、本実施形態に係るファスナ部材10では、高さ調整部12は、部材110に固定されるベース部21と、ファスナ部11が設けられる頂部22と、ベース部21から頂部22へ向かって高さ方向に延在し、互いに対向する一対の側壁部23と、を備えている。このような形状は、成形時に各部分21,22,23で囲まれる部分(すなわち、貫通孔24)にスライド金型を挿入することによって形成される。すなわち、スライド金型の大きさを変更することで、容易にファスナ部11の高さを変更することが可能となる。
また、本実施形態に係るファスナ部材10では、高さ調整部12は、部材100に固定されるベース部21を有し、ベース部21は、貫通孔を有さない板状に形成されている。これによって、ベース部21の強度低下を抑制でき、ファスナ部材10の強度を確保することができる。さらに、ベース部21と部材100を接着剤で固定する際に、強固に固定することが可能となる。
ここで、本実施形態のように、ファスナ部11と高さ調整部12が一体であり、且つ、高密度で高い嵌合力を発揮できる係合部材16を有するファスナ部材10を成形する成形方法は特に限定されないが、以下のような方法で可能である。例えば、射出成形によって、ファスナ部11の成形と高さ調整部12の成形とを一体成形、インサート成形あるいは二色成形で行ってよい。インサート成形又は二色成形でファスナ部材10を形成する際、所望の高さを有する高さ調整部12を形成する金型のみを複数用意してもよい。
なお、従来ファスナ部材を成形する方法として採用されていた押出成形等では、ロール状に成形されるものが多いため、高さ調整部とファスナ部を一体で成形することは困難である。また、係合部材の成形方法として、上方へ延びる軸部の先端側を一方向に屈曲させるような形状の矢じり部を成形し、成形後は無理抜きによって離型するような方法を採用した場合、次のような理由により、高密度化が難しい場合がある。すなわち、無理抜きを可能とするには、離型の際に金型を引っ張るときに矢じり部が弾性変形する必要があるため、矢じり部の剛性が低く設定されている。従って、ループ部材150と係合した際も、矢じり部は弾性変形し易い。これにより、高い嵌合力を得ることができない。一方、嵌合力を上げるために矢じり部の強度を上げた場合、または矢じり部の数を増やした場合は、離型の際の抵抗が大きくなり、金型から抜けなくなるという問題や、矢じり部が折れる等の問題が発生する可能性がある。また、矢じり部を一方向のみならず複数方向に延ばした場合も、金型から抜くことが困難となる可能性がある。また、材料としても柔軟性のある材料を用いるという制約もある。これに対し、本実施形態に係るファスナ部材10は、前述のような成形方法によって成形されることで、ファスナ部11と高さ調整部12が一体であり、格子状に高密度に配置することが可能であると共に、複数の方向へ延びる矢じり部を形成することが可能であることによって、高い嵌合力を発揮できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示すようなファスナ部材60であってもよい。図5に示すように、ファスナ部材50では、ベース部61、頂部67及び側壁部66で囲まれる貫通孔64が、X方向へ延びている。このような形状であっても、貫通孔64を形成するためのスライド金型の大きさを変更することで、ファスナ部11の高さを変更可能である。
また、図6に示すようなファスナ部材70であってもよい。図6に示すファスナ部材70は、頂部78に対して四方に側壁部76が設けられている。当該構成は、ベース部71の下面側から固定金型及び稼働金型によって成形することができる。これによって、側壁部76で取り囲まれる貫通孔74が形成される。このような形状とした場合、四方の側壁部で支持することが可能となり、ファスナ部11の支持力を上げることができる。
また、図7(a)に示すように、全体的に四角錐台の形状をなしているファスナ部材80であってもよい。図7(a)に示すファスナ部材80は、ベース部82と、傾斜した側壁部83と、ベース部82より小さい頂部85と、を有している。また、各部82,83,85で囲まれる部分に貫通孔84が形成される。
また、図7(b)に示すようなファスナ部材90であってもよい。図7(b)に示すファスナ部材90において、高さ調整部91は、ベース部96と、ファスナ部11が設けられる頂部92と、ベース部96から頂部92へ向かって高さ方向に延在し、互いに交差する一対のリブ部93,94と、を備える。ベース部96及び頂部92は、円板状に形成されている。なお、リブ部は一対のみならず、更に数を増やしてもよい。
また、図10に示すようなファスナ部材200,300であってもよい。ファスナ部材200,300においては、高さ調整部に該当する部材が、車両内装天井に対応した構造物201,301によって構成されている。また、ファスナ部11と構造物201,301とが一体に形成されている。このような構造物201,301は、「レインフォースメント」や「スチフナ」とも称される場合がある。ただし、必ずしも補強材として機能しなくともよく、車両内装天井に対応する構造物であればどのようなものであってもよい。図10(a)に示すファスナ部材200における構造物201は、湾曲した板状のベース部を有しており、当該ベース部の両端側から張り出す、高さ調整用の台座部202,203を有している。ファスナ部11は、台座部202,203の頂部と一体に形成されている。図10(b)に示すファスナ部材300における構造物301は、真っ直ぐな板状のベース部を有しており、当該ベース部の両端側から張り出す、高さ調整用の台座部302,303を有している。ファスナ部11は、台座部302,303の頂部と一体に形成されている。なお、台座部202,203,302,303の形状として、図5〜7に示すものを適用してよい。図10に示すような構造により、ファスナを内装天井に取り付けることを効率的に行う事が出来る。また、ファスナ部材200,300を用いることで補強も同時に行うことができる。
10,60,70,80,90,200,300…ファスナ部材、11…ファスナ部、12…高さ調整部、14…基部、16,30…係合部、18,31…軸部、19,32…矢じり部、21,61,71,82,96…ベース部、22,67,78,84,92…頂部、23,66,76,83…側壁部、93,94…リブ部、100…部材(第1の部材)、110…部材(第2の部材)。

Claims (7)

  1. 第1の部材に対して取り付けられる第2の部材と機械的に結合されると共に、前記第1の部材に固定されるファスナ部材であって、
    表面を有する基部、及び前記表面上に立設された複数の係合部材を有すると共に、前記係合部材を前記第2の部材に係合させることによって、前記第2の部材と機械的に結合するファスナ部と、
    前記第1の部材に対する前記ファスナ部の高さ位置を調整する高さ調整部と、を備え、
    前記係合部材は、前記基部から突出する軸部、及び前記軸部の先端に形成される矢じり部を有し、
    前記ファスナ部と前記高さ調整部とが、一体に形成されている、ファスナ部材。
  2. 前記係合部材は、前記表面視において格子状に配置されている、請求項1に記載のファスナ部材。
  3. 前記矢じり部は、前記軸部の先端側から少なくとも2方向に延びている、請求項2に記載のファスナ部材。
  4. 前記高さ調整部は、
    前記第1の部材に固定されるベース部と、
    前記ファスナ部が設けられる頂部と、
    前記ベース部から前記頂部へ向かって高さ方向に延在し、互いに対向する少なくとも一対の側壁部と、を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のファスナ部材。
  5. 前記高さ調整部は、前記第1の部材に固定されるベース部を有し、
    前記ベース部は、貫通孔を有さない板状に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のファスナ部材。
  6. 前記高さ調整部は、
    前記第1の部材に固定されるベース部と、
    前記ファスナ部が設けられる頂部と、
    前記ベース部から前記頂部へ向かって高さ方向に延在し、互いに交差する少なくとも一対のリブ部と、を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のファスナ部材。
  7. 前記高さ調整部は、車両内装天井に対応した構造物によって構成され、
    前記ファスナ部と前記構造物とが、一体に形成されている、請求項1〜6の何れか一項に記載のファスナ部材。
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