本発明は、一部において、流体管材を接続するための取付接続が、ねじ切り接続部または差込み接続部を有する従来の取付具で必要とされるような、トルクの適用を必要としない流体密封接続を提供するために構成されることが可能であるとの認識から生まれている。そのような構成は、流体接続を確立するために必要な時間と労力を減らすことのできる簡略化した流体接続を可能にし、さらに取り外しもより容易かつ素早く行うことができる。例えば、本発明は特に、液体クロマトグラフィー−質量スペクトロスコピー(LC−MS)間のインターフェースなど、クロマトグラフィーシステムの改良された流体接続の提供に非常に適している場合がある。
一態様では、本発明は、第1流体チューブを受けるように構成された第1取付具および第2流体チューブを受けるように構成された第2取付具を含む取付具アセンブリを提供している。第1取付具は第1溝を規定する。第2取付具には、第1および第2流体チューブが流体連通に配置され、流体密封シールが第1および第2シーリング取付具間で確立されるように、第1および第2取付具を接続するための第1溝と係合するように構成されたスプリングが含まれる。
実施形態は、1つ以上の次の機能を含むことができる。
一部の実施形態では、第1取付具が第1シーリング面で終端するくぼみ(例えば、環状のくぼみ)を規定し、第2取付具が第2シーリング面で終端する突起部(例えば、円錐台形突起部)を規定する。突起部は、第1および第2取付具が接続される際に、流体密封シールを形成するため、第1シーリング面が第2シーリング面に当接するよう、くぼみ内で適合するようにサイズ調整される。
特定の実施形態では、第1取付具がくぼみ(例えば、環状のくぼみ)を規定し、第2取付具が突起部(例えば、円錐台形突起部)を規定する。くぼみおよび突起部は、第1および第2取付具が接続される際に、流体密封シールを形成するための締まりばめを有する場合がある。
一部の場合、第2取付具には、円筒穴を規定する取付具本体が含まれ、第1取付具には、第1および第2取付具間で接続を確立するため、円筒穴に少なくとも一部が挿入されるように構成された管状体が含まれる。
特定の場合、スプリングは円筒穴内に配置される。例えば、取付具本体は円筒穴内に第2溝を規定することができ、スプリングは第2溝内に配置されることができる。
一部の例では、スプリングはガータースプリングである。
特定の例では、流体密封シールは平方インチ(PSI)あたり少なくとも最大2500ポンドで流体密封する。
一部の実施形態では、第1取付具に、第1流体チューブを受けるための中央通路を規定する管状体が含まれる。
特定の実施形態では、管状体は中央通路内に環状斜面を含み、第1取付具は環状斜面と係合し、第1流体チューブを受けて保持するように構成されたフェルールを含んでいる。
一部の場合、管状体には中央通路内に内部のねじ切り領域を含み、第1取付具は中央通路内にフェルールを保持するため内部のねじ切り領域と螺合するよう構成された圧縮ねじを含んでいる。
特定の場合、圧縮ねじには、第1流体チューブを受けるように構成された内部通路が含まれる。
一部の例では、管状体には、ギザギザのある外面を有する第1取付具終端、およびテーパー先端部を含む第2取付具終端が含まれる。第2取付具終端では、第1溝を規定できる。
特定の例では、第1溝が管状体の周りを環状に伸びている。
一部の実施形態では、第2取付具には、第2流体チューブを受けるための中央通路を規定する挿入部、および挿入部を受けるように構成された穴を規定する取付具本体が含まれる。
特定の実施形態では、穴には第1取付具を受けるためのラッチ部分、および挿入部を受けるための挿入部分が含まれる。
一部の場合、取付具本体は穴のラッチ部分内に第2溝を規定し、スプリングは第2溝内に配置される。
一部の例では、挿入部には中央通路内に環状斜面を含み、第2取付具は環状斜面と係合し、第2流体チューブを受けて保持するように構成されたフェルールを含んでいる。
特定の例では、挿入部には中央通路内に内部のねじ切り領域を含み、第2取付具は中央通路内にフェルールを保持するため内部のねじ切り領域と螺合するよう構成された圧縮ねじを含んでいる。
一部の実施形態では、圧縮ねじには、第2流体チューブを受けるように構成された内部通路が含まれる。
特定の実施形態では、取付具アセンブリはクロマトグラフィーシステム(例えば、液体クロマトグラフィー(LC)システム)に組み込まれている。
一部の場合、クロマトグラフィーシステムには、クロマトグラフィーカラム、およびクロマトグラフィーカラムから受け取る流体の物理的または化学的特性を測定するための検出器が含まれる。取付具アセンブリは、それらの間で流体接続を確立するために、クロマトグラフィーカラムと検出器の間に配置されることができる。
特定の場合、クロマトグラフィーシステムには、クロマトグラフィーカラム、およびクロマトグラフィーカラム方向に流体を搬送するためのポンプが含まれる。取付具アセンブリは、それらの間で流体接続を確立するために、クロマトグラフィーカラムとポンプの間に配置されることができる。
他の態様、特徴、および利点は、説明、図面、および請求項に含まれている。
同じ参照番号は同じ要素を示している。
図1Aおよび図1Bは、第1流体チューブ110と第2流体チューブ112を接続するためのクイック接続取付具アセンブリ100を図示している。クイック接続取付具アセンブリ100には、流体密封接続を提供するため共にラッチするオス取付具200とバルクヘッド取付具300が含まれる。従来のねじ切り接続や差込み(例えば、直角回し)接続とは異なり、クイック接続取付具アセンブリ100は、トルクを適用することなく、流体密封接続が行われるようにすることができる。その結果、簡略化された接続スキームが提供されることが可能で、この場合、流体密封接続は、流体接続を確立して維持するためにトルクに依存したり、互いに対してオス取付具およびバルクヘッド取付具200、300を回転する必要なく、オス取付具200をバルクヘッド取付具300に単に、挿入することによって達成されることができる。
図2Aおよび図2Bを参照すると、オス取付具200には、管状体210、第1フェルール230、および第1圧縮ねじ240が含まれる。図2Bで示されているように、管状体210は近位取付具終端211および遠位取付具終端212を有している。中央通路213は、管状体210の近位取付具終端211から遠位取付具終端212まで伸長している。
管状体210は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されている、一体形成構造を有することができる。管状体210は管状の全体構造を有しており、近位取付具終端211の直径が遠位取付具終端212の直径より大きくなっている。例えば、一部の場合、近位取付具終端211は0.48インチから0.52インチ、例えば、0.50インチの直径を有しており、遠位取付具終端212は0.235インチから0.239インチ(例えば、0.237インチ)の直径を有している。
遠位取付具終端212は、遠位表面215で終端するテーパー遠位先端部214を有している。テーパー遠位先端部214は13度から17度(例えば、15度)のテーパー角度TA1(図2A)を有している。遠位表面215は、遠位シーリング面215aおよび環状斜めくぼみ216を規定する。最小先端部、すなわち、遠位シーリング面215aを含む接続部で、環状斜めくぼみ216は0.067インチから0.077インチ(例えば、0.072インチ)の直径、0.013インチから0.017インチ(例えば、0.015インチ)の深さ、および49.5度から50.5度(例えば、50度)のテーパー角度TA2(図2A)を有している。遠位取付具終端212にはさらに、テーパー遠位先端部214と近位取付具終端211との間に形成される環状溝217が含まれる。環状溝217は、0.194インチから0.198インチ、例えば0.196インチの溝の直径、0.037インチから0.043インチ、例えば0.040インチの幅w(図2A)を有し、テーパーラッチエッジ217aを含み、このエッジは29.5度から30.5度、例えば30.0度のラッチ角度LA(図2A)で伸長している。環状溝217は、環状溝217の近位エッジから遠位シーリング面215aまで測定した場合、遠位シーリング面215aから0.228インチから0.032インチ(例えば、0.030インチ)の距離D2の間隔があけられている。
一部の実施形態では、管状体210は、PEEK(TM)ポリマー(英国、ランカシャー州のVictrex PLCから市販されている)などの、ポリエーテルエーテルケトンから形成され、遠位表面215に沿って、例えば少なくとも遠位シーリング面215aで表面処理され、8マイクロインチから32マイクロインチ(例えば、16マイクロインチ)の表面粗度Raを有している。
近位取付具終端211はギザギザの外部表面218を有している。中央通路213は、環状斜面220を形成するために外方向にフレアーになっている直径が小さい遠位部分219を有している。したがって、環状斜面220は、テーパー遠位先端部214内の中央に形成された円錐台形くぼみを規定する。中央通路213にはさらに、近位取付具終端211の方向へ中央通路の環状斜面220から伸長する、取付具部分221が含まれる。そして、中央通路213は取付チャンバー222を形成するために直径が広くなっている。取付チャンバー222は、取付具部分221を含む接続部から近位取付具終端211の近位先端部223へ伸長している。
中央通路213の取付具部分221の内部のねじ切り領域224は取付具部分221と取付チャンバー222の接続部から取付具部分221の長さに沿ってテーパー遠位先端部214の方向に途中まで伸長しており、環状斜面220の直前で終端している。
第1フェルール230は管状体210の中央通路213内でスライド可能なように受けられており、組み立てられると、管状体210の中央通路213内の環状斜面220と係合する。第1フェルール230は、テーパー外面232を規定する円錐台形本体231を有している。中央導管233は、円錐台形本体231中に伸長している。第1フェルール230は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されることができる。一部の実施形態では、第1フェルール230はPEEK(TM)から形成されている。
第1圧縮ねじ240が近位先端部223を通して中央通路213に挿入され、管状体210の中央通路213内の内部のねじ切り領域224に沿って、所定位置に螺入され、第1フェルール230と接触する。組み立てられると、第1圧縮ねじ240は、第1フェルール230のテーパー外面232を、管状体210の中央通路213内の環状斜面220と接触させるようにする。第1圧縮ねじ240は円筒ヘッド241および外部ねじ切り円筒シャフト242を有している。外部ねじ切り円筒シャフト242および中央通路213内の内部のねじ切り領域224には、組み合わされたねじ山、例えば、10−32、1/4−28、6mm×1などが備えられる。外部ねじ切り円筒シャフト242は直径では円筒ヘッド241より小さく、長さではより長い。外部ねじ切り円筒シャフト242の遠位先端部243は平らな環状停止表面244を規定し、組み立てられると、第1フェルール230の近位終端234と突き合わされる。一部の場合、円筒ヘッド241は、圧縮ねじ240を中央通路213へ通す際に、円筒ヘッド241を把持することがより容易にできるギザギザ仕上げおよび/または1つ以上の平らな表面領域により提供されることができる。
内部通路245は第1圧縮ねじ240の長さだけ伸長する。内部通路245は直径が小さい領域246を有しており、それは、管状体210の中央通路213内の直径が小さい遠位部分219および第1フェルール230の中央導管233の直径に対応した直径を有しており、例えば、0.0355インチから0.0335インチ(例えば、0.0345インチ)の直径である。直径が小さい領域246は、外部ねじ切り円筒シャフト242の遠位先端部243から伸長し、外部ねじ切り円筒シャフト242と円筒ヘッド241の接続部付近のテーパー通路領域247で外方向にフレアーになっている。内部通路245にはさらに、テーパー通路領域247から伸長し、円筒ヘッド241の近位先端部249で終端する円筒チャンバー248が含まれる。第1圧縮ねじ240は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されている、一体形成構造を有することができる。一部の実施形態では、第1圧縮ねじ241はポリイミド(デュポンべスペル(DUPONT VESPEL)ポリイミドとして市販されている)またはPEEK(TM)から形成されている。
組み立ての際、第1流体チューブ110は、第1流体チューブ110の遠位先端部111(図2A)が環状斜めくぼみ216の中央において中央通路213の開口部と同一平面上に位置するまで、第1圧縮ねじ240の内部通路245を通じ、次いで、第1フェルール230の中央導管233を通じ、それから管状体210の中央通路213を通じて送り込まれる。次いで、第1圧縮ねじ240は、管状体210に対して第1流体チューブ110を所定の位置に固定するため、第1フェルール230のテーパー外面232を、管状体210の中央通路内の環状斜面220と接触させるようにする、中央通路213に螺入されることができる。第1流体チューブ110は0.005インチから0.030インチの内径を有することができる。
図3Aおよび図3Bを参照すると、バルクヘッド取付具300には、取付具本体310、円筒挿入部330、第2フェルール340、および第2圧縮ねじ350が含まれる。図3Bで示されているように、取付具本体310には、ギザギザのある外面312を含むヘッド部分311および外側がねじ切り済みの領域314を含む軸部分313が含まれる。外側がねじ切り済みの領域314により、バルクヘッド取付具300は、シャーシなどの固定構造に螺入されることが可能である。円筒穴315には、ヘッド部分311の近位先端部317から軸部分313の接続部まで伸長するラッチ部分316が含まれる。そして、円筒穴315は挿入部分318を形成するために直径が広くなっている。挿入部分318は、ヘッド部分311を含む接続部からバルクヘッド取付具300の軸部分313の遠位先端部319へ伸長している。
バルクヘッド取付具300にはさらに、円筒穴315のラッチ部分316内に円周溝320が含まれる。ラッチ部分316は、0.236インチから0.240インチ(例えば、0.238インチ)の直径を有し、円周溝320は0.373インチから0.378インチ(例えば、0.375インチ)の直径を有している。円周溝320は全体として、平行なサイドウォーク321a、321b、およびテーパーv形状底部322を有している。円周溝320はガータースプリング323を受けて保持する。ガータースプリング323は、ガータースプリング323を円周溝320に挿入すると、ガータースプリング323の外径および円周溝320の直径との締まりばめが作り出されるように、円周溝320の直径よりやや広い外径を有している。締まりばめによって、取付具本体310内にガータースプリング323を保持する半径方向圧縮負荷が提供される。ガータースプリング323は、0.390インチから0.400インチ(例えば、0.395インチ)の外径、0.230インチから0.240インチ(例えば、0.237インチ)の内径、0.010インチから0.014インチ(例えば、0.012インチ)の線径、0.080インチから0.084インチ(例えば、0.082インチ)のコイル幅を有し、ステンレス鋼から形成されることができる。
取付具本体310の円周溝320内で組み立てる際、ガータースプリング323は円筒穴315のラッチ部分316へ半径方向に突き出す突起部分324を有している。この点で、ガータースプリング323はオス取付具200とのラッチ接続を提供する。つまり、オス取付具200の環状溝217は、それらの間でガータースプリング323を含むバルクヘッド取付具300の円周溝320と位置合わせする場合に、オス取付具200とバルクヘッド取付具300との間の物理的接続を保持するためにラッチアクションを提供する。管状体310は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されている、一体形成構造を有することができる。一部の実施形態では、取付具本体310はステンレス鋼から形成されている。
円筒挿入部330は、取付本体310の円筒穴315内で挿入部分318への挿入を容易にするために、円筒挿入部330の近位終端でわずかにテーパーしている円筒の全体構造を有している。テーパーは近位表面331で終端している。近位表面331は、近位シーリング面331aで終端する円錐台形突起部332を規定している。円錐台形突起部332はオス取付具200の環状斜めくぼみ216内に適合するようにサイズ調整され、それは、オス取付具200とバルクヘッド取付具300が接続される際に、近位シーリング面331aが、例えば、平方インチ(PSI)あたり最大2500ポンドで流体密封シールを形成するために、オス取付具200の遠位シーリング面215aに当接するようにサイズ調整される。円錐台形突起部332は、先端部で(すなわち、近位シーリング面331aとの接続部で)0.059インチから0.065インチ(例えば、0.062インチ)の直径、0.027インチから0.037インチ(例えば、0.032インチ)の高さ、および29.5度から30.5度(例えば、30.0度)のテーパー角度TA3を有している。
円筒挿入部330は、円錐台形突起部332から円筒挿入部330の遠位終端334へ伸長する中央通路333を有している。中央通路333は、環状斜面336を形成するために外方向にフレアーになっている直径が小さい近位部分335を有している。したがって、環状斜面336は、円筒挿入部330内の中央に形成された円錐台形くぼみを規定する。中央通路333にはさらに、中央通路333の環状斜面336から遠位終端334へ伸長する、取付具部分337が含まれる。
円筒挿入部330は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されている、一体形成構造を有することができる。一部の実施形態では、円筒挿入部330はステンレス鋼から形成され、近位表面331に沿って、少なくとも近位シーリング面331aで表面処理され、4マイクロインチから16マイクロインチ(例えば、8マイクロインチ)の表面粗度Raを有する。遠位および近位シーリング面115aおよび331aは実質的に平らで、オス取付具およびバルクヘッド取付具200、300が接続されるときには、実質的に死容積がゼロの流体接続が提供される。
組み立ての際、円筒挿入部330は取付具本体310の円筒穴315内の挿入部分318に挿入される。一部の場合、円筒挿入部330は挿入の後に取付具本体310に溶接される。もう1つの選択肢として、または追加的に、円筒挿入部330は円筒穴315の挿入部分318の内径よりやや広い外径を有することができ、円筒挿入部330が取付具本体310に挿入されるときに、締まりばめが提供される。
第2フェルール340は円筒挿入部330の中央通路内でスライド可能なように受けられており、組み立てられると、円筒挿入部330の中央通路333内の環状斜面と係合する。第2フェルール340は、テーパー外面342を規定する円錐台形本体341を有している。中央導管343は、第2フェルール340の円錐台形本体341中に伸長している。第2フェルール340は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されることができる。一部の実施形態では、第2フェルール340はPEEK(TM)から形成されている。
第2圧縮ねじ350が遠位終端334を通して円筒挿入部330の中央通路333に挿入され、円筒挿入部330の中央通路333内の内部のねじ切り領域338に沿って、所定位置に螺入され、第2フェルール340と接触する。組み立てられると、第2圧縮ねじ350は、第2フェルール340のテーパー外面342を、円筒挿入部330の中央通路333内の環状斜面336と接触させるようにする。第2圧縮ねじ350は円筒ヘッド351および外部ねじ切り円筒シャフト352を有している。外部ねじ切り円筒シャフト352および円筒挿入部330の中央通路333内の内部のねじ切り領域338には、組み合わされたねじ山、例えば、10−32、1/4−28、6mm×1などが備えられる。外部ねじ切り円筒シャフト352は直径では円筒ヘッド351より小さく、長さではより長い。外部ねじ切り円筒シャフト352の近位先端部353は平らな環状停止表面354を規定し、組み立てられると、第2フェルール340の遠位終端344と突き合わされる。一部の場合、円筒ヘッド351は、圧縮ねじ350を中央通路333へ通す際に、円筒ヘッド351を把持することがより容易にできるギザギザ仕上げおよび/または1つ以上の平らな表面領域により提供されることができる。
内部通路355は第2圧縮ねじ350の長さだけ伸長する。内部通路355は直径が小さい領域356を有しており、それは、円筒挿入部330の中央通路333内の直径が小さい近位部分335および第2フェルール340の中央導管343の直径に対応した直径を有しており、例えば、0.0355インチから0.0335インチ(例えば、0.0345インチ)の直径である。直径が小さい領域356は、外部ねじ切り円筒シャフト352の近位先端部353から伸長し、外部ねじ切り円筒シャフト352と円筒ヘッド351の接続部付近のテーパー通路領域357で外方向にフレアーになっている。内部通路355にはさらに、テーパー通路領域357から伸長し、円筒ヘッド351の遠位先端部359で終端する円筒チャンバー358が含まれる。第2圧縮ねじ350は、熱可塑性プラスチックス、または金属などの適切な材料から成形、機械加工、または他の手段で形成されている、一体形成構造を有することができる。一部の実施形態では、第2圧縮ねじ350はポリイミド(デュポンべスペル(DUPONT VESPEL)ポリイミドとして市販されている)またはPEEK(TM)から形成されている。
組み立ての際、円筒挿入部330は取付具本体310の円筒穴315の挿入部分318に滑り入れられ、所定の位置に固定される(例えば、溶接により)。次いで第2流体チューブ112は、第2流体チューブ112の近位先端部113(図3A)が円錐台形突起部332の中央において中央通路333の開口部と同一平面上に位置するまで、第2圧縮ねじ350の内部通路355を通じ、次いで第2フェルール340の中央導管を通じ、そして最終的には円筒挿入部330の中央通路333を通じて送り込まれる。次いで、第2圧縮ねじ350は、取付具本体310に対して第2流体チューブ112を所定の位置に固定するため、第2フェルール340のテーパー外面342を、円筒挿入部330の中央通路333内の環状斜面336と接触させるようにする、円筒挿入部330の中央通路333に螺入されることができる。第2流体チューブ112は0.005インチから0.030インチの内径を有することができる。
オス取付具200とバルクヘッド取付具300が個別に第1および第2流体チューブ110、112とそれぞれ組み立てられると、オス取付具200およびバルクヘッド取付具300は第1および第2流体チューブ110、112との間で流体連通を提供するために接続されることが可能になる。接続は、バルクヘッド取付具300内にある、ガータースプリング323が図4に図示されているように、環状溝217のテーパーラッチエッジ217aと係合するまで、オス取付具200のテーパー遠位先端部214をバルクヘッド取付具300の円筒穴315のラッチ部分316に挿入することによって達成され、それによって、ラッチ接続が形成される。一部の場合、触覚および/または可聴による手ごたえ(例えば、触覚または可聴によるカチャという感触)が、ガータースプリング323が環状溝217と係合するときに提供される。
オス取付具200とバルクヘッド取付具300が共にラッチされると、バルクヘッド取付具300の近位表面331の近位シーリング面331aは、オス取付具200の遠位表面215の遠位シーリング面215aに当接し、それによって、実質的に死容積がない流体密封シールが形成される。もう1つの選択肢として、または追加的に、円錐台形突起部332は、円錐台形突起部332のテーパー壁が流体密封シールを提供するために環状斜めくぼみ216のテーパー壁と係合するように、環状斜めくぼみ216に対して締まりばめを有するようにサイズ調整されることができる。この構造によるクイック接続取付具アセンブリは、クロマトグラフィーシステムで流体接続を行うために使用されることが可能である。例えば図5では、図1Aのクイック接続取付具アセンブリ100を組み込んだ液体クロマトグラフィー(LC)システム400を図示している。図5を参照すると、キャリア流体容器410がキャリア流体を保持している。キャリア流体ポンプ412は、キャリア流体を指定された流量で生成して測定し、通常は1分あたりのミリリットル単位である。キャリア流体ポンプ412はインジェクター414にキャリア流体を供給する。インジェクター414は、サンプルソース416(例えば、サンプルの小びん)からのサンプル溶液の個別の所定量を、キャリア流体の流れと組み合わせることができるキャリア流体の流れに正確および精密に投入し、次いで、サンプル溶液の個別の所定量はクロマトグラフィーカラム418に運ばれる。インジェクター414は、単純な手動装置にすることも、高度な自動サンプラーにすることもできる。検出器420は、分離した化合物バンドを、クロマトグラフィーカラム418から溶出する際に検出するために採用される。検出器420には、UV検出器、蒸発光散乱検出器(ELSD)、質量分析計、およびこれらの組み合わせを含めることができる。一部の例では、検出器420には、マサチューセッツ州、ミルフォードにあるウォーターズコーポレーションから市販されているTRIZAIC(TM)UPLC(R)System with nanoTile(TM) Technologyなどのダウンストリームマイクロ流体液体クロマトグラフィー−質量スペクトロスコピー(LC−MS)システムを含めることができる。キャリア流体は検出器420を出て、廃棄物422に送られるか、必要に応じて収集されることもできる。検出器420はコンピュータデータステーション424に接続され、ディスプレイ426上でクロマトグラムを生成するために使用される電気信号を記録する。
図5で示されているように、クイック接続取付具アセンブリ100は、クロマトグラフィーカラム418の出力と検出器420の入力との間の流体接続を提供するために使用されることが可能である。この点で、オス取付具200はクロマトグラフィーカラム418から出る流体ライン428に接続されることができ、バルクヘッド取付具300は検出器420に至る別の流体ライン430に接続されることができる。一部の場合、バルクヘッド取付具300はシャーシに固定的に取り付けられる。
もう1つの選択肢として、または追加的に、クイック接続取付具アセンブリ100は、インジェクター420の出力とクロマトグラフィーカラム418の入力との間の流体接続を提供するために使用されることが可能である。この場合、オス取付具200はインジェクター420から出る流体ライン432に接続されることができ、バルクヘッド取付具300はクロマトグラフィーカラム418に至る別の流体ライン434に接続されることができる。
いくつかの実施形態が説明されてきた。しかしながら、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、多種多様な変更形態が作成されることが可能なことが理解されるであろう。