微粒子を冷却するための方法、システム、及び装置が提供される。装置は、円筒形状のハウジング内に少なくとも部分的に配設された1つ又は複数のコイルを含むことが可能である。1つ又は複数のコイルは、複数の管状体を含み、複数の管状体は、その1つ又は複数の端部に配設されたリターン・ベンドによって接続されている。装置は、ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、その1つ又は複数の側壁部の1つ又は複数の内側表面に固着された支持格子をさらに含むことが可能である。支持格子は、複数の半径方向に配設されたガセットによって一緒に接続された一連の同心円筒から形成された複数のクロス部材を含むことが可能である。最も外側の同心円筒が、1つ又は複数の側壁部の1つ又は複数の内側表面に近接して配設されることが可能であり、1つ又は複数のコイルのうちの少なくとも1つが、クロス部材のうちの少なくとも1つに、ガセットのうちの少なくとも1つに、又は、両方に、固着されることが可能である。また、支持格子は、1つ又は複数の側壁部の1つ又は複数の内側表面の上の異なる点に留められた第1の端部及び第2の端部を有する1つ又は複数のビームも含むことが可能である。クロス部材が、1つ又は複数のビームのうちの少なくとも1つの上に配設されることが可能である。
図1は、1つ又は複数の実施例による、例示のための熱交換器100の断面図を示している。熱交換器100は、ハウジング110と、1つ又は複数の入口マニホールド125と、1つ又は複数の出口マニホールド135と、1つ又は複数の熱交換部材又はコイル150と、1つ又は複数の支持部(170、175、176の3つが示されている)とを含むことが可能である。ハウジング110は、ハウジング110の1つ若しくは複数の側壁部(111の1つが示されている)の中に、又は、その上に配設された、入口部120及び出口部130を有することが可能である。入口部120は、冷却剤供給部(図示せず)に接続され、それを通して冷却剤を受け入れるように適合されることが可能である。例えば、冷水は、冷水供給源、別の熱交換器、又は、それらの組み合わせから、入口部120に供給されることが可能である。適切な冷却剤は、それに限定されないが、水、空気、液体炭化水素、ガス状炭化水素、又は、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。加熱された冷却剤は、出口部130を介して回収されることが可能である。例えば、加熱された水は、出口部130を通って、1つ又は複数の蒸気ドラム、節炭器などへ流れることが可能である。冷却剤は、熱交換器100が冷却器として機能しているとき、冷却媒体であることが可能であり、熱交換器100が加熱器として機能しているとき、加熱媒体であることが可能である。
ハウジング110は、それに限定されないが、立方体、長方形の箱、円筒、三角柱、双曲面構造体、若しくは、いくつかの他の形状、又は、それらの組み合わせを含む、複数の形状を有することが可能である。示されているように、ハウジング110は、円筒形状であることが可能である。
ハウジング110は、第1の又は「上側の」端部又は開口部102、及び、第2の又は「下側の」端部又は開口部101を有することが可能である。第1の端部102は、例えば灰などの微粒子を受け入れるように適合されることが可能であり、第2の端部101は、第1の端部102において受け入れられた微粒子をそこから分配又は運搬するように適合されることが可能である。ハウジング110の第2の端部101及び第1の端部102は、均一であり、且つ/又は補完的(complimentary)であり、別の熱交換器(図示せず)、別のデバイス(例えば、入口弁若しくはポート)、又は、システム(例えば、反応器若しくは処理ユニット)の別の部分、或いは、それらの任意の組み合わせに、熱交換器100が接続されることを容易にすることが可能である。第2の端部101は、第1の端部102と同一又は類似の断面形状及びサイズを有することが可能である。例えば、第2の端部101及び第1の端部102は、両方とも、同一の直径又は実質的に同一の直径の円形の断面を有することが可能である。別の実例では、第2の端部101及び第1の端部102は、両方とも、それに限定されないが、長方形、三角形、正方形、五角形、六角形、星形形状などを含む、調和する多角形形状を有することが可能である。本明細書で使用されているように、用語の「上」及び「下」、「上向き」及び「下向き」、「上側」及び「下側」、「上向きに」及び「下向きに」、「上方に」及び「下方に」、並びに、他の同様の用語は、互いの相対的な位置を参照しており、それを使用する装置及び方法が、水平、垂直、又は、それらの間の任意の角度であろうとなかろうと、様々な角度又は配向において、等しく効果的であることが可能であるので、特別の空間的な配向を表すことが意図されてはいない。
ハウジング110は、それぞれ、第1及び第2の端部102、101において、1つ又は複数のフランジ(115、116の2つが示されている)を含むことが可能である。フランジ115、116は、別のシステム(例えば、ガス化装置若しくは反応器)、別のデバイス(例えば、入口弁若しくはポート)、別の熱交換器、又は、それらの任意の組み合わせへ、熱交換器100が接続されることを容易にすることが可能である。例えば、1つ又は複数の留め具(図示せず)が、フランジ115、116の上に、及び/又は、フランジ115、116を通して、別の物体へのさらなる接続のために配設されることが可能である。適切な留め具は、それに限定されないが、ボルト、ラッチ、スクリュー、リベット、ピン、ねじ山(threads)、溶接、又は、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。
入口マニホールド125は、ハウジング110内に少なくとも部分的に配設されることが可能であり、入口部120に流体連通していることが可能である。例えば、入口マニホールド125は、入口チューブ又は入口パイプ123を介して、入口部120に結合されているか、又は流体連通していることが可能である。また、出口マニホールド135も、ハウジング110内に少なくとも部分的に配設されることが可能であり、出口部130に流体連通していることが可能である。例えば、出口マニホールド135は、出口チューブ又は出口パイプ133を介して、出口部に結合されることが可能である。入口チューブ123及び出口チューブ133は、示されているように、湾曲していることが可能であり、圧力及び/又は温度の変化に起因して膨張及び収縮を可能にする。代替的に、入口チューブ123及び出口チューブ133は、実質的に真っ直ぐであることが可能である(図示せず)。入口マニホールド125及び出口マニホールド135は、示されているように、ハウジング110の中心部、若しくは、ハウジング110の中心長手方向軸線に向かって配設されることが可能であり、又は、ハウジングの側壁部111のより近くに配設されることが可能である。
コイル150は、ハウジング110内に少なくとも部分的に配設されることが可能であり、入口及び出口マニホールド125、135に流体連通していることが可能である。コイル150は、入口及び/又は出口マニホールド125、135の周囲又は周りに少なくとも部分的に配設されることが可能である。例えば、コイル150は、入口及び出口マニホールド125、135と側壁部111との間に、及び/又は、入口及び出口マニホールド125、135の両側に配設されることが可能である。
コイル150は、1つ又は複数の管状体155を含むことが可能である。例えば、それぞれのコイル150は、複数の管状体155を有することが可能であり、複数の管状体155は、その第1の若しくは「上側の」端部、及び/又は、第2の若しくは「下側の」端部において、リターン・ベンド156によって接続されている。管状体155は、ハウジング110の長手方向軸線に対して、軸線方向に配向されていることが可能であり、且つ/又は、実質的に真っ直ぐであることが可能である。管状体155の実質的に真っ直ぐな長さは、コイル150の中の振動を低減若しくは回避するように、及び/又は、コイル150のメンテナンスを容易にするように、最適化されることが可能である。例えば、管状体155の真っ直ぐな長さは、最低値の約1メートルから最高値の約3メートルの範囲にあることが可能である。リターン・ベンド156は、「U字」形状であることが可能であり、2つの隣接する管状体155の間で冷却剤の流れを方向付けることが可能である。
コイル150の管状体155は、互いから離して間隔を空けられ、その間の微粒子のブリッジング(bridging)を低減又は防止することが可能である。例えば、管状体155同士は、約50mm、約70mm、約100mm、約120mm、約140mm、若しくは、約160mm、又はそれ以上離して間隔を空けられ、その間の微粒子のブリッジングを低減又は防止することが可能である。管状体155同士の間の特別の距離は、少なくとも部分的に、熱交換器100を通して運搬されることが可能な、又は、運搬されることが予期される微粒子の特別のサイズに基づくことが可能である。
第1の若しくは「下側の」支持部170、及び/又は、第2の若しくは「上側の」支持部175は、ハウジング110内に少なくとも部分的に配設されることが可能である。第1の支持部170及び/又は第2の支持部175は、ハウジング110の側壁部111に固定されるか、取り付けられるか、接続されるか、固着されるか、又は、その他の方法で配設されることが可能であり、且つ、コイル150のうちの少なくとも1つに接続されるか、又は、その他の方法で配設されることが可能である。例えば、第1の支持部170、及び/又は、第2の支持部175は、側壁部111に、及び/又は、コイル150のうちの少なくとも1つに、取り外し可能に配設されるか、又は、恒久的に配設されることが可能である。第1の支持部170、及び/又は、第2の支持部175は、支持格子を形成又は提供することが可能な、1つ若しくは複数のガセット171、及び/又は、1つ若しくは複数のクロス部材172をそれぞれ含むことが可能である。第1の支持部170、及び/又は、第2の支持部175は、支持ピン若しくはロッド173を含むことが可能であり、支持ピン又はロッド173は、リターン・ベンド156又は管状体155のうちの1つ又は複数を、ガセット171のうちの少なくとも1つに、及び/又は、クロス部材172のうちの少なくとも1つに、結合又は接続することが可能である。例えば、それぞれのリターン・ベンド156は、その上に配設されるか、又は、その他の方法でそれに固着されている1つ又は複数の支持ロッド173を含むことが可能であり、且つ、それぞれの支持ロッド173は、支持部170、175のガセット171のうちの1つ、若しくは、クロス部材172のうちの1つのいずれか、又は、両方の上に配設されるか、或いは、その他の方法で固着されることが可能である。支持ロッド173は、ガセット171及び/又はクロス部材172に溶接された一方の端部を有することが可能であり、且つ、支持部を提供するために、コイル150の中のリターン・ベンド156のうちの1つに溶接された反対側の端部を有することが可能である。
入口及び出口マニホールド125、135は、第1の支持部170、及び/又は、第2の支持部175の中心部に近接して、又は隣接して配設されることが可能である。例えば、入口及び出口マニホールド125、135は、第1の支持部170の中心部分に、第2の支持部175の中心部分に、又は両方に固着されることが可能である。入口マニホールド125及び/又は出口マニホールド135は、任意の適切な留め具又は留め具の組み合わせを使用して、第1の支持部170に、第2の支持部175に、又は両方に固着されることが可能である。例えば、入口及び出口マニホールド125、135は、溶接/ボルト留めの組み合わせの取り付け具(combination welded/bolted attachment)によって、第1の支持部170に、第2の支持部175に、又は両方に固着されることが可能であり、それは、入口及び出口マニホールド125、135の間の膨張差を可能にする。示されているように、入口及び出口マニホールド125、135は、第1の支持部170の格子を通して配設されることが可能である。また、入口及び出口マニホールド125、135は、第2の支持部175を通して配設されるか、又は、第2の支持部175の上に配設されることも可能である。
ガセット171及び/又はクロス部材172のうちの少なくとも1つが、ハウジング110の側壁部111の内側側面又は表面112に近接して、又は隣接して配設されることが可能である。例えば、示されているように、少なくとも2つのガセット171が、側壁部111の上に配設されている1つ又は複数の格子クリップ174に接続されるか、又は取り付けられることが可能である。別の実例では、ガセット171及び/又はクロス部材172は、1つ又は複数の留め具(図示せず)によって、格子クリップ174に取り外し可能に留められることが可能である。適切な留め具は、それに限定されないが、ボルト、フック、ラッチ、スクリュー、リベット、ピン、ねじ山、又は、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。さらに別の実例では、ガセット171及び/又はクロス部材172のうちの少なくとも1つが、側壁部111の内側表面112に直接的に留められることが可能である。
第3の又は「ビーム」支持部176が、第1の支持部170に近接して配設されることが可能である。例えば、ビーム支持部176が、第1の支持部170の下方に配設され、第1の支持部170が、コイル150、並びに、入口及び出口マニホールド125、135の重量を受けることを助けるか、又は支援することが可能である。また、ビーム支持部176は、熱交換器100の構造的完全性を改善することが可能である。また、ビーム支持部176は、抗力係数によって生じる力を低減させる、又は緩和することを助けることが可能である。ビーム支持部176は、1つ又は複数のビーム178を含むことが可能であり、1つ又は複数のビーム・クリップ177によって、ハウジングの側壁部111に留められることが可能である。それぞれのビーム178は、ハウジング110の側壁部111の内側表面112の上の異なる点に配設された第1の端部及び第2の端部を有することが可能である。ビーム・クリップ177は、側壁部111の内側表面112に、ビーム178のうちの少なくとも1つに配設される、及び/又は、留められることが可能である。例えば、ビーム・クリップ177は、側壁部111の内側表面112に溶接されることが可能である。ビーム178は、ビーム・クリップ177の上に配設されることが可能であり、且つ/又は、側壁部111の内側表面112の上に直接的に配設されることが可能である。例えば、それぞれのビーム178の少なくとも1つの端部が、対応するビーム・クリップ177に取り外し可能に留められることが可能である。適切な留め具は、それに限定されないが、ボルト、フック、ラッチ、スクリュー、リベット、ピン、ねじ山、又は、それらの組み合わせを含むことが可能である。支持部170、175、176、コイル150、並びに、入口及び出口マニホールド125、135の全て又は少なくとも一部分が、修理又は交換のために、ハウジング110から取り外しされることが可能である。
ハウジング110、及び、その中の1つ又は複数のパーツ又はコンポーネントのいずれもが、適切な金属、金属合金、複合材料、ポリマー材料などから作製されることが可能である。例えば、入口部120及び出口部130を含むハウジング110は、炭素鋼又は低クロム鋼から構成されることが可能であり、内部は、すなわち、コイル150、マニホールド125、135、並びに、入口及び出口パイプ123、133は、ステンレス鋼から構成されることが可能である。
運転中に、熱交換器100は、第1の端部102を通して、微粒子、例えば灰を受け入れることが可能である。冷却剤、例えば水は、微粒子が第1の端部102に進入する前に、又は同時に、ハウジング110の側壁部111に配設されている入口部120に導入されることが可能である。示されてはいないが、外部容器が、入口部120に冷却剤を供給することが可能であり、且つ/又は、出口部130から外部配管を介して冷却剤を受け入れることが可能であり、外部配管は、入口部120及び/又は出口部130に流体連通している。冷却剤は、入口部120から、入口チューブ123を通って、入口マニホールド125へ通過することが可能である。入口マニホールド125は、コイル150の管状体155及びベンド156に冷却剤を分配することが可能である。次いで、冷却剤は、コイル150から出口マニホールド135へ流れ、出口チューブ133を通って流れ、ハウジング110の側壁部111に配設されている出口部130を通って流れ出ていくことが可能である。
微粒子は、第1の端部102から、コイル150の管状体155とベンド156との間を通過することが可能である。微粒子が熱交換器100を通って流れるときに、熱が、冷却剤に直接的に伝達され、冷却された微粒子及び加熱された冷却剤を生成することが可能である。加熱された冷却剤は、熱交換器100の出口部130から回収され、例えば蒸気ドラム及び/又は節炭器などの、システム又はプロセスの別の部分に給送されることが可能である。
冷却剤は、任意の所望の圧力で入口部120に導入されることが可能である。例えば、冷却剤は、熱交換器100の中の圧力に調和する圧力で、入口部120に進入することが可能である。これは、冷却剤を所望の速度に維持することを助け、且つ/又は、コイル150、入口若しくは出口マニホールド125、135、及び/又は、入口若しくは出口チューブ123、133を通って流れる冷却剤の沸騰を低減させることを助けることが可能である。例えば、冷却剤がコイル150内で気化しないような十分な量の冷却剤が、入口部120の中へ流れることが可能である。別の実例では、入口部120の中へ流れる冷却剤の約30%未満、約20%未満、約10%未満、約5%未満、約2%未満、又は約1%未満が、気化されることが可能である。冷却剤は、最低値の約101kPa、約150kPa、約350kPa、又は約700kPaから、最高値の約3,500kPa、約6,900kPa、約13,800kPa、又は約20,000kPaの範囲にある圧力で、入口部120に進入することが可能である。冷却剤は、最低値の約15℃、約30℃、約60℃、約90℃から、最高値の約175℃、約250℃、約300℃、又は約350℃の範囲にある温度で、入口部120に進入することが可能である。別の実例では、冷却剤は、約38℃から約335℃の温度で、約45℃から約275℃の温度で、又は、約75℃から約200℃の温度で、入口部120に進入することが可能である。圧力範囲及び温度範囲が示されているが、冷却の圧力及び温度は、熱交換器100を通って進行する微粒子の圧力及び温度に応じて、幅広く変化することが可能である。出口部130から回収される冷却剤は、入口部120を通って進入する冷却剤の温度と比較して、上昇した温度を有することが可能である。例えば、出口部130から回収される冷却剤は、入口部120を通って進入する冷却剤の温度よりも、最低値の約0.5℃、約1℃、約5℃、又は約10℃から、最高値の約50℃、約100℃、約150℃、又は約200℃の範囲にある温度だけ高い温度を有することが可能である。
例示のための微粒子は、それに限定されないが、粗粉灰粒子、細粉灰粒子、砂、セラミック粒子、触媒粒子、飛散灰、スラグ、又は、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。そのように、微粒子は、任意の数の炭化水素プロセスから、生成される、使用される、又は、その他の方法で回収されることが可能である。例えば、微粒子は、ガス化プロセス、流動接触分解装置などのように接触分解プロセスなどから、生成される、使用される、又は、その他の方法で回収されることが可能である。適切なガス化プロセスは、1つ又は複数のガス化装置を含むことが可能である。1つ又は複数のガス化装置は、例えば、固定床ガス化装置、噴流床ガス化装置、及び流動床ガス化装置などの、任意のタイプのガス化装置であるか、又は、それを含むことが可能である。少なくとも1つの実例では、ガス化装置は、流動床ガス化装置であることが可能である。
本明細書で使用されているように、用語「細粉灰」及び「細粉灰粒子」は、交換可能に使用されており、ガス化装置内で生成され、最低値の約35マイクロメートル(μm)、約45μm、約50μm、約75μm、又は約100μmから、最高値の約450μm、約500μm、約550μm、約600μm、又は約640μmの範囲にある平均粒子サイズを有する微粒子を参照している。例えば、粗粉灰微粒子は、約50μmから約350μmの、約65μmから約250μmの、約40μmから約200μmの、又は、約85μmから約130μmの平均粒子サイズを有することが可能である。本明細書で使用されているように、用語「細粉灰」及び「細粉灰粒子」は、交換可能に使用されており、ガス化装置内で生成され、最低値の約2μm、約5μm、又は約10μmから、最高値の約75μm、約85μm、又は約95μmの範囲にある平均粒子サイズを有する微粒子を参照している。例えば、細粉灰微粒子は、約5μmから約30μmの、約7μmから約25μmの、又は約10μmから約20μmの平均粒子サイズを有することが可能である。
図2は、線2−2に沿って、図1に示されている熱交換器100の断面図を示している。冷却器110のハウジング110は、それに限定されないが、長方形形状、三角形形状、正方形形状、五角形形状、六角形形状、星形形状などを含む、多角形形状を有することが可能である。例えば、ハウジング110は、示されているように、円形の断面を有することが可能である。ハウジング110は、第2の端部101及び第1の端部102と同じ形状、又は、異なる形状を有することが可能である。例えば、ハウジング110の中間部分は、円形の断面を有することが可能であり、第1及び第2の端部102、101は、フランジ115、116に沿って、正方形断面を有することが可能である。
第1及び第2の支持部170、175は、様々な形状及びサイズを有することが可能である。例えば、ハウジング110が、示されているように、円筒形状であるとき、支持部170、175のクロス部材172は、複数のガセット171によって接続された、一連の同心円筒を含むことが可能である。示されてはいないが、クロス部材172は、真っ直ぐであることも可能である。格子クリップ174は、側壁部111の周囲の様々な場所に配設されることが可能であり、ハウジング110の側壁部111に最も近いガセット171は、1つ又は複数の格子クリップ174にそれぞれ接続されることが可能である。例えば、格子クリップ174は、側壁部111の内側表面112に配設されるか、又は、その他の方法で固着されることが可能である。示されてはいないが、クロス部材172のうちの1つ又は複数は、直接的に、側壁部111の内側表面112に配設される、且つ/又は固着されることが可能である。例えば、最も外側の円筒形状のクロス部材172は、留め具(例えば、溶接若しくはボルト)によって直接的に、又は、格子クリップ174のうちの少なくとも1つを介してのいずれかによって、側壁部111の内側表面112に固着されることが可能である。別の実例では、真っ直ぐであるクロス部材172(図示せず)のうちの1つ又は複数の端部が、(例えば、溶接若しくはボルト)によって直接的に、又は、格子クリップ174のうちの少なくとも1つを介してのいずれかによって、側壁部111の内側表面112に固着されることが可能である。
入口及び出口マニホールド125、135は、1つ又は複数のプレート又はガセット179によって、第1の支持部170及び/又は第2の支持部175に固着されることが可能である。プレート179は、ガセット171、及び/又は、第1若しくは第2の支持部170、175のクロス部材172のうちの1つ若しくは複数に溶接されるか、ボルト留めされることが可能である。また、プレート179は、入口及び出口マニホールド125、135の間に直接的に配設されることが可能であり、入口マニホールド125を出口マニホールド135に固着することが可能である。入口及び出口マニホールド125、135を接続するプレート179は、マニホールド125、135の間の膨張差を可能にするように、入口及び出口マニホールド125、135に結合されることが可能である。
コイル150は、複数のコイルを含むことが可能である。例えば、コイル150は、入口及び出口マニホールド125、135にそれぞれ独立して流体連通する、内側コイル又は「内側部分」及び外側コイル又は「外側部分」を有するか、又は含むことが可能である。内側部分及び外側部分は、入口マニホールド125に結合されるか、又は流体連通している入口パイプと、出口マニホールド135に結合されるか、又は流体連通している出口パイプとをそれぞれ有し、内側及び外側部分と入口及び出口マニホールド125、135との間の流体連通を提供する。別の実例では、コイル150は、連結された管状体155及びベンド156の複数の別個の部分を含むことが可能である。円筒形状のハウジング110に関して、コイル150の外側部分が、コイル150の内側部分の周りに同心状に配設されることが可能であり、コイル150の内側部分が、入口及び出口マニホールド125、135の周りに同心状に配設されることが可能である。単一の大型コイルの中よりも冷却剤が進行する距離が短いので、コイル150の多数の部分が、急速に冷却されることが可能である。また、多数の部分は、コイル150の中の特定のゾーンの冷却を維持することを助けることが可能である。例えば、内側及び外側部分を有するコイル150によって、入口マニホールド125を通って進行する冷却剤は、内側部分とは異なる速度で、外側部分に給送されることが可能であり、コイル150にわたって等しい冷却温度を維持することを助けるか、コイル150の外側部分をより急速に冷却するか、又は、コイル150の内側部分をより急速に冷却することが可能である。
円筒形状のハウジング110に関して、コイル150は、同心円筒又はリングの中に配置された複数の管状体コイルから作製されることが可能である。それぞれの管状コイルは、複数の垂直方向の管状体155及びベンド156を有することが可能である。例えば、管状体コイルの第1のリングは、約25cmから約35cmの第1の直径、及び、約4本から約10本の管状体155を有することが可能である。管状体コイルの第2のリングは、約40cmから約50cmの第2の直径、及び、約14本から約24本の管状体155を有することが可能である。管状体コイルの第3のリングは、約55cmから約65cmの第3の直径を有することが可能であり、且つ、約20本から約26本の管状体155を有することが可能である。管状体コイルの第4のリングは、約70cmから約80cmの第4の直径、及び、約27本から約33本の管状体155を有することが可能である。管状体コイルの第5のリングは、約85cmから約95cmの第5の直径を有することが可能であり、且つ、約32本から約40本の管状体155を有することが可能である。管状体コイルの第6のリングは、約100cmから約110cmの第6の直径を有することが可能であり、且つ、約38本から約48本の管状体155を有することが可能である。
円筒形状のハウジング110に関して、コイル150の内側部分は、それに限定されないが、管状体コイルの1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上のリングを含むことが可能であり、外側熱交換器は、それに限定されないが、管状体コイルの1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上のリングを含むことが可能である。管状体コイルの数は、ハウジング110の形状及びサイズ、特に、直径に依存することが可能である。例えば、コイル150の内側部分が、管状体コイルの第1から第4までのリングを含むことが可能であり、コイル150の外側部分が、管状体コイルの第5及び第6のリングを含むことが可能である。別の実例では、コイル150の内側部分が、管状体コイルの第1から第3までのリングを含むことが可能であり、コイル150の外側部分が、管状体コイルの第4から第6までのリングを含むことが可能である。
図3は、線3−3に沿って、図1に示されている熱交換器100の断面図を示している。示されているように、ハウジング110は、その上に配設されている、又は、その他の方法でそれに固着されている1つ又は複数のエアレーション・ノズル(341、342の2つが示されている)をさらに含むことが可能である。エアレーション・ノズル341、342は、1つ又は複数のエアレーション・チューブ(344、343の2つが示されている)に流体連通していることが可能である。エアレーション・ノズル341、342は、起動の又は「フラッフ(fluff)」空気を提供し、熱交換器100の中を流れる空気又は流体を得ることが可能である。1つ又は複数のエアレーション・チューブ343、344は、ハウジング110の中へ延在し、微粒子冷却器100に追加された空気の場所を制御することが可能である。1つ又は複数のエアレーション・チューブ343、344は、ビーム支持部176のビーム178同士の間に配設されることが可能である。
エアレーション・ノズル341、342は、例えば、「フラッフ」空気、及び/又は、窒素などのような他のガスなど、1つ又は複数の流体をハウジング110の内側に供給し、熱交換器100を通して流れる空気及び/又は他のガスを得ることが可能である。とりわけ、起動中に、ガスが、エアレーション・ノズル341、342に供給又は導入され、熱交換器100を通るガス流を作り出し、それによって、コイル150のベンド156及び/又は管状体155の中のギャップを通して微粒子を引き出すことが可能である。
異なる長さの1つ又は複数のビーム178を有する1つ又は複数のビーム支持部176が、ハウジング110内に配設されることが可能である。(1つ又は複数の)ビーム178は、互いに平行に配置され、例えば、エアレーション・ノズル343、344、入口チューブ123、及び/又は、出口チューブ133など、アッセンブリの他のパーツを許容することが可能である。上記に議論及び説明されたように、それぞれのビーム支持部176は、1つ若しくは複数のビーム178、及び/又は、1つ若しくは複数のビーム・クリップ177を含むことが可能である。(1つ若しくは複数の)ビーム178は、ハウジング110の側壁部111に直接的に固着されることが可能であり、且つ/又は、(1つ若しくは複数の)ビーム・クリップ177を介して側壁部111に結合されることが可能である。例えば、(1つ若しくは複数の)ビーム178の一方の又は両方の端部は、恒久的に又は取り外し可能に側壁部111に直接的に固着されることが可能である。別の実例では、(1つ若しくは複数の)ビーム178の一方の又は両方の端部は、(1つ若しくは複数の)ビーム・クリップ177を介して側壁部111に結合されることが可能である。
図4は、1つ又は複数の実施例による例示のための熱交換システム400の側面図を示している。熱交換システム400は、1つ若しくは複数の微粒子入口ポート、重力落下部(gravity drops)、又は連結器200、1つ若しくは複数の熱交換器(100A、100B、100Cの3つが示されている)、1つ若しくは複数の第1の直径レデューサー500、及び、1つ若しくは複数の第2の直径レデューサー600を含むことが可能である。
微粒子入口ポート200は、第1の又は「上側の」端部202、及び、第2の又は「下側の」端部201有するハウジング210を有することが可能である。第1の又は「上側の」フランジ215は、第1の端部202に配設されることが可能であり、第2の又は「下側の」フランジ216は、第2の端部201に配設されることが可能である。
微粒子入口ポート200は、熱交換システム400全体のための支持部として使用されることが可能である。1つ又は複数のトラニオン205が、ハウジングに配設され、微粒子入口ポート200を支持することが可能である。(1つ若しくは複数の)トラニオン205は、微粒子入口ポート200を移動させ、及び交換するのに役立ち、且つ/又は、熱交換システム400全体の移動に役立つことが可能である。(1つ又は複数の)トラニオン205は、微粒子入口ポート200と熱交換システム400の他のコンポーネントとのアライメントのためのガイド・トレインとしての役割を果たすことが可能である。(1つ若しくは複数の)トラニオン205は、熱交換システム400のための支持構造体(図示せず)に配設されるか、又は固着されることが可能である。(1つ又は複数の)トラニオン205は、旋回トラニオンであることが可能である。
微粒子入口ポート200は、例えばガス化システムなど、システム又はプロセスからの微粒子の放出を、少なくとも部分的に制御することが可能である。第1の端部202は、微粒子除去システム(図示せず)の出口部に配設されるか、又は固着されるように適合されることが可能であり、第2の端部201は、熱交換器100のうちの1つ又は複数に配設されるように適合されることが可能である。微粒子入口ポート200は、少なくとも部分的に、熱交換システム400を通る微粒子のレベル及び流れを制御することが可能である。例えば、微粒子入口ポート200は、熱交換システム400の中への、及び/又は、熱交換システム400を通る微粒子の流れを制御する1つ若しくは複数の弁、例えば、1つ若しくは複数のスライド弁、1つ若しくは複数の回転ディスク弁、又は、それらの任意の組み合わせを有することが可能である。別の実例では、微粒子入口ポート200の中への、及び/又は、熱交換システム400全体を通る微粒子の流れの速度は、熱交換システム400の前及び/又は後の空気圧力差によって制御されることが可能であり、熱交換システム400は、微粒子入口ポート200の中へ微粒子を押し込むか、又は、熱交換システム400を通して微粒子を引き出すことが可能である。示されてはいないが、微粒子入口ポート200は、その中に又はその周りに配設されている1つ若しくは複数のセンサーを有する中空円筒であることが可能である。例えば、微粒子入口ポート200は、微粒子入口ポート200の中への微粒子の流量を測定するために、その中に配設された静電容量プローブ、及び/又は、その周りに配設された核センサー(nuclear sensor)を有することが可能である。(1つ若しくは複数の)弁及び/又は差圧は、感知された微粒子の流量に基づいて調整され、熱交換システム400の中への微粒子の流れを増加させるか、又は減少させることが可能である。別の実例では、システム又はプロセスからの微粒子は、それらを微粒子入口ポート200へ導入する前に、1つ又は複数のガスによって流動化されることが可能である。微粒子入口ポート200へ微粒子を導入する速度は、例えば、微粒子の流動化を増加させるか、減少させるか、又は、停止させることによって、制御されることが可能である。
複数の熱交換器100が、微粒子入口ポート200に結合されることが可能である。1つ又は複数の実施例では、複数の熱交換器100は、同じであることが可能であり、互いに交換可能である。熱交換器100は、直列に、及び/又は、並列に(図示せず)、結合されることが可能である。例えば、第1の熱交換器100A、第2の熱交換器100B、及び、第3の熱交換器100Cが、直列に連結されることが可能である。3つの熱交換器100A、100B、100Cが示されているが、任意の数の熱交換器100が、一緒に連結され、又は相互接続されることが可能である。連結又は結合された熱交換器100が、直列に連結されたときに、連続的な熱交換チューブ又は経路を形成させることが可能である。例えば、4つ又は5つの熱交換器100が、微粒子入口ポート200と直径レデューサー500、600との間で直列に連結されることが可能である。別の実例では、4つの熱交換器100が、直列に連結されることが可能であり、第5の熱交換器100が、予備品として保管されることが可能である。
上記に議論及び説明されているように、それぞれの熱交換器100が、第2の端部101及び第1の端部102を有することが可能であり、第2のフランジ116が、第2の端部101に配設され、第1のフランジ115が、第1の端部102に配設されることが可能である。それぞれの熱交換器100は、冷却剤を受け入れるための1つ又は複数の入口部120と、冷却剤を分与するために、ハウジング110の側壁部111の中に、又は、その上に配設されている1つ又は複数の出口部130とを有することが可能である。また、示されてはいないが、それぞれの熱交換器100は、ハウジング110の側壁部111の中に、又は、その上に配設されている1つ又は複数のエアレーション・ノズルも有することが可能である。
1つ又は複数のトラニオン105が、ハウジング110の側壁部111の外側に配設されることが可能である。微粒子入口ポート200の上の(1つ又は複数の)トラニオン205と同様に、(1つ又は複数の)トラニオン105は、熱交換器100のための支持部を提供することが可能である。また、(1つ又は複数の)トラニオン105は、下方に及び/又は上方に、他の熱交換器100を支持することも可能である。(1つ若しくは複数の)トラニオン105が、熱交換器100と、微粒子入口ポート200、他の熱交換器100、直径レデューサー500、600、及び/又は、1つ若しくは複数の支持部材(図示せず)とのアライメントのためのガイド・トレイン若しくはガイド・レールとしての役割を果たすことが可能である。トラニオン105は、熱交換器100が移動させられ、熱交換器100と交換されることを可能にすることができる。例えば、動いている機器を(1つ又は複数の)トラニオン105のうちの1つ又は複数に接続することによって、故障している熱交換器100が、少なくとも部分的に、機能的な予備品と交換されることが可能である。
第1の熱交換器100Aが、微粒子入口ポート200に配設されるか、又は固着されることが可能である。例えば、第1の熱交換器100Aの第1の又は「上側の」端部102Aが、微粒子入口ポート200の第2の端部201に配設されるか、又は、その他の方法で固着されることが可能である。第1の端部102Aの第1の又は「上側の」フランジ115Aが、微粒子入口ポート200の第2の又は「下側の」フランジ216に整合させられることが可能であり、2つのパーツを留めるのに役立つ。例えば、1つ又は複数の留め具が、第1のフランジ115Aを第2のフランジ216に固着するために使用されることが可能である。適切な留め具は、それに限定されないが、ボルト、ラッチ、スクリュー、リベット、ピン、ねじ山、又は、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。フランジ115A及び216が、同じ形状又は異なる形状であることが可能である。フランジ115A及び216の形状は、それに限定されないが、円形の、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、他の正多角形形状、非正多角形形状、若しくは、任意の他の形状、又は、それらの組み合わせを含むことが可能である。
第2の熱交換器100Bが、第1の熱交換器100Aに配設されるか、又は固着されることが可能である。例えば、第1の熱交換器100Aの第2の又は「下側の」端部101Aが、第2の熱交換器100Bの第1の又は「上側の」端部102Bに配設されるか、又は固着されることが可能である。第1の端部102Bの第1の又は「上側の」フランジ115Bが、第1の熱交換器100Aの第2の又は「下側の」フランジ116Aに整合させられることが可能であり、2つのパーツを留めるのに役立つ。例えば、1つ又は複数の留め具が、第1のフランジ115Bを第2のフランジ116Aに固着するために使用されることが可能である。フランジ115B及び116Aが、同じに、又は、異なって、形状付けされることが可能である。フランジ115B及び116Aの形状は、それに限定されないが、円形の、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、他の正多角形形状、非正多角形形状、若しくは、任意の他の形状、又は、それらの組み合わせを含むことが可能である。
第3の熱交換器100Cが、第2の熱交換器100Bに配設されるか、又は固着されることが可能である。例えば、第2の熱交換器100Bの第2の又は「下側の」端部101Bが、第3の熱交換器100Cの第1の又は「上側の」端部102Cに配設されるか、又は固着されることが可能である。第1の端部102Cの第1の又は「上側の」フランジ115Cが、第2の熱交換器100Bの第2の又は「下側の」フランジ116Bに整合させられることが可能であり、2つのパーツを留めるのに役立つ。例えば、1つ又は複数の留め具が、第1のフランジ115Cを第2のフランジ116Bに固着するために使用されることが可能である。フランジ115C及び116Bが、同じに、又は、異なって、形状付けされることが可能である。フランジ115C及び116Bの形状は、それに限定されないが、円形の、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、他の正多角形形状、非正多角形形状、若しくは、任意の他の形状、又は、それらの組み合わせを含むことが可能である。
第1の直径レデューサー500が、第3の熱交換器100Cに配設されるか、又は固着されることが可能である。第1の直径レデューサー500が、ハウジング510の第2の又は「下側の」端部501、及び、第1の又は「上側の」端部502を有することが可能である。第1の直径レデューサー500の第1の端部502が、第3の熱交換器100Cの第1の又は「下側の」端部101Cに配設されるか、又は固着されることが可能である。第1の直径レデューサー500の第1及び第2の端部502、501は、それぞれ、第1の又は「上側の」フランジ515、及び、第2の又は「下側の」フランジ516を含むことが可能である。第1のフランジ515は、第3の熱交換器100Cの第2の又は「下側の」フランジ116Cに整合させられることが可能であり、第3の熱交換器100Cを第1の直径レデューサー500に留めるのに役立つ。例えば、1つ又は複数の留め具が、第1の直径レデューサー500の第1のフランジ515を第3の熱交換器100Cの第2のフランジ116Cに固着するために使用されることが可能である。
第1の端部502における第1の直径レデューサー500の直径は、第2の端部501の直径よりも約4倍から約5倍大きいことが可能である。例えば、第1の端部502の直径は、最低値の約1.2メートルから、最高値の約1.5メートルの範囲にあることが可能であり、第2の端部501は、約0.2メートルから約0.3メートルの範囲にある直径を有することが可能である。ハウジング510は、変化する直径に適応して形状付けされることが可能である。例えば、ハウジング510は、少なくとも部分的に、円錐形又はピラミッド形に形状付けされていることが可能である。
第1の直径レデューサー500は、ハウジング510の側壁部に配設されている1つ又は複数のエアレーション・ノズル(513、514の2つが示されている)を含むことが可能である。エアレーション・ノズル513、514は、ハウジング及び/又は軸線方向に対して任意の角度に配設されることが可能であり、エアレーション・ノズルが、空気、粒子、及び/又は、流体を、第1の直径レデューサー500の第2の端部501に向かって方向付けることが可能であるようになっている。例えば、エアレーション・ノズル513、514は、軸線方向に対して、最低値の約30°、約40°、又は50°から、最高値の約70°、約80°、又は約90°の角度に配設されることが可能である。別の実例では、エアレーション・ノズル513、514は、軸線方向から、約35°から約85°の角度で、又は、約45°から約75°の角度に配設されることが可能である。さらに別の実例では、エアレーション・ノズル513、514は、軸線方向から、約55°、約60°、又は約65°の角度に配設されることが可能である。
示されてはいないが、第1の直径レデューサー500は、ハウジング510の円周の周りに配設された複数のエアレーション・ノズルを有することが可能である。例えば、エアレーション・ノズル513の第1の又は「上側の」列、及び、エアレーション・ノズル514の第2の又は「下側の」列が、ハウジング510の中に配設されることが可能である。エアレーション・ノズル513の第1の列は、エアレーション・ノズル514の第2の列よりも、第1の直径レデューサー500の第1の端部502に近いことが可能である。エアレーション・ノズルの第1及び第2の列の中のエアレーション・ノズル513、514は、ハウジング510の周りで、均等に、又は、不均等に間隔を空けられていることが可能である。エアレーション・ノズル513の第1の列が、エアレーション・ノズル514の第2の列よりも多い、少ない、又は、同じ量のノズルを含むことが可能である。エアレーション・ノズル513の第1の列は、2個、3個、又は4個から、約6個、8個、又は10個のエアレーション・ノズルを含むことが可能であり、エアレーション・ノズル514の第2の列は、2個、3個、又は4個から、約6個、8個、又は10個のエアレーション・ノズルを含むことが可能である。例えば、エアレーション・ノズル513の第1の列は、60°離して間隔を空けられた6個のエアレーション・ノズルを含むことが可能であり、エアレーション・ノズル514の第2の列は、90°離して間隔を空けられた4個のエアレーション・ノズルを有することが可能である。別の実例では、エアレーション・ノズル513の第1の列は、60°離して間隔を空けられた6個のエアレーション・ノズルを有することが可能であり、エアレーション・ノズル514の第2の列は、互いから60°離して、及び、最も近いエアレーション・ノズル513から30°離して間隔を空けられた6個エアレーション・ノズルを有することが可能である。
示されてはいないが、エアレーション・ノズル513、514は、ハウジング510の内側に内部突出部を有することが可能である。内部突出部は、ハウジング510の内側に少なくとも部分的に配設されている端部において、1つ又は複数の開孔部を有するチューブであることが可能である。エアレーション・ノズル513、514は、フラッフ空気を提供し、熱交換システム400を通って流入する空気及び/又は微粒子を得ることが可能である。
第2の直径レデューサー600は、第1の直径レデューサー500に配設されるか、又は固着されることが可能である。第2の直径レデューサー600が、第1の又は「上側の」端部602、及び、第2の又は「下側の」端部601を有するハウジング610を有することが可能である。第2の直径レデューサー600の第1の端部602は、第1の直径レデューサー500の第2の又は「下側の」端部501に配設されるか、又は固着されることが可能である。第2の直径レデューサー600の第1の端部602は、第1のフランジ615を含むことが可能である。第1のフランジ615は、第1の直径レデューサー500の第2の又は「下側の」フランジ516に整合させられることが可能であり、第1の直径レデューサー500を第2の直径レデューサー600に留めるのに役立つ。例えば、1つ又は複数の留め具は、第2の直径レデューサー600の第1のフランジ615を第1の直径レデューサー500の第2のフランジ516に固着するために使用されることが可能である。
第2の直径レデューサー600は、ハウジング610の中に、又は、ハウジング610の上に配設されている1つ若しくは複数の圧力センサー開口部618、及び/又は、1つ若しくは複数の温度センサー開口部619を有することが可能である。1つ又は複数の圧力センサー(図示せず)は、圧力センサー開口部618の中に少なくとも部分的に配設されることが可能であり、1つ又は複数の温度センサー(図示せず)は、温度センサー開口部619の中に少なくとも部分的に配設されることが可能である。圧力センサー開口部618及び温度センサー開口部619は、ハウジング610の軸線方向に対して同じ又は異なる角度を有することが可能である。例えば、圧力センサー開口部618及び/又は温度センサー開口部619は、ハウジング610の軸線方向に対して、最低値の約30°、約40°、又は50°から、最高値の約70°、約80°、又は約90°の角度に配設されることが可能である。別の実例では、圧力センサー開口部618及び温度センサー開口部619は、ハウジング610の軸線方向から、約35°から約85°の角度で、又は、約45°から約75°の角度に配設されることが可能である。さらに別の実例では、圧力センサー開口部618及び温度センサー開口部619は、ハウジング610の軸線方向から、約55°、約60°、又は約65°の角度に配設されることが可能である。さらに別の実例では、圧力センサー開口部618は、ハウジング610の軸線方向に対して、45°に配設されることが可能であり、温度センサー開口部619は、ハウジング610の軸線方向に対して、90°に配設されることが可能である。
また、第2の直径レデューサー600は、ハウジング610の側壁部の中に配設された1つ又は複数の固形物出口部680も有することが可能である。示されてはいないが、複数の固形物出口部680が、ハウジング610の側壁部の中に配設されることが可能である。(1つ又は複数の)固形物出口部680は、ハウジング610の内部への内部突出部を有し、側壁部111の上の凝縮物と、ハウジング610を通って流れる微粒子との間の分離を提供することが可能である。(1つ又は複数の)固形物出口部680は、加熱された又は冷却された微粒子、例えば灰などを、それを通して受け入れるように適合されることが可能である。
狭窄部材603が、ハウジング610の第2の端部601に配設されることが可能である。狭窄部材603は、例えば、切頭円錐形又は円錐形であることが可能である。過剰な水及び/又は凝縮物が熱交換システム400から出るために、狭窄部材は、狭窄部材603の最も狭い端部に配設されたドレン625を有することが可能である。凝縮物のほとんどは、熱交換システム400の起動中に発達することが可能である。また、エアレーション・ノズル617が、ドレン625及び/又は狭窄部材の上に配設され、熱交換システム400を通るさらなる空気の流れを提供することが可能である。
熱交換システム400の中へ入ってくる微粒子、例えば灰などは、最低値の約280℃、約290℃、約300℃、又は約310℃から、最高値の約420℃、約430℃、約440℃、又は約450℃の範囲にある温度を有することが可能である。例えば、熱交換システム400の中へ入ってくる微粒子は、約285℃から約445℃の温度、約295℃から約435℃の温度、約305℃から約425℃の温度、又は、約315℃から約370℃の温度を有することが可能である。別の実例では、熱交換システム400の中へ入ってくる微粒子は、約315℃から約330℃の温度を有することが可能である。熱交換システム400の中へ入ってくる微粒子は、例えばガス化システムなどのシステムのものと同じ圧力であることが可能であり、システム毎に変化することが可能である。例えば、微粒子は、最低値の約101kPa、約500kPa、約1,000kPa、又は約1,500kPaから、最高値の約3,500kPa、約4,000kPa、約4,500、又は約5,000kPaの範囲にある圧力で、熱交換システム400の中へ進入することが可能である。別の実例では、微粒子は、約250kPaから約4,750kPaの圧力で、約750kPaから約4,250kPaの圧力で、又は、約1,250kPaから約3,750kPaの圧力で、熱交換システム400に進入することが可能である。
熱交換システム400から出てくる微粒子は、最低値の約140℃、約150℃、約160℃、又は約170℃から、最高値の約180℃、約190℃、約200℃、又は約210℃の範囲にある温度を有することが可能である。例えば、熱交換システム400から出てくる微粒子は、約145℃から約205℃の温度、約155℃から約195℃の温度、又は、約165℃から約185℃の温度を有することが可能である。別の実例では、熱交換システム400から出てくる微粒子は、約175℃、約176℃、又は約177℃の温度を有することが可能である。
運転中に、熱交換システム400は、微粒子入口ポート200を通して、例えば灰などの微粒子を受け入れることが可能である。また、図1を参照すると、微粒子が微粒子入口ポート200に進入する前に、又は同時に、例えば水などの冷却剤が、それぞれ熱交換器100A、100B、100Cのハウジング110の中に配設された入口部120のうちの1つ又は複数に導入されることが可能である。示されてはいないが、外部容器が、入口部120に冷却剤を供給することが可能であり、且つ/又は、出口部130から外部配管を介して冷却剤を受け入れることが可能である。冷却剤は、入口部120から、入口チューブ123を通って、入口マニホールド125へ通過することが可能である。入口マニホールド125は、コイル150の管状体155及びベンド156に冷却剤を分配することが可能である。次いで、冷却剤は、コイル150から出口マニホールド135へ流れ、出口チューブ133を通って流れ、ハウジング110の側壁部111に配設されている出口部130を通って流れ出ていくことが可能である。
微粒子は、微粒子入口ポート200から、それぞれの1つ又は複数の熱交換器100A、100B、100Cの端部の第1の端部102A、102B、102Cを通って、それぞれの1つ若しくは複数の熱交換器100A、100B、100Cのコイル150の管状体155及びベンド156同士の間、及び/又は、それらの間を通過し、第2の端部101A、101B、101Cを通って出ていくことが可能である。微粒子が熱交換器100A、100B、100Cを通って流れるときに、熱が、冷却剤に直接的に伝達され、第2の端部101A、101B、101Cにおいて、冷却された微粒子を生成し、それぞれの熱交換器100A、100B、100Cの出口部130において、加熱された冷却剤を生成することが可能である。加熱された冷却剤は、熱交換器100A、100B、100Cの出口部130から、例えば蒸気ドラム及び/又は節炭器などの、システム又はプロセスの別の部分へ、回収されることが可能である。
冷却剤は、任意の所望の圧力で入口部120に導入されることが可能である。例えば、冷却剤は、それぞれの熱交換器100A、100B、100Cの中の圧力に調和する圧力で、それぞれの熱交換器100A、100B、100Cの入口部120に進入することが可能である。これは、冷却剤を所望の速度に維持することを助け、且つ/又は、コイル150、入口及び出口マニホールド125、135、並びに/若しくは、入口及び出口チューブ123、133を通って流れる冷却剤の沸騰を低減させることを助けることが可能である。例えば、入口部120の中へ流れる冷却剤の量は、冷却剤がコイル150内で気化することを減少させるか、又は防止するのに十分であることが可能である。別の実例では、冷却剤の約30%未満、約20%未満、約10%未満、約5%未満、約2%未満、又は約1%未満が、気化されることが可能である。冷却剤は、最低値の約101kPa、約150kPa、約350kPa、又は約700kPaから、最高値の約3,500kPa、約6,900kPa、約13,800kPa、又は約20,000kPaの範囲にある圧力で、入口部120に進入することが可能である。冷却剤は、最低値の約15℃、約30℃、約60℃、約90℃から、最高値の約175℃、約250℃、約300℃、又は約350℃の範囲にある温度で、入口部120に進入することが可能である。別の実例では、冷却剤は、約20℃から約325℃の温度で、約38℃から約275℃の温度で、又は、約75℃から約200℃の温度で、入口部120に進入することが可能である。圧力範囲及び温度範囲が示されているが、冷却の圧力及び温度は、熱交換システム400を通って進行する微粒子の圧力及び温度に応じて、幅広く変化することが可能である。それぞれの熱交換器100A、100B、100Cの出口部130から回収される冷却剤は、入口部120を通って進入する冷却剤の温度と比較して、上昇した温度を有することが可能である。例えば、出口部130から回収される冷却剤は、入口部120を通って進入する冷却剤の温度よりも、約0.5℃、約1℃、約5℃、又は約10℃から、最高値の約50℃、約100℃、約150℃、又は約200℃の範囲にある温度だけ高い温度を有することが可能である。
微粒子は、熱交換器100A、100B、100Cを通って、第1の直径レデューサー500に進行する、又は流れることが可能である。エアレーション・ノズル513、514は、少なくとも部分的に、第1の直径レデューサー500の中へ空気を導入するために使用され、熱交換システム400を通る微粒子の流れを維持することを助けることが可能である。微粒子は、第1の直径レデューサー500から第2の直径レデューサー600へ流れることが可能である。微粒子は、第2の直径レデューサー600を通って、固形物出口部680のうちの1つ又は複数に流れることが可能である。例えば、細粉灰、粗粉灰、又は、それらの組み合わせなどのような灰は、熱交換器100A、100B、100Cによって冷却され、次いで、固形物出口部680を通って流れ出ることが可能である。
微粒子の温度及び圧力は、それらが第2の直径レデューサーのハウジング610を通って進行する、又は流れるときに、測定されることが可能である。この測定された温度及び圧力に基づいて、それぞれの熱交換器100A、100B、100Cの中で使用されるコイル150の量が、より多くの又はより少ない冷却又は加熱を可能にするために調節されることが可能である。生成された任意の凝縮物の少なくとも一部分が、狭窄部材603を通ってドレン625に流れることが可能である。
起動の間に、空気が、熱交換器100のハウジング110の中に配設されているエアレーション・ノズルに、及び、第1の直径レデューサー500のエアレーション・ノズル513、514に導入されることが可能である。熱交換システム400の中で熱が増加すると、凝縮物が、ハウジング110の内側に形成することが可能であり、熱交換システム400を通って、第2の直径レデューサー600の端部に配設されているドレン625に排出されることが可能である。
示されてはいないが、複数の熱交換システム400が、システム又はプロセスの異なるパーツの上に配設されることが可能である。例えば、いくつかの熱交換システム400が、同じプロセスのために使用されることが可能である。別の実例では、複数の熱交換システム400が、様々な熱交換要件に関する柔軟性を有するように並列に連結されることが可能である。
図5は、1つ又は複数の実施例による、図4に示されている熱交換システム400を組み込んだ、例示のためのガス化システム700の概略図を示している。ガス化システム700は、1つ又は複数の炭化水素準備ユニット705、ガス化装置710、合成ガス冷却器715、微粒子制御デバイス720、及び熱交換システム400を含むことが可能である。ライン701を通る原料が、炭化水素準備ユニット705に導入され、ライン706を介してガス化装置給送物を生成することが可能である。ライン701を通る原料は、固体、液体、ガス、又は、それらの組み合わせであろうとなかろうと、1つ又は複数の炭素質材料を含むことが可能である。炭素質材料は、それに限定されないが、バイオマス(例えば、植物性及び/若しくは動物性物質、又は、植物由来及び/又は動物由来の物質)、石炭(例えば、高ナトリウムの及び低ナトリウムの褐炭、褐炭、亜瀝青炭、及び/又は無煙炭)、オイルシェール、コークス、タール、アスファルテン、低灰若しくは無灰ポリマー、炭化水素ベースのポリマー材料、バイオマス由来の材料、又は、製造運転に由来する副産物を含むことが可能である。炭化水素ベースのポリマー材料は、例えば、熱可塑性物質、エラストマー、ゴム、(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンを含む)、(他のポリオレフィン、ホモポリマー、コポリマー、ブロック・コポリマー、及び、それらのブレンドを含む)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)、ポリブレンド、他のポリオレフィン、酸素を含有するポリ炭化水素、炭化水素ワックスなどのような、石油精製装置及び石油化学プラントからの重質炭化水素スラッジ及び塔底製品、それらのブレンド、それらの派生物、並びに、それらの任意の組み合わせを含むことが可能である。
ライン701を通る原料は、2つ以上の炭素質材料の混合物又は組み合わせを含むことが可能である。例えば、ライン701を通る原料は、2つ以上の低灰若しくは無灰ポリマー、バイオマス由来の材料、又は、製造運転に由来する副産物の混合物若しくは組み合わせを含むことが可能である。別の実例では、ライン701を通る原料は、カーペット、並びに/又は、バンパー及びダッシュ・ボードを含むプラスチックの自動車用パーツ/コンポーネントなどのような、1つ又は複数の廃棄された消費者製品と組み合わせられた、1つ又は複数の炭素質材料を含むことが可能である。そのような廃棄された消費者製品は、ガス化装置710内に装着されるようにサイズが低減されることが可能である。したがって、ガス化システム700は、以前に製造された材料の適当な処分に関する義務付けに適応するために有用であることが可能である。
炭化水素準備ユニット705は、ライン701を通る原料、及び、ライン721の中の所望の合成ガス製品に応じて、当技術分野で知られている任意の準備ユニットであることが可能である。例えば、炭化水素準備ユニット705は、汚れ又は他の望まれない部分を洗い流すことによって、ライン701を通る原料から汚染物質を除去することが可能である。ライン701を通る原料は、乾燥給送物であることが可能であり、又は、スラリー若しくは懸濁液として炭化水素準備ユニット705に運搬されることが可能である。ライン701を通る原料は、炭化水素準備ユニット705に導入される前に、乾燥させられ、次いで、1つ又は複数のミーリング・ユニット(図示せず)によって粉状にさせられることが可能である。例えば、ライン701を通る原料は、最高値の湿度約35%から、最低値の湿度約18%へ乾燥させられることが可能である。流動床乾燥器(図示せず)は、例えば、ライン701を通る原料を乾燥させるために使用されることが可能である。ライン701を通る原料は、約50ミクロン、約150ミクロン、又は約250ミクロンから、約400ミクロン、又は約500ミクロン以上の平均粒子直径サイズを有することが可能である。ライン706を通るガス化装置給送物、ライン731を通る1つ若しくは複数のオキシダント、及び/又は、ライン709を通る蒸気は、ガス化装置710に導入され、ライン711を通る生の合成ガスと、ライン712を通る例えば粗粉灰などの廃棄物とを生成することが可能である。
ライン731を通るオキシダントは、空気分離ユニット730によって、ガス化装置710に供給されることが可能である。空気分離ユニット730は、純酸素、ほぼ純酸素であるもの、本質的に酸素であるもの、又は酸素富化空気を、ライン731を介して、ガス化装置710に提供することが可能である。空気分離ユニット730は、窒素リーン(nitrogen−lean)で酸素リッチの給送物を、ライン731を介して、ガス化装置710に提供し、それによって、ライン711を介して合成ガス冷却器715に提供された生の合成ガスの中の窒素濃度を最小化することが可能である。純酸素又はほぼ純酸素の給送物の使用によって、ガス化装置711が、本質的に窒素フリー(例えば、約0.5モル%よりも少ない窒素/アルゴンを含有する)であり得る合成ガスを生成することを可能にする。空気分離ユニット730は、高圧低温タイプの分離器であることが可能である。空気が、ライン729を介して空気分離ユニット730に導入されることが可能である。示されてはいないが、空気分離ユニット730から分離された窒素が、燃焼タービンに導入されることが可能である。空気分離ユニット730は、ガス化装置710に導入されるオキシダント全体の約10%から、約30%、約50%、約70%、約90%、又は約100%を提供することが可能である。
示されてはいないが、1つ又は複数の吸着剤が、ガス化装置710に加えられることが可能である。1つ又は複数の吸着剤が、ガス化装置710内の気相の中のナトリウム蒸気などのような生の合成ガスから、汚染物質を捕獲するために加えられることが可能である。1つ又は複数の吸着剤が、ガス化装置710内の原料からの水素(例えば、水)との望ましくない副反応を結果として生じ得る濃度に酸素が到達するのを遅らせる、又は防止するのに十分な速度及びレベルで、酸素を捕集するために加えられることが可能である。1つ又は複数の吸着剤が、1つ又は複数の炭化水素に混合され、又は、その他の方法で加えられることが可能である。1つ又は複数の吸着剤は、ガス化装置710の中の原料粒子のダストをとり(dust)、又はコーティングし、粒子が塊になる傾向を低減させるために使用されることが可能である。1つ又は複数の吸着剤は、約5ミクロンから約100ミクロンの平均粒子サイズに、又は、約10ミクロンから約75ミクロンの平均粒子サイズに研磨されることが可能である。例示のための吸着剤は、それに限定されないが、炭素リッチの灰、石灰岩、ドロマイト、及びコークス・ブリーズを含むことが可能である。原料から放出された残りの硫黄が、給送物の中の天然カルシウムによって、又は、カルシウムベースの吸着剤によって捕獲され、硫化カルシウムを形成することが可能である。
ガス化装置710は、1つ若しくは複数の循環固形物若しくは輸送ガス化装置(circulating solid or transport gasifier)、1つ若しくは複数の対向流型の固定床ガス化装置、1つ若しくは複数の並流型の固定床ガス化装置、1つ若しくは複数の流動床反応器、1つ若しくは複数の噴流床ガス化装置、任意の他のタイプのガス化装置、又は、それらの任意の組み合わせであることが可能である。循環固形物又は輸送ガス化装置は、ライン141を介してガス化装置給送物を導入することによって、及び、ガス混合物を提供するために1つ又は複数のオキシダントを1つ又は複数の混合ゾーン(図示せず)に導入することによって、作動することが可能である。例示的な循環固形物ガス化装置は、米国特許第7,722,690号に議論及び説明されている。
ガス化装置710は、ライン711を介して、生の合成ガスを生成することが可能であり、一方、ガス化装置710からの廃棄物、例えば、灰又は粗粉灰は、ライン712を介して除去されることが可能である。ライン712を介して除去された廃棄物又は灰は、ライン722を通る細粉灰よりも、サイズが大きいことが可能である。ライン712を通る廃棄物又は灰は、捨てられることが可能であるか、又は、他の用途に使用されることが可能である。示されてはいないが、ライン712の中の灰は、ライン712の中の細粉灰とともに熱交換400に導入されることが可能である。示されてはいないが、別の実例では、ライン712を通る粗粉灰は、別の又は別個の熱交換システム400に導入されることが可能である。ライン709を通る蒸気は、ガス化プロセスを支持するためにガス化装置710に導入されることが可能である。しかし、1つ又は複数の実施例では、ガス化装置710は、ライン709を介する蒸気の直接的な導入を必要としないことが可能である。
ガス化装置710の中で生成された、ライン711を通る生の合成ガスは、一酸化炭素、水素、酸素、メタン、二酸化炭素、炭化水素、硫黄、固形物、それらの混合物、それらの派生物、又は、それらの組み合わせを含むことが可能である。ライン711を通る生の合成ガスは、85%以上の一酸化炭素及び水素を含有し、残部は、主に、二酸化炭素及びメタンであることが可能である。ガス化装置710は、ライン706を通るガス化装置給送物からの炭素の少なくとも約85%、約90%、約95%、約98%、又は約99%を合成ガスに変換することが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスは、90%以上の一酸化炭素及び水素、95%以上の一酸化炭素及び水素、97%以上の一酸化炭素及び水素、又は99%以上の一酸化炭素及び水素を含有することが可能である。ガス化装置710の中で生成された、ライン711を通る生の合成ガスの一酸化炭素含有量は、最低値の約10体積%、約20体積%、又は約30体積%から、最高値の約60体積%、約70体積%、約80体積%、又は約90体積%の範囲にあることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスの一酸化炭素含有量は、約15体積%から約85体積%の範囲、約25体積%から約75体積%の範囲、又は、約35体積%から約65体積%の範囲にあることが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスの水素含有量は、最低値の約1体積%、約5体積%、又は約10体積%から、最高値の約30体積%、約40体積%、又は約50体積%の範囲にあることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスの水素含有量は、約5体積%から約45体積%の水素、約10体積%から約35体積%の水素、又は、約10体積%から約25体積%の水素の範囲にあることが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスは、組み合わせられた窒素、メタン、二酸化炭素、水、硫化水素、及び塩化水素の25体積%未満、20体積%未満、15体積%未満、10体積%未満、又は5体積%未満を含有することが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスの窒素含有量は、最低値の約0体積%、約0.5体積%、約1.0体積%、又は約1.5体積%から、最高値の約2.0体積%、約2.5体積%、又は約3.0体積%の範囲であることが可能である。ライン711を通る生の合成ガスは、窒素フリー、又は、本質的に窒素フリー(例えば、0.5体積%以下の窒素を含有する)であることが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスのメタン含有量は、最低値の約0体積%、約2体積%、又は約5体積%から、最高値の約10体積%、約15体積%、又は約20体積%の範囲にあることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスのメタン含有量は、約1体積%から約20体積%の範囲、約5体積%から約15体積%の範囲、又は、約5体積%から約10体積%の範囲にあることが可能である。別の実例では、ライン711を通る生の合成ガスのメタン含有量は、約15体積%以下、10体積%以下、5体積%以下、3体積%以下、2体積%以下、又は、1体積%以下であることが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスの二酸化炭素含有量は、最低値の約0体積%、約5体積%、又は約10体積%から、最高値の約20体積%、約25体積%、又は約30体積%の範囲にあることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスの二酸化炭素含有量は、約20体積%以下、約15体積%以下、約10体積%以下、約5体積%以下、又は、約1体積%以下であることが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスの水含有量は、約40体積%以下、30体積%以下、25体積%以下、20体積%以下、15体積%以下、10体積%以下、5体積%以下、3体積%以下、2体積%以下、又は、1体積%以下であることが可能である。
ガス化装置710から出る、ライン711を通る生の合成ガスは、約1,863kJ/m3(50Btu/scf)から約2,794kJ/m3(75Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約3,726kJ/m3(100Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約4,098kJ/m3(110Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約5、516kJ/m3(140Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約6,707kJ/3(180Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約7,452kJ/m3(200Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約9,315kJ/m3(250Btu/scf)、約1,863kJ/m3から約10,246kJ/m3(275Btu/scf)、1,863kJ/m3から約11,178kJ/m3(300Btu/scf)、又は、約1,863kJ/m3から約14,904kJ/m3(400Btu/scf)の、熱損失及び希釈効果に対して補正された発熱量を有することが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスは、約575℃から約2,100℃の範囲にある温度で、ガス化装置710を出ていくことが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスは、最低値の約800℃、約900℃、約1,000℃、又は約1,050℃から、最高値の約1,150℃、約1,250℃、約1,350℃、又は約1,450℃の範囲にある温度を有することが可能である。
ライン711を通る生の合成ガスは、合成ガス冷却器715に導入され、ライン716を介して、冷却された合成ガスを提供することが可能である。ライン711を通る生の合成ガスは、ライン714を介して導入される熱伝達媒体を使用して、合成ガス冷却器715の中で冷却されることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスは、約260℃から約430℃の間接的な熱交換によって冷却されることが可能である。示されてはいないが、ライン714を通る熱伝達媒体は、合成ガス浄化システムからのプロセス蒸気又は凝縮物を含むことが可能である。ライン714を通る熱伝達媒体は、プロセス水、ボイラー給水、過熱低圧蒸気、過熱中圧蒸気、過熱高圧蒸気、飽和低圧蒸気、飽和中圧蒸気、飽和高圧蒸気などであることが可能である。ライン711を介して合成ガス冷却器715に導入される生の合成ガスからの熱は、ライン714を介して導入される熱伝達媒体に、間接的に伝達されることが可能である。例えば、ライン714を介して合成ガス冷却器715に導入される生の合成ガスからの熱は、ライン714を介して導入されるボイラー給水に間接的に伝達され、ライン717を介して過熱高圧蒸気を提供することが可能である。ライン717を通る過熱蒸気又は高圧過熱蒸気は、1つ又は複数の蒸気タービン(図示せず)に動力を供給するために使用されることが可能であり、蒸気タービンは、直接的に連結された発電機(図示せず)を駆動することが可能である。次いで、蒸気タービン(図示せず)から回収される復水は、ライン714を介して、例えば、ボイラー給水を介して、合成ガス冷却器715へ熱伝達媒体として再循環させられることが可能である。
合成ガス冷却器715からライン717を通る過熱蒸気又は高圧過熱蒸気は、最低値の約300℃、約325℃、約350℃、約370℃、約390℃、約415℃、約425℃、又は約435℃から、最高値の約440℃、約445℃、約450℃、約455℃、約460℃、約470℃、約500℃、約550℃、約600℃、又は約650℃の範囲にある温度であることが可能である。例えば、ライン717を通る過熱蒸気又は高圧過熱蒸気は、約427℃から約454℃の温度、約415℃から約433℃の温度、約430℃から約460℃の温度、又は、約420℃から約455℃の温度であることが可能である。ライン717を通る過熱蒸気又は高圧過熱蒸気は、最低値の約3,000kPa、約3,500kPa、約4,000kPa、又は約4,300kPaから、最高値の約4,700kPa、約5,000kPa、約5,300kPa、約5,500kPa、約6,000kPa、又は約6,500kPaの範囲にある圧力であることが可能である。例えば、ライン717を通る過熱蒸気又は高圧過熱蒸気は、約3,550kPaから約5,620kPaの圧力、約3,100kPaから約4,400kPaの圧力、約4,300kPaから約5,700kPaの圧力、又は、約3,700kPaから約5,200の圧力であることが可能である。
示されてはいないが、合成ガス冷却器711は、並列に若しくは直列に配列された、1つ若しくは複数の熱交換器又は熱交換ゾーンを含むことが可能である。合成ガス冷却器711の中に含まれている熱交換器は、シェル・アンド・チューブ・タイプの熱交換器であることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスは、熱交換器のシェル側又はチューブ側に、直列に又は並列に供給されることが可能である。ライン714を通る熱伝達媒体は、生の合成ガスがどちらの側に導入されるかに応じて、シェル側又はチューブ側のいずれかを通過することが可能である。
ライン716を通る冷却された合成ガスは、1つ又は複数の微粒子除去システム720に導入され、ライン716を通る冷却された合成ガスから部分的に又は完全に微粒子を除去し、分離された又は「微粒子リーン」の合成ガスをライン721を介して提供し、分離された微粒子をライン722を介して提供し、且つ、凝縮物をライン723を介して提供することが可能である。示されてはいないが、蒸気が、起動中に、微粒子除去システム720に供給されることが可能である。
示されてはいないが、1つ又は複数の微粒子除去システム720は、冷却前にライン711を通る生の合成ガスから、部分的に又は完全に微粒子を除去するために、随意的に使用されることが可能である。例えば、ライン711を通る生の合成ガスは、微粒子除去システム720に直接的に導入され、(例えば、約550℃から約1,050℃の)高温ガス微粒子除去を結果として生じることが可能である。示されてはいないが、2つ微粒子除去システム720が、使用されることが可能である。例えば、1つの微粒子除去システム720が、合成ガス冷却器715の上流にあることが可能であり、1つの微粒子除去システム720が、合成ガス冷却器715の下流にあることが可能である。
1つ又は複数の微粒子除去システム720は、従来の離脱器(disengagers)及び/又はサイクロン(図示せず)などのような、1つ又は複数の分離デバイスを含むことが可能である。また、約0.1ppmwの検出可能限界を下回る出口部微粒子濃度を提供することが可能な微粒子制御デバイス(「PCD」)、が使用されることが可能である。例示のためのPCDは、それに限定されないが、焼結金属フィルター、金属フィルター・キャンドル、及び/又は、セラミック・フィルター・キャンドル(例えば、鉄アルミナイド(iron aluminide)・フィルター材料)を含むことが可能である。高圧再循環させられる少量の合成ガスは、フィルターが、フィルターを通されていない合成ガスからの粒子を蓄積したとき、フィルターをパルス・クリーニング(pulse−clean)するために使用することが可能である。
ライン722を通る分離された微粒子は、熱交換システム400に導入され、ライン401を通る冷却された微粒子と、ライン402を通る凝縮物とを生成することが可能である。ライン722を通る分離された微粒子、及び/又は、ライン401を通る冷却された微粒子は、約20ミクロン以下、約15ミクロン以下、約12ミクロン以下、又は約9ミクロン以下の粒子直径サイズを有することが可能である。示されてはいないが、1つ又は複数の熱交換システム400は、同じ微粒子除去システム720に結合されるか、又は、多数の微粒子除去システム720に結合されることが可能である。例えば、4つの熱交換システム400が、互いに、及び、微粒子除去システム720に並列に連結されることが可能である。
本開示の実施例は、さらに、以下の項目のうちの任意の1つ又は複数に関する。
1.円筒形状のハウジング内に少なくとも部分的に配設された1つ又は複数のコイルであって、前記1つ又は複数のコイルは、複数の管状体を含み、前記複数の管状体は、その1つ又は複数の端部に配設されたリターン・ベンドによって接続されている、コイルと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、その1つ又は複数の側壁部の1つ又は複数の内側表面に固着された支持格子とを含む熱交換器であって、前記支持格子が、複数の半径方向に配設されたガセットによって一緒に接続された一連の同心円筒から形成された複数のクロス部材であって、最も外側の同心円筒が、前記1つ又は複数の側壁部の前記1つ又は複数の内側表面に近接して配設されており、前記1つ又は複数のコイルのうちの少なくとも1つが、前記クロス部材のうちの少なくとも1つに、前記ガセットのうちの少なくとも1つに、又は、両方に、固着されている、複数のクロス部材と、前記1つ又は複数の側壁部の前記1つ又は複数の内側表面の上の異なる点に留められた第1の端部及び第2の端部を有する1つ又は複数のビームであって、前記クロス部材が、前記1つ又は複数のビームのうちの少なくとも1つの上に配設されている、1つ又は複数のビームとを含む、熱交換器。
2.前記ハウジングの前記1つ又は複数の側壁部を通って配設された入口部及び出口部と、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記入口部に流体連通している入口マニホールドと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記出口部に流体連通している出口マニホールドであって、前記1つ又は複数のコイルが、内側部分及び外側部分を含んでおり、前記内側部分及び前記外側部分が、前記入口マニホールド及び前記出口マニホールドに、それぞれ独立して流体連通している、出口マニホールドとをさらに含む、項目1に記載の熱交換器。
3.前記外側部分が、前記内側部分の周りに同心状に配設されている、項目2に記載の熱交換器。
4.前記内側部分が、前記入口マニホールド及び前記出口マニホールドの周りに同心状に配設されている、項目3に記載の熱交換器。
5.前記熱交換器が、前記入口部に流体連通する入口パイプと、前記出口部に流体連通する出口パイプとをさらに含み、前記入口マニホールドが、前記入口パイプの上に少なくとも部分的に配設されており、前記出口マニホールドが、前記出口パイプの上に少なくとも部分的に配設されている、項目2から4までのいずれか一項に記載の熱交換器。
6.前記入口パイプ及び前記出口パイプが、それぞれ、湾曲部分を有しており、前記入口パイプの前記湾曲部分が、前記入口部と前記入口マニホールドとの間に配設されており、前記出口パイプの前記湾曲部分が、前記出口部と前記出口マニホールドとの間に配設されている、項目5に記載の熱交換器。
7.前記入口部及び前記出口部が、外部配管を介して、外部容器に流体連通している、項目2から6までのいずれか一項に記載の熱交換器。
8.前記管状体が、前記ハウジングの長手方向軸線に対して軸線方向に配向されており、実質的に真っ直ぐである、項目1から7までのいずれか一項に記載の熱交換器。
9.前記ハウジングの前記1つ又は複数の側壁部の上に配設された、1つ又は複数のエアレーション・ノズルをさらに含む、項目1から8までのいずれか一項に記載の熱交換器。
10.前記1つ又は複数のビームに近接して配設されており、前記1つ又は複数のエアレーション・ノズルに流体連通する、1つ又は複数のエアレーション・チューブをさらに含む、項目9に記載の熱交換器。
11.前記リターン・ベンドのうちの少なくとも1つが、前記クロス部材のうちの少なくとも1つに、前記ガセットのうちの少なくとも1つに、又は、両方に、1つ又は複数の支持ロッドを介して、固着されている、項目1から10までのいずれか一項に記載の熱交換器。
12.微粒子を冷却するためのシステムであって、前記システムは、2つ以上の相互接続された熱交換器を含み、それぞれの熱交換器が、微粒子を受け入れるように適合された第1の端部、及び、前記微粒子を分配するように適合された第2の端部を有する円筒形状のハウジングと、前記円筒形状のハウジングの側壁部を通して少なくとも部分的に配設された入口部及び出口部であって、前記入口部が、冷却剤を受け入れるように適合されている、入口部及び出口部と、前記入口部に流体連通して配設された入口パイプと、前記出口部に流体連通して配設された出口パイプと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記入口パイプに流体連通する入口マニホールドと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記出口パイプに流体連通する出口マニホールドと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記入口マニホールド及び前記出口マニホールドに流体連通する1つ又は複数のコイルであって、前記1つ又は複数のコイルが、複数の管状体を含み、前記複数の管状体が、前記ハウジングの長手方向軸線に対して、軸線方向に配向されており、その1つ又は複数の端部に配設されたリターン・ベンドによって接続されている、1つ又は複数のコイルと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記側壁部の内側表面に、前記1つ又は複数のコイルのうちの少なくとも1つに固着されている第1の支持部とを含み、前記第1の支持部が、複数の半径方向に配設されたガセットによって接続された複数の同心円筒によって形成された格子であって、2つ以上の格子クリップが、前記格子の最も外側の円筒に取り付けられており、前記ハウジングの前記側壁部の前記内側表面に固着された、2つ以上のハウジングクリップの上に配設されている、格子と、前記格子に固着された第1の端部、及び、前記リターン・ベンドのうちの少なくとも1つに固着された第2の端部を、それぞれ有する複数の支持ロッドと、前記側壁部の前記内側表面の上の異なる点に配設された第1の端部及び第2の端部を有する、1つ又は複数のビームであって、前記格子が、少なくとも1つのビームの上に配設されている、1つ又は複数のビームとを含む、システム。
13.微粒子を受け入れるように適合された第1の端部を含む入口ポートであって、前記2つ以上の熱交換器のうちの少なくとも1つが、前記入口ポートの第2の端部に配設されている、入口ポートと、前記2つ以上の熱交換器のうちの少なくとも1つの第2の端部に配設された第1の端部を含む第1の直径レデューサーと、前記第1の直径レデューサーの第2の端部に配設された第1の端部を含む第2の直径レデューサーとをさらに含む、項目12に記載のシステム。
14.それぞれの熱交換器が、第2の支持部をさらに含み、前記第1の支持部が、前記入口部及び前記出口部に近接して、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記第2の支持部が、前記ハウジングの前記第1の端部に近接して、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記1つ又は複数のコイルのうちの少なくとも1つに固着されている、項目12又は13に記載のシステム。
15.前記2つ以上の熱交換器が、異なる熱交換器の別の端部に結合された少なくとも1つの端部をそれぞれ有する、項目12から14までのいずれか一項に記載のシステム。
16.前記第1の直径レデューサーが、複数のエアレーション・ノズルをさらに含む、項目12から15までのいずれか一項に記載のシステム。
17.微粒子を冷却するための方法であって、前記方法は、熱交換器の第1の端部に微粒子を導入するステップであって、前記熱交換器が、ハウジングの1つ又は複数の側壁部を通って配設された入口部及び出口部と、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、前記入口部及び前記出口部に流体連通する1つ又は複数のコイルであって、前記1つ又は複数のコイルは、複数の管状体を含み、前記複数の管状体は、その1つ又は複数の端部に配設されたリターン・ベンドによって接続されている、コイルと、前記ハウジング内に少なくとも部分的に配設されており、その1つ又は複数の側壁部の1つ又は複数の内側表面に固着された支持格子とを含み、前記支持格子が、複数の半径方向に配設されたガセットによって一緒に接続された一連の同心円筒から形成された複数のクロス部材であって、最も外側の同心円筒が、前記1つ又は複数の側壁部の前記1つ又は複数の内側表面に近接して配設されており、前記1つ又は複数のコイルのうちの少なくとも1つが、前記クロス部材のうちの少なくとも1つに、前記ガセットのうちの少なくとも1つに、又は、両方に、固着されている、複数のクロス部材と、前記1つ又は複数の側壁部の前記1つ又は複数の内側表面の上の異なる点に留められた第1の端部及び第2の端部を有する1つ又は複数のビームであって、前記クロス部材が、前記1つ又は複数のビームのうちの少なくとも1つの上に配設されている、1つ又は複数のビームとを含む、ステップと、前記入口部を通して前記コイルに冷却剤を導入するステップと、前記熱交換器を通して前記微粒子を流すステップと、前記出口部から冷却剤を回収するステップと、冷却された微粒子を、前記熱交換器の第2の端部で生成するステップとを含む、方法。
18.前記方法が、ガス化装置の中で微粒子を生成するステップと、前記ガス化装置から前記熱交換器の前記第1の端部へ前記微粒子を導入するステップとをさらに含み、前記微粒子が、細粉灰、粗粉灰、又は、それらの組み合わせを含む、項目17に記載の方法。
19.前記熱交換器の前記第2の端部から、第1の直径レデューサーの第1の端部の中へ、前記冷却された微粒子を導入するステップと、前記第1の直径レデューサーの側壁部の中に配設された1つ又は複数のエアレーション・ノズルを通して、1つ又は複数の流体を導入することによって、前記熱交換器及び前記第1の直径レデューサーを通して、微粒子の流れを導入するステップであって、前記第1の直径レデューサーの前記第1の端部が、前記第1の直径レデューサーの第2の端部よりも大きい直径を有する、ステップとをさらに含む、請求項17に記載の方法。
20.前記第1の直径レデューサーから第2の直径レデューサーの第1の端部へ微粒子を導入するステップと、前記第2の直径レデューサーの第2の端部に配設された1つ又は複数のドレンノズルによって、前記第2の直径レデューサーの側壁部から凝縮物を除去するステップと、前記第2の直径レデューサーから前記冷却された微粒子を除去するステップとをさらに含む、請求項19に記載の方法。
特定の実施例及び特徴が、数値的な上限値のセット、及び、数値的な下限値のセットを使用して説明されてきた。他に指示がない限り、任意の下限値から任意の上限値の範囲が考えらということが認識されるべきである。特定の下限値、上限値、及び範囲は、以下の1つ又は複数の請求項の中に現れている。全ての数値的な値は、「約」又は「おおよそ」指示された値であり、且つ、当業者によって予期されることとなる実験誤差及び偏差を考慮に入れる。
様々な用語は、上記で定義されてきた。請求項の中で使用される用語が上記で定義されていない範囲について、それは、少なくとも1つの刊行物又は発行特許の中にあるように、関係する技術分野の人がその用語に与える最も広い定義を与えられるべきである。そのうえ、この出願の中で引用されている全ての特許、試験手順、及び、他の文献は、そのような開示がこの出願と矛盾しない範囲において、並びに、そのような組み込みが許可される全ての法権限に関して、参照により完全に組み込まれている。
前述のものは本開示の実施例に関するものであるが、本開示の他の実施例、及び、さらなる実施例が、その基本的な範囲から逸脱することなく考案されることが可能であり、その範囲は、以下に続く特許請求の範囲によって定義されている。