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JP2014241712A - アキシャルギャップ型回転電機の固定子およびアキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機の固定子およびアキシャルギャップ型回転電機 Download PDF

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JP2014241712A
JP2014241712A JP2014081965A JP2014081965A JP2014241712A JP 2014241712 A JP2014241712 A JP 2014241712A JP 2014081965 A JP2014081965 A JP 2014081965A JP 2014081965 A JP2014081965 A JP 2014081965A JP 2014241712 A JP2014241712 A JP 2014241712A
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rotating electrical
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長田 正彦
Masahiko Osada
正彦 長田
拓三 向井
Takuzo Mukai
向井  拓三
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Abstract

【課題】固定子巻線を高密度で巻回できるアキシャルギャップ型回転電機の固定子およびアキシャルギャップ型回転電機を提供する。【解決手段】アキシャルギャップ型回転電機の固定子は、支持体と、支持体の周縁部に沿って周方向CDに交互に配置された複数のコア部22および複数のスロット23と、複数相を構成してアキシャル方向AXに積層された複数の巻線層を形成する複数の固定子巻線21とを備え、各巻線層において複数の固定子巻線21の収容部は支持体の中心軸を中心とする対応する仮想円Imに沿って複数のスロット23に順次収容され、各巻線層において各巻線の収容部のうちの対応する仮想円Imに沿って周方向CDに配置された対応する各2つの収容部はコア部22から突出する突出部と連続し、突出部は少なくとも一部がアキシャル方向AXに曲げられ複数の巻線層のうちの隣接する別の巻線層に重なっている。【選択図】図13

Description

本発明は、アキシャル方向にギャップを介して回転子が対向するアキシャルギャップ型回転電機の固定子と、当該固定子を有するアキシャルギャップ型回転電機とに関する。
従来では、複雑なインタレーシング巻線プロセス、またはヘアピン導体を必要としないことを目的とするステータ巻線に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このステータ巻線は、各直線セグメントがステータコアの中心軸から同一の半径方向距離にある構成のカスケードされた巻線パターンを形成する。
特許第4105111号公報
しかし、特許文献1に記載の技術はラジアル型のオルタネータに適用されるものであり、アキシャルギャップ型のオルタネータにそのまま適用することは困難である。すなわち、固定子巻線が内径側や外径側を含めてラジアル方向(径方向や放射方向とも呼ぶ。以下同じ。)に巻回(巻き回すことを意味する。以下同じ。)されるため、高密度で巻回し、体格を抑えることが困難であった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は、固定子巻線を高密度で巻回できるアキシャルギャップ型回転電機の固定子およびアキシャルギャップ型回転電機を提供することである。第2の目的は、固定子全体の体格を抑えられるアキシャルギャップ型回転電機の固定子およびアキシャルギャップ型回転電機を提供することである。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、アキシャル方向(AX)にギャップ(G)を介して回転子(50,50A,50B)が対向するアキシャルギャップ型回転電機(100)の固定子(10)であって、支持体(30)と、前記支持体の周縁部に沿って周方向(CD)に交互に配置された複数のコア部(22,22A,22B)および複数のスロット(23)と、複数の相をそれぞれ構成するとともに、前記複数のコア部に巻回され、前記アキシャル方向に積層された複数の巻線層を形成する複数の固定子巻線(21)とを備え、前記各巻線層において、前記複数の固定子巻線の収容部(21e)は、前記支持体の中心軸(O)を中心とする対応する仮想円(Im)に沿って前記複数のスロットに順次収容され、前記各巻線層において、前記固定子巻線の前記収容部のうちの前記対応する仮想円に沿って周方向に配置された対応する各2つの収容部は、前記コア部から突出する突出部(21d)と連続しており、前記突出部は、少なくとも一部が前記アキシャル方向に曲げられ、前記複数の巻線層のうちの隣接する別の巻線層に重なっていることを特徴とする。この構成によれば、隣接する巻線層の固定子巻線と重なるように巻回するので、高密度で巻回することができる。
第2の発明は、前記折返部は、前記支持体に成形される貫通孔(34)に位置することを特徴とする。この構成によれば、貫通孔に位置させた折返部から固定子巻線を巻回すればよいので、巻回作業を容易に行うことができる。
第3の発明は、前記突出部は、前記スロットのN層(Nは1以上の整数)から延び、N+1層またはN−1層のいずれか一方の巻線層で他の前記突出部とオーバーラップし、他の前記スロットのN層に入るように曲げられる曲部(21f)を有することを特徴とする。この構成によれば、固定子巻線の一部をオーバーラップさせて無駄な空間を抑制することができるので、ラジアル方向における固定子全体の体格を抑えられる。
なお、「アキシャルギャップ型回転電機」は回転する部位(例えば軸やシャフト等)を有する機器であれば任意である。例えば、発電機,電動機,電動発電機等が該当する。「固定子巻線」は、一本状の導線でもよく、複数のU字状導体が電気的に接続されて一本状に成形される導線でもよい。「連続する」は、一本状の導線や、複数のU字状導体が電気的に接続された導線のように、導線が繋がっていることを意味する。
固定子の構成例を模式的に示す断面図である。 コア部の構成例を模式的に示す側面図である。 図2の矢印III方向から見たコア部の第1構成例を模式的に示す図である。 コア部の第2構成例を模式的に示す図である。 固定子の構成例を模式的に示す平面図である。 巻回前の固定子巻線の一例を示す図である。 巻回前の固定子巻線にかかる中間点の第1構成例を示す図である。 巻回前の固定子巻線にかかる中間点の第2構成例を示す図である。 固定子巻線の加工例(曲げ例)を示す図である。 図9の矢印X方向から見た固定子巻線の第1加工例を示す図である。 図9の矢印X方向から見た固定子巻線の第2加工例を示す図である。 外径側にかかる固定子巻線の第1巻回例を示す模式図である。 固定子巻線をスロットに収容した状態を示す模式図である。 図12の矢印XIV方向から見た固定子巻線の巻回例を示す側面図である。 巻回後の固定子を模式的に示す側面図である。 図15に示すXVI−XVI線の断面図である。 回転子の構成例を模式的に示す平面図である。 回転電機および車輪の構成例を模式的に示す断面図である。 外径側にかかる固定子巻線の第2巻回例を示す模式図である。 内径側にかかる固定子巻線の巻回例を示す平面図である。 固定子巻線の第3巻回例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。以下では、アキシャルギャップ型回転電機を単に「回転電機」と呼ぶことにする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図18を参照しながら説明する。図5に示すI−I線の断面図である図1において、固定子10は固定子コア20や支持体30などを有する。
固定子コア20は、固定子巻線21やコア部22などを有する。固定子コア20は、コア部22に固定子巻線21を巻回して構成される。固定子巻線21は、U字コイルでもよく、一本状の線状コイルでもよい。本形態のコア部22は、図2に示すように複数の電磁鋼板22dを積層して成形する。コア部22の平面形状は任意に成形してよい。例えば四角状に成形する例をコア部22Aとして図3に示し、台形状に成形する例をコア部22Bとして図4に示す。台形状に成形するコア部22Bは、アキシャル方向AXの幅We,Wiは、ラジアル方向RYの外径側である幅Weよりも内径側の幅Wiが広く(大きく)なるように成形するとよい(We<Wi)。
図1に戻って、支持体30はセンターピース31(本体部)や貫通孔32,33,34(図5,図15,図16をも参照)などを有する。本形態のセンターピース31は、円板(円盤)状に成形され、ラジアル方向RYに沿って配置される。センターピース31の材料(材質を含む。以下同じ。)は問わない。コア部22と同じ磁性体(例えば鉄・酸化クロム・コバルト・フェライト・パーマロイなど)でもよく、非磁性体(例えばアルミニウム・銅・真鍮など)でもよい。センターピース31の周縁(すなわち外周縁)に沿って、複数のコア部22が配置されて固定される(図5を参照)。コア部22の相互間には、固定子巻線21を収容する複数のスロット23が設けられる(図5を参照)。
図5に示すセンターピース31には、所要の目的で貫通孔32,33,34などが成形される。貫通孔32は、支軸70(図18を参照)を通すための軸孔である。貫通孔33は、支軸70にセンターピース31を固定する際に締結部材(ボルトやネジ等;図18を参照)を通すための固定用孔である。貫通孔34は、固定子巻線21の折返部21bを配置するための孔である(図15を参照)。貫通孔32,33,34以外の貫通孔や、凹部等のような非貫通孔を設けてもよい。二点鎖線で示す仮想円Imは、支持体30(具体的にはセンターピース31)の中心軸Oを中心とする仮想的な円である。
上述した構成に限らず、固定子コア20と支持体30は、一体成形してもよく、別体に成形して固定手段で固定してもよい。一体成形の種類は問わず、例えば鋳造成形でもよく、加工成形でもよい。固定手段も問わず、例えば締結部材を用いる締結や、母材を溶かすことでハンダ付けやアーク溶接等を行う接合、接着剤を用いる接着などが該当する。
次に、固定子巻線21の構成や巻回等について、図6〜図15を参照しながら説明する。本形態の固定子巻線21は、図6に示すように一本状の導線であり、絶縁被膜で覆われる。図7または図8に示すように、両端部21a,21cを除く部位である折返部21bで折り返してもよい。端部21a,21cは、固定子巻線21どうしの接続に用いてもよく、外部装置(例えばECUや処理装置等)との接続を行うために固定子10から引き出す引き出し線として用いてもよい。
図7に示す固定子巻線21は、中間点21mを折返部21bに含む例を示す。よって、中間点21mから端部21aまでの長さと、中間点21mから端部21cまでの長さは同じ(許容範囲の誤差を含む)になる。一方、図8に示す固定子巻線21は、中間点21mを折返部21bに含まない例を示す。よって、中間点21mから端部21aまでの長さと、中間点21mから端部21cまでの長さが異なる。本形態では、図7または図8に示す折返部21bから巻き始めて巻回する。
全ての固定子巻線21を図7の構成例にしてもよく、図8の構成例にしてもよく、図7,図8の各構成例を混在させてもよい。混在させる例としては、複数相(例えばU相,V相,W相等)の固定子巻線21のうちで一相にかかる突出部21dを図7の構成例とし、他相にかかる突出部21dを図8の構成例としてもよい。逆に、一相にかかる突出部21dを図8の構成例とし、他相にかかる突出部21dを図7の構成例としてもよい。
端部21a,21cおよび折返部21bを除く部位は、固定子コア20(具体的にはコア部22である。以下同様である。)に巻回するために曲げられる。曲げ方の一例を図9に示す。図9には側面から見た曲げ例を示し、図10,図11には図9に示す矢印X方向から見た場合の曲げ例を示す。
固定子巻線21は、外径側と内径側に向かってそれぞれU字状に曲げられる。図9には外径側に向かって曲げられる部位(図面左側)と、内径側に向かって曲げられる部位(図面右側)を示す。直線状の収容部21eは、アキシャル方向AXに整列してスロット23に収容される部位である(図12,図14を参照)。収容部21eを除く突出部21dは、コア部22からラジアル方向RYの外径側と内径側に突出する部位である。
図9において、各スロット23に収容される収容部21eの数は、複数の巻線層の数と同一である(図13をも参照)。各スロット23に収容された収容部21eは、径方向内側から径方向外側(矢印D1方向)に延びる少なくとも1つの収容部21eと、径方向外側から径方向内側(矢印D2方向)に延びる少なくとも1つの収容部21eとを含む。径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部21eの径方向外端は、径方向外端の周方向一方側(図9では外径側)に位置する突出部21dと連続する。径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部21eの径方向内端は、径方向内端の周方向他方側(図9では内径側)に位置する突出部21dと連続する。径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部21eと、径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部21eとが、スロット23内においてアキシャル方向AXに交互に配置される(図13をも参照)。
突出部21dは、図10,図11にそれぞれ示す曲部21fのように曲げられる。この曲部21fは、スロット23の所定の巻線層(例えばN層等)から突出し、隣接する別の巻線層(例えばN+1層やN−1層など)の固定子巻線21と重ね(オーバーラップさせ)、再びスロット23の所定の巻線層(例えばN層等)に収容するために曲げられる(図12を参照)。重ね(オーバーラップ)には、固定子巻線21の幅方向について部分的な重ねを含む。なお、図11に示すようにクランク状に曲げるクランク部分21gを曲部21fに含めてもよい。曲部21fやクランク部分21gによって、固定子巻線21の1周分を同じ巻線層で巻回することができる。
複数相(例えばU相,V相,W相等)の固定子巻線21を固定子コア20に巻回する例を図12〜図14に示す。図12には外径側の巻回例を示し、図13にはスロット23の収容状態を示し、図14には側面から見た巻回例を示す。絶縁を確保するため、コア部22と固定子巻線21(すなわちU相巻線21U,V相巻線21V,W相巻線21W)の間に絶縁性のインシュレータ(図示せず)を介在させるとよい。インシュレータを介在させると、巻回時に固定子巻線21が損傷するのを防止できる。図12では所定の巻線層(例えばN層等)から突出し、図10,図11にそれぞれ示す曲部21fのように曲げ、再び所定の巻線層(例えばN層等)に収容する点を分かり易くするために左右方向にずらして示す。実際には、隣り合う巻線層(例えばN層とN+1層や、N層とN−1層など)の固定子巻線21どうしが重なる(オーバーラップする)ように巻回される。なお、巻回方法は任意であるが、本形態では分布巻で行う(図14を参照)。また、図12,図13は巻線層を問わず周方向CD(図面の上下方向)に巻回される全体の一部分を示すに過ぎず、図14は全体の一部分(扇状部分)を示すに過ぎない。
図12は、図1の矢印XII方向から見た模式図であり、4層(N層,N+1層,N+2層,N+3層)の相互間が間隔SP1になるように巻回する例を示す。遊びを設けるか否かを含めて、間隔SP1は任意に設定してよい。すなわち図12に示す収容例のように、所要の隙間を設けて複数の固定子巻線21を同じスロット23に収容する間隔SP1を設定してもよい。これに対して図13に示す収容例のように、隙間無く複数の固定子巻線21を同じスロット23に収容する間隔SP1を設定してもよい。
N層の固定子巻線21(21U,21V,21W)は、上から順番に仮想円Imに沿ってスロット23から突出する。そして、図10や図11に示す曲部21fのようにN+1層に向けて曲げられる。N+1層の固定子巻線21(21U,21V,21W)は、上から順番に仮想円Imに沿ってスロット23から突出する。そして、図10や図11に示す曲部21fのようにN層に向けて曲げられる。N+2層はN層と同様に巻回され、N+3層はN+1層と同様に巻回される。なお、二点鎖線で示す円は、周回する同じ固定子巻線21、あるいは、同じ巻線層で別個の固定子巻線21である。これらの固定子巻線21も図示すると分かり難くなるために図示を省略している。
図13は、図12に示す固定子巻線21について、巻回に伴うスロット23への収容例を左右にずらさないで示す。図面下部に凡例で示すように、紙面裏側(内径側)から表側(外径側)に延びる巻線(以下では「外延線」と呼ぶ。)と、紙面表側(外径側)から裏側(内径側)に延びる巻線(以下では「内延線」と呼ぶ。)がある。同じスロット23に収容される4層の固定子巻線21にかかる収容形態は任意に設定してよい。図13の収容例では、隙間無く接して収容され、かつ、外延線と内延線を交互に収容される。
N層とN+2層において、U相巻線21Uは、上から1番目(外延線),4番目(内延線),7番目(外延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。V相巻線21Vは、上から2番目(外延線),5番目(内延線),8番目(外延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。W相巻線21Wは、上から3番目(外延線),6番目(内延線),9番目(外延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。
N+1層とN+3層において、U相巻線21Uは、上から1番目(内延線),4番目(外延線),7番目(内延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。V相巻線21Vは、上から2番目(内延線),5番目(外延線),8番目(内延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。W相巻線21Wは、上から3番目(内延線),6番目(外延線),9番目(内延線),…の順番に対応するスロット23に収容される。
図14には、所定の巻線層(例えばN層等)についてU相巻線21U、V相巻線21V、W相巻線21Wをコア部22に巻回する例を示す。ただし、曲げ方を分かり易くするために、コア部22は実際よりも大きく図示している。U相巻線21Uは、コア部22の相互間から外径側に突出し、V相巻線21Vが突出する箇所で上側に重なるように曲げられる。その後はV相巻線21Vと並行するように曲げられて曲部21fになり(図12を参照)、再びコア部22の相互間に内径側に向けて収容される。V相巻線21VとW相巻線21Wについても突出位置と収容位置がずれるだけであり、U相巻線21Uと同じように巻回される。図14では外径側の巻回例を示すが、内径側でも同様に巻回される。全ての固定子巻線21を巻回した後の固定子10を図15に示す。
図15は、全体のうちで固定子10の左半分(半周分)にかかる側面図を示し、XVI−XVI線の断面図を図16に示す。図16の断面図は、上側のコア部22について巻回例が分かるように図示し、下側の固定子コア20では巻回例の図示を省略している。
図15,図16に示す固定子10は、全てのコア部22に対して全ての固定子巻線21(U相巻線21U、V相巻線21V、W相巻線21W)を巻回した状態である。この巻回にあたって、各固定子巻線21の折返部21b(図7または図8を参照)は貫通孔34に配置される。逆に言えば、折返部21bを貫通孔34に配置して、折返部21bから巻き始めればよい。
次に、回転子50(回転子50Aと回転子50B)の構成例について、図17を参照しながら説明する。なお、回転子50Aと回転子50Bは同等に構成してよいので、以下では回転子50Aを代表して説明する。
図17に示すように、回転子50Aは回転子コア52や複数の磁石51などを有する。回転子コア52は任意の形状で成形可能であるが、本形態では円板状(円盤状)に成形している。この回転子コア52は、上述した支持体30の貫通孔32と同心軸上にあり、貫通孔32よりも径が大きい貫通孔53(軸孔)を有する。複数の磁石51は板状に成形された磁性体であり、図示するように周縁に沿ってタイル状に配置して固定される。各磁石51の固定は、回転子コア52の周縁部に直接行ってもよく、当該周縁部の内周側に成形されたボス(図示せず)に対して行ってもよい。固定手段は上述した通りである。隣り合う磁石51同士を磁気的に分離するため、ギャップが設けられる。
上述のように構成される固定子10を含む回転電機100と、当該回転電機100を備える車輪200の構成例を図18に示す。
図18に示す回転電機100は、電動発電機の一例であって、図1に示す固定子10や、図17に示す回転子50(50A,50B)、支軸70などを有する。固定子10と回転子50は、アキシャル方向AXにギャップGを介して対向(対面)する。ギャップGは任意に設定してよいが、外力を受けて回転子50が変形してもコア部22と磁石51が接触しないような値を設定するのが望ましい。固定子10と支軸70は、センターピース31と補助板35で同軸上にあけられた貫通孔33,35a(ネジ孔を含む)に締結部材80を通して固定される。貫通孔33,35aを設けることなく、上述した接合や接着によって固定してもよく、一体成形してもよい。
図18に示す車輪200は、上述した回転電機100のほかに、タイヤ110やホイールリム54などを有する。タイヤ110の有無は問わない。回転電機100を構成する支軸70は車軸に相当し、回転子50はホイールキャップを兼ねる。ホイールリム54は、図18に示すように一方の回転子50(具体的には回転子50B)と一体成形してもよく、別体に成形して固定手段によって固定してもよい。固定手段は上述した通りである。回転子50と支軸70の間には、ベアリング60(60A,60B)が介在される。よって、回転子50は支軸70に対して回転自在に支持される。
タイヤ110はホイールリム54に取り付けられ、図18の例ではチューブレスタイヤを示す。制御装置(例えばECU等)から伝達される制御信号に基づいて回転電機100が作動し、回転子50とともにタイヤ110が回転する。よって、車輪200を自動車(車輪数を問わない)の駆動輪として用いることができる。なお、制御装置は車輪200に内蔵してもよく、車輪200外(例えば車両等)に備えてもよい。
本形態の固定子巻線21は、隣り合う巻線層の固定子巻線21どうしが重なるように巻回することで、高密度で巻回することができる。よって、コア部22とホイールリム54の隙間が少なくても確実に巻回することができる。逆に言えば、同じ剛性で成形されるコア部22とホイールリム54の隙間を従来よりも狭めることができる。
車輪200が回転している時(例えば自動車の走行時)には、凹凸のある路面に接したり、障害物等に接触したりする場合がある。この場合において図18に示すように成形される回転子50(50A,50B)は、路面や障害物等から支軸70に向かう方向に外力を受ける。このような外力を受けても、回転子50Aは左方向に変形し、回転子50Bは右方向に変形する。このように外力を受けて回転子50A,50Bは非接触方向に変形するので、コア部22と磁石51とが接触する事態を防止できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図19を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図19に示す巻回例は、図12に示す巻回例に代わる。すなわち図12に示す巻回例は、突出部21dについて図10や図11に示すように2箇所で曲げる形態である。これに対して、図19に示す巻回例は1箇所で曲げる形態である。すなわち、楕円状の一点鎖線で囲む領域で示すように、突出部21dに曲部21hを設ける。曲部21hは、隣り合う巻線層の固定子巻線21と部分的に重なる(オーバーラップOVする)ように、アキシャル方向AXに向かって先細りとなる形状に曲げられる部位である。
図19の例におけるN層とN+2層の固定子巻線21(21U,21V,21W)は、アキシャル方向AXの一方側(図面右側)に向かって先細りとなる形状に曲げられる。同様にN+1層とN+3層の固定子巻線21(21U,21V,21W)は、アキシャル方向AXの他方側(図面左側)に向かって先細りとなる形状に曲げられる。N層(N+2層)の曲部21hと、N+1層(N+3層)の曲部21hとを周方向CDにずらすことで曲部21hどうしの衝突を回避し、高密度に巻回を行える。
なお、図19で示す曲部21hはV字状に曲げているが、隣り合う巻線層の固定子巻線21と重なるような曲げ形状であれば任意である。すなわちU字状,J字状,W字状などのような曲げ形状であっても、隣り合う巻線層の固定子巻線21と部分的に重ねられるので、高密度に巻回を行える。また、曲げる箇所数は3箇所以上でもよい。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図20を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図20に示す巻回例は、図12に示す巻回例に代わる。すなわち図12に示す巻回例は、固定子巻線21どうしを間隔SP1で同じスロット23に収容する形態である。これに対して、図20に示す巻回例は4層の相互間が異なる間隔(間隔SP2と間隔SP3)になるように収容する形態である。間隔SP2,SP3の大小関係は任意に設定してよい。例えば図示するようなSP2>SP3を設定してもよく、SP2<SP3を設定してもよい。図3に示すコア部22Aの場合は、内径側の巻回可能な部位が少ないため、図20に示すように間隔を詰めることで高密度に巻回を行える。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図21を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図21に示す巻回例は、図16に示す巻回例に代わる。すなわち図16に示す巻回例は、折返部21bを貫通孔34に配置して、折返部21bから巻き始める形態である。これに対して、図21に示す巻回例はアキシャル方向AXの一方側(例えば図面左側)と他方側(例えば図面右側)で異なる固定子巻線21を用いて巻回する形態である。
図21の例では、アキシャル方向AXの一方側に固定子巻線21A(21U,21V,21W)で巻回し、アキシャル方向AXの他方側に固定子巻線21B(21U,21V,21W)で巻回する。折返部21bから巻き始めてもよく、折返部21b以外の部位(端部21a,21cを含む)から巻き始めてもよい。図16に示す貫通孔34は不要になるので、支持体30に貫通孔34を成形しなくても済む。突出部21dについては実施の形態1〜3と同様に曲げればよいので、高密度に巻回を行える。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機100に電動発電機を適用する構成とした(図18を参照)。この形態に代えて、回転電機100に発電機を適用する構成としてもよく、回転電機100に電動機を適用する構成としてもよい。いずれの構成にせよ、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、固定子巻線21(21U,21V,21W)の断面を円形状で構成した(図1,図12,図13,図19,図20を参照)。この形態に代えて、断面を他の形状で構成してもよい。他の形状は、楕円形状,矩形状(平角形状),多角形(ただし矩形状を除く)などが該当する。固定子巻線21の断面形状が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、固定子巻線21を三相(すなわちU相巻線21U,V相巻線21V,W相巻線21W)で構成した(図12〜図15,図19,図20を参照)。この形態に代えて、他の複数相(2相や4相以上)で構成してもよい。相数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、一のスロット23に対して、同相の固定子巻線21を4層で隙間無く接して収容し、かつ、外延線と内延線を交互に収容する構成した(図13を参照)。この形態に代えて、異なる相の固定子巻線21を混在させてもよく、4層以外の層数で収容してもよく、隙間をあけて収容してもよく、外延線だけで収容してもよく、内延線だけで収容してもよく、外延線と内延線を非交互に収容して(すなわち外延線の数と内延線の数を異ならせて)もよい。スロット23の収容形態が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機100は、一の固定子10に対してアキシャル方向AXにギャップGを挟んで一対の回転子50(50A,50B)を対向させる構成とした(図18を参照)。この形態に代えて、一対の固定子10に対してアキシャル方向AXにギャップGを挟んで一の回転子50を対向させる構成としてもよい。図18では固定子10が「回転子」に対応し、回転子50が「固定子」に対応する。このように構成しても、コア部22と磁石51とは相対的な関係であるので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機100を自動車の駆動輪である車輪200に適用した(図18を参照)。この形態に代えて、自動車以外の輸送機器(例えば自転車の駆動輪、機関車や電車の駆動輪、船舶のプロペラなど)に適用することもできる。対象となる輸送機器の相違に過ぎないので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態1〜4および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)アキシャル方向AXにギャップGを介して回転子50(50A,50B)が対向する回転電機100の固定子10であって、支持体30と、支持体30の周縁部に沿って周方向CDに交互に配置された複数のコア部22(22A,22B)および複数のスロット23と、複数の相をそれぞれ構成するとともに、複数のコア部22(22A,22B)に巻回され、アキシャル方向AXに積層された複数の巻線層を形成する複数の固定子巻線21(21A,21B)とを備え、各巻線層において、複数の固定子巻線21の収容部21eは、支持体30の中心軸Oを中心とする対応する仮想円Imに沿って複数のスロット23に順次収容され、各巻線層において、各固定子巻線21の収容部21eのうちの対応する仮想円Imに沿って周方向CDに配置された対応する各2つの収容部21eは、コア部22(22A,22B)から突出する突出部21dと連続しており、突出部21dは、少なくとも一部がアキシャル方向AXに曲げられ、複数の巻線層のうちの隣接する別の巻線層に重なっている構成とした(図1,図9,図12〜図14,図18〜図20を参照)。この構成によれば、隣接する巻線層どうしの固定子巻線21を重ならせることにより、高密度に巻回を行える。
(2)各スロット23に収容された収容部21eの数は、複数の巻線層の数と同一であり、各スロット23に収容された収容部21eは、径方向内側から径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部21eと、径方向外側から径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部21eとを含み、径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部21eの径方向外端は、該径方向外端の周方向一方側に位置する突出部21dと連続し、径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部21eの径方向内端は、該径方向内端の周方向一方側に位置する突出部21dと連続し、径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部21eと、径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部21eとが、スロット23内においてアキシャル方向AXに交互に配置されている構成とした(図9,図13を参照)。この構成によれば、径方向外側および径方向内側ともに高密度に巻回を行える。
(3)複数の巻線層のうちの偶数番の各巻線層および奇数番の各巻線層の一方における各突出部21dは、アキシャル方向AXの一方側に曲げられ、偶数番の各巻線層および奇数番の各巻線層の他方における各突出部21dは、アキシャル方向AXの一方側とは逆のアキシャル方向AXの他方側に曲げられている構成とした(図12,図13,図19,図20を参照)。この構成によれば、偶数番と奇数番で隣接する巻線層どうしの固定子巻線21を重ならせるので、高密度に巻回を行える。
(4)アキシャル方向AXの一方側に曲げられた各突出部21dは、アキシャル方向AXの一方側に向かって先細りとなる形状に曲げられており、アキシャル方向AXの他方側に曲げられた各突出部21dは、アキシャル方向AXの他方側に向かって先細りとなる形状に曲げられている構成とした(図12,図19,図20を参照)。この構成によれば、隣接する巻線層どうしの固定子巻線21が互いに先細りとなる形状に曲げて重ならせるので、重ねる部位が最小限に抑えられ、高密度に巻回を行える。
(5)固定子巻線21は、端部21a,21cを除く部位で折り返される折返部21bを有し、折返部21bから巻き始めて巻回される構成とした(図7,図8を参照)。この構成によれば、折返部21bから固定子巻線21を巻回すればよいので、高密度で巻回することができ、固定子10全体の体格を抑えられる。
(6)折返部21bは、固定子巻線21の中間点21mを含む構成とした(図7,図8を参照)。この構成によれば、中間点21mから端部21a,21cに向けて巻回することができるので、アキシャル方向AXに整列する巻回が容易になる。
(7)折返部21bは、支持体30に成形される貫通孔34に位置する構成とした(図15を参照)。この構成によれば、貫通孔34に位置させた折返部21bから固定子巻線21を巻回すればよいので、巻回作業を容易に行うことができる。
(8)突出部21dは、スロット23のN層(Nは1以上の整数)から延び、N+1層またはN−1層のいずれか一方の巻線層で他の突出部21dとオーバーラップOVし、他のスロット23のN層に入るように曲げられる曲部21f,21hを有する構成とした(図12,図19,図20を参照)。この構成によれば、固定子巻線21の一部でオーバーラップOVさせて無駄な空間を抑制されるので、巻回の密度を高めることができる。また、ラジアル方向RYにおける固定子10全体の体格を抑えることができる。実施の形態1〜4では4層(N=4)の例を説明したが、スロット23における巻線層の層数は任意(例えば数層,数十層,数百層,数千層等)に設定してよい。
(9)曲部21f,21hは、複数相の固定子巻線21のうちで一相にかかる突出部21dを、他相にかかる突出部21dと形状が異なるように成形される構成とした(図10,図11を参照)。この構成によれば、スロット23の所定の巻線層(例えばN層)から延び、他のスロット23の同じ巻線層(例えばN層)に入れることができ、固定子巻線21を同じ巻線層で巻回することができる。
(10)曲部21fは、クランク状に曲げて成形されるクランク部分21gを有する構成とした(図11を参照)。この構成によれば、固定子巻線21どうしの交錯を防止するとともに、スロット23の所定の巻線層(例えばN層)から延び、他のスロット23の同じ巻線層(例えばN層)に入れることができ、固定子巻線21を同じ巻線層で巻回することができる。
(11)コア部22(22A,22B)のアキシャル方向AXの幅We,Wiは、ラジアル方向RYの外径側よりも内径側が広くなるように成形される構成とした(図4を参照)。この構成によれば、外径側と内径側で異なることなく固定子巻線21を巻回することができる。
(12)固定子巻線21(21A,21B)は、分布巻で巻回される構成とした(図14を参照)。この構成によれば、回転子50が滑らかに回転するようにトルクが得られ、鉄損も少なくできる。
(13)回転電機100は、固定子10と、固定子10とアキシャル方向AXにギャップGを介して対向する複数の回転子50(50A,50B)とを有する構成とした(図18を参照)。図示しないが、固定子10と一の回転子50(回転子50Aまたは回転子50B)とを有する構成としてもよい。これらの構成によれば、高密度で巻回される固定子10を有する回転電機100を提供することができる。
(14)車輪200は、上述した回転電機100を有する構成とした(図18を参照)。この構成によれば、高密度で巻回される固定子10を有する車輪200を提供することができる。また、回転子50(50A,50B)はホイールキャップを兼ねており、別個にホイールキャップを必要としない。固定子コア20を備える回転子50は、タイヤ110やホイールリム74と同期して回転するので、専用の保持部材が不要になる。これらの相乗効果によって、車輪200全体の製造コストを低減できる。
10 固定子
20 固定子コア
21 固定子巻線(コイル)
21a,21c 端部
21b 折返部
21d 突出部
21e 収容部
30 支持体
50 回転子
100 回転電機
200 車輪
AX アキシャル方向(軸方向)
RY ラジアル方向(径方向)

Claims (13)

  1. アキシャル方向(AX)にギャップ(G)を介して回転子(50,50A,50B)が対向するアキシャルギャップ型回転電機(100)の固定子(10)であって、
    支持体(30)と、
    前記支持体の周縁部に沿って周方向(CD)に交互に配置された複数のコア部(22,22A,22B)および複数のスロット(23)と、
    複数の相をそれぞれ構成するとともに、前記複数のコア部に巻回され、前記アキシャル方向に積層された複数の巻線層を形成する複数の固定子巻線(21)と
    を備え、
    前記各巻線層において、前記複数の固定子巻線の収容部(21e)は、前記支持体の中心軸(O)を中心とする対応する仮想円(Im)に沿って前記複数のスロットに順次収容され、
    前記各巻線層において、前記各固定子巻線の前記収容部のうちの前記対応する仮想円に沿って周方向に配置された対応する各2つの収容部は、前記コア部から突出する突出部(21d)と連続しており、
    前記突出部は、少なくとも一部が前記アキシャル方向に曲げられ、前記複数の巻線層のうちの隣接する別の巻線層に重なっていることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  2. 前記各スロットに収容された前記収容部の数は、前記複数の巻線層の数と同一であり、
    前記各スロットに収容された前記収容部は、径方向内側から径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部と、径方向外側から径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部とを含み、
    前記径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部の径方向外端は、該径方向外端の周方向一方側に位置する前記突出部と連続し、
    前記径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部の径方向内端は、該径方向内端の周方向一方側に位置する前記突出部と連続し、
    前記径方向外側に延びる少なくとも1つの収容部と、前記径方向内側に延びる少なくとも1つの収容部とが、前記スロット内において前記アキシャル方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  3. 前記複数の巻線層のうちの偶数番の各巻線層および奇数番の各巻線層の一方における前記各突出部は、前記アキシャル方向の一方側に曲げられ、
    前記偶数番の各巻線層および前記奇数番の各巻線層の他方における前記各突出部は、前記アキシャル方向の前記一方側とは逆の前記アキシャル方向の他方側に曲げられていることを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  4. 前記アキシャル方向の前記一方側に曲げられた前記各突出部は、前記アキシャル方向の前記一方側に向かって先細りとなる形状に曲げられており、
    前記アキシャル方向の前記他方側に曲げられた前記各突出部は、前記アキシャル方向の前記他方側に向かって先細りとなる形状に曲げられていることを特徴とする請求項3に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  5. 前記固定子巻線(21)は、両端部(21a,21c)を除く部位で折り返される折返部(21b)を有し、
    前記折返部から巻き始めて巻回されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  6. 前記折返部は、前記固定子巻線の中間点(21m)を含むことを特徴とする請求項5に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  7. 前記折返部は、前記支持体に成形される貫通孔(34)に位置することを特徴とする請求項5または6に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  8. 前記突出部は、前記スロットのN層(Nは1以上の整数)から延び、N+1層またはN−1層のいずれか一方の層で他の前記突出部とオーバーラップ(OV)し、他の前記スロットのN層に入るように曲げられる曲部(21f,21h)を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  9. 前記曲部(21f,21h)は、複数相の前記固定子巻線のうちで一相にかかる前記突出部を、他相にかかる前記突出部と形状が異なるように成形されることを特徴とする請求項8に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  10. 前記曲部は、クランク状に曲げて成形されるクランク部分(21g)を有することを特徴とする請求項8または9に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  11. 前記コア部にかかる前記アキシャル方向の幅(We,Wi)は、前記ラジアル方向(RY)の外径側よりも内径側が広くなるように成形されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  12. 前記固定子巻線は、分布巻で巻き回されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機の固定子(10)と、
    前記固定子とアキシャル方向(AX)にギャップ(G)を介して対向する一または複数の回転子(50,50A,50B)と、
    を有することを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機(100)。
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