JP2014234740A - 圧縮着火式内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射量を増量した場合でも、気筒内の温度上昇による吸気の充填効率低下を抑制しつつ、スキッシュエリア内壁面における冷却損失を抑制し、スモークの排出も抑制する圧縮着火式内燃機関を提供する。【解決手段】燃料が噴射されるキャビティ12がピストン頂面10aの一部に、ピストン頂面外周部13がキャビティ12の周囲にそれぞれ形成されたピストン10を有し、ピストン頂面外周部13とシリンダヘッド内壁面4aとの間にスキッシュエリア15が形成される圧縮着火式内燃機関1Aにおいて、シリンダヘッド内壁面4aのうちピストン頂面外周部13に対向する部分に、シリンダヘッド内壁面4aから後退するヘッド側凹部26が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、ピストン頂面にキャビティが形成された圧縮着火式内燃機関に関する。
燃料が噴射されるキャビティがピストン頂面の中央部に形成された圧縮着火式内燃機関において、燃費を向上させるため、スキッシュエリアの内壁面を熱伝導性が低い断熱材で構成することにより、スキッシュエリアにおける冷却損失を低減する内燃機関が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
ピストン頂面に形成されたキャビティの内部に噴射された燃料は、キャビティとシリンダヘッド内壁面との間に形成される燃焼室で燃焼し、発生した熱量の一部は燃焼室内壁面から放熱されて、冷却損失が発生する。更に、高負荷の条件では、燃料噴射量の増量によりスキッシュエリアまで燃料が拡散し、スキッシュエリアでも燃料が燃焼する。そのため、燃焼室内壁面に加えてスキッシュエリア内壁面でも冷却損失が発生し、燃費が悪化する。また、燃料が噴射される上死点近傍においてスキッシュエリアの体積は小さいため、狭いスキッシュエリアに多量の燃料が入り込むと、スキッシュエリアに燃料の過濃域が形成され、スモークが発生する。
特許文献1のように、スキッシュエリアの内壁面を断熱材で構成しても、スキッシュエリアに燃料の過濃域が形成されることを抑制できないため、スモークの発生を抑制できない。また、燃焼で発生した熱の一部は断熱材に蓄熱されスキッシュエリア内壁面が高温を維持するため、気筒内の雰囲気が高温の断熱部材で温められて吸気の充填効率が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、スキッシュエリア内壁面における冷却損失を抑制するとともに、スモークの排出を抑制できる圧縮着火式内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関は、燃料が噴射されるキャビティがピストン頂面の一部に、ピストン頂面外周部が前記キャビティの周囲にそれぞれ形成されたピストンを有し、前記ピストン頂面外周部とシリンダヘッド内壁面との間にスキッシュエリアが形成される圧縮着火式内燃機関において、前記シリンダヘッド内壁面のうち前記ピストン頂面外周部に対向する部分に、前記シリンダヘッド内壁面から後退するヘッド側凹部が形成されているものである(請求項1)。
この圧縮着火式内燃機関によれば、キャビティ内部に噴射された燃料がスキッシュエリアまで到達しても、スキッシュエリア入口からヘッド側凹部の底までの距離が長くなるため、火炎がヘッド側凹部の底まで到達しづらくなる。また、キャビティ内部からスキッシュエリアへの燃料の流入が継続して火炎がヘッド側凹部の底まで到達した場合でも、その到達時期が遅れるため、ヘッド側凹部の底に到達した火炎の温度が低下する。したがって、スキッシュエリア内壁面においてシリンダヘッド壁面における冷却損失を抑制することができる。
また、ヘッド側凹部が形成されてスキッシュエリアの体積が拡大することによって、スキッシュエリアに燃料の過濃域が形成されることが抑制されてスモーク生成が低減する。更に、スキッシュエリアの体積が拡大することによって、スキッシュエリア内の残酸素量が増加し、スモークが生成されてもスモークの再燃焼が促進される。したがって、スモークの排出を抑制することができる。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記シリンダヘッド内壁面に吸気弁又は排気弁との干渉を回避する干渉回避部が形成されており、前記ヘッド側凹部は前記干渉回避部を避ける位置に形成されていてもよい(請求項2)。この態様によれば、干渉回避部が形成されていない位置にヘッド側凹部が形成されることにより、スキッシュエリア内壁面においてヘッド側凹部が形成された部分における冷却損失を抑制することができる。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ヘッド側凹部は前記ピストンの周方向に複数個並ぶように形成されていてもよい(請求項3)。この態様によれば、複数個のヘッド側凹部が形成されることにより、冷却損失の抑制効果の周方向の偏りが低減する。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ヘッド側凹部が、前記キャビティの一部と前記ピストン頂面外周部との両方に跨って対向する位置に形成されていてもよい(請求項4)。ピストンが下死点側へ移行する燃焼行程時には、キャビティからスキッシュエリアへガスが流入する逆スキッシュ流が生じ、スキッシュエリア内のガスが逆スキッシュ流に煽られてガス流動が生じる。この態様によれば、シリンダヘッド内壁面に形成されたヘッド側凹部が、キャビティの一部とピストン頂面外周部との両方に跨って対向する位置に形成されることにより、スキッシュエリア入口の断面積が拡大し、逆スキッシュ流の流速が低減する。そのため、スキッシュエリアにおけるガス流動が抑制され、スキッシュエリアにおいて、シリンダヘッド内壁面のみならず、ピストン頂面外周部及び気筒内壁面でも熱流束が減少し、スキッシュエリアにおける冷却損失を更に抑制することができる。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ヘッド側凹部の深さが一定であってもよい(請求項5)。この態様によれば、ヘッド側凹部の底がスキッシュエリア入口から遠くなるため、深さの最大値がこの態様と同一でかつ深さが変化する他の形状のヘッド側凹部よりもスキッシュエリア内壁面における冷却損失を更に抑制することができる。なお、深さが一定であるピストン側凹部をピストン頂面外周部に形成した場合や、深さが一定であるヘッド側凹部及びピストン側凹部を形成した場合でも、同様の効果が得られる。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ヘッド側凹部は、ボア径方向の外側に至るほど深さが浅くなる形状を有していてもよい(請求項6)。ピストンが上死点側に移行する圧縮行程の末期にはスキッシュエリアからキャビティにガスが流入するスキッシュ流が生じる。しかし、シリンダヘッド内壁面のうちピストン頂面外周部に対向する部分にヘッド側凹部を形成すると、ヘッド側凹部がない場合と比較して、スキッシュ流が抑制される。そのため、キャビティ内部で燃料と空気との混合が悪化するおそれがある。この態様によれば、ヘッド側凹部のうちキャビティに近い内側の部分は深さを深くすることによって冷却損失を抑制しつつ、キャビティから遠い外側の部分は深さを浅くすることによってスキッシュエリアの体積を縮小し、スキッシュ流の抑制を小さくできる。そのため、キャビティ内部における燃料と空気との混合の悪化を抑制し、スモークの排出を抑制することができる。なお、ボア径方向の外側に至るほど浅くなる形状のピストン側凹部をピストン頂面外周部に形成した場合や、ボア径方向の外側に至るほど浅くなる形状のヘッド側凹部及びピストン側凹部を形成した場合でも、同様の効果が得られる。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記シリンダヘッド内壁面と前記ヘッド側凹部との境界に位置する角部及び前記ヘッド側凹部の底面と壁面との境界に位置する隅部の少なくとも1つが曲面状に形成されていてもよい(請求項7)。この態様によれば、深さが一定のヘッド側凹部を形成した場合よりも、シリンダヘッド内壁面のうちスキッシュエリアに面する部分の表面積が小さくなる。すると、放熱量は放熱部の表面積に比例するため、スキッシュエリアにおいてシリンダヘッド内壁面への放熱量が減少し、更に冷却損失を抑制することができる。なお、上記角部及び上記隅部の少なくとも1つが曲面状のピストン側凹部をピストン頂面外周部に形成した場合でも、同様の効果が得られる。また、上記角部及び上記隅部の少なくとも1つが曲面状のヘッド側凹部及びピストン側凹部を形成した場合でも、同様の効果が得られる。
本発明の第2の圧縮着火式内燃機関は、燃料が噴射されるキャビティがピストン頂面の一部に、ピストン頂面外周部が前記キャビティの周囲にそれぞれ形成されたピストンを有し、前記ピストン頂面外周部とシリンダヘッド内壁面との間にスキッシュエリアが形成される圧縮着火式内燃機関において、前記ピストン頂面外周部に前記ピストン頂面外周部から後退するピストン側凹部が形成されており、前記ピストン側凹部は、前記キャビティの外周縁よりも外側かつ前記ピストン頂面外周部の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されているものである(請求項8)。
この圧縮着火式内燃機関によれば、キャビティ内部に噴射された燃料がスキッシュエリアまで到達しても、スキッシュエリア入口からピストン側凹部の底までの距離が長くなるため、火炎がピストン側凹部の底まで到達しづらくなる。また、キャビティ内部からスキッシュエリアへの燃料の流入が継続して火炎がピストン側凹部の底まで到達した場合でも、その到達時期が遅れるため、ピストン側凹部の底に到達した火炎の温度が低下する。したがって、スキッシュエリア内壁面においてピストン頂面外周部における冷却損失を抑制することができる。
また、ピストン側凹部が形成されてスキッシュエリアの体積が拡大することによって、スキッシュエリアに燃料の過濃域が形成されることが抑制されてスモーク生成が低減する。更に、スキッシュエリアの体積が拡大することによって、スキッシュエリア内の残酸素量が増加し、スモークが生成されてもスモークの再燃焼が促進される。したがって、スモークの排出を抑制することができる。
本発明の第2の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ピストン頂面外周部に吸気弁又は排気弁との干渉を回避するバルブリセスが形成されており、前記ピストン側凹部は前記バルブリセスを避ける位置に形成されていてもよい(請求項9)。この態様によれば、バルブリセスが形成されていない位置にピストン側凹部が形成されることにより、スキッシュエリア内壁面においてピストン側凹部が形成された部分における冷却損失を抑制することができる。
本発明の第2の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ピストン側凹部は前記ピストンの周方向に複数個並ぶように形成されていてもよい(請求項10)。この態様によれば、複数個のピストン側凹部が形成されることにより、冷却損失の抑制効果の周方向の偏りが低減する。
本発明の第1の圧縮着火式内燃機関の一態様において、前記ピストン頂面外周部に前記ピストン頂面外周部から後退するピストン側凹部が形成されており、前記ピストン側凹部は、前記キャビティの外周縁よりも外側かつ前記ピストン頂面外周部の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されていてもよい(請求項11)。この態様によれば、ヘッド側凹部及びピストン側凹部を両方とも形成することにより、シリンダヘッド内壁面とピストン頂面外周部との両方でスキッシュエリア内壁面における冷却損失を抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の第1又は第2の圧縮着火式内燃機関によれば、キャビティ内部に噴射された燃料がスキッシュエリアまで到達しても、スキッシュエリア入口からヘッド側凹部又はピストン側凹部の底までの距離が長くなるため、火炎がヘッド側凹部又はピストン側凹部の底まで到達しづらくなる。また、火炎がヘッド側凹部又はピストン側凹部の底まで到達した場合でも、その到達時期が遅れるため、ヘッド側凹部又はピストン側凹部の底に到達した火炎の温度が低下する。したがって、スキッシュエリア内壁面における冷却損失を抑制することができる。また、スキッシュエリアの体積が拡大することにより、スキッシュエリアに燃料の過濃域が形成されることが抑制されてスモーク生成が低減する上、スモークが生成されてもスモークの再燃焼が促進されるため、スモークの排出も抑制することができる。
(第1の形態)
図1に示した圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という。)1Aは不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1Aは、気筒2が形成されたシリンダブロック3と、気筒2の開口部を塞ぐシリンダヘッド4とを備える。シリンダブロック3とシリンダヘッド4との間には気筒2内の気密を維持するためシリンダヘッドガスケット5が設けられている。気筒2にはピストン10が挿入され、ピストン10は気筒2内を中心線の方向に往復動できる。ピストン10はコネクティングロッド11を介して不図示のクランクシャフトに連結されている。気筒2内に面するピストン頂面10aには、中央部にオープントロイダル形状の窪みとしてのキャビティ12が形成されており、キャビティ12の周囲にピストン頂面外周部13が設けられている。キャビティ12とシリンダヘッド内壁面4aとの間には、図1の破線で囲まれた空間の燃焼室14が形成される。また、ピストン頂面外周部13とシリンダヘッド内壁面4aとの間には、スキッシュエリア15が形成される。燃料噴射弁20は、その先端部がキャビティ12の中央に臨む状態でシリンダヘッド4に設けられている。ピストン10が上死点付近に位置するときに燃料噴射弁20はキャビティ12内へ向けて燃料を噴射する。
図1に示した圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という。)1Aは不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1Aは、気筒2が形成されたシリンダブロック3と、気筒2の開口部を塞ぐシリンダヘッド4とを備える。シリンダブロック3とシリンダヘッド4との間には気筒2内の気密を維持するためシリンダヘッドガスケット5が設けられている。気筒2にはピストン10が挿入され、ピストン10は気筒2内を中心線の方向に往復動できる。ピストン10はコネクティングロッド11を介して不図示のクランクシャフトに連結されている。気筒2内に面するピストン頂面10aには、中央部にオープントロイダル形状の窪みとしてのキャビティ12が形成されており、キャビティ12の周囲にピストン頂面外周部13が設けられている。キャビティ12とシリンダヘッド内壁面4aとの間には、図1の破線で囲まれた空間の燃焼室14が形成される。また、ピストン頂面外周部13とシリンダヘッド内壁面4aとの間には、スキッシュエリア15が形成される。燃料噴射弁20は、その先端部がキャビティ12の中央に臨む状態でシリンダヘッド4に設けられている。ピストン10が上死点付近に位置するときに燃料噴射弁20はキャビティ12内へ向けて燃料を噴射する。
図1及び図2は、いずれも本形態の内燃機関1Aの気筒2の中心線に沿った平面で切断した断面図であるが、図1は図3のA−A方向に切断した断面図であり、図2は図3のB−B方向に切断した断面図である。図2及び図3に示すように、シリンダヘッド4には、燃焼室14及びスキッシュエリア15に向かって開口する吸気ポート21及び排気ポート22がそれぞれ2つずつ形成されている。吸気ポート21には吸気弁23が設けられ、排気ポート22には排気弁24が設けられている。内燃機関1Aは、吸気ポート21から燃焼室14に吸入しピストン10で圧縮して高温となった空気に燃料噴射弁20から燃料を噴射することによって燃料を着火させて燃料を燃焼する。そして、燃焼後のガスは燃焼室14から排気ポート22へ排出される。
図3に示すように、気筒2内に面するシリンダヘッド内壁面4aにおいて、吸気ポート21及び排気ポート22の開口部の周囲には、吸気弁23又は排気弁24との干渉を回避するための干渉回避部25が形成されている。そして、シリンダヘッド内壁面4aのうちピストン頂面外周部13に対向する部分には、干渉回避部25を避けるように、図3の斜線部分にシリンダヘッド内壁面4aから後退するヘッド側凹部26が4つ形成されている。図1に示すように、これらのヘッド側凹部26の深さは一定であり、ヘッド側凹部26を気筒2の中心線に沿った平面で切断した断面は四角形となっている。
一般に、気体から壁面への放熱(冷却損失)を低減するためには、壁面近傍の熱流束を小さくするか、放熱部の表面積を小さくするか、又は放熱期間を短くすることのいずれかが必要である。また、熱流束は熱伝達率と温度差との積で表わされるため、スキッシュエリア15における熱流束を減少するためには、スキッシュエリア15の内壁面に接するガス温度と壁面温度との差を小さくするか、スキッシュエリア15内のガス流動を抑制して熱伝達率を小さくすることが必要である。
本形態の場合、キャビティ内部に噴射された燃料がスキッシュエリア15まで到達しても、シリンダヘッド内壁面4aのうちピストン頂面外周部13に対向する部分にヘッド側凹部26を形成することにより、スキッシュエリア入口16からヘッド側凹部26の底26aまでの距離が長くなるため、火炎がヘッド側凹部26の底26aまで到達しづらくなる。また、キャビティ12内部からスキッシュエリア15への燃料の流入が継続して火炎がヘッド側凹部26の底26aまで到達した場合でも、その到達時期が遅れるため、ヘッド側凹部26の底26aに到達した火炎の温度が低下する。したがって、ヘッド側凹部26を形成することによって、スキッシュエリア15の内壁面においてシリンダヘッド内壁面4aにおける冷却損失を抑制することができる。
また、ヘッド側凹部26を形成しスキッシュエリア15の体積が拡大することによって、スキッシュエリア15に燃料の過濃域が形成されることが抑制されてスモーク生成が低減する。更に、スキッシュエリア15の体積が拡大することによって、スキッシュエリア15内の残酸素量が増加し、スモークが生成されてもスモークの再燃焼が促進される。したがって、スモークの排出を抑制することができる。
なお、スキッシュエリア15における冷却損失の低減効果を大きくするためにヘッド側凹部26の体積を大きくすると、圧縮比の低下を招く。本形態のようにピストン頂面10aにオープントロイダル形状のキャビティ12が形成されており、ヘッド側凹部26の深さが一定の場合は、上死点におけるスキッシュエリア15の体積を燃焼室14の体積の7〜10パーセント程度に設定し、ヘッド側凹部26の深さを2〜3mm程度とすると、冷却損失の低減効果が高くなる。そこで、図4に示すように、上死点におけるシリンダヘッド4の下面とピストン頂面外周部13との間のクリアランスhtをシリンダヘッドガスケット5などで変更するか、キャビティ12の体積を変更することによって、ヘッド側凹部26の形状が上記の寸法を満たすようにしつつ、圧縮比を理想的な値に調整する。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図5を参照して説明する。この形態の内燃機関1Bは、第1の形態よりもヘッド側凹部の幅がボア径方向の内側へ広がっており、この点を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第2の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2の形態を図5を参照して説明する。この形態の内燃機関1Bは、第1の形態よりもヘッド側凹部の幅がボア径方向の内側へ広がっており、この点を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第2の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
本形態では、図5に示すように、シリンダヘッド内壁面30aにヘッド側凹部31が形成されている。ヘッド側凹部31の内径φDgは、キャビティ12の外径φDcよりも小さい。つまり、ヘッド側凹部31は、キャビティ12の一部とピストン頂面外周部13との両方に跨って対向する位置に形成されている。ヘッド側凹部31の深さは一定であり、ヘッド側凹部31を気筒2の中心線に沿った平面で切断した断面は四角形となっている。
一方、図6は、本形態と比較するために、シリンダヘッド内壁面4aに形成されたヘッド側凹部26の内径φDgがキャビティ12の外径φDcと等しい形態の気筒の断面を示した図である。図5及び図6に示すように、スキッシュエリア入口16の断面積Aは、本形態の方が図6の形態よりも大きくなる。
ピストン10が下降する燃焼行程時には、スキッシュエリア15の体積増加に伴い、キャビティ12からスキッシュエリア15へガスが流入する逆スキッシュ流32が生じる。そのため、スキッシュエリア15内のガスが逆スキッシュ流32に煽られてガス流動が生じる。この逆スキッシュ流32の流速は、スキッシュエリア15の体積変化に比例し、逆スキッシュ流32の通路断面積Aに反比例する。そして、スキッシュエリア15の体積変化は、ピストン10の下降速度によって定まる。したがって、ピストン10の下降速度が同じであれば、通路断面積Aが拡大すると、逆スキッシュ流32の流速が低減する。
本形態の場合、逆スキッシュ流32の通路断面積Aが図6の形態よりも拡大するため、図6の形態よりも逆スキッシュ流32の流速が低減する。そのため、スキッシュエリア15におけるガス流動が抑制され、キャビティ12側壁面のみならず、ピストン頂面外周部13及び気筒2内壁面でも熱流束が減少し、スキッシュエリア15における冷却損失を更に抑制することができる。
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を図7を参照して説明する。この形態の内燃機関1Cは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第3の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第3の形態を図7を参照して説明する。この形態の内燃機関1Cは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第3の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、シリンダヘッド内壁面40aにヘッド側凹部41が形成されている。ヘッド側凹部41には、キャビティ12に近い内側部分42とキャビティ12から遠い外側部分43とで深さが異なるように段差が設けられており、内側部分42の深さh1よりも外側部分43の深さh2の方が浅くなっている。
ピストン10が上昇する圧縮行程の末期にはスキッシュエリア15から燃焼室14にガスが流入するスキッシュ流が生じる。しかし、第1の形態のようにシリンダヘッド内壁面4aにヘッド側凹部26を形成すると、ヘッド側凹部26がない場合と比較して、スキッシュ流が抑制される。そのため、燃焼室14で燃料と空気との混合が悪化するおそれがある。
本形態の場合、内側部分42の深さh1を深くすることによりスキッシュエリア15における冷却損失を抑制しつつ、外側部分43の深さh2は浅くすることによってスキッシュエリア15の体積を縮小し、スキッシュ流の抑制を小さくできる。そのため、燃焼室14内の燃料と空気の混合の悪化を抑制することができる。
(第4の形態)
次に、本発明の第4の形態を図8を参照して説明する。この形態の内燃機関1Dは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第4の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第4の形態を図8を参照して説明する。この形態の内燃機関1Dは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第4の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、シリンダヘッド内壁面50aにヘッド側凹部51が形成されている。ヘッド側凹部51は、第3の形態におけるヘッド側凹部41の深さh2をゼロとしたものである。つまり、シリンダヘッド内壁面50aのスキッシュエリア15に面する部分のうち、キャビティ12に近い内側部分52にヘッド側凹部51を形成し、キャビティ12から遠い外側部分53にはヘッド側凹部51が形成されていない。
本形態の場合、内側部分52にヘッド側凹部51を形成することによりスキッシュエリア15における冷却損失を抑制しつつ、外側部分53にはヘッド側凹部51を形成しないことによってスキッシュエリア15の体積を縮小し、スキッシュ流の抑制を小さくできる。そのため、燃焼室14内の燃料と空気の混合の悪化を抑制することができる。
(第5の形態)
次に、本発明の第5の形態を図9を参照して説明する。この形態の内燃機関1Eは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第5の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第5の形態を図9を参照して説明する。この形態の内燃機関1Eは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第5の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、シリンダヘッド内壁面60aにヘッド側凹部61が形成されている。ヘッド側凹部61には、ボア径方向の外側に至るほど深さが浅くなるように段差が2つ以上設けられている。
本形態の場合、ヘッド側凹部61のうちキャビティ12に近い部分の深さを深くすることによりスキッシュエリア15における冷却損失を抑制しつつ、キャビティ12から遠い部分の深さを浅くすることによってスキッシュエリア15の体積を縮小し、スキッシュ流の抑制を小さくできる。そのため、燃焼室14内の燃料と空気の混合の悪化を抑制することができる。
(第6の形態)
次に、本発明の第6の形態を図10を参照して説明する。この形態の内燃機関1Fは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第6の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第6の形態を図10を参照して説明する。この形態の内燃機関1Fは、ヘッド側凹部の形状を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第6の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図10が示すように、シリンダヘッド内壁面70aにヘッド側凹部71が形成されている。ヘッド側凹部71には、ボア径方向の外側に至るほど深さが浅くなる傾斜面が設けられている。そのため、ヘッド側凹部71を気筒2の中心線に沿った平面で切断した断面は、三角形となっている。
本形態の場合、ヘッド側凹部71のうちキャビティ12に近い部分の深さを深くすることによりスキッシュエリア15における冷却損失を抑制しつつ、キャビティ12から遠い部分の深さを浅くすることによってスキッシュエリア15の体積を縮小し、スキッシュ流の抑制を小さくできる。そのため、燃焼室14内の燃料と空気の混合の悪化を抑制することができる。
(第7の形態)
次に、本発明の第7の形態を図11を参照して説明する。この形態の内燃機関1Gは、第1の形態と異なり、シリンダヘッド内壁面にヘッド側凹部が形成されておらず、ピストン頂面外周部にピストン側凹部が形成されている。そして、この点を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第7の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第7の形態を図11を参照して説明する。この形態の内燃機関1Gは、第1の形態と異なり、シリンダヘッド内壁面にヘッド側凹部が形成されておらず、ピストン頂面外周部にピストン側凹部が形成されている。そして、この点を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第7の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図11は、第7の形態におけるピストン80の上面視の図及び上面視の図のA−A方向にピストンの中心線に沿った平面でピストン80を切断した断面図である。図11に示すように、気筒2内に面するピストン頂面80aには、中央部にキャビティ12が形成されており、キャビティ12の周囲にピストン頂面外周部81が設けられている。ピストン頂面外周部81には、吸気弁23又は排気弁24との干渉を回避するためのバルブリセス82が4つ形成されている。バルブリセス82はいずれもピストン頂面80a上でキャビティ12と連続している。そして、ピストン頂面外周部81には、バルブリセス82を避けるように、図12の斜線部分にピストン側凹部83が4つ形成されている。ピストン側凹部83はキャビティ12の外周縁よりも外側かつピストン頂面外周部81の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されている。つまり、ピストン側凹部83はいずれもキャビティ12と連続せず、ピストン側凹部83と気筒2内壁面との間に境界となる壁84が設けられている。これらのピストン側凹部83の深さは一定であり、ピストン側凹部83をピストン80の中心線に沿った平面で切断した断面は四角形となっている。
本形態の場合、キャビティ12内部に噴射された燃料がスキッシュエリア15まで到達しても、ピストン頂面外周部81にピストン側凹部83を形成することにより、スキッシュエリア入口16からピストン側凹部83の底83aまでの距離が長くなるため、火炎がピストン側凹部83の底83aまで到達しづらくなる。また、キャビティ12内部からスキッシュエリア15への燃料の流入が継続して火炎がピストン側凹部83の底83aまで到達した場合でも、その到達時期が遅れるため、ピストン側凹部83の底83aに到達した火炎の温度が低下する。したがって、ピストン側凹部83を形成することによって、スキッシュエリア15の内壁面においてピストン頂面外周部81における冷却損失を抑制することができる。また、ピストン側凹部83を形成しスキッシュエリア15の体積が拡大することによって、第1の形態と同様に、スモークの排出を抑制することができる。
(第8の形態)
次に、本発明の第8の形態を図12を参照して説明する。この形態の内燃機関1Hは、第1の形態と異なり、シリンダヘッド内壁面にヘッド側凹部が形成されているだけでなく、ピストン頂面外周部にもピストン側凹部が形成されている。また、ヘッド側凹部の形状が第1の形態とは異なる。そして、これらの点を除き第8の形態は第1の形態と同一構成を有している。以下、第8の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第8の形態を図12を参照して説明する。この形態の内燃機関1Hは、第1の形態と異なり、シリンダヘッド内壁面にヘッド側凹部が形成されているだけでなく、ピストン頂面外周部にもピストン側凹部が形成されている。また、ヘッド側凹部の形状が第1の形態とは異なる。そして、これらの点を除き第8の形態は第1の形態と同一構成を有している。以下、第8の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、シリンダヘッド内壁面90aにヘッド側凹部91が形成されている。シリンダヘッド内壁面90aとヘッド側凹部91との境界に位置する角部92aは、R加工による面取りがなされた曲面状に形成されている。また、ヘッド側凹部91の底面と壁面との境界に位置する隅部92bも曲面状に形成されている。
また、気筒2内に面するピストン頂面93aには、中央部にキャビティ12が形成されており、キャビティ12の周囲にピストン頂面外周部94が設けられている。ピストン頂面外周部94には、ピストン側凹部95が形成されている。ピストン頂面93aとピストン側凹部95との境界に位置する角部96aは、R加工による面取りがなされた曲面状に形成されている。また、ピストン側凹部95の底面と壁面との境界に位置する隅部96bも曲面状に形成されている。ピストン凹部側95はキャビティ12の外周縁よりも外側かつピストン頂面外周部94の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されている。つまり、ピストン側凹部95はキャビティ12と連続せず、ピストン側凹部95と気筒2内壁面との間に境界となる壁97が設けられている。
本形態の場合、ヘッド側凹部91の角部92a及び隅部92bが曲面となっているため、深さが一定であるヘッド側凹部を形成した場合と比較して、シリンダヘッド内壁面90aのうちスキッシュエリア15に面する部分の表面積が小さい。また、ピストン側凹部95における上記の角部96a及び隅部96bが曲面となっているため、深さが一定のピストン側凹部を形成した場合と比較して、ピストン頂面外周部94の表面積が小さい。すると、放熱量は放熱部の表面積に比例するため、本形態は、深さが一定のヘッド側凹部及びピストン側凹部を形成した場合と比較して、スキッシュエリア15におけるシリンダヘッド内壁面90a及びピストン頂面外周部94への放熱量が減少し、スキッシュエリア15における冷却損失を更に抑制することができる。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において、種々の形態にて実施できる。第3の形態から第6の形態はいずれもシリンダヘッド内壁面に凹部を形成しているが、これらの形状の凹部をピストン頂面外周部に形成していてもよいし、シリンダヘッド内壁面及びピストン頂面外周部の両方に形成していてもよい。また、第8の形態は、シリンダヘッド内壁面及びピストン頂面外周部の両方に凹部を形成しているが、この形状の凹部をシリンダヘッド内壁面又はピストン頂面外周部の片方のみに形成していてもよい。
1A〜1H 内燃機関
4、30、40、50、60、70、90 シリンダヘッド
4a、30a、40a、50a、60a、70a、90a シリンダヘッド内壁面
10、80,93 ピストン
10a、80a、93a ピストン頂面
12 キャビティ
13、81、94 ピストン頂面外周部
15 スキッシュエリア
23 吸気弁
24 排気弁
25 干渉回避部
26、31、41、51、61、71、91 ヘッド側凹部
82 バルブリセス
83、95 ピストン側凹部
4、30、40、50、60、70、90 シリンダヘッド
4a、30a、40a、50a、60a、70a、90a シリンダヘッド内壁面
10、80,93 ピストン
10a、80a、93a ピストン頂面
12 キャビティ
13、81、94 ピストン頂面外周部
15 スキッシュエリア
23 吸気弁
24 排気弁
25 干渉回避部
26、31、41、51、61、71、91 ヘッド側凹部
82 バルブリセス
83、95 ピストン側凹部
Claims (11)
- 燃料が噴射されるキャビティがピストン頂面の一部に、ピストン頂面外周部が前記キャビティの周囲にそれぞれ形成されたピストンを有し、前記ピストン頂面外周部とシリンダヘッド内壁面との間にスキッシュエリアが形成される圧縮着火式内燃機関において、
前記シリンダヘッド内壁面のうち前記ピストン頂面外周部に対向する部分に、前記シリンダヘッド内壁面から後退するヘッド側凹部が形成されていることを特徴とする圧縮着火式内燃機関。 - 前記シリンダヘッド内壁面に吸気弁又は排気弁との干渉を回避する干渉回避部が形成されており、前記ヘッド側凹部は前記干渉回避部を避ける位置に形成されている請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ヘッド側凹部は前記ピストンの周方向に複数個並ぶように形成されている請求項1又は2に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ヘッド側凹部が、前記キャビティの一部と前記ピストン頂面外周部との両方に跨って対向する位置に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ヘッド側凹部の深さが一定である請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ヘッド側凹部は、ボア径方向の外側に至るほど深さが浅くなる形状を有している請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記シリンダヘッド内壁面と前記ヘッド側凹部との境界に位置する角部及び前記ヘッド側凹部の底面と壁面との境界に位置する隅部の少なくとも1つが曲面状に形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 燃料が噴射されるキャビティがピストン頂面の一部に、ピストン頂面外周部が前記キャビティの周囲にそれぞれ形成されたピストンを有し、前記ピストン頂面外周部とシリンダヘッド内壁面との間にスキッシュエリアが形成される圧縮着火式内燃機関において、
前記ピストン頂面外周部に前記ピストン頂面外周部から後退するピストン側凹部が形成されており、前記ピストン側凹部は、前記キャビティの外周縁よりも外側かつ前記ピストン頂面外周部の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されていることを特徴とする圧縮着火式内燃機関。 - 前記ピストン頂面外周部に吸気弁又は排気弁との干渉を回避するバルブリセスが形成されており、前記ピストン側凹部は前記バルブリセスを避ける位置に形成されている請求項8に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ピストン側凹部は前記ピストンの周方向に複数個並ぶように形成されている請求項8又は9に記載の圧縮着火式内燃機関。
- 前記ピストン頂面外周部に前記ピストン頂面外周部から後退するピストン側凹部が形成されており、前記ピストン側凹部は、前記キャビティの外周縁よりも外側かつ前記ピストン頂面外周部の外周縁よりも内側の範囲内に収まるように配置されている請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013115608A JP2014234740A (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | 圧縮着火式内燃機関 |
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JP2013115608A JP2014234740A (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | 圧縮着火式内燃機関 |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089651A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
JP2016121638A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | マツダ株式会社 | 直噴エンジンの燃焼室構造 |
JP2017180270A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | マツダ株式会社 | 燃焼室内の流動制御装置 |
JP2017180269A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | マツダ株式会社 | 燃焼室内の流動制御装置 |
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-
2013
- 2013-05-31 JP JP2013115608A patent/JP2014234740A/ja active Pending
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