JP2014225751A - 冗長送信装置および冗長送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力データパケットの負荷が変化した場合また送信レートが変化した場合に、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信可能な冗長送信装置を得ること。【解決手段】無線回線状態に基づいて送信レートを決定する無線LAN送信処理部17と、送信レートに基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定するタイマ時間決定部13と、外部から入力した情報パケットをパケット蓄積タイマ時間の間蓄積する入力バッファ11と、入力バッファ11に蓄積された情報パケット数に対応する冗長パケット数を求め、情報パケットに対して消失誤り訂正符号を用いた冗長処理を実施する冗長処理部14と、冗長処理に用いた情報パケット数の情報を情報パケットおよび冗長パケットのパケットヘッダに挿入し、無線LAN送信処理部17へ出力する情報パケット数情報付加部16と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、情報データに冗長性を付加して消失訂正する符号化を行う冗長送信装置に関する。
従来の消失訂正を行う符号化装置は、パケットベースの通信を行うシステムにおいて、マルチキャスト通信での信頼性確保のため、冗長パケットを情報パケットに付加して送信する通信方法が開示されている(例えば、下記特許文献1)。また、パケットを分割した後、冗長符号化処理を行い、冗長パケットを付加して、送信する通信の信頼性を向上させる方法が開示されている(例えば、下記特許文献2)。また、前方誤り訂正符号化処理(FEC処理)において、送信レート情報に基づいて冗長度を決定し、冗長符号化し送信する方法が開示されている(例えば、下記特許文献3)。
しかしながら、上記従来の冗長送信方法によれば、入力データパケットの負荷(スループット)が変化した場合、また、送信レートが変化した場合、伝送遅延と帯域効率とを加味した冗長処理による伝送ができない、という問題があった。
具体例に、上記特許文献1では、入力データパケットをあらかじめ決めた情報パケット数に達するまで蓄積し、冗長符号処理を行って冗長符号を付加し、順次、送信している。そのため、入力データのスループットが低くなると、情報パケットの蓄積に要する時間が増大し、伝送遅延が増大する。また、送信レートが低下すると、一連の情報パケットと冗長パケットを通信相手の受信側に伝送する時間が増大し、受信側で復号処理の開始が遅延することとなり、伝送遅延の増大となる。
また、上記特許文献2では、入力データパケットを蓄積することなく、1パケット毎にパケットを分割して情報パケットとし、冗長符号処理を行っているので、入力データのスループットが低くなっても遅延の増大とならない。しかしながら、1パケット毎にパケットを分割するため、無線LANの送信では伝送帯域の効率が悪く、最大スループットが低くなる。
また、上記特許文献3では、送信レートの変化に対しては、送信レート情報に基づいて冗長度を決定することで、問題の回避を提案しているが、入力データのスループットの変化に対しては指摘しておらず、対策もなされていない。
このように、従来の冗長送信方法では、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大も防ぐことができていなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、入力データパケットの負荷(スループット)が変化した場合、また、送信レートが変化した場合に、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信可能な冗長送信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無線回線状態に基づいて送信レートを決定する無線パケット送信手段と、前記送信レートに基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定するタイマ時間決定手段と、外部から入力した情報パケットを前記パケット蓄積タイマ時間の間蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された情報パケット数に対応する冗長パケット数を求め、前記情報パケットに対して消失誤り訂正符号を用いた冗長処理を実施する冗長処理手段と、前記冗長処理に用いた情報パケット数の情報を前記情報パケットおよび前記冗長パケットのパケットヘッダに挿入し、前記無線パケット送信手段へ出力する情報パケット数情報付加手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、入力データパケットの負荷が変化した場合、また、送信レートが変化した場合に、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる冗長送信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の冗長送信方法を示す冗長送信装置の構成例を示す図である。冗長送信装置は、入力バッファ11と、タイマ12と、タイマ時間決定部13と、冗長処理部14と、情報パケット数判定部15と、情報パケット数情報付加部16と、無線LAN送信処理部17と、を備える。
図1は、本実施の形態の冗長送信方法を示す冗長送信装置の構成例を示す図である。冗長送信装置は、入力バッファ11と、タイマ12と、タイマ時間決定部13と、冗長処理部14と、情報パケット数判定部15と、情報パケット数情報付加部16と、無線LAN送信処理部17と、を備える。
入力バッファ11は、有線LANから入力するパケットを蓄積するバッファ(蓄積手段)である。タイマ12は、タイマ時間決定部13の指示により、一定周期の蓄積タイミングを生成するタイマである。タイマ時間決定部13は、送信レートなどの情報からタイマ12のパケット蓄積タイマ時間を演算するブロックである。冗長処理部14は、n個の情報パケットに対し、消失訂正誤り訂正符号処理を行い、k個の冗長パケットを生成する処理部である。情報パケット数判定部15は、入力バッファ11に蓄積されたパケット数をカウントし、冗長処理部14で使用する情報パケット数を判定するブロックである。情報パケット数情報付加部16は、情報パケットおよび冗長パケットの中に、消失訂正誤り訂正符号処理時の情報パケット数を表す情報を埋め込む処理を行うブロックである。無線LAN送信処理部17は、情報パケットおよび冗長パケットに無線LANのMACヘッダを付加し、順次、無線LAN信号の形式にて無線パケット送信するブロックである。
冗長処理部14では、あらかじめ、複数の情報パケット数と付加する冗長パケット数の対応テーブルを備える。このテーブルでの冗長パケット数は、情報パケット数それぞれに対し、システム所要の誤り訂正を得られるようにあらかじめ設定しておく。図2は、情報パケット数と冗長パケット数の対応テーブルの構成例を示す図である。図2では、(情報パケット数、冗長パケット数)=(4個、4個)、(20個、12個)、(100個、28個)の3種類の組がテーブルに設定されている例を示している。
なお、図1では、冗長処理部14と情報パケット数判定部15を別々の構成にしているが、例えば、情報パケット数判定部15の機能を冗長処理部14内に含むように構成してもよい。
つづいて、冗長送信装置における冗長送信処理の方法について説明する。図3は、冗長送信装置における冗長送信処理を示すフローチャートである。
まず、無線LAN送信処理部17は、無線LAN送信処理において、送信レートを決定する(ステップS1)。無線LAN送信処理部17は、例えば、以下のような方法で送信レートを決定することができる。なお、以下に示す2つの方法は一例であり、これらの方法に限定するものではない。
1.通信(受信)相手から送信されたパケット(データパケット、送達確認パケット(ACK)など)の受信レベル。
2.通信(受信)相手と接続する際の管理フレームであるAssociation、Authenticationなどのパケットの到達率または受信レベル。
無線LAN送信処理部17は、得られた送信レートの情報を、タイマ時間決定部13に伝達する。なお、無線LAN送信処理部17は、無線LAN通信において、マルチキャストデータを複数の受信相手に送信(配信)する場合、送信レートの情報は最も低くなる送信レートを採用し、タイマ時間決定部13に伝達する。
タイマ時間決定部13は、無線LAN送信処理部17から取得した送信レートの情報に基づいて、パケット蓄積タイマ時間を決定する(ステップS2)。具体的に、タイマ時間決定部13は、送信レートが高い場合にはパケット蓄積タイマ時間が長く、送信レートが低い場合にはパケット蓄積タイマ時間が短くなるように演算する。
例えば、IEEE802.11無線LANにおいて、1500Byteのパケットを1個送信するために要する時間は、送信レート48Mbpsモードで260μsec、送信レート6Mbpsモードで2052μsecである。そのため、タイマ時間決定部13は、送信レート48Mbpsモードに対して送信レート6Mbpsモードでは「260μsec/2052μsec=1/7.9」となるようタイマ時間を短くする。
タイマ12は、タイマ時間決定部13で決定されたパケット蓄積タイマ時間をセットし、周期的にタイミングを刻む。
入力バッファ11は、有線LANから入力されたパケットをパケット蓄積タイマ時間の間蓄積する(ステップS3)。入力バッファ11において、タイマ12が刻むパケット蓄積タイマ時間に蓄積するパケット数は、有線LANから入力されるパケットのスループットによって変化する。また、パケット蓄積タイマ時間は送信レートに連動して決定しているので、入力バッファ11において、タイマ12が刻むパケット蓄積タイマ時間に蓄積するパケット数は、送信レートによっても変化する。
情報パケット数判定部15は、入力バッファ11に蓄積されたパケット数をカウントし、冗長処理部14に備えたテーブルのどの組の情報パケット数を使うかを決定する。情報パケット数判定部15は、例えば、入力バッファ11に蓄積されたパケット数が20個の場合は、図2のテーブルにおいて情報パケット数20の組を使うことを決定する。また、情報パケット数判定部15は、入力バッファ11に蓄積されたパケット数が80個の場合は、図2のテーブルにおいて情報パケット数100の組を使うことを決定する。
冗長処理部14は、情報パケット数判定部15で決定した情報パケット数の組に基づいて、冗長処理を行う(ステップS4)。具体的に、冗長処理部14は、n個の情報パケットに対して消失訂正誤り訂正符号処理を行ってk個の冗長パケットを生成し、n個の情報パケットおよびk個の冗長パケットを情報パケット数情報付加部16に出力する。なお、実際に入力バッファ11に蓄積されたパケット数が、情報パケット数判定部15で決定した情報パケット数よりも小さい場合、冗長処理部14は、パディングパケットで埋めて消失訂正誤り訂正符号処理を行う。例えば、前述の例において、入力バッファ11に蓄積されたパケット数が80個で、情報パケット数判定部15が決定した情報パケット数が100個の場合、冗長処理部14は、20個をパディングパケットで埋める処理を行い、消失訂正誤り訂正符号処理を行う。
情報パケット数情報付加部16は、冗長処理に用いた情報パケット数情報を、情報パケットおよび冗長パケットのそれぞれのヘッダ部分に付加(挿入)する(ステップS5)。そして、情報パケット数情報付加部16は、情報パケットおよび冗長パケットを無線LAN送信処理部17へ出力する。これにより、通信相手は、パケット受信時にこの情報パケット数情報を見ることによって、どの組合せの情報パケット数と冗長符号数の組で冗長符号化されたのかを判断し、冗長復号化処理を行い、元の情報を取り出すことができる。
無線LAN送信処理部17は、情報パケット数情報付加部16が生成した、情報パケットおよび冗長パケットに対して、無線LANのMACヘッダを付加し、順次、無線LAN信号の形式にて、無線パケット送信する。
ここで、あらためて、有線LANから入力されるパケットのスループットが変化した場合の冗長送信装置における冗長送信方法について、具体的な数値を用いて説明する。
例えば、冗長送信装置における初期の動作状態として、有線LANから入力されるパケットのスループットが20pps、パケット蓄積タイマ時間を1秒とし、図2に示すテーブルの(2)(情報パケット数=20個、冗長パケット数=12個)にて冗長符号化されてパケット送信しているものとする。
ここで、有線LANから入力されるパケットのスループットが低くなり4ppsになった場合、冗長送信装置では、パケット蓄積タイマ時間の1秒間に入力バッファ11に蓄積するパケット数は4個となる。すると、情報パケット数判定部15は、図2に示すテーブルの(1)(情報パケット数=4個、符号パケット数=4個)にて冗長符号化するように判定し、冗長処理部14は、4個の情報パケットから4個の冗長パケットを生成し、無線LAN送信処理部17は、無線LAN信号にて8個のバケットを順次無線送信する。
このように、冗長送信装置では、有線LANから入力されるパケットのスループットが低下した場合でも、冗長処理を開始するまでの遅延時間を増大させないで冗長処理を行うことができる。
逆に、有線LANから入力されるパケットのスループットが高くなり100ppsになった場合、冗長送信装置では、パケット蓄積タイマ時間の1秒間に入力バッファ11に蓄積するパケット数は100個となる。すると、情報パケット数判定部15は、図2に示すテーブルの(3)(情報パケット数=100個、冗長パケット数=28個)にて冗長符号化するように判定し、冗長処理部14は、100個の情報パケットから28個の冗長パケットを生成し、無線LAN送信処理部17は、無線LAN信号にて128個のバケットを順次無線送信する。
冗長送信装置では、初期の状態で図2のテーブルの(2)で冗長符号化した場合には冗長符号化により「12/20=60%」の帯域増加となっているが、図2のテーブルの(3)で冗長符号化することにより「28/100=28%」の帯域増加となっている。このように、冗長送信装置では、有線LANから入力されるパケットのスループットが高くなった場合には、効率的な伝送が可能となる。
さらに、本実施の形態では、冗長送信装置は、パケット蓄積タイマ時間を送信レート情報によって変化させている。例えば、冗長送信装置における初期の動作状態として、図2に示すテーブルの(2)(情報パケット数=20個、冗長パケット数=12個)にて冗長符号化し、パケット送信しているときに、送信レートが低下した場合を想定する。この場合、冗長送信装置では、タイマ時間決定部13が、無線LAN送信処理部17から取得した情報(送信レートの低下)により、タイマ12におけるパケット蓄積タイマ時間を短くすることを決定する。したがって、入力バッファ11に蓄積するパケット数は減少する。
これにより、冗長送信装置では、情報パケット数判定部15は、例えば、図2に示すテーブルの(1)(情報パケット数=4個、符号パケット数=4個)にて冗長符号化するように判定し、冗長処理部14は、4個の情報パケットから4個の冗長パケットを生成し、無線LAN送信処理部17は、無線LAN信号にて8個のバケットを順次無線送信する。
通信相手の受信側では、冗長送信装置が送信レート情報を用いて情報パケット数、符号パケット数の組を変更しなければ(初期の動作状態のままならば)、32個(情報パケット数=20個、冗長パケット数=12個)のパケットを受信した後、復号処理を行うことになるが、本実施の形態では、送信レートが低下した際に冗長送信装置が情報パケット数、符号パケット数の組を変更することにより、8個(情報パケット数=4個、符号パケット数=4個)のパケットを受信した後、復号処理を行うことが可能となり、送信レートの低下にともなう伝送遅延の増大を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冗長送信装置では、情報パケット数判定部15が、入力バッファ11においてパケット蓄積タイマ時間に蓄積するパケット数をカウントして冗長符号化の情報パケット数および冗長パケット数を決定し、さらに、タイマ時間決定部13が、送信レートの情報に基づいてパケット蓄積タイマ時間を変化させることとした。これにより、有線LANから入力されるパケットのスループットが変化した場合、また、送信レートが変化した場合において、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信を行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、有線LANから入力されるパケットのスループットの変化、無線回線状態の変化に対応して、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大も防ぎつつ冗長送信を行っていた。本実施の形態では、さらに、入力されるパケットの優先度も考慮した場合について説明する。
実施の形態1では、有線LANから入力されるパケットのスループットの変化、無線回線状態の変化に対応して、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大も防ぎつつ冗長送信を行っていた。本実施の形態では、さらに、入力されるパケットの優先度も考慮した場合について説明する。
図4は、本実施の形態の冗長送信方法を示す冗長送信装置の構成例を示す図である。実施の形態1の構成(図1参照)に、パケット識別部21を加えたものである。
パケット識別部21は、有線LANから入力されたパケットのヘッダ情報等を解析し、パケットの優先度(許容される伝送遅延)を識別する。パケット識別部21は、例えば、IPパケットヘッダのToS(Type of Service)ビット情報、DSCP(Diffserv Code Point)ビット情報、IEEE802.1qで定義されるCosビット情報、パケット送信宛先情報などの優先度を示す情報に基づいてパケットを識別する。パケット識別部21は、有線LANから入力されたパケットの優先度に基づく許容される伝送遅延の情報をタイマ時間決定部13へ伝達する。なお、パケット識別部21は、識別後のパケットを入力バッファ11へ出力する。
タイマ時間決定部13は、無線LAN送信処理部17から取得した送信レートの情報に加えて、パケット識別部21から取得した許容される伝送遅延の情報に応じて、パケット蓄積タイマ時間を決定する。タイマ時間決定部13は、送信レートが高い場合にはパケット蓄積タイマ時間を長く、送信レートが低い場合にはパケット蓄積タイマ時間を短くなるようにしつつ、さらに、許容される伝送遅延が短い場合にはパケット蓄積時間が短く、許容される伝送遅延が長い場合にはパケット蓄積時間が長くなるようにパケット蓄積時間を決定する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冗長送信装置では、パケット識別部21が有線LANから入力されたパケットの許容される伝送遅延を識別し、タイマ時間決定部13が、さらに、パケットの許容される伝送遅延の情報を用いてパケット蓄積タイマ時間を決定することとした。これにより、許容される伝送遅延が異なるパケットを送信する場合においても、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信を行うことができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、有線LANから入力するパケットの許容される伝送遅延に対して複数の入力バッファを備える場合について説明する。
本実施の形態では、有線LANから入力するパケットの許容される伝送遅延に対して複数の入力バッファを備える場合について説明する。
図5は、本実施の形態の冗長送信方法を示す冗長送信装置の構成例を示す図である。実施の形態2の構成(図4参照)に、優先用入力バッファ31と、優先用タイマ32と、を加えたものである。入力バッファおよびタイマを有線LANから入力したパケットの許容される伝送遅延に応じて複数備え、許容される伝送遅延によって入力バッファとタイマを使い分ける構成としている。ここでは、入力バッファ11およびタイマ12を許容される伝送遅延が緩い(長い)パケット用とし、優先用入力バッファ31および優先用タイマ32を許容される伝送遅延が厳しいパケット用とする。
パケット識別部21は、実施の形態2と同様、有線LANから入力したパケットの優先度(許容される伝送遅延)を識別し、許容される伝送遅延の情報を、パケットの優先度別にタイマ時間決定部13へ伝達する。なお、パケット識別部21は、識別後のパケットについて、優先度の高い(許容される伝送遅延が厳しい)パケットを優先用入力バッファ31へ出力し、優先度の低い(伝送遅延が緩い)一般のパケットを入力バッファ11へ出力する。
タイマ時間決定部13は、実施の形態2と同様、無線LAN送信処理部17から取得した送信レートの情報に加えて、パケット識別部21から取得した許容される伝送遅延の情報に応じて、パケット蓄積タイマ時間を決定する。このとき、タイマ時間決定部13は、「タイマ12のパケット蓄積タイマ時間>優先用タイマ31のパケット蓄積タイマ時間」となるようそれぞれのタイマを設定する。また、タイマ時間決定部13は、優先用入力バッファ31に蓄積されたパケットが、入力バッファ11に蓄積したパケットよりも先に冗長送信処理を行うようにスケジューリングを行う。
情報パケット数判定部15は、それぞれの優先度のパケットについて、バッファに蓄積されたパケット数をカウントし、冗長処理部14に備えたテーブルのどの組の情報パケット数を使うかを決定する。
冗長処理部14は、それぞれの優先度のパケットについて、情報パケット数判定部15で決定した情報パケット数の組に基づいて、n個の情報パケットに対して消失訂正誤り訂正符号処理を行ってk個の冗長パケットを生成し、n個の情報パケットおよびk個の冗長パケットを情報パケット数情報付加部16に出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冗長送信装置は、有線LANから入力したパケットの優先度(許容される伝送遅延)に応じて複数のバッファおよびタイマを備え、パケットの優先度別に冗長処理を行うこととした。これにより、許容される伝送遅延が異なるパケットが混在して入力された場合においても、許容される伝送遅延が厳しいパケットを優先して先に送信することができ、帯域効率を得ながら伝送遅延の増大を防ぎつつ冗長送信を行うことができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、バッファに蓄積されたパケットが1個の場合の冗長送信方法について説明する。
本実施の形態では、バッファに蓄積されたパケットが1個の場合の冗長送信方法について説明する。
冗長処理部14は、パケット蓄積タイマ時間内に入力バッファ11(実施の形態3では、さらに優先用入力バッファ31)に蓄積されたデータパケットが1個の場合、パケットを分割してn個の情報パケットとし、k個の冗長パケットを生成する。
情報パケット数情報付加部16は、情報パケット数情報とともにパケットを分割して冗長符号化した旨を表すフラグをヘッダ部分に挿入し、無線LAN送信処理部17へ出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冗長送信装置では、入力パケットの許容される伝送遅延、データスループット、無線回線状態(送信レート)に応じて、蓄積方式での冗長送信と分割方式での冗長送信を自動的に最適に切り替えることができる。
なお、冗長処理部14がパケットを分割する場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、入力バッファ11(または入力バッファ11および優先用入力バッファ31)と冗長処理部14の間にパケットを分割する構成を追加することも可能である。
以上のように、本発明にかかる冗長送信装置は、パケット送信に有用であり、特に、冗長符号化処理を行う場合に適している。
11 入力バッファ、12 タイマ、13 タイマ時間決定部、14 冗長処理部、15 情報パケット数判定部、16 情報パケット数情報付加部、17 無線LAN送信処理部、21 パケット識別部、31 優先用入力バッファ、32 優先用タイマ。
Claims (12)
- 無線回線状態に基づいて送信レートを決定する無線パケット送信手段と、
前記送信レートに基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定するタイマ時間決定手段と、
外部から入力した情報パケットを前記パケット蓄積タイマ時間の間蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された情報パケット数に対応する冗長パケット数を求め、前記情報パケットに対して消失誤り訂正符号を用いた冗長処理を実施する冗長処理手段と、
前記冗長処理に用いた情報パケット数の情報を前記情報パケットおよび前記冗長パケットのパケットヘッダに挿入し、前記無線パケット送信手段へ出力する情報パケット数情報付加手段と、
を備えることを特徴とする冗長送信装置。 - 前記冗長処理手段は、前記情報パケット数と当該情報パケット数に対応する冗長パケット数とが設定されたテーブルを備え、当該テーブルから前記冗長パケット数を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載の冗長送信装置。 - さらに、
外部から入力した情報パケットを解析して許容される遅延時間である許容伝送遅延を識別し、解析した情報パケットを前記蓄積手段へ出力するパケット識別手段、
を備え、
前記タイマ時間決定手段は、前記送信レートおよび前記許容伝送遅延に基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の冗長送信装置。 - 情報パケットの許容伝送遅延別に複数の蓄積手段を備える場合に、
前記パケット識別手段は、外部から入力した情報パケットを各許容伝送遅延に対応した蓄積手段へ出力し、
前記タイマ時間決定手段は、各許容遅延時間に対応した蓄積手段別にパケット蓄積タイマ時間を決定し、
各蓄積手段は、前記タイマ時間決定手段で決定された、自身に対応したパケット蓄積タイマ時間の間情報パケットを蓄積し、
前記冗長処理手段は、蓄積手段別に、各蓄積手段に蓄積された情報パケット数に対して冗長処理を実施する、
ことを特徴とする請求項3に記載の冗長送信装置。 - 前記冗長処理手段は、前記蓄積手段において前記パケット蓄積タイマ時間の間に蓄積した情報パケットが1個の場合、当該情報パケットを分割して冗長処理対象の情報パケットとする、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の冗長送信装置。 - 前記蓄積手段において前記パケット蓄積タイマ時間の間に蓄積した情報パケットが1個の場合、当該情報パケットを分割して冗長処理対象の情報パケットとして前記冗長処理手段へ出力するパケット分割手段、
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の冗長送信装置。 - 外部から入力した情報パケットを蓄積する蓄積手段を備えた冗長送信装置における冗長送信方法であって、
無線回線状態に基づいて送信レートを決定する送信レート決定ステップと、
前記送信レートに基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定するタイマ時間決定ステップと、
外部から入力した情報パケットを前記パケット蓄積タイマ時間の間前記蓄積手段に蓄積する蓄積ステップと、
前記蓄積手段に蓄積された情報パケット数に対応する冗長パケット数を求め、前記情報パケットに対して消失誤り訂正符号を用いた冗長処理を実施する冗長処理ステップと、
前記冗長処理に用いた情報パケット数の情報を前記情報パケットおよび前記冗長パケットのパケットヘッダに挿入する情報パケット数情報付加ステップと、
を含むことを特徴とする冗長送信方法。 - 前記冗長処理装置が前記情報パケット数と当該情報パケット数に対応する冗長パケット数とが設定されたテーブルを備える場合に、
前記冗長処理ステップでは、当該テーブルから前記冗長パケット数を求める、
ことを特徴とする請求項7に記載の冗長送信方法。 - さらに、
外部から入力した情報パケットを解析して許容される遅延時間である許容伝送遅延を識別し、解析した情報パケットを前記蓄積手段へ出力するパケット識別ステップ、
を含み、
前記タイマ時間決定ステップでは、前記送信レートおよび前記許容伝送遅延に基づいてパケット蓄積タイマ時間を決定する、
ことを特徴とする請求項7または8に記載の冗長送信方法。 - 前記冗長処理装置が情報パケットの許容伝送遅延別に複数の蓄積手段を備える場合に、
前記パケット識別ステップでは、外部から入力した情報パケットを各許容伝送遅延に対応した蓄積手段へ出力し、
前記タイマ時間決定ステップでは、各許容遅延時間に対応した蓄積手段別にパケット蓄積タイマ時間を決定し、
前記蓄積ステップでは、前記タイマ時間決定ステップで決定された、各蓄積手段に対応したパケット蓄積タイマ時間の間情報パケットを蓄積し、
前記冗長処理ステップでは、蓄積手段別に、各蓄積手段に蓄積された情報パケット数に対して冗長処理を実施する、
ことを特徴とする請求項9に記載の冗長送信方法。 - 前記冗長処理ステップでは、前記蓄積手段において前記パケット蓄積タイマ時間の間に蓄積した情報パケットが1個の場合、当該情報パケットを分割して冗長処理対象の情報パケットとする、
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の冗長送信方法。 - 前記蓄積手段において前記パケット蓄積タイマ時間の間に蓄積した情報パケットが1個の場合、当該情報パケットを分割して冗長処理対象の情報パケットとするパケット分割ステップ、
を含むことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の冗長送信方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013103233A JP2014225751A (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 冗長送信装置および冗長送信方法 |
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JP2016163139A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社デンソー | 無線通信システム |
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