JP2014223273A - オブチュレーター - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱する別体のパーツがなく、バンパーを細長く延ばした状態を片手で解除でき、バンパーを過度に押し込む事態を防止できるオブチュレーターを提供する。【解決手段】オブチュレーター1は、外筒部10の先端のカテーテル挟持部13にカテーテル100を挟持し、外筒部10に挿着されている中軸部20を外筒部10に押し込んで、ロッド22によってバンパー102を細長く伸ばす。ロッド22が外筒部10の先端から突き出る長さは、操作軸21に環装されたストッパー23を操作軸21の係止溝25に係止させて制限し、ロッド22が外筒部10内に引っ込む方向への中軸部20の動きを外筒部10の基端側の保持部11の近傍に設けた可動ロック爪12を係止溝25に係止させてロックする。【選択図】図1
Description
本発明は、導入チューブの先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパーを有し、体内に挿入した状態で臓器の内部に流動食ないし栄養剤等を導入するためのカテーテルを、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのオブチュレーターに関する。
従来のオブチュレーターとしては、例えば特許文献1に示すようなものがある。
すなわち、低背型胃瘻栄養供給装置を構成する挿入/除去装置である。この挿入/除去装置は、使用時に別体の本体とトリガー装置とを組み合わせたり、外したりするものである。また、挿入/除去装置に胃瘻造設装置を取り付ける部材として、保持ブラケットが使用されている。この保持ブラケットは、本体に取り付けられているものであるか、または、本体に着脱可能な別体のものである。
すなわち、低背型胃瘻栄養供給装置を構成する挿入/除去装置である。この挿入/除去装置は、使用時に別体の本体とトリガー装置とを組み合わせたり、外したりするものである。また、挿入/除去装置に胃瘻造設装置を取り付ける部材として、保持ブラケットが使用されている。この保持ブラケットは、本体に取り付けられているものであるか、または、本体に着脱可能な別体のものである。
トリガー装置には、胃瘻造設装置のチューブ部材に挿入して、該チューブ部材の先端に取り付けられた非バルーン型のバンパーを細長く押し込むためのスタイラスが取り付けられている。このトリガー装置を本体に取り付けた状態で、保持ブラケットに胃瘻造設装置が取り付けられる。この際、胃瘻造設装置は、スタイラスの先端がチューブ部材内の通路に入るように装着される。
このように挿入/除去装置に胃瘻造設装置を装着した状態で、トリガー装置を本体に押し込むことにより、スタイラスに押されたバンパーが細長く延びる。トリガー装置を本体に押し込んで行くと、トリガー装置のラチェットアーム先端に設けられた突起が本体に刻設された複数の溝である戻り止めに次々と係脱する。戻り止めに突起が係止している状態では、トリガー装置を本体部分から引き抜くことができないようになっている。このようにバンパーを細長く延ばした状態にしてから、胃瘻造設装置を患者の胃瘻から体内に押し込むことになる。
なお、トリガー装置には、ラチェットアームと一体となり、弾性回転ポイントを境にラチェットアームと反対側に延びる解放アームが形成されているので、解放アームを操作してラチェットアームの突起を本体の戻り止めから外すことにより、トリガー装置を本体部分から引き抜くことができる。
しかしながら、このような従来の技術では、本体とトリガー装置とが別体であり、態様によっては保持ブラケットも別体であるので、保管に注意が必要であるという問題点があった。
また、挿入/除去装置に胃瘻造設装置を取り付けるときは、保持ブラケットに胃瘻造設装置を取り付けるが、この際、保持ブラケットを回転させたり、保持ブラケットに設けた一対の保持アームに胃瘻造設装置を挟むようにしたりして取り付けなければならず、取り付けに手数が掛かり煩わしかった。同様に胃瘻造設装置を挿入/除去装置から取り外すときに煩わしさが有った。
また、スタイラスを取り付けたトリガー装置を本体の軸方向に押し込んでバンパーが細長く延びた状態の維持は、トリガー装置のラチェットアーム先端に設けられた突起が本体に刻設された戻り止めに係止することによって容易にロックされるが、このロックを解除するためには、ラチェットアームと反対側に延びる一対の解放アームの上端を互いに近づけるように内側に押す操作が必要となる。
しかしながら、この解放アームは、トリガー装置を組み付けた本体を操作する際に本体を把持する部分から上方に離れた位置に有るために、片手で操作することができない。このため、操作者の両手が塞がり不便であるという問題点も有った。
さらに、トリガー装置を本体の軸方向に押し込む際に、押し込み過ぎてしまうと胃瘻造設装置を損傷してしまう虞も有った。
さらに、トリガー装置を本体の軸方向に押し込む際に、押し込み過ぎてしまうと胃瘻造設装置を損傷してしまう虞も有った。
以上のような従来のオブチュレーターに関する問題点に鑑みて、本件発明者らは既に特願2013−93666号により、単体として構成されて着脱する別体のパーツがなく、片手で操作することが可能であり、バンパーを過度に押し込んでしまう事態を防止することもでき、さらに、ガイドワイヤーを利用してカテーテルを所望の位置に導くことができるオブチュレーターを提案している。
ところが、このようなオブチュレーターでも、次のような問題を解決するための改良が望まれることになった。すなわち、カテーテルを体内に挿入する際に、中軸部のガイド孔にガイドワイヤーを通しておくことにより、カテーテルを所望の位置に導く操作を行うが、ガイドワイヤーがガイド孔より外部に出る向きが特に定まっていなかった。よって、ガイドワイヤーがオブチュレーターを片手で操作する側と反対側に延び出たときには、該ガイドワイヤーによる操作が非常に面倒になるという問題が新たに浮上した。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、着脱する別体のパーツがなく、バンパーを細長く伸ばした状態の解除を片手で操作することができ、バンパーを過度に押し込んでしまう事態を防止することもでき、さらに、カテーテルの着脱を容易に行うことができ、しかも、カテーテルを体内に挿入する際に用いるガイドワイヤーを操作しやすい方向に導くことができ、よりいっそう操作性を高めることができるオブチュレーターを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]導入チューブ(101)の先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパー(102)を有し、体内に挿入した状態で臓器の内部に流動食ないし栄養剤等を導入するためのカテーテル(100)を、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのオブチュレーター(1)において、
前記カテーテル(100)の基端部(103)を着脱可能に挟持するカテーテル挟持部(13)を先端に有し、基端側に操作者が保持する保持部(11)を有する中空の外筒部(10)と、
前記カテーテル挟持部(13)に挟持した前記カテーテル(100)の前記バンパー(102)を前記導入チューブ(101)の延びる方向に細く押し延ばすための、前記外筒部(10)に挿着された中軸部(20)と、を備え、
前記中軸部(20)は、前記外筒部(10)の基端側に挿入された操作軸(21)と、該操作軸(21)の先端に基端が固定され、先端が前記外筒部(10)の先端から突き出したロッド(22)とから成り、
前記外筒部(10)内の先端側には、所定の長さ以上に突き出された前記ロッド(22)を戻す方向に前記操作軸(21)を付勢するコイルスプリング(24)が前記ロッド(22)に環装され、
前記操作軸(21)は、該操作軸(21)の延びる方向に並んで刻設された複数の係止溝(25)と、前記操作軸(21)に沿ってスライドし、前記複数の係止溝(25)に係脱可能に択一的に係止して、前記ロッド(22)が前記外筒部(10)の先端から突き出る長さを制限するストッパー(23)とを有し、
前記外筒部(10)は、前記ロッド(22)が前記外筒部(10)内に引っ込む方向への前記中軸部(20)の動きをロックする可動ロック爪(12)を基端側に有し、該可動ロック爪(12)は、前記ストッパー(23)が係脱する複数の係止溝(25)を共用し、該係止溝(25)に係脱可能に係止することを特徴とするオブチュレーター(1)。
[1]導入チューブ(101)の先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパー(102)を有し、体内に挿入した状態で臓器の内部に流動食ないし栄養剤等を導入するためのカテーテル(100)を、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのオブチュレーター(1)において、
前記カテーテル(100)の基端部(103)を着脱可能に挟持するカテーテル挟持部(13)を先端に有し、基端側に操作者が保持する保持部(11)を有する中空の外筒部(10)と、
前記カテーテル挟持部(13)に挟持した前記カテーテル(100)の前記バンパー(102)を前記導入チューブ(101)の延びる方向に細く押し延ばすための、前記外筒部(10)に挿着された中軸部(20)と、を備え、
前記中軸部(20)は、前記外筒部(10)の基端側に挿入された操作軸(21)と、該操作軸(21)の先端に基端が固定され、先端が前記外筒部(10)の先端から突き出したロッド(22)とから成り、
前記外筒部(10)内の先端側には、所定の長さ以上に突き出された前記ロッド(22)を戻す方向に前記操作軸(21)を付勢するコイルスプリング(24)が前記ロッド(22)に環装され、
前記操作軸(21)は、該操作軸(21)の延びる方向に並んで刻設された複数の係止溝(25)と、前記操作軸(21)に沿ってスライドし、前記複数の係止溝(25)に係脱可能に択一的に係止して、前記ロッド(22)が前記外筒部(10)の先端から突き出る長さを制限するストッパー(23)とを有し、
前記外筒部(10)は、前記ロッド(22)が前記外筒部(10)内に引っ込む方向への前記中軸部(20)の動きをロックする可動ロック爪(12)を基端側に有し、該可動ロック爪(12)は、前記ストッパー(23)が係脱する複数の係止溝(25)を共用し、該係止溝(25)に係脱可能に係止することを特徴とするオブチュレーター(1)。
[2]前記操作軸(21)は、前記係止溝(25)との係止が解除されたストッパー(23)を前記操作軸(21)に沿ってスライド可能とする、前記操作軸(21)の延びる方向に凹設されたガイド溝(26)を有し、
前記ストッパー(23)は、前記係止溝(25)または前記ガイド溝(26)に択一的に係脱する爪部(231)を有し、前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態では、前記外筒部(10)の先端から突き出る前記ロッド(22)の長さを制限し、前記爪部(231)が前記ガイド溝(26)に嵌入した状態では、所望の前記係止溝(25)に前記爪部(231)を係止可能な位置にスライド可能であることを特徴とする項[1]に記載のオブチュレーター(1)。
前記ストッパー(23)は、前記係止溝(25)または前記ガイド溝(26)に択一的に係脱する爪部(231)を有し、前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態では、前記外筒部(10)の先端から突き出る前記ロッド(22)の長さを制限し、前記爪部(231)が前記ガイド溝(26)に嵌入した状態では、所望の前記係止溝(25)に前記爪部(231)を係止可能な位置にスライド可能であることを特徴とする項[1]に記載のオブチュレーター(1)。
[3]前記ストッパー(23)は、前記操作軸(21)に環装されたものであり、前記爪部(231)は弾性を有し、
前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態では、前記操作軸(21)の先端方向には前記係止溝(25)に係脱しながら移動可能であり、前記操作軸(21)の基端方向には前記係止溝(25)から脱することなく係止状態を維持し、
前記ストッパー(23)を回すことで、前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態と前記爪部(231)が前記ガイド溝(26)に嵌入した状態との間の変更が可能であることを特徴とする項[2]に記載のオブチュレーター(1)。
前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態では、前記操作軸(21)の先端方向には前記係止溝(25)に係脱しながら移動可能であり、前記操作軸(21)の基端方向には前記係止溝(25)から脱することなく係止状態を維持し、
前記ストッパー(23)を回すことで、前記爪部(231)が前記係止溝(25)に係止した状態と前記爪部(231)が前記ガイド溝(26)に嵌入した状態との間の変更が可能であることを特徴とする項[2]に記載のオブチュレーター(1)。
[4]前記保持部(11)は、片手の指を挿入したときにオブチュレーター(1)が指の間に延びる位置であって、前記可動ロック爪(12)の近傍に設けた、指を掛けられる形状に形成されたものであり、
前記操作軸(21)は、前記保持部(11)に指を通した手の残りの指または掌を当てて前記操作軸(21)を前記外筒部(10)に押し込むための押出し部(27)を基端に有し、
前記可動ロック爪(12)は、前記係止溝(25)に係脱する爪先部(121)と、該爪先部(121)が前記係止溝(25)に係止した状態を解除するロック解除部(122)とが一体を成し、該ロック解除部(122)と前記爪先部(121)との間から延びて支点となる爪脚部(124)が前記外筒部(10)に固定されたものであり、前記ロッド(22)の先端方向への前記中軸部(20)の移動に対しては、前記係止溝(25)に係脱可能であり、逆方向への前記中軸部(20)の移動に対しては、係止した前記係止溝(25)にロックされることを特徴とする項[1],[2]または[3]に記載のオブチュレーター(1)。
前記操作軸(21)は、前記保持部(11)に指を通した手の残りの指または掌を当てて前記操作軸(21)を前記外筒部(10)に押し込むための押出し部(27)を基端に有し、
前記可動ロック爪(12)は、前記係止溝(25)に係脱する爪先部(121)と、該爪先部(121)が前記係止溝(25)に係止した状態を解除するロック解除部(122)とが一体を成し、該ロック解除部(122)と前記爪先部(121)との間から延びて支点となる爪脚部(124)が前記外筒部(10)に固定されたものであり、前記ロッド(22)の先端方向への前記中軸部(20)の移動に対しては、前記係止溝(25)に係脱可能であり、逆方向への前記中軸部(20)の移動に対しては、係止した前記係止溝(25)にロックされることを特徴とする項[1],[2]または[3]に記載のオブチュレーター(1)。
[5]前記カテーテル挟持部(13)は、弾性を有し、前記カテーテル(100)の基端部(103)に係る係部(131)と前記カテーテル(100)の基端部(103)から係部(131)を外すための挟持解除部(132)とが一体を成し、前記係部(131)の近傍から延びて支点となる脚部(134)が延びたものを前記外筒部(10)を中心に前記外筒部(10)の先端両側に有し、
前記カテーテル(100)の基端部(103)を挟持していないときの前記係部(131)の間隔は、前記係部(131)が挟持するカテーテル(100)の基端部(103)の被挟持部分の間隔よりも小さいことを特徴とする項[1]から[4]のいずれか一項に記載のオブチュレーター(1)。
前記カテーテル(100)の基端部(103)を挟持していないときの前記係部(131)の間隔は、前記係部(131)が挟持するカテーテル(100)の基端部(103)の被挟持部分の間隔よりも小さいことを特徴とする項[1]から[4]のいずれか一項に記載のオブチュレーター(1)。
[6]前記中軸部(20)は、前記カテーテル(100)を体内に挿入/抜去する際に前記カテーテル(100)を導くためのガイドワイヤー(30)を通すガイド孔(28)が全長にわたって縦貫していることを特徴とする項[1]から[5]のいずれか一項に記載のオブチュレーター(1)。
[7]前記操作軸(21A)の基端に前記ガイド孔(28)の連通口が設けられ、該連通口より外部に延びるガイドワイヤー(30)の端部を、前記外筒部(10)の周方向のうち前記可動ロック爪(12)のロック解除部(122)を操作する側の方向に導くガイド部を有することを特徴とする項[6]に記載のオブチュレーター(1)。
[8]前記操作軸(21A)は、該操作軸(21A)を前記外筒部(10)に押し込むための押出し部(270)を基端に有し、
前記押出し部(270)は、直接押す本体部(271)と、該本体部(271)を前記操作軸(21A)の基端上方に離隔した状態で支える一対の支持脚(272)とから成り、
前記本体部(271)のうち前記ガイド孔(28)の連通口に対向する下側に、該連通口より上方に延びるガイドワイヤー(30)の端部を、前記一対の支持脚(272)の間にて前記可動ロック爪(12)のロック解除部(122)を操作する側の方向に導くテーパー(271a)を設けて前記ガイド部としたことを特徴とする項[7]に記載のオブチュレーター(1)。
前記押出し部(270)は、直接押す本体部(271)と、該本体部(271)を前記操作軸(21A)の基端上方に離隔した状態で支える一対の支持脚(272)とから成り、
前記本体部(271)のうち前記ガイド孔(28)の連通口に対向する下側に、該連通口より上方に延びるガイドワイヤー(30)の端部を、前記一対の支持脚(272)の間にて前記可動ロック爪(12)のロック解除部(122)を操作する側の方向に導くテーパー(271a)を設けて前記ガイド部としたことを特徴とする項[7]に記載のオブチュレーター(1)。
前記本発明は次のように作用する。
項[1]のオブチュレーター(1)は、導入チューブ(101)の先端部に非バルーン型のバンパー(102)を有するカテーテル(100)を患者の腹部に造設した瘻孔から患者の体内に挿入するが、カテーテル(100)は、その基端部(103)を外筒部(10)の先端に設けてあるカテーテル挟持部(13)によって挟むようにして保持することができる。
項[1]のオブチュレーター(1)は、導入チューブ(101)の先端部に非バルーン型のバンパー(102)を有するカテーテル(100)を患者の腹部に造設した瘻孔から患者の体内に挿入するが、カテーテル(100)は、その基端部(103)を外筒部(10)の先端に設けてあるカテーテル挟持部(13)によって挟むようにして保持することができる。
中軸部(20)を外筒部(10)に押し込んでカテーテル(100)のバンパー(102)を細く伸ばす前に、操作軸(21)に取り付けられているストッパー(23)を操作軸(21)に沿ってスライドさせて複数の係止溝(25)のうちカテーテル(100)の長さに応じた適切な位置の溝に係止させる。これにより、中軸部(20)が外筒部(10)に過度に押し込まれることがなく、ロッド(22)が外筒部(10)の先端から突き出る長さが制限されるので、カテーテル(100)の損傷を防止することができる。
操作者が外筒部(10)の保持部(11)を持ちながら中軸部(20)を外筒部(10)に押し込んで行くと、外筒部(10)に設けた可動ロック爪(12)が中軸部(20)に刻設された複数の係止溝(25)に次々と係脱を繰り返す。可動ロック爪(12)が係止溝(25)の一つに係止しているときは、中軸部(20)の押し込みをその位置に留めておくことができる。
外筒部(10)内の先端側にはコイルスプリング(24)がロッド(22)に環装されており、所定の長さ以上に突き出されたロッド(22)を引き戻す方向に操作軸(21)が付勢されているが、ロッド(22)が外筒部(10)内に引っ込む方向への中軸部(20)の動きはロックされている。
このようにオブチュレーター(1)は、別体のパーツが無い一つの器具であるので、取り扱いや保管が容易である。
このようにオブチュレーター(1)は、別体のパーツが無い一つの器具であるので、取り扱いや保管が容易である。
また、可動ロック爪(12)は外筒部(10)の基端側に設けられているので、操作者は、同じく基端側に設けられた保持部(11)を持ちながら余った指で可動ロック爪(12)を操作することができ、ロック状態を解除することができる。すなわち、オブチュレーター(1)を持っている片手だけでロック状態を解除することができる。ロック状態を解除すると、スプリングの付勢力によって中軸部(20)が元に戻される。
項[2]のオブチュレーター(1)のように、ストッパー(23)を操作軸(21)に沿ってスライドさせるときは、係止溝(25)に係止している爪部(231)を係止溝(25)から外し、操作軸(21)の延びる方向に凹設されたガイド溝(26)に嵌入させれば良い。これにより、ストッパー(23)を操作軸(21)に沿って容易にスライドさせることができる。また、所望の係止溝(25)の位置までストッパー(23)を移動させたら、爪部(231)をガイド溝(26)から外して、係止溝(25)に係止させれば良い。
具体的には、項[3]のオブチュレーター(1)のように、ストッパー(23)は操作軸(21)に環装されている。ストッパー(23)の爪部(231)は弾性を有しているので、爪部(231)が係止溝(25)に係止した状態でストッパー(23)を操作軸(21)に沿って移動させるときは、爪部(231)が係止溝(25)に係脱しながらストッパー(23)を移動させることができる。
また、ストッパー(23)を回すことで爪部(231)は係止溝(25)から外れる。さらにガイド溝(26)が刻設されている所まで回すことによってストッパー(23)をガイド溝(26)に嵌入させることができる。ガイド溝(26)に爪部(231)が嵌入しているストッパー(23)を逆方向に回すと、爪部(231)がガイド溝(26)から外れる。さらに同方向にストッパー(23)を回すと、爪部(231)が係止溝(25)に入り込み係止される。
項[4]のオブチュレーター(1)のように、可動ロック爪(12)の近傍に設けた保持部(11)を片手の指を掛けられる形状に形成したものの場合には、オブチュレーター(1)が指の間に延びる位置に保持部(11)が形成されているので、保持部(11)に指を通した手の残りの指の腹または掌を操作軸(21)の押出し部(27)に当てて、操作軸(21)を外筒部(10)内に向けて押し込むことができる。例えば、人差し指と薬指を保持部(11)に通してオブチュレーター(1)を保持し、親指の腹または親指の付け根付近の掌を押出し部(27)に当てて操作軸(21)を外筒部(10)内に押し込むことができる。
可動ロック爪(12)の爪先部(121)が係止溝(25)に係止した状態を解除するときは、親指の腹でロック解除部(122)を外筒部(10)に向けて押せば良い。これにより、支点となる爪脚部(124)を挟んでロック解除部(122)とは逆方向に延びる爪先部(121)が係止溝(25)から外れる。このように、可動ロック爪(12)の係止状態は、オブチュレーター(1)を保持している方の片手だけで解除できる。
項[5]のオブチュレーター(1)では、具体的なカテーテル挟持部(13)として、カテーテル(100)の基端部(103)に係る係部(131)とカテーテル(100)の基端部(103)から係部(131)を外すための挟持解除部(132)とが一体を成した弾性を有するものとし、係部(131)の近傍から延びて支点となる脚部(134)が延びたものを外筒部(10)を中心に外筒部(10)の先端両側に設けたものとしている。
この場合、カテーテル(100)の基端部(103)を挟持していないときは係部(131)の間隔はカテーテル(100)の基端部(103)の被挟持部分の間隔よりも小さいので、カテーテル挟持部(13)にカテーテル(100)の被挟持部分を押し当てるだけ、カテーテル挟持部(13)の係部(131)の間隔が広げられて係部(131)間に被挟持部が入り込む。このようにして、カテーテル挟持部(13)にカテーテル(100)を挟持させることができる。
カテーテル(100)をカテーテル挟持部(13)から取り外すときは、それぞれの挟持解除部(132)を外筒部(10)に向かって押して、係部(131)の間隔を開けば良い。
項[6]のオブチュレーター(1)では、中軸部(20)を構成する操作軸(21)とロッド(22)との全長に亘ってガイド孔(28)が縦貫しているので、カテーテル(100)を体内に挿入する際にこのガイド孔(28)にガイドワイヤー(30)を通しておくことにより、カテーテル(100)を所望の位置に導くことができる。
項[7]のオブチュレーター(1)によれば、操作軸(21A)の基端にガイド孔(28)の連通口が設けられており、この連通口よりガイドワイヤー(30)の端部は外部に延びることになる。ここでガイドワイヤー(30)の端部を、外筒部(10)の周方向のうち可動ロック爪(12)のロック解除部(122)を操作する側の方向に導くガイド部を有するから、ガイドワイヤー(30)が確実に操作しやすい方向に延びることになり、よりいっそう操作性を高めることができる。
具体的には、項[8]に記載したように、操作軸(21A)の基端に、該操作軸(21A)を外筒部(10)に押し込むための押出し部(270)がある場合には、この押出し部(270)を利用して前記ガイド部を形成すると良い。ここで押出し部(270)が、直接押す本体部(271)と、該本体部(271)を操作軸(21A)の基端上方に離隔した状態で支える一対の支持脚(272)とから成る場合、次のように形成する。
すなわち、本体部(271)のうちガイド孔(28)の連通口に対向する下側に、該連通口より上方に延びるガイドワイヤー(30)の端部を、一対の支持脚(272)の間にて前記可動ロック爪(12)のロック解除部(122)を操作する側の方向に導くテーパー(271a)を設ける。このテーパー(271a)をそのまま前記ガイド部とすることにより、部品点数を増やすことなく簡単な成形加工でガイド部を容易に形成することができる。
本発明にかかるオブチュレーターは、使用に際して着脱するような別体のパーツがない一体のものであるので、取り扱いや未使用時の保管が容易である。また、バンパーを過度に押し込んでしまう事態を防止することができる。
また、保持部を保持する同じ手の指で可動ロック爪を操作できるので、カテーテルを装着した状態で中軸部を外筒部に押し込んでバンパーを細長く伸ばした状態を片手だけで解除することができる。
また、保持部を保持する同じ手の指で可動ロック爪を操作できるので、カテーテルを装着した状態で中軸部を外筒部に押し込んでバンパーを細長く伸ばした状態を片手だけで解除することができる。
さらに、外筒部の先端に設けられたカテーテル挟持部にカテーテルの基端部を挟持させるときは、外筒部の先端から出ているロッドをカテーテルの基端部側から導入チューブ内に挿入した状態でカテーテルをカテーテル挟持部に押し付ければ、カテーテル挟持部の係部が押し広げられてカテーテルの基端部が係部の間に挟まれる。係部は、弾性で戻ろうとするので、挟持されたカテーテルを確実に保持させることができる。
しかも、カテーテルを体内に挿入する際に用いるガイドワイヤーを、操作しやすい方向に確実に導くことができ、よりいっそう操作性を高めることができる。
しかも、カテーテルを体内に挿入する際に用いるガイドワイヤーを、操作しやすい方向に確実に導くことができ、よりいっそう操作性を高めることができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な各種実施の形態を説明する。
図1から図14までの各図は本発明の第1実施の形態を示している。
第1実施の形態に係るオブチュレーター1は、導入チューブ101の先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパー102を有するカテーテル100を、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのものである。
図1から図14までの各図は本発明の第1実施の形態を示している。
第1実施の形態に係るオブチュレーター1は、導入チューブ101の先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパー102を有するカテーテル100を、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのものである。
図1は、第1実施の形態に係るオブチュレーター1の正面である。図2は、第1実施の形態に係るオブチュレーター1の斜視図であり、図4は、左側面図である。図5は、カテーテル100を装着したオブチュレーター1を正面から見た縦断面図である。
ここで、図5および後述の図11に示すカテーテル100は、樹脂等の弾性変形する素材によって成形されており、瘻孔に挿入される導入チューブ101と、該導入チューブ101の先端部に設けられ胃壁内側に留置されるバンパー102とを備える。
ここで、図5および後述の図11に示すカテーテル100は、樹脂等の弾性変形する素材によって成形されており、瘻孔に挿入される導入チューブ101と、該導入チューブ101の先端部に設けられ胃壁内側に留置されるバンパー102とを備える。
導入チューブ101の基端側には、導入チューブ101等が体内に埋没しないように体外に留まる大口径部が形成され、この大口径部の開口周縁がカテーテル100の基端部103となる。
バンパー102は、弾性変形可能な材質により形成された複数の帯状片から成り、各帯状片は、通常では図12に示すように、導入チューブ101より放射状に拡がる形状である。
バンパー102は、弾性変形可能な材質により形成された複数の帯状片から成り、各帯状片は、通常では図12に示すように、導入チューブ101より放射状に拡がる形状である。
図1、図2、図4および図5に示すように、オブチュレーター1は、中空の外筒部10と、該外筒部10に挿入された中軸部20とを備えている。
外筒部10は、例えば硬質の樹脂で成形された中空管状のものである。本実施の形態では、中空の四角形断面に形成されている。この外筒部10の基端部には、オブチュレーター1を操作する操作者が保持できるようにした保持部11が固設されている。
外筒部10は、例えば硬質の樹脂で成形された中空管状のものである。本実施の形態では、中空の四角形断面に形成されている。この外筒部10の基端部には、オブチュレーター1を操作する操作者が保持できるようにした保持部11が固設されている。
本実施の形態における保持部11は、一対のリング状に形成されている。この例示した保持部11は、保持の際に一つのリングに片手の人差し指を入れ、もう一方のリングに同じ手の中指あるいは薬指を入れるようになっている。この2つのリングは、それぞれに指を挿入したときにオブチュレーター1が指の間に延びる位置になるように設けられている。また、リングの外周下部は、上方に向かって弧状に形成されているので、リングに指を通して保持するのではなく、この弧状部分に指を掛けるようにして保持しても良い。このような保持部11の近傍には、後述する可動ロック爪12が設けられている。
外筒部10の先端部には、カテーテル100の基端部103を着脱可能に挟持するカテーテル挟持部13が固設されている。このカテーテル挟持部13は、樹脂等の弾性を有する素材によって一体成形されている。カテーテル挟持部13は、カテーテル100の基端部103に係る係部131と、カテーテル100の基端部103に係止している係部131をカテーテル100から外すための挟持解除部132とを有している。
これら係部131と挟持解除部132とは、環状部133から延びている一対の脚部134にそれぞれ連続して形成されている。環状部133は、外筒部10の先端部の外側に環装され、固定されている。一対の脚部134は、環状部133の周縁の相対する位置から延びている。したがって、係部131および挟持解除部132は、外筒部10を中心にして外筒部10の両側に配設されている。脚部134は、係部131の近傍で係部131と一体となっている。
それぞれの係部131の先端には、互いに向き合う方向に係止突起131aが突設されている。この向かい合う係止突起131aの間隔は、カテーテル100の基端部103を挟持していないときは、係部131が挟持するカテーテル100の基端部103の被挟持部分の間隔よりも小さくなっている。係止突起131aは、外筒部10の先端部の開口と略同じ位置か僅かに前方に位置している。
カテーテル挟持部13は、係部131から挟持解除部132に向かって間隔が広がる方向に延びている。挟持解除部132は、例えば一方に親指を当て、もう一方に人差指を当てて、互いの間隔を狭めるように摘むことが容易な形状に形成されている。挟持解除部132を摘んでそれらの間隔を狭めるときは、脚部134が係部131と一体となっている箇所が支点となって、係部131は、それぞれの係止突起131aの間隔が開くように広がる。
このように保持部11や可動ロック爪12やカテーテル挟持部13が設けられた外筒部10には、中軸部20が挿着されている。中軸部20は、カテーテル挟持部13に挟持されたカテーテル100のバンパー102を導入チューブ101の延びる方向に細く押し延ばすときに操作するものである。
この中軸部20は、先端側が外筒部10の基端側に挿入された操作軸21と、該操作軸21の先端に基端が固定され、先端が外筒部10の先端から突き出したロッド22とから成る。図6〜8の各断面図に示したように、ロッド22は、基端部が操作軸21の先端部の内側に嵌入している。なお、図8では、カテーテル挟持部13は図示を省略してある。
ロッド22には、その先端をカバーするキャップ221が取り付けられている。キャップ221は、その先端を含めた略全体が丸みを帯びている。これにより、カテーテル100のバンパー102がロッド22によって損傷を受けることはない。図5から図8までの各断面図に示したように、外筒部10内の先端側では、所定の長さ以上に突き出されたロッド22を戻す方向に操作軸21を付勢するコイルスプリング24がロッド22に環装されている。コイルスプリング24の一端は、操作軸21の先端の端面に当接する。外筒部10の先端に設けられたカテーテル挟持部13の一部をロッド22が貫通しており、コイルスプリング24の他端は、ロッド22が貫通している部分の周囲部分に当接している。
操作軸21は、保持部11に指を通した手の残りの指または掌を当てて操作軸21を外筒部10に押し込むことができる押出し部27を基端に備えている。操作軸21は、外筒部10内で回転しないような形状に形成されている。本実施の形態では、外筒部10の横断面に現れる中空部分を四角形であるとしたので、中軸部20も横断面が略四角形のものとして例示してある。
押出し部27は、図1、3、6および9等に示したように、操作軸21の正面から背面に向かって延びる弧状の上面を有する形状に形成されている。この押出し部27の下面は略円錐状に形成されており、円錐状部分の先端と中軸部20の基端部との間には間隔が開けられている。これにより、中軸部20に通したガイドワイヤー30を逃がすことができる。ガイドワイヤー30については後述する。操作軸21には、ロッド22が外筒部10の先端から突き出る長さを制限するためのストッパー23が環装されている。ストッパー23については、後に詳細に説明する。
図1、2、6、8、10〜14に示したように、操作軸21の正面側の一面には、操作軸21の延びる方向に並べて複数の係止溝25が刻設されている。この係止溝25は、上記の可動ロック爪12およびストッパー23に共用されるものである。また、図4および図10に示したように、操作軸21の側面には、操作軸21の延びる方向に1本のガイド溝26が凹設されている。このガイド溝26は、係止溝25との係止が解除されたストッパー23を操作軸21に沿ってスライド可能とするものである。
可動ロック爪12は、ロッド22を外筒部10の先端から突き出す方向の中軸部20の動きは可能にするが、ロッド22が外筒部10内に引っ込む方向への中軸部20の動きはロックする。この可動ロック爪12は、弾性を有する樹脂で一体に成形されたものであり、係止溝25に係脱可能なものである。
図4、6、8、9等に示したように、可動ロック爪12は、中軸部20の係止溝25に係脱可能な爪先部121と、該爪先部121が係止溝25に係止した状態を解除するロック解除部122とが一体を成している。このロック解除部122と爪先部121との中間部分からは爪脚部124が延びている。爪脚部124の先端は、外筒部10に固定されている。この爪脚部124は、爪先部121が係止溝25に係止している状態を解除するときにロック解除部122を操作すると支点となって爪先部121を係止溝25から外れる方向に変位させる。
中軸部20には、外筒部10の外部で操作軸21に沿ってスライド可能であるとともに操作軸21の複数の係止溝25に係脱可能なストッパー23が環装されている。このストッパー23は、樹脂等の弾性のある素材によって成形されている。
ストッパー23は、横断面に現れる内部空間が略円形の筒状に形成されている。この円の直径は、操作軸21の横断面に現れる四角形の対角線よりも大きい。
ストッパー23は、横断面に現れる内部空間が略円形の筒状に形成されている。この円の直径は、操作軸21の横断面に現れる四角形の対角線よりも大きい。
また、ストッパー23の横断面に現れる外周は、操作者が指で操作し易いように多角形に形成されている。例えば本実施の形態では、七角形に形成されており、そのうちの一辺が他の6つの等しい長さの辺よりも長くなっている。すなわち、ストッパー23の側面は中心軸線の延びる方向に延びる7つの面からなり、そのうちの一つの面は他の6つの面よりも幅の広いものとなっている。
この幅の広い面には、上端から2本の切込み230が入っている。この切込み230に挟まれた部分の上部には、ストッパー23の中心に向かって突出した爪部231が形成されている。爪部231は、係止溝25に確実に係止し、係止状態は、係止を解除する操作をしない限り解除されない程度まで突出している。
爪部231の上端面は、ストッパー23の上端面と同一面を成し、ストッパー23の中心軸線の延びる方向に直交する平面となっている。一方、爪部231の下面は、上方に向かって傾斜するテーパー面に形成されている。したがって、ストッパー23は、操作軸21を外筒部10に押し込んだときに、外筒部10の先端から突き出るロッド22の長さを短く制限する方向には爪部231を係止溝25に係脱させて移動させることができるが、爪部231が係止溝25に係止した状態で逆方向に動かすことはできない。すなわち、ストッパー23は、ロッド22の延びる方向には係止溝25に係脱させながら移動させることができるが、係止溝25に係止した状態で逆方向に動かすことはできない。
また、爪部231の両側面のうち、係止溝25に係止した状態でガイド溝26に近い方の側面が爪部231の突出方向に向かって傾斜した面に形成されている。一方、反対側の側面には突出方向の先端の近傍に僅かな斜面が形成されている。したがって、ストッパー23が係止溝25に係止した状態からガイド溝26に近いほうの側面がガイド溝26に向かうような方向にストッパー23を回転させることにより、係止状態を解除することができる。一方、ストッパー23は係止状態から逆方向への回転は、容易にはできないようになっている。
ストッパー23を回転させて係止状態を解除し、さらに同方向に回転させると、爪部231はガイド溝26に嵌る。ガイド溝26は、操作軸21の延びる方向と同方向に延びているので、爪部231がガイド溝26に嵌った状態のままで、ストッパー23を操作軸21の延びる方向に自由に移動させることができる。
図2、5〜8、10、14にそれぞれに示したように、中軸部20には、その全長に亘って縦貫したガイド孔28が形成されている。このガイド孔28は、カテーテル100を体内に挿入する際にカテーテル100を導くためのガイドワイヤー30(図10参照)を予め通しておくものである。
次に、第1実施の形態に係るオブチュレーター1の作用を説明する。
図11は、オブチュレーター1とオブチュレーター1に装着される前のカテーテル100との斜視図である。図12は、オブチュレーター1にカテーテル100を装着した状態を示している。
図11は、オブチュレーター1とオブチュレーター1に装着される前のカテーテル100との斜視図である。図12は、オブチュレーター1にカテーテル100を装着した状態を示している。
カテーテル100は、その基端部103を外筒部10の先端に設けてあるカテーテル挟持部13によって挟むようにして保持することができる。基端部103は、図9および図13に示したように、その直下よりも大きい外径を有し、直下が括れた形状に形成されている。カテーテル100の基端部103をカテーテル挟持部13に挟持させるためには、図11に示した状態からロッド22を導入チューブ101内に通すようにカテーテル100を真直ぐ持ち上げて行く。
基端部103がカテーテル挟持部13の係部131に当ったところから、さらにカテーテル100を持ち上げると、カテーテル挟持部13の弾性に抗して一対の係部131の間隔が基端部103に押し広げられる。さらに持ち上げて係部131が基端部103の直下の括れの部分に至ると、弾性によって一対の係部131は元の状態に戻ろうとする。これにより、図12に示したように、基端部103の直下に係部131が入り込むので、カテーテル100はカテーテル挟持部13によって挟持される。
ロッド22が外筒部10の先端から突き出る最大長は、ストッパー23を係止溝25に係止させる位置によって設定することができる。ロッド22が突き出る長さを短くしたいときは、複数の係止溝25のうちロッド22に近い方の係止溝25に係止させれば良い。ロッド22が突き出る長さを長くしたいときは、複数の係止溝25のうちロッド22から遠い方の係止溝25に係止させれば良い。
ストッパー23は、係止溝25に係止させた状態で、そのままロッド22に近づく方向に移動させることができる。一方、ストッパー23は、係止溝25に係止させた状態で、そのままではロッド22から遠ざかる方向にはロックされて移動させることができない。この場合は、ストッパー23をガイド溝26に近づく方向に回転させて係止溝25との係止状態を解除させ、爪部231をガイド溝26に嵌入させる。これにより、ストッパー23は、ロッド22に遠ざかる方向にも近づく方向にも自由かつスムーズにスライドさせることができる。
ストッパー23を所望の係止溝25の位置まで移動させたら、ストッパー23の爪部231を係止溝25に近づく方向に回転させることにより、爪部231がガイド溝26から外れて所望の係止溝25に係止する。このようにして、ロッド22が外筒部10の先端から突き出る最大長をカテーテル100に応じて設定することができる。これにより、不用意にロッド22が外筒部10から過度に突き出されることが無くなるので、カテーテル100の損傷を防止することができる。
図12に示した状態から操作者がカテーテル100のバンパー102を細長く延ばすための操作をするときは、例えば保持部11の2つのリングに人差指と中指を通し、押出し部27を親指に当てるようにしてオブチュレーター1を保持すれば良い。このとき、可動ロック爪12が掌と反対側に向くように保持する。
この状態で押出し部27を押して操作軸21を外筒部10に押し込んで行くと、外筒部10に設けた可動ロック爪12の爪先部121が操作軸21に刻設された複数の係止溝25に次々と係脱を繰り返す。可動ロック爪12が係止溝25の一つに係止しているロック状態のときは、操作軸21の押し込みをその位置に留めておくことができる。したがって、バンパー102を細長く伸ばす際には、係止溝25の1ピッチ単位で伸びた状態を選択することができる。
このような操作軸21の押し込み操作に伴って、図5に示すように、ロッド22の先端にあるキャップ221が、バンパー102の各帯状片の先端が孔を囲むように連なる先端部内側に押し当てられる。すると、導入チューブ101の先端側が弾性変形して延びつつ、バンパー102(の各帯状片)も導入チューブ101の延びる方向に細く押し延ばされて縮径する(図13に示す状態)。
外筒部10内のコイルスプリング24は、操作軸21の押し込み量が所定の大きさになると、一端が操作軸21の先端面に当接する。この状態からさらに操作軸21が押し込まれると、コイルスプリング24には操作軸21を押し返す方向の付勢力が発生する。したがって、この状態までロッド22が押出された状態で係止溝25に係止している可動ロック爪12の係止を解除すると、コイルスプリング24の付勢力により操作軸21が押し戻されて、ロッド22は外筒部10内に向けて戻る。
なお、コイルスプリング24は、操作軸21が最も引き戻された状態で、一端が操作軸21の先端の端面に当接し、他端が外筒部10の先端内側で当接するようにしても良い。図6および図7に示したように、外筒部10の先端部に取り付けられたカテーテル挟持部13は、その環状部133が外筒部10の先端の開口の口径を絞るような形状に形成されている。この外筒部10の先端の開口の口径を絞っている部分にコイルスプリング24の他端が当接している。
バンパー102を細長く伸ばした縮径状態にした後、カテーテル100を患者の腹部に造設した瘻孔から体内に挿入する。この際、カテーテル100を所定の位置に導くためのガイドワイヤー30を使用することができる。ガイドワイヤー30を使用する場合は、ガイドワイヤー30の一端を体内の所望の場所に位置させ、もう一方の端部側をカテーテル100のバンパー102の先端部内側にある孔からオブチュレーター1の中軸部20に形成されているガイド孔28に通し、カテーテル100を体内に挿入すれば良い。
カテーテル100を所望の場所に導入した後は、細長く伸びているバンパー102を元に戻すために、可動ロック爪12が係止溝25に係止したロック状態を解除して、ロッド22を外筒部10内に向けて戻す。このロック解除の操作は、可動ロック爪12のロック解除部122を外筒部10に向けて押すだけで良い。この解除操作は、人差指と薬指とで保持部11を保持したままで、押出し部27に当てている親指を押出し部27から外してその親指の腹でロック解除部122を押すことで行うことができる。すなわち、ロック状態を解除する操作は、オブチュレーター1を保持している片方の手のみで行うことができる。
ロック解除部122を押すと、ロック解除部122と爪先部121との間から爪脚部124が延びている点が支点となって、爪先部121が係止溝25から外れる方向に変位する。これによってロック状態が解除される。ロック状態が解除されると、スプリングの付勢力によって中軸部20が元に戻る。このように、可動ロック爪12が係脱する係止溝25を、前記ストッパー23が係脱する係止溝25と共用化したことにより、部品ないし加工点数を削減することができる。
次に、カテーテル100をオブチュレーター1から離す。そのためには、カテーテル挟持部13によるカテーテル100の挟持を解除すれば良い。この解除操作は、一対の挟持解除部132を外筒部10に向かって押して、係部131の間隔を開けば良い。挟持解除部132を摘むようにしてそれぞれをこの方向に押すと、係部131の近傍から延びている点が支点となって、それぞれの係部131は、互いの間隔が開く方向に変位する。これにより、カテーテル100の基端部103の括れに係っていた係止突起131aが基端部103から外れるので、カテーテル100をオブチュレーター1から離すことができる。
体内に挿入してあるカテーテル100を抜去するときは、予めオブチュレーター1のストッパー23の位置を調整してロッド22を突き出せる長さを制限しておく。次に、このオブチュレーター1のカテーテル挟持部13の係部131をカテーテル100の基端部103に押し当ててカテーテル挟持部13でカテーテル100を挟持する。なお、挟持解除部132を摘むようにして係部131,131の間を広げておいて、係部131と係部131との間にカテーテル100の基端部103を差し入れてから挟持解除部132を離してカテーテル100を挟持するようにしても良い。
次に、押出し部27を外筒部10に向けて押して、ロッド22の先端をカテーテル100のバンパー102に押し当てる。バンパー102が細長く伸びたところで、オブチュレーター1ごとカテーテル100を瘻孔から引き抜く。このようにして、カテーテル100を体内から抜去することができる。
以上のように、オブチュレーター1は、別体のパーツが無い一つの器具であるので、保管や取り扱い等が容易である。
前記実施の形態においては、保持部11は、2つのリングそれぞれに指を1本入れるものとして図示してあるが、2本の指が入る大きさのものであっても良い。また、リング状に限られず、指を掛けることができる形状であればどのようなものであっても良い。例えば、単に外筒部10から相反する方向に延びるアーム状のものでも良い。
また、ストッパー23は、金属で造ることもできる。
前記実施の形態においては、保持部11は、2つのリングそれぞれに指を1本入れるものとして図示してあるが、2本の指が入る大きさのものであっても良い。また、リング状に限られず、指を掛けることができる形状であればどのようなものであっても良い。例えば、単に外筒部10から相反する方向に延びるアーム状のものでも良い。
また、ストッパー23は、金属で造ることもできる。
次に、本発明の第2実施の形態について説明する。
図15から図20は、本発明の第2実施の形態を示している。本第2実施の形態は、基本的には前記オブチュレーター1と共通の構成であるが、その主要部をなす中軸部20Aの操作軸21Aが、前記中軸部20の操作軸21とは異なっている。なお、図15から図20は、本第2実施の形態に係る中軸部20Aの操作軸21Aを図示しており、第1実施の形態と同種の部位についての図示は省略する。また、操作軸21Aにおいても、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図15から図20は、本発明の第2実施の形態を示している。本第2実施の形態は、基本的には前記オブチュレーター1と共通の構成であるが、その主要部をなす中軸部20Aの操作軸21Aが、前記中軸部20の操作軸21とは異なっている。なお、図15から図20は、本第2実施の形態に係る中軸部20Aの操作軸21Aを図示しており、第1実施の形態と同種の部位についての図示は省略する。また、操作軸21Aにおいても、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
前記操作軸21と同様の構成の操作軸21Aの基端には、前記押出し部27と形状が異なる押出し部270が設けられている。この押出し部270は、前記押出し部27と同様に指または掌を当てて押し込むための機能は同じであるが、さらにガイドワイヤー30のガイド部を有している。操作軸21Aの基端には、前記ガイド孔28の連通口が開口しており、該連通口からは、ガイド孔28に通されたガイドワイヤー30のもう一方の端部側が外部に延ばされる。
ガイド部は、ガイド孔28の連通口より外部に延びるガイドワイヤー30のもう一方の端部側を、前記外筒部10の周方向のうち前記可動ロック爪12のロック解除部122を操作する側(図5では、可動ロック爪12等の図示を省略したが、係止溝25がある側)の方向に導くものである。かかるガイド部は、本第2実施の形態では、押出し部270の一部として構成されている。
押出し部270は、直接押す本体部271と、該本体部271を操作軸21Aの基端上方に離隔した状態で支える一対の支持脚272とから成る。各支持脚272は、操作軸21Aの基端両側より上方に延出しており、それぞれの上端の間に本体部271が一体に取り付けられている。
本体部271は、前記押出し部27と同様に、操作軸21Aの正面から背面に向かって延びる弧状の上面を有する形状に形成されている。ここでの正面側が、前記可動ロック爪12のロック解除部122を操作する側である。また、本体部271のうち前記ガイド孔28の連通口に対向する下側は、図19に示すように、各支持脚272の間で略V字形の断面形状であり、その下向きの頂部は前記連通口より背面側に配置されることで、連通口の上方より操作軸21Aの正面側に向かって傾斜するテーパー271aが設けられている。
この本体部271の下側のテーパー271aが、前記連通口より上方に延びるガイドワイヤー30の端部を、一対の支持脚272の間にて前記可動ロック爪12のロック解除部122を操作する側の方向に導くためのガイド部となる。なお、ガイド部の構成は、このような本体部271の下側に設けたテーパー271aに限られることなく、ガイド孔28の連通口より延び出たガイドワイヤー30の端部を操作軸21Aの正面側に導く構造であれば他の構成でもかまわない。例えば、連通口の背面側に、正面側に向かって傾斜する庇状の板を設けること等も考えられる。
本第2実施の形態によれば、ガイドワイヤー30の端部を、外筒部10の周方向のうち可動ロック爪12のロック解除部122を操作する側の方向に導くガイド部を有するから、ガイドワイヤー30が確実に操作しやすい方向に延びることになり、よりいっそう操作性を高めることができる。特に押出し部270の一部をそのままガイド部とすることにより、部品点数を増やすことなく簡単な成形加工で容易に形成することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、可動ロック爪12は、樹脂により一体に成形されたものに限られず、金属や硬質の樹脂で形成された爪先部121およびロック解除部122を別体の脚部に枢動可能に取り付けて、ばね等の付勢部材によって爪先部121を係止溝25に係止する方向に付勢するようにしたものでも良い。同様に、カテーテル挟持部13も付勢部材を含む複数の部材から構成したものであっても良い。
本発明は、導入チューブの先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパーを有するカテーテルを患者の体内に挿入/抜去するための器具として広く利用することができる他、バルーン型のものであってもバルーンの構成によっては利用できる。その際、ストッパーによってロッドの最大突出し長を設定できるので、不用意なロッドの突出し操作によるバルーンの損傷を防止することができる。
1…オブチュレーター
10…外筒部
11…保持部
12…可動ロック爪
13…カテーテル挟持部
20…中軸部
20A…中軸部
21…操作軸
21A…操作軸
22…ロッド
23…ストッパー
24…コイルスプリング
25…係止溝
26…ガイド溝
27…押出し部
28…ガイド孔
30…ガイドワイヤー
100…カテーテル
101…導入チューブ
102…バンパー
103…基端部
121…爪先部
122…ロック解除部
124…爪脚部
131…係部
131a…係止突起
132…挟持解除部
133…環状部
134…脚部
221…キャップ
230…切込み
231…爪部
270…押出し部
271…本体部
271a…テーパー(ガイド部)
272…支持脚
10…外筒部
11…保持部
12…可動ロック爪
13…カテーテル挟持部
20…中軸部
20A…中軸部
21…操作軸
21A…操作軸
22…ロッド
23…ストッパー
24…コイルスプリング
25…係止溝
26…ガイド溝
27…押出し部
28…ガイド孔
30…ガイドワイヤー
100…カテーテル
101…導入チューブ
102…バンパー
103…基端部
121…爪先部
122…ロック解除部
124…爪脚部
131…係部
131a…係止突起
132…挟持解除部
133…環状部
134…脚部
221…キャップ
230…切込み
231…爪部
270…押出し部
271…本体部
271a…テーパー(ガイド部)
272…支持脚
Claims (8)
- 導入チューブの先端部に抜け防止のための非バルーン型のバンパーを有し、体内に挿入した状態で臓器の内部に流動食ないし栄養剤等を導入するためのカテーテルを、患者の腹部に造設した瘻孔から挿入/抜去するためのオブチュレーターにおいて、
前記カテーテルの基端部を着脱可能に挟持するカテーテル挟持部を先端に有し、基端側に操作者が保持する保持部を有する中空の外筒部と、
前記カテーテル挟持部に挟持した前記カテーテルの前記バンパーを前記導入チューブの延びる方向に細く押し延ばすための、前記外筒部に挿着された中軸部と、を備え、
前記中軸部は、前記外筒部の基端側に挿入された操作軸と、該操作軸の先端に基端が固定され、先端が前記外筒部の先端から突き出したロッドとから成り、
前記外筒部内の先端側には、所定の長さ以上に突き出された前記ロッドを戻す方向に前記操作軸を付勢するコイルスプリングが前記ロッドに環装され、
前記操作軸は、該操作軸の延びる方向に並んで刻設された複数の係止溝と、前記操作軸に沿ってスライドし、前記複数の係止溝に係脱可能に択一的に係止して、前記ロッドが前記外筒部の先端から突き出る長さを制限するストッパーとを有し、
前記外筒部は、前記ロッドが前記外筒部内に引っ込む方向への前記中軸部の動きをロックする可動ロック爪を基端側に有し、該可動ロック爪は、前記ストッパーが係脱する複数の係止溝を共用し、該係止溝に係脱可能に係止することを特徴とするオブチュレーター。 - 前記操作軸は、前記係止溝との係止が解除されたストッパーを前記操作軸に沿ってスライド可能とする、前記操作軸の延びる方向に凹設されたガイド溝を有し、
前記ストッパーは、前記係止溝または前記ガイド溝に択一的に係脱する爪部を有し、前記爪部が前記係止溝に係止した状態では、前記外筒部の先端から突き出る前記ロッドの長さを制限し、前記爪部が前記ガイド溝に嵌入した状態では、所望の前記係止溝に前記爪部を係止可能な位置にスライド可能であることを特徴とする請求項1に記載のオブチュレーター。 - 前記ストッパーは、前記操作軸に環装されたものであり、前記爪部は弾性を有し、
前記爪部が前記係止溝に係止した状態では、前記操作軸の先端方向には前記係止溝に係脱しながら移動可能であり、前記操作軸の基端方向には前記係止溝から脱することなく係止状態を維持し、
前記ストッパーを回すことで、前記爪部が前記係止溝に係止した状態と前記爪部が前記ガイド溝に嵌入した状態との間の変更が可能であることを特徴とする請求項2に記載のオブチュレーター。 - 前記保持部は、片手の指を挿入したときにオブチュレーターが指の間に延びる位置であって、前記可動ロック爪の近傍に設けた、指を掛けられる形状に形成されたものであり、
前記操作軸は、前記保持部に指を通した手の残りの指または掌を当てて前記操作軸を前記外筒部に押し込むための押出し部を基端に有し、
前記可動ロック爪は、前記係止溝に係脱する爪先部と、該爪先部が前記係止溝に係止した状態を解除するロック解除部とが一体を成し、該ロック解除部と前記爪先部との間から延びて支点となる爪脚部が前記外筒部に固定されたものであり、前記ロッドの先端方向への前記中軸部の移動に対しては、前記係止溝に係脱可能であり、逆方向への前記中軸部の移動に対しては、係止した前記係止溝にロックされることを特徴とする請求項1,2または3に記載のオブチュレーター。 - 前記カテーテル挟持部は、弾性を有し、前記カテーテルの基端部に係る係部と前記カテーテルの基端部から係部を外すための挟持解除部とが一体を成し、前記係部の近傍から延びて支点となる脚部が延びたものを前記外筒部を中心に前記外筒部の先端両側に有し、
前記カテーテルの基端部を挟持していないときの前記係部の間隔は、前記係部が挟持するカテーテルの基端部の被挟持部分の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のオブチュレーター。 - 前記中軸部は、前記カテーテルを体内に挿入/抜去する際に前記カテーテルを導くためのガイドワイヤーを通すガイド孔が全長にわたって縦貫していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のオブチュレーター。
- 前記操作軸の基端に前記ガイド孔の連通口が設けられ、該連通口より外部に延びるガイドワイヤーの端部を、前記外筒部の周方向のうち前記可動ロック爪のロック解除部を操作する側の方向に導くガイド部を有することを特徴とする請求項6に記載のオブチュレーター。
- 前記操作軸は、該操作軸を前記外筒部に押し込むための押出し部を基端に有し、
前記押出し部は、直接押す本体部と、該本体部を前記操作軸の基端上方に離隔した状態で支える一対の支持脚とから成り、
前記本体部のうち前記ガイド孔の連通口に対向する下側に、該連通口より上方に延びるガイドワイヤーの端部を、前記一対の支持脚の間にて前記可動ロック爪のロック解除部を操作する側の方向に導くテーパーを設けて前記ガイド部としたことを特徴とする請求項7に記載のオブチュレーター。
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-
2013
- 2013-10-30 JP JP2013225313A patent/JP2014223273A/ja active Pending
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