JP2014218616A - 粘着フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程が簡略化可能で、製造し易く、製造コストも低減できて、かつ、意匠性に優れ、しかも、エアー抜け,仮留め,施工性,リワーク性,作業性に優れた粘着フィルムを提供する。
【解決手段】表面基材4に溶剤系の粘着剤層3を積層した粘着フィルムであって、該粘着剤層は、幅寸法W1が1〜40mm、高さ寸法Hが10〜50μmの複数本の直線状粘着突条10を、間隔寸法W2が1〜40mmとなるように平行縞模様に配設して成り、エアー抜け機能と再剥離機能を具備することを特徴とする粘着フィルム。上記表面基材(4)は透明であり、上記粘着剤層(3)は染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する粘着フィルム。
【選択図】図2
【解決手段】表面基材4に溶剤系の粘着剤層3を積層した粘着フィルムであって、該粘着剤層は、幅寸法W1が1〜40mm、高さ寸法Hが10〜50μmの複数本の直線状粘着突条10を、間隔寸法W2が1〜40mmとなるように平行縞模様に配設して成り、エアー抜け機能と再剥離機能を具備することを特徴とする粘着フィルム。上記表面基材(4)は透明であり、上記粘着剤層(3)は染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する粘着フィルム。
【選択図】図2
Description
本発明は、粘着フィルムに係り、特に、施工性・作業性に優れた粘着フィルムであって、透明基材を用いた場合には、自動車等の窓部に貼着して意匠性に優れ、かつ、透光性を有する粘着フィルムに関する。
従来から多種多様な粘着フィルムが公知である。
図6と図5に示すように、微細エンボスパターン40を有する剥離ライナー41に粘着剤42を塗工して後、基材43を積層する構造が公知である(例えば、特許文献1参照)。図6に示す格子形状のパターン40の幅寸法W40は0.3 mm以下と微細であって、使用直前に粘着剤42の層から、剥離ライナー41を剥離して、基材43と粘着剤42から成る粘着フィルム44を被貼着面に貼る際、上述の0.3 mm以下の幅寸法W40によって形成された網目(格子)状の凹溝部45からエアー抜けが可能な構造である。しかしながら、製造工程が複雑で、製作コストも高いという問題がある。また、凹溝部45の幅寸法W45は、上記幅寸法W40と同じく、0.3 mm以下と微細であるため、閉塞され易く、使用条件によっては、エアー抜けが不十分となるという問題もあった。
図6と図5に示すように、微細エンボスパターン40を有する剥離ライナー41に粘着剤42を塗工して後、基材43を積層する構造が公知である(例えば、特許文献1参照)。図6に示す格子形状のパターン40の幅寸法W40は0.3 mm以下と微細であって、使用直前に粘着剤42の層から、剥離ライナー41を剥離して、基材43と粘着剤42から成る粘着フィルム44を被貼着面に貼る際、上述の0.3 mm以下の幅寸法W40によって形成された網目(格子)状の凹溝部45からエアー抜けが可能な構造である。しかしながら、製造工程が複雑で、製作コストも高いという問題がある。また、凹溝部45の幅寸法W45は、上記幅寸法W40と同じく、0.3 mm以下と微細であるため、閉塞され易く、使用条件によっては、エアー抜けが不十分となるという問題もあった。
次に、粘着層がストライプ状に形成されて容器に貼着して使用するための粘着シート(ラベル)も公知である(例えば、特許文献2参照)。即ち、使用済でリサイクルする容器の水洗工程にて、ラベルを剥がす際に、粘着剤の非塗工部が導水溝の役目をなして、かつ、水溶性の粘着剤が膨潤し易いことで、容器(PETボトル等)の外面からラベルを剥離させるための粘着シートである。従って、雨水等に濡れる使用箇所には、逆に、不適当なものであった。
その他、防滑性粘着シートとして、粘着性領域と非粘着性領域に区画して、ストライプ状パターンを形成し、その反対面に非粘着性領域と粘着性領域とを対応させて、剥離ライナーを省略する発明も提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この粘着シートの用途は、ランチョンマットや座席のヘッドレスト等の防滑性シートであり、従って、エアー抜け、仮留め、リワーク性等の機能を有さず、特に、サイン看板、あるいは、自動車や建築物の窓部に貼着するといった用途にも使用できない粘着シートである。
上述したように、従来の粘着シート(粘着フィルム)は、貼着するフィルムとしては、製造の困難さやコスト高の問題、エアー抜けの不十分であるといった問題、仮留め性,施工性,リワーク性,作業性等が不十分であるといった問題、及び、意匠性等が劣る等の問題が残されている。
そこで、本発明は、従来のこのような問題点を解決して、製造工程が簡略化可能で、製造し易く、製造コストも低減できて、かつ、意匠性に優れ、しかも、エアー抜け,仮留め,施工性,リワーク性,作業性に優れた粘着フィルムを提供することを目的とする。
そこで、本発明は、表面基材に溶剤系の粘着剤層を積層した粘着フィルムであって、該粘着剤層は、幅寸法が1〜40mm、高さ寸法が10〜50μmの複数本の直線状粘着突条を、間隔寸法が1〜40mmとなるように平行縞模様に配設して成り、エアー抜け機能と再剥離機能を具備するものである。
また、上記表面基材は透明であり、上記粘着剤層は染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する。
また、上記幅寸法W1 と間隔寸法W2 と、粘着力F0 (N/50mm)に関しては、次式が成立するように設定した。
0.2 ≦W2 /W1 ≦10、かつ、0.2 ≦F0 ≦40
また、窓ガラスの遮光に用いられるものである。
また、上記表面基材は透明であり、上記粘着剤層は染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する。
また、上記幅寸法W1 と間隔寸法W2 と、粘着力F0 (N/50mm)に関しては、次式が成立するように設定した。
0.2 ≦W2 /W1 ≦10、かつ、0.2 ≦F0 ≦40
また、窓ガラスの遮光に用いられるものである。
本発明によれば、その製造工程の簡略化が可能であって、製造のコストダウンを図り得る。かつ、平行縞模様の粘着剤層は、全面に形成する場合に比べて、粘着剤材料は少なくて済み、経済的である。さらに、エアーが抜ける流路が常に安定して確保できるのでエアー抜けが十分に行われ、美しく被貼着面に貼ることが可能である。また、雨水等が掛っても剥離したり変質せず、かつ、紫外線等に対して耐候性がある。さらに、製造時のエネルギー効率も良い。
また、仮留め性,施工性,リワーク性,作業性にも優れ、また、DIY用途として広く活用可能である。なお、窓用としては、色彩や模様と明るさに変化を付与し易く、意匠性に優れている。
また、仮留め性,施工性,リワーク性,作業性にも優れ、また、DIY用途として広く活用可能である。なお、窓用としては、色彩や模様と明るさに変化を付与し易く、意匠性に優れている。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1〜図4に示す本発明の実施の一形態に於て、Fは本発明に係る粘着フィルムであって、サイン看板、あるいは、自動車や建物や各種構造物の窓ガラス等の被着体1に貼着して使用され(図4参照)、この粘着フィルムFは、未使用状態では一般に剥離シート2が積層されている(図1参照)。表面基材4の裏面に粘着剤層3を積層して、本発明の粘着フィルムFが構成されるが、粘着剤層3は溶剤系から成る。この溶剤系粘着剤層3としては、例えば、アクリル系粘着剤,ゴム系粘着剤,シリコーン系粘着剤,ウレタン系粘着剤,ポリエステル系粘着剤などが好ましい。アクリル系粘着剤とシリコーン系粘着剤が加工適性の面から特に好ましい。また、溶剤系粘着剤の溶剤は、第2種有機溶剤であれば特に限定はなく、そのうち少なくとも1種以上のものが粘着剤塗料に対して20wt%以上含有されていれば良い。溶剤種については特に限定はないが、トルエン,酢酸エチル,メチルエチルケトン,が特に好ましい。
図1〜図4に示す本発明の実施の一形態に於て、Fは本発明に係る粘着フィルムであって、サイン看板、あるいは、自動車や建物や各種構造物の窓ガラス等の被着体1に貼着して使用され(図4参照)、この粘着フィルムFは、未使用状態では一般に剥離シート2が積層されている(図1参照)。表面基材4の裏面に粘着剤層3を積層して、本発明の粘着フィルムFが構成されるが、粘着剤層3は溶剤系から成る。この溶剤系粘着剤層3としては、例えば、アクリル系粘着剤,ゴム系粘着剤,シリコーン系粘着剤,ウレタン系粘着剤,ポリエステル系粘着剤などが好ましい。アクリル系粘着剤とシリコーン系粘着剤が加工適性の面から特に好ましい。また、溶剤系粘着剤の溶剤は、第2種有機溶剤であれば特に限定はなく、そのうち少なくとも1種以上のものが粘着剤塗料に対して20wt%以上含有されていれば良い。溶剤種については特に限定はないが、トルエン,酢酸エチル,メチルエチルケトン,が特に好ましい。
そして、粘着剤層3は、幅寸法W1 が1〜40mm、高さ寸法Hが10〜50μmの複数本の直線状粘着突条(粘着帯体)10を平行に配設して、図3に示す如く平行縞模様を形成している。この平行縞模様を成す複数本の直線状粘着突条10,10の隣り合うものの間隔寸法W2 は、1〜40mmに設定される。
なお、上記幅寸法W1 は、1.5 〜20mmとするのがさらに好ましく、上記高さ寸法Hは、15〜40μmとするのがさらに好ましく、上記間隔寸法W2 は、1.5 〜20mmとするのがさらに望ましい。
なお、上記幅寸法W1 は、1.5 〜20mmとするのがさらに好ましく、上記高さ寸法Hは、15〜40μmとするのがさらに好ましく、上記間隔寸法W2 は、1.5 〜20mmとするのがさらに望ましい。
図1の状態から、剥離シート2を剥離し、図2と図3のように、平行な縞模様の粘着剤層3を、表面基材4に積層して成る粘着フィルムFを、窓ガラスやその他の被着体1に貼付けてゆくと、粘着突条(粘着帯体)10,10間に形成された直線状溝部6の中を通って、エアーが抜けてゆき、密に貼着でき、かつ、貼着して(長期)使用期間中に発生するガスは、この溝部6を通して外部(外気)に逃げてゆくので局部的膨出浮上りが防止できる。このように優れたエアー抜け機能(性能)を、上述の粘着フィルムFが備えている。
優れたエアー抜け性能は(粘着剤の接着面積による)接着性を考慮すると、間隔寸法W2 が1≦W2 ≦10mmの時0.7 ≦W2 /W1 ≦1.5 が好ましい。特に、間隔寸法W2 がW2 ≒2mmの時に最適となる。
また、この粘着フィルムFは、仮留め機能も、再剥離機能も備えており、一旦、軽く被着体1の表面に仮留めしてから、容易に本貼着を行ったり、さらに、一度貼着した後、所望により容易に剥離させることができ、糊残りも発生しにくい。なお、被着体1が窓ガラスの場合には、同一の効果が発揮され、さらに、美しく、意匠性にも優れる。
優れたエアー抜け性能は(粘着剤の接着面積による)接着性を考慮すると、間隔寸法W2 が1≦W2 ≦10mmの時0.7 ≦W2 /W1 ≦1.5 が好ましい。特に、間隔寸法W2 がW2 ≒2mmの時に最適となる。
また、この粘着フィルムFは、仮留め機能も、再剥離機能も備えており、一旦、軽く被着体1の表面に仮留めしてから、容易に本貼着を行ったり、さらに、一度貼着した後、所望により容易に剥離させることができ、糊残りも発生しにくい。なお、被着体1が窓ガラスの場合には、同一の効果が発揮され、さらに、美しく、意匠性にも優れる。
上記表面基材4の材質としては、ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート等),ポリオレフィン(ポリプロピレン,ポリエチレン等),ポリスチレンフィルム,ポリカーボネートフィルム,ナイロンフィルム,ポリ塩化ビニルフィルム,セルロースフィルム等が好適である。そして、表面基材4の厚みは25〜 500μmが望ましい。窓ガラス用途で使用する場合の上記表面基材4は透明又は半透明であれば、上記材質から選定自由で、特に限定されない。ヘイズ値は0.1 〜90%(JIS K7105 )が好ましく、より好ましくは0.1 〜50%が良い。そして、粘着剤層3の粘着突条10は、染料又は顔料を含有しており、染料の場合は、着色した透光性を有する。ここで着色とは、有彩色であっても、白黒等の無彩色であっても良い。このとき、染料又は顔料の添加量は0.1 〜30%が好ましい。また、複数本の粘着突条10に相違する着色を施して、全面的に深く微妙な意匠上の色を表現しても良い。また、顔料を含有した場合には、一般に粘着突条10は、(透光性を有さず)遮光性を有する。
また、上述の幅寸法W1 と間隔寸法W2 と、粘着力F0 (N/50mm)に関しては、次式が成立するように設定するのが望ましい。
0.2 ≦W2 /W1 ≦10、かつ、0.2 ≦F0 ≦40
また、上述の幅寸法W1 と間隔寸法W2 と、粘着力F0 (N/50mm)に関しては、次式が成立するように設定するのが望ましい。
0.2 ≦W2 /W1 ≦10、かつ、0.2 ≦F0 ≦40
本発明の粘着フィルムFは、図4に例示したように、被着体1が窓ガラスである場合、窓ガラスに貼付けて、遮光に用いるのに好適なものであり、W2 /W1 の値を上式の如く設定することで、及び、上述の顔料又は染料の混入割合と種類の調整によって、窓ガラスの遮光性を容易に調整できると共に、窓ガラスに意匠上の変化を与え易い。
なお、粘着剤層3の粘着突条10としては、染料や顔料を含有せず、透明とすることも望ましい。その場合、表面基材4は、不透明なものとする。しかも、前述の幅寸法W1 と間隔寸法W2 は、エアー抜け、及び、仮留め性、再剥離性のため、0.2 ≦W2 /W1 ≦10とし、かつ、粘着力F0 (N/50mm)としては、0.2 ≦F0 ≦40とし、好ましくは、1≦F0 ≦30とする。さらに望ましくは、2≦F0 ≦20とする。
次に、本発明の粘着フィルムの製造方法について、説明する。
粘着フィルムの製造方法として、粘着剤層3を所望の部分的に形成する方法は、公知の塗工方法を適宜採用すれば良い。例えば、押出ラミネート法,グラビア法,ロールコート法,オフセット法,などでも良い。剥離シート(ライナー)2としては表面に凹凸を要しない安価な汎用品を用いることができ、ポリエステルやPP等の合成樹脂、あるいは、紙などが好ましい。
なお、粘着剤層3の粘着突条10としては、染料や顔料を含有せず、透明とすることも望ましい。その場合、表面基材4は、不透明なものとする。しかも、前述の幅寸法W1 と間隔寸法W2 は、エアー抜け、及び、仮留め性、再剥離性のため、0.2 ≦W2 /W1 ≦10とし、かつ、粘着力F0 (N/50mm)としては、0.2 ≦F0 ≦40とし、好ましくは、1≦F0 ≦30とする。さらに望ましくは、2≦F0 ≦20とする。
次に、本発明の粘着フィルムの製造方法について、説明する。
粘着フィルムの製造方法として、粘着剤層3を所望の部分的に形成する方法は、公知の塗工方法を適宜採用すれば良い。例えば、押出ラミネート法,グラビア法,ロールコート法,オフセット法,などでも良い。剥離シート(ライナー)2としては表面に凹凸を要しない安価な汎用品を用いることができ、ポリエステルやPP等の合成樹脂、あるいは、紙などが好ましい。
本発明は以上述べたように、表面基材4に溶剤系の粘着剤層3を積層した粘着フィルムであって、該粘着剤層3は、幅寸法W1 が1〜40mm、高さ寸法Hが10〜50μmの複数本の直線状粘着突条10を、間隔寸法W2 が1〜40mmとなるように平行縞模様に配設して成り、エアー抜け機能と再剥離機能を具備するように構成したので、貼付作業時に皺が発生せず、被着体1にスムーズかつ迅速に施工が可能となり、施工性と作業性に優れている。また、用途に応じて意匠の変化を、簡単に付与できて至便である。溶剤系の粘着剤層3は雨水が掛っても剥がれず、耐久性に優れ、屋外面に貼着して使用できる。特に、紫外線に対して、耐久性と安定性を有する。
また、被着体1が窓ガラスである場合には、透光性の増減が容易に設定可能であり、意匠の変化を付与し易く、窓の透明性を要する箇所では、(溶剤系であることで、)透明性も高め得る。
さらに、溶剤系としたことで、製造工程に於て、乾燥炉の温度を低下できるため、製造エネルギー効率が高まり、省エネ効果も期待できる。
また、被着体1が窓ガラスである場合には、透光性の増減が容易に設定可能であり、意匠の変化を付与し易く、窓の透明性を要する箇所では、(溶剤系であることで、)透明性も高め得る。
さらに、溶剤系としたことで、製造工程に於て、乾燥炉の温度を低下できるため、製造エネルギー効率が高まり、省エネ効果も期待できる。
そして、1mm≦W1 ≦40mmとしたことで、被着面の表面粗さが粗い場合にも安定して貼着でき、かつ、エアー抜けも良好である。即ち、下限値未満では、被着面の表面粗さが粗いと貼着力が不安定となって、貼着しない箇所が生ずる。逆に、上限値を越せば、糊残りが発生したり、粘着突条10自体からエアーやガスが抜け難くなり、貼着作業時に局部的に気泡が閉じ込められたり、長期使用期間後に内部で発生するガス気泡が抜けず、閉じ込められて、粘着フィルムFの表て面が部分的に凸状に盛り上る等の問題が生ずる。
また、1mm≦W2 ≦40mmとしたので、エアー抜けが良好となり、かつ、被着体1に貼付けた状態の外観が良好である。即ち、下限値未満では、直線状溝部6が狭小幅となり、エアー抜けが急に悪化する。逆に、上限値を越せば、窓ガラス等の被貼着面に密着状に貼付け難くなり、フィルムの浮きや弛みが発生して外観意匠も悪くなる。
また、10μm≦H≦50μmとしたので、被貼着面に対する貼着力が安定して適正範囲の大きさとなり、かつ、糊残りも防ぎ、貼着力が適正なため、仮留めも容易となる。これに対し、下限値未満では、上記貼着力が過小となって、安定して貼着できなくなってしまう。上限値を越すと、糊残りが増加し、あるいは、貼着力が過大となって、仮留めが困難となる。
また、1mm≦W2 ≦40mmとしたので、エアー抜けが良好となり、かつ、被着体1に貼付けた状態の外観が良好である。即ち、下限値未満では、直線状溝部6が狭小幅となり、エアー抜けが急に悪化する。逆に、上限値を越せば、窓ガラス等の被貼着面に密着状に貼付け難くなり、フィルムの浮きや弛みが発生して外観意匠も悪くなる。
また、10μm≦H≦50μmとしたので、被貼着面に対する貼着力が安定して適正範囲の大きさとなり、かつ、糊残りも防ぎ、貼着力が適正なため、仮留めも容易となる。これに対し、下限値未満では、上記貼着力が過小となって、安定して貼着できなくなってしまう。上限値を越すと、糊残りが増加し、あるいは、貼着力が過大となって、仮留めが困難となる。
次に、本発明に係る粘着フィルムとして、上記表面基材4を透明として、上記粘着剤層3を染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する構成とすれば、窓ガラスに貼付けて、優れた意匠性を発揮する。色彩の変化、あるいは、透光性(遮光性)の変化を、製造時に、付与し易く、用途(使用箇所)に対応して、美しさを表現できる粘着フィルムとなる。
また、上記幅寸法W1 と間隔寸法W2 との間に、0.2 ≦W2 /W1 ≦10なる関係式が成立し、かつ、粘着力をF0 (N/50mm)すると、0.2 ≦F0 ≦40とすることで、粘着突条(帯体)10の全面積に占める割合が、エアー抜け性能、仮留め性能、再剥離性能を、最も良好に発揮する粘着フィルムとなる。つまり、0.2 ≦W2 /W1 ≦10なる関係式に於て、下限値未満では、再剥離性能が急激に低下する。逆に、上限値を越すと、粘着部位が過少となって、フィルムに浮きや撓みが生じたり、施工性及び意匠性が急に悪化する。
また、上記幅寸法W1 と間隔寸法W2 との間に、0.2 ≦W2 /W1 ≦10なる関係式が成立し、かつ、粘着力をF0 (N/50mm)すると、0.2 ≦F0 ≦40とすることで、粘着突条(帯体)10の全面積に占める割合が、エアー抜け性能、仮留め性能、再剥離性能を、最も良好に発揮する粘着フィルムとなる。つまり、0.2 ≦W2 /W1 ≦10なる関係式に於て、下限値未満では、再剥離性能が急激に低下する。逆に、上限値を越すと、粘着部位が過少となって、フィルムに浮きや撓みが生じたり、施工性及び意匠性が急に悪化する。
そして、本発明に係る粘着フィルムは、表面基材4等が透明である場合、窓ガラスの遮光として好適であり、意匠的にも美しく、色彩変化、透光性の変化も付与し易い利点がある。特に、紫外線・赤外線・可視光線等の全光線の各々に対して、用途に応じた最適の透過量を、その構造等によって、容易にコントロールし易く、実用性も高い発明である。
1 被着体
3 粘着剤層
4 表面基材
10 粘着突条(帯体)
F0 粘着力
H 高さ寸法
W1 幅寸法
W2 間隔寸法
3 粘着剤層
4 表面基材
10 粘着突条(帯体)
F0 粘着力
H 高さ寸法
W1 幅寸法
W2 間隔寸法
Claims (4)
- 表面基材(4)に溶剤系の粘着剤層(3)を積層した粘着フィルムであって、該粘着剤層(3)は、幅寸法(W1 )が1〜40mm、高さ寸法(H)が10〜50μmの複数本の直線状粘着突条(10)を、間隔寸法(W2 )が1〜40mmとなるように平行縞模様に配設して成り、エアー抜け機能と再剥離機能を具備することを特徴とする粘着フィルム。
- 上記幅寸法(W1 )と間隔寸法(W2 )と、粘着力F0 (N/50mm)に関しては、次式が成立する請求項1記載の粘着フィルム。
0.2 ≦W2 /W1 ≦10、かつ、0.2 ≦F0 ≦40 - 上記表面基材(4)は透明であり、上記粘着剤層(3)は染料又は顔料を含有して、着色した透光性を有する請求項1又は2記載の粘着フィルム。
- 窓ガラス(1)の遮光に用いられる請求項2又は3記載の粘着フィルム。
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