JP2014207122A - 双極板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、熱可塑性樹脂を使用せずに、高い耐熱性及び機械的強度を有する双極板を提供することを、課題とする。【解決手段】本発明に係る双極板1は、レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる。この双極板1は、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物の硬化物から形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる双極板及びその製造方法に関する。
レドックスフロー電池は、バナジウムイオンなどのイオンを含有する電解液の酸化還元反応を利用する蓄電池である。レドックスフロー電池は、例えば電解セルと、正極用タンクと、負極用タンクとを備える。正極用タンクは、この正極用タンクと電解セル内の正極との間を循環する電解液を貯留する。負極用タンクは、この負極用タンクと電解セル内の負極との間を循環する電解液を貯留する。電解セル中での各電解液の酸化還元反応を利用して、レドックスフロー電池の充放電が起こる。
レドックスフロー電池の電解セルは、一般に、複数の単位セルが積層した構造を有している。各単位セルは、隔膜で隔てられた正極室及び負極室を備える。正極室へは正極用タンクから電解液が供給され、負極室へは負極用タンクから電解液が供給される。正極室には正極が、負極室には負極が、それぞれ設けられている。隣合う単位セルの間は、導電性を有する双極板(バイポーラプレート)で仕切られている。これにより、複数の単位セルが電気的に直列に接続されている。
従来、双極板は、熱可塑性樹脂及び導電性カーボンを含有する複合導電材料のシートから構成されている。また、導電性カーボンの割合が高くなると複合導電材料の流動性が低下して成形性が悪化するため、それを防ぐために複合導電材料に可塑剤を含有させている。この場合、双極板から可塑剤が流出すると電解液が汚染されてしまう。それを防ぐために、特許文献1では、双極板に電離放射線を照射することで、熱可塑性樹脂と可塑剤とを結合させることが提案されている。
しかし、特許文献1に記載の技術では、双極板が熱可塑性樹脂から形成されているため、双極板の機械的強度を向上することが困難であり、このため電解セルの耐久性向上が困難であった。
また、双極板が熱可塑性樹脂から形成されていると、双極板の耐熱性が低くなるため、双極板を高温雰囲気に曝露することができず、このため、双極板に加熱を伴う処理を施すことができなかった。例えば双極板上で成形材料を成形してガスケットを形成するにあたり、成形材料を加熱すると双極板が変形してしまうため、ガスケットの形成が困難であった。
更に、双極板が熱可塑性樹脂から形成されていると、成形時の熱可塑性樹脂の流動性を高めることが難しい。また、流動性向上のために可塑剤を使用すると、上述の通り双極板から可塑剤が流出してしまい、それを防止するためには電離放射線の照射という余分な工程が必要となってしまう。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、熱可塑性樹脂を使用せずに、高い機械的強度及び耐熱性を有する双極板を提供すること、並びにこの双極板の製造方法を提供することを、課題とする。
本発明の第1の態様に係る双極板は、レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる双極板であって、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物の硬化物から形成されている。
本発明の第2の態様に係る双極板では、第1の態様において、前記熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂と熱硬化性フェノール樹脂とのうち少なくとも一方の樹脂を含有する。
本発明の第3の態様に係る双極板は、第1又は第2の態様において、前記黒鉛粒子を、60〜80質量%の範囲内の割合で含有する。
本発明の第4の態様に係る双極板は、第1乃至第3のいずれか一の態様において、ガスケットを備える。
本発明の第5の態様に係る双極板では、第4の態様において、前記ガスケットが、エチレン−プロピレン−ジエンゴムとフッ素系ゴムとのうち少なくとも一方のゴム材料から形成されている。
本発明の第6の態様に係る双極板は、第1乃至第5のいずれか一の態様において、前記組成物を加熱圧縮成形することで製造されたものである。
本発明の第7の態様に係る双極板では、第1乃至第6のいずれか一の態様において、この双極板からスキン層が除去されている。
本発明の第8の態様に係る双極板では、第7の態様において、ウエットブラスト処理によって前記スキン層が除去されている。
本発明の第9の態様に係る双極板の製造方法は、レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる双極板を製造する方法であって、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物を加熱圧縮成形する工程を含む。
本発明の第10の態様に係る双極板の製造方法は、第9の態様において、前記組成物を加熱圧縮成形することで得られた成形体からスキン層を除去する工程を含む。
本発明の第11の態様に係る双極板製造方法では、第10の態様において、前記成形体にウエットブラスト処理を施すことで前記スキン層を除去する。
本発明によれば、熱硬化性樹脂を含有する組成物を用いることで、耐熱性及び機械的強度が高い双極板が得られる。
以下、発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る双極板1は、レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる。この双極板1は、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物の硬化物から形成されている。
本実施形態のように組成物が熱硬化性樹脂を含有すると、熱可塑性樹脂が使用される場合と比較して、双極板1の耐熱性及び機械的強度が高くなる。このため、双極板1を備える電解セルの耐熱性及び機械的強度も高くなる。
更に、本実施形態では、組成物が熱硬化性樹脂を含有するため、組成物中の黒鉛粒子の割合が高くなっても、成形時の組成物の流動性が低下しにくい。組成物の成形方法は特に制限されないが、組成物が加熱圧縮成形されることで双極板1が得られる場合には、組成物の成形性が特に良好になる。このため、組成物中の黒鉛粒子の割合が高くなっても、組成物の良好な成形性が確保される。また、組成物に可塑剤を含有させる必要がなくなる。組成物が可塑剤を含有しなければ、双極板1から可塑剤が溶出することがなくなる。このため、本実施形態では、組成物が可塑剤を含有しないことが好ましい。但し、組成物が可塑剤を含有してもよい。
本実施形態では、組成物中の熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂と熱硬化性フェノール樹脂とのうち少なくとも一方の樹脂を含有することが好ましい。この場合、双極板1の耐熱性及び機械的強度が特に高くなる。
本実施形態では、双極板1が、黒鉛粒子を、60〜80質量%の範囲内の割合で含有することが好ましい。この黒鉛粒子の割合が60質量%以上であると、双極板1の導電性が特に高くなる。この割合は更に65質量%以上であることが好ましい。また、この黒鉛粒子の割合が80質量%以下であると、成形時の組成物の流動性が特に良好になる。この黒鉛の割合が65〜80質量%の範囲内であれば特に好ましい。
本実施形態では、黒鉛粒子の結晶化度が高いことが好ましい。この場合、双極板1の導電性が向上する。
本実施形態では、黒鉛粒子の平均圧縮高度が高いことも好ましい。この場合、双極板1の機械的強度が特に高くなる。
本実施形態では、双極板1が、ガスケット2を備えてもよい。この場合、ガスケット2が、電解セルからの電解液の漏出を抑制するために利用されうる。
ガスケット2の材質は特に制限されないが、特にガスケット2が、エチレン−プロピレン−ジエンゴムとフッ素系ゴムとのうち少なくとも一方のゴム材料から形成されていることが好ましい。この場合、ガスケット2の耐酸性が向上し、ガスケット2が電解水によって劣化しにくくなる。更に、双極板1を備える電解セルを組み立てる際に、シールのための部材が不要となるため、電解セルの組み立て時にシールのための部材を取り付ける手間が削減される。
本実施形態では、双極板1が製造されるにあたり、組成物を加熱圧縮成形することが好ましい。この場合、組成物の成形性が向上する。更に、双極板1内の黒鉛粒子の配向に異方性が生じにくくなる。このため、双極板1内に、部分的な強度の低下及び部分的な導電性の低下が生じにくくなり、双極板1の均質性が高くなる。
本実施形態では、双極板1からスキン層が除去されていることが好ましい。この場合、双極板1の接触抵抗率が低くなる。尚、スキン層とは、双極板1の表層に形成される、黒鉛粒子を含まない層のことである。
双極板1からスキン層を除去するためには、例えば組成物を加熱圧縮成形することで得られた成形体からスキン層を除去する。これにより、スキン層が除去された双極板1が得られる。
スキン層の除去方法は、制限されないが、特に成形体にウエットブラスト処理を施すことでスキン層を除去することが好ましい。この場合、ブラスト処理の程度に、ばらつきが生じにくくなる。このため双極板1の品質の安定性が高くなる。
以下、本実施形態について、更に詳しく説明する。
本実施形態に係る双極板1は、平板状であり、第一の主面13(負極側面)と、第一の主面13とは反対側に位置する+第二の主面14(正極側面)とを、備えている。本実施形態に係る双極板1を、図1乃至5に示す。図1は双極板1の第一の主面13側の平面図、図2は双極板1の第二の主面14側の平面図、図3はガスケット2を備える双極板1の第一の主面13側の平面図、図4はガスケット2を備える双極板1の第二の主面14側の平面図である。図5は、ガスケット2を備える双極板1の断面図である。
本実施形態では、双極板1の第一の主面13と第二の主面14の各々には、電解液を誘導するための溝15が形成されている。第一の主面13と第二の主面14の各々は、溝15が形成されている領域(以下、中心領域16ともいう)と、中心領域16を取り囲む、溝15が形成されていない領域(以下、外周領域17ともいう)とを備える。溝15は、中心領域16の全体に亘って形成されている。また、本実施形態では、双極板1には、双極板1を貫通し、且つ第一の主面13と第二の主面14の各々の外周領域17で開口する、孔18が形成されている。本実施形態では、孔18は、負極側供給孔181、負極側排出孔182、正極側供給孔183、及び正極側排出孔184という、四つの孔を含んでいる。更に、第一の主面13の外周領域17には、溝15と負極側供給孔181とを連通する凹所19(第一の凹所191)、並びに溝15と負極側排出孔182とを連通する凹所19(第二の凹所192)が、形成されている。これにより、第一の主面13における溝15は、負極側供給孔181及び負極側排出孔182に連通し、正極側供給孔183及び正極側排出孔184には連通しない。第二の主面14の外周領域17には、溝15と正極側供給孔183とを連通する凹所19(第三の凹所193)、並びに溝15と正極側排出孔184とを連通する凹所19(第四の凹所194)が、形成されている。これにより、第二の主面14における溝15は、負極側供給孔181及び負極側排出孔182に連通せずに、正極側供給孔183及び正極側排出孔184に連通する。
本実施形態では、双極板1の第一の主面13と第二の主面14の各々の上には、ガスケット2が積層している。第一の主面13に積層しているガスケット2を第一のガスケット201、第二の主面14に積層しているガスケット2を第二のガスケット202という。このガスケット2は、外周領域17上に積層している。ガスケット2には、中心領域16に対応する位置を貫通する孔21が形成されている。ガスケット2には、負極側供給孔181、負極側排出孔182、正極側供給孔183、及び正極側排出孔184にそれぞれ対応する第一の孔221、第二の孔222、第三の孔223及び第四の孔224も、形成され、これらの孔221,222,223,224が、ガスケット2を貫通している。また、双極板1の外周領域17における連通凹所191,192,193,194の各々の開口は、ガスケット2で覆われている。
双極板1は、上記の通り、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物の硬化物から形成されている。
熱硬化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂、熱硬化性フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、及びベンゾオキサジン樹脂からなる群から選ばれる、少なくとも一種の樹脂を含有することができる。これらのうち、特にエポキシ樹脂及び熱硬化性フェノール樹脂のうち、少なくとも一方の樹脂が、用いられることが好ましい。この場合、双極板1の耐熱性及び機械的強度が特に高くなる。尚、酸性の電解液に対する双極板1の耐久性を高めるためには、熱硬化性樹脂が、エステル結合を備える樹脂、アミド結合を備える樹脂、及びイミド結合を備える樹脂を、含有しないことが好ましい。
エポキシ樹脂は、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、及びビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂を含有することが好ましい。これらの樹脂は、良好な溶融粘度を有すると共に不純物が少なく、特にイオン性不純物が少ない点で優れている。
エポキシ樹脂が使用される場合、組成物は、更にエポキシ樹脂の硬化剤を含有する。硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化させる能力を有するのであれば特に限定されないが、フェノール系化合物を必須成分とすることが好ましい。このフェノール系化合物は、例えばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂等の各種多価フェノール樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含有する。フェノール系化合物が用いられる場合、フェノール系化合物の1当量に対するエポキシ樹脂の当量の値が、0.8〜1.2の範囲内であることが好ましい。
熱硬化性樹脂として熱硬化性フェノール樹脂が用いられる場合は、特に開環重合により重合反応が進行するフェノール樹脂が用いられることが好ましい。このようなフェノール樹脂としては、例えばベンゾオキサジン樹脂が挙げられる。この場合は、成形工程で脱水によるガスが発生しないので成形品中にボイドが発生しにくくなり、双極板1への電解液の浸透が効果的に抑制される。レゾール型フェノール樹脂が用いられることも好ましく、例えば13C−NMR分析の結果、オルト−オルト結合割合25〜35%、オルト−パラ結合割合60〜70%、パラ−パラ結合割合5〜10%である構造を有するレゾール型フェノール樹脂が用いられることが好ましい。レゾール樹脂は通常液状であるが、その軟化点は容易に調整されうる。例えば融点が70〜90℃のレゾール型フェノール樹脂も容易に得られる。これにより、組成物の変化が少なくなり、成形時の取り扱い性が向上する。この融点が70℃未満であると、組成物中で成分の凝集が生じやすくなって、取り扱い性が低下するおそれがある。
黒鉛粒子は、双極板1の電気比抵抗の低減することで、双極板1の導電性を向上する。組成物中の黒鉛粒子の割合は、組成物中の固形分全量に対して60〜80質量%の範囲であることが好ましい。すなわち、双極板1中の黒鉛粒子の割合が、60〜80質量%の範囲内であることが好ましい。黒鉛粒子の割合が60質量%以上であることで、双極板1に充分に優れた導電性が付与されるようになる。この割合が80質量%以下であることで、組成物に充分に優れた成形性が付与されると共に双極板1に充分に優れたガス透過性が付与される。
黒鉛粒子は、人造黒鉛粉及び天然黒鉛粉の、いずれであってもよい。天然黒鉛粉には導電性が高いという利点があり、人造黒鉛粉には天然黒鉛粉に比べて導電性は多少劣るものの、異方性が少ないという利点がある。例えば黒鉛粒子として、メソカーボンマイクロビーズなどの炭素質を黒鉛化して得られる黒鉛粒子、石炭系コークスや石油系コークスを黒鉛化して得られる黒鉛粒子、黒鉛電極や特殊炭素材料の加工粉、天然黒鉛、キッシュ黒鉛、膨張黒鉛等のから選択される、一種以上が用いられる。
黒鉛粒子は、精製されていることが好ましい。この場合は、黒鉛粒子中の灰分やイオン性不純物の含有量が低くなるため、双極板1からの不純物の溶出が抑制される。
黒鉛粒子の平均粒径は、10〜100μmの範囲であることが好ましい。この平均粒径が10μm以上であることで、組成物の成形性が優れたものとなる。この平均粒径が30μm以上であれば、更に良好な結果が得られる。また、この平均粒径が100μm以下であれば、双極板1の表面平滑性が、更に向上する。この平均粒径が70μm以下であれば、更に良好な結果が得られる。
尚、黒鉛粒子の平均粒径は、レーザ回折・散乱式粒度分析計(日機装株式会社製のマイクロトラックMT3000IIシリーズなど)で、レーザ回折散乱法により測定される、体積平均粒径である。
組成物及び双極板1が含有する黒鉛粒子の結晶性が高いことが、好ましい。双極板1がこのような黒鉛粒子を含有すると、双極板1の導電性が高くなる。真密度の高い黒鉛粒子は、結晶性が高いといえる。黒鉛粒子の真密度は、2.22g/cm3以上であることが好ましい。
結晶性の高い黒鉛粒子は、各種の天然黒鉛粉からなる群から適宜選択され得る。黒鉛粒子として、結晶性の高い人造黒鉛粉(例えば結晶性向上のための処理が施された人造黒鉛粉)が使用されてもよい。
上記の通り、黒鉛粒子の平均圧縮高度が高いと、双極板1の機械的強度が特に高くなる。組成物及び双極板1が含有する黒鉛粒子全体中には、平均圧縮強度の異なる複数の粒子群が含まれてもよい。粒子群とは、複数の粒子からなる集団である。黒鉛粒子の圧縮強度が高いと、双極板1の強度も向上する。平均圧縮強度15MPa以上の粒子群の割合が、黒鉛粒子全体の15質量%以上あれば好ましく、20質量%以上であれば更に好ましく、50質量%以上では特に好ましい
組成物は、必要に応じて触媒(硬化促進剤)を含有してもよい。触媒としては、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の三級アミン類、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類等が挙げられる。組成物中の触媒の割合は、組成物中の熱硬化性樹脂と硬化剤の合計量に対して、0.5〜3質量%の範囲内であることが好ましい。
組成物は、必要に応じて触媒(硬化促進剤)を含有してもよい。触媒としては、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の三級アミン類、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類等が挙げられる。組成物中の触媒の割合は、組成物中の熱硬化性樹脂と硬化剤の合計量に対して、0.5〜3質量%の範囲内であることが好ましい。
触媒として、測定開始温度30℃、昇温速度10℃/分、保持温度120℃、保持温度での保持時間30分の条件で加熱された場合の重量減少が5%以下である、2位に炭化水素基を有する置換イミダゾールが、使用されてもよい。この置換イミダゾールとしては、特に2位の炭化水素基の炭素数が6〜17の置換イミダゾールが好ましい。この置換イミダゾールの具体例としては、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール等が挙げられる。
組成物は、更に内部離型剤を含有してもよい。内部離型剤としては、適宜の材料が用いられうる。特にこの内部離型剤が、120〜190℃において、組成物中の熱硬化性樹脂及び硬化剤と相溶せずに相分離する性質を有することが好ましい。このような内部離型剤として、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、及び長鎖脂肪酸系のワックスから選ばれる、少なくとも一種が用いられることが好ましい。このような内部離型剤が組成物の成形過程で熱硬化性樹脂及び硬化剤と相分離することで、離型性向上作用が良好に発揮される。
内部離型剤の使用量は、双極板1の形状の複雑さ、溝15の深さ、抜き勾配など金型面との離形性の容易さなどが考慮されて、適宜設定される。特に組成物全量に対する内部離型剤の割合が0.1〜2.5質量%の範囲であることが好ましい。この割合が0.1質量%以上であると金型成形時に十分な離型性が発現し、この割合が2.5質量%以下であると内部離型剤によって双極板1の表面の親水性が阻害されることが、十分に抑制される。この内部離型剤の割合は0.1〜1質量%の範囲であれば更に好ましく、0.1〜0.5質量%の範囲であれば特に好ましい。
組成物は、必要に応じてカップリング剤等の添加剤を含有してもよい。カップリング剤としては、シリコン系のシラン化合物、チタネート系、アルミニウム系のカップリング剤などが挙げられる。特にシリコン系のカップリング剤のうち、エポキシランカップリング剤が適している。カップリング剤は黒鉛粒子の表面に予め噴霧等により付着されていてもよい。エポキシランカップリング剤の使用量は、組成物の固形分全体に対して、0.5〜1.5質量%の範囲であることが好ましい。この範囲において、カップリング剤が双極板1表面にブリードすることが、充分に抑制される。
組成物は、更に炭素繊維や金属繊維などの短繊維を含有してもよい。また、組成物は、双極板1に必要な機能が確保される範囲内で、種々の添加剤を含有してもよい。但し、組成物は、可塑剤を含有しないことが好ましい。
組成物は、溶媒を含有してもよい。特に薄型の双極板1が作製される場合には、組成物が溶媒を含有することで、この組成物が液状(ワニス状及びスラリー状を含む)に調製されてもよい。溶媒は、例えばメチルエチルケトン、メトキシプロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒から選択される一種以上を含有することができる。
双極板1中のイオン性不純物の含有量は少ないことが好ましく、特に双極板1中のナトリウム含量が5質量ppm以下、塩素含量が5質量ppm以下であることが好ましい。そのためには、組成物中のイオン性不純物の含有量が低いことが好ましい。尚、イオン性不純物の含有量は、対象物の抽出水中のイオン性不純物の量に基づいて導出される。前記抽出水は、対象物10gに対してイオン交換水100mlの割合で、イオン交換水中に対象物を投入し、90℃で50時間処理することで得られる。抽出水中のイオン性不純物は、イオンクロマトグラフィにて評価される。この抽出水中のイオン性不純物量に基づいて、対象物中のイオン性不純物の量が、対象物に対する質量比に換算して導出される。
組成物は、双極板1のTOC(total organic carbon)が、100ppm以下となるように調製されることが好ましい。双極板1のTOCが100ppm以下となると、レドックスフロー電池の特性低下が更に抑制される。TOCは、双極板1の質量10gに対してイオン交換水100mlの割合で、イオン交換水中に双極板1が投入され、90℃で50時間処理された後の水溶液を用いて測定される数値である。TOCは、例えばJIS K0102に準拠して、株式会社島津製作所製の全有機炭素分析装置「TOC−50」などで測定される。測定にあたっては、サンプルの燃焼により発生するCO2濃度が非分散型赤外線ガス分析法で測定され、サンプル中の炭素濃度が定量される。この炭素濃度の測定によって、有機物質濃度が間接的に測定され、サンプル中の無機炭素(IC)、全炭素(TC)が測定され、全炭素と無機炭素の差(TC−IC)から全有機炭素(TOC)が計測される。TOCの値は、組成物を構成する各成分として高純度の成分が選択されたり、更に樹脂の当量比が調整されたり、成形時に後硬化処理がおこなわれたりすることで、低減される。
組成物は、例えば上記のような成分が任意の順序で所定の割合で混合されることで、調製される。成分の混合のためには、例えばプラネタリミキサ、リボンブレンダー、レディゲミキサ、ヘンシェルミキサ、ロッキングミキサ、ナウタミキサ等の混合機が、用いられる。
組成物が成形されることで、双極板1が得られる。或いは、組成物が成形されることで得られる成形体に、更に機械的加工、表面処理等の処理が施されることで、双極板1が得られる。
組成物を成形する方法は、例えば射出成形法、トランスファ成形法、圧縮成形法、押出成形法等の適宜の金型成形法から、選択される。特に加熱圧縮成形法が採用されると、双極板1の寸法精度の向上、並びに双極板1の機械的強度の向上が、図られる。
加熱圧縮成形法が採用される場合、減圧条件下又は真空条件下に金型が配置された状態で、この金型によって組成物が成形されることが好ましい。この場合、成形体或いは双極板1の密度ばらつきが低減すると共に、成形体或いは双極板1の厚み精度が高くなる。特に、金型の周囲の真空度が80kPa以上であることが好ましく、95kPa以上であれば更に好ましい。この真空度の上限は特に制限されないが、実用上は100kPaまでである。
加熱圧縮成形時の加熱温度及び圧縮圧力は、組成物の組成、成形厚みなどにもよるが、例えば加熱温度120〜190℃の範囲、圧縮圧力1〜40MPaの範囲で設定されることが好ましい。また、成形時間が15秒〜600秒の範囲で設定されることが好ましい。
圧縮成形後、金型が冷却されてから、金型から成形体或いは双極板1が取り出される。この成形体或いは双極板1に、更に、加熱処理が施されてもよい。この加熱処理における加熱温度は150〜180℃の範囲であることが好ましく、加熱時間は30秒〜1時間の範囲であることが好ましい。
組成物が成形されることで得られた成形体からスキン層が除去されることで、双極板1が得られることが、好ましい。この場合、この場合、双極板1の接触抵抗率が低くなる。第一の主面13と第二の主面14の各々において、スキン層が除去されることが好ましい。
特に、成形体にウエットブラスト処理が施されることで、成形体からスキン層が除去されることが好ましい。ウエットブラスト処理のために用いられる研磨材(砥粒)の材質としては、特に制限されないが、アルミナ、炭化ケイ素、ジルコニア、ガラス、ナイロン、ステンレス等が、挙げられる。研磨材の平均粒径は、適宜設定されるが、3〜200μmの範囲内であることが好ましい。尚、研磨材の平均粒径は、累積高さ50%点の粒子径(d50)である。
ウエットブラスト処理にあたっては、成形体の両面に同時に混合液を噴射することが好ましい。この場合、成形体の両面から、同時にスキン層が除去される。
ガスケット2は、例えば天然ゴム、シリコーンゴム、SIS共重合体、SBS共重合体、SEBS、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、クロロプレンゴム、アクリルゴム、フッ素系ゴム等などから選択されるゴム材料から形成される。特に、上述の通り、ガスケット2が、エチレン−プロピレン−ジエンゴムとフッ素系ゴムとのうち少なくとも一方のゴム材料から形成されていることが好ましい。このゴム材料には粘着付与剤が配合されてもよい。
双極板1にガスケット2を積層するにあたっては、例えば、予めシート状又は板状に形成されたガスケット2が、双極板1に接着、融着されるなどして、接合される。
双極板1の表面上でガスケット2を形成するための材料が成形されることで、ガスケット2が、形成されてもよい。この場合、例えば双極板1の表面上でガスケット2を形成するための材料がスクリーン印刷法等により塗布され、続いてこの材料が硬化されることで、双極板1上にガスケット2が、形成されてもよい。例えば未加硫のゴム材料がスクリーン印刷等により双極板1の表面上の所定位置に塗布され、このゴム材料の塗膜が加硫されることで、双極板1の表面上の所定位置に所望の形状のガスケット2が形成されてもよい。前記加硫にあたっては、加熱、電子線などの放射線の照射、或いはその他適宜の加硫方法が採用される。この場合、薄型の双極板1に対してもガスケット2が容易に積層される。
双極板1が金型内にセットされ、この双極板1の表面上の所定位置に未加硫のゴム材料が射出されると共にこのゴム材料が加熱されるなどして加硫されることで、双極板1の表面上の所定位置に所望の形状のガスケット2が形成されてもよい。このように金型成形によりガスケット2が形成されるにあたっては、トランスファ成形のほか、コンプレッション成形、インジェクション成形等の成形法が採用され得る。
金型成形によりガスケット2が形成される場合には、ガスケット2が積層された双極板1が金型から取り出されてから、ガスケット2が、更に加熱されることが好ましい。この場合、ガスケット2の硬化反応が、更に進行し、これにより、ガスケット2からの不純物の溶出が、抑制される。
本実施形態に係る双極板1を備える電解セルの構成について、説明する。
図6に電解セルにおける単セルの分解斜視図を示し、図7に電解セルの一部の断面図を示し、図8に電解セルの別の一部の断面図を示す。この電解セルは、正極32、隔膜4、負極31及び双極板1を備える。複数の双極板1は、各双極板1の第一の主面13が全て同じ方向を向いている状態で、積層している。隣合う双極板1同士の間に、正極32、隔膜4及び負極31が介在している。隣合う双極板1同士のうち、一方の双極板1(便宜上、第一の双極板101という)の第一のガスケット201と、他方の双極板1(便宜上、第二の双極板102という)の第二のガスケット202とが、重なっている。これにより、隣合う双極板1同士の間には、ガスケット2の孔21で囲まれた空間が形成されている。この空間内に隔膜4が、第一の主面13に沿って配置されることで、この空間が仕切られている。これにより、第一の双極板101の第一の主面13と隔膜4との間に負極室51が形成され、第二の双極板102の第二の主面14と隔膜4との間に正極室52が形成されている。
正極室52内には正極32が配置され、負極室51内には負極31が配置される。正極32及び負極31の材質に特に制限はないが、本実施形態では、正極32及び負極31は、カーボンフェルト等の多孔18質な導電体で構成される。負極31は、第一の双極板101の第一の主面13における中心領域16に接することで、第一の双極板101と電気的に接続し、正極32は、第二の双極板102の第二の主面14における中心領域16に接することで、第二の双極板102と電気的に接続している。
また、図8に示すように、複数の双極板1の孔18が重なることで、負極室51に連通する電解液の供給路、負極室51に連通する電解液の排出路、正極室52に連通する電解液の供給路、及び正極室52に連通する電解液の排出路が、形成される。すなわち、複数の双極板1の負極側供給孔181が全て重なることで、負極室51に連通する電解液の供給路が形成されている。この電解液の供給路は、凹所191を介して負極室51に連通する。また、複数の双極板1の負極側排出孔182が全て重なることで、負極室51に連通する電解液の排出路が形成されている。この電解液の排出路は、凹所192を介して負極室51に連通する。また、複数の双極板1の正極側供給孔183が全て重なることで、正極室52に連通する電解液の供給路が形成されている。この電解液の供給路は、凹所193を介して正極室52に連通する。また、複数の双極板1の正極側排出孔184が全て重なることで、正極室52に連通する電解液の排出路が形成されている。この電解液の排出路は、凹所194を介して正極室52に連通する。
また、複数の凹所19の各々の開口をガスケット2が覆うことで、ガスケット2が、凹所19からの電解液の漏出を抑制している。このため、正極室52から負極室51への電解液の流入、及び負極室51から正極室52への電解液の流入が、抑制される。
例えば、電解液を貯留する負極用タンクが、電解セルの負極室51に連通する電解液の供給路及び排出路に接続し、且つ、電解液を貯留する正極用タンクが、電解セルの正極室52に連通する電解液の供給路及び排出路に接続することで、レドックスフロー電池が構成される。
従来の一般的なレドックスフロー電池は、双極板を保持する枠体を備え、複数の枠体が重なると共に枠体間に負極、隔膜、正極が介在することで、電解セルが構成され、この枠体が、電解セル内の負極室及び正極室を外部から遮蔽する。しかしながら、本実施形態では、ガスケット2を備える双極板1が重なるだけで、双極板1の間に負極室51及び正極室52が形成され、更にガスケット2が、負極室51及び正極室52を外部から遮蔽する。このため、本実施形態では、枠体を必要とせずに電解セルが構成され、しかも電解セルからの電解液の漏出が抑制される。
本実施形態によるレドックスフロー電池が使用される場合、負極用タンク内の電解液が、負極用タンクと電解セルとの間で循環すると共に、正極用タンク内の電解液が、正極用タンクと電解セルとの間で循環する。
負極用タンクと電解セルとの間で循環する電解液は、負極用タンクから、電解セルの供給路及び凹所191を通じて、負極室51へ到達し、更に凹所192及び排出路を通じて負極用タンクへ戻る。
本実施形態では、双極板1の第一の主面13に溝15が形成されているため、この溝15が負極室51内で電解液の流動方向を誘導する。このため、負極室51内で電解液が滞留しにくくなる。特に、本実施形態では、溝15が第一の主面13の中心領域16の全体に亘って形成され、この中心領域16に負極31が接しているため、負極31の周囲の全体に亘って、電解液が滞留しにくくなる。このため、負極31表面での酸化反応及び還元反応の反応効率が高くなる。
また、本実施形態では、双極板1の第二の主面14にも溝15が形成されているため、この溝15が正極室52内で電解液の流動方向を誘導する。このため、正極室52内で電解液が滞留しにくくなる。特に、本実施形態では、溝15が第二の主面14の中心領域16の全体に亘って形成され、この中心領域16に正極32が接しているため、正極32の周囲の全体に亘って、電解液が滞留しにくくなる。このため、正極32表面での酸化反応及び還元反応の反応効率が高くなる。
従って、本実施形態では、双極板1の第一の主面13及び第二の主面14の各々に溝15が形成されることで、電解セルにおける電気化学反応の効率が高くなる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこの実施例には限定されない。
[実施例1〜10]
各実施例につき、後掲の表に示す原料成分を攪拌混合機(ダルトン製「5XDMV−rr型」)に後掲の表に示す組成となるように入れて攪拌混合し、得られた混合物を整粒機で粒径500μm以下に粉砕した。
各実施例につき、後掲の表に示す原料成分を攪拌混合機(ダルトン製「5XDMV−rr型」)に後掲の表に示す組成となるように入れて攪拌混合し、得られた混合物を整粒機で粒径500μm以下に粉砕した。
得られた粉砕物を、金型温度185℃、成形圧力35.3MPa、成形時間2分の条件で圧縮成形した。次に金型を閉じたまま除圧し、30秒間保持した後に金型を開き、成形体を取り出した。
得られた成形体の形状は、200mm×250mm、厚み1.5mmであった。成形体の一面には長さ250mm、幅1mm、深さ0.5mmの溝を57本、他面には長さ250mm、幅0.5mm、深さ0.5mmの溝を58本形成した。
この成形体の表面に、マコー株式会社製のウエットブラスト処理装置(形式PFE−300T/N)を用い、砥粒としてアルミナ粒子を含むスラリー用いてブラスト処理を施した後、イオン交換水で洗浄し、更に温風乾燥した。これにより、双極板を得た。
この双極板の第一の主面及び第二の主面の各々における外周領域上に、エチレン−プロピレン−ジエンゴムをスクリーン印刷により塗布した後、加熱加硫することでガスケットを形成した。これにより、エチレン−プロピレン−ジエンゴムから形成されたガスケットを備える双極板を得た。
また、双極板を金型中に配置し、この状態で金型内に硬化性フッ素ゴムを射出すると共に金型を170℃で5分間加熱することで、双極板の第一の主面及び第二の主面の各々における外周領域上に、ガスケットを形成した。続いて金型から双極板を取り出してから、この双極板上のガスケットを常圧下で170℃で1時間熱処理することで硬化反応を更に進行させた。これにより、フッ素ゴムから形成されたガスケットを備える双極板を得た。
[比較例1]
後掲の表に示す原料成分を混合することで、混合物を得た。この混合物を、金型温度320℃10分間加熱・加圧してから、室温まで冷却した。これにより、成形体を得た。
後掲の表に示す原料成分を混合することで、混合物を得た。この混合物を、金型温度320℃10分間加熱・加圧してから、室温まで冷却した。これにより、成形体を得た。
[比較例2,3]
後掲の表に示す原料成分のうち、熱可塑性樹脂を予め乾燥してから、これらの原料成分をタンブラーで10分間混合した。得られた混合物を二軸押出機で、ダイス付近温度190℃、投入口付近温度200℃の条件で押し出してストランドを得た。
後掲の表に示す原料成分のうち、熱可塑性樹脂を予め乾燥してから、これらの原料成分をタンブラーで10分間混合した。得られた混合物を二軸押出機で、ダイス付近温度190℃、投入口付近温度200℃の条件で押し出してストランドを得た。
このストランドを速やかに冷却槽で冷却した後、カッターで切断して、長さ2〜4mmのペレット状の樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を、除湿乾燥機にて80℃で4時間加熱することで乾燥した後、100トン射出成形機及びISO準拠試験片金型(カラープレート、60mm×60mm×2mm、2個取り)を用い、シリンダーの温度をヘッド付近で230℃、材料投入口付近で220℃に設定すると共に、金型温度を70℃に設定して射出成形することで、成形体を得た。
[曲げ強度評価]
各実施例及び比較例において、双極板を作製する場合と同じ方法で80mm×10mm×4mmの寸法の曲げ強度測定用の成形品を作製し、JIS K61911に準拠して曲げ強度を測定した。支点間距離は64mm、クロスヘッドスピードは2mm/分とした。
各実施例及び比較例において、双極板を作製する場合と同じ方法で80mm×10mm×4mmの寸法の曲げ強度測定用の成形品を作製し、JIS K61911に準拠して曲げ強度を測定した。支点間距離は64mm、クロスヘッドスピードは2mm/分とした。
[耐熱性(荷重たわみ温度)]
各実施例及び比較例において、双極板を作製する場合と同じ方法で、10mm×80mm×4mmのサンプルを得た。このサンプルの荷重たわみ温度を、ASTM D648に準拠して測定した。この場合、HDT試験装置3M‐2(株式会社東洋精機製作所社製)を用いてサンプル、ASTM D648に準拠して、1.85MPaの一定荷重をかけて2℃/分℃の割合で昇温させて、試験片の撓みが0.26mmに達した温度を測定する。
各実施例及び比較例において、双極板を作製する場合と同じ方法で、10mm×80mm×4mmのサンプルを得た。このサンプルの荷重たわみ温度を、ASTM D648に準拠して測定した。この場合、HDT試験装置3M‐2(株式会社東洋精機製作所社製)を用いてサンプル、ASTM D648に準拠して、1.85MPaの一定荷重をかけて2℃/分℃の割合で昇温させて、試験片の撓みが0.26mmに達した温度を測定する。
[体積抵抗率]
各実施例及び比較例において、双極板の体積抵抗率をJIS K71194に従って評価した。
各実施例及び比較例において、双極板の体積抵抗率をJIS K71194に従って評価した。
[接触抵抗評価]
各実施例及び比較例において、双極板の厚みを3mmに形成し、この双極板の上下にカーボンペーパーを配置し、更にその上下に銅板を配置し、上下方向に面圧1MPaの圧力をかけた。そして、2枚のカーボンペーパー間の電圧を電圧計で測定すると共に2枚の銅板間の電流を電流計で測定し、その結果から抵抗(平均値)を計算した。なお、使用したカーボンペーパーは、東レ社製のTGP−H−Mシリーズ(090M:厚さ0.28mm、120M:厚さ0.38mm)である。
各実施例及び比較例において、双極板の厚みを3mmに形成し、この双極板の上下にカーボンペーパーを配置し、更にその上下に銅板を配置し、上下方向に面圧1MPaの圧力をかけた。そして、2枚のカーボンペーパー間の電圧を電圧計で測定すると共に2枚の銅板間の電流を電流計で測定し、その結果から抵抗(平均値)を計算した。なお、使用したカーボンペーパーは、東レ社製のTGP−H−Mシリーズ(090M:厚さ0.28mm、120M:厚さ0.38mm)である。
[成形性]
各実施例及び比較例で得られた双極板の厚みをマイクロメータで、一つの双極板につき異なる12箇所の位置で測定した。各実施例につき50個のサンプルについて測定をおこない、厚みのばらつきが±15μmを超えるサンプルを不良と判定し、不良と判定されたサンプル数により成形性を評価した。
各実施例及び比較例で得られた双極板の厚みをマイクロメータで、一つの双極板につき異なる12箇所の位置で測定した。各実施例につき50個のサンプルについて測定をおこない、厚みのばらつきが±15μmを超えるサンプルを不良と判定し、不良と判定されたサンプル数により成形性を評価した。
[耐酸性評価]
pH1の硫酸水溶液に浸し、90℃に加熱した状態で50時間の処理行った後の重量減少を確認した
pH1の硫酸水溶液に浸し、90℃に加熱した状態で50時間の処理行った後の重量減少を確認した
これらの結果によれば、実施例1〜10では、双極板の機械的強度及び耐熱性が向上し、且つこの双極板の体積抵抗率及び接触抵抗が低くなることが、確認された。更にこれらの実施例では、成形材料の流動性が高いため、成形性が向上した。
一方、比較例1では、成形材料の流動性が充分に高くなく、このため成形性が悪かった。また、接触抵抗の値が比較的大きくなった。
また比較例2では、双極板の機械的強度及び耐熱性が低く、且つこの双極板の体積抵抗率及び接触抵抗の値が大きくなることが、確認された。また、この比較例2では、成形材料の流動性が充分に高くなく、このため成形性が悪かった。更に、比較例3では、黒鉛含有量が高くなることで成形材料の流動性が非常に悪化した結果、成形体を得ることができなかった。このため、比較例3では性能評価が不可能であった。
尚、表中の各成分の詳細は次の通りである。
・熱硬化性樹脂A:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、品番EOCN−1020−75、エポキシ当量199、融点75℃)。
・熱硬化性樹脂B:レゾール型フェノール樹脂(群栄化学工業株式会社製、「サンプルA」、融点75℃、13C−NMR分析によるオルト−オルト25〜35%、オルト−パラ60〜70%、パラ−パラ5〜10%)。
・硬化剤A:ノボラック型フェノール樹脂(群栄化学工業株式会社製、品番PSM6200、OH当量105)。
・硬化剤B:多官能フェノール樹脂(明和化成株式会社製、品番MEH−7500、OH当量100)。
・硬化促進剤:トリフェニルホスフィン(北興化学工業株式会社製、品番TPP)。
・PPS:ポリフェニレンスルフィド樹脂、トープレン製「LG01G」、直鎖型PPS樹脂、溶融粘度6.0Pa・s(パラレルレート法:温度300℃、角速度100rad/sによる)。
・PP:ポリプロピレン樹脂、プライムポリマー株式会社製、品番J−466HP。
・黒鉛粒子A:平均粒子径55μm、人造黒鉛。平均圧縮強度16MPa、真比重2.24g/cm3。
・黒鉛粒子B:平均粒子径43μm、天然黒鉛。平均圧縮強度5MPa、真比重2.27g/cm3。
・カップリング剤:エポキシシラン(日本ユニカー株式会社製、品番A187)。
・ワックスA:天然カルナバワックス(大日化学工業株式会社製、品番H1−100、融点83℃)。
・ワックスB:モンタン酸ビスアマイド(大日化学工業株式会社製、品番J−900、融点123℃)。
・熱硬化性樹脂A:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、品番EOCN−1020−75、エポキシ当量199、融点75℃)。
・熱硬化性樹脂B:レゾール型フェノール樹脂(群栄化学工業株式会社製、「サンプルA」、融点75℃、13C−NMR分析によるオルト−オルト25〜35%、オルト−パラ60〜70%、パラ−パラ5〜10%)。
・硬化剤A:ノボラック型フェノール樹脂(群栄化学工業株式会社製、品番PSM6200、OH当量105)。
・硬化剤B:多官能フェノール樹脂(明和化成株式会社製、品番MEH−7500、OH当量100)。
・硬化促進剤:トリフェニルホスフィン(北興化学工業株式会社製、品番TPP)。
・PPS:ポリフェニレンスルフィド樹脂、トープレン製「LG01G」、直鎖型PPS樹脂、溶融粘度6.0Pa・s(パラレルレート法:温度300℃、角速度100rad/sによる)。
・PP:ポリプロピレン樹脂、プライムポリマー株式会社製、品番J−466HP。
・黒鉛粒子A:平均粒子径55μm、人造黒鉛。平均圧縮強度16MPa、真比重2.24g/cm3。
・黒鉛粒子B:平均粒子径43μm、天然黒鉛。平均圧縮強度5MPa、真比重2.27g/cm3。
・カップリング剤:エポキシシラン(日本ユニカー株式会社製、品番A187)。
・ワックスA:天然カルナバワックス(大日化学工業株式会社製、品番H1−100、融点83℃)。
・ワックスB:モンタン酸ビスアマイド(大日化学工業株式会社製、品番J−900、融点123℃)。
1 双極板
2 ガスケット
2 ガスケット
Claims (11)
- レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる双極板であって、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物の硬化物から形成されていることを特徴とする双極板。
- 前記熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂と熱硬化性フェノール樹脂とのうち少なくとも一方の樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の双極板。
- 前記黒鉛粒子を、60〜80質量%の範囲内の割合で含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の双極板。
- ガスケットを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の双極板。
- 前記ガスケットが、エチレン−プロピレン−ジエンゴムとフッ素系ゴムとのうち少なくとも一方のゴム材料から形成されていることを特徴とする請求項4に記載の双極板。
- 前記組成物を加熱圧縮成形することで製造されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の双極板。
- スキン層が除去されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の双極板。
- ウエットブラスト処理によって前記スキン層が除去されていることを特徴とする請求項7に記載の双極板。
- レドックスフロー電池における単位セル間を仕切るために用いられる双極板を製造する方法であって、熱硬化性樹脂と黒鉛粒子とを含有する組成物を加熱圧縮成形する工程を含むことを特徴とする双極板の製造方法。
- 前記組成物を加熱圧縮成形することで得られた成形体からスキン層を除去する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の双極板の製造方法。
- 前記成形体にウエットブラスト処理を施すことで前記スキン層を除去することを特徴とする請求項10に記載の双極板の製造方法。
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