JP2014203538A - シールドコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】アウタハウジングの小型化を図る。【解決手段】本発明は、金属製の筐体20の内外を貫通させた取付孔21に取り付けられるシールドコネクタ10であって、芯線81Aがシールド線81Cによって覆われてなる電線81と、この電線81を通す電線挿通孔93を有し、筐体20に同筐体20の外側からボルト締結されるアルミダイキャスト製のアウタハウジング90と、電線81の端末に露出させた芯線81Aに圧着される雌端子82と、この雌端子82を内部に収容する樹脂製のインナハウジング100と、雌端子82に接続される雄端子34を有し、取付孔21に筐体20の外側から嵌合するとともにインナハウジング100が筐体20の外側から嵌合する雄コネクタ30とを備え、雄コネクタ30は、筐体20に同筐体20の内側からボルト締結される構成としたところに特徴を有する。【選択図】図9
Description
本発明は、シールドコネクタに関する。
従来、シールド電線に接続されるシールドコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。シールド電線の中心部に芯線が配され、この芯線の外側へ順に絶縁用の内部シース、編組線、外部被覆がそれぞれ同心で配されている。シールド電線の端末では、内部シースが皮剥ぎされて芯線が露出され、この露出部分に雌端子のバレル部が接続されている。また、芯線が露出された部分の直後には外部被覆が所定長さ範囲に亘って皮剥ぎされ、ここに露出された編組線は外部被覆へと反転させられることにより、内部シースが露出されている。さらに、反転された編組線にはかしめリングが接続されている。このかしめリングは導電性の金属によって形成され、前半部が小径部をなし、後半部は大径部となった段付きの円筒形状に形成されている。このうちの小径部を編組線に対しかしめ付けることで全体の固定がされている。
シールドコネクタは合成樹脂製の雌ハウジングを有しており、この雌ハウジングは、雌端子を収容する内側筒部と、この内側筒部の前半部を外側から取り囲む外側筒部とからなる。この内側筒部の内部には、角筒状をなす雌シールドシェルが装着されており、この雌シールドシェルにかしめリングの大径部が接続されている。雌ハウジングを相手側コネクタの雄ハウジングに嵌合させると、この雄ハウジングに設けられた雄シールドシェルと雌シールドシェルとがシールド接続された状態となる。
しかしながら、シールドコネクタの設置環境によっては、アルミダイキャスト製のアウタハウジングを使用する場合があり、このアウタハウジングの内部に、合成樹脂製のインナハウジングを別途組み付けた上で、このインナハウジングに雄コネクタを嵌合させる場合がある。アウタハウジングは、金属製の筐体に外側からボルト締結されるのが一般的であり、雄コネクタについても金属製のケースに外側からボルト締結されるのが一般的である。このため、アウタハウジングは雄コネクタのボルト締結部も含めて全体を覆うようにして大きめに形成しなくてはならず、アウタハウジングの大型化を招いていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アウタハウジングの小型化を図ることを目的とする。
本発明は、金属製の筐体の内外を貫通させた取付孔に取り付けられるシールドコネクタであって、芯線がシールド線によって覆われてなる電線と、この電線を通す電線挿通孔を有し、筐体に同筐体の外側からボルト締結されるアルミダイキャスト製のアウタハウジングと、電線の端末に露出させた芯線に圧着される雌端子と、この雌端子を内部に収容する樹脂製のインナハウジングと、雌端子に接続される雄端子を有し、取付孔に筐体の外側から嵌合するとともにインナハウジングが筐体の外側から嵌合する雄コネクタとを備え、雄コネクタは、筐体に同筐体の内側からボルト締結される構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、雄コネクタを筐体の内側からボルト締結するようにしたから、雄コネクタを筐体の外面にボルト締結しなくてもよい。したがって、雄コネクタのボルト締結部も含めて雄コネクタ全体を覆うようにしてアウタハウジングを大きめに形成しなくてもよく、アウタハウジングの小型化を図ることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
筐体には、雄コネクタがボルト締結される締結座が設けられており、この締結座は、取付孔の内部に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、取付孔の内部に締結座を設けることができるため、筐体の内部に締結座を設けるよりもインナハウジングを小型化できる。
筐体には、雄コネクタがボルト締結される締結座が設けられており、この締結座は、取付孔の内部に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、取付孔の内部に締結座を設けることができるため、筐体の内部に締結座を設けるよりもインナハウジングを小型化できる。
筐体の内部に回路基板が配置されており、雄端子の一端が雌端子に接続される一方、雄端子の他端が回路基板に接続される構成としてもよい。
このような構成によると、雄コネクタが筐体にボルト締結されているから、アウタハウジングを筐体にボルト締結したときに、雄コネクタが筐体の内部側に押し込まれるなどして回路基板との接続部分に応力が加わることを防止できる。
このような構成によると、雄コネクタが筐体にボルト締結されているから、アウタハウジングを筐体にボルト締結したときに、雄コネクタが筐体の内部側に押し込まれるなどして回路基板との接続部分に応力が加わることを防止できる。
筐体の外面における取付孔の開口縁部には装着穴が設けられており、雄コネクタは、取付孔に正規の嵌合姿勢で嵌合したときに装着穴に嵌合する装着突起を有している構成としてもよい。
このような構成によると、装着突起が装着穴に嵌合するように雄コネクタを取付孔に嵌合させればよいため、雄コネクタの誤結防止を行うことができる。
このような構成によると、装着突起が装着穴に嵌合するように雄コネクタを取付孔に嵌合させればよいため、雄コネクタの誤結防止を行うことができる。
本発明によれば、アウタハウジングの小型化を図ることができる。
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図18の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシールドコネクタ10は、雄コネクタ30と、雌コネクタ50とを備えて構成され、このうち雌コネクタ50は、図1に示すように、バックカバー60、ゴム栓70、端子付き電線80、アウタハウジング90、インナハウジング100、ゴムパッキン110などを備えて構成されている。雌コネクタ50は、図3に示すように、金属製の筐体20に取り付けられた雄コネクタ30に嵌合可能とされており、一対の外側ボルトB1によってアウタハウジング90を筐体20にボルト締結することにより、雌雄両コネクタ30、50が嵌合状態に保持される。
本発明の実施形態を図1ないし図18の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシールドコネクタ10は、雄コネクタ30と、雌コネクタ50とを備えて構成され、このうち雌コネクタ50は、図1に示すように、バックカバー60、ゴム栓70、端子付き電線80、アウタハウジング90、インナハウジング100、ゴムパッキン110などを備えて構成されている。雌コネクタ50は、図3に示すように、金属製の筐体20に取り付けられた雄コネクタ30に嵌合可能とされており、一対の外側ボルトB1によってアウタハウジング90を筐体20にボルト締結することにより、雌雄両コネクタ30、50が嵌合状態に保持される。
筐体20は、例えば機器を収容する金属製のケースとされており、このようなケースは、一対の半割体を互いに組み付けることによって構成されている。この筐体20には、図2に示すように、横長の角孔形状をなす取付孔21が貫通して形成されている。取付孔21の上側開口縁部には、凹状をなす装着穴22が形成されており、この装着穴22は、筐体20の外側に開口している。また、取付孔21の上下両側には、一対の外側ボルトB1が螺合する一対の固定穴23が形成されており、これらの固定穴23は、筐体20の外側に開口している。
雄コネクタ30は、図2に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング31を有し、この雄ハウジング31は、取付孔21に嵌合可能な横長の略方形をなす外周形状とされている。雄ハウジング31の内部には、一対の嵌合凹部32が形成されている。これらの嵌合凹部32は横並びに配され、図3に示すように、雄ハウジング31が取付孔21に嵌合した状態で筐体20の外側に開口する形態をなしている。なお、以下において雄コネクタ30および雌コネクタ50の構成を説明する場合に、取付孔21に嵌合する側(筐体20の内部に向かう側)を前側とし、取付孔21から離脱する側(筐体20の外部に向かう側)を後側とする。
雄ハウジング31の後端部の上面には、装着突起35が形成されている。この装着突起35はL字状に屈曲しており、雄ハウジング31の上面から上方に突出した後、直角に向きを変えて前側に突出している。装着突起35の突出端部は、図3に示すように、雄コネクタ30が取付孔21に正規の嵌合姿勢で嵌合したときに装着穴22に嵌合するようになっている。これにより、雄コネクタ30を取付孔21に対して上下逆に嵌合する誤結が防止可能となっている。
一方、雄ハウジング31の後端部の四隅には、取付孔21への嵌合動作を停止させて前止まりを行う複数の前止まり部37が形成されている。これらの前止まり部37のうち上側に位置する左右一対の前止まり部37は、雄ハウジング31の上面から上方に突出し、下側に位置する左右一対の前止まり部37は、雄ハウジング31の下面から下方に突出している。上側の前止まり部37の方が下側の前止まり部37よりも長めに突出して形成されている。
また、図9に示すように、嵌合凹部32の奥壁(雄ハウジング31の前端壁)33には、雄端子34が圧入により保持されている。雄端子34は、奥壁33を貫通する形態をなしている。雄端子34の一端側(前端側)は、筐体20の内部に向かって前方に突出して回路基板CBのスルーホール(図示せず)に半田付けにより接続されている。一方、雄端子34の他端側(後端側)は、嵌合凹部32の内部において後方に突出している。
雄端子34は、奥壁33の上下方向中央位置よりもやや上側に偏心した位置に圧入されている。この結果、奥壁33の上下方向中央位置よりやや下側にはスペースが確保され、このスペースに仮固定穴36が開設されている。この仮固定穴36は、筐体20の内側に開口する形態をなしている。この仮固定穴36には、筐体20の内側から内側ボルトB2が螺合するようになっている。
取付孔21の内部には、締結座24が形成されている。この締結座24は、取付孔21の両端開口のうち筐体20の内側に面した内側開口の内側に形成されている。また、締結座24は、内側ボルトB2の頭部を受ける座面24Bを有している。図15に示すように、取付孔21の下面と両側面に亘って締結座24が形成されている。また、締結座24は横長の略長方形状とされ、その中央部には、内側ボルトB2を筐体20の内側から外側に挿通させるボルト挿通孔24Aが貫通して形成されている。このボルト挿通孔24Aには、内側ボルトB2が筐体20の内側から挿通され、内側ボルトB2の頭部が座面24Bに当接する。
雄コネクタ30を筐体20の外側から取付孔21に浅く嵌合させて内側ボルトB2を仮固定穴36に締め込んでいくと、雄コネクタ30が筐体20の内側に引き込まれ、各前止まり部37が筐体20の外面(取付孔21の外側開口縁部)に当接することで雄コネクタ30の嵌合動作が停止される。これにより、雄コネクタ30が取付孔21に嵌合した状態に保持される。これにより、雄コネクタ30の筐体20に対するガタが抑制され、雄端子34と回路基板CBのスルーホールとの半田接続部に応力がかかって半田に亀裂が入ることを回避できる。
次に、雌コネクタ50の構成について説明する。端子付き電線80は、図9に示すように、電線81と、雌端子82と、接続部材83とを備えて構成されている。雌端子82は、角筒形状をなして雄端子34に接続される端子接続部82A、この端子接続部82Aの後方に連なって電線81の端末に接続される電線接続部82Bなどを備えて構成されている。一方、電線81はシールド電線であって、芯線81A、この芯線81Aの外周に配された内部被覆81B、この内部被覆81Bの外周に配されたシールド線81C、このシールド線81Cの外周に配された外部被覆81Dなどを備えて構成されている。電線81の端末には、内部被覆81Bが皮剥ぎされて芯線81Aが露出されており、この芯線81Aに電線接続部82Bが圧着されている。
外部被覆81Dは、内部被覆81Bよりも後方に長く皮剥ぎされており、これによって露出したシールド線81Cは、後方に折り返されている。また、折り返されたシールド線81Cと外部被覆81Dとの間には、下敷きリング84が介装されている。下敷きリング84は金属製の環状部材であって、外部被覆81Dの外周に沿って嵌着されている。
折り返されたシールド線81Cの外周には、接続部材83が圧着されている。この接続部材83は全体として段付きの略円筒形状とされ、図1に示すように、小径部83Aと、この小径部83Aの後方に連なって配された大径部83Bとを備えて構成されている。このうち小径部83Aは、下敷きリング84の外周に折り返されたシールド線81Cに圧着されて接続されている。
図10および図11に示すように、大径部83Bには、複数の弾性接触片83Cが周方向において等間隔に並んで形成されている。弾性接触片83Cは片持ち状をなし、大径部83Bの径方向に弾性変形可能とされている。弾性接触片83Cの先端部には、ドーム状をなす接点部83Dが大径部83Bの外周面側に叩き出されて形成されている。
図1に示すように、アウタハウジング90はアルミダイキャスト製であって、電線挿通孔93が前後方向に貫通して形成されたハウジング本体部91と、このハウジング本体部91の前端部において外周面から張り出して形成されたハウジング取付部92とを備えて構成されている。ハウジング取付部92は、ハウジング本体部91の上下両側に配された上下一対のボルト挿通孔94を有している。各ボルト挿通孔94は、ハウジング取付部92のうち上下両側に配された略三角形状をなす部分の頂点付近に位置している。
電線挿通孔93は、図12に示すように、略円孔形状で一対形成され、隣り合う電線挿通孔93同士が互いに連通している。図9に示すように、電線挿通孔93の前側には、雌コネクタ50の後半部を内部に収容する雌コネクタ収容部95が形成されており、電線挿通孔93の後側には、ゴム栓70が装着されるゴム栓装着部96が形成されている。このゴム栓装着部96には、ゴム栓70が圧縮状態で装着され、バックカバー60によって抜け止め状態に保持されている。これにより、ハウジング本体部91の後端開口からアウタハウジング90の内部に水が浸入することが防止されている。
バックカバー60は、図1に示すように、前面開口の箱形をなし、その両側面部には、一対のロック片61が形成されている。一方、アウタハウジング90のハウジング本体部91の外周側面には、一対のロック突部97が形成されている。各ロック片61が各ロック突部97に係止することで、バックカバー60がハウジング本体部91の後端開口部に嵌着された状態に保持される。また、バックカバー60の後面には、電線81を通す左右一対の通し孔62が形成されている。この通し孔62は、電線81に取り付けられた接続部材83を挿通可能な程度の大きさに形成されている。
インナハウジング100は合成樹脂製であって、図1に示すように、略方形の角孔状をなす一対の角筒部101を左右に並べて連結させた構成とされている。角筒部101の内部には、雌端子82が収容されており、角筒部101内に形成されたランス102によって雌端子82が抜け止め状態に保持されている。各角筒部101は、雄コネクタ30の各嵌合凹部32内に個別に嵌合可能とされており、この角筒部101が嵌合凹部32内に嵌合することに伴って各雄端子34が各雌端子82の端子接続部82Aにそれぞれ嵌合し、導通可能に接続される。
ゴムパッキン110は、図1に示すように、略方形の環状をなし、その内周面の四隅には、取付フランジ111がそれぞれ形成されている。これらの取付フランジ111には、位置決め孔112が形成されている。一方、アウタハウジング90のハウジング取付部92の前面には、図9に示すように、ゴムパッキン110が装着されるゴムパッキン装着部98が凹設されている。このゴムパッキン装着部98は、雌コネクタ収容部95の前側に形成されている。ゴムパッキン装着部98における雌コネクタ収容部95の周縁部には、4つの位置決めピン99が立設されている。各位置決めピン99が各位置決め孔112に圧入気味に嵌合することで、ゴムパッキン110がゴムパッキン装着部98に装着されている。アウタハウジング90を筐体20にボルト締結すると、ゴムパッキン110がゴムパッキン装着部98と筐体20の外面との間で挟持され、アウタハウジング90と筐体20の間からアウタハウジング90内に水が浸入することを防止される。
さて、本実施形態では、端子付き電線80の接続部材83がアウタハウジング90の電線挿通孔93内に収容されるようになっている。接続部材83の各接点部83Dは、電線挿通孔93の内壁に対して弾性的に接触する。これにより、接続部材83とアウタハウジング90が導通可能に接続される。また、アウタハウジング90が筐体20の外面にボルト締結された状態では、ハウジング取付部92が筐体20に導通可能に接続される。このため、接続部材83と筐体20は、アウタハウジング90を介して直接接続される。また、接続部材83は円筒状をなし、電線挿通孔93は円孔形状とされているため、電線81の軸線を中心とする回転方向においていかなる回転角度で接続部材83が電線81に取り付けられていても、各接点部83Dを電線挿通孔93の内壁に接触させることができる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、雄コネクタ30を筐体20の外部から取付孔21に嵌合させる作業について説明する。図2に示すように、雄コネクタ30の装着突起35を上側に向けた姿勢で雄ハウジング31を取付孔21に嵌合していくと、図3に示すように、装着突起35が装着穴22に嵌合する。これと併行して、筐体20の内部から内側ボルトB2を締結座24のボルト挿通孔24Aに挿通し、雄ハウジング31の仮固定穴36に締め込む。すると、雄ハウジング31が取付孔21に嵌合した状態で筐体20の内側に強く引き込まれるように作用し、雄コネクタ30が筐体20に強固に固定される。
次に、筐体20の内側に回路基板CBを組み付け、雄端子34の先端部を回路基板CBのスルーホール(図示せず)に差し込む。この段階では、筐体20を構成する一対の半割体が互いに組み付けられておらず、一方の半割体に雄コネクタ30が固定された状態となっている。すなわち、他方の半割体が組み付けられる側に回路基板CBが露出した状態となっているため、雄端子34をスルーホールに半田付けすることができる。雄端子34の半田付けが完了した後、筐体20を構成する他方の半割体を一方の半割体に組み付けて筐体20を構成する。このようにして、回路基板CBが筐体20の内側に収容される。
ここで、雄コネクタ30が筐体20に対してリジッドに組み付けられており、回路基板CBも筐体20に対してリジッドに組み付けられているため、例えば、雌コネクタ50を雄コネクタ30に嵌合させる際に、雄コネクタ30に応力が加わったとしても、雄端子34と回路基板CBのスルーホールとの半田付け部分に応力が加わることはなく、半田付け部分の接続信頼性を維持することができる。また、雄コネクタ30を筐体20の内側に引き込むようにしてボルト締結を行っているため、雄端子34の先端の位置決めを高い精度で行うことができる。
さらに、雄コネクタ30のボルト締結を取付孔21の内部で行っているため、図3に示すように、雄コネクタ30のうち筐体20の外面に沿う部分の大きさを最小限に抑えることができる。すなわち、筐体20の外面にボルト締結する場合には、このボルト締結部も覆うことができる大きなアウタハウジングを用意する必要があるところ、本実施形態においては、筐体20の外面に沿って配される部分が装着突起35と4つの前止まり部37のみとなっており、筐体20の外面においてアウタハウジングでボルト締結部を覆わなくてもよいため、アウタハウジングが大型化することはない。したがって、雄コネクタ30を覆うアウタハウジング90の大きさを最小限に抑えることができ、小型化が図られている。
次に、雌コネクタ50の組立方法について説明する。まず、電線81に、バックカバー60、ゴム栓70、下敷きリング84、および接続部材83を先通ししておき、電線81の端末において外部被覆81Dを皮剥ぎしてシールド線81Cを露出させる。この露出されたシールド線81Cを裏返して下敷きリング84の外周に被せ、そのシールド線81Cの外周に接続部材83の小径部83Aを配した後、この小径部83Aをかしめてシールド線81Cに圧着する。すると、シールド線81Cと接続部材83が導通可能に接続される。
また、シールド線81Cを裏返すことで露出させた内部被覆81Bを皮剥ぎして芯線81Aを露出させる。この芯線81Aを雌端子82の電線接続部82Bに載置して圧着を行うことで、芯線81Aと雌端子82が導通可能に接続される。こうして、端子付き電線80が構成される。
次に、この端子付き電線80の雌端子82をアウタハウジング90の電線挿通孔93に後方から挿入する。これにより、接続部材83の各接点部83Dが電線挿通孔93の内壁に対して弾性的に接触し、接続部材83とアウタハウジング90が導通可能に接続される。さらに、雌端子82をインナハウジング100の角筒部101の内部に後方から挿入し、ランス102に係止させることで抜け止め状態に保持する。
続いて、インナハウジング100を雄ハウジング31に対して筐体20の外側から組み付ける。すると、角筒部101が嵌合凹部32に嵌合し、角筒部101内の雌端子82と嵌合凹部32内の雄端子34とが嵌合する。これにより、雄端子34と雌端子82が導通可能に接続される。さらに、インナハウジング100を覆うようにしてアウタハウジング90を筐体20の外面に組み付け、ゴム栓70をゴム栓装着部96に装着し、バックカバー60をゴム栓70の後方からアウタハウジング90に組み付けることで雌コネクタ50を構成する。
次に、筐体20の外部から外側ボルトB1をハウジング取付部92のボルト挿通孔94に挿通し、筐体20の固定穴23に締め込むことでボルト締結を行う。すると、アウタハウジング90のハウジング取付部92が筐体20の外面に接触し、アウタハウジング90と筐体20が導通可能にアース接続される。こうして、雄コネクタ30と雌コネクタ50が嵌合状態に保持され、シールドコネクタ10が構成される。
このようにして構成されたシールドコネクタ10においては、電線81の芯線81Aから、雌端子82と雄端子34を経由して、回路基板CBのスルーホールにつながる電気回路が構成されるとともに、電線81のシールド線81Cから、接続部材83とアウタハウジング90を経由して、筐体20につながるシールド導電路が構成されることになる。このシールド導電路によって電磁波などのノイズを吸収することができ、電気回路にノイズが混入することを回避できる。
以上のように本実施形態では、雄コネクタ30を筐体20の内側からボルト締結するようにしたから、雄コネクタ30を筐体20の外面にボルト締結しなくてもよい。したがって、雄コネクタ30のボルト締結部も含めて雄コネクタ30全体を覆うようにしてアウタハウジング90を大きめに形成しなくてもよく、アウタハウジング90の小型化を図ることができる。
筐体20には、雄コネクタ30がボルト締結される締結座24が設けられており、この締結座24は、取付孔21の内部に設けられている構成としてもよい。このような構成によると、取付孔21の内部に締結座24を設けることができるため、筐体20の内部に締結座24を設けるよりもインナハウジング100を小型化できる。
筐体20の内部に回路基板CBが配置されており、雄端子34の一端が雌端子82に接続される一方、雄端子34の他端が回路基板CBに接続される構成としてもよい。このような構成によると、雄コネクタ30が筐体20にボルト締結されているから、アウタハウジング90を筐体20にボルト締結したときに、雄コネクタ30が筐体20の内部側に押し込まれるなどして回路基板CBとの接続部分に応力が加わることを防止できる。
筐体20の外面における取付孔21の開口縁部には装着穴22が設けられており、雄コネクタ30は、取付孔21に正規の嵌合姿勢で嵌合したときに装着穴22に嵌合する装着突起35が設けられている構成としてもよい。このような構成によると、装着突起35が装着穴22に嵌合するように雄コネクタ30を取付孔21に嵌合させればよいため、雄コネクタ30の誤結防止を行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では締結座24が取付孔21の内部に設けられているものの、本発明によると、筐体20の内面における取付孔21の開口縁部に締結座を設けてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では締結座24が取付孔21の内部に設けられているものの、本発明によると、筐体20の内面における取付孔21の開口縁部に締結座を設けてもよい。
(2)上記実施形態では雄端子34の先端が回路基板CBのスルーホールに半田付けされるものを例示しているものの、本発明によると、雄端子34の先端が筐体20内の機器に直結されるものとしてもよい。
(3)上記実施形態では接続部材83と筐体20をアウタハウジング90で直接接続しているものの、本発明によると、アウタハウジング90とは別に、接続部材83と筐体20を直接接続する金属シェルを設けてもよい。
10…シールドコネクタ
20…筐体
21…取付孔
22…装着穴
24…締結座
30…雄コネクタ
34…雄端子
35…装着突起
81…電線
81A…芯線
82…雌端子
90…アウタハウジング
93…電線挿通孔
100…インナハウジング
CB…回路基板
20…筐体
21…取付孔
22…装着穴
24…締結座
30…雄コネクタ
34…雄端子
35…装着突起
81…電線
81A…芯線
82…雌端子
90…アウタハウジング
93…電線挿通孔
100…インナハウジング
CB…回路基板
Claims (4)
- 金属製の筐体の内外を貫通させた取付孔に取り付けられるシールドコネクタであって、
芯線がシールド線によって覆われてなる電線と、
この電線を通す電線挿通孔を有し、前記筐体に同筐体の外側からボルト締結されるアルミダイキャスト製のアウタハウジングと、
前記電線の端末に露出させた前記芯線に圧着される雌端子と、
この雌端子を内部に収容する樹脂製のインナハウジングと、
前記雌端子に接続される雄端子を有し、前記取付孔に前記筐体の外側から嵌合するとともに前記インナハウジングが前記筐体の外側から嵌合する雄コネクタとを備え、
前記雄コネクタは、前記筐体に同筐体の内側からボルト締結されることを特徴とするシールドコネクタ。 - 前記筐体には、前記雄コネクタがボルト締結される締結座が設けられており、この締結座は、前記取付孔の内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
- 前記筐体の内部に回路基板が配置されており、前記雄端子の一端が前記雌端子に接続される一方、前記雄端子の他端が前記回路基板に接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシールドコネクタ。
- 前記筐体の外面における前記取付孔の開口縁部には装着穴が設けられており、前記雄コネクタは、前記取付孔に正規の嵌合姿勢で嵌合したときに前記装着穴に嵌合する装着突起を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールドコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013076192A JP2014203538A (ja) | 2013-04-01 | 2013-04-01 | シールドコネクタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US12261387B2 (en) | 2021-07-27 | 2025-03-25 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Connector including closed portion formed by space |
-
2013
- 2013-04-01 JP JP2013076192A patent/JP2014203538A/ja active Pending
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