[go: up one dir, main page]

JP2014198942A - 耐火留付具及び外壁構造 - Google Patents

耐火留付具及び外壁構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014198942A
JP2014198942A JP2013074387A JP2013074387A JP2014198942A JP 2014198942 A JP2014198942 A JP 2014198942A JP 2013074387 A JP2013074387 A JP 2013074387A JP 2013074387 A JP2013074387 A JP 2013074387A JP 2014198942 A JP2014198942 A JP 2014198942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
fireproof
exterior
exterior material
support piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013074387A
Other languages
English (en)
Inventor
泰穂 河瀬
Yasuo Kawase
泰穂 河瀬
正美 藤戸
Masami Fujito
正美 藤戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KMEW Co Ltd
Original Assignee
KMEW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KMEW Co Ltd filed Critical KMEW Co Ltd
Priority to JP2013074387A priority Critical patent/JP2014198942A/ja
Publication of JP2014198942A publication Critical patent/JP2014198942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】複雑な構造にすることなく、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができる耐火留付具を提供する。
【解決手段】壁下地に固着される固着部1と、外装材を保持するための保持部30とを備えた耐火留付具Aに関する。少なくとも固着部1は鋼材よりも耐熱性の高い材料で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁材などの外装材を建物の壁下地に留め付けるための耐火留付具及びこれを用いた外壁構造に関するものである。
従来より、各種の外壁構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8に外壁構造の一例を示す。この外壁構造では、胴縁100の屋外側に石膏ボード101を設け、石膏ボード101の屋外側面にグラスウールシート102を設け、グラスウールシート102の屋外側面に外装材105の留付具103を配置すると共に留付具103をビス104で胴縁100に固定し、グラスウールシート102の屋外側に外装材(サイディング)105を配置すると共にこの外装材105を留付具103で留め付けるようにしている。
図9に外壁構造の他例を示す。この外壁構造では、胴縁100の屋内側に石膏ボード101を設け、この石膏ボード101の屋外側面に断熱材106を設けている。また胴縁100の屋外側に透湿防水シート107を設け、透湿防水シート107を介して胴縁100の屋外側に外装材の留付具103を配置すると共に留付具103をビス104で胴縁100に固定し、透湿防水シート107の屋外側に外装材105を配置すると共にこの外装材105を留付具103で留め付けるようにしている。
このような外壁構造では、留付具103が金属製であるために、熱により変形や強度低下が生じやすい。従って、留付具103が火災時の高温に晒されないように保護する必要がある。上記の外壁構造の場合、屋外側からの加熱に対する保護は外装材105で行うようにし、屋内側からの加熱に対する保護は石膏ボード101で行うようにしている。
特開2006−144338号公報
しかし、外装材105自体や石膏ボード101自体の耐熱性が高いとしても、留付具103を十分に保護することは難しく、火災時の熱により留付具103に変形や強度低下が生じて外装材105が留付具103から脱落することがあった。また、留付具103の保護を更に向上しようとして石膏ボードなどの耐熱ボードを上記外壁構造に追加すると構造が複雑になるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複雑な構造にすることなく、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができる耐火留付具を提供することを目的とするものである。また、本発明は、上記耐火留付具を用いることにより、火災時に外装材の脱落を少なくすることができる外壁構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る耐火留付具は、壁下地に固着される固着部と、外装材を保持するための保持部とを備えた耐火留付具であって、少なくとも前記固着部は鋼材よりも耐熱性の高い材料で形成されて成ることを特徴とするものである。
本発明に係る耐火留付具は、壁下地に固着される固着部と、外装材を保持するための保持部とを備えた耐火留付具であって、前記固着部には、前記壁下地との間に介在させる被覆材が設けられ、前記被覆材は鋼材よりも断熱性の高い材料で形成されて成ることを特徴とするものである。
本発明にあって、前記被覆材は、熱により膨張する材料で形成されていることが好ましい。
本発明に係る外壁構造は、前記耐火留付具と前記外装材とを備え、前記耐火留付具は前記固着部が前記壁下地に固着され、前記外装材は前記耐火留付具の前記保持部に保持されて成ることを特徴とするものである。
本発明の耐火留付具は、鋼材のみで形成される場合に比べて、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができるものである。
本発明の外壁構造は、火災時の加熱による変形や強度低下の少ない耐火留付具で外装材を保持することができ、火災時に外装材の脱落を少なくすることができるものである。
本発明の耐火留付具の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 図1に示す耐火留付具を用いた本発明の外壁構造の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の耐火留付具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図3に示す耐火留付具を用いた本発明の外壁構造の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の耐火留付具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 図5に示す耐火留付具を用いた本発明の外壁構造の実施の形態の一例を示す断面図である。 (a)は本発明の耐火留付具の他の実施の形態の一例を示し、(b)は(a)の耐火留付具を用いた本発明の外壁構造の実施の形態の一例を示す断面図である。 従来例の一例を示す平面図である。 従来例の他例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1に耐火留付具Aの一例を示す。耐火留付具Aは固着部1と保持部30とを備えて形成されている。保持部30は、固着部1の中央で前方に突出して設けられた水平片2と、水平片2の前端から上方に突出して設けられた上支持片3と、水平片2の前端から下方に突出して設けられた下支持片4とを備えている。固着部1の下部には開口部20が形成されている。
固着部1は建物の壁下地60に取り付けて固定されるものであり、釘やビス、ネジなどの固定具61を壁下地60に打ち付けるための固定具孔10が形成されている。固着部1の上端部及び下端部には、強度を高めるために固定リブ21、22が形成されている。また、固着部1の両側端部には、水平片2の突出長さよりも短い長さで前方に突出する凸条部11がそれぞれ設けられている。凸条部11は、固着部1の側端から前方に略垂直に突出した凸条前片12と、凸条前片12の前端から略垂直に固着部1とは反対方向に突出した凸条側片13とから構成されている。ただし、凸条部11の上端部及び下端部は、固着部1と凸条前片12と凸条側片13とが滑らかに繋がった滑曲面として形成されている。
水平片2は、固着部1と略垂直に前方に、凸条部11の突出長さよりも大きい突出長さで突出して形成されている。水平片2と固着部1との境界部分の両側端部には、強度を高めるために、上前方に突出して形成された水平リブ23がそれぞれ形成されている。また、水平片2の中央部には上方に突出し、上部が略平面となった水平凸部14が形成されている。この水平凸部14はリブとして機能し、強度を高めるものである。水平凸部14には受止水平片7が設けられている。受止水平片7は、水平片2に設けられた水平凸部14の一部が水平凸部14の前端で切り起こされたような形状で形成されており、斜め上方に傾斜しながら前方に延伸して突出している。つまり、受止水平片7は、水平片2と横方向で連結した片持ち構造になっている。従って、受止水平片7の先端は、水平凸部14よりも上方に位置するように設けられている。
上支持片3としては、図示の形態においては、二つの上支持片3が設けられており、各上支持片3,3は、水平片2の両側端部のそれぞれに形成されている。上支持片3は、水平片2の前端から前方に傾斜して上方に突出している。上支持片3と水平片2との境界部分には、強度を高めるために、上後方に突出して形成された上支持リブ24が形成されている。
下支持片4は、水平片2の前端部の中央から固着部1と略平行に下方に突出して形成されている。下支持片4は両側に形成された二つの下支持側片15,15と、中央に形成された固定支持片9とからなる。下支持側片15は、水平片2と略垂直に(固着部1と略平行に)下方に突出して設けられている。一方、固定支持片9は、固着部1に向かって突出するように下支持片4に設けられており、図示の形態では、固着部1に向かって傾斜して下方に突出する挟み片9aと、挟み片9aから前方に傾斜して下方に突出する挟み先端片9bとからなり、全体として断面V字状に形成されている。この固定支持片9は、下支持片4の一部が切り起こされたような形状で形成されている。
上記の耐火留付具Aは鋼材よりも耐熱性の高い材料で形成されている。ここで「鋼材よりも耐熱性の高い」とは、鋼材よりも熱膨張率が小さく、且つ鋼材よりも使用可能温度が高いことを意味する。具体的には、通常の鋼材は熱膨張率が12×10−6/K程度であるので、耐火留付具Aは12×10−6/Kよりも熱膨張率が小さい材料で形成することが好ましい。また、通常の鋼材は400℃程度で常温よりも約20%の強度低下を起こして使用不可となるので、耐火留付具Aは400℃以上の温度でも強度低下を起こしにくい材料で形成するのが好ましい。さらに具体的には、耐火留付具Aは熱膨張率が8×10−6/K以下で、且つ900℃以上の温度でも20%以上の強度低下を起こさずに使用可能な材料で形成するのが好ましい。尚、上記900℃という温度は、1時間耐火試験における炉内到達最高温度に相当する。耐火留付具Aを形成する材料としてはセラミック素材やカーボン素材などを例示することができる。セラミック素材としては、アルミナセラミックス(熱膨張率が7.0〜7.7×10−6/K、使用可能温度が1500〜1600℃)、炭化ケイ素セラミックス(熱膨張率が4.0×10−6/K、使用可能温度が1600℃)、窒化ケイ素セラミックス(熱膨張率が2.6〜3.5×10−6/K、使用可能温度が1100〜1200℃)などを例示することができる。カーボン素材としてはC/Cコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料、熱膨張率が0.8×10−6/K、使用可能温度が1000℃以上)などを例示することができる。
本実施の形態の耐火留付具Aは鋼材よりも耐熱性の高い材料で形成されているので、鋼材で耐火留付具Aを形成する場合に比べて、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができる。また、耐火留付具Aを保護するための部材(例えば、石膏ボードなどの耐熱ボード)を壁下地に別途設ける必要がなく、外壁構造が複雑にならないようにすることができる。
上記図1の耐火留付具Aを用いた外壁構造を図2に示す。外装材50としては、横方向に長い矩形状のものを用いることができる。この外装材50の上端部には全長に亘って上方に突出した上係合部54が設けられている。そして、上係合部54は外装材50の裏面側寄りに形成されており、外装材50の上端面は当接面52として形成されている。また、外装材50の下端部には、全長に亘って下方に突出した下係合部53と、下係合部53よりも大きい突出長さで全長に亘って下方に突出した覆い部51とが設けられている。そして、下係合部53は外装材50の裏面側寄りに設けられ、覆い部51は外装材50の表面側寄りに設けられている。このような形状の外装材50を用いることにより、固定具61を直接打ち付けることをなく外装材50を壁下地60に取り付けることができ、また、取り付けた後に耐火留付具Aを覆い隠して外部に露出しないようにすることができ、建物の外装を意匠性よく容易に形成することができるものである。
まず、下側に取り付けられる外装材50との位置合わせを行って耐火留付具Aを胴縁等の壁下地60の表面の所定位置に配置し、固着部1の固定具孔10から釘やビスなどの固定具61を壁下地60に打ち付けて、耐火留付具Aを壁下地60に取り付けて固定する。図示の構造では、固定具61として上側の固定具孔10に釘を、下側の固定具孔10にビスを用いた様子を示しているが、壁下地60の胴縁や躯体(柱等)の材料に合わせてどちらか一方のみを使用してもよい。また、このとき、先に下側の外装材50の取り付けを行って、耐火留付具Aを上方から下方に移動しながら下支持片4と凸条部11との間にこの外装材50の上係合部54を挿入して下支持片4で上係合部54を引っ掛けて係合させて取り付ける。
次に、上側の外装材50を上方から下方に移動させ、覆い部51を上支持片3及び下支持片4よりも前方に配置しながら下係合部53を上支持片3と凸条部11との間に挿入し、上支持片3で外装材50の下係合部53を引っ掛けて係合するようにする。そしてさらに下方に外装材50を押し込むと、覆い部51の下面が下側の外装材50の当接面52に当接し、上側の外装材50の荷重が下側の外装材50に掛けられて上側の外装材50がこの位置で下側の外装材50の上に載置される。このとき、覆い部51は下支持片4を覆い隠し、耐火留付具Aの全体が外装材50によって覆われて外部から隠れることになる。
このようにして、上側の外装材50の下係合部53を凸条部11と上支持片3との間に挿入して係合し、また、下側の外装材50の上係合部54を凸条部11と下支持片4との間に挿入して係合することによって、耐火留付具Aに外装材50を上下に保持させて取り付けることができる。ここで、上記の耐火留付具Aでは、上側の外装材50を下方に押し込んだ際に、上側の外装材50の覆い部51が下側の外装材50の当接面52に当接すると同時に、或いはそれよりも先に、上側の外装材50の下係合部53の下面が受止水平片7に弾性的に当接するようになっている。上側の外装材50の覆い部51が下側の外装材50に当接するのと同時に上側の外装材50の下係合部53が受止水平片7に当接する場合、上側の外装材50は下側の外装材50の当接面52と耐火留付具Aの受止水平片7とによって支えられることになり、上側の外装材50の荷重を下側の外装材50と受止水平片7とに分散して掛けることができ、下側への外装材50への荷重を減らすことができて、外装材50の破損や変形を防止することができる。また、上記のように形成される外壁構造では、壁下地60と外装材50との間に通気スペース62が形成される。
図3に他の実施の形態を示す。この耐火留付具Aは、留付具本体31と被覆材32とを備えて形成されている。留付具本体31は図1に示す耐火留付具Aと同一の形状に形成することができる。留付具本体31は耐熱性の高い材料で形成してもよいが、鋼材などの金属で形成されていてもよい。金属製の留付具本体31はセラミック素材等に比べて、金属板を切断、折り曲げなどをして適宜加工して得られるため、容易に形成することができる。
被覆材32は鋼材よりも断熱性の高い材料で形成されている。通常の鋼材は熱伝導率が50W/m・K程度であるので、被覆材32は50W/m・Kよりも熱伝導率が小さい材料で形成することが好ましい。具体的には、被覆材32は5W/m・K以下の熱伝導率を有する材料で形成することが好ましい。被覆材32を形成する材料としてはセラミック素材、カーボン素材、無機素材、無機断熱材などを例示することができる。セラミック素材としてはジルコニアセラミックス(熱伝導率が2.7〜3.0W/m・K)などを例示することができる。カーボン素材としてはC/Cコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料、熱伝導率が2.6〜8.0W/m・K)などを例示することができる。無機素材としてはセメントモルタル(熱伝導率が1.5W/m・K程度)、ALCボード(軽量気泡コンクリートボード、熱伝導率が0.17W/m・K程度)などを例示することができる。無機断熱材としてはロックウール(熱伝導率が0.04W/m・K程度)、グラスウール(熱伝導率が0.05W/m・K程度)などを例示することができる。また、被覆材32は鋼材よりも耐熱性にも優れることが好ましく、900℃以上の温度で20%以上の強度低下を起こさずに使用可能な材料で形成するのが好ましい。
被覆材32は固着部1の背面側(水平片2と反対側の表面)に設けられる。これにより、耐火留付具Aを壁下地60に固着した際に固着部1と壁下地60との間に被覆部32を介在させることができる。また、被覆材32は凸条部11の外側面(水平片2と反対側の表面)にも設けることができる。被覆材32は固着部1の背面全面と凸条部11の外側面全面とを覆うように設けるのが好ましい。被覆材32は厚みを1〜10mmで設けるのが好ましい。
そして、この耐火留付具Aでは、被覆材32により留付具本体31への熱伝導を少なくすることができ、火災時に留付具本体31が高温に晒されにくくすることができる。従って、鋼材で留付具本体31を形成する場合であっても、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができる。また、耐火留付具Aを保護するための部材(例えば、石膏ボードなどの耐熱ボード)を壁下地に別途設ける必要がなく、外壁構造が複雑にならないようにすることができる。
上記図3の耐火留付具Aを用いた外壁構造を図4に示す。外装材50としては上記と同様のものを用いることができる。耐火留付具Aも上記と同様にして配設することができる。すなわち、下側に取り付けられる外装材50との位置合わせを行って耐火留付具Aを壁下地60の表面の所定位置に配置し、固着部1の固定具孔10から釘やビスなどの固定具61を壁下地60に打ち付けて、耐火留付具Aを壁下地60に取り付けて固定する。また、先に下側の外装材50の取り付けを行って、耐火留付具Aを上方から下方に移動しながら下支持片4と凸条部11との間にこの外装材50の上係合部54を挿入して下支持片4で上係合部54を引っ掛けて係合させて取り付ける。そして、耐火留付具Aの被覆材32が壁下地60の表面(屋外側面)に当接することになり、固着部1と壁下地60との間に耐火性及び断熱性に優れる被覆材32が介在することになる。従って、被覆材32により留付具本体31への熱伝導を少なくすることができ、屋内側からの火災時に留付具本体31が高温に晒されにくくすることができる。
この後、上記と同様にして、上側の外装材50を上方から下方に移動させ、覆い部51を上支持片3及び下支持片4よりも前方に配置しながら下係合部53を上支持片3と凸条部11との間に挿入し、上支持片3で外装材50の下係合部53を引っ掛けて係合するようにする。このようにして、上側の外装材50の下係合部53を凸条部11と上支持片3との間に挿入して係合し、また、下側の外装材50の上係合部54を凸条部11と下支持片4との間に挿入して係合することによって、耐火留付具Aに外装材50を上下に保持させて取り付けることができる。この外壁構造も上記と同様に、壁下地60と外装材50との間に通気スペース62を形成することができる。
図5に他の実施の形態を示す。この耐火留付具Aは、被覆材32を熱により膨張する材料で形成している。また、被覆材32は固着部1の背面と凸条部11の外側面に設けるだけでなく、固着部1の正面や凸条部11の上部の内側面にも設けている。その他の構成は上記図3のものと同様に形成されている。
熱により膨張する材料は、熱により初期の体積よりも10〜30倍の体積に膨張するものであり、その結果、初期の断熱性よりも膨張後の断熱性が向上するものである。また、熱により膨張する材料は、膨張後に火炎に晒されても燃え尽きにくく、その形状を保持しやすいもので、耐火性に優れるものである。熱により膨張する材料は、例えば、ブチルゴムやエポキシ樹脂等よりなるベース成分と、リン化合物と、中和処理された熱膨張性黒鉛と、無機充填剤などを含有する樹脂組成物を用いることができる。被覆材32は、例えば、前記樹脂組成物と、アルミニウム箔やアルミガラスクロスやポリエステル不織布などの表層材とを積層して形成することができる。具体的には、積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」などを用いることができる。
そして、この耐火留付具Aでは、火災時の熱により膨張した被覆材32により留付具本体31への熱伝導を少なくすることができ、火災時に留付具本体31が高温に晒されにくくすることができる。従って、鋼材で留付具本体31を形成する場合であっても、火災時の加熱による変形や強度低下を少なくすることができる。また、耐火留付具Aを保護するための部材(例えば、石膏ボードなどの耐熱ボード)を壁下地に別途設ける必要がなく、外壁構造が複雑にならないようにすることができる。
上記図5の耐火留付具Aを用いた外壁構造を図6に示す。外装材50としては上記と同様のものを用いることができる。耐火留付具Aも上記と同様にして配設することができる。すなわち、下側に取り付けられる外装材50との位置合わせを行って耐火留付具Aを壁下地60の表面の所定位置に配置し、固着部1の固定具孔10から釘やビスなどの固定具61を壁下地60に打ち付けて、耐火留付具Aを壁下地60に取り付けて固定する。また、先に下側の外装材50の取り付けを行って、耐火留付具Aを上方から下方に移動しながら下支持片4と凸条部11との間にこの外装材50の上係合部54を挿入して下支持片4で上係合部54を引っ掛けて係合させて取り付ける。そして、耐火留付具Aの被覆材32が壁下地60の表面(屋外側面)に当接することになり、固着部1と壁下地60との間に耐火性及び断熱性に優れる被覆材32が介在することになる。従って、火災時の熱で膨張した被覆材32により留付具本体31への熱伝導を少なくすることができ、屋内側からの火災時に留付具本体31が高温に晒されにくくすることができる。
この後、上記と同様にして、上側の外装材50を上方から下方に移動させ、覆い部51を上支持片3及び下支持片4よりも前方に配置しながら下係合部53を上支持片3と凸条部11との間に挿入し、上支持片3で外装材50の下係合部53を引っ掛けて係合するようにする。このようにして、上側の外装材50の下係合部53を凸条部11と上支持片3との間に挿入して係合し、また、下側の外装材50の上係合部54を凸条部11と下支持片4との間に挿入して係合することによって、耐火留付具Aに外装材50を上下に保持させて取り付けることができる。この外壁構造も上記と同様に、壁下地60と外装材50との間に通気スペース62を形成することができる。
また更に、上支持片3及び下支持片4を火災時に被覆する被覆材33を係合の妨げにならない箇所に設けても良いものである。例えば、図7(a)に示すように、上支持片3や下支持片4の前面(屋外側面)に設けることができる。留付具本体31の両端側に設けられる上支持片3においては、上端側が前方に傾斜しているため、覆い部51との間に断面略三角形形状の隙間が生じており、図7(b)に示すように、この隙間に被覆材33を設けることができるものである。そして、火災時の熱で膨張した被覆材33が上下の外装材50と留付具本体31との隙間に拡がり、上支持片3や下支持片4を覆うものである。この構成は、特に、外装材50の屋外側で発生する火災に有効である。
A 耐火留付具
1 固着部
30 保持部
32 被覆材
50 外装材
60 壁下地

Claims (4)

  1. 壁下地に固着される固着部と、外装材を保持するための保持部とを備えた耐火留付具であって、少なくとも前記固着部は鋼材よりも耐熱性の高い材料で形成されて成ることを特徴とする耐火留付具。
  2. 壁下地に固着される固着部と、外装材を保持するための保持部とを備えた耐火留付具であって、前記固着部には、前記壁下地との間に介在させる被覆材が設けられ、前記被覆材は鋼材よりも断熱性の高い材料で形成されて成ることを特徴とする耐火留付具。
  3. 前記被覆材は、熱により膨張する材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の耐火留付具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の耐火留付具と前記外装材とを備え、前記耐火留付具は前記固着部が前記壁下地に固着され、前記外装材は前記耐火留付具の前記保持部に保持されて成ることを特徴とする外壁構造。
JP2013074387A 2013-03-29 2013-03-29 耐火留付具及び外壁構造 Pending JP2014198942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013074387A JP2014198942A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 耐火留付具及び外壁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013074387A JP2014198942A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 耐火留付具及び外壁構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014198942A true JP2014198942A (ja) 2014-10-23

Family

ID=52356008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013074387A Pending JP2014198942A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 耐火留付具及び外壁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014198942A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020139404A (ja) * 2020-06-10 2020-09-03 ケイミュー株式会社 耐火構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4553366A (en) * 1982-02-25 1985-11-19 Gabriel Guerin Fixation device for an artificial stone plate facing on a wall structure
JPS63116641U (ja) * 1987-01-24 1988-07-27
JPS6458734A (en) * 1988-06-14 1989-03-06 Onoda Alc Kk Fixture for light-weight aerated concrete panel in building
JPH09291622A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Ig Tech Res Inc 耐火パネルの取付構造
JPH10331383A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Ig Tech Res Inc 硬質壁材の取付構造
JPWO2011040515A1 (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ケイミュー株式会社 外装材取付金具及び外装材取付構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4553366A (en) * 1982-02-25 1985-11-19 Gabriel Guerin Fixation device for an artificial stone plate facing on a wall structure
JPS63116641U (ja) * 1987-01-24 1988-07-27
JPS6458734A (en) * 1988-06-14 1989-03-06 Onoda Alc Kk Fixture for light-weight aerated concrete panel in building
JPH09291622A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Ig Tech Res Inc 耐火パネルの取付構造
JPH10331383A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Ig Tech Res Inc 硬質壁材の取付構造
JPWO2011040515A1 (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ケイミュー株式会社 外装材取付金具及び外装材取付構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020139404A (ja) * 2020-06-10 2020-09-03 ケイミュー株式会社 耐火構造
JP7169320B2 (ja) 2020-06-10 2022-11-10 ケイミュー株式会社 耐火構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10920416B2 (en) Drywall and sealing device for sealing a connection joint of a drywall
KR20050086660A (ko) 관통부 방화 장치 및 방법
JPH11500797A (ja) 防火遮断層保護付き動的ジョイント
JP5038613B2 (ja) パネル接続構造
JP2013127167A (ja) 建具
JP6257021B2 (ja) 断熱パネルの接続構造
JP2014198942A (ja) 耐火留付具及び外壁構造
JP3718639B2 (ja) 防火性を有するシート防水構造
KR102089940B1 (ko) 화재 확산 방지를 위한 방화 구조
JP6021607B2 (ja) 軒裏天井材
JPH10280576A (ja) 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造
KR102116913B1 (ko) 진공단열재를 갖는 방화도어
JP3910086B2 (ja) トンネル耐火材の目地構造
KR20200024172A (ko) 진공단열재를 갖는 방화도어
KR20110056134A (ko) 내화단열구조
JP5283416B2 (ja) 軒天換気見切金物用カバープレート、軒天換気見切金物構造体及び軒天換気構造
JP6215528B2 (ja) 断熱パネル
JP6249720B2 (ja) 軒天材の支持金具、防火構造及び建物
JP2010156156A (ja) 耐火被覆構造およびその形成方法
JP2018003345A (ja) 目地カバーおよび目地構造
JP2005023535A (ja) 屋根材
JP2008025304A (ja) 軒天井の換気構造
JP2006028986A (ja) トンネル内ケーブルの耐火断熱保護ボックス
JPH08158590A (ja) 建築用耐火パネル
JP2013024030A (ja) 断熱構造体および建物の外断熱構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180821