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JP2014197462A - リチウム二次電池用電極活物質、リチウム二次電池およびリチウム二次電池用電極活物質の製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池用電極活物質、リチウム二次電池およびリチウム二次電池用電極活物質の製造方法 Download PDF

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JP2014197462A JP2013071762A JP2013071762A JP2014197462A JP 2014197462 A JP2014197462 A JP 2014197462A JP 2013071762 A JP2013071762 A JP 2013071762A JP 2013071762 A JP2013071762 A JP 2013071762A JP 2014197462 A JP2014197462 A JP 2014197462A
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Abstract

【課題】LFPO系活物質を用いた実用的なリチウム二次電池用電極活物質を提供する。【解決手段】MをNiとCoのいずれか、あるいは両方として、化学式Li2Fe(1−x)MxP2O7で表される粉末状の化合物にカーボンの被膜が形成されているリチウムイオン二次電池用電極活物質としている。より好適には、前記カーボンが前記化合物に対して1.0wt%以上10.0wt%以下含まれているリチウムイオン二次電池用電極活物質とすることである。前記化合物の平均粒径が2.0μm以下であるリチウムイオン二次電池用電極活物質としてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、リチウム二次電池用電極活物質の特性改良技術に関する。
実用化されているリチウム二次電池用の電極活物質としては、LiCoOやLiMnがあり、これらの電極活物質は正極材料に用いられている。LiCoOはエネルギー密度が高く、実質容量は140mAh/gである。しかし、高価なCoが必須の組成として含まれ、リチウム二次電池の低価格化が難しい。またCoは毒性を有し、環境問題の観点からもより安全な活物質に代替していくことが望ましい。一方、LiMnは実質容量が110mAh/gとLiCoOよりも低い。また60℃以上でMnが溶出して容量特性が劣化するという問題もある。そのため、より高い容量とより高い安全性を有し、さらにはより安価なリチウム二次電池用の電極活物質を実現させる必要がある。
ところで近年、リチウム二次電池用の電極活物質として、LiFe(1−x)の化学式で表される物質が注目されている(MはNiとCoのいずれか、あるいは両方)。この物質(以下、「LFPO系活物質」と称することもある)は、結晶構造が安定したリン酸骨格であり高温下での特性劣化が少ない。また、組成中の主要な遷移金属がFeであり、LiCoOのように高価で毒性のあるCoを多量に必要としない。上記化学式にCoが含まれなければ毒性を考慮する必要がない。上記化学式においてx=0としたピロリン酸鉄リチウム(以下、LFPO)では、リチウム以外は、安価で安全な鉄(Fe)とリン(P)で構成することができる。
そして、LFPOを含むLFPO系活物質は、化学式当たり2個のリチウムイオンが充放電に寄与でき、理論上は220mAh/gの高い容量が得られる。そして現在、このLFPO系活物質を実用化すべく各方面で研究がなされている。なお、LFPO系活物質の概要については以下の非特許文献1や2などに記載されている。
最先端研究開発支援プログラム、"高性能蓄電デバイス創製に向けた革新的基盤研究 平成22年度 実施状況の詳細"、[online]、[平成25年3月5日検索]、インターネット<URL:http://www.first-mizuno.com/pdf/2010_situation_of_execution.pdf> 東京大学、"プレスリリース「リチウムイオン電池、東大が鉄系新電極材料を発見、容量2倍の可能性も」"、[online]、[平成25年3月6日検索]、インターネット<URL:http://www.t.u-tokyo.ac.jp/tpage/public/pdf/release_20100929.pdf>
上述したように、LFPO系活物質は、組成中の主成分が安価で安全なFeやPであるとともに、安定した結晶構造と高い容量を有し、現在実用化されているリチウム二次電池用電極活物質に代替できる可能性を秘めている。しかしながら、LFPO系活物質は電子伝導性が悪く、そのまま電極材としてリチウムイオン電池に組み込んでも過電圧が大きく電池として十分な性能を得ることができない。また、LFPO系活物質は、従来のリチウム二次電池用と同様の方法で電極材にするとイオン電導性が悪く十分な容量が得られないという問題もある。すなわち理論上の容量が高くてもその容量を効率よく発現させることができないのが現状である。
そこで本発明は、LFPO系活物質を用いた実用的なリチウム二次電池用電極活物質を提供することを目的としている。また、その電極活物質を用いたリチウム二次電池およびリチウム二次電池用電極活物質の製造方法を提供することも目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、MをNiとCoのいずれか、あるいは両方として、化学式LiFe(1−x)で表される粉末状の化合物にカーボンの被膜が形成されていることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質としている。
また前記カーボンが前記化合物に対して1.0wt%以上10.0wt%以下含まれていることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質とすれば好適である。前記化合物の平均粒径が2.0μm以下であればより好ましい。そして、前記化合物がLiFePの化学式で表されるリチウムイオン二次電池用電極活物質とすることができる。
また本発明は、上記いずれかに記載のリチウムイオン二次電池用電極活物質を正極活物質、あるいは負極活物質として用いたリチウム二次電池と、リチウムイオン二次電池用電極活物質の製造方法に及んでいる。そして当該製造方法に係る発明は、
化学式LiFe(1−x)で表される化合物の原料にカーボンの原料を混合する原料混合ステップと、
原料混合ステップにより得た混合物をプレス加工してペレットに成形した上で、当該ペレットを焼成温度よりも低い温度で加熱して一次焼成品を得る仮焼成ステップと、
前記一次焼成品を粉砕して得た粉末をプレス加工してペレットに成形した上で、当該ペレットを焼成して二次焼成品を得る本焼成ステップと、
前記二次焼成品を所定の平均粒径となるように粉砕する粒径調整ステップと、
を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質の製造方法としている。
本発明によれば、高い容量とともに高い安全性と化学的安定性を備えたリチウム二次電池用電極活物質を安価に提供することができる。また安価で高容量のリチウム二次電池を提供することもできる。
本発明の実施例に係るリチウム二次電池用電極活物質の製造方法を示す図である。 上記実施例に係るリチウム二次電池用電極活物質を用いたリチウム二次電池の組み立て方法を示す図である。 本発明の実施例に係るリチウム二次電池用電極活物質を用いたリチウム二次電池の充放電特性を示す図である。
===LFPO系活物質について===
従来のリチウム二次電池用電極活物質であるLiCoOやLiMnは、化学式あたり1個のリチウムイオンが移動可能であるのに対し、LiFe(1−x)の化学式で表されるLFPO系活物質は2個である。そして、1個のリチウムイオンあたりの容量が110mAh/gであるため、理論上は220mAh/gの高い容量が得られる可能性がある。しかし、上述したように、LFPO系活物質には電子伝導性が低いという問題があり、LFPO系活物質を電極活物質としたリチウム二次電池は未だ実用化されていない。
===本発明の実施例について===
本発明の実施例に係る電極活物質は、電子伝導特性やイオン伝導特性を改良したLFPOである。具体的には、LiFe(1−x)で表されるLFPO系活物質の化学式において、x=0としたLiFePで表されるLFPOにカーボン被膜を形成した微粒子状の電極活物質であり、その電極活物質自体の電子電導性が改善されている。また、電極活物質をリチウム二次電池に用いる際には、その電極活物質に導電材やバインダーを混合して電極材料にするため、リチウムイオンがその電極材料に対して可逆的にかつ円滑に挿入、離脱できるように平均粒径が適切に調整された電極活物質も本発明の実施例としている。
===サンプルについて===
本実施例の電極活物質の特性を評価するため、あるいはLFPOに被膜するカーボンの量や電極活物質において好ましい平均粒径を規定するために、製造条件が異なる様々な電極活物質を作製し、その電極活物質を用いたリチウム二次電池をサンプルとして作製した。以下に、電極活物質の製造方法とその電極活物質を用いたリチウム二次電池の組み立て方法について説明する。
<電極活物質の製造方法>
図1にLFPOを主成分とした電極活物質の製造方法を示した。まず、LFPOの原料となる(NH)HPO、LiCO、FeC・2HOを化学量論比で秤量し(s1)、秤量後の原料を磁性乳鉢で混合した(s2→s4)。あるいは、サンプルに応じて電極活物質の電子伝導度を高めるためのカーボンの原料としてアスコルビン酸をLFPOの原料とともに混合した(s2→s3→s4)。アスコルビン酸の混合量はサンプルに応じて加減した。
つぎに、電極活物質の原料を混合したものを6t/cmの圧力でプレス加工して直径21.5mmの扁平円筒状のペレットに成形し(s5)、そのペレットをアルミナルツボに入れ、Ar雰囲気中300℃の温度で1時間加熱することで仮焼成を行ない、一次焼成品を生成した(s6)。
一次焼成品を今度はメノウ乳鉢で粉砕し(s7)、その粉砕によって得た粉末を再び上記と同様の条件でプレス加工してペレットに成型した(s8)。そのペレットをアルミナルツボに入れ、今度はAr雰囲気中600℃の温度で2時間加熱して焼成(本焼成)し、二次焼成品を得た(s9)。
最後に、サンプルに応じた平均粒径となるように二次焼成品を粉砕した。なお、粉砕は平均粒径に応じて異なる手順で行った。平均粒径5.0μm以下の粉末を得る場合は、ボールミルを用いアルコール媒体中で粉砕した(s10→s11)。このボールミルによる粉砕では、その粉砕時間や媒体の種類などを調整することで平均粒子0.01μm、0.05μm、0.1μm、0.5μm、1.0μm、2.0μm、5.0μmの電極活物質を得た。平均粒径が5μmよりも大きな粉体を得る場合には、メノウ乳鉢によって粉砕した(s10→s12)。それによって平均粒径10.0μmの電極活物質を得た。
<リチウム二次電池の製造方法>
図2に図1に示した手順で製造された電極活物質を用いたリチウム二次電池の組み立て方法を示した。上述した方法によって製造した電極活物質を正極活物質とし、当該電極活物質(以下、正極活物質とも言う)と導電材であるケッチェンブラック(KB)とバインダーであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)を(N−メチルピロリドン)NMPを溶媒として混合し、スラリーペースト状の正極材料を得た(s21)。なお、正極活物質、KBおよびPVDFの割合は、73wt%、14wt%および13wt%としている。そして、上記正極材料を正極集電体である20μmのアルミニウム箔上に均一に塗工したものを乾燥し(s22)、当該正極材料が塗工されたアルミニウム箔を20cm四方の矩形状に切り抜き、これを正極とした(s23)。
負極は、負極活物質として金属Liを用い、この金属リチウム(Li)を極集電体である20μmの銅箔上に貼り付け(s25)、当該金属Liを貼り付けた銅箔を20cm四方の矩形状に切り抜くことで作製した(s26)。そして、正極と負極の集電体に電極端子となるリード線を接続し(s24、s27)、紙製のセパレータを介して正極と負極を積層した(s28)。このセパレータを介して正極と負極を積層した構造体(以下、電極積層体)の外側にさらにガラス板を積層するようにして張り付けた(s29)。
つぎに、このガラス板の挟持された状態の電極構造体を袋状のラミネートフィルム内に配置しつつ、リード線を袋の外側に導出させる(s30)。そして、ラミネートフィルム内に電解液を注液し(s31)、真空中にて脱泡した上で、ラミネートフィルムの開口を熱圧着などの方法により封口し、リチウム二次電池の組み立てを完了させた(s32、s33)。なお、電解液には、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)が30wt%と70wt%の比率となる混合物に支持塩として1MのLiPFを溶解させたものを用いた。
===第1の実施例===
本発明の実施例に係る電極活物質は、単体では電子伝導性が低いLFPOをカーボンで被膜することで電子電導性を向上させるという技術思想に基づいている。そこで、本発明の第1の実施例として、カーボンに被膜されたLFPOからなる正極活物質を挙げ、その正極活物質の特性について検討した。当該検討に際しては、平均粒径を一律に1.0μmとしつつ図1における混合工程で混合するアスコルビン酸の量を変えてカーボンの量を変えた正極活物質を用いてリチウム二次電池を組み立て、そのリチウム二次電池をサンプルとして各サンプルの放電容量特性を評価した。
具体的には、恒温槽内で25℃を維持しつつ40μAの低電流で正負極間の電圧が4.5Vおよび2.0Vとなるように充電および放電を行い、そのときの充電時間および放電時間から求めた容量(mAh/g)によって評価した。また、各サンプルに用いた正極活物質の結晶構造をx線回折測定によって評価した。なおLFPOの結晶構造については、例えば上記特許文献1の第5頁などに記載されている単体のLFPOに対するX線回折測定(リートベルト解析)の結果と比較することで行い。単体のLFPOがカーボンで被膜されることでLFPOとは異なる相の結晶相があるか否かを確認することで評価した。
表1に各サンプルにおけるカーボン量と放電容量特性とX線回折測定結果とを示した。
Figure 2014197462

表1において、サンプル1はカーボン被膜がないLFPO自体を正極活物質としたものである。そしてこのサンプル1(以下、比較例1とも言う)に対し、LFPOにカーボンを被膜した正極活物質を用いたサンプル2〜9ではその全てにおいて放電容量特性が向上した。さらに、カーボン量が1.0wt%以上10.0wt%以下とすると、従来の正極活物質にも置換可能な実測値で90mAh/g以上の容量が得られた。なお、カーボン量を15.0wt%以上とすると結晶構造に異相となる構造が出現した。
以上から、LFPOにカーボン被膜を施すことで電子電導性が向上し、確実に容量が増大することが確認できた。さらに、そのカーボン被膜を形成するためにカーボンを電極活物質中に1.0wt%以上10.0wt%以下の量で混合することでより優れた放電容量特性が得られることもわかった。
なお、カーボン量が1.0wt%未満であるサンプル2、3ではカーボン量が不足しているために電子伝導性が低下して過電圧が上昇したことでサンプル4〜7ほどの放電容量特性が得られなかったものと考えられる。カーボン量が10.0wt%より多いサンプル8、9では電極活物質中のリチウムイオンの供給源であるLFPOが相対的に減少したことにより、やはり高い放電容量特性が得られなかったものと考えられる。また、カーボン量が多いサンプル8、9では、カーボンをLFPOに被膜したことによってLFPOとは異なる相の結晶構造が現れることも確認できた。いずれにしても、カーボンで被膜されたLFPOは、LFPO単体と比較して電子電導性が向上して容量が増大することは事実である。
===第2の実施例===
上述したように、電極材料は電極活物質単体で構成されているのではなく、電極活物質に導電材やバインダーを混合したものである。そして、その混合物はさらに所定の形状に成形される。例えば、ここで作製したサンプルでは、電極活物質は正極活物質としてペースト状の正極材料中に含まれ、その正極材料は金属箔上に塗工されてシート状に成形されていた。
リチウム二次電池において、イオン電導性を向上させることは電極活物質を含む電極材料中にリチウムイオンがより円滑に挿入、離脱できるようにすることである。そしてイオン導電性を向上させることが放電容量特性を向上させることに繋がる。そこで第2の実施例として、カーボン被膜が施されているとともに、平均粒径が適正数値範囲となるように調整されたLFPOからなる正極活物質を挙げる。そして、その正極活物質についてより好ましい平均粒径を規定するために、カーボン量を一定にしつつ平均粒径が異なる各種正極活物質を用いたリチウム二次電池をサンプルとして組み立て、各サンプルの放電容量特性を評価した。なおカーボン量については、表1に示した結果から放電容量特性に優れていたサンプル6における5wt%を採用した。また、カーボン被膜がなく平均粒径が10.0μmの正極活物質を用いたリチウム二次電池もサンプルとして組み立てた。
表2に各サンプルについての正極活物質の平均粒径と放電容量特性を示した。
Figure 2014197462

表2において、サンプル18はカーボン被膜がない正極活物質を用いたサンプル(以下、比較例2とも言う)である。またサンプル14は括弧内に番号「6」を付記したように表1におけるサンプル6と同じである。そしてこの表2より、正極活物質の平均粒径を2.0μm以下としたサンプル10〜15では100mAh/g以上の高い容量が得られた。平均粒径が5.0μm以上のサンプル16と17では、放電容量特性がそれぞれ70mAh/gと60mAh/gとサンプル10〜15と比較すると低かった。これは、粒径が大きいために粒子内のリチウムイオン伝導の抵抗が高くなり、過電圧も大きくなり放電容量特性が低下したものと考えられる。しかし、平均粒径がサンプル17と同じ10.0μmでカーボン被膜がないLFPOを正極活物質として用いた比較例2では、放電容量特性がサンプル17の1/2であったことから、平均粒径が10.0μmと大きな場合であってもLFPOにカーボン被膜を形成することによって放電容量特性が向上することが確認できた。
なお、正極活物質の平均粒径を1.0μm以下としたサンプル10〜14では1個のリチウムイオンが充放電に寄与したときの理論上の容量である110mAh/gが得られており、1.0μm以下であれば電極活物質の平均粒径を闇雲に小さくする必要がない。平均粒径が過度に小さいと、スラリー状の電極材料に形成する際に多量のバインダーが必要となる場合もあることから、電極活物質は、製造容易性も考慮して適宜な平均粒径のものを採用すればよい。
以上より、本発明の第1の実施例に係る電極活物質は、LFPOにカーボン被膜が形成されていることが必須であり、より好ましくは、そのカーボンの量がLFPOに対して1.0〜10.0wt%であるものである。また第2の実施例に係る電極活物質は、カーボン被膜が形成されているLFPOであって、その平均粒径が2.0μm以下であるものである。そして、図3に本発明の実施例に係る電極活物質を用いたリチウム二次電池として、表1におけるサンプル6(表2におけるサンプル14)、および比較例1と2の充放電特性を示した。図3(A)と(B)は、それぞれ比較例2と比較例1の充放電特性を示すグラフであり、図3(C)は、サンプル6(サンプル14)の充放電特性を示すグラフである。これらのグラフでは充放電を3回繰り返したときの容量と正負極間の電圧との関係が示されている。
まず、図3(A)に示した比較例2の充放電特性グラフ101を見ると、カーボン被膜がなく平均粒径が10.0μmと大きなLFPOを正極活物質としているため、充電時の特性曲線101aと放電時の特性曲線101bが乖離し、過電圧によって充放電特性が大きく劣化していることが確認できる。図3(B)に示した比較例1の充放電特性グラフ102では、平均粒径が1.0μmになったことによって比較例2よりは充放電特性が若干改善されているが、依然として充電時の特性曲線102aと放電時の特性曲線102bが乖離している。すなわち、電極活物質を微粒子化するだけでは過電圧にともなう充放電特性の劣化を根本的に解決することができない。そして、本発明の実施例に対応する図3(C)に示したサンプル6(サンプル14)の充放電特性グラフ103をみると、充電時の特性曲線103aと放電時の特性曲線103bが広い容量範囲で近接し、一定の電圧に維持されていることがわかり、LFPOにカーボンを被膜することによる過電圧の抑制効果が確認できる。
===その他の実施例など===
<カーボン原料の混合時期について>
上記の各サンプルに使用した電極活物質は全て図1に示した手順に基づいて製造されている。しかし、当然のことながらカーボン被膜を施した電極活物質は前例がなく、従来のLFPOの製造手順に対しカーボンの原料を混合する時期について明確な基準がない。上記実施例では、LFPOの粒成長の抑制効果とカーボン被膜の均一形成を期待してLFPOの原料とともにカーボンを混合していたが、カーボン原料の混合時期としては、他に仮成後や本焼成後が考えられる。そこで、カーボン原料の混合時期による放電容量特性の優劣の傾向を確認するために、混合時期を変えて混合したカーボンによって被膜されたLFPOを正極活物質としたリチウム二次電池をサンプルとして作製し、各サンプルの放電容量特性を評価した。なお、カーボン原料の混合量は全てのサンプルで一律に5wt%とした。
表3に正極活物質の作製条件と放電容量特性との関係を示した。
Figure 2014197462


表3に示したように、各サンプルは、正極活物質の製造条件としてカーボン原料の混合時期と焼成条件が異なっている。混合時期としてはLFPOの原料とともにカーボン原料を混合する場合(原料混合時)、仮焼成後に混合する場合(仮焼成後)および本焼成後に混合する場合(本焼成後)があり、焼成条件としては、本焼成後の二次焼成品を粉砕したものを正極活物質として用いる場合(再焼成なし)と、本焼成後にカーボン原料を混合した場合において、二次焼成品を粉砕したものを再度本焼成と同じ条件で再度焼成(再焼成)するとともに、その再焼成によって得た粉体(再焼成品)を粉砕したものを正極活物質とする場合(再焼成あり)とがある。
上記焼成条件において、再焼成については、二次焼成品の平均粒径が1.0μmと小さい場合についてのみ採用した。これは、カーボンを含まない二次焼成品にカーボン原料を加えて粉砕しても所望の平均粒径まで粉砕することが難しいからである。なお、再焼成したサンプル20では、二次焼成品の平均粒径は1.0μmであり、再焼成品を平均粒径が2.0μmとなるように粉砕した。なお、表3におけるサンプル19、21、22は、表2におけるサンプル14、15、17と同じものであり、表3では表2におけるサンプル番号を括弧内に付記した。
ここで表3に示した各サンプルの放電容量特性をみると、まずサンプル19と20は、二次焼成後に粉砕したときの平均粒径が1.0μmで同じであるがカーボン原料の混合時期が異なっている。またサンプル22〜24は二次焼成後に粉砕したときの平均粒径が10.0μmで同じであるが、やはりカーボン原料の混合時期が異なっている。そして、サンプル19と20を比較した場合、あるいはサンプル22〜24を比較した場合、そのいずれの場合でもLFPOの原料とともにカーボン原料を混合したサンプル19あるいはサンプル22の方が同じ平均粒径でカーボン原料の混合時期を変えた他のサンプルよりも放電容量特性に優れていた。また、サンプル20と21では、最終的な正極活物質の平均粒径が同じ2.0μmであったが、この場合もLFPOの原料とともにカーボン原料を混合したサンプル20の方が放電容量特性に優れていた。
以上より、サンプル22〜24のように平均粒径が大きい場合では、LFPOの原料とともにカーボン原料を混合すると、カーボン原料が混合された状態で仮焼成と本焼成が行われるため、LFPOの結晶成長に伴ってカーボンがLFPOに被膜されていき、LFPOの平均粒径が大きくても粒成長が抑制され、さらにカーボン被膜も均一に形成され、その結果、LFPOの原料とともにカーボン原料を混合したサンプル22の放電容量特性がサンプル23や24よりも向上したものと考えられる。
一方、サンプル19〜21のように平均粒径が小さい場合では、LFPOの原料とともにカーボンを混合して二次焼成後に粉砕を行うことでLFPOの周りを覆っていたカーボン被膜の一部が脱落しイオン導電性が向上し、その結果、放電容量特性も向上すると考えることができる。二次焼成品にカーボン原料を加えて再焼成したサンプル20では、最終的な電極活物質自体は、カーボンに被膜されて電子導電性は確保されているものの、カーボン被膜が却ってによりイオン伝導性を阻害してしまったもの考えられる。
<正極と負極について>
上記各サンプルでは、負極活物質として用いた金属Liとの電位差から、作製した電極活物質を正極活物質としてリチウム二次電池に組み込んでいたが、LFPOよりも電位が高い電極活物質を負極に用いれば、理論上は上記各実施例の電極活物質を負極活物質として利用することも可能である。
<LFPOの組成について>
上記各サンプルでは、LiFe(1−x)の化学式においてx=0としたLFPOを電極活物質としていたが、Feの一部を同じ遷移金属であるCoやNiに置換することができ、その電極活物質を用いたリチウム二次電池の特性は、上記各サンプルに近似することは容易に想像がつく。
<リチウム二次電池の実施形態>
LFPOを用いたリチウム二次電池は、2個のリチウムイオンが充放電に寄与した場合5.3Vの電圧で動作することが知られ、極めて高いエネルギー密度が得られる。しかし、電解液を用いたリチウム二次電池では、5V以上で電解液が分解してしまうため、各サンプルでは電解液を用いて2.5V〜4.5Vで動作させていた。その一方で、2個のリチウムイオンを充放電に寄与させる場合では、電解液の代わりに固体電解質を用いた全固体電池に適用することも可能となる。すなわち本発明に係るリチウムイオン電池は、電解液を用いたリチウム二次電池に限らず、全固体電池にも適用可能な電極活物質とその電極活物質を用いた固体電池にも及んでいる。
101〜103 リチウム二次電池の充放電特性グラフ、
s1 FLPO原料秤量工程、s3 カーボン原料(アスコルビン酸)秤量工程、
s4 電極活物質の原料混合工程、s6 仮焼成工程、s9 本焼成工程、
s11,s12 粉砕(粒径調整)工程

Claims (6)

  1. MをNiとCoのいずれか、あるいは両方として、化学式LiFe(1−x)で表される粉末状の化合物にカーボンの被膜が形成されていることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質。
  2. 請求項1において、前記カーボンが前記化合物に対して1.0wt%以上10.0wt%以下含まれていることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質。
  3. 請求項1または2において、前記化合物は、平均粒径が2.0μm以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質。
  4. 請求項1〜3において、前記化合物は、LiFePの化学式で表されることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用電極活物質を正極活物質、あるいは負極活物質として用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
  6. リチウムイオン二次電池用電極活物質の製造方法であって、
    化学式LiFe(1−x)で表される化合物の原料にカーボンの原料を混合する原料混合ステップと、
    原料混合ステップにより得た混合物をプレス加工してペレットに成形した上で、当該ペレットを焼成温度よりも低い温度で加熱して一次焼成品を得る仮焼成ステップと、
    前記一次焼成品を粉砕して得た粉末をプレス加工してペレットに成形した上で、当該ペレットを焼成して二次焼成品を得る本焼成ステップと、
    前記二次焼成品を所定の平均粒径となるように粉砕する粒径調整ステップと、
    を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電極活物質の製造方法。
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