JP2014190374A - ディファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することのできるディファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】1対のボス部11のそれぞれの先端面に、外部から供給される潤滑油を径方向に沿って車軸挿通孔13の内部に導入するための油導入流路12を形成し、1対のデフサイドギア5のそれぞれのスプライン孔31には、車軸挿通孔からピニオンシャフト3に向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路を形成し、ピニオンシャフトと1対のデフピニオン4との対向部分のうちの内方端面位置には、潤滑油を捕捉して貯留可能なギア用油溜まり23を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】1対のボス部11のそれぞれの先端面に、外部から供給される潤滑油を径方向に沿って車軸挿通孔13の内部に導入するための油導入流路12を形成し、1対のデフサイドギア5のそれぞれのスプライン孔31には、車軸挿通孔からピニオンシャフト3に向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路を形成し、ピニオンシャフトと1対のデフピニオン4との対向部分のうちの内方端面位置には、潤滑油を捕捉して貯留可能なギア用油溜まり23を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンやモータなどの原動機の駆動力を車輪駆動軸に伝達するディファレンシャル装置に係り、特に、ピニオンシャフトとこのピニオンシャフトに回転可能に支持されるデフピニオンとの摺動部の潤滑性を向上するのに好適なディファレンシャル装置に関する。
従来から、3輪、4輪などの車両においては、車両の旋回時に、左右の車輪駆動軸のいずれか一方がスリップすることなく円滑な旋回運動ができるように、エンジンあるいはモータなどの原動機の駆動力をディファレンシャル装置を介して左右の車輪駆動軸に伝達することが知られている。
このような、従来のディファレンシャル装置は、回転駆動されるデフケースと、このデフケール内に取り付けられてデフケースと一体回転するピニオンシャフトと、このピニオンシャフトの両端部分に回転自在に支持された複数、例えば1対のデフピニオンと、デフケースの内部に1対のデフピニオンのそれぞれと噛合された状態で回転可能に収容された1対のデフサイドギアとを備えている。そして、デフケースの回転軸線に沿った両端側には、円筒状に形成された1対のボス部が形成されている。これらのボス部の内周面は、デフケースの内部に挿入される左右の車輪駆動軸の一端側を回転可能に支持する車軸挿通孔とされている。また、ピニオンシャフトは、その軸線方向をデフケースの回転軸線に対して直交する方向に向けてデフケースに取り付けられている。さらに、1対のデフピニオンは、それぞれがデフケースの回転時に、デフケースの回転軸線を中心として公転するとともに、ピニオンシャフトの軸線を中心として自転するように形成されている。さらにまた、1対のデフサイドギアは、それぞれがデフケースの回転軸線と同軸にしてデフケースの内部に対向配置されているとともに、その回転軸線に沿って左右の車輪駆動軸の一端をスプライン結合するための複数のスプライン歯を具備するスプライン孔が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来のディファレンシャル装置においては、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に潤滑油の供給不足が発生し、この結果ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に焼き付きが発生するということが知られている。
このような問題点に対処するために、デフサイドギアのスプライン孔に形成されている複数のスプライン歯の一部、例えば3歯を欠歯してサイドギア用油誘導流路を設けることにより、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に対する潤滑油の供給量を増加させて、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の潤滑性を向上させたディファレンシャル装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、上記の問題点に対処するために、本出願人は、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の内方端面(ピニオン公転軸線側端面)に、潤滑油を捕捉して貯留可能なオイルポケットを設けることにより、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の潤滑性を向上させたディファレンシャル装置を提案した(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、従来のディファレンシャル装置においては、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に対する潤滑油の供給量が不足して潤滑状態が悪くなり、摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することができない場合があるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することのできるディファレンシャル装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明のディファレンシャル装置は、回転駆動され、その回転軸線に沿った両端側に、内周面が左右の車輪駆動軸の一端側を回転可能に支持する内外を連通する車軸挿通孔とされた円筒状の1対のボス部が形成されているデフケースと、前記デフケース内に取り付けられ、前記デフケースと一体的に回転するとともに、その軸線方向が前記デフケースの回転軸線に対して直交する方向に向けて配置されているピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトの両端部に回転自在に支持され、前記デフケースの回転軸線を中心として公転可能とされているとともに、前記ピニオンシャフトの軸線を中心として自転可能とされている1対のデフピニオンと、前記デフケースの回転軸線と同軸にして前記デフケースの内部に前記1対のデフピニオンのそれぞれと噛合された状態で対向配置されているとともに、左右の車輪駆動軸のそれぞれの一端をスプライン結合するための複数のスプライン歯を具備するスプライン孔が前記回転軸線に沿って形成されている1対のデフサイドギアとを有しているディファレンシャル装置であって、前記1対のボス部のそれぞれの先端面には、外部から供給される潤滑油を径方向に沿って前記車軸挿通孔の内部に導入するための油導入流路が形成されており、前記1対のデフサイドギアのそれぞれのスプライン孔には、前記車軸挿通孔から前記ピニオンシャフトに向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路が形成されており、前記ピニオンシャフトと前記1対のデフピニオンとの対向部分のうちの内方端面位置には、潤滑油を捕捉して貯留可能なギア用油溜まりが形成されていることを特徴としている。
そして、このような構成を採用したことにより、ボス部の先端面に形成された油導入流路は、デフケースの回転時に、外部から供給される潤滑油を車軸挿通孔に流動させることができるとともに、デフケースの内部に対する外部からの潤滑油の供給量を従来に比べて増やすことができる。また、スプライン孔に形成されたサイドギア用油誘導流路は、スプラインによるデフサイドギアと車輪駆動軸との結合強度を損なうことなく、車軸挿通孔からピニオンシャフトに向けて潤滑油を導くことができるとともに、その流路面積を容易かつ確実に大きくすることができるので、車軸挿通孔からスプライン孔の内部を通過してピニオンシャフトに供給する潤滑油の供給量を従来に比べて増やすことができる。さらに、ピニオンシャフトに形成されたギア用油溜まりは、ピニオンシャフトおよびデフピニオンの強度を低下させることなく、ギア用油溜まりに捕捉して貯留する潤滑油の容量を従来に比べて増やすことができるとともに、デフケースの回転時に、貯留した潤滑油をピニオンシャフトの全周からピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に効率よく流入させることができる。その結果、油導入流路、サイドギア用油誘導流路およびギア用油溜まりを設けるという簡単な構成で、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に対する潤滑油の供給量を従来に比べて容易かつ確実に増やすことができるので、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することができる。
また、本発明において、前記油導入流路は、前記ボス部の先端面を内外に連通する複数の油導入溝により形成されており、前記サイドギア用油誘導流路は、前記1対のデフサイドギアのそれぞれのスプライン孔に形成された複数のスプライン歯の一部を欠歯とすることにより形成されており、前記ギア用油溜まりは、前記ピニオンシャフトの外周面のうちの前記1対のデフピニオンのそれぞれと対向する対向部分の内方端面位置に形成された油保持用環状溝と、前記1対のデフピニオンのそれぞれの内孔の内方端部に形成された軸線方向外側に向かって拡径する環状拡径部とにより形成されている構成とすることができる。そして、このような構成を採用したことにより、複数の油導入溝は、油導入流路を容易に形成することができる。また、欠歯は、サイドギア用油誘導流路を容易に形成することができるとともに、欠歯の歯数を増やすことで、サイドギア用油誘導流路の流路面積を容易に増やすことができる。さらに、油保持用環状溝および環状拡径部は、ギア用油溜まりを容易に形成することができるとともに、ギア用油溜まりに捕捉されて貯留される潤滑油の容量を容易に増やすことができる、したがって、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に対する潤滑油の供給量を容易に増やすことができるので、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態をより確実に保持することができる。
さらに、本発明において、前記スプライン歯の歯数を27歯としたときに、前記欠歯とする歯数が5歯である構成とすることができる。そして、このような構成を採用したことにより、スプラインによるデフサイドギアと車輪駆動軸との結合強度を損なうことなく、車軸挿通孔からピニオンシャフトに向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路を通過する潤滑油の供給量を、ギア用油溜まりに保持される潤滑油が消費されるのを確実に防止するものとすることができる。その結果、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態をよりさらに確実に保持することができる。
さらにまた、本発明において、前記1対の車軸挿通孔のそれぞれには、前記油導入流路を介して前記車軸挿通孔に供給された潤滑油を前記デフケースの回転にともなって前記デフケースの内側に向かって誘導するケース用油誘導流路が形成されており、このケース用油誘導流路の一端は、前記油導入流路に接続されている構成とすることができる。そして、このような構成を採用したことにより、油導入流路を介して車軸挿通孔に供給された潤滑油をデフケースの回転にともなってデフケースの内側に向かって容易かつ確実に流動させることができる。
本発明に係るディファレンシャル装置によれば、油導入流路、サイドギア用油誘導流路およびギア用油溜まりを設けるという簡単な構成で、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部に対する潤滑油の供給量を従来に比べて容易かつ確実に増やすことができるので、ピニオンシャフトとデフピニオンとの摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することができるなどの優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1に示すように、本実施形態のディファレンシャル装置1は、回転駆動されるデフケース2と、このデフケース2内に取り付けられてデフケース2と一体回転するピニオンシャフト3と、このピニオンシャフト3の両端部分に回転自在に支持された1対のデフピニオン4と、デフケース2の内部に1対のデフピニオン4のそれぞれと噛合された状態で回転可能に収容された1対のデフサイドギア5とを有している。
前記デフケース2は、車両搭載状態においてその回転軸線C1(以下、デフ軸線C1と記す。)がほぼ水平となるように配置されるものである。このデフ軸線C1に沿った両端側には、円筒状に形成された1対のボス部11が形成されている。これら両ボス部11のそれぞれの先端面には、ボス部11をその厚さ方向に連通する複数、本実施形態においては2箇所の油導入溝12aが形成されており、これらの油導入溝12aにより、本実施形態の外部から供給される潤滑油を径方向に沿って後述する車軸挿通孔13の内部に導入するための油導入流路12が形成されている。なお、右側のボス部11の先端面に形成された油導入流路12を図2に示す。また、油導入溝12aの数、形状、大きさは、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。例えば、油導入溝12aの形成箇所を3、4、5・・・箇所とすることもできる。
前記油導入溝12aの底面12aaは、径方向外側が径方向内側より高い内径側に向かって傾斜するように形成されている。また、油導入溝12aの側面形状は、図2に示すように、デフケース2の回転時に外部から供給される潤滑油を捕捉して内部に流動させることができる形状、すなわち潤滑油を掻き込むことができるように形成されている。本実施形態においては、図2の円弧状の矢印にて示すデフケース2の回転時に、デフケース2の回転方向先頭側に位置する側面を、ボス部11の外周側の端縁がボス部11の内周側の端縁よりデフケース2の回転方向先頭側に配置させることにより傾斜させた傾斜面12abとしている。
前記1対のボス部11のそれぞれの内周面は、デフケース2の内部に挿入される左右の車輪駆動軸Sの一端側を回転可能に支持する車軸挿通孔13とされている。さらに、両ボス部11のそれぞれの内周面には、デフケース2の内側に向かって螺旋状に穿設されたケース用油溝14aが形成されている。このケース用油溝14aのデフ軸線方向外側の一端は、油導入溝12aの底面12aa、本実施形態においては底面12aaの内周側で、かつ、傾斜面12abに隣接する位置に凹設された導入用油溜まり12acに接続されている。また、右側の車軸挿通孔13に形成されたケース用油溝14aと、左側の車軸挿通孔13に形成されたケース用油溝14aとは、デフケース2の中心部分に設けられたデフ軸線C1に対して直交する軸線C2(以下、シャフト軸線C2と記す。)を含む図示しない仮想対称面を介して面対称に形成されている。
前記1対のボス部11の外周面の先端側には、デフケース2を図示しないミッションケースなどのハウジング内に回転自在に支持するための軸受が装着される軸受装着部15が形成されている。
前記ケース用油溝14aにより、本実施形態の油導入流路12を介して車軸挿通孔13に供給された潤滑油をデフケース2の内側に向かって流動させるためのケース用油誘導流路14が構成されている。なお、車軸挿通孔13とこれに挿入される車輪駆動軸Sとの相互間の隙間により、油導入流路12を介して車軸挿通孔13に供給された潤滑油をデフケース2の内側に向かって流動させることができるが、デフケース2の回転にともなって容易かつ確実に流動させるという意味で、ケース用油誘導流路14を設けることが好ましい。このため、ケース用油溝14aの螺旋状の方向をデフケース2の回転にともなってデフケース2の内側に向かって潤滑油が流動するように形成することが肝要である。
図1に戻って、前記ピニオンシャフト3は、全体として円柱状に形成されており、その両端部が、シャフト軸線C2方向に貫通して形成された1対の貫通孔に嵌合されている。すなわち、ピニオンシャフト3の軸線は、デフケース2のシャフト軸線C2と同軸に形成されている。したがって、ピニオンシャフト3は、デフケース2がデフ軸線C1を中心として回転されることによって、デフケース2とともにデフ軸線C1を中心として回転するようになっている。また、ピニオンシャフト3の一端部およびデフケース2には、それぞれシャフト軸線C2に直交する同心の貫通孔17、18が形成されており、ピニオンシャフト3は、貫通孔17、18に圧入などにより嵌着されたピン19によりデフケース2から抜けないように取り付けられている。なお、デフケース2の内部に供給された潤滑油の大部分は、デフケース2に形成されたデフケース2の内部へのピニオンシャフト3、デフピニオン4、およびデフサイドギア5の組み付けに用いる図示しない窓部を介して外部に排出されるようになっている。また、デフケース2の内部に供給された潤滑油の残りの部分(ごく一部)は、デフケース2とピニオンシャフト3との対向面間の間隙を介して外部に排出されるようになっている。
前記ピニオンシャフト3の外周面のうちの1対のデフピニオン4と対向する対向部分には、相互に平行に延在する2つの平面部3aが形成されている。また、図3に誇張して示すように、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との対向部分のうちの内方端面(デフ軸線側)位置には、油保持用環状溝21が形成されている。この油保持用環状溝21の外方端面は平面部3aの内方端面に接続されており、デフピニオン4の内方端面の位置は、油保持用環状溝21の軸方向中間位置に配置されている。
図1に戻って、前記1対のデフピニオン4は、デフケース2の内部においてピニオンシャフト3に挿通された状態で収容されており、シャフト軸線C2上において対向配置された1対の傘歯車により構成されている。これら1対のデフピニオン4は、ピニオンシャフト3によりシャフト軸線C2を中心として相対回転可能に支持されつつ、デフケース2およびピニオンシャフト3がデフ軸線C1を中心として回転させることによってこれらとともにデフ軸線C1を中心として回転するようになっている。すなわち、1対のデフピニオン4は、デフ軸線C1を中心として公転可能とされているとともに、シャフト軸線C2を中心として自転可能にされている。また、図3に誇張して示すように、1対のデフピニオン4のそれぞれの内孔の内方端部には、軸線方向外側に向かって拡径する環状拡径部22が形成されている。この環状拡径部22としては、ピニオンシャフト3の外周面に供給された潤滑油をデフケース2の回転にともなうピニオンシャフト3のデフ軸線C1を中心とした回転と、デフピニオンがシャフト軸線C2を中心とした回転時の遠心力により外周への飛散を防ぐことができる形状とすることが好ましい。このため、本実施形態における環状拡径部22は、デフピニオン4の内孔の内方端部に、角度が10°程度の斜面からなる面取りを設けることにより形成されている。なお、ピニオンシャフト3をY字状としてデフピニオン4の数を3つとしたり、ピニオンシャフト3を十字状とすることによりデフピニオン4の数を4としたりすることもできる。
前記油保持用環状溝21および環状拡径部22により、潤滑油を捕捉して貯留可能な本実施形態におけるギア用油溜まり23が構成されている。なお、油保持用環状溝21および環状拡径部22の大きさおよび形状は、設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。
図1に戻って、前記1対のデフサイドギア5は、デフ軸線C1上において1対のデフピニオン4のそれぞれと噛合された状態で対向配置された1対の傘歯車により構成されている。これら1対のデフサイドギア5は、デフケース2、ピニオンシャフト3および1対のデフピニオン4がデフ軸線C1を中心として回転されることによってデフ軸線C1を中心として回転するようになっている。
図4に示すように、1対のデフサイドギア5のそれぞれには、左右の車輪駆動軸Sのそれぞれの一端をスプライン結合するための複数のスプライン歯31a(図4に一部のみ符号を付してある)を具備するスプライン孔31がデフ軸線C1に沿って形成されている。また、複数のスプライン歯31aのうちの一部は欠歯とされており、この欠歯部により、車軸挿通孔13からピニオンシャフト3に向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路33が形成されている。なお、欠歯とする歯数(複数のスプライン歯31aのうちの欠歯部の形成箇所)としては、車輪駆動軸Sの大きさ、デフピニオン4およびデフサイドギア5の歯数およびモジュールにもよるが、4または5歯(4または5箇所)とすることが、スプラインによるデフサイドギア5と車輪駆動軸Sとの結合強度を損なうことなく、デフケース2の回転時にデフケース2内の摺動部に供給する潤滑油の供給量を適正にすることができるという意味で好ましい。本実施形態においては、スプライン歯31aの歯数を27歯とし、欠歯を5歯(5箇所)とすることにより、サイドギア用油誘導流路33の数を5つとしている。
ここで、欠歯の位置としては、隣位する2つの欠歯の中心間距離ができるだけ等しくなるように配置することが、複数のサイドギア用油誘導流路33を周方向に沿ってほぼ均等に配置できるという意味で好ましい。
なお、デフケース2の内部に供給される潤滑油は、例えば駆動力伝達装置の駆動力によって駆動されるオイルポンプを用いた強制給油あるいは潤滑油の飛沫を用いた飛沫給油などによってトランスミッションの内部の摺動部位に供給される潤滑油が用いられている。
その他の構成については、従来公知のディファレンシャル装置と同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、デフケース2の回転時にデフケース2の外部から供給される潤滑油は、デフケース2の回転により油導入流路12としての油導入溝12aにより捕捉される。そして、油導入溝12aにより捕捉された潤滑油は、油導入溝12aの底面12aaの傾斜に沿って外側から内側に向かって流動するとともに、ボス部11の外周側から傾斜面12abに沿って内側に流動して導入用油溜まり12acに流入し、この導入用油溜まり12acに溜まった潤滑油は、導入用油溜まり12acに油に接続するケース用油溝14aに供給される。
ついで、ケース用油溝14aに流入した潤滑油は、車軸挿通孔13に流入し、車軸挿通孔13に流入した潤滑油は、デフケース2の回転により、デフケース2の中心部に向かって流動する。
ついで、ケース用油溝14a内をデフケース2の中心部に向かって流動した潤滑油は、デフケース2の回転により1対のデフサイドギア5のスプライン孔31に形成されたサイドギア用油誘導流路33により、ピニオンシャフト3の外周面のうちの1対のデフピニオン4の相互間に位置する部分に向かって流動し、ピニオンシャフト3の外周面に供給される。
ついで、ピニオンシャフト3の外周面に供給された潤滑油は、デフケース2の回転にともなうピニオンシャフト3のデフ軸線C1を中心とした回転によって、ピニオンシャフト3の表面をピニオンシャフト3の端部に向かって流動する。この時、潤滑油は、ピニオンシャフト3の表面をピニオンシャフト3の端部に向かって流動する途中で油保持用環状溝21および環状拡径部22からなるギア用油溜まり23に捕捉される。これにより、ギア用油溜まり23に潤滑油が貯留(供給)される。このギア用油溜まり23に貯留された潤滑油は、デフケース2の回転にともなうピニオンシャフト3のデフ軸線Cを中心とした回転による遠心力により、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部に流入して摺動部に潤滑油膜を形成し、摺動部の潤滑を適正に保持する。
ついで、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部の潤滑に供した後の潤滑油は、ピニオンシャフト3のデフ軸線C1を中心とした回転によってピニオンシャフト3とデフピニオン4との対向面間を通過してデフケース2の窓部などから外部に排出される。
なお、ギア用油溜まり23に捕捉された潤滑油のうちの摺動部への流動量を超えた分は、ギア用油溜まり23に順次貯留される。このギア用油溜まり23に貯留される潤滑油がギア用油溜まり23を形成する空間の容量を越えると、越えた分の潤滑油は、デフピニオン4の回転(自転)によってデフピニオン4の内方端面に沿ってデフケース2内に飛沫となって飛散し、デフピニオン4とデフサイドギア5との噛合部の潤滑に供された後、デフケース2とデフピニオン4との摺動部などのデフケース2内における他の摺動部の潤滑に供せられた後、窓部などから外部に排出される。
このように、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、ボス部11の先端面に形成された油導入流路12は、デフケース2の強度を低下させることなく外部から供給される潤滑油を従来に比べて多く車軸挿通孔に容易に流動させることができるので、デフケース2の内部に対する外部からの潤滑油の供給量を従来に比べて容易かつ確実に増やすことができる。
また、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、スプライン孔31に形成されたサイドギア用油誘導流路33は、スプラインによるデフサイドギア5と車輪駆動軸Sとの結合強度を損なうことなく、車軸挿通孔13からピニオンシャフト3に向けて従来に比べて多くの潤滑油を導くことができるとともに、その流路面積を容易かつ確実に大きくすることができるので、車軸挿通孔13からスプライン孔31の内部を通過してピニオンシャフト3に供給する潤滑油の供給量を従来に比べて増やすことができる。
さらに、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との対向部分のうちの内方端面位置に形成されたギア用油溜まり23は、ピニオンシャフト3およびデフピニオン4の強度を低下させることなく、捕捉して貯留する潤滑油の容量を従来に比べて増やすことができるとともに、デフケース2の回転時に、貯留した潤滑油をピニオンシャフト3の全周からピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部に流入させるので、潤滑油を摺動部に容易かつ確実に供給することができる。
したがって、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、1対のボス部11のそれぞれの先端面に油導入流路12を設けるとともに、1対のデフサイドギア5のそれぞれのスプライン孔31にサイドギア用油誘導流路33を設け、さらにピニオンシャフト3とデフピニオン4との対向部分のうちの内方端面位置にギア用油溜まり23を設けるという簡単な構造で、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部に対する潤滑油の供給量を従来に比べて容易かつ確実に増やすことができるとともに、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部に対して潤滑油を効率よく確実に供給することができるので、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部の良好な潤滑状態を確実に保持することができる。
また、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、複数の油導入溝12aは、油導入流路12を容易に形成することができ、また、欠歯は、サイドギア用油誘導流路33を容易に形成することができるとともに、サイドギア用油誘導流路33の流路面積を容易に増やすことができ、さらに、油保持用環状溝21および環状拡径部22は、ギア用油溜まり23を容易に形成することができるとともに、ギア用油溜まり23に保持される潤滑油の容量を容易に増やすことができる。したがって、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部に対する潤滑油の供給量を容易に増やすことができるので、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部の良好な潤滑状態をより確実に保持することができる。
さらに、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、スプライン歯31aの歯数を27歯としたときに、欠歯とする歯数が5歯であるから、スプラインによるデフサイドギア5と車輪駆動軸Sとの結合強度を損なうことなく、車軸挿通孔13からピニオンシャフト3に向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路33を通過する潤滑油の供給量を、ギア用油溜まり23に保持される潤滑油が消費されるのを確実に防止するものとすることができる。その結果、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部の良好な潤滑状態をよりさらに確実に保持することができる。
さらにまた、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、1対の車軸挿通孔13のそれぞれに、油導入流路12を介して車軸挿通孔13に供給された潤滑油をデフケース2の回転にともなってデフケース2の内側に向かって誘導するケース用油誘導流路14が形成されており、このケース用油誘導流路14の一端は、油導入流路12に接続されているから、油導入流路12を介して車軸挿通孔13に供給された潤滑油をデフケース2の回転にともなってデフケース2の内側に向かって容易かつ確実に流動させることができる。
また、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、デフケース2の内側に向かって螺旋状に穿設されたケース用油溝14aは、ケース用油誘導流路14を容易に形成することができるとともに、デフケース2の回転にともなって潤滑油をデフケース2の内側に向かって容易かつ確実に流動させることができる。
さらに、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、ボス部11の先端面に形成された油導入流路12としての油導入溝12aが、径方向外側が径方向内側より高い内径側に向かって傾斜するように形成された底面12aaと、ボス部11の外周側の端縁がボス部11の内周側の端縁よりデフケース2の回転方向先頭側に配置された傾斜面12abからなる側面と、底面12aaの内周側で、かつ、傾斜面12abに隣接する位置に凹設された導入用油溜まり12acとを有する構成とされているから、流路形状を従来に比較して潤滑油が流入し易い形状とされている。これにより、例えばディファレンシャル装置1に供給される潤滑油の供給量が150cc/min程度と少ない状況下であっても、ピニオンシャフト3とデフピニオン4との摺動部への潤滑油の供給量を従来に比較してより増やすことができるので、摺動部の良好な潤滑状態、すなわち摺動部が焼付かない十分な潤滑油の供給量をより確実に保持することができる。
さらにまた、本実施形態のディファレンシャル装置1によれば、ギア用油溜まり23の一部を構成する環状拡径部22が、角度が10°程度の斜面からなる面取りを設けることにより形成されているから、ピニオンシャフト3の外周面に供給された潤滑油をデフケース2の回転にともなうピニオンシャフト3のデフ軸線C1を中心とした回転と、デフピニオンがシャフト軸線C2を中心とした回転時の遠心力により外周への飛散を容易かつ確実に防ぐことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 ディファレンシャル装置
2 デフケース
3 ピニオンシャフト
4 デフピニオン
5 デフサイドギア
11 ボス部
12 油導入流路
12a 油導入溝
12aa 底面
12ab 傾斜面
12ac 導入用油溜まり
13 車軸挿通孔
14 ケース用油誘導流路
14a ケース用油溝
15 軸受装着部
21 油保持用環状溝
22 環状拡径部
23 ギア用油溜まり
31 スプライン孔
31a スプライン歯
33 サイドギア用油誘導流路
C1 デフ軸線(デフケースの回転軸線)
C2 シャフト軸線(ピニオンシャフトの軸線)
S 車輪駆動軸
2 デフケース
3 ピニオンシャフト
4 デフピニオン
5 デフサイドギア
11 ボス部
12 油導入流路
12a 油導入溝
12aa 底面
12ab 傾斜面
12ac 導入用油溜まり
13 車軸挿通孔
14 ケース用油誘導流路
14a ケース用油溝
15 軸受装着部
21 油保持用環状溝
22 環状拡径部
23 ギア用油溜まり
31 スプライン孔
31a スプライン歯
33 サイドギア用油誘導流路
C1 デフ軸線(デフケースの回転軸線)
C2 シャフト軸線(ピニオンシャフトの軸線)
S 車輪駆動軸
Claims (4)
- 回転駆動され、その回転軸線に沿った両端側に、内周面が左右の車輪駆動軸の一端側を回転可能に支持する内外を連通する車軸挿通孔とされた円筒状の1対のボス部が形成されているデフケースと、
前記デフケース内に取り付けられ、前記デフケースと一体的に回転するとともに、その軸線方向が前記デフケースの回転軸線に対して直交する方向に向けて配置されているピニオンシャフトと、
前記ピニオンシャフトの両端部に回転自在に支持され、前記デフケースの回転軸線を中心として公転可能とされているとともに、前記ピニオンシャフトの軸線を中心として自転可能とされている1対のデフピニオンと、
前記デフケースの回転軸線と同軸にして前記デフケースの内部に前記1対のデフピニオンのそれぞれと噛合された状態で対向配置されているとともに、左右の車輪駆動軸のそれぞれの一端をスプライン結合するための複数のスプライン歯を具備するスプライン孔が前記回転軸線に沿って形成されている1対のデフサイドギアと、
を有しているディファレンシャル装置であって、
前記1対のボス部のそれぞれの先端面には、外部から供給される潤滑油を径方向に沿って前記車軸挿通孔の内部に導入するための油導入流路が形成されており、前記1対のデフサイドギアのそれぞれのスプライン孔には、前記車軸挿通孔から前記ピニオンシャフトに向けて潤滑油を導くサイドギア用油誘導流路が形成されており、前記ピニオンシャフトと前記1対のデフピニオンとの対向部分のうちの内方端面位置には、潤滑油を捕捉して貯留可能なギア用油溜まりが形成されていることを特徴とするディファレンシャル装置。 - 前記油導入流路は、前記ボス部の先端面を内外に連通する複数の油導入溝により形成されており、
前記サイドギア用油誘導流路は、前記1対のデフサイドギアのそれぞれのスプライン孔に形成された複数のスプライン歯の一部を欠歯とすることにより形成されており、
前記ギア用油溜まりは、前記ピニオンシャフトの外周面のうちの前記1対のデフピニオンのそれぞれと対向する対向部分の内方端面位置に形成された油保持用環状溝と、前記1対のデフピニオンのそれぞれの内孔の内方端部に形成された軸線方向外側に向かって拡径する環状拡径部とにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル装置。 - 前記スプライン歯の歯数を27歯としたときに、前記欠歯とする歯数が5歯であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディファレンシャル装置。
- 前記1対の車軸挿通孔のそれぞれには、前記油導入流路を介して前記車軸挿通孔に供給された潤滑油を前記デフケースの回転にともなって前記デフケースの内側に向かって誘導するケース用油誘導流路が形成されており、このケース用油誘導流路の一端は、前記油導入流路に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のディファレンシャル装置。
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JP2013064476A JP2014190374A (ja) | 2013-03-26 | 2013-03-26 | ディファレンシャル装置 |
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- 2013-03-26 JP JP2013064476A patent/JP2014190374A/ja active Pending
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