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JP2014188895A - 射出成形機 - Google Patents

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JP2014188895A
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coil
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JP2013067623A
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Hiroyuki Mizuno
博之 水野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/66Mould opening, closing or clamping devices mechanical

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】電磁石のコイルの通電方向を可変としつつ、スイッチング損失を低減すること。
【解決手段】射出成形機10は、固定金型15と可動金型16とを締め付ける型締力を発生させる電磁石49と、電源と、前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの一端が接続される第1アームと、前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの他端が接続される第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームのうちの一方のアームにおいて正極側のスイッチング素子をオン/オフ切換しつつ、他方のアームにおいて正極側のスイッチング素子をオフ状態に維持し且つ負極側のスイッチング素子をオン状態に維持する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置のキャビティ空間に充填した溶融樹脂を固化させることによって成形品を製造する。金型装置は固定金型及び可動金型で構成され、型締め時に固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。金型装置の型閉じ、型締め、及び型開きは型締装置によって行われる。型締装置として、型開閉動作にはリニアモータを用い、型締動作には電磁石を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電磁石は、コアと、コアの周りに巻装されるコイルとで構成される。コイルに電流が供給されると、コイル内に磁場が生じ、コアが着磁され、磁場が強化される。そして、電磁石と軟磁性部材との間に吸着力が生じ、その吸着力によって型締力が生じる。
国際公開第2005/090052号
ところで、電磁石を用いた射出成形機において、2つ以上のアームを構成する複数のスイッチング素子により電磁石のコイルの通電を行う構成では、電磁石のコイルの通電方向を可変することができる。かかる構成においては、電磁石のコイルの通電方向がいずれの方向あっても、第1アームの上下のスイッチング素子は逆相でオン/オフ切換されると共に、第2アームの上下のスイッチング素子は逆相でオン/オフ切換される。
しかしながら、第1アーム及び第2アームの双方のアームにおいて上下のスイッチング素子を常時スイッチング動作させることは、スイッチング損失の増大をもたらすという問題がある。
そこで、本開示は、電磁石のコイルの通電方向を可変としつつ、スイッチング損失を低減することができる射出成形機の提供を目的とする。
本開示の一局面によれば、固定金型と可動金型とを締め付ける型締力を発生させる電磁石と、
電源と、
前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの一端が接続される第1アームと、
前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの他端が接続される第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームのうちの一方のアームにおいて正極側のスイッチング素子をオン/オフ切換しつつ、他方のアームにおいて正極側のスイッチング素子をオフ状態に維持し且つ負極側のスイッチング素子をオン状態に維持する制御部とを備える、射出成形機が提供される。
本開示によれば、電磁石のコイルの通電方向を可変としつつ、スイッチング損失を低減することができる射出成形機が得られる。
一実施形態による射出成形機10の型閉じ完了時の状態を示す図である。 一実施形態による射出成形機10の型開き完了時の状態を示す図である。 一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。 電流供給部70の一例を示す図である。 制御部60によるスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の制御態様の一例を示す図である。 比較例によるスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の制御態様を示す図である。 電磁石49のコイル48への供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。 電磁石49のコイル48への供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。 連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。 連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。また、型閉じを行う際の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開きを行う際の可動プラテンの移動方向を後方として説明する。
図1は、一実施形態による射出成形機10の型閉じ完了時の状態を示す図である。図2は、一実施形態による射出成形機10の型開き完了時の状態を示す図である。
図において、10は射出成形機、Frは射出成形機10のフレーム、Gdは該フレームFr上に敷設される2本のレールよりなるガイド、11は固定プラテンである。固定プラテン11は、型開閉方向(図において左右方向)に延びるガイドGdに沿って移動可能な位置調整ベースBa上に設けられてよい。尚、固定プラテン11はフレームFr上に載置されてもよい。
固定プラテン11と対向して可動プラテン12が配設される。可動プラテン12は可動ベースBb上に固定され、可動ベースBbはガイドGd上を走行可能である。これにより、可動プラテン12は、固定プラテン11に対して型開閉方向に移動可能である。
固定プラテン11と所定の間隔を置いて、かつ、固定プラテン11と平行にリヤプラテン13が配設される。リヤプラテン13は、脚部13aを介してフレームFrに固定される。
固定プラテン11とリヤプラテン13との間に4本の連結部材としてのタイバー14(図においては、4本のタイバー14のうちの2本だけを示す。)が架設される。タイバー14を介して固定プラテン11がリヤプラテン13に固定される。タイバー14に沿って可動プラテン12が進退自在に配設される。可動プラテン12におけるタイバー14と対応する箇所にタイバー14を貫通させるための図示されないガイド穴が形成される。尚、ガイド穴の代わりに、切欠部を形成するようにしてもよい。
タイバー14の前端部(図において右端部)には図示されないネジ部が形成され、該ネジ部にナットn1を螺合して締め付けることによって、タイバー14の前端部が固定プラテン11に固定される。タイバー14の後端部はリヤプラテン13に固定される。
固定プラテン11には固定金型15が、可動プラテン12には可動金型16がそれぞれ取り付けられ、可動プラテン12の進退に伴って固定金型15と可動金型16とが接離させられ、型閉じ、型締め及び型開きが行われる。尚、型締めが行われるのに伴って、固定金型15と可動金型16との間に図示されないキャビティ空間が形成され、キャビティ空間に溶融樹脂が充填される。固定金型15及び可動金型16によって金型装置19が構成される。
吸着板22は、可動プラテン12と平行に配設される。吸着板22は取付板27を介してスライドベースSbに固定され、スライドベースSbはガイドGd上を走行可能である。これにより、吸着板22は、リヤプラテン13よりも後方において進退自在となる。吸着板22は、軟磁性材料で形成されてよい。尚、取付板27はなくてもよく、この場合、吸着板22はスライドベースSbに直に固定される。
ロッド39は、後端部において吸着板22と連結させて、前端部において可動プラテン12と連結させて配設される。したがって、ロッド39は、型閉じ時に吸着板22が前進するのに伴って前進させられて可動プラテン12を前進させ、型開き時に吸着板22が後退するのに伴って後退させられて可動プラテン12を後退させる。そのために、リヤプラテン13の中央部分にロッド39を貫通させるためのロッド孔41が形成される。
リニアモータ28は、可動プラテン12を進退させるための型開閉駆動部であって、例えば可動プラテン12に連結された吸着板22とフレームFrとの間に配設される。尚、リニアモータ28は可動プラテン12とフレームFrとの間に配設されてもよい。
リニアモータ28は、固定子29、及び可動子31を備える。固定子29は、フレームFr上において、ガイドGdと平行に、かつ、スライドベースSbの移動範囲に対応させて形成される。可動子31は、スライドベースSbの下端において、固定子29と対向させて、かつ、所定の範囲にわたって形成される。
可動子31は、コア34及びコイル35を備える。コア34は、固定子29に向けて突出する複数の磁極歯33を備える。複数の磁極歯33は、型開閉方向と平行な方向に所定のピッチで配列される。コイル35は、各磁極歯33に巻装される。
固定子29は、図示されないコア、及び該コア上に設けられる図示されない複数の永久磁石を備える。複数の永久磁石は、型開閉方向と平行な方向に所定のピッチで配列され、可動子31側の磁極がN極とS極とに交互に着磁されている。
可動子31のコイル35に所定の電流が供給されると、コイル35を流れる電流によって形成される磁場と、永久磁石によって形成される磁場との相互作用で、可動子31が進退させられる。それに伴って、吸着板22及び可動プラテン12が進退させられ、型閉じ及び型開きが行われる。リニアモータ28は、可動子31の位置が目標値になるように、可動子31の位置を検出する位置センサ53の検出結果に基づいてフィードバック制御される。位置センサ53は、可動子31の位置を検出することで、可動金型16と固定金型15との間の距離(型開閉位置)を検出できる。
尚、本実施の形態では、固定子29に永久磁石を、可動子31にコイル35を配設するようになっているが、固定子にコイルを、可動子に永久磁石を配設することもできる。その場合、リニアモータ28が駆動されるのに伴って、コイルが移動しないので、コイルに電力を供給するための配線を容易に行うことができる。
電磁石ユニット37は、リヤプラテン13と吸着板22との間に吸着力を生じさせる。この吸着力は、ロッド39を介して可動プラテン12に伝達し、可動プラテン12と固定プラテン11との間に型締力が生じる。
電磁石ユニット37は、リヤプラテン13側に形成された電磁石49、及び吸着板22側に形成された吸着部51からなる。吸着部51は、吸着板22の吸着面(前端面)の所定の部分、例えば、吸着板22においてロッド39を包囲し、かつ、電磁石49と対向する部分に形成される。また、リヤプラテン13の吸着面(後端面)の所定の部分、例えば、ロッド39のまわりには、電磁石49のコイル48を収容する溝45が形成される。溝45より内側にコア46が形成される。コア46の周りにコイル48が巻装される。リヤプラテン13のコア46以外の部分にヨーク47が形成される。
尚、本実施形態においては、リヤプラテン13とは別に電磁石49が、吸着板22とは別に吸着部51が形成されるが、リヤプラテン13の一部として電磁石を、吸着板22の一部として吸着部を形成してもよい。また、電磁石と吸着部の配置は逆であってもよい。例えば、吸着板22側に電磁石49を設け、リヤプラテン13側に吸着部51を設けてもよい。また、電磁石49のコイル48の数は、複数であってもよい。
電磁石ユニット37において、コイル48に電流を供給すると、電磁石49が駆動され、吸着部51を吸着し、型締力を発生させることができる。
図3は、本発明の一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。制御部60は、例えばCPU及びメモリ等を備え、メモリに記録された制御プログラムをCPUによって処理することにより、リニアモータ28及び電磁石49の動作を制御する。
制御部60は、電磁石49のコイル48に電流を供給する電流供給部70を制御する。この制御方法について後述する。
電流供給部70は、制御部60から供給される信号に応じた電流を電磁石49のコイル48に供給する。電流供給部70の構成等について後述する。
電流供給部70には、直流電源80が接続されている。直流電源80は、交流電源90の交流電流を直流電流に変換するダイオード等の整流器82、コンデンサ(DCリンク)84等を含む。
制御部60は、型締力を検出する型締力センサ55と接続されており、型締力センサ55の検出結果に基づいて、型締力の目標値が生じるように、電流供給部70を制御してよい。例えば、電流供給部70は、型締力の目標値と型締力センサ55の検出値との差分(誤差)に応じてフィードバック制御されてもよい。この際、P(Proportional)制御や、PI(Proportional Integral)制御やPID(Proportional Integral Derivative)制御が利用されてもよい。
尚、型締力センサ55は、例えば型締力に応じて伸びるタイバー14の歪み(伸び量)を検出する歪みセンサであってよい。尚、型締力センサ55としては、例えばロッド39にかかる荷重を検出するロードセル等の荷重センサ、電磁石49の磁場を検出する磁気センサが使用可能であり、型締力センサ55の種類は多種多様であってよい。
次に、上記構成の射出成形機10の動作について説明する。射出成形機10の各種動作は、制御部60による制御下で行われる。
制御部60は、型閉じ工程を制御する。図2の状態(型開き完了状態)において、制御部60は、リニアモータ28を駆動して、可動プラテン12を前進させる。図1に示すように、可動金型16が固定金型15に当接し、型閉じ工程が完了する。このとき、リヤプラテン13と吸着板22との間、即ち電磁石49と吸着部51との間には、ギャップδ0が形成される。尚、型閉じに必要とされる力は、型締力と比較されて十分に小さくされる。
続いて、制御部60は、型締め工程を制御する。制御部60は、図1の状態(型閉じ完了状態)で電流供給部70によって、電磁石49のコイル48に電流を供給する。そうすると、コイル48を流れる電流によってコイル48内に磁場が生じ、コア46が着磁され、磁場が強化される。そして、所定のギャップをおいて対向する電磁石49と吸着部51との間に吸着力が生じ、この吸着力がロッド39を介して可動プラテン12に伝達し、可動プラテン12と固定プラテン11との間に型締力が生じる。型締め状態の金型装置19のキャビティ空間に溶融樹脂が充填され、冷却、固化され成形品となる。
次いで、制御部60は、型開き工程を制御する。制御部60は、リニアモータ28のコイル35に電流を供給して、可動プラテン12を後退させる。可動金型16が後退して型開きが行われる。型開き後、図示されないエジェクタ装置が可動金型16から成形品を突き出す。
このように、射出成形機10は、型閉じ工程、型締め工程、及び型開き工程等の一連の工程を行う。射出成形機10は、一連の工程を繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する連続運転を行う。
図4は、電流供給部70の一例を示す図である。図4には、他の関連する構成(交流電源90、整流器82、コンデンサ84、コイル48)についても図示されている。
電流供給部70は、第1アーム71と、第2アーム72とを含む。第1アーム71は、図4に示すように、直流電源80の正極側Pと負極側Nの間に直列に2つのスイッチング素子Q1,Q2を含む。第2アーム72は、図4に示すように、直流電源80の正極側Pと負極側Nの間に直列に2つのスイッチング素子Q3,Q4を含む。
電磁石49のコイル48の一端は、第1アーム71の上下のスイッチング素子Q1,Q2の間のポイントM1に接続され、電磁石49のコイル48の他端は、第2アーム72の上下のスイッチング素子Q3,Q4の間のポイントM2に接続される。
尚、図示の例では、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。尚、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、ダイオード(例えばフリーホイールダイオード)D1,D2,D3,D4を外付け素子として用いるIGBTであってもよいし、ダイオードD1,D2,D3,D4を内蔵した逆導通IGBT(RC(Reverse Conducting)−IGBT)であってもよい。いずれの場合も、スイッチング素子Q1,Q3のコレクタは正極側Pに接続されており、スイッチング素子Q1,Q3のエミッタは、それぞれ、スイッチング素子Q2,Q4のコレクタに接続されている。また、スイッチング素子Q2,Q4のエミッタは、負極側Nに接続されている。尚、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)のような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
制御部60は、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のオン/オフ状態を制御することで、電磁石49のコイル48の通電状態を制御する。
図5は、制御部60によるスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の制御態様の一例を示す図である。
図5では、上から順に、V1指令値及びキャリアの波形、スイッチング素子Q1のオン/オフ波形、スイッチング素子Q2のオン/オフ波形、V2指令値及びキャリアの波形、スイッチング素子Q3のオン/オフ波形、スイッチング素子Q4のオン/オフ波形、及び、コイル48の両端電圧の目標値の波形が、それぞれ示される。
制御部60は、コイル48の両端電圧の目標値(以下、目標電圧Voutという)を決定すると、それに応じて、V1指令値及びV2指令値を決定する。尚、目標電圧Voutは、例えば型締力の目標値に基づいて決定されてもよい。V1指令値は、第1アーム71の上下のスイッチング素子Q1,Q2の間のポイントM1の電位V1に対する目標値に対応する。同様に、V2指令値は、第2アーム72の上下のスイッチング素子Q3,Q4の間のポイントM2の電位V2に対する目標値に対応する。V1指令値及びV2指令値は、目標電圧Voutが実現されるように決定される。図5に示す例では、V1指令値及びV2指令値は、目標電圧Voutの正負に応じて、以下のように決定される。
V1指令値=Vout−Vdc/2、V2指令値=−Vdc/2 (目標電圧Vout>0のとき)
V1指令値=−Vdc/2、V2指令値=−Vout−Vdc/2 (目標電圧Vout<0のとき)
ここで、Vdcは、コンデンサ84の両端電圧である。
制御部60は、V1指令値及びV2指令値を決定すると、V1指令値及びV2指令値とキャリアとの関係に基づいて、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のオン/オフ状態を制御する。例えば、図5に示す例では、制御部60は、V1指令値がキャリアを上回ったときにスイッチング素子Q1をオンし、V1指令値がキャリアを下回ったときにスイッチング素子Q1をオフする。この際、制御部60は、スイッチング素子Q2をスイッチング素子Q1に対して逆相にオン/オフする。例えば、制御部60は、スイッチング素子Q1がオンするときに、スイッチング素子Q2をオフし、スイッチング素子Q1がオフするときに、スイッチング素子Q2をオンする。尚、スイッチング素子Q1及びQ2は、短絡を防止するために、所定のデットタイムをもって逆相にオン/オフ駆動されてよい。同様に、制御部60は、V2指令値がキャリアを上回ったときにスイッチング素子Q3をオンし、V2指令値がキャリアを下回ったときにスイッチング素子Q3をオフする。この際、制御部60は、スイッチング素子Q4をスイッチング素子Q3に対して逆相にオン/オフする。例えば、制御部60は、スイッチング素子Q3がオンするときに、スイッチング素子Q4をオフし、スイッチング素子Q3がオフするときに、スイッチング素子Q4をオンする。尚、スイッチング素子Q3及びQ4は、短絡を防止するために、所定のデットタイムをもって逆相にオン/オフ切換されてよい。
このようにして、V1指令値及びV2指令値を可変すると、V1指令値及びV2指令値とキャリアとの関係が変化し、スイッチング素子Q1(スイッチング素子Q3についても同様)のオン期間の長さが可変される。尚、図5に示す例では、三角波のキャリアが使用されているが、ノコギリ波等の他の波形のキャリアが使用されてもよい。また、V1指令値及びV2指令値は、電圧の指令値に替えて、電圧に応じたデューティ指令値であってもよい。
図5に示す例では、一例として、目標電圧Voutがサイン波形で変化する例が示されている。尚、実際には、目標電圧Voutは、例えば型締力の目標値に基づいて決定され、この場合、型締力の目標値に応じたパターンとなる(例えば、図7等参照)。
目標電圧Vout>0のとき(図5の時刻t0〜t1)、上述の如く、V1指令値=Vout−Vdc/2、V2指令値=−Vdc/2となる。この場合、図5に示すように、第1アーム71においては、スイッチング素子Q1及びQ2は、V1指令値に応じたデューティで、逆相にオン/オフ切換される。他方、第2アーム72においては、スイッチング素子Q3はオフ状態を維持し、スイッチング素子Q4がオン状態を維持する。即ち、第2アーム72においては、スイッチング素子Q3はオフ状態とされ、スイッチング素子Q4はオン状態とされ、第1アーム71においては、目標電圧Voutに応じたPWM(pulse-width modulation)制御が実行される。尚、この場合、スイッチング素子Q1がオンしたときは、直流電源80の正極側Pからの電流は、スイッチング素子Q1、コイル48、スイッチング素子Q4を通って直流電源80の負極側Nに流れる。スイッチング素子Q1がオフしたときは、コイル48を流れ続けようとする電流は、スイッチング素子Q2側のダイオードD2を通ってコイル48へ流れ、スイッチング素子Q4を通って直流電源80の負極側Nに流れる。
目標電圧Vout<0のとき(図5の時刻t1〜t2)、上述の如く、V1指令値=−Vdc/2、V2指令値=−Vout−Vdc/2となる。この場合、図5に示すように、第2アーム72においては、スイッチング素子Q3及びQ4は、V2指令値に応じたデューティで、逆相にオン/オフ切換される。他方、第1アーム71においては、スイッチング素子Q1はオフ状態を維持し、スイッチング素子Q2がオン状態を維持する。即ち、第1アーム71においては、スイッチング素子Q2はオン状態とされ、スイッチング素子Q1はオフ状態とされ、第2アーム72においては、目標電圧Voutに応じたPWM制御が実行される。尚、この場合、スイッチング素子Q3がオンしたときは、直流電源80の正極側Pからの電流は、スイッチング素子Q3、コイル48、スイッチング素子Q2を通って直流電源80の負極側Nに流れる。スイッチング素子Q3がオフしたときは、コイル48を流れ続けようとする電流は、スイッチング素子Q4側のダイオードD4を通ってコイル48へ流れ、スイッチング素子Q2を通って直流電源80の負極側Nに流れる。
図6は、図5の対比として、比較例によるスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4の制御態様を示す図である。
この比較例では、図6に示すように、V1指令値及びV2指令値は、目標電圧Voutの正負に拘らず、以下のように決定される。
V1指令値=Vout/2、V2指令値=−Vout/2
従って、この比較例では、図6に示すように、目標電圧Voutの正負に拘らず、常に、第1アーム71及び第2アーム72の双方において、スイッチング素子Q1及びQ2、及び、スイッチング素子Q3及びQ4が、それぞれ、逆相にオン/オフ切換される。この結果、比較例では、目標電圧Voutが0以外である状態では、第1アーム71及び第2アーム72の双方において常にスイッチング損失が発生する。
これに対して、図5に示す例によれば、上述の如く、目標電圧Voutが正であるときは、第1アーム71においてのみ、スイッチング素子Q1及びQ2が逆相にオン/オフ切換され、第2アーム72においては、スイッチング素子Q3及びQ4はオン/オフ切換されない。また、目標電圧Voutが負であるときは、第2アーム72においてのみ、スイッチング素子Q3及びQ4が逆相にオン/オフ切換され、第1アーム71においては、スイッチング素子Q1及びQ2はオン/オフ切換されない。従って、図5に示す例によれば、図6に示した比較例に比べて、スイッチング損失を低減することができる。
次に、目標電圧Voutの決定態様の幾つかの例について説明する。以下では、便宜上、コイル48への供給電流の制御態様について説明するが、コイル48への供給電流の制御態様は、目標電圧Voutの決定態様と相関する。即ち、目標電圧Voutに応じてコイル48への供給電流(及び向き)が決定される関係にある。例えば、目標電圧Voutが正であるときは、コイル48への供給電流の目標値が正となり、目標電圧Voutが負であるときは、コイル48への供給電流の目標値が負となる。従って、以下の説明においては、電流パターンは、目標電圧Voutのパターンと考えてよい。
図7は、電磁石49のコイル48への供給電流(電流パターン)、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。
図7に示すように、制御部60は、例えば型開き中に、型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給し、コイル48の周辺部材(タイバー14やロッド39、金型装置19等)の磁化を低減する(消磁工程)。この制御は、固定金型15と可動金型16との間の距離が所定距離以下の時に行われてよい。尚、図7では、制御部60は、型開き開始後に消磁工程を開始するが、周辺部材の磁化を低減する効果が顕著に得られるように、型開き開始と同時に消磁工程を開始してもよい。
図8は、電磁石49のコイル48への供給電流(電流パターン)、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。図8では、消磁工程において、コイル48への供給電流の向きを1回以上反転させ、消磁工程で周辺部材に作用する磁場の向きを1回以上反転させる。
図9は、連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流(電流パターン)、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。
制御部60は、連続運転時に、第1の電流パターンP100で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御した後、第2の電流パターンP200で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御する。例えば、制御部60は、型締め工程及び消磁工程を1回制御する度に、電流パターンを第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200との間で切り替える。
第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200とは、型締め時の電流の方向が互いに逆向きである。連続運転時に、型締め時の磁場の向きが繰り返し反転するので、型締め時の磁場による周辺部材の磁化の蓄積が抑制できる。
図10は、連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流(電流パターン)、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。
制御部60は、連続運転時に、第1の電流パターンP100で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御した後、第2の電流パターンP201で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御する。例えば、制御部60は、型締め工程及び消磁工程を1回制御する度に、電流パターンを第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP201との間で切り替える。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した各実施例では、目標電圧Vout>0のとき、第1アーム71において、スイッチング素子Q1及びQ2は、逆相にオン/オフ切換され、第2アーム72において、スイッチング素子Q3はオフ状態に維持され、スイッチング素子Q4はオン状態に維持されている。しかしながら、目標電圧Vout>0のとき、第2アーム72において、スイッチング素子Q3及びQ4は、逆相にオン/オフ切換され、第1アーム71において、スイッチング素子Q1はオン状態に維持され、スイッチング素子Q2はオフ状態に維持されてもよい。
同様に、上述した各実施例では、目標電圧Vout<0のとき、第2アーム72において、スイッチング素子Q3及びQ4は、逆相にオン/オフ切換され、第1アーム71において、スイッチング素子Q1はオフ状態に維持され、スイッチング素子Q2はオン状態に維持されている。しかしながら、目標電圧Vout<0のとき、第1アーム71において、スイッチング素子Q1及びQ2は、逆相にオン/オフ切換され、第2アーム72において、スイッチング素子Q4はオフ状態に維持され、スイッチング素子Q3はオン状態に維持されてもよい。
10 射出成形機
15 固定金型
16 可動金型
19 金型装置
46 電磁石のコア
48 電磁石のコイル
49 電磁石
60 制御部
70 電流供給部
71 第1アーム
72 第2アーム
80 直流電源

Claims (4)

  1. 固定金型と可動金型とを締め付ける型締力を発生させる電磁石と、
    電源と、
    前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの一端が接続される第1アームと、
    前記電源の正極側と負極側の間に直列に2つのスイッチング素子を含み、前記2つのスイッチング素子の間に前記電磁石のコイルの他端が接続される第2アームと、
    前記第1アーム及び前記第2アームのうちの一方のアームのスイッチング素子をそれぞれオン/オフ切換しつつ、他方のアームにおいてスイッチング素子をそれぞれオン状態とオフ状態に維持する制御部とを備える、射出成形機。
  2. 前記制御部は、前記一方のアームにおいて正極側のスイッチング素子と負極側のスイッチング素子と逆相にオン/オフ切換する、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記制御部は、前記他方のアームにおいて正極側のスイッチング素子をオフ状態に維持し且つ負極側のスイッチング素子をオン状態に維持する、請求項1に記載の射出成形機。
  4. 前記制御部は、前記電磁石のコイルの通電方向が前記第1アーム側から前記第2アーム側であるとき、前記第1アームにおいて正極側のスイッチング素子をオン/オフ切換しつつ、前記第2アームにおいて正極側のスイッチング素子をオフ状態に維持し且つ負極側のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記電磁石のコイルの通電方向が前記第2アーム側から前記第1アーム側であるとき、前記第2アームにおいて正極側のスイッチング素子をオン/オフ切換しつつ、前記第1アームにおいて正極側のスイッチング素子をオフ状態に維持し且つ負極側のスイッチング素子をオン状態に維持する、請求項1又は2に記載の射出成形機。
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