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JP2014188807A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2014188807A
JP2014188807A JP2013065799A JP2013065799A JP2014188807A JP 2014188807 A JP2014188807 A JP 2014188807A JP 2013065799 A JP2013065799 A JP 2013065799A JP 2013065799 A JP2013065799 A JP 2013065799A JP 2014188807 A JP2014188807 A JP 2014188807A
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JP
Japan
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liquid
image
area
head
auxiliary liquid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2013065799A
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English (en)
Inventor
Akihiro Toya
昭寛 戸谷
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Priority to US14/198,115 priority patent/US9022503B2/en
Priority to CN201410108185.8A priority patent/CN104070789B/zh
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
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    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
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Abstract

【課題】 液体が吐出される領域に対するサテライトの影響を低減させることが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】 ヘッド及び制御部を有する印刷装置である。ヘッドは、印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、画像用液体による画像の形成を補助するための補助用液体とを吐出する。制御部は、印刷媒体に対して、画像用液体及び補助用液体を吐出させるようヘッドを制御する。また、制御部は、印刷媒体の領域において、画像用液体及び補助用液体が吐出される第1の領域と、第1の領域に画像が形成されたのちに引き剥がされる第2の領域とがある場合、第2の領域に対して補助用液体の吐出を実行しないようヘッドを制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は印刷装置に関する。
印刷装置として、ヘッドからインクを吐出して印刷媒体上に画像を形成するインクジェ
ット式のプリンタが知られている。
このようなインクジェット式のプリンタとしては、CMYのような有色インクと無色透
明なインク(クリアインク)とを用いて印刷を行うものがある。
特開2002−307755号公報
ここで、印刷媒体として、ポリスチレンやポリプロピレン等から構成されるフィルム系
媒体を用いる場合がある。フィルム系媒体は、プリンタ内で金属製(アルミニウム、鉄等
)の紙送りローラとの摩擦等により、媒体表面に帯電が生じることがある。また、帯電量
は、摩擦の状態に影響されるため、媒体表面でばらつきが生じる。
このように帯電のばらつきが生じている印刷媒体に対してインクを吐出した場合、吐出
に伴って生じるインクミスト(所謂、サテライト)は、帯電量が多い領域に集積する。そ
の結果、印刷媒体上にはモヤ状の画像劣化が発生する。
一方、印刷媒体に対して予めクリアインク等の補助インクを塗布することにより、帯電
量の分布を均一にし、サテライトの影響を低減させることが可能である。
しかし、帯電量の分布を均一にした場合であっても、実際には、サテライトの分布が均
一になるだけである。すなわち、帯電量の分布を均一にしても、インク等の液体が吐出さ
れる領域にサテライトが堆積するという問題がある。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、液体が吐出される領域
に対するサテライトの影響を低減させることが可能な印刷装置を提供することを目的とす
る。
主たる本発明は、ヘッド及び制御部を有する印刷装置である。ヘッドは、印刷媒体に対
し、画像を形成するための画像用液体と、画像用液体による画像の形成を補助するための
補助用液体とを吐出する。制御部は、印刷媒体に対して、画像用液体及び補助用液体を吐
出させるようヘッドを制御する。また、制御部は、印刷媒体の領域において、画像用液体
及び補助用液体が吐出される第1の領域と、第1の領域に画像が形成されたのちに引き剥
がされる第2の領域とがある場合、第2の領域に対して補助用液体の吐出を実行しないよ
うヘッドを制御する。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。 実施形態に係る印刷装置により画像が形成された印刷媒体を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第1のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第2のパターンの別例を示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第3のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る補助用液体及び画像用液体の吐出動作の第4のパターンを示す図である。 実施形態に係る印刷装置の動作を示すフローチャートである。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
すなわち、印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、画像用液体による画
像の形成を補助するための補助用液体とを吐出するヘッドと、印刷媒体に対して、画像用
液体及び補助用液体を吐出させるようヘッドを制御する制御部と、を有し、制御部は、印
刷媒体の領域において、画像用液体及び補助用液体が吐出される第1の領域と、第1の領
域に画像が形成されたのちに引き剥がされる第2の領域とがある場合、第2の領域に対し
て補助用液体の吐出を実行しないようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明ら
かとなる。
このような印刷装置は、液体が吐出される領域に対するサテライトの影響を低減させる
ことが可能となる。
また、制御部は、第2の領域のうち、第1の領域と第2の領域との境界に隣接する領域
に対して補助用液体の吐出を実行するようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が
明らかとなる。
このような印刷装置は、液体が吐出される領域に対するサテライトの影響をより低減さ
せることが可能となる。
また、制御部は、補助用液体の吐出量が異なる複数のモードを選択的に実行可能である
ことを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置は、補助用液体の吐出量を選択できる。
また、印刷媒体の湿度を測定する測定部を有し、制御部は、測定部による測定結果が所
定の閾値以下の場合、補助用液体の吐出量を増加させるようヘッドを制御することを特徴
とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置は、湿度が低い場合に補助用液体の吐出量を増加できる。
また、制御部は、第1の領域に対する画像用液体の吐出と補助用液体の吐出とを異なる
パスで実行するようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
また、制御部は、第1の領域に対する画像用液体の吐出と補助用液体の吐出とを同じパ
スで実行するようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
また、制御部は、第1の領域のうち、画像用液体が吐出される領域を含む領域に対して
補助用液体の吐出を実行するようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明らかと
なる。
また、制御部は、第1の領域のうち、画像用液体が吐出されない領域に対して補助用液
体の吐出を実行するようヘッドを制御することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
これらの印刷装置によれば、第1の領域において、画像用液体と補助用液体とを吐出す
るタイミングや吐出する領域を調整することができる。
===印刷装置の構成===
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る印刷装置の構成について説明を行う。本実施
形態では、印刷装置としてラテラル方式(後述)のインクジェットプリンタ1を例に述べ
る。図1は、インクジェットプリンタ1の全体構成を示すブロック図である。図2は、イ
ンクジェットプリンタ1の一部の構成を示す概略図である。図3は、ヘッド21(後述)
の一例を示す図である。図4は、印刷媒体を図2におけるA方向からみた図である。図4
では、図2に示す構成の一部を省略している。
インクジェットプリンタ1は、搬送ユニット10、ヘッドユニット20、キャリッジユ
ニット30、ヒータユニット40、検出器群50、コントローラ60及び測定ユニット7
0を有する。外部装置であるコンピュータ100から印刷用の画像データを受信したイン
クジェットプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット10、ヘ
ッドユニット20、キャリッジユニット30、ヒータユニット40)を制御する。コント
ローラ60は、コンピュータ100から受信した画像データに基づいて、各ユニットを制
御し、印刷媒体に画像を形成(印刷)する。検出器群50は、インクジェットプリンタ1
内の状況を監視する。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コント
ローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する
搬送ユニット10は、ロール状の印刷媒体を所定の方向に搬送する(以下、印刷媒体が
搬送される方向を「搬送方向」という場合がある)。本実施形態では、印刷媒体としてフ
ィルム系媒体を例に説明を行う。
図2に示すように、搬送ユニット10は、供給機構11、搬送ローラ12A〜12F、
及び巻取機構13を有する。供給機構11は、印刷媒体をキャリッジユニット30(ヘッ
ドユニット20)側に送り出す。搬送ローラ12A〜12Fは、供給機構11から送り出
される印刷媒体を画像の形成(印刷)が行われる位置(以下、「印刷位置」という場合が
ある)まで搬送する。また、搬送ローラ12A〜12Fは、印刷位置で画像が形成された
印刷媒体を巻取機構13まで搬送する。巻取機構13は、画像が形成された印刷媒体を巻
き取る。なお、インクジェットプリンタ1において、供給機構11側を「上流側」といい
、巻取機構13側を「下流側」という場合がある。
ヘッドユニット20は、ヘッド21を有する。本実施形態におけるヘッド21は、印刷
媒体に対し、画像用液体と補助用液体とを吐出する。
画像用液体は、印刷媒体に画像を形成するための液体(たとえば、シアン、マゼンタ、
イエロー等のカラーインク)である。補助用液体は、画像用液体による画像の形成を補助
するための液体(たとえば、クリアインク、ホワイトインク)である。補助用液体は、印
刷媒体の面質を変えないような液体であることが望ましい。
ヘッド21のノズルn(後述)から画像用液体を吐出することによって、印刷媒体に画
像が形成される。また、ヘッド21のノズルn(後述)から補助用液体を吐出することに
よって、印刷媒体に補助用液体の層が形成される。
図3は、印刷媒体と対向するヘッド21の面を示す模式図である。図3における矢印は
搬送方向を示す。図3に示すように、本実施形態におけるヘッド21は、複数のノズル列
が搬送方向に設けられている。具体的に、ヘッド21において、画像用液体としてのカラ
ーインクを吐出するノズル列Ncは、搬送方向に直交する方向に複数設けられている。一
つのノズル列は、同じ色のカラーインクを吐出する。また、補助用液体としてのクリアイ
ンクを吐出するノズル列NLは、ノズル列Ncを挟むように一列ずつ設けられている。各
ノズル列は、複数のノズルnで構成されている。一つのノズルnは、一つのドットに対応
する液体を吐出する。
キャリッジユニット30は、ヘッドユニット20(ヘッド21)を所定の方向に移動さ
せる。図2及び図4に示すように、本実施形態におけるキャリッジユニット30は、キャ
リッジ31、ガイド32a及びガイド32bを有する。キャリッジ31は、ヘッドユニッ
ト20を搭載する。ガイド32aは、搬送方向へのキャリッジ31の移動をガイドするた
めの部材である。ガイド32bは、搬送方向と直交する方向へのキャリッジ31の移動を
ガイドするための部材である。ヘッドユニット20を搭載したキャリッジ31は、ガイド
32a及びガイド32bにより印刷位置にある印刷媒体に対して2次元的に移動すること
ができる。以下、キャリッジユニット30(ヘッドユニット20)の移動する方向を「移
動方向」という場合がある。図4に示す破線矢印は、キャリッジユニット30(ヘッドユ
ニット20)の動きを示す一例である。
このように、ヘッドユニット20が印刷媒体に対して2次元的(或いは1次元的でもよ
い)に移動して液体を吐出することにより、印刷媒体を搬送することなく画像の形成を行
う方式を「ラテラル方式」という。ラテラル方式で画像の形成を行う場合、印刷媒体を搬
送する時点において、印刷位置にある印刷媒体には画像データに基づく画像が完成してい
る。
ヒータユニット40は、ホットプラテン41及び乾燥機構42を有する。ホットプラテ
ン41は、印刷位置において印刷媒体を支持する部材である。また、ホットプラテン41
は、ヒータを内蔵しており、印刷位置にある印刷媒体を加熱することによって、印刷媒体
に形成された画像や補助用液体の層を形成する液体(インク)の乾燥を行う。乾燥機構4
2は、印刷位置よりも下流側に設けられており、画像が形成された印刷媒体を加熱するこ
とによって、印刷位置外で画像や補助用液体の層を形成する液体(インク)の乾燥を促進
させる。
検出器群50は、搬送ユニット10による印刷媒体の搬送量を検出するセンサ(図示な
し)、印刷媒体を搬送する搬送ローラ(図示なし)の回転量を検出するためのエンコーダ
、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのリニア式エンコーダ等を含んで構成
されている。
コントローラ60は、インクジェットプリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制
御部)である。コントローラ60は、インターフェース(I/F)部61、CPU62、
メモリ63及びユニット制御回路64を有する。
インターフェース部61は、コンピュータ100とインクジェットプリンタ1との間で
データの送受信を行う。CPU62は、インクジェットプリンタ1全体の制御を行うため
の演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領
域等を確保する。また、メモリ63は、印刷対象となる画像データを格納する。CPU6
2は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して
各ユニットを制御し、各種の処理を実行させる。
たとえば、図4に示すように、CPU62は、ユニット制御回路64を介し、メモリ6
3に格納された画像データに従い、ヘッド21を二次元的に移動させる(図4の破線矢印
参照)。このようにして、インクジェットプリンタ1は、印刷位置にある印刷媒体の印刷
領域(印刷領域α〜印刷領域γ)それぞれに画像及び補助用液体の層を形成する(詳細は
後述する)。印刷領域とは、画像用液体及び補助用液体が吐出される領域(画像及び補助
用液体の層が形成される領域)をいう。本実施形態における印刷領域は、「第1の領域」
の一例である。
測定ユニット70は、印刷媒体の湿度を測定する。測定ユニット70は、インクジェッ
トプリンタ1内において、たとえば、印刷媒体の近傍に設けられる(図2参照)。本実施
形態における測定ユニット70は、「測定部」の一例である。
なお、「印刷媒体の湿度を測定する」とは、印刷媒体自体の湿度を直接的に測定するこ
と、及び印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度を測定すること等により印刷媒体自体の湿度を推
測することの両方を含む。従って、測定ユニット70は、印刷媒体自体の湿度を直接的に
測定する手段でもよいし、印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度を測定することによって、印刷
媒体の湿度を推測する手段であってもよい。
後者の場合、印刷媒体の湿度を推測する手段(測定ユニット70)は、実測された印刷
媒体の周囲の雰囲気の湿度、及び予め計測された印刷媒体の周囲の雰囲気の湿度と印刷媒
体自体の湿度との対応関係を示す湿度データテーブル(メモリ63等に格納される)に基
づき、印刷媒体自体の湿度を推測する手段でもよい。更には、測定ユニット70は、印刷
媒体の周囲の雰囲気のうち、特に印刷媒体の搬送経路において、画像用液体が吐出される
印刷位置の上流側の雰囲気を推測するように構成されてもよい。
===印刷領域及び剥離領域の設定について===
図5を参照して、印刷媒体における印刷領域及び剥離領域の設定について説明を行う。
図5は、印刷位置にある印刷媒体に対し、4つの画像が形成された例を示す模式図である
本実施形態では、印刷位置にある印刷媒体に対して、印刷領域PE及び剥離領域SEが
形成される。剥離領域SEは、印刷領域PEに画像が形成されたのちに引き剥がされる領
域である。剥離領域SEは、印刷領域PEとの境界に沿って引き剥がされる。この境界を
示す線をカットラインCLという。カットラインCLは、画像データ等に基づいて予め設
定される。本実施形態における剥離領域SEは、「第2の領域」の一例である。
印刷領域PE及び剥離領域SEは、印刷媒体に対する印刷を開始する前に予め設定を行
う。たとえば、操作者は、インクジェットプリンタ1の入力部(図示なし)等を介して、
印刷したい画像の情報(たとえば、画像を特定するためのID、印刷したい画像の枚数)
、使用する印刷媒体の情報(たとえば、印刷媒体の種類、サイズ)、及び設定する剥離領
域SEの情報(たとえば、剥離領域SEの位置、サイズ)を入力する。コントローラ60
は、入力された情報、及び印刷する画像を示す画像データ(画像のサイズ)に基づいて、
印刷領域PE及び剥離領域SEを設定する。また、コントローラ60は、印刷領域PEと
剥離領域SEとが接する領域をカットラインCLとして設定する。印刷が完了した後、裁
断機(図示なし)は、カットラインCLに沿って印刷領域PEを切り出す。なお、印刷領
域PE及び剥離領域SEの設定は、上記例に限らず任意の方法を用いることが可能である
===吐出動作の制御について===
たとえば、フィルム系媒体を搬送ユニット10で搬送する場合、搬送ローラ12A、1
2Bやホットプラテン41とフィルム系媒体との間で摩擦が生じる。その結果、印刷位置
に到達したフィルム系媒体は、媒体表面に帯電が生じることになる。また、媒体表面の帯
電量は、摩擦の状態により変化するため、一般的にばらつきが生じる。
よって、媒体表面において帯電量を均一にするためには、補助用液体を塗布することが
望ましい。
一方、実際には、帯電量の分布が均一になったことに伴って、サテライトの分布も均一
になっているだけであって、印刷領域PE上にはサテライトが堆積する。
そこで、本実施形態におけるコントローラ60は、印刷領域PE(第1の領域)と剥離
領域SE(第2の領域)がある場合、剥離領域SEに対して補助用液体の吐出を実行しな
いようヘッド21を制御する。剥離領域SEに補助用液体を吐出しないことで、帯電量の
分布が不均一な部分を敢えて残すことにより、剥離領域SEにサテライトを選択的に集積
させることができる。よって、印刷領域PEにおいては、サテライトの影響を低減するこ
とができる。
なお、コントローラ60は、設定された印刷領域PEに対しては、画像データに基づい
て、画像用液体及び補助用液体の吐出を行う。印刷領域PEに対する画像用液体及び補助
用液体の吐出動作は、いくつかのパターンで実行できる。詳細は後述する。
===液体の吐出動作について===
図6A〜図11Cを参照して、液体の吐出動作について説明を行う。図6A〜図11C
は、印刷位置にある印刷媒体を模式的に示した図である。印刷媒体における画像(補助用
液体Lの層)は、複数のラスタラインにより構成される。ラスタラインは、印刷媒体の搬
送方向に直交する方向に並ぶドット列である。本実施形態における「第nラスタライン」
は、n番目の位置にあるラスタラインをいう。なお、図6A〜図11Cでは、第1ラスタ
ライン及び第nラスタラインに対応する領域が剥離領域SEとして設定されているものと
する。また、「パス」とは、移動するヘッド21(ノズルn)から液体を吐出してドット
を形成する動作をいう。図6B等、画像用液体Cと補助用液体Lとが同じ領域に吐出され
る例においては、画像用液体Cと補助用液体Lとの重なりが明確になるよう、画像用液体
Cのドットを補助用液体Lのドットよりも小さく示している。なお、画像用液体Cのドッ
トと補助用液体Lのドットとは同じサイズであってもよいし、補助用液体Lのドットが画
像用液体Cのドットよりも小さくてもよい。
本実施形態は、ヘッド21による画像用液体C及び補助用液体Lの吐出動作について4
つのパターンが存在する。いずれのパターンで吐出動作を行うかは、たとえば、インクジ
ェットプリンタ1毎に予め一のパターンが設定されている。或いは、複数のパターンをメ
モリ63等に記憶しておき、印刷の都度、操作者が任意のパターンを設定することでもよ
い。
(第1のパターン)
第1のパターンでは、コントローラ60は、印刷領域PEに対する画像用液体Cの吐出
と補助用液体Lの吐出とを異なるパスで実行し、且つ印刷領域PEのうち、画像用液体C
が吐出される領域を含む領域に対して補助用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制
御する。また、コントローラ60は、剥離領域SEに対しては、補助用液体Lを吐出させ
ない。
この方法によれば、印刷領域PEにおいて補助用液体Lの層が形成され、その上に画像
が形成される。
具体例として、まず、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置(たとえば、図6Aに
示す印刷媒体の左上)から2次元的に移動し、印刷位置にある印刷媒体に対して補助用液
体Lを吐出する。一方、ヘッド21は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタライン
及び第nラスタライン)には、補助用液体Lを吐出しない。この場合、剥離領域SEを除
く全てのラスタライン(第2ラスタライン〜第n−1ラスタライン)において補助用液体
Lのドットが形成される(図6A参照)。
次に、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置から改めて2次元的に移動し、画像が
形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する。この場合、画像が形成される領域に対
して画像用液体Cのドットが形成される(図6B参照)。なお、画像が形成される領域は
、画像データに基づいて決定することができる。
このように、画像用液体Cを吐出する前に、画像が形成される領域を含む印刷媒体の領
域に補助用液体Lを吐出して層を形成することで、印刷媒体表面の帯電量を均一にするこ
とができる。よって、サテライトの影響を低減することができる。
なお、第1のパターンとしては別の方法もある。たとえば、ヘッド21は、第1パスで
第2ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐出する(図7A参照)。この場合、
第2ラスタラインにおいて補助用液体Lの層が形成される。次に、ヘッド21は、第2パ
スで第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液
体Cを吐出する(図7B参照)。同様に、ヘッド21は、第n−2パスで第n−1ラスタ
ラインに対応する領域に補助用液体Lを吐出し(図7C参照)、第n−1パスで第n−1
ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液体Cを吐
出する(図7D参照)。一方、ヘッド21は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタ
ライン及び第nラスタライン)には、補助用液体Lを吐出しない。
(第2のパターン)
第2のパターンでは、コントローラ60は、印刷領域PEに対する画像用液体Cの吐出
と補助用液体Lの吐出とを異なるパスで実行し、且つ印刷領域PEのうち、画像用液体C
が吐出されない領域に対して補助用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
また、コントローラ60は、剥離領域SEに対しては、補助用液体Lを吐出させない。
この方法によれば、印刷領域PEのうち、画像用液体Cが吐出されない領域(画像が形
成されない領域)に対してのみ補助用液体Lの層が形成される。
具体例として、まず、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置(たとえば、図8Aに
示す印刷媒体の左上)から2次元的に移動し、画像が形成されない領域に対して補助用液
体Lを吐出する。一方、ヘッド21は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタライン
及び第nラスタライン)には、補助用液体Lを吐出しない。この場合、剥離領域SEを除
く、印刷位置にある印刷媒体における画像が形成されない領域に対して補助用液体Lのド
ットが形成される(図8A参照)
次に、ヘッド21は、印刷媒体に対して初期位置から改めて2次元的に移動し、画像が
形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する。この場合、画像が形成される領域に対
して画像用液体Cのドットが形成される(図8B参照)。
このように、画像が形成されない領域のみに補助用液体Lを吐出することで、印刷媒体
上に効率よく補助用液体Lの層を形成することができる。また、画像用液体Cを吐出する
前に補助用液体Lを吐出して層を形成することで、印刷媒体表面の帯電量をある程度、均
一にすることができる。よって、サテライトの影響を低減することができる。
なお、第2のパターンとしては別の方法もある。たとえば、ヘッド21は、第1パスに
おいて、第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成されない領域に補助用液
体Lを吐出する(図9A参照)。この場合、第2ラスタラインにおいて、画像が形成され
ない領域に補助用液体Lの層が形成される。次に、ヘッド21は、第2パスにおいて、第
2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対して画像用液体Cを
吐出する(図9B参照)。同様に、ヘッド21は、第n−2パスにおいて、第n−1ラス
タラインに対応する領域であって、画像が形成されない領域に補助用液体Lを吐出し(図
9C参照)、第n−1パスにおいて、第n−1ラスタラインに対応する領域であって、画
像が形成される領域に対して画像用液体Cを吐出する(図9D参照)。一方、ヘッド21
は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタライン及び第nラスタライン)には、補助
用液体Lを吐出しない。
(第3のパターン)
第3のパターンでは、コントローラ60は、印刷領域PEに対する画像用液体Cの吐出
と補助用液体Lの吐出とを同じパスで実行し、且つ印刷領域PEのうち、画像用液体Cが
吐出される領域を含む領域に対して補助用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御
する。また、コントローラ60は、剥離領域SEに対しては、補助用液体Lを吐出させな
い。
この方法によれば、第1のパターンと同様、印刷領域PEにおいて補助用液体Lの層が
形成され、その上に画像が形成される。
まず、ヘッド21は、第1パスで第2ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐
出する。このとき、ヘッド21は、第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成される領域に対しては、同じパス(第1パス)で画像用液体Cを吐出する(図10A参
照)。すなわち、第1パスが完了した時点で第2ラスタライン上には、補助用液体Lの層
の上に画像用液体Cが吐出されている。
次に、ヘッド21は、第2パスで第3ラスタラインに対応する領域に補助用液体Lを吐
出する。このとき、ヘッド21は、第3ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成される領域に対しては、同じパス(第2パス)で画像用液体Cを吐出する(図10B参
照)。すなわち、第2パスが完了した時点で第3ラスタライン上には、補助用液体Lの層
の上に画像用液体Cが吐出されている。
同様に、ヘッド21は、第n−2パスで第n−1ラスタラインに対応する領域に補助用
液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第n−1ラスタラインに対応する領域であ
って、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第n−2パス)で画像用液体Cを吐
出する(図10C参照)。すなわち、第n−2パスが完了した時点で第n−1ラスタライ
ン上には、補助用液体Lの層の上に画像用液体Cが吐出されている。
一方、ヘッド21は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタライン及び第nラスタ
ライン)には、補助用液体Lを吐出しない。
このように、同じパスで画像用液体Cと補助用液体Lとを吐出することで、効率よく印
刷物を作成することができる。また、画像が形成される領域を含む印刷媒体の領域に補助
用液体Lの層を形成することにより、印刷媒体表面の帯電量を均一にすることができる。
よって、サテライトの影響を低減することができる。
(第4のパターン)
第4のパターンでは、コントローラ60は、印刷領域PEに対する画像用液体Cの吐出
と補助用液体Lの吐出とを同じパスで実行し、且つ印刷領域PEのうち、画像用液体Cが
吐出されない領域に対して補助用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。ま
た、コントローラ60は、剥離領域SEに対しては、補助用液体Lを吐出させない。
この方法によれば、第2のパターンと同様、印刷領域PEのうち、画像用液体Cが吐出
されない領域(画像が形成されない領域)に対してのみ補助用液体Lの層が形成される。
まず、ヘッド21は、第1パスで第2ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第2ラスタ
ラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第1パス
)で画像用液体Cを吐出する(図11A参照)。すなわち、第1パスが完了した時点で第
2ラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lが吐出されている。但し、第3のパ
ターンとは異なり、画像用液体Cの吐出された領域(画像が形成される領域)には、補助
用液体Lの層は形成されない。
次に、ヘッド21は、第2パスで第3ラスタラインに対応する領域であって、画像が形
成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、第3ラスタ
ラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じパス(第2パス
)で画像用液体Cを吐出する(図11B参照)。すなわち、第2パスが完了した時点で第
3ラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lとが吐出されている。
同様に、ヘッド21は、第n−2パスで第n−1ラスタラインに対応する領域であって
、画像が形成されない領域に対して補助用液体Lを吐出する。このとき、ヘッド21は、
第n−1ラスタラインに対応する領域であって、画像が形成される領域に対しては、同じ
パス(第n−2パス)で画像用液体Cを吐出する(図11C参照)。すなわち、第n−2
パスが完了した時点で第n−1ラスタライン上には、画像用液体Cと補助用液体Lとが吐
出されている。
一方、ヘッド21は、予め設定された剥離領域SE(第1ラスタライン及び第nラスタ
ライン)には、補助用液体Lを吐出しない。
このように、同じパスで画像用液体C及び補助用液体Lを吐出することで、効率よく印
刷物を作成することができる。また、画像が形成されない領域のみに補助用液体Lを吐出
することで、印刷媒体上に効率よく補助用液体Lの層を形成することができる。
(その他)
なお、図7A〜図7D、図9A〜図11Cでは、説明をわかり易くするために、一のパ
スで一のラスタラインに対応する領域に補助用液体L(画像用液体C)を吐出する例につ
いて述べた。一方、たとえば、図3に示すようにノズルnが複数あるヘッド21を用いる
場合、一のパスで複数のラスタラインに対応する領域に同時に補助用液体L(画像用液体
C)を吐出することも可能である。
また、図7A〜図7D、図9A〜図11Cでは、往復のパス(たとえば、第1パスと第
2パス)それぞれで液体を吐出する例について述べたが、これに限られない。たとえば、
第1パス、第3パス・・・・といった片側のパスだけで液体を吐出することも可能である
。この場合、吐出された液体を乾燥させる時間を確保することができる。よって、たとえ
ば、図7A及び図7Bに示すように、補助用液体Lが吐出された領域に画像用液体Cを吐
出する場合であっても、液体同士が混ざり合うことを防止できる。
===インクジェップリンタの動作===
図12を参照して、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明
を行う。
印刷を開始する前に、コントローラ60は、印刷領域PE及び剥離領域SEを設定する
(S10)。その後、S10の設定に基づいて、インクジェットプリンタ1による印刷が
開始される。具体的には、コントローラ60は、印刷位置にある印刷媒体に対して画像の
形成を行うようヘッド21を走査させる(S11)。
ヘッド21が印刷領域PEに対応する位置にある場合(S12でYの場合)、コントロ
ーラ60は、補助用液体L及び画像用液体Cを吐出するようヘッド21を制御する(S1
3)。
一方、ヘッド21が剥離領域SEに対応する位置にある場合(S12でNの場合)、コ
ントローラ60は、補助用液体Lを吐出しないようヘッド21を制御する(S14)。
印刷位置にある印刷媒体においてヘッド21の走査が完了した場合(S15でYの場合
)、コントローラ60は、印刷媒体を搬送し、画像が形成されていない領域を印刷位置に
配置させる(S16)。
コントローラ60は、S11〜S16の処理を所望の枚数の画像が形成されるまで繰り
返す(S17)。このようにして画像が印刷された印刷媒体には、印刷領域PEと剥離領
域SEが形成されている。
この状態で、たとえば、裁断機(図示なし)により、カットラインCLに沿って印刷領
域PEを切り出し、剥離領域SEを引き剥がす。この場合には、所望の枚数の画像が印刷
された印刷物(たとえば、ラベル状に複数の画像が印刷された印刷物)を得ることができ
る。
このように、本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、剥離領域SEに補助用
液体Lの層を形成しないことにより、印刷媒体において帯電量の分布が不均一な部分を積
極的に設ける。よって、サテライトは、剥離領域SEに対して選択的に集積する。つまり
、画像を含む印刷領域PEに集積するサテライトの量を低減できるため、画像劣化が少な
い印刷物を提供することができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる
実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
ヘッド21の構成は、図3に示したものに限られない。ヘッド21は、第1のモード及
び第2のモードにおける吐出動作を実行できる構成であればよい。
ホットプラテン41及び乾燥機構42は、印刷媒体に形成された画像や補助用液体の層
を形成する液体(インク)を乾燥させることができればよい。従って、たとえば、温風、
赤外線、マイクロ波などの電磁波を印刷媒体に付与する構成であってもよい。或いは、紫
外線(UV)硬化型のインクを用いる場合には、ホットプラテン41及び乾燥機構42と
して、印刷媒体に対して紫外線を照射する構成を用いることも可能である。
また、裁断機(図示なし)により、カットラインCLに沿って印刷領域PEを切り出す
場合、裁断機の精度等の影響により切り出す位置がずれる(カットラインCLに沿って切
り出せない)ことがある。たとえば、カットラインCLの外側で切り出した場合、印刷物
には、印刷領域PEと共に剥離領域SEの一部が残ることになる。すなわち、このような
印刷物には、印刷領域PE及び剥離領域SEという面質の異なる領域が存在するという問
題がある。
そこで、コントローラ60は、剥離領域SEのうち、印刷領域PEと剥離領域SEとの
境界(カットラインCL)に隣接する領域に対して補助用液体Lの吐出を実行するようヘ
ッド21を制御する。「隣接する領域」は、たとえば、画素領域で指定することができる
。「画素領域」とは、画像データ上の画素に対応した印刷媒体上の領域である。印刷領域
PE及び剥離領域SEは、複数の画素領域から構成されている。よって、コントローラ6
0は、剥離領域SEを構成する画素領域のうち、カットラインCLに隣接する画素領域に
対しては、補助用液体Lの吐出を実行するようヘッド21を制御する。
このように、カットラインCLと隣接する領域に対して補助用液体Lを吐出することに
より、切り出す位置がずれた場合であっても、印刷物として面質の異なる領域が存在する
可能性を低減できる。また、カットラインCLの外側の一部まで補助用液体Lを吐出する
ことにより、印刷領域PEから離れた画素領域(剥離領域SE)にサテライトを集積させ
ることができる。よって、印刷領域PEにおけるサテライトの影響をより確実に低減させ
ることが可能となる。
また、たとえば、冬場等、湿度が低い場合、予め設定された補助用液体の吐出量では帯
電量を均一にすることが難しい可能性もある。そこで、補助用液体の吐出量が異なる複数
のモードを設けることも可能である。
たとえば、所定量の補助用液体が吐出される第1のモードと、第1のモードよりも補助
用液体の吐出量が多い第2のモードが設けられているとする。これらのモードは、メモリ
63等に記憶される。これらのモードの選択は自動または手動で行うことができる。
自動の場合、たとえば、コントローラ60は、測定ユニット70により測定された湿度
の値(%)を予め設定された条件(たとえば、第1のモード:30%以上、第2のモード
:29%以下)と比較する。たとえば、測定された湿度が10%の場合、コントローラ6
0は、第2のモードを選択して実行する。
一方、手動の場合、たとえば、インクジェットプリンタ1の操作者は、室内にある湿度
計の示す値を確認する。湿度計の示す値が低い場合(たとえば、湿度10%)、操作者は
、印刷媒体に帯電が生じる可能性が高いと判断できる。この場合、操作者は、インクジェ
ットプリンタ1の入力部(図示なし)等を介して、予め設定された第2のモードを選択す
る。コントローラ60は、選択された第2のモードを実行する。なお、第1のモード及び
第2のモードにおける液体の吐出動作は、上記実施形態と同様である。すなわち、補助用
液体の吐出量が増えた場合であっても、剥離領域SEには、補助用液体が吐出されない。
また、特定のモードを設ける代わりに、補助液体の吐出量を増加させることも考えられ
る。
この場合、たとえば、コントローラ60は、測定ユニット70による測定結果と所定の
閾値とを比較する。所定の閾値は、吐出される補助用液体の量を増加させるかどうかを判
断するための値(たとえば、湿度19%以下といった湿度に基づく値)である。
測定ユニット70により測定された湿度が所定の閾値以下の場合、コントローラ60は
、補助用液体の吐出量を増加させるようヘッド21を制御する。補助用液体の増加量は予
め所定の値が設定されている。なお、液体の吐出動作は、上記実施形態と同様である。す
なわち、補助用液体の吐出量が増えた場合であっても、剥離領域SEには、補助用液体が
吐出されない。
また、第1のモードか第2のモードを選択する場合には、湿度以外の条件を考慮しても
よい。たとえば、上述のように、剥離領域SEを設ける場合には、サテライトの影響を考
慮しなくてよい可能性もある。また、印刷される画像の種類や要求される画質によっては
、サテライトの影響を考慮しなくてよい場合もありうる。或いは、一般にクリアインクは
カラーインクに比べ高価なため、印刷全体のコストを考慮した場合に、クリアインクの使
用量を減らしたい場合もありうる。このような場合、たとえば、操作者は、インクジェッ
トプリンタ1の入力部(図示なし)を介して第1のモードを設定する。コントローラ60
は、湿度等の条件に関わらず設定された第1のモードを実行する。
また、画像用液体や補助用液体は、水性インクであってもよく、或いは油性インクであ
ってもよい。
また、液体についてはインクに限られるものではなく、インク以外の他の液体(液体以
外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体
以外の流体(流体として流して吐出できる固体を含む)を用いることも可能である。
上記実施形態の構成は、ラインプリンタや、シリアルスキャン方式のインクジェットプ
リンタにも適用することが可能である。シリアルスキャン方式とは、液体の吐出と印刷媒
体の搬送とを繰り返し行うことにより、画像を形成する方式である。すなわち、シリアル
方式で画像の形成を行う場合、印刷媒体を搬送する時点において、画像データに基づく画
像はまだ完成していない。シリアルスキャン方式のインクジェットプリンタとしては、た
とえば、LFP(Large Format Printer)がある。
1 プリンタ、10 搬送ユニット、11 供給機構、12A〜12F 搬送ローラ、
13 巻取機構、20 ヘッドユニット、21 ヘッド、30 キャリッジユニット、3
1 キャリッジ、32a・32b ガイド、40 ヒータユニット、41 ホットプラテ
ン、42 乾燥機構、50 検出器群、60 コントローラ、61 インターフェース部
、62 CPU、63 メモリ、64 ユニット制御回路、70 測定ユニット

Claims (8)

  1. 印刷媒体に対し、画像を形成するための画像用液体と、前記画像用液体による前記画像
    の形成を補助するための補助用液体とを吐出するヘッドと、
    前記印刷媒体に対して、前記画像用液体及び前記補助用液体を吐出させるよう前記ヘッ
    ドを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記印刷媒体の領域において、前記画像用液体及び前記補助用液体が吐
    出される第1の領域と、前記第1の領域に前記画像が形成されたのちに引き剥がされる第
    2の領域とがある場合、前記第2の領域に対して前記補助用液体の吐出を実行しないよう
    前記ヘッドを制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の領域のうち、前記第1の領域と前記第2の領域との境界に隣
    接する領域に対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御することを特
    徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記補助用液体の吐出量が異なる複数のモードを選択的に実行可能であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 前記印刷媒体の湿度を測定する測定部を有し、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果が所定の閾値以下の場合、前記補助用液体の
    吐出量を増加させるよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1または2記載の
    印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の領域に対する前記画像用液体の吐出と前記補助用液体の吐出
    とを異なるパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか一つに記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の領域に対する前記画像用液体の吐出と前記補助用液体の吐出
    とを同じパスで実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一つに記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の領域のうち、前記画像用液体が吐出される領域を含む領域に
    対して前記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか一つに記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の領域のうち、前記画像用液体が吐出されない領域に対して前
    記補助用液体の吐出を実行するよう前記ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか一つに記載の印刷装置。
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