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JP2014181307A - ポリオレフィン樹脂用改質剤 - Google Patents

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JP2014181307A
JP2014181307A JP2013057706A JP2013057706A JP2014181307A JP 2014181307 A JP2014181307 A JP 2014181307A JP 2013057706 A JP2013057706 A JP 2013057706A JP 2013057706 A JP2013057706 A JP 2013057706A JP 2014181307 A JP2014181307 A JP 2014181307A
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Abstract

【課題】ポリオレフィン樹脂にガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維との接着性を付与するポリオレフィン樹脂用改質剤、および成形品に優れた耐衝撃性、曲げ弾性率等の機械的強度を付与する無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 酸変性ポリオレフィンブロックおよびポリアミドブロックを有し、13C−NMRによるアミド基由来の炭素と、メチル基、メチレン基およびメチン基由来の炭素との比(α)が、0.5/99.5〜12/88であるポリマーを含有してなるポリオレフィン樹脂用改質剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリオレフィン樹脂用改質剤および該改質剤を含有してなる無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
ポリオレフィン系樹脂をマトリックスとした繊維強化複合材料は機械的強度、耐熱性寸法安定性等に優れるため、自動車、電気、各種工業部品に広く用いられており、従来より、更なる物性向上のため、マトリックス樹脂と繊維の接着性向上に関する検討が行われている。
ポリオレフィン樹脂と繊維との接着性向上の方法としては、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したポリオレフィンを使用する方法がガラス繊維(例えば、特許文献1、2参照)や炭素繊維(例えば、特許文献3、4参照)に対して検討されている。
特開昭48−56739号公報 特公昭49−15467号公報 特開2003−277525号公報 特開2005−213478号公報
しかしながら、構造部材等の高強度が求められる用途においては、上記技術では十分ではなく、さらなる機械的強度の向上が求められている。
本発明の目的は、ポリオレフィン樹脂にガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維との接着性を付与するポリオレフィン樹脂用改質剤、および成形品に優れた耐衝撃性、曲げ弾性率等の機械的強度を付与する無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、酸変性ポリオレフィン(A)ブロックおよびポリアミド(B)ブロックを有し、13C−NMRによるアミド基由来の炭素と、メチル基、メチレン基およびメチン基由来の炭素との比(α)が、0.5/99.5〜12/88であるポリマー(X)を含有してなるポリオレフィン樹脂用改質剤(K)である。
本発明のポリオレフィン樹脂用改質剤(K)は下記の効果を奏する。
(1)該改質剤は、ポリオレフィン樹脂に無機繊維との接着性を付与する。
(2)該改質剤を含有してなる無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、機械的強度(耐衝撃性、曲げ弾性率等)、熱的特性(荷重たわみ温度等)に優れる。
[酸変性ポリオレフィン(A)]
本発明における酸変性ポリオレフィン(A)は、ポリオレフィン(a)の不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)変性物が含まれる。
ポリオレフィン(a)には、オレフィンの1種または2種以上の(共)重合体、並びにオレフィンの1種または2種以上と他の単量体の1種または2種以上との共重合体が含まれる。
上記オレフィンには、炭素数(以下、Cと略記)2〜30のアルケン、例えばエチレン、プロピレン、1−および2−ブテン、およびイソブテン、並びにC5〜30のα−オレフィン(1−ヘキセン、1−デセン、1−ドデセン等);他の単量体には、オレフィンとの共重合性を有するC4〜30の不飽和単量体、例えば、酢酸ビニルが含まれる。
(a)の具体例には、エチレン単位含有(プロピレン単位非含有)(共)重合体、例えば高、中および低密度ポリエチレン、およびエチレンとC4〜30の不飽和単量体[ブテン(1−ブテン等)、C5〜30のα−オレフィン(1−ヘキセン、1−ドデセン等)、酢酸ビニル等]との共重合体(重量比はポリオレフィン樹脂組成物の成形性および(a)分子の末端および/またはポリマー鎖中の二重結合量の観点から好ましくは30/70〜99/1、さらに好ましくは50/50〜95/5)等;プロピレン単位含有(エチレン単位非含有)(共)重合体、例えばポリプロピレン、プロピレンとC4〜30の不飽和単量体(前記に同じ)との共重合体(重量比は前記に同じ);エチレン/プロピレン共重合体(重量比はポリオレフィン樹脂基材の成形性および(a)の分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合量の観点から、好ましくは0.5/99.5〜30/70、さらに好ましくは2/98〜20/80);C4以上のオレフィンの(共)重合体、例えばポリブテンが含まれる。
これらのうち、不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)との反応性の観点から好ましいのはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン/C4〜30の不飽和単量体共重合体、さらに好ましいのはエチレン/プロピレン共重合体、プロピレン/C4〜30の不飽和単量体共重合体である。
(a)の数平均分子量[以下、Mnと略記。測定は後述するゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による。以下同じ。]は、後述の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品の機械的強度およびポリオレフィン用改質剤(K)の生産性の観点から、好ましくは1,000〜100,000、さらに好ましくは1,500〜80,000である。
本発明におけるGPCによるMnの測定条件は以下のとおりである。
装置 :高温ゲルパーミエイションクロマトグラフ
[「Alliance GPC V2000」、Waters(株)製]
検出装置 :屈折率検出器
溶媒 :オルトジクロロベンゼン
基準物質 :ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel 10μm、MIXED−B 2本直列
[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
カラム温度 :135℃
(a)は、後述の不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)との重合性の観点から分子末端および/またはポリマー鎖中に二重結合を有することが好ましい。
(a)の炭素1,000個(炭素数1,000個ともいう)当たりの該分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数[以下、炭素1,000個当たりの二重結合数と略記することがある]は、(a)と、(b)との共重合性および(A)の生産性の観点から好ましくは0.1〜20個、さらに好ましくは0.3〜18個、とくに好ましくは0.5〜15個である。
ここにおいて該二重結合数は、(a)の1H−NMR(核磁気共鳴)分光法のスペクトルから求めることができる。すなわち、該スペクトル中のピークを帰属し、(a)の4.5〜6.0ppmにおける二重結合由来の積分値および(a)由来の積分値から、(a)の二重結合数と(a)の炭素数の相対値を求め、(a)の炭素1,000個当たりの該分子末端および/またはポリマー中の二重結合数を算出する。後述の実施例における二重結合数は該方法に従った。
(a)の製造方法には、重合法(例えば特開昭59−206409号公報に記載のもの)および減成法[熱的、化学的および機械的減成法等、これらのうち熱的減成法(以下において熱減成法ということがある)としては、例えば特公昭43−9368号公報、特公昭44−29742号公報、特公平6−70094号公報に記載のもの]が含まれる。
重合法には前記オレフィンの1種または2種以上を(共)重合させる方法、およびオレフィンの1種または2種以上と他の単量体の1種または2種以上を共重合させる方法が含まれる。
減成法には、前記重合法で得られる高分子量[好ましくはMn30,000〜400,000、さらに好ましくは50,000〜200,000]のポリオレフィン(a0)を熱的、化学的または機械的に減成する方法が含まれる。
減成法のうち、熱減成法には、前記ポリオレフィン(a0)を窒素通気下で、(1)有機過酸化物(ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等)不存在下、通常300〜450℃で0.1〜10時間、連続的または非連続的に熱減成する方法、および(2)有機過酸化物存在下、通常180〜300℃で0.5〜10時間、連続的または非連続的に熱減成する方法等が含まれる。
これらのうち得られる(a)と(b)との共重合性の観点から好ましいのは、分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数のより多いものが得やすい(1)の方法である。
これらの(a)の製造方法のうち、分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数のより多いものが得やすく、(a)と、(b)との共重合が容易であるとの観点から好ましいのは減成法、さらに好ましいのは熱減成法である。
[不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)]
本発明における不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)は、重合性不飽和基を1個有するジカルボン酸(無水物)である。なお、本発明において不飽和ジカルボン酸(無水物)は、不飽和ジカルボン酸もしくは不飽和ジカルボン酸無水物を表す。
該(b)としては、C4〜30、例えば脂肪族のもの(C4〜24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸およびこれらの無水物)、および脂環式のもの(C8〜24、例えばシクロへキセンジカルボン酸、シクロヘプテンジカルボン酸)が挙げられる。(b)は1種単独でも、2種以上併用してもいずれでもよい。
これらのうち前記(a)との共重合性の観点から好ましいのは脂肪族不飽和ジカルボン酸(無水物)、さらに好ましいのは脂肪族不飽和ジカルボン酸無水物、とくに好ましいのは無水マレイン酸である。
[ラジカル開始剤(d)]
本発明における酸変性ポリオレフィン(A)は、前記(a)、(b)をラジカル開始剤(d)の存在下または非存在下で共重合させることにより得られる。
(d)としては、例えばアゾ化合物(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等)、過酸化物〔単官能(分子内にパーオキシド基を1個有するもの)(ベンゾイルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド等)および多官能(分子内にパーオキシド基を2個以上有するもの)[2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、ジアリルパーオキシジカーボネート等]〕等が挙げられる。
これらのうち(a)、(b)のグラフト共重合性の観点、すなわち後述する、(a)を幹、(b)を枝とするグラフト共重合体の形成性の観点から好ましいのは、過酸化物、さらに好ましいのは単官能過酸化物、とくに好ましいのはジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシドである。
(d)の使用量は、反応性および副反応抑制の観点から、(a)、(b)の合計重量に基づいて好ましくは0.05〜10%、さらに好ましくは0.2〜5%、とくに好ましくは0.5〜3%である。
(A)の製造法としては、(a)、(b)を加熱溶融、あるいは適当な有機溶媒[C2〜18、例えば炭化水素(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素(ジ−、トリ−、およびテトラクロロエタン、ジクロロブタン等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、ジ−t−ブチルケトン等)、エーテル(エチル−n−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−t−ブチルエーテル、ジオキサン等)]に懸濁あるいは溶解させ、これに必要により、(d)[もしくは(d)を適当な有機溶媒(上記に同じ)に溶解させた溶液]を加えて加熱撹拌する方法(溶融法、および溶液法);(a)、(b)および必要により(d)を予め混合し、押出機、バンバリーミキサー、ニーダ等を用いて溶融混練する方法(溶融混練法)が挙げられる。
(A)のMnは、後述の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品の機械的強度およびポリオレフィン用改質剤(K)の生産性の観点から、好ましくは1,000〜100,000、さらに好ましくは1,500〜80,000である。
(A)の酸価は、後述の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品の無機繊維に対する接着性およびポリオレフィン用改質剤(K)の生産性の観点から、好ましくは3〜120mgKOH/g(以下数値のみを示す。)、さらに好ましくは5〜100である。
ここにおける酸価は、JIS K0070に準じて以下の(i)〜(iii)の手順で測定して得られる値である。
(i)100℃に温度調整したキシレン100gに(X)1gを溶解させる。
(ii)同温度でフェノールフタレインを指示薬として、0.1mol/L水酸化カリウムエタノール溶液[商品名「0.1mol/Lエタノール性水酸化カリウム溶液」、和光純薬(株)製]で滴定を行う。
(iii)滴定に要した水酸化カリウム量をmgに換算して酸価(単位:mgKOH/g)を算出する。
なお、上記測定では1個の酸無水物基は1個のカルボキシル基と等価になる結果が得られる。後述の実施例における酸価は該方法に従った。
[ポリアミド(B)]
本発明におけるポリアミド(B)は、アミノカルボン酸(c1)および/またはラクタム(c2)からなる重合体が含まれる。
アミノカルボン酸(c1)には、C2〜20のアミノカルボン酸、例えば4−アミノブタン酸、6−アミノへキサン酸、12−アミノドデカン酸;ラクタム(c2)には、C3〜12のラクタム、例えば、γ−ラクタム、ε−カプロラクタム、ラウロラクタムが含まれる。
これらの(c1)および/または(c2)のうち、無機繊維の接着性および工業上の観点から好ましいのは6−アミノへキサン酸、ε−カプロラクタムである。
前記(A)中の(b)に対する(c1)および/または(c2)の量は、無機繊維に対する接着性および(K)の生産性の観点から、好ましくは1/3〜1/50(モル/モル)、さらに好ましくは1/4〜1/30(モル/モル)、とくに好ましくは1/5〜1/15(モル/モル)である。
[ポリオレフィン用改質剤(K)]
本発明のポリオレフィン樹脂用改質剤(K)は、前記酸変性ポリオレフィン(A)ブロックおよび前記ポリアミド(B)ブロックを有するポリマー(X)を含有してなる。該(X)の製造方法には、例えば前記酸変性ポリオレフィン(A)とアミノカルボン酸(c1)および/またはラクタム(c2)を、高温(例えば160〜280℃)、常圧または加圧(例えば0.1〜1MPa)で反応させる方法が挙げられるが、とくに限定されるものではない。
(X)中の13C−NMRによるアミド基由来の炭素と、メチル基、メチレン基およびメチン基由来の炭素との比(α)[以下において比(α)と略記]は0.5/99.5〜12/88であり、好ましくは1/99〜9/91である。該比(α)が0.5/99.5未満であると無機繊維に対する接着性が低くなり、12/88を超えるとポリオレフィン樹脂への相溶性が悪くなる。
本発明における13C−NMRの測定条件は以下のとおりである。
装置 :AVANCEIII400型デジタルNMR装置
ブルカー・バイオスピン(株)社製
溶媒 :オルトジクロロベンゼン/重ベンゼン=3/1
測定温度 :353K
比(α)は、(X)のアミド基由来の炭素ピーク(150〜190ppm)の積算値と、(X)のメチル基、メチレン基およびメチン基由来の炭素ピーク(5〜60ppm)の積算値から算出することができる。実施例における比(α)は該方法に従った。
ポリマー(X)を構成する(A)と(B)の重量比は、ポリオレフィン樹脂(D)との相溶性および無機繊維の接着性の観点から好ましくは25/75〜90/10、さらに好ましくは50/50〜85/15である。
(X)のMnは、後述の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品の機械的強度およびポリオレフィン用改質剤(K)の生産性の観点から、好ましくは1,500〜120,000、さらに好ましくは2,000〜100,000である。
[ポリオレフィン樹脂(D)]
本発明にけるポリオレフィン樹脂(D)には、前記(a)の製造方法として例示した重合法、または高分子量ポリオレフィン(好ましくはMn80,000〜400,000)の減成(熱的、化学的および機械的減成)法で得られるものが含まれ、例えば、前記例示のエチレン単位含有(プロピレン単位非含有)(共)重合体、プロピレン単位含有(エチレン単位非含有)(共)重合体、エチレン/プロピレン共重合体およびC4以上のオレフィンの(共)重合体等が含まれる。
(D)と(K)の組合せとしては、(D)の構成単位と(K)を構成するポリオレフィン(A)の構成単位が同じか類似している場合が(D)と(K)との相溶性の観点から好ましい。例えば、(D)がプロピレン単位含有(エチレン単位非含有)(共)重合体である場合は、(K)を構成する(A)もプロピレン単位含有(エチレン単位非含有)(共)重合体である場合が好ましい。
(D)のMnは、ポリオレフィン樹脂基材の機械的強度および(K)との相溶性の観点から好ましくは10,000〜500,000、さらに好ましくは20,000〜400,000である。
[無機繊維(E)]
本発明における無機繊維(E)には、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、セラミック繊維、岩石繊維、スラッグ繊維等が含まれるが、成形品の機械的強度の観点から、好ましいのは炭素繊維、ガラス繊維である。これらの繊維は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
ガラス繊維の具体例としては、ガラスロービング、ガラスチョップドストランド、ガラスミルドファイバー、ガラスステープル、ガラスクロス等が挙げられる。
炭素繊維としては、公知の各種炭素繊維、例えばポリアクリロニトリル、レーヨン、ピッチ、炭化水素ガスなどを原料とする炭素繊維、黒鉛繊維、およびこれらにニッケル、アルミニウム、銅などの金属をコーティングした金属被覆炭素繊維等が挙げられる。機械的強度の観点から好ましいのはポリアクリロニトリル系炭素繊維、および、これにさらに金属をコーティングした金属被覆炭素繊維である。
(E)の形状についてはとくに限定されないが、(E)の繊維径は成形品の機械的強度および成形性の観点から、好ましくは1〜1,000μm、さらに好ましくは3〜500μmである。また、(E)の繊維長は成形品の機械的強度および成形性の観点から、好ましくは1〜100mm、さらに好ましくは2〜50mmである。
[無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物]
本発明の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物は、前記ポリオレフィン樹脂用改質剤(K)、ポリオレフィン樹脂(D)および無機繊維(E)を含有してなる。
該樹脂組成物において、(K)、(D)、(E)の合計重量に基づく各成分の割合は、
(K)は、(E)の接着性および成形品の機械的強度の観点から好ましくは0.1〜15%、さらに好ましくは0.3〜12%、とくに好ましくは0.5〜10%;(D)は、成形品の生産性および機械的強度の観点から好ましくは30〜98%、さらに好ましくは40〜85%、とくに好ましくは50〜80%;(E)は、成形品の機械的強度および生産性の観点から好ましくは1〜60%、さらに好ましくは5〜55%、とくに好ましくは10〜50%である。
本発明の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で必要によりさらに種々の添加剤(F)を含有させることができる。
(F)としては、着色剤(F1)、難燃剤(F2)、充填剤(F3)、滑剤(F4)、帯電防止剤(F5)、(K)以外の分散剤(F6)、酸化防止剤(F7)および紫外線吸収剤(F8)からなる群から選ばれる1種または2種以上が挙げられる。
着色剤(F1)としては顔料および染料が挙げられる。
顔料としては、無機顔料(アルミナホワイト、グラファイト等);有機顔料(アゾレーキ系等)が挙げられる。
染料としては、アゾ系、アントラキノン系等が挙げられる。
難燃剤(F2)としては、有機難燃剤〔含窒素化合物[尿素化合物、グアニジン化合物等の塩等]、含硫黄化合物[硫酸エステル、スルファミン酸、およびそれらの塩、エステル、アミド等]、含珪素化合物[ポリオルガノシロキサン等]、含リン系[リン酸エステル等]等〕;無機難燃剤〔三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アンモニム等〕等が挙げられる。
充填剤(F3)としては、炭酸塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、硫酸塩(硫酸アルミニウム等)、亜硫酸塩(亜硫酸カルシウム等)、金属硫化物(二硫化モリブデン等)、珪酸塩(珪酸アルミニウム等)、珪藻土、珪石粉、タルク、シリカ、ゼオライト、木質材料(木粉等)およびこれらの混合物等が挙げられる。
滑剤(F4)としては、ワックス(カルナバロウワックス等)、高級脂肪酸(ステアリン酸等)、高級アルコール(ステアリルアルコール等)、高級脂肪酸アミド(ステアリン酸アミド等)等が挙げられる。
帯電防止剤(F5)としては、下記および米国特許第3,929,678および4,331,447号明細書に記載の、非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
(1)非イオン性界面活性剤
アルキレンオキシド(以下AOと略記)付加型ノニオニックス、例えば疎水性基(C8〜24またはそれ以上)を有する活性水素原子含有化合物[飽和および不飽和の、高級アルコール(C8〜18)、高級脂肪族アミン(C8〜24)および高級脂肪酸(C8〜24)等]の(ポリ)オキシアルキレン誘導体(AO付加物およびポリアルキレングリコールの高級脂肪酸モノ−およびジ−エステル);多価アルコール(C3〜60)の高級脂肪酸(C8〜24)エステルの(ポリ)オキシアルキレン誘導体(ツイーン型ノニオニックス等);高級脂肪酸(上記)の(アルカノール)アミドの(ポリ)オキシアルキレン誘導体;多価アルコール(上記)アルキル(C3〜60)エーテルの(ポリ)オキシアルキレン誘導体;およびポリオキシプロピレンポリオール[多価アルコールおよびポリアミン(C2〜10)のポリオキシプロピレン誘導体(プルロニック型およびテトロニック型ノニオニックス)];多価アルコール(上記)型ノニオニックス(例えば多価アルコールの脂肪酸エステル、多価アルコールアルキル(C3〜60)エーテル、および脂肪酸アルカノールアミド);並びに、アミンオキシド型ノニオニックス[例えば(ヒドロキシ)アルキル(C10〜18)ジ(ヒドロキシ)アルキル(C1〜3)アミンオキシド]。
(2)カチオン性界面活性剤
第4級アンモニウム塩型カチオニックス[テトラアルキルアンモニウム塩(C11〜100)アルキル(C8〜18)トリメチルアンモニウム塩およびジアルキル(C8〜18)ジメチルアンモニウム塩等];トリアルキルベンジルアンモニウム塩(C17〜80)(ラウリルジメチルベンジルアンモニウム塩等);アルキル(C8〜60)ピリジニウム塩(セチルピリジニウム塩等);(ポリ)オキシアルキレン(C2〜4)トリアルキルアンモニウム塩(C12〜100)(ポリオキシエチレンラウリルジメチルアンモニウム塩等);およびアシル(C8〜18)アミノアルキル(C2〜4)もしくはアシル(C8〜18)オキシアルキル(C2〜4)トリ[(ヒドロキシ)アルキル(C1〜4)]アンモニウム塩(サパミン型4級アンモニウム塩)[これらの塩には、例えばハライド(クロライド、ブロマイド等)、アルキルサルフェート(メトサルフェート等)および有機酸(下記)の塩が含まれる];並びにアミン塩型カチオニックス:1〜3級アミン〔例えば高級脂肪族アミン(C12〜60)、脂肪族アミン(メチルアミン、ジエチルアミン等)のポリオキシアルキレン誘導体[エチレンオキシド(以下EOと略記)付加物等]、およびアシルアミノアルキルもしくはアシルオキシアルキル(上記)ジ(ヒドロキシ)アルキル(上記)アミン(ステアロイロキシエチルジヒドロキシエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等)〕の、無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸等)塩および有機酸(C2〜22)塩。
(3)アニオン性界面活性剤
高級脂肪酸(上記)塩(ラウリル酸ナトリウム等)、エーテルカルボン酸[EO(1〜10モル)付加物のカルボキシメチル化物等]、およびそれらの塩;硫酸エステル塩(アルキルおよびアルキルエーテルサルフェート等)、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステルおよび硫酸化オレフィン;スルホン酸塩[アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸ジアルキルエステル型、α−オレフィン(C12〜18)スルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン(イゲポンT型等)等];並びにリン酸エステル塩等(アルキル、アルキルエーテルおよびアルキルフェニルエーテルホスフェート等)。
(4)両性界面活性剤:
カルボン酸(塩)型アンフォテリックス[アミノ酸型アンフォテリックス(ラウリルアミノプロピオン酸(塩)等)、およびベタイン型アンフォテリックス(アルキルジメチルベタイン、アルキルジヒドロキシエチルベタイン等)等];硫酸エステル(塩)型アンフォテリックス[ラウリルアミンの硫酸エステル(塩)、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステル(塩)等];スルホン酸(塩)型アンフォテリックス[ペンタデシルスルホタウリン、イミダゾリンスルホン酸(塩)等];並びにリン酸エステル(塩)型アンフォテリックス等[グリセリンラウリル酸エステルのリン酸エステル(塩)等]。
上記のアニオン性および両性界面活性剤における塩には、金属塩、例えばアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)およびIIB族金属(亜鉛等)の塩;アンモニウム塩;並びにアミン塩および4級アンモニウム塩が含まれる。
分散剤(F6)としては、Mn1,000〜20,000のポリマー、例えばビニル樹脂〔ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、変性ポリオレフィン[酸化ポリエチレン(ポリエチレンをオゾン等で酸化し、カルボキシル基、カルボニル基および/または水酸基等を導入したもの)等]、および上記ポリオレフィン以外のビニル樹脂〔ポリハロゲン化ビニル[ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニル等]、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメチルビニルエーテル、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル[ポリ(メタ)アクリル酸メチル等]およびスチレン樹脂[ポリスチレン、アクリロニトリル/スチレン(AS)樹脂等〕等〕;ポリエステル樹脂[ポリエチレンテレフタレート等]、ポリアミド樹脂[6,6−ナイロン、12−ナイロン等]、ポリエーテル樹脂[ポリエーテルサルフォン等]、ポリカーボネート樹脂[ビスフェノールAとホスゲンの重縮合物等]、およびそれらのブロック共重合体等が挙げられる。
酸化防止剤(F7)としては、ヒンダードフェノール化合物[p−t−アミルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ノルジヒドログアヤレチック酸(NDGA)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール(BHA)、6−t−ブチル−2,4,−ジメチルフェノール(24M6B)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール(26B)等];含イオウ化合物[N,N’−ジフェニルチオウレア、ジミリスチルチオジプロピオネート等];含リン化合物[2−t−ブチル−α−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、ジオクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルホスホネート等]等が挙げられる。
紫外線吸収剤(F8)としては、サリチレート化合物[フェニルサリチレート等];ベンゾフェノン化合物[2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等];ベンゾトリアゾール化合物[2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等]等が挙げられる。
無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物中の(F)全体の含有量は、該組成物の全重量に基づいて、通常20%以下、各(F)の機能発現および工業上の観点から好ましくは0.05〜10%、さらに好ましくは0.1〜5%である。
該組成物の全重量に基づく各添加剤の使用量は、(F1)は通常5%以下、好ましくは0.1〜3%;(F2)は通常8%以下、好ましくは1〜3%;(F3)は通常5%以下、好ましくは0.1〜1%;(F4)は通常8%以下、好ましくは1〜5%;(F5)は通常8%以下、好ましくは1〜3%;(F6)は通常1%以下、好ましくは0.1〜0.5%;(F7)は通常2%以下、好ましくは0.05〜0.5%;(F8)は通常2%以下、好ましくは0.05〜0.5%である。
上記(F1)〜(F8)の間で添加剤が同一で重複する場合は、それぞれの添加剤が該当する添加効果を奏する量をそのまま使用するのではなく、他の添加剤としての効果も同時に得られることをも考慮し、使用目的に応じて使用量を調整するものとする。
本発明の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法としては、(1)前記(K)、(D)、(E)および必要により(F)を一括混合して無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物とする方法(一括法);(2)(D)の一部、(K)の全量、および必要により(F)の一部もしくは全量を混合して高濃度の(K)を含有するマスターバッチポリオレフィン樹脂組成物を一旦作成し、その後残りの(D)、(E)および必要により(F)の残りを加えて混合して無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物とする方法(マスターバッチ法)が含まれる。(K)の混合効率の観点から好ましいのは(2)の方法である。
前記の無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法における具体的な混合方法としては、
(i)混合する各成分を、例えば粉体混合機〔「ヘンシェルミキサー」[商品名「ヘンシェルミキサーFM150L/B」、三井鉱山(株)、社名変更後は日本コークス工業(株)製]、「ナウターミキサー」[商品名「ナウターミキサーDBX3000RX」、ホソカワミクロン(株)製]、「バンバリーミキサー」[商品名「MIXTRON BB−16MIXER」、(株)神戸製鋼所製]等〕で混合した後、溶融混練装置[バッチ混練機、連続混練機(単軸混練機、二軸混練機等)等]を使用して通常120〜220℃で2〜30分間混練する方法;
(ii)混合する各成分をあらかじめ粉体混合することなく、上記と同様の溶融混練装置を使用して同様の条件で直接混練する方法が挙げられる。
これらの方法のうち混合効率の観点から(i)の方法が好ましい。
本発明の無機繊維含有ポリオレフィン組成物は、無機繊維の分散性に優れ、後述の成形品は機械的強度および熱的特性に優れる。該成形品の機械的強度は後述の耐衝撃性および曲げ弾性率等により評価でき、熱的特性は後述の荷重たわみ温度等で評価できる。一方、無機繊維の接着性は後述のポリオレフィン樹脂(D)と無機繊維(E)との親和性等により評価できる。
[成形品および成形物品]
本発明の成形品は、前記無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物を成形してなる。
成形方法としては、射出成形、圧縮成形、カレンダ成形、スラッシュ成形、回転成形、押出成形、ブロー成形、フィルム成形(キャスト法、テンター法、インフレーション法等)等が挙げられ、目的に応じて単層成形、多層成形あるいは発泡成形等の手段も取り入れた任意の方法で成形できる。成形品の形態としては、板状、シート状、フィルム、織物、繊維(不織布等も含む)等が挙げられる。
本発明の成形品は、優れた機械的強度を有すると共に、良好な塗装性および印刷性を有し、成形品に塗装および/または印刷を施すことにより成形物品が得られる。
該成形品を塗装する方法としては、例えばエアスプレー塗装、エアレススプレー塗装、静電スプレー塗装、浸漬塗装、ローラー塗装、刷毛塗り等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
塗料としては、例えば、ポリエステルメラミン樹脂塗料、エポキシメラミン樹脂塗料、アクリルメラミン樹脂塗料、アクリルウレタン樹脂塗料等のプラスチックの塗装に一般に用いられる塗料が挙げられ、これらのいわゆる極性の比較的高い塗料でも、また極性の低い塗料(オレフィン系等)でも使用することができる。
塗装膜厚(乾燥膜厚)は、目的に応じて適宜選択することができるが通常10〜50μmである。
また、該成形品または成形品に塗装を施した上にさらに印刷する方法としては、一般的にプラスチックの印刷に用いられている印刷法であればいずれも用いることができ、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、ドライオフセット印刷およびオフセット印刷等が挙げられる。
印刷インキとしてはプラスチックの印刷に通常用いられるもの、例えばグラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ、パッドインキ、ドライオフセットインキおよびオフセットインキが使用できる。
以下実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の部は重量部、モル%以外の%は重量%を表す。
[ポリオレフィン(a)]
製造例1
反応容器に、プロピレン98モル%およびエチレン2モル%を構成単位とするポリオレフィン(a0−1)[商品名「サンアロマーPZA20A」、サンアロマー(株)製、Mn100,000、以下同じ。]100部を窒素雰囲気下に仕込み、気相部分に窒素を通気しながらマントルヒーターにて加熱溶融し、撹拌しながら360℃で40分間熱減成を行い、ポリオレフィン(a−1)を得た。(a−1)は、炭素1,000個当たりの分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数は1.2個、Mnは15,000であった。
製造例2
製造例1において、熱減成時間を40分間から100分間に変えたこと以外は製造例1と同様に行い、ポリオレフィン(a−2)を得た。(a−2)は、炭素1,000個当たりの分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数は12個、Mnは1,500であった。
製造例3
製造例1において、熱減成時間を40分間から10分間に変えたこと以外は製造例1と同様に行い、ポリオレフィン(a−3)を得た。(a−3)は、炭素1,000個当たりの分子末端および/またはポリマー鎖中の二重結合数は0.2個、Mnは80,000であった。
製造例4
製造例1において、ポリオレフィン(a0−1)100部に代えて、プロピレン80モル%、1−ブテン20モル%を構成単位とするポリオレフィン(a0−2)[商品名「タフマーXM−5080」、三井化学(株)製、Mn90,000、以下同じ。]100部を用いたこと以外は製造例1と同様に行い、ポリオレフィン(a−4)を得た。(a−4)は、炭素1,000個当たりの分子末端および/またはポリマー鎖中二重結合数は1.2個、Mnは15,000であった。
[酸変性ポリオレフィン(A)]
製造例5
反応容器に(a−1)100部、および無水マレイン酸(b−1)5部を仕込み、窒素置換後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温して均一に溶解させた。ここにジクミルパーオキシド[商品名「パークミルD」、日油(株)製](d−1)1部をキシレン5部に溶解させた溶液を10分間で滴下した後、180℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下(1.5kPa、以下同じ。)でキシレンおよび未反応の無水マレイン酸を留去して、酸変性ポリオレフィン(A−1)を得た。(A−1)は、酸価は25、Mnは18,000であった。
製造例6
製造例5において、(a−1)100部、(b−1)5部、(d−1)1部に代えて、(a−2)100部、(b−1)20部、(d−1)2.5部を用いたこと以外は製造例5と同様に行い、酸変性ポリオレフィン(A−2)を得た。(A−2)は、酸価は90、Mnは4,000であった。
製造例7
製造例5において、(a−1)100部、(b−1)5部に代えて、(a−3)100部、(b−1)1部を用いたこと以外は製造例5と同様に行い、酸変性ポリオレフィン(A−3)を得た。(A−3)は、酸価は6、Mnは80,000であった。
製造例8
製造例5において、(a−1)100部に代えて、(a−4)100部を用いたこと以外は製造例5と同様に行い、酸変性ポリオレフィン(A−4)を得た。(A−4)は、酸価は26、Mnは18,000であった。
[ポリオレフィン樹脂用改質剤]
実施例1
反応容器に(A−1)70部、および6−アミノへキサン酸(c1−1)30部を仕込み、窒素置換後、窒素通気下に220℃まで加熱昇温して均一に溶解させた後、220℃で3時間撹拌を続けた。その後、減圧下(1.5kPa、以下同じ。)で生成水を留去して、ポリマー(X−1)を含有してなるポリオレフィン樹脂改質剤(K−1)を得た。(X−1)の比(α)は4.0/96.0、Mnは21,000であった。
実施例2〜5、比較例1〜2
実施例1において、表1に従って、各使用原料を用いた以外は、実施例1と同様に行い、ポリオレフィン樹脂用改質剤(K−2)〜(K−5)、(RK−1)〜(RK−2)を得た。結果を表1に示す。
Figure 2014181307
[無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物、成形品]
実施例6〜18、比較例3〜10
前記得られた改質剤、および下記の使用原料[ポリオレフィン樹脂(D)、無機繊維(E)]を、表2の配合組成(部)に従って、それぞれヘンシェルミキサーで3分間ブレンドした後、ベント付き2軸押出機にて、220℃、100rpm、滞留時間5分の条件で溶融混練して無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物を得た。各ポリオレフィン樹脂組成物について射出成形機[商品名「PS40E5ASE」、日精樹脂工業(株)]を用い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃で成形し、所定の試験片を作成後、後述の評価方法に従って評価した。結果を表2に示す。
<使用原料>
ポリオレフィン樹脂(D)
(D−1):市販のポリプロピレン[商品名「サンアロマーPLA00A」、
サンアロマー(株)製、Mn300,000]
(D−2):市販のポリエチレン[商品名「ノバテックHJ490」、
日本ポリエチレン(株)製、Mn300,000]
(D−3):市販のエチレン/プロピレン共重合体
[商品名「サンアロマーPB222A」、
サンアロマー(株)製、Mn350,000]
無機繊維(E)
(E−1):ガラス繊維[商品名「FT157C」、旭ファイバーグラス(株)製、
繊度2,200tex、繊維径16μm]を繊維長5mmに
カットしたもの
(E−2):炭素繊維[商品名「トレカT700SC−1200」、東レ(株)製、
ポリアクリロニトリル系、繊度800tex、
フィラメント数12,000]を繊維長5mmにカットしたもの
<評価方法>
(1)耐衝撃性(単位:kJ/m2
ASTM D6110に準拠してシャルピー衝撃値を測定した。
(2)曲げ弾性率(単位:MPa)
ASTM D790に準拠して測定した。
(3)荷重たわみ温度(単位:℃)
荷重たわみ温度をJIS K7191−2に準拠して測定した。
(4)ポリオレフィン樹脂(D)と無機繊維(E)との親和性
上記(1)の試験後の試験片の破断面を観察し、(D)と(E)の親和性を以下の基準で評価した。
◎ (D)/(E)間に界面剥離なし
○ (D)/(E)間に界面剥離があるがごく一部
△ (D)/(E)間に界面剥離がやや多い
× (D)/(E)間に界面剥離が多い
Figure 2014181307
表2の結果から、本発明のポリオレフィン用改質剤は比較のものに比べ、ポリオレフィン樹脂に無機繊維との優れた接着性を付与し、無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物の成形品は比較のものに比べ、機械的強度および熱的特性において極めて優れることがわかる。
本発明のポリオレフィン樹脂用改質剤は、ポリオレフィン樹脂に無機繊維との優れた接着性を付与し、該改質剤を含有してなる無機繊維含有ポリオレフィン樹脂を組成物を成形してなる成形品は、優れた機械的強度および熱的特性を有するため、電気・電子機器用、搬送材用、生活資材用および建材用等の幅広い分野に好適に適用することができることから、極めて有用である。

Claims (11)

  1. 酸変性ポリオレフィン(A)ブロックおよびポリアミド(B)ブロックを有し、13C−NMRによるアミド基由来の炭素と、メチル基、メチレン基およびメチン基由来の炭素との比(α)が、0.5/99.5〜12/88であるポリマー(X)を含有してなるポリオレフィン樹脂用改質剤(K)。
  2. (A)が、ポリオレフィン(a)の不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)変性物である請求項1記載の改質剤。
  3. (a)が、数平均分子量30,000〜400,000のポリオレフィン(a0)の、熱減成物である請求項2記載の改質剤。
  4. (a)が、分子末端および/またはポリマー鎖中に炭素数1,000個当たり0.1〜20個の二重結合を有する請求項2または3記載の改質剤。
  5. (B)が、炭素数2〜20のアミノカルボン酸(c1)および/または炭素数3〜12のラクタム(c2)から構成される請求項1〜4のいずれか記載の改質剤。
  6. (A)と(B)の重量比が、25/75〜90/10である請求項1〜5のいずれか記載の改質剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の改質剤(K)、ポリオレフィン樹脂(D)および無機繊維(E)を含有してなる無機繊維含有ポリオレフィン樹脂組成物。
  8. (K)、(D)および(E)の合計重量に基づく含有量が、(K)が0.1〜15%、(D)が30〜98%、(E)が1〜60%である請求項7記載の組成物。
  9. 請求項7または8記載の組成物を成形してなる成形品。
  10. 請求項9記載の成形品に塗装および/または印刷を施してなる成形物品。
  11. ポリオレフィン(a)を不飽和ジカルボン酸(無水物)(b)で変性し、さらに炭素数2〜20のアミノカルボン酸(c1)および/または炭素数3〜12のラクタム(c2)を反応させてなるポリマー(X)を含有するポリオレフィン樹脂用改質剤(K)の製造方法。
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