JP2014178230A - 光センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信性能を維持しつつ、小型化を図ることができる光センサ装置を提供する。
【解決手段】パルス電流源回路12から電流により測定光を発光する発光素子11と、発光素子11からの測定光を受信するフォトダイオード13と、受信した測定光の信号強度に応じた第1の信号を出力するAD変換器14と、第1の信号を第2の信号として記憶する記憶回路15と、第1の信号から第2の信号を減算して減算回路16とを備えている。初期測定では、反射対象以外からの光を、AD変換器14が第1の受信感度を低下させた第2の受信感度で測定して、クロストークとして記憶回路15に記憶させる。反射対象からの反射光を含む測定光を測定する本測定では、AD変換器14からの第1の信号から第2の信号を減算回路16により減算し、乗算回路17により、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して信号増幅して受光出力信号として出力する。
【選択図】図1
【解決手段】パルス電流源回路12から電流により測定光を発光する発光素子11と、発光素子11からの測定光を受信するフォトダイオード13と、受信した測定光の信号強度に応じた第1の信号を出力するAD変換器14と、第1の信号を第2の信号として記憶する記憶回路15と、第1の信号から第2の信号を減算して減算回路16とを備えている。初期測定では、反射対象以外からの光を、AD変換器14が第1の受信感度を低下させた第2の受信感度で測定して、クロストークとして記憶回路15に記憶させる。反射対象からの反射光を含む測定光を測定する本測定では、AD変換器14からの第1の信号から第2の信号を減算回路16により減算し、乗算回路17により、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して信号増幅して受光出力信号として出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光手段からの測定光を、反射対象に反射した反射光として、受光手段が受光することで、反射対象の接近や離間を検出する光センサ装置に関するものである。
携帯電話では、通話の際に顔に位置させたときに、表示パネルの背景光の照度を落としたり、消灯したりして、省電力化を図っている。顔への接近または当接の検知には、光センサ装置が用いられる。
携帯電話に内蔵された光センサ装置では、発光手段からの測定光を、顔に反射した反射光を受光手段により受信して反射光のレベルを測定することで、顔への接近または当接を検知しているが、発光手段からの測定光が保護用の透明板に反射したり、発光手段と受光手段との間の遮蔽板を透過したりして、顔に接近させなくても受光手段が受光してしまうことがある。これはクロストークと称され、受光側では、顔に反射した反射光に重畳するため、正確な反射光が測定できない。
このクロストークについて、除去する技術に関し、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の従来の光センサ装置は、反射対象がない状態の際に測定した測定光の測定値を記憶しておき、反射対象による反射光がある状態の測定値から減算することで、補正を行っている。
従来の光センサ装置では、受光手段により測定光を受信して、測定光の強度に応じた信号を出力する信号処理手段の出力を、グラフで示すと、図10(A)のようになる。横軸は反射対象の反射による測定光の信号強度(光の強さ)、縦軸は測定光の受信レベル(電圧値)である。
図10(A)に示すグラフによると、測定光の信号強度に応じて比例の関係で測定光の受信レベルも増加するが、受信感度のレベルが測定光の受信レベルの最大となるため、それ以上の測定はできない状態となっている。
図10(B)はクロストークを示している。クロストークは、反射対象の反射と無関係に受光手段に受信されるため、一定のノイズレベルとなって現れる。
図10(C)に示すように、反射対象によって反射した測定光は、クロストークに重畳した状態で受光手段により受信されるため、測定可能な範囲の上限となる信号強度が、図10(A)と比較して低くなってしまう。これは、例えば、クロストークが大きくなればなるほど、測定光の測定範囲が狭くなってしてしまうことを示している。
従って、光センサ装置の小型化を図るために、発光手段と受信手段を接近しようとすれば、クロストークは大きくなってしまうので、小型化が困難となるだけでなく、受信性能が低下する。
そこで本発明は、受信性能を維持しつつ、小型化を図ることができる光センサ装置を提供することを目的とする。
本発明の光センサ装置は、測定光を発光する発光手段と、前記発光手段からの測定光を受信する受光手段と、前記受光手段が受信した測定光の信号強度に応じた第1の信号を出力する信号処理手段と、前記受光手段が受信した測定光が、反射対象以外からの光であるときの前記信号処理手段からの第1の信号を、第2の信号として記憶する記憶手段と、前記信号処理手段からの第1の信号から、前記記憶手段からの第2の信号を減算して、第3の信号として出力する減算手段とを備え、前記受光手段が受信した測定光が、反射対象からの反射光を含むときに、前記信号処理手段から出力される第1の受信感度を低下させた第2の受信感度で測定した第1の信号を、前記減算手段により前記記憶手段から読み出した第2の信号をクロストークとして減算して、反射対象からの測定光を測定することを特徴とする。
本発明の光センサ装置によれば、受信性能を維持しながら、発光手段と受光手段との間隔を接近させることができるので、受信性能を維持しつつ、小型化を図ることができる。
本願の第1の発明は、測定光を発光する発光手段と、発光手段からの測定光を受信する受光手段と、受光手段が受信した測定光の信号強度に応じた第1の信号を出力する信号処理手段と、信号処理手段からの第1の信号を、第2の信号として記憶する記憶手段と、信号処理手段からの第1の信号から、記憶手段からの第2の信号を減算して、第3の信号として出力する減算手段とを備え、受光手段が受信した測定光が、反射対象以外からの光であるときの信号処理手段から出力される第1の信号であって、第1の受信感度を低下させた第2の受信感度で測定した第1の信号をクロストークとして記憶手段に記憶させ、受光手段が受信した測定光が、反射対象からの反射光を含むときに、信号処理手段から出力される第2の受信感度で測定した第1の信号を、減算手段により記憶手段から読み出した第2の信号を減算して、反射対象からの測定光を測定することを特徴としたものである。
第1の発明によれば、受信感度を第1の受信感度から第2の受信感度に低下させることで、クロストークが重畳しても、測定光の測定範囲を拡げることができるので、受信性能を維持することができ、発光手段と受光手段との間隔を接近させることができる。
本願の第2の発明は、第1の発明において、減算手段からの第3の信号を、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して信号増幅する乗算手段を備えたことを特徴としたものである。
第2の発明によれば、乗算手段が、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して信号増幅するので、測定光の受信レベル(電圧値)を、第1の受信感度により受信したときと同等の信号レベルに戻すことができる。
本願の第3の発明は、第1または第2の発明において、信号処理手段は、第1の受信感度を低下させた第2の受信感度を記憶し、該第2の受信感度により測定して第1の信号を出力することを特徴としたものである。
第3の発明によれば、受信感度を第1の受信感度から第2の受信感度に低下させることを、信号処理手段により行うことができる。
本願の第4の発明は、第1または第2の発明において、発光手段は、信号処理手段にて第2の受信感度にて測定したことと同じとするために、該第2の受信感度に対応する測定光を発光する特徴としたものである。
第4の発明によれば、信号処理手段により行っていた受信感度を第1の受信感度から第2の受信感度に低下させた状態で測定することを、発光手段で行うことができる。
本願の第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、第2の受信感度は、第1の受信感度からクロストーク分を除いたレベルに低下させた値であり、乗算値は、第2の受信感度の逆数とした値であることを特徴としたものである。
第5の発明によれば、クロストークのレベルに応じて第2の受信感度を設定することで、クロストークを抑え、測定光の測定範囲を拡げることができる。
本願の第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、信号処理手段は、AD変換器であり、乗算手段は、乗算値に基づいてビットシフトして、受光出力信号として出力するシフトレジスタ回路により構成されていることを特徴としたものである。
第6の発明によれば、乗算手段をシフトレジスタ回路により構成することで簡単な構成で乗算手段を形成することができる。
本願の第7の発明は、第6の発明において、AD変換器は、受光出力信号のビット数をnとすると、n+乗算値/2の分解能ビット数を有するものであり、シフトレジスタは、乗算値に基づいてビットシフトして0が挿入された下位ビットを除いたビット数を受光出力信号として出力することを特徴としたものである。
第7の発明によれば、AD変換器の分解能を上げ、乗算手段によりビットシフトして0が挿入された下位ビットを除くことで、誤差を取り除くことができるので、乗算手段をシフトレジスタ回路により形成しても、精度の低下を防止することができる。
本願の第8の発明は、第1から第7のいずれかの発明において、信号処理手段は、受光手段が受信した測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値を、電源電圧値としたことを特徴としたものである。
第8の発明によれば、最大電圧値を電源電圧値とすることで、測定光の受信レベルを0Vから電源電圧までの間で測定することができる、受光手段の信号を電源電圧でプルアップしてやるなどの簡単な回路構成とすることができる。
本願の第9の発明は、第1から第7の発明において、信号処理手段は、受光手段が受信した測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値を、電源電圧値より低い電圧値としたことを特徴としたものである。
第9の発明によれば、電源電圧が徐々に低下するような電源である場合には、予め電源電圧値より低い電圧値を測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値としておけば、電源電圧が変動しても安定した測定を行うことができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る光センサ装置を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る光センサ装置を図面に基づいて説明する。
図1に示す光センサ装置10は、反射対象に接近または当接したことを検出するものである。光センサ装置10は、例えば、携帯電話に実装され、通話時に表示パネルのバックライトを消灯するために、顔への接近または当接を検出するために使用される。
光センサ装置10は、発光手段として機能する発光素子11およびパルス電流源回路12と、受光手段として機能するフォトダイオード13と、信号処理手段として機能するAD変換器14と、記憶手段として機能する記憶回路15と、減算手段として機能する減算回路16と、乗算手段として機能する乗算回路17とを備えている。
発光素子11は、パルス電流源回路12からの流し込み電流に応じて測定光を発光するLEDである。
パルス電流源回路12は、発光素子11へパルス状の電流波形の信号を所定間隔で出力する電流源である。パルス電流源回路12に設定された間隔値に基づいて電流信号のパルス間隔を発生している。
フォトダイオード13は、発光素子11からの測定光を受信して、測定光の信号強度に応じた電流信号を流す。
AD変換器14は、フォトダイオード13に流れる電流信号を、受信感度に応じた電圧値とし、この電圧値に基づくデジタル信号を第1の信号として出力する。例えば、電源電圧からフォトダイオード13に電流を流し込めば、測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値が電源電圧値となる。AD変換器14は、受信感度を、第1の受信感度(測定可能な範囲の上限)を低下させた第2の受信感度としている。第1の受信感度は、AD変換器14の最大受信感度であってもよいし、最大受信感度より落とした受信感度であってもよい。第2の受信感度は、任意に設定された第1の受信感度から更に低下させた受信感度である。
記憶回路15は、AD変換器14からの第1の信号を記憶するが、反射対象以外の光、例えば、携帯電話に実装され、顔などの反射物からの反射光がない初期状態(アイドル状態)のときの第1の信号を、第2の信号として記憶する。
減算回路16は、AD変換器14からの第1の信号から、記憶回路15からの第2の信号の補数を取って加算することで減算を行い、第3の信号として出力するデジタル減算器である。
乗算回路17は、減算回路16からの第3の信号を、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して受光出力信号を出力するデジタル乗算器である。乗算回路17は、乗算値に応じて第3の信号をビットシフトするシフトレジスタ回路により構成することができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る光センサ装置の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、第1の受信感度をフルレンジとし、第2の受信感度をフルレンジより低下させた設定感度として説明する。
まず、図1に示すように、パルス電流源回路12により、パルス状の電流波形の信号を所定間隔で出力することで、発光素子11を発光させ、初期状態であるときの測定(以下、これを初期測定と称す。)を行う。
初期測定は、AD変換器14が第1の受信感度でフォトダイオード13からの電流信号を受信したときの出力を測る。
発光素子11からの測定光が、例えば、フォトダイオード13との間に設置された樹脂板で形成された遮蔽板を透過したり、光センサ装置10の上方に配置された保護カバーに反射したりして、反射対象である反射物による反射光でないときの光が、クロストークとなる。従って、初期測定は、このクロストークを測定することになる。
図2(A)に示すように、初期測定の結果、クロストークが、フルレンジに対して、例えば50%であったとすると、クロストークが占める割合を除いた受信感度の割合は50%で、測定光を受信することになる。クロストークがなければ、フルレンジまで測定光の信号強度が測定できるが、測定光の信号強度が測定可能な範囲の50%を超えると、測定光に50%の強度のクロストークが重畳するので上限に達してしまい、性能の半分の測定しかできなくなってしまう。
そこで、AD変換器14では、受信感度を、フルレンジより低下させた設定感度により信号処理する。例えば、クロストークが50%であるため、設定感度をフルレンジの1/2とする。設定感度をフルレンジの1/2とすることで、図2(B)に示すように、クロストークのレベルが1/2となる。
AD変換器14にフルレンジの1/2とした第2の受信感度を設定して、AD変換器14から出力された第1の信号(1/2となったクロストーク)を記憶回路15に記憶させる。また、AD変換器14の第2の受信感度を1/2としたため、乗算回路17での乗算値を2倍とする。
つまり、AD変換器14の出力(クロストークの許容レベル)は、「フルレンジ−(フルレンジ/乗算値)≧AD変換器11の出力」で表すことができる。
このようにして初期測定が完了すると、本測定を行うことができる。
発光素子11からの測定光が、反射対象である反射物に反射して、フォトダイオード13にて受信されると、測定光の信号強度に応じてAD変換器14が、デジタル信号となった第1の信号を出力する。
AD変換器14では、フルレンジの1/2とした設定感度により測定光を測定しているため、図2(C)に示すように、クロストークが1/2に圧縮されて測定可能な範囲の25%となるため、測定可能な範囲の上限まで75%の余裕ができる。また、フルレンジの1/2とした設定感度により測定光を測定しているため、測定光の受信レベルの傾きが1/2となる。
従って、フルレンジから受信感度を低下させ、測定光の受信レベルの傾きが1/2となることで、クロストークがあっても、測定可能な範囲の上限に到達する測定光の信号強度を増加させることができる。
次に、減算回路16が、AD変換器14からの第1の信号から、記憶回路15から読み出したクロストークである第2の信号を減算して第3の信号を出力することで、図3(A)に示すように、第3の信号を、反射対象に反射した測定光のみのレベルを残すことができる。
そして、減算回路16からの第3の信号に対して、乗算回路17が、フルレンジから設定感度に低下した割合の逆数を乗算値として乗算して、信号増幅する。
これにより、図3(B)に示すように、測定光の受信レベルを、フルレンジにより受信したときと同等の信号レベルに戻すことができる。
このように、受信感度をフルレンジから設定感度に低下させることで、クロストークが重畳しても、クロストークを抑えて、測定光の測定範囲を拡げることができるので、受信性能を維持することができる。従って、発光素子11とフォトダイオード13との間隔を接近させることができるので、光センサ装置10の小型化を図ることができる。また、測定光を完全に遮蔽する金属板を、発光素子11とフォトダイオード13との間に遮蔽板として設置すると、ある程度の厚みを持ったものとしなくてはならない。しかし、クロストークを許容する範囲を拡げることができるので、遮蔽板を少し透過してしまうような薄い樹脂板とすることができるので、この点からも光センサ装置10の小型化を図ることができる。
なお、本実施の形態1に係るAD変換器14では、測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値を電源電圧としているが、電源電圧より低い電圧値とすることができる。測定光の受信レベルの最大電圧値(上限)を電源電圧とすれば、図4(A)に示すように、フォトダイオード13に、電源を接続するような、簡単な構成とすることができる。
また、測定光の受信レベルの上限を電源電圧値より低い電圧値とすることができる。例えば、電源電圧が電池により供給される場合では、電池の使用によって徐々に電源電圧が低下して、電池の電圧が、最終的に終止電圧に達すると、電池交換や充電が必要となる。このような電池が電源として使用される場合には、図4(B)に示すように、予め終止電圧より低い電圧を測定光の受信レベルの上限に設定する電圧レギュレータを、電源とAD変換器14の間に設けることで、電源電圧が変動しても安定した測定光の測定を行うことが可能である。
また、本実施の形態1に係るAD変換器14では、第2の受信感度を設定して、信号処理を行っているが、AD変換器14にて第2の受信感度にて測定したことと同じとするために、パルス電流源回路12により、第2の受信感度に対応する測定光を発光するようにしてもよい。
例えば、パルス電流源回路12が、図5(A)に示す電流波形の信号を発光素子11に流している場合には、図5(B)に示すような2パルスを1パルスとした電流波形の信号とすれば、AD変換器14では測定光の受信レベルを積算値で演算しているため、受信感度をフルレンジで受信していてもフルレンジを50%低下させた設定感度で受信した状態と同じとなる。
このように、AD変換器14にて第1の受信感度から低下させた第2の受信感度により測定するのではなく、パルス電流源回路12により第2の受信感度に対応する測定光を、発光素子11に発光させることにより、AD変換器14にて受信感度を低下させたことと同等なことができる。
次に、AD変換器14および乗算回路17について、図6から図8に基づいて詳細に説明する。
図6に示すように、減算回路16からの第3の信号を、ビットシフトにより乗算するシフトレジスタにより形成された乗算回路17は、乗算値が「2」で、第3の信号を2倍する場合には、最下位ビット(LSB)に「0」が挿入される。
また、同様にして、乗算値が「4」で、第3の信号を4倍する場合には、最下位ビット(LSB)から「0」が2つ挿入される。
従って、乗算回路17から出力される受光出力信号は、線形な出力ではなく、図7に示すような、階段状の出力となる。そのため、乗算値が大きければ大きいほど、測定光の信号強度を測定した受光出力信号は、その間隔の拡がり精度が低下する。
そこで、AD変換器14では、受光出力信号のビット数をnとすると、分解能ビット数mを、n+乗算値/2としている。
例えば、図8に示すように、受光出力信号のビット数を10ビットとし、乗算値を「2」とすると、AD変換器14の分解能ビット数は受光出力信号のビット数に1ビットを加えた11ビットとなるため、11ビットで減算回路16へ出力される第1の信号は11ビットとなる。11ビットの第1の信号を、記憶回路15からの11ビットのクロストーク(第2の信号)により減算回路16で減算することで、11ビットの第3の信号が乗算回路17へ出力される。
乗算回路17では、乗算値が2倍であるため1ビットシフトが行われ、LSBに「0」が挿入される。そして、受光出力信号として、ビットシフトした下位ビットを除いたビット数の上位10ビットを出力することで、LSBの「0」は省略される。
つまり、AD変換器14の分解能ビット数mを、n+乗算値/2とすることで、小数点以下を測定したことになるので、乗算回路17にて「0」が挿入されても、精度の低下を防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る光センサ装置を図面に基づいて説明する。なお、図9においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る光センサ装置を図面に基づいて説明する。なお、図9においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2に係る光センサ装置10xは、外部から第2の受信感度と乗算値とが設定できるようにしたものである。
図9に示すように、インタフェース回路18は、光センサ装置10xと、図示しない外部回路とのデータの入出力を行う。インタフェース回路18は、外部回路とのシリアルデータ(SDA)の入出力を行うシリアルデータ入出力端子T1に接続されている。インタフェース回路18は、クロック信号(SCL)の入力に使用されるクロック入力端子T2に接続されている。インタフェース回路18は、データレジスタ19からのパラレルデータを、シリアルデータをクロック信号に同期させたシリアルデータとして外部回路へ出力したり、クロック信号に同期した外部回路からのシリアルデータを入力してパラレルデータに変換してコマンドレジスタ20へ出力したりする。
データレジスタ19は、乗算回路17からの受光出力信号(パラレルデータ)を一時的に保持する。
コマンドレジスタ20は、外部回路からのコマンドを受信して回路を制御するものである。コマンドレジスタ20は、第2の受信感度と乗算値の設定コマンドを入力したときには、第2の受信感度をAD変換器14に設定すると共に、乗算値を乗算回路17に設定する。または、コマンドレジスタ20は、第2の受信感度をAD変換器14に設定する代わりにパルス電流源回路12に設定する。
このように外部回路から第2の受信感度および乗算値を設定できるようにすることで、光センサ装置10xが内蔵される携帯電話が異なり、クロストークのレベルの電圧値が異なっても対応を図ることができる。
なお、本実施の形態1,2では、信号処理手段を、アナログからデジタルに変換するAD変換器14とし、記憶回路15、減算回路16、乗算回路17をデジタル回路としているが、全てをアナログ回路で構成するようにしてもよい。
本発明は、受信性能を維持しつつ、小型化を図ることができるので、発光手段からの測定光を、反射対象に反射した反射光として、受光手段が受光することで、反射対象の接近や離間を検出する光センサ装置に好適である。
10,10x 光センサ装置
11 発光素子
12 パルス電流源回路
13 フォトダイオード
14 AD変換器
15 記憶回路
16 減算回路
17 乗算回路
18 インタフェース回路
19 データレジスタ
20 コマンドレジスタ
T1 シリアルデータ入出力端子
T2 クロック入力端子
11 発光素子
12 パルス電流源回路
13 フォトダイオード
14 AD変換器
15 記憶回路
16 減算回路
17 乗算回路
18 インタフェース回路
19 データレジスタ
20 コマンドレジスタ
T1 シリアルデータ入出力端子
T2 クロック入力端子
Claims (9)
- 測定光を発光する発光手段と、
前記発光手段からの測定光を受信する受光手段と、
前記受光手段が受信した測定光の信号強度に応じた第1の信号を出力する信号処理手段と、
前記信号処理手段からの第1の信号を、第2の信号として記憶する記憶手段と、
前記信号処理手段からの第1の信号から、前記記憶手段からの第2の信号を減算して、第3の信号として出力する減算手段とを備え、
前記受光手段が受信した測定光が、反射対象以外からの光であるときの前記信号処理手段から出力される第1の信号であって、第1の受信感度を低下させた第2の受信感度で測定した第1の信号をクロストークとして前記記憶手段に記憶させ、
前記受光手段が受信した測定光が、反射対象からの反射光を含むときに、前記信号処理手段から出力される前記第2の受信感度で測定した第1の信号を、前記減算手段により前記記憶手段から読み出した第2の信号を減算して、反射対象からの測定光を測定することを特徴とする光センサ装置。 - 前記減算手段からの第3の信号を、第2の受信感度の低下度合いに応じた乗算値により乗算して信号増幅する乗算手段を備えた請求項1記載の光センサ装置。
- 前記信号処理手段は、第1の受信感度を低下させた第2の受信感度を記憶し、該第2の受信感度により測定して第1の信号を出力する請求項1または2記載の光センサ装置。
- 前記発光手段は、前記信号処理手段にて第2の受信感度にて測定したことと同じとするために、該第2の受信感度に対応する測定光を発光する請求項1または2記載の光センサ装置。
- 前記第2の受信感度は、第1の受信感度からクロストーク分を除いたレベルに低下させた値であり、
前記乗算値は、前記第2の受信感度の逆数とした値である請求項1から4のいずれかの項に記載の光センサ装置。 - 前記信号処理手段は、AD変換器であり、
前記乗算手段は、乗算値に基づいてビットシフトして、受光出力信号として出力するシフトレジスタ回路により構成されている請求項1から5のいずれかの項に記載の光センサ装置。 - 前記AD変換器は、前記受光出力信号のビット数をnとすると、n+乗算値/2の分解能ビット数を有するものであり、
前記シフトレジスタは、乗算値に基づいてビットシフトして0が挿入された下位ビットを除いたビット数を受光出力信号として出力する請求項6記載の光センサ装置。 - 前記信号処理手段は、前記受光手段が受信した測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値を、電源電圧値とした請求項1から7のいずれかの項に記載の光センサ装置。
- 前記信号処理手段は、前記受光手段が受信した測定光の信号強度を測定するときの最大電圧値を、電源電圧値より低い電圧値とした請求項1から7のいずれかの項に記載の光センサ装置。
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2013
- 2013-03-15 JP JP2013052850A patent/JP2014178230A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
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