JP2014169851A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のチューブの間に生じる伸縮量の差に起因する不具合を抑制する。
【解決手段】熱交換器10は複数のチューブ12を備える。チューブ12は、ヘッダプレート41に形成された貫通孔41aに挿入されている。複数のチューブ12は、低温冷媒が流れる第1チューブ21と、温水が流れる第2チューブ22とを有する。第1チューブ21のための貫通孔41aの周囲には、比較的小さいバルジ31が形成されている。第2チューブ22のための貫通孔41aの周囲には、比較的大きいバルジ32が形成されている。第1チューブ21の伸縮量と第2チューブ22の伸縮量との間に差が生じることがある。第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすい。このため、第1チューブ21と第2チューブ22との間の伸縮量の差は、主として第2バルジ32の変形によって吸収される。
【選択図】図2
【解決手段】熱交換器10は複数のチューブ12を備える。チューブ12は、ヘッダプレート41に形成された貫通孔41aに挿入されている。複数のチューブ12は、低温冷媒が流れる第1チューブ21と、温水が流れる第2チューブ22とを有する。第1チューブ21のための貫通孔41aの周囲には、比較的小さいバルジ31が形成されている。第2チューブ22のための貫通孔41aの周囲には、比較的大きいバルジ32が形成されている。第1チューブ21の伸縮量と第2チューブ22の伸縮量との間に差が生じることがある。第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすい。このため、第1チューブ21と第2チューブ22との間の伸縮量の差は、主として第2バルジ32の変形によって吸収される。
【選択図】図2
Description
ここに開示される発明は、複数のチューブがヘッダに接合された熱交換器に関する。
特許文献1および特許文献2は、温度差に起因する部材の伸縮に伴う応力を抑制する技術を開示する。特許文献1は、サイドプレートにおける応力緩和のための構造を開示する。特許文献2は、複数のチューブが接合されるヘッダの壁の形状を提案する。特許文献3は、冷媒と、冷却水と、空気とが流れる熱交換器を開示する。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
特許文献2が開示するヘッダの壁の形状は、それぞれのチューブの周囲において、すべて同じである。この形状では、それぞれのチューブの伸縮量に差がある場合に、接合部における応力を十分に抑制できない場合がある。例えば、2つのチューブの伸縮量に差がある場合、応力を十分に抑制できない場合がある。伸縮量の差は、チューブに流れる媒体の温度差に起因して生じる場合がある。また、伸縮量の差は、2つのチューブの形状、材質の違いに起因して生じる場合がある。このような観点から、従来の熱交換器にはさらなる改良が求められている。
発明の目的のひとつは、一対のヘッダ間に配置された複数のチューブの間に生じる伸縮量の差に起因する不具合が抑制された熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、ヘッダとチューブとの接合部における応力を抑制することができる熱交換器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、複数のチューブのそれぞれに想定される伸縮量に適合したヘッダ形状をもつ熱交換器を提供することである。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
ひとつの発明により提供される熱交換器は、伸縮量が異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)を含む複数のチューブ(12)と、複数のチューブを受け入れる複数の貫通孔(41a)を有し、複数のチューブと接合されるヘッダプレート(41)とを備え、ヘッダプレートは、第1チューブ(21)を受け入れる貫通孔(41a)の周囲に形成された第1バルジ(31)、および第2チューブ(22)を受け入れる貫通孔(41a)の周囲に形成され、チューブの長さ方向に関する変形しやすさが第1バルジとは異なる第2バルジ(32)を有することを特徴とする。この構成では、チューブの伸縮量の差は、複数のバルジにおける異なる変形量によって吸収される。これにより、複数のチューブの間に生じる伸縮量の差に起因する不具合が抑制される。
他の発明により提供される熱交換器は、伸縮量が異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)を含む複数のチューブ(12)と、複数のチューブを受け入れる複数の貫通孔(41a)を有し、複数のチューブと接合されるヘッダプレート(41)とを備え、ヘッダプレートは、第1チューブ(21)を受け入れる貫通孔(41a)の周囲に形成された第1バルジ(31)、および第2チューブ(22)を受け入れる貫通孔(41a)の周囲に形成され、形状が第1バルジとは異なる第2バルジ(32)を有することを特徴とする。この構成では、チューブの伸縮量の差は、複数のバルジにおける異なる変形量によって吸収される。これにより、複数のチューブの間に生じる伸縮量の差に起因する不具合が抑制される。
発明により提供される熱交換器は、追加的に、ヘッダプレート(41)と接合されることにより熱媒体のための通路(45、46)を区画する区画プレート(42)を備え、ヘッダプレートと区画プレートとは、第1バルジと第2バルジとの間に設けられたヘッダ接合部(31b、32b)において接合され、第1バルジと第2バルジとは独立して変形可能に分離されていることを特徴とする。この構成では、第1バルジと第2バルジとの異なる変形量によって、複数のチューブの間に生じる伸縮量の差に起因する不具合が抑制される。
以下に、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1は、この実施形態に係る熱交換器10の正面図である。熱交換器10は、車両に搭載可能な車両用熱交換器である。熱交換器10は、2つの熱媒体と、空気とを含む少なくとも三者の間の熱交換を提供する。熱交換器10の用途の一例においては、2つの熱媒体は、それらの温度の違いによって特徴付けられる。2つの熱媒体は、多くの場合に異なる温度を示すが、稀に同じ温度となることもある。また、熱交換器10の用途の他の一例においては、2つの熱媒体は、それらの化学的成分によって特徴付けられる。
図1は、この実施形態に係る熱交換器10の正面図である。熱交換器10は、車両に搭載可能な車両用熱交換器である。熱交換器10は、2つの熱媒体と、空気とを含む少なくとも三者の間の熱交換を提供する。熱交換器10の用途の一例においては、2つの熱媒体は、それらの温度の違いによって特徴付けられる。2つの熱媒体は、多くの場合に異なる温度を示すが、稀に同じ温度となることもある。また、熱交換器10の用途の他の一例においては、2つの熱媒体は、それらの化学的成分によって特徴付けられる。
熱交換器10の用途の一例において、ひとつの熱媒体は、蒸気圧縮機式の冷凍サイクルRFCに流される冷媒である。冷媒は、冷凍サイクルRFCの高圧領域を流れる高温高圧の冷媒、または、低圧領域を流れる低温低圧の冷媒である。他のひとつの熱媒体は、冷却液、水、またはオイルなどの熱輸送液体である。熱輸送液体は、車両に搭載された発熱機器の温度を調節するための熱源サイクルHSCを循環する。よって、2つの熱媒体は、別々に構成された2つの熱サイクルRFC、HSCから供給される。熱交換器10に供給される空気は、車両の室外の空気など非利用空気、または車両の室内の空気など利用空気である。
例えば、熱交換器10は冷凍サイクルRFCの吸熱器として利用される。言い換えると、熱交換器10は、ヒートポンプの室外熱交換器として利用される。この場合、後述の第1チューブ21には、低温の冷媒が流される。冷凍サイクルRFCは、空気を熱源とするだけでなく、さらに、選択的に、熱源サイクルHSCを熱源として利用する。後述の第2チューブ22には、発熱機器によって加熱された冷却水、すなわち温水が流される。さらに、冷媒および/または温水の供給は、それぞれのサイクルRFC、HSCによって断続されうる。
熱交換器10は、熱交換のためのコア部11を備える。コア部11は、2つの熱媒体を流すための複数のチューブ12を備える。複数のチューブ12は、所定の配列規則に沿って配列されている。図示の例では、複数のチューブ12は、図中の左右方向に沿って互いに平行に並べられている。複数のチューブ12は、左右方向に沿って積層されているともいえる。複数のチューブ12は、隣接する2本のチューブ12の間に空気の通路を区画するように配列されている。隣接する2本のチューブ12の間には、空気との熱交換を促進するためのフィン13が配置されている。フィン13は、例えばコルゲートフィンによって提供することができる。
熱交換器10は、2つの熱媒体を複数のチューブ12に分配し、収集するためのヘッダ14を備える。熱交換器10は、複数のチューブ12の両端に位置する一対のヘッダ14a、14bを備える。上部のヘッダ14aは、水のための入口および出口のための接続部14c、14dを有する。下部のヘッダ14bは、冷媒のための入口および出口のための接続部14e、14fを有する。ヘッダ14は、その内部に水のための水通路と、冷媒のための冷媒通路とを区画している。ヘッダ14は、複数のチューブ12の一部を水通路に連通させ、残部を冷媒通路に連通させる。
複数のチューブ12は、一対のヘッダ14a、14bの間に配置されている。複数のチューブ12は、一対のヘッダ14a、14bにそれらが区画する通路に連通するように接続されている。複数のチューブ12は、一対のヘッダ14a、14bのそれぞれに形成された通路の間を連通している。複数のチューブ12の一端は、一方のヘッダ14aに接続されている。複数のチューブ12の他端は、他方のヘッダ14aに接続されている。この結果、複数のチューブ12は、ヘッダ14a、14b間において複数の水通路と冷媒通路と空気通路とを形成する。チューブ12、フィン13、およびヘッダ14は、アルミニウムなどの金属製である。
図2は、熱交換器10におけるヘッダ14とチューブ12との接合部の周辺を図示している。複数のチューブ12は、空気の流れ方向ARに沿って長手方向をもつ細長い断面をもつ。複数のチューブ12は、扁平な管である。複数のチューブ12は、空気の流れ方向ARと直交する方向に沿って互いに平行に並べられている。さらに、複数のチューブ12は、空気の流れ方向ARに沿って前列と後列とを形成するように多列に並べられている。この結果、複数のチューブ12は、積層方向に関して、すなわち横方向に隣接するとともに、列方向に関して、すなわち縦方向にも隣接している。
複数のチューブ12は、冷媒を流すための複数の第1チューブ21と、水を流すための複数の第2チューブ22とを含む。第1チューブ21に流される熱媒体は冷凍サイクルRFCに流れる冷媒である。第2チューブ22に流される熱媒体は熱源サイクルHSCに流れる熱輸送液体である。第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは異なる種類の熱媒体である。第1チューブ21と第2チューブ22とは、コア部11の少なくとも一部において隣接している。図示の例では、第1チューブ21と第2チューブ22とは、前列において、交互に配列されている。第1チューブ21と第2チューブ22とは、後列においても、交互に配列されている。
第1チューブ21は、内部に複数の冷媒通路を有する多穴管である。第1チューブ21は、押し出し成型によって作られる押し出し管、または板材を巻き、内部にインナフィンを配置することによって作られるロール成形管によって提供することができる。第1チューブ21は、広い両側面を連結する内部連結部21aを有する。この結果、第1チューブ21は、第2チューブ22より高い耐圧性を有する。
第2チューブ22は、内部にひとつの水通路を有する単穴管である。第2チューブ22は、押し出し成型によって作られる押し出し管、または板材を巻くことによって作られるロール成形管によって提供することができる。第2チューブ22は、内部連結部21aをもたないか、または第1チューブ21より少ない数の内部連結部をもつ。これにより、第2チューブ22の耐圧性は、第1チューブ21の耐圧性より小さい。言い換えると、第1チューブ21と第2チューブ22とは異なる形状を有している。
第1チューブ21は、冷媒を流すための冷媒通路を提供する。第2チューブ22は、水を流すための水通路を提供する。第1チューブ21には、水よりも低温の冷媒が流されることがある。よって、第1チューブ21は、低温チューブとも呼ばれる。一方、第2チューブ22には、冷媒よりも高温の水、すなわち温水が流されることがある。よって、第2チューブ22は、高温チューブとも呼ばれる。
第1チューブ21は、第2チューブ22より低温になる機会が多い。逆に言うと、第2チューブ22は、第1チューブ21より高温になる機会が多い。このような温度差に起因して、第1チューブ21の伸縮量と、第2チューブ22の伸縮量とに差が生じる。例えば、冷媒が第1チューブ21に流され、冷媒より高温の温水が第2チューブ22に流されると、第2チューブ22は第1チューブ21より長く伸長しようとする。さらに、第1チューブ21の伸縮量と第2チューブ22の伸縮量との差は、第1チューブ21と第2チューブ22との形状の違い、および/または材質の違いにも起因して生じることがある。
この実施形態では、熱交換器10は、伸縮量が異なる第1チューブ21および第2チューブ22を含む複数のチューブ12を備える。熱媒体の温度差に起因して、第2チューブ22は、第1チューブ21より伸びやすい。よって、第1チューブ21は、伸縮量が比較的小さい冷媒チューブまたは小伸縮チューブとも呼ばれる。第2チューブ22は、伸縮量が比較的大きい水チューブまたは大伸縮チューブとも呼ばれる。
ヘッダ14は、ヘッダプレート41を備える。ヘッダプレート41は、複数のチューブ12を受け入れる複数の貫通孔41aを有する。ヘッダプレート41は、複数のチューブ12と接合される。貫通孔41は、複数のチューブ12を受け入れ可能であって、かつ複数のチューブ12にろう付け可能な形状をもつ。
ヘッダプレート41は、複数のバルジ部30を有する。複数のバルジ部30は、チューブ12の根元を接合するための部位を提供するから、接合部30、または根付部30とも呼ばれる。ひとつの貫通孔41aの周囲に、ひとつのバルジ部30が形成されている。バルジ部30は、貫通孔41aの全周を囲むように形成されている。バルジ部30は、貫通孔41aの全周を囲むように形成された環状凹凸形状と呼ぶことができる。バルジ部30は、貫通孔41aから放射状に拡がる斜面を形成する。バルジ部30が形成する斜面の放射方向の長さは、貫通孔41aの全周にわたってほぼ一定である。バルジ部30は、チューブ12の伸縮に応じて変形可能な柔軟性を有している。バルジ部30は、ダイヤフラム部とも呼ぶことができる。バルジ部30は、その高さ方向へ変形することによってチューブ12の伸縮を許容する。
バルジ部30は、第1チューブ21に対応して形成された第1バルジ31と、第2チューブ22に対応して形成された第2バルジ32とを有する。第1バルジ31と第2バルジ32とは、形状に関して異なっている。第1バルジ31と第2バルジ32とは、断面における断面形状に関して異なっている。第1バルジ31と第2バルジ32とは、大きさにおいて異なっている。第1バルジ31は、第2バルジ32との比較において相対的に小さいから小型バルジとも呼ばれる。第2バルジ32は、第1バルジ31との比較において相対的に小さいから小型バルジとも呼ばれる。
具体的に、ヘッダプレート41上における面積に関して、第1バルジ31は、第2バルジ32より小さい。ヘッダプレート41の平面部からの高さに関して、第1バルジ31は、第2バルジ32より低い。第1バルジ31が形成する斜面の放射方向の長さは、第2バルジ32が形成する斜面の放射方向の長さより短い。言い換えると、第1バルジ31の稜線方向の長さは、第2バルジ32の稜線方向の長さより短い。形状が異なることに起因して、第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすい。第2バルジ32は、チューブ12の長さ方向に関する変形しやすさが第1バルジ31とは異なる。第2バルジ32は、チューブ12の長さ方向に関して、第1バルジ31より変形しやすい。
貫通孔41aとバルジ部30とは、チューブ12を接合するための接合部を提供する。図示の例では、バルジ部30は、ヘッダプレート41の外側方向へ突出した凸部である。この明細書において、バルジとの名称は、環状の平板部分、環状の凸板部分、および環状の凹板部分を包含する意図で使われている。
図3は、図2のIII−III断面を示す。チューブ12は、所定のピッチPTで配列されている。隣接するチューブ12の間にはフィン13が配置されている。フィン13は、隣接するチューブ12にろう付けによって接合されている。チューブ12は、ヘッダプレート41にろう付けによって接合されている。図中において、接合部31a、31b、32a、32bは、ろう付けによって接合されている面の中央によって代表的に示されている。
チューブ12は、ヘッダプレート41の貫通孔41aに挿入されている。チューブ12の外周面と、貫通孔41aの内面との間、および貫通孔41aの縁には、ろう材が付着している。チューブ12とヘッダプレート41とはろう材によって固定的に接合されている。第1チューブ21とヘッダプレート41とは接合部31aにおいて接合されている。第2チューブ22とヘッダプレート41とは接合部32aにおいて接合されている。
ヘッダプレート41は、複数のバーリング41bを有する。バーリング41bは、貫通孔41aの周囲に、貫通孔41aの全周を囲むように形成されている。バーリング41bは、貫通孔41aへのチューブ12の挿入を容易にする環状凹部である。バーリング41bは、コア部11からヘッダ14の内部に向けて凹んでいる。バーリング41bは、ヘッダプレート41へのチューブ12の挿入方向に沿って貫通孔41aの縁を巻き込むように曲げられた形状を提供する。バーリング41bは、貫通孔41aとバルジ部30との間に位置している。バルジ部30は、バーリング41bの全周を囲むように形成された環状凹凸形状と呼ぶことができる。
ヘッダ14は、ヘッダプレート41、中間プレート42、43、およびタンクプレート44を備える。これらのプレート41、42、43、44は、それらの間の接触部においてろう付けによって接合されている。プレート41、42、43、44は、水を流すためのタンク室45を区画する。第2チューブ22は、タンク室45に連通するように配置されている。プレート41、42、43、44は、冷媒を流すためのタンク室46を区画する。第1チューブ21は、タンク室46に連通するように配置されている。ヘッダプレート41と中間プレート42とは、接合部31b、32bにおいて接合されている。中間プレート42、43、およびタンクプレート44は、ヘッダプレート41と接合されることにより熱媒体のための通路45、46を区画する区画プレートとも呼ばれる。
第1バルジ31は、第1チューブ21とヘッダプレート41との接合部31aと、ヘッダプレート41と中間プレート42との接合部31bとの間に広がっている。第1バルジ31は、複数のチューブ12の積層方向、すなわち横方向に関して、幅W1にわたって広がっている。接合部31aと接合部31bとは、チューブ12の長さ方向に沿って高さH1だけ、ずれている。よって、第1バルジ31は、複数のチューブ12の長さ方向、すなわち縦方向に関して、少なくとも高さH1にわたって広がっている。
言い換えると、第1バルジ31は、接合部31aと接合部31bとの間において、チューブ12の長さ方向に沿って少なくとも高さH1突出している。さらに、第1バルジ31は、接合部31aを越えて突出している。第1バルジ31は、接合部31aと接合部31bとの間において蛇行した断面を有している。第1バルジ31は、接合部31aと接合部31bとの間において、S字状の断面をもつ。第1バルジ31は、高さH1を上回る範囲にわたって蛇行している。よって、第1バルジ31は、湾曲した表面を提供する。チューブ12の長さ方向に関する第1バルジ31の高さは、高さH1を上回る。
第2バルジ32は、第2チューブ22とヘッダプレート41との接合部32aと、ヘッダプレート41と中間プレート42との接合部32bとの間に広がっている。第2バルジ32は、複数のチューブ12の積層方向、すなわち横方向に関して、幅W2にわたって広がっている。接合部32aと接合部32bとは、チューブ12の長さ方向に沿って高さH2だけ、ずれている。よって、第2バルジ32は、複数のチューブ12の長さ方向、すなわち縦方向に関して、少なくとも高さH2にわたって広がっている。
言い換えると、第2バルジ32は、接合部32aと接合部32bとの間において、チューブ12の長さ方向に沿って少なくとも高さH2突出している。さらに、第2バルジ32は、接合部32aを越えて突出している。第2バルジ31は、接合部32aと接合部32bとの間において蛇行した断面を有している。第2バルジ32は、接合部32aと接合部32bとの間において、S字状の断面をもつ。第2バルジ32は、高さH2を上回る範囲にわたって蛇行している。よって、第2バルジ32は、湾曲した表面を提供する。チューブ12の長さ方向に関する第2バルジ32の高さは、高さH2を上回る。
第1チューブ21と第2チューブ22との間の幅WDは、第1バルジ31と第2バルジ32とによって分割されている。第1バルジ31と第2バルジ32とは、チューブ12の積層方向に沿って直接に接触して隣接している。このため、接合部31bと接合部32bとは同じ部位を指示している。第1バルジ31と第2バルジ32との間に平面状の部位が形成される場合、接合部31bと接合部32bとは、平面状の部位の両端に設定することができる。幅WDは、幅W1と幅W2とを提供する。幅W2は、幅W1より大きい。さらに、高さH2は、高さH1より大きい。この結果、貫通孔41aから放射方向に関する第2バルジ32の長さは、第1バルジ31の長さより長い。別の観点では、第2バルジ32の面積は、第1バルジ31の面積より広い。
接合部31aは、第1チューブ21とヘッダプレート41との間の第1チューブ接合部31aとも呼ばれる。接合部31bは、ヘッダプレート41と区画プレート42との間のヘッダ接合部31bとも呼ばれる。第1バルジ31は、第1チューブ接合部31aとヘッダ接合部31bとの間に設けられている。接合部32aは、第2チューブ22とヘッダプレート41との間の第2チューブ接合部32aとも呼ばれる。接合部32bは、ヘッダプレート41と区画プレート42との間のヘッダ接合部32bとも呼ばれる。第2バルジ32は、第2チューブ接合部32aとヘッダ接合部32bとの間に設けられている。第1チューブ接合部31aとヘッダ接合部31bとの間の直線的な距離L1と、第2チューブ接合部32aとヘッダ接合部32bとの間の直線的な距離L2とは異なる。具体的には、距離L2は、距離L1より長い。
熱交換器10は、ヘッダプレート41と接合されることにより熱媒体のための通路45、46を区画する区画プレート42を備える。ヘッダプレート41と区画プレート42とは、第1バルジ31と第2バルジ32との間に設けられたヘッダ接合部31b、32bにおいて接合され、通路45、46を区画している。
接合部31b、32bは、同種のチューブ12に対応して形成された1つまたは2つ程度の少ない数のバルジ31、32を囲むように形成されている。ひとつの例では、接合部31bはひとつの第1バルジ31の全周を囲むように形成される。接合部32bはひとつの第2バルジ32の全周を囲むように形成される。この結果、複数のバルジ31、32のすべては互いに独立して変形可能となる。他の例では、前列と後列との間には、接合部31b、32bが設けられない部位が部分的に設けられる場合がある。例えば、中間プレート42によって前列と後列とを連通するように冷媒通路45、46が形成される場合、前列と後列との間には接合部31b、32bが設けられない。この場合、接合部31bは、前列と後列に対応して形成された2つの第1バルジ31を囲むように形成される。接合部32bは、前列と後列に対応して形成された2つの第2バルジ32を囲むように形成される。
熱交換器10の少なくとも一部においては、複数のチューブ12の積層方向に関して第1チューブ21と第2チューブ22とが隣接する。よって、複数のチューブ12の積層方向においては、接合部31b、32bは、第1バルジ31と第2バルジ32との間に設けられる。接合部31b、32bは、第1バルジ31と第2バルジ32とを分離する。この結果、第1バルジ31と第2バルジ32とは、互いに独立して変形可能に分離されている。
図4は、図2のIV−IV断面を示す。この断面においては、空気の流れ方向ARに沿って2本の第1チューブ21が配列されている。前列および後列の両方の貫通孔41aの周囲に第1バルジ31が形成されている。第1バルジ31は、貫通孔41aの全周にわたって形成されている。第1バルジ31は、貫通孔41aの全周にわたって、幅W1および高さH1をもつ。この断面においては、2つの第1バルジ31の間に平面部が残されている。
図5は、図2のV−V断面を示す。この断面においては、空気の流れ方向ARに沿って2本の第2チューブ22が配列されている。前列および後列の両方の貫通孔41aの周囲に第2バルジ32が形成されている。第2バルジ32は、貫通孔41aの全周にわたって形成されている。第2バルジ32は、貫通孔41aの全周にわたって、幅W2および高さH2をもつ。この断面においては、2つの第2バルジ32は直接的に接触して隣接している。
この実施形態では、第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは温度が異なる。具体的には、第2チューブ22に流される熱媒体の温度は、第1チューブ21に流される熱媒体の温度より高い。この温度差に起因して、第1チューブ21と第2チューブ22との長さ方向における伸縮量に差が生じることがある。第1チューブ21と第2チューブ22との伸縮量の差は、それらチューブ12、ヘッダプレート41、およびそれらの間の接合部31a、32aに応力を与える。
例えば、熱交換器10は、第1チューブ21に低温冷媒を供給し、第2チューブ22に水を流さない空気熱源ヒートポンプ運転に利用される。このとき、熱交換器10の全体は低温の状態にある。この直後に、熱交換器10は、第2チューブ22に温水を供給する温水熱源ヒートポンプ運転に利用される場合がある。このとき、第2チューブ22だけが温水によって高温となるから、第2チューブ22が相対的に長く伸長しようとする。このため、第2チューブ22、第2バルジ32、および接合部32aに大きい応力が作用する。
ヘッダプレート41には、伸縮量が異なるチューブ21、22のそれぞれに適合した異なる形状のバルジ31、32が形成されている。異なる形状のバルジ31、32は、チューブ12の長さ方向に関して、変形しやすさの差を与えられている。具体的には、第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすく形成されている。このため、複数のチューブ12の伸縮量の差は、複数のバルジ31、32における異なる変形量によって吸収される。具体的には、第1チューブ21と第2チューブ22との伸縮量の差は、主として第2バルジ32の変形によって吸収される。上述の例のように第2チューブ22が伸長しようとする場合には、第2バルジ32の変形によって第2チューブ22の伸長が吸収される。この結果、チューブ12、ヘッダプレート41、およびそれらの間の接合部31a、32aにおける過度の応力集中が抑制される。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、前列と後列との両方において第1チューブ21と第2チューブ22とを交互に配列した。これに代えて、この実施形態では、一方の列においてのみ、第1チューブ21と第2チューブ22とが交互に配列される。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、前列と後列との両方において第1チューブ21と第2チューブ22とを交互に配列した。これに代えて、この実施形態では、一方の列においてのみ、第1チューブ21と第2チューブ22とが交互に配列される。
図6に図示されるように、前列においては、第1チューブ21と第2チューブ22とが交互に配列されている。後列には、第1チューブ21のみが配列されている。よって、後列には第1バルジ31のみが形成されている。
図7は、図6のVII−VII断面を示す。図示されるように、空気の流れ方向ARに沿って第2チューブ22と第1チューブ21とが配列されている。この構成では、空気の流れ方向ARに沿って第2バルジ32と第1バルジ31とが隣接して形成されている。
(第3実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1バルジ31の高さH1と第2バルジ32の高さH2とを異なる高さとした。これに代えて、この実施形態では、第1バルジ31と第2バルジ332とを同じ高さH0とした。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1バルジ31の高さH1と第2バルジ32の高さH2とを異なる高さとした。これに代えて、この実施形態では、第1バルジ31と第2バルジ332とを同じ高さH0とした。
図8に図示されるように、バルジ部330は、第2バルジ332を備える。第2バルジ332は、第1バルジ31と同じ高さH1をもつ。ただし、第2バルジ332の幅W2は、第1バルジ31の幅W1より大きい。この構成においても、第2バルジ332を広く形成することができる。この実施形態でも、伸縮量が異なるチューブ21、22のそれぞれに適合した異なる形状のバルジ31、332を形成することができる。具体的には、第2バルジ332を第1バルジ31より変形しやすく形成することができる。
(第4実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、バルジ部30、330は、ヘッダ14から突出する形状である。これに代えて、この実施形態では、ヘッダ14内に向けて凹んだ形状のバルジ部430を採用する。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、バルジ部30、330は、ヘッダ14から突出する形状である。これに代えて、この実施形態では、ヘッダ14内に向けて凹んだ形状のバルジ部430を採用する。
図9に図示されるように、バルジ部430は、ヘッダ14の内部に向けて凹んだ第1バルジ431と第2バルジ432とを有する。第1バルジ431は先行する実施形態の第1バルジ31に相当する。第2バルジ432は先行する実施形態の第2バルジ32に相当する。この実施形態でも、伸縮量が異なるチューブ21、22のそれぞれに適合した異なる形状のバルジ431、432を形成することができる。
(第5実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1バルジと第2バルジとを異なる大きさに形成することにより一方のバルジを変形しやすくした。これに代えて、この実施形態では、第1バルジと第2バルジとを異なる厚さに形成することにより一方のバルジを変形しやすくする。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1バルジと第2バルジとを異なる大きさに形成することにより一方のバルジを変形しやすくした。これに代えて、この実施形態では、第1バルジと第2バルジとを異なる厚さに形成することにより一方のバルジを変形しやすくする。
図10に図示されるように、バルジ部530は、第1バルジ31と第2バルジ532とを有する。第1バルジ31と第2バルジ532とは、同じ高さH0と同じ幅W0を有する。第1バルジ31は、貫通孔41aの全周にわたって厚さT1をもつ。第2バルジ532は、その少なくとも一部において厚さT2をもつ。第1バルジ31の厚さT1と第2バルジ32の厚さT2とは異なる。第2バルジ32の厚さT2は、第1バルジ31の厚さT1より薄い(T2<T1)。厚さT2の部位は、貫通孔41aの全周にわたって延びる環状部位として形成することができる。厚さT2の部位は、貫通孔41aの周囲において一部分にだけ形成されてもよい。
この実施形態では、厚さにおいて第1バルジ31と第2バルジ532とを異なる形状とすることにより、一方の第2バルジ532を変形しやすく形成することができる。この実施形態でも、伸縮量が異なるチューブ21、22のそれぞれに適合した異なる形状のバルジ31、532を形成することができる。
(第6実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすく形成されている。これに代えて、この実施形態では、第1バルジ31は、第2バルジ32より変形しやすく形成される。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第2バルジ32は、第1バルジ31より変形しやすく形成されている。これに代えて、この実施形態では、第1バルジ31は、第2バルジ32より変形しやすく形成される。
図11に図示されるように、上述の実施形態における第1チューブ21と第2チューブ22とを入れ替えた構成が採用される。バルジ部630は、第1チューブ21を受け入れる貫通孔41aの周囲に形成された第1バルジ631を備える。さらに、バルジ部630は、第2チューブ22を受け入れる貫通孔41aの周囲に形成された第2バルジ632を備える。第1バルジ631と第2バルジ632とは異なる形状を有する。第1バルジ631は、第2バルジ632より変形しやすい。この実施形態でも、第1チューブ接合部31aとヘッダ接合部31bとの間の直線的な距離L1と、第2チューブ接合部32aとヘッダ接合部32bとの間の直線的な距離L2とは異なる。具体的には、第1バルジ631が提供する距離L1は、第2バルジ632が提供する距離L2より長い。この実施形態でも、伸縮量が異なるチューブ21、22のそれぞれに適合した異なる形状のバルジ631、632を形成することができる。
(第7実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは異なる種類の熱媒体である。これに代えて、この実施形態では、第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは同じ種類の熱媒体である。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは異なる種類の熱媒体である。これに代えて、この実施形態では、第1チューブ21に流される熱媒体と、第2チューブ22に流される熱媒体とは同じ種類の熱媒体である。
図12に図示されるように、熱交換器10は、接続部14c−14fの両方に冷凍サイクルRFCを接続することができる。例えば、第1チューブ21に低温の冷媒を流し、第2チューブ22に高温の冷媒を流すことができる。高温の冷媒は、熱交換器10に付着した霜を融かすための除霜処理のために利用することができる。冷凍サイクルRFCは、ひとつのサイクル、または独立した複数のサイクルによって提供することができる。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、それぞれ独立して実施可能である。発明のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、それぞれ独立して実施可能である。発明のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、バルジの変形しやすさの差を与えるために、一方のバルジのみの断面を長く蛇行させてもよい。この場合、第1バルジ31と第2バルジ32との高さと幅とを同一に形成しながら、一方のバルジの長さLを長くすることにより、その一方のバルジを変形しやすく形成できる。また、第1バルジと第2バルジとの異なる形状は、長さおよび厚さの両方を異ならせることにより与えられてもよい。また、第1バルジ31および第2バルジ32の一方を湾曲させることなく平板状に形成してもよい。また、第1バルジ31および第2バルジ32の両方を湾曲させることなく平板状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、1本のチューブ12に対応してひとつのバルジ31、32を形成した。これに代えて、隣接する同種の2本のチューブ12に対応してひとつのバルジ31、32を形成してもよい。例えば、前列の第1チューブ31と後列の第1チューブ31との両方にわたって広がる細長い第1バルジ31を形成することができる。
また、上記実施形態では、熱交換器10には冷媒と水とを供給することにより熱交換器10上に高温領域と低温領域とを形成した。これに代えて、ひとつまたは複数の冷凍サイクルから供給される温度が異なる冷媒によって熱交換器10上に高温領域と低温領域とを形成してもよい。また、低温の水と高温の水とを供給してもよい。
RFC 冷凍サイクル、 HSC 熱源サイクル、
10 熱交換器、 11 コア部、 12 チューブ、 13フィン、
14、14a、14b ヘッダ、 14c−14f、接続部、
21 第1チューブ、 21a 内部連結部、
22 第2チューブ、
30、330、430、530、630 バルジ部、
31、431、631 第1バルジ、
31a 接合部、 32b 接合部、
32、332、432、532、632 第2バルジ、
32a 接合部、 32b 接合部、
41 ヘッダプレート、 41a 貫通孔、 41b バーリング、
42 中間プレート、 43 中間プレート、 44 タンクプレート。
10 熱交換器、 11 コア部、 12 チューブ、 13フィン、
14、14a、14b ヘッダ、 14c−14f、接続部、
21 第1チューブ、 21a 内部連結部、
22 第2チューブ、
30、330、430、530、630 バルジ部、
31、431、631 第1バルジ、
31a 接合部、 32b 接合部、
32、332、432、532、632 第2バルジ、
32a 接合部、 32b 接合部、
41 ヘッダプレート、 41a 貫通孔、 41b バーリング、
42 中間プレート、 43 中間プレート、 44 タンクプレート。
Claims (11)
- 伸縮量が異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)を含む複数のチューブ(12)と、
複数の前記チューブを受け入れる複数の貫通孔(41a)を有し、複数の前記チューブと接合されるヘッダプレート(41)とを備え、
前記ヘッダプレートは、
前記第1チューブ(21)を受け入れる前記貫通孔(41a)の周囲に形成された第1バルジ(31、431、631)、および
前記第2チューブ(22)を受け入れる前記貫通孔(41a)の周囲に形成され、前記チューブの長さ方向に関する変形しやすさが前記第1バルジとは異なる第2バルジ(32、332、432、532、632)を有することを特徴とする熱交換器。 - 伸縮量が異なる第1チューブ(21)および第2チューブ(22)を含む複数のチューブ(12)と、
複数の前記チューブを受け入れる複数の貫通孔(41a)を有し、複数の前記チューブと接合されるヘッダプレート(41)とを備え、
前記ヘッダプレートは、
前記第1チューブ(21)を受け入れる前記貫通孔(41a)の周囲に形成された第1バルジ(31、431、631)、および
前記第2チューブ(22)を受け入れる前記貫通孔(41a)の周囲に形成され、形状が前記第1バルジとは異なる第2バルジ(32、332、432、532、632)を有することを特徴とする熱交換器。 - さらに、前記ヘッダプレート(41)と接合されることにより前記熱媒体のための通路(45、46)を区画する区画プレート(42)を備え、
前記ヘッダプレートと前記区画プレートとは、前記第1バルジと前記第2バルジとの間に設けられたヘッダ接合部(31b、32b)において接合され、前記第1バルジと前記第2バルジとは独立して変形可能に分離されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。 - 前記第1バルジ(31、431、631)は、前記第1チューブ(21)と前記ヘッダプレート(41)との間の第1チューブ接合部(31a)と、前記ヘッダプレート(41)と前記区画プレート(42)との間の前記ヘッダ接合部(31b)との間に設けられており、
前記第2バルジ(32、332、432、532、632)は、前記第2チューブ(22)と前記ヘッダプレート(41)との間の第2チューブ接合部(32a)と、前記ヘッダプレート(41)と前記区画プレート(42)との間の前記ヘッダ接合部(32b)との間に設けられており、
前記第1チューブ接合部(31a)と前記ヘッダ接合部(31b)との間の距離(L1)と、前記第2チューブ接合部(32a)と前記ヘッダ接合部(32b)との間の距離(L2)とが異なることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換器。 - 前記第1バルジ(31)の厚さ(T1)と前記第2バルジ(532)の厚さ(T2)とが異なることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記第1チューブ(21)に流される熱媒体と、前記第2チューブ(22)に流される熱媒体とは温度が異なることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記第2チューブ(22)に流される熱媒体の温度は、前記第1チューブ(21)に流される熱媒体の温度より高く、
前記第2バルジ(32、332、432、532)は、前記第1バルジ(31、431)より変形しやすく形成されていることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。 - 前記第2チューブ(22)に流される熱媒体の温度は、前記第1チューブ(21)に流される熱媒体の温度より高く、
前記第1バルジ(631)は、前記第2バルジ(632)より変形しやすく形成されていることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。 - 前記第1チューブ(21)に流される熱媒体と、前記第2チューブ(22)に流される熱媒体とは異なる種類の熱媒体であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記第1チューブ(21)に流される熱媒体は冷凍サイクル(RFC)に流れる冷媒であり、
前記第2チューブ(22)に流される熱媒体は熱源サイクル(HSC)に流れる熱輸送液体であることを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。 - 前記第1チューブ(21)に流される熱媒体と、前記第2チューブ(22)に流される熱媒体とは同じ種類の熱媒体であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の熱交換器。
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