JP2014167054A - オルガノハイドロジェンポリシロキサンの合成方法、該オルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いた硬化性シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(1)[R1 3SiO1/2]a[R2 2SiO]b[R3SiO3/2]c[R4(OH)SiO]d(1)のオルガノポリシロキサンオリゴマーと、[R5 2SiO](2)の環状シロキサンを塩基性触媒の存在下で縮合した後、一般式(3)
のテトラオルガノハイドロジェンジシロキサンを酸触媒で平衡化重合させ、中和することを特徴とする、平均組成式(4)で示されるSiOH含有量が50ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン。(HR7SiO1/2)e(R8 3SiO1/2)f(R9 2SiO)g(R10SiO3/2)h(R11(OH)SiO)i(4)
【選択図】なし
Description
[R1 3SiO1/2]a[R2 2SiO]b[R3SiO3/2]c[R4(OH)SiO]d (1)
(式中、R1、R2、R3、R4は互いに同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、a,b,c,dは5<b/a<100,1<c/a<20,0<d/a<10、a+b+c+d=1を満たす数である。)
で示されるオルガノポリシロキサンオリゴマー 100質量部と、一般式(2)
[R5 2SiO] (2)
(式中、R5は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表す。)
で示される環状シロキサン100〜2000質量部を、塩基性触媒10〜300ppmの存在下、80〜150℃で縮合した後、
下記一般式(3)
で表されるテトラオルガノハイドロジェンジシロキサン10〜200質量部を酸触媒0.01〜5質量%の存在下、0〜50℃で平衡化重合させ、
その後、塩基性中和剤を酸触媒の2〜10当量添加して0〜50℃で中和することを特徴とする、下記平均組成式(4)で示され、珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ1分子中に少なくとも1個の(R10SiO3/2)単位を有し、SiOH含有量が50ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを合成する方法を提供する。
(HR2 7SiO1/2)e(R8 3SiO1/2)f(R9 2SiO)g(R10SiO3/2)h(R11(OH)SiO)i (4)
(式中R7〜R11はそれぞれ異なっても同一であってもよい脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、eおよびfは独立に0.001〜0.3の範囲の数、gは0.5〜0.98の範囲の数、hは0.01〜0.12,iは0〜0.005の範囲の数であり、但しe+f+g+h+i=1を満たす。)
RjR12 kSiO(4−j−k)/2 (5)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R12は脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、jは0.0001〜0.2の数であり、kは1.7〜2.2の数であり、但しj+kは1.9〜2.4を満たす数である。)
で表され、珪素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン 100質量部
(B)前記の方法で合成されたものであって、平均組成式(4)で示される構造を有し、SiOH含有量が50ppm以下であり、珪素原子に結合した水素原子が、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.1〜5個与える量であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン (A)成分100質量部に対し0.1〜200質量部
(C)白金系触媒: 有効量
を含有してなり、硬化後、JIS K 6249で規定される針入度が10〜200であり、かつ、25℃において剪断周波数1Hzおよび10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0および0.3〜1.5の範囲内のものであることを特徴とする硬化性シリコーンゲル組成物を提供する。
で表されるものであることが好ましい。
前述のように、オルガノハイドロジェンシロキサンは、分子内に分岐点を有しており、この分岐点を導入する方法として様々な方法が公知であるが、オルガノシロキサンオリゴマーを用いる方法が容易である。しかしながら、このオルガノシロキサンオリゴマーはSiOHを含有しており、このSiOHがオルガノハイドロジェンポリシロキサンに残存すると、シリコーンゲル組成物の特性に悪影響を与えることが知られている。このことから、SiOH量を低減させたオルガノハイドロジェンポリシロキサンを合成する方法の開発が望まれていた。
本発明に係るオルガノハイドロジェンポリシロキサンの合成の方法は、
下記一般式(1)
[R1 3SiO1/2]a[R2 2SiO]b[R3SiO3/2]c[R4(OH)SiO]d (1)
(式中、R1、R2、R3、R4は互いに同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、a,b,c,dは5<b/a<100,1<c/a<20,0<d/a<10、a+b+c+d=1を満たす数である。)
で示されるオルガノポリシロキサンオリゴマー 100質量部と、一般式(2)
[R5 2SiO] (2)
(式中、R5は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表す。)
で示される環状シロキサン100〜2000質量部を、塩基性触媒10〜300ppmの存在下、80〜150℃で縮合した後、
下記一般式(3)
で表されるテトラオルガノハイドロジェンジシロキサン10〜200質量部を酸触媒0.01〜5質量%の存在下、0〜50℃で平衡化重合させ、
その後、塩基性中和剤を酸触媒の2〜10当量添加して0〜50℃で中和することを特徴とし、下記平均組成式(4)で示され、珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ1分子中に少なくとも1個の(R10SiO3/2)単位を有し、SiOH含有量が50ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを合成する方法である。
(HR2 7SiO1/2)e(R8 3SiO1/2)f(R9 2SiO)g(R10SiO3/2)h(R11(OH)SiO)i (4)
(式中R7〜R11はそれぞれ異なっても同一であってもよい脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、eおよびfは独立に0.001〜0.3の範囲の数、gは0.5〜0.98の範囲の数、hは0.01〜0.12,iは0〜0.005の範囲の数であり、但しe+f+g+h+i=1を満たす。)
オルガノ環状シロキサンの量が100質量部より少ないとシリコーンゲルで所定の損失係数が得られず、2000質量部より多いと平均組成式(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの粘度が大幅に増大し、作業性が低下する。
得られたオルガノハイドロジェンポリシロキサンのSiOH量が50ppmを超えた場合、シリコーンゲル硬化物の耐熱性が大幅に低下する。
また、(HR2 7SiO1/2)で示される珪素原子に結合した水素原子を有する末端に位置する単位(M単位)を少なくとも3個、(R10SiO3/2)で示される分岐形成単位を少なくとも1個有するものである。即ち、珪素原子に結合した水素原子は分子鎖末端のみに存在し、側鎖には珪素原子に結合した水素原子は存在せず、(R10SiO3/2)で示される分岐形成単位を有するものである。
本発明の硬化性シリコーンゲル組成物の(A)成分は、硬化性シリコーンゲル組成物の主剤(ベースポリマー)となる成分である。(A)成分は、下記平均組成式(5)
RjR12 kSiO(4−j−k)/2 (5)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R12は脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、jは0.0001〜0.2の数であり、kは1.7〜2.2の数であり、但しj+kは1.9〜2.4を満たす数である。)で表され、1分子中に珪素原子に結合したアルケニル基(以下、「珪素原子結合アルケニル基」という)を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサンである。前記アルケニル基を、1分子中に1〜50個有することが好ましく、1〜20個有することが特に好ましい。これらのアルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合していても、分子鎖非末端(即ち、分子鎖両末端以外)の珪素原子に結合していても、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。
で表されるものが挙げられる。また、hは、好ましくは40〜1,000、より好ましくは50〜600の整数である。
本発明の組成物の(B)成分は、前述の本発明のオルガノハイドロジェンシロキサンを合成する方法によって得られたものであって、前記平均組成式(4)で示されるものある。
また、上記(A)成分と反応する架橋剤として作用するものであり、本発明に必須の成分である。
本発明の硬化性シリコーンゲル組成物の(C)成分は、前記(A)成分中の珪素原子結合アルケニル基と前記(B)成分中の珪素原子結合水素原子との付加反応を促進させるための成分である。(C)成分は、白金系触媒であり、具体的には白金および/または白金系化合物である。
本発明の硬化性シリコーンゲル組成物には、上記(A)〜(C)成分以外にも、目的に応じて任意成分を配合することができる。
本発明の硬化性シリコーンゲル組成物は、上記各成分を常法に準じて混合することにより調製することができる。この際、本発明の組成物を1液型として調製しても、2液型または3パート以上に分割して調製してもよい。2液型として調製する場合には、例えば、(A)成分の一部および(C)成分からなるパートと、(A)成分の残部および(B)成分からなるパートとに分割することが可能である。なお、任意成分はどちらのパートに配合してもよい。また、本発明の組成物は、常温(典型的には0〜30℃の範囲の温度)または用途に応じて例えば40〜200℃に加熱した温度条件下で硬化させることができる。
(合成例1)
組成式(6)
[(CH3)3SiO1/2]0.06[(CH3)2SiO]0.66[(CH3)SiO3/2]0.22[CH3(OH)SiO]0.06 (6)
で示されるシロキサンオリゴマー100質量部と、オクタメチルテトラシロキサン700質量部を混合、水酸化カリウムを100ppm添加し、120℃で5時間加熱、縮合反応させる。これを室温まで冷却した後、さらにテトラメチルジハイドロジェンジシロキサン33質量部、トリフロロメタンスルホン酸を0.1質量%添加し、25℃にて8時間重合し、協和化学工業製キョーワード500を6質量部で中和したところ、25℃での粘度が80mm2/s、SiH量7.7×10−4mol/g、SiOH量3ppmのメチルハイドロジェンポリマー1を得た。
組成式(6)
[(CH3)3SiO1/2]0.06[(CH3)2SiO]0.66[(CH3)SiO3/2]0.22[CH3(OH)SiO]0.06 (6)
で示されるシロキサンオリゴマー100質量部と、オクタメチルテトラシロキサン700質量部を混合、水酸化カリウムを200ppm添加し、140℃で8時間加熱、縮合反応させる。これを室温まで冷却した後、さらにテトラメチルジハイドロジェンジシロキサン33質量部、トリフロロメタンスルホン酸を0.2質量%添加し、25℃にて8時間重合し、協和化学工業製キョーワード500を12質量部で中和したところ、25℃での粘度が94mm2/s、SiH量7.3×10−4mol/g、SiOH量2ppmのメチルハイドロジェンポリマー1−1を得た。
組成式(6)
[(CH3)3SiO1/2]0.06[(CH3)2SiO]0.66[(CH3)SiO3/2]0.22[CH3(OH)SiO]0.06 (6)
で示されるシロキサンオリゴマー100質量部と、オクタメチルテトラシロキサン700質量部を混合、水酸化カリウムを50ppm添加し、100℃で8時間加熱、縮合反応させる。これを室温まで冷却した後、さらにテトラメチルジハイドロジェンジシロキサン33質量部、トリフロロメタンスルホン酸を0.1質量%添加し、25℃にて8時間重合し、協和化学工業製キョーワード500を6質量部で中和したところ、25℃での粘度が62mm2/s、SiH量7.7×10−4mol/g、SiOH量1ppmのメチルハイドロジェンポリマー1−2を得た。
(合成例2)
KOHの添加量を5ppmとする以外は(合成例1)と同様にしたところ、25℃での粘度が65mm2/s、SiH量8.1×10−4mol/g、SiOH量98ppmのメチルハイドロジェンポリマー2を得た
KOHの添加量を400ppmとする以外は(合成例1)と同様にしたが、安定した重合物は得られなかった。
縮合温度を70℃とする以外は(合成例1)と同様にして、25℃での粘度が80mm2/s、SiH量7.3×10−4mol/g、SiOH量78ppmのメチルハイドロジェンポリマー3を得た
縮合温度を160℃とする以外は(合成例1)と同様にしたところ、縮合時にゲル化してしまった。
テトラメチルジハイドロジェンジシロキサンの添加量を3質量部とする以外は、(合成例1)と同様にして、25℃での粘度が98mm2/s、SiH量が0.5×10−4mol/g、SiOH量5ppmのメチルハイドロジェンポリマー4を得た。
テトラメチルジハイドロジェンジシロキサンの添加量を300質量部とする以外は、(合成例1)と同様にして、25℃での粘度が23mm2/s、SiH量が7.0×10−3mol/g、SiOH量6ppmのメチルハイドロジェンポリマー5を得た。
トリフロロメタンスルホン酸の添加量を0.005質量%とする以外は(合成例1)と同様にしたが、安定したメチルハイドロジェンポリマーは得られなかった。
酸平衡重合温度を−5℃とする以外は(合成例1)と同様にしたが、安定したメチルハイドロジェンポリマーは得られなかった。
酸平衡重合温度を70℃とする以外は(合成例1)と同様にしたが、安定したメチルハイドロジェンポリマーは得られなかった。
粘度が600mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン100質量部、前記〔合成例1〕で得られたメチルハイドロジェンポリマー1を17質量部((A)成分中の珪素原子結合アルケニル基1個に対する(B)成分中の珪素原子結合水素原子の個数の比(以下、H/Viという)は0.85であった。)、白金原子として1質量%含有する塩化白金酸ビニルシロキサン錯体のジメチルポリシロキサン溶液0.05質量部、および1−エチニルシクロヘキサノール0.005質量部を均一に混合することにより、組成物1を調製した。この組成物1を120℃で30分加熱することにより硬化したところ、針入度が50のシリコーンゲル硬化物が得られた。
下記平均組成式(7)
実施例1−1に記載のメチルハイドロジェンポリマー1−1の代わりに、前記〔合成例1−2〕で得られたメチルハイドロジェンポリマー1−2を15質量部用いる以外は(実施1−1)と同様にして(このとき、H/Viは0.96であった)組成物1−2を得た。この組成物1−2を120℃で30分加熱することにより硬化したところ、針入度63のシリコーンゲル硬化物が得られた。
メチルハイドロジェンポリマー1の代わりに、メチルハイドロジェンポリマー2を16質量部用いる以外は(実施例1)と同様にして(このとき、H/Viは0.86であった)組成物2を得た。この組成物を120℃で30分加熱硬化すると、針入度48のシリコーンゲル硬化物が得られた。
メチルハイドロジェンポリマー1の代わりに、メチルハイドロジェンポリマー3を17.3質量部用いる以外は(実施例1)と同様にして(このとき、H/Viは0.84であった)組成物3を得た。この組成物を120℃で30分加熱硬化すると、針入度53のシリコーンゲル硬化物が得られた。
メチルハイドロジェンポリマー1の代わりに、メチルハイドロジェンポリマー4を250質量部用いる以外は(実施例1)と同様にして(このとき、H/Viは0.83であった)組成物4を得た。この組成物を120℃で30分加熱硬化すると、安定したシリコーンゲル硬化物が得られなかった。
メチルハイドロジェンポリマー1の代わりに、メチルハイドロジェンポリマー5を1.4質量部用いる以外は(実施例1)と同様にして(このとき、H/Viは0.65であった)組成物5を得た。この組成物を120℃で30分加熱硬化したが、針入度35のシリコーンゲル硬化物が得られた。
上記実施例及び比較例で得られた5種類の組成物について、初期、および150℃×1000h、180℃×1000h、200℃×1000h後の耐熱試験後の針入度を評価した。
上記実施例および比較例で得られた4種類の組成物のおのおのについて、UBM社製RheoGelE4000にて(スリット剪断法)にて120℃において30分間加熱して硬化させた。得られた硬化物を25℃に冷却後、1Hzおよび10Hzでの損失係数を測定した。
(1)上記実施例および比較例で得られた5種類の組成物のおのおのについて、組成物を試験管(直径14mm、長さ105mm)に12g注入し、120℃において30分間加熱して硬化させた。こうして得られた硬化物の外観を観察したところ、いずれの実施例、比較例の場合も硬化物には気泡も亀裂も認められなかった。
(2)(1)と同様にして得られた硬化物が入った試験管を(−60℃で30分間)×(150℃で30分間)のサイクルに100サイクル供した後、硬化物の外観を観察し、気泡および/または亀裂の生成を調べた。
実施例の組成物は本発明の要件を満たすものであり、良好なゴム特性を有するシリコーンゲルが得られ、200℃の長期耐熱下でも針入度の低下は見られず、室温下および熱衝撃サイクル下のいずれの耐久試験においてもゲル硬化物に異常は認められず、安定性が確認された。
Claims (5)
- 下記一般式(1)
[R1 3SiO1/2]a[R2 2SiO]b[R3SiO3/2]c[R4(OH)SiO]d (1)
(式中、R1、R2、R3、R4は互いに同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、a,b,c,dは5<b/a<100,1<c/a<20,0<d/a<10、a+b+c+d=1を満たす数である。)
で示されるオルガノポリシロキサンオリゴマー 100質量部と、一般式(2)
[R5 2SiO] (2)
(式中、R5は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表す。)
で示される環状シロキサン100〜2000質量部を、塩基性触媒10〜300ppmの存在下、80〜150℃で縮合した後、
下記一般式(3)
で表されるテトラオルガノハイドロジェンジシロキサン10〜200質量部を酸触媒0.01〜5質量%の存在下、0〜50℃で平衡化重合させ、
その後、塩基性中和剤を酸触媒の2〜10当量添加して0〜50℃で中和することを特徴とする、下記平均組成式(4)で示され、珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ1分子中に少なくとも1個の(R10SiO3/2)単位を有し、SiOH含有量が50ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを合成する方法。
(HR2 7SiO1/2)e(R8 3SiO1/2)f(R9 2SiO)g(R10SiO3/2)h(R11(OH)SiO)i (4)
(式中R7〜R11はそれぞれ異なっても同一であってもよい脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、eおよびfは独立に0.001〜0.3の範囲の数、gは0.5〜0.98の範囲の数、hは0.01〜0.12,iは0〜0.005の範囲の数であり、但しe+f+g+h+i=1を満たす。) - (A)下記平均組成式(5):
RjR12 kSiO(4−j−k)/2 (5)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R12は脂肪族不飽和結合を有しない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、jは0.0001〜0.2の数であり、kは1.7〜2.2の数であり、但しj+kは1.9〜2.4を満たす数である。)
で表され、珪素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン 100質量部
(B)請求項1に記載の方法で合成されたものであって、平均組成式(4)で示される構造を有し、SiOH含有量が50ppm以下であり、珪素原子に結合した水素原子が、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.1〜5個与える量であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン (A)成分100質量部に対し0.1〜200質量部
(C)白金系触媒: 有効量
を含有してなり、硬化後、JIS K 6249で規定される針入度が10〜200であり、かつ、25℃において剪断周波数1Hzおよび10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0および0.3〜1.5の範囲内のものであることを特徴とする硬化性シリコーンゲル組成物。 - 前記の針入度が20〜100であり、かつ、25℃において剪断周波数1Hzおよび10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.15〜0.8および0.4〜1.2の範囲内のものであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の硬化性シリコーンゲル組成物。
- 前記請求項2又は請求項3に記載の硬化性シリコーンゲル組成物を硬化させて得られ、JIS K 6249で規定される針入度が10〜200であり、かつ、25℃において剪断周波数1Hzおよび10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0および0.3〜1.5の範囲内であるものであることを特徴とするシリコーンゲル。
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