JP2014153480A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能に設けられた無端ベルト状の定着部材と、回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて該定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材に接触して設けられ該定着部材を加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、前記記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占める熱源を有する加熱手段が複数設けられており、前記記録材上の前記トナー像が形成された画像領域にあわせて前記熱源による加熱領域を変化させ、前記定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で前記定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する全域加熱手段とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】回転可能に設けられた無端ベルト状の定着部材と、回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて該定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材に接触して設けられ該定着部材を加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、前記記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占める熱源を有する加熱手段が複数設けられており、前記記録材上の前記トナー像が形成された画像領域にあわせて前記熱源による加熱領域を変化させ、前記定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で前記定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する全域加熱手段とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置においては、像担持体上の潜像が現像装置から供給されたトナーによって現像され、像担持体上に顕像としてのトナー像が形成される。この像担持体上のトナー像は転写装置によって記録材に転写され、定着装置によって記録材上に定着される。
特許文献1に記載の定着装置では、回転可能に設けられた加圧ローラと、加圧ローラに対向して設けられた可撓性を有する無端状のベルト部材である定着ベルトとを圧接させることにより、ニップ部が形成される。また、前記ニップ部に対応する定着ベルトの内周面側には、定着ベルトの内周面に接触し定着ベルトを加熱する加熱手段が設けられている。そして、用紙上のトナー像が存在する画像領域に対応する定着ベルトの部分にのみ熱を加えるよう、加熱手段により定着ベルトを加熱することで、前記ニップ部に搬送されてきた用紙上のトナーを熱と圧力とによって用紙に定着させる。このように、定着ベルトの画像領域に対応する部分にのみ熱を加えて定着温度まで加熱することで、定着ベルトの全体を定着温度まで加熱する場合よりも省エネルギー化を図ることができる。
しかしながら、加熱手段による定着ベルトの画像領域に対応する部分の加熱開始時に、定着ベルトの温度が低すぎると定着温度まで昇温させるのに多くの熱量が必要となる。そのため、定着ベルトの画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上がりが間に合わなくなってしまうといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転可能に設けられた無端ベルト状の定着部材と、回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて該定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材に接触して設けられ該定着部材を加熱する加熱手段とを備え、前記ニップ部に記録材を通過させ、熱と圧力とにより該記録材上のトナー像を該記録材に定着させる定着装置において、前記記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占める熱源を有する加熱手段が複数設けられており、前記記録材上の前記トナー像が形成された画像領域にあわせて前記熱源による加熱領域を変化させ、前記定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で前記定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する全域加熱手段とを有することを特徴とするものである。
ここで、「画像形成領域」とは画像を形成し得るように設定された領域であり、画像形成領域内で、画像が存在する領域が「画像領域」であり、画像が存在しない領域が「非画像領域」である。
本発明においては、定着部材の前記画像形成領域全域を定着温度よりも低い温度で全域加熱手段が加熱し、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで画像領域加熱手段が加熱する。これにより、定着部材の前記画像形成領域全域を定着温度よりも低い温度で加熱させておくことで、定着部材の前記画像形成領域全域を加熱しない場合よりも、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する際に必要な熱量を少なくすることができる。よって、その分、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができる。また、定着部材の前記画像形成領域全域が定着温度よりも低い温度で加熱されるので、定着部材の前記画像形成領域全域を定着温度まで加熱する場合よりも、省エネルギー化を図ることができる。
以上、本発明によれば、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができるという優れた効果がある。
図2に、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタは、給紙装置4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8と、転写装置10と、定着装置12等を有している。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタは、給紙装置4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8と、転写装置10と、定着装置12等を有している。
給紙装置4は、記録材としての用紙Sが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された用紙Sを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。
給紙コロ16によって送り出された用紙Sは、レジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正される。その後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と、用紙Sの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングで、レジストローラ対6により転写部Nへ送られる。
感光体ドラム8の周りには、感光体ドラム回転方向順に、帯電ローラ18と、露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ローラ22aを備えた現像装置22と、転写装置10と、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング装置24等が配置されている。帯電ローラ18と現像装置22との間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
プリンタにおける画像形成動作は従来と同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した潜像が形成される。この潜像は、感光体ドラム8の回転により現像装置22と対向する位置まで移動し、ここで現像装置22からトナーが潜像に供給されて可視像化され、トナー像が形成される。
感光体ドラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写部Nに進入してきた用紙S上に、転写装置10による転写バイアスの印加により転写される。
トナー像が転写された用紙Sは、定着装置12へ向けて搬送され、定着装置12でトナー像が用紙Sに定着された後、図示しない排紙トレイへ排出されスタックされる。
転写部Nで感光体ドラム8から用紙Sに転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング装置24に至り、クリーニングブレード24aによって掻き落とされて、感光体ドラム表面が清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が、図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
ここで、従来、画像形成装置に用いられる定着装置としては、熱ローラ方式を採用したものが知られている。熱ローラ方式の定着装置は、内部にハロゲンヒータや誘導加熱のコイルなどの熱源が設けられた定着ローラと、加圧ローラとでニップ部を形成し、トナー像が形成された記録材をニップ部に通すことで、熱と圧力とによりトナーを記録材に定着させる。
定着ローラを外部から加熱する方式の定着装置としては、例えば特開2001−343860号公報に記載されているように、定着ローラを外部から加熱することで定着ローラ表面近傍に蓄熱した熱でトナー溶融を行う。これにより、定着ローラを内部から加熱する内部加熱方式に比べて、定着温度までの立ち上がり時間が短く、エネルギーロスが少ないという利点がある。
定着ローラ方式は安全性や高速機への対応性等の観点から広く用いられている。しかしながら、定着ローラの芯金が金属製であり熱容量が大きいため、所定の定着温度に達するまでに数分の時間がかかる。このため、画像形成動作を行わない待機状態でも、定着ローラをある程度の温度に維持されるよう加熱を行っており、消費エネルギーが多いという問題があった。
省エネルギー化を実現する定着装置としては、ベルト方式やフィルム方式などがよく用いられており、さらに画像情報を基に画像領域のみを選択的に加熱する技術が提案されている。
フィルム方式の定着装置としては、例えば特開平6−95540号公報に記載されているように、薄肉円筒状の耐熱性フィルムに接触する板状加熱体と、加圧ローラとでフィルムと記録材とを密着させるように挟み込み、熱エネルギーを記録材に与える構成である。フィルムの厚みが約100[μm]程度と薄いため、実質的に定着温度までの立ち上げ時間は熱容量の小さい板状加熱体の温度を上昇させるだけで済むため、立ち上がり時間を短縮でき、予熱電力を削減できる。
さらに、記録材上に形成されたトナー像にあわせ、加熱体の制御温度、加熱域を変化させ、画像形成領域内で画像が存在しない領域である非画像領域への加熱を削減することで、省エネルギーを可能とする構成が知られている。特開2005−181946号公報では、サーマルヘッドの発熱体の素子ごとの温度を測定して適正な熱を供給することで、周囲温度の影響も考慮し、かつ記録材上のトナー部分にのみ熱を加える構成が開示されている。
定着ベルトの画像領域に対応する部分を選択して加熱する定着装置において、画像領域を狙って加熱をする熱源としては、急激な温度上昇をするサーマルヘッドなどの面上発熱体が用いられる。このような熱源は、画像領域を狙ってすばやく加熱を行い、定着ベルトの温度を立ち上げる必要がある。しかしながら、熱源自体の熱容量が大きいと、熱源自体に熱量が入ってしまい定着ベルトに熱量が入らず、定着ベルトの定着温度までの立ち上がりが遅れてしまう。また、熱源による定着ベルトの画像領域に対応する部分の加熱開始時に、定着ベルトの温度が低すぎると定着温度まで昇温させるのに多くの熱量が必要となる。そのため、定着ベルトの画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上がりが間に合わなくなってしまう。
[構成例1]
図1は、本構成例に係る定着装置12の概略構成図である。図3(a)は定着装置12の外観図であり、図3(b)は加熱部材56A,56Bの模式図である。
図1は、本構成例に係る定着装置12の概略構成図である。図3(a)は定着装置12の外観図であり、図3(b)は加熱部材56A,56Bの模式図である。
定着装置12は、図1に示すように、定着ベルト38と、この定着ベルト38との間で定着ニップ部SNを形成する加圧部材としての加圧ローラ30と、サーマルヒータなどの面状発熱体である加熱部材56A,56Bを有している。加圧ローラ30は、図示しない付勢手段により定着ベルト38に向けて付勢され、定着ベルト38に圧接されている。
加熱部材56Aと加熱部材56Bとはステー状部材57に取り付けられ、定着ベルト38の内周面と接触する位置に、定着ベルト回転方向に沿って並んで配置されている。加熱部材56A,56Bを、定着ベルト38の内面面に接触させて設けることで、定着ベルト38の用紙S上のトナー像と接する外周面に、加熱部材56A,56Bによってキズが付くのを防止することができ、定着ベルト38の寿命を延ばすことができる。
加熱部材56A,56Bには、用紙Pの用紙搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占めるようにヒータ55が設けられている。そして、図3(a)や図3(b)に示すように、加熱部材56Aは、ヒータ55Aが用紙幅方向で7分割されており、各ヒータ55Aa,55Ab,55Ac,55Ad,55Ae,55Af,55Agは独立して定着ベルト38を加熱可能となっている。加熱部材56Bは、ヒータ55Bが用紙幅方向に3分割されており、各ヒータ55Ba,55Bb,55Bcは独立して定着ベルト38を加熱可能となっている。
なお、本構成例では、加熱部材56Aのヒータ55Aを用紙幅方向(長手方向)で7分割し、加熱部材56Bのヒータ55Bを用紙幅方向(長手方向)で3分割しているが、これに限るものではない。例えば、加熱部材56Bのヒータ55Bが用紙幅方向で3分割されている場合では、加熱部材56Aのヒータ55Aの用紙幅方向での分割数としては4分割以上であれば良い。加熱部材56Bのヒータ55Bの用紙幅方向の分割数を、加熱部材56Aのヒータ55Aの用紙幅方向の分割数よりも少なくすることで、その分、電源39から加熱部材56Bの各ヒータ55Bへの配線を減らすことができる。
加熱部材56Aは、用紙S上のトナー像が形成された画像領域にあわせて各ヒータ55Aを独立に発熱し加熱領域を変化させて、定着ベルト38の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する画像領域加熱手段である。加熱部材56Bは、前記定着温度よりも低い温度で定着ベルト38の画像形成領域全域を加熱する全域加熱手段である。なお、加熱部材56Bによって定着ベルト38の用紙幅方向全域を加熱可能に構成しても良い。
定着ニップ部SNよりも定着ベルト回転方向下流側であり、加熱部材56A,56Bよりも定着ベルト回転方向上流側で、加熱部材56Bの近傍に、定着ベルト38の表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34が設けられている。
また、加熱部材56A,56Bの定着ベルト38の内周面と接する側とは反対側の面側に、加熱部材56A,56Bの温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ36a,36bが設けられている。
加熱部材56A,56Bに電力を供給する電源39が設けられており、電源39から加熱部材56A,56Bのヒータ55A,55Bに電力が供給されることで、加熱部材56A,56Bのヒータ55A,55Bが発熱する。また、サーミスタ34やサーミスタ36a,36bが検知した温度情報に基づいて、制御装置37により電源39を制御して、電源39による加熱部材56A,56Bのヒータ55A,55Bへの電力供給が行われる。制御装置37は、加熱部材56A,56Bの分割されたヒータ55A,55Bの各々において独立に電源39による電力の供給制御が可能である。なお、制御装置37は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータである。
定着ベルト38は、外径が40[mm]で厚みが40[μm]のステンレス鋼製の基体38aと、この基体38aの表面に被覆された弾性層38bとを有している。弾性層38bは、シリコーンゴムで形成されており、厚みは100[μm]である。さらに、弾性層38bの表面には、定着ベルト38の耐久性を高めるとともに離型性を確保するため、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5[μm]〜50[μm]の離型層38cが形成されている。なお、定着ベルト38の基体38aとしては、ポリイミドでもよい。
定着ベルト38の内側には、加熱部材56A,56Bなど以外にも、定着ベルト38を支持するベルト支持部材61や、定着ベルト38を挟んで加圧ローラ30と定着ニップ部SNを形成するニップ形成部材60が設けられている。そして、これら部材は、図示しない装置側板に接続されて支持されている。
加圧ローラ30は、外径が40[mm]で厚みが2[mm]の鉄製の芯金30aと、この芯金30aの表面に被覆された弾性層30bとを有している。弾性層30bは、シリコーンゴムで形成されており厚みが5[mm]である。なお、弾性層30bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
定着ベルト38を介して加熱部材56A,56Bと対向する位置には、図示しない付勢手段により付勢され定着ベルト38を押圧する押圧部材である弾性体ローラ40が、定着ベルト38に圧接されて設けられている。これにより、定着ベルト38と加熱部材56A,56Bとの接触状態を良好に保つことができる。
弾性体ローラ40は、外径がφ15[mm]〜30[mm]で、外径がφ8[mm]の鉄製の芯金40aと、この芯金40aの表面に被覆された弾性層40bとを有している。弾性層40bは、シリコーンゴムで形成されており厚みがは3.5[mm]〜11[mm]である。弾性層40bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
なお、定着ベルト38を介して加熱部材56A,56Bと対向する位置で、定着ベルト38を押圧する押圧部材としては、弾性体ローラに限るものではない。例えば、パッドやブラシなど、定着ベルト38と加熱部材56A,56Bとの接触状態が良好に保たれる機構であれば差し支えない。
本構成例の定着装置12では、制御装置37により用紙Sに画像を形成するための画像情報に基づいて、電源39から加熱部材56A,56Bのヒータ55A,55Bへの電力供給を制御する。このようにして、加熱部材56A,56Bの加熱割合を変化させることで、省エネルギー化を図っている。この制御動作の一例を以下に示す。
図4(a)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領域a’が存在する画像形成パターンを示したものである。画像領域aと画像領域a’とでは定着が必要であるが、非画像領域bでは定着対象のトナーが存在しないので定着の必要はない。
図示しない画像処理装置から上記画像形成パターンの画像情報が制御装置37へ入力される。すると、制御装置37は、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部位の温度が、定着ベルト38の画像領域aや画像領域a’に対応する部分の温度よりも低くなるように加熱部材56A,56Bを制御する。すなわち、画像領域a及び画像領域a’に対応する部分では加熱部材56Aに定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域bに対応する部分では、加熱部材56Aに電力を供給せず加熱部材56Bに定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
なお、「画像領域に対応する」や「非画像領域に対応する」とは、定着ベルト38が密着する位置という意味であり、以下、適宜「密着」とも表現する。
図4(b)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、非画像領域bが存在する画像形成パターンを示したものである。この場合にも図4(a)と同様に、制御装置37は、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度が、定着ベルト38の画像領域aに対応する部分の温度よりも低くなるように、加熱部材56A,56Bを制御する。すなわち、画像領域aに対応する部分では加熱部材56Aに定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域bに対応する部分では、加熱部材56Aに電力を供給せず加熱部材56Bに定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
ここで、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分で加熱部材56A,56Bへの電力供給を完全に停止(オフ)することが考えられるが、定着ベルト38の温度が下がり過ぎると、次の画像領域での定着温度への立ち上がりが間に合わなくなる。このため、本構成例では、図6に示すような、定着温度である第一の目標温度よりも低く室温よりは高い第二の目標温度となるように、加熱部材56Bで定着ベルト38の用紙幅全域を加熱する。このようにして、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度も第二の目標温度で保つようにしている。本構成例では、サーミスタ36bによって加熱部材56Bの温度を検知しつつ、加熱部材56Bによって定着ベルト38の非画像領域bにも第二の目標温度が維持されるための熱量を供給している。
これにより、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分でも、加熱部材56Bに給電を行って加熱されることになるが、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度を、第一の目標温度にする場合よりも消費電力を削減することができる。すなわち、図6に示す領域Pの供給電力よりも領域P’での供給電力が小さくなるため、省エネルギー化が可能となる。
図5(a)は、用紙S上に、用紙幅方向に画像領域cと非画像領域dとが混在する画像形成パターンを示したものである。図5(b)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、用紙幅方向に画像領域cと非画像領域dとが混在する混在領域hが存在する画像形成パターンを示したものである。
この場合にも同様に、制御装置37は、非画像領域dに対応する定着ベルト38の部分の温度が、画像領域a、画像領域cに対応する定着ベルト38の部位の温度よりも低くなるように加熱部材56A,56Bを制御する。すなわち、画像領域a、画像領域cに対応する部分では加熱部材56Aに定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域dに対応する部分では、加熱部材56Aに電力を供給せず加熱部材56Bに定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
なお、加熱部材56Aにより定着ベルト38の画像領域aに対応する部分を加熱する際には、図3(b)に示す加熱部材56Aが有する全てのヒータ55Aa,55Ab,55Ac,55Ad,55Ae,55Af,55Agに電力を供給する。一方、加熱部材56Aにより定着ベルト38の画像領域cに対応する部分を加熱する際には、図3(b)に示す加熱領域eに含まれるヒータ55Aa,55Ab,55Ac,55Adに電力を供給する。そして、加熱領域fに含まれるヒータ55Ae,55Af,55Agには電力の供給を行わない。
また、本構成例では、加熱部材56Aに電力を供給する際、図4、図5中の斜線部のように、用紙搬送方向で画像領域が定着ニップ部SNに入るよりも前の部分である予備加熱領域gを予備的に加熱するように電源39から電力が供給される。この予備加熱領域gは、主に加熱部材56Aの周方向の発熱長さや、加熱部材56A自身にも昇温時間が必要となることから必要となる領域である。なお、予備加熱領域gは、省エネルギー化の観点から、できるだけ小さいことが望ましい。
以上のように、非画像領域の温度維持に必要な熱量の供給源と、画像領域の温度維持に必要な熱量の供給源、及び、電力制御を分割する。これにより、画像領域の温度維持に必要な加熱源の熱容量を少なくすることができ、加熱部材56A自身の昇温時間が短縮され、結果的に定着ベルト38の昇温時間も短縮され、予備加熱領域gを小さくすることができる。
また、定着ベルト38の昇温時間が短くなることで、非画像領域の設定温度(第二の目標温度)も低く設定することが可能となる。
用紙幅が小さい用紙Sを連続通紙したとき、定着ベルト38の用紙幅方向端部が過剰に温度上昇する場合がある。この場合、例えば、加熱部材56Aや加熱部材56Bの用紙幅方向両端部の発熱領域にあるヒータ55Aa,55Ab,55Af,55Agやヒータ55Ba,55Bcへの通電量を減らす。このようにして、定着ベルト38の用紙幅方向両端部の温度制御を行うことにより、定着ベルト38の用紙幅方向端部が過剰に温度上昇するのを抑制することができる。
加熱部材56Bのヒータ55Bは、画像領域を狙って加熱制御されることが無いため、上述したような定着ベルト38の用紙幅方向両端部の温度上昇の問題が発生する場合、その問題の発生を抑制可能な加熱領域(ヒータ55B)の分割数にすればよい。すなわち、用紙幅方向における加熱領域(ヒータ55B)の分割数を加熱部材56Aと同じ分割数にする必要はなく、加熱部材56Bの分割数は加熱部材56Aより少ない分割数で良い。
[構成例2]
本構成例においては、図7に示すように、用紙幅方向で7分割された加熱部材56Aと、を用紙幅方向で分割されていない加熱部材56Bとが、定着ベルト38の回転方向に沿って配置されている。
本構成例においては、図7に示すように、用紙幅方向で7分割された加熱部材56Aと、を用紙幅方向で分割されていない加熱部材56Bとが、定着ベルト38の回転方向に沿って配置されている。
用紙幅が小さい用紙Sを連続通紙したとき、通紙領域外である用紙幅方向端部は画像情報が無いため、加熱部材56Aでの制御が無い。よって、画像情報に基づく部分加熱方式以外の定着装置よりは、端部温度上昇が問題となることがなければ、画像情報に基づく部分加熱方式の定着装置12において、加熱部材56Bを用紙幅方向で分割しなくても良い。加熱部材56Bを分割しない分、加熱部材56Bを分割した場合より電源39から加熱部材56Bへの配線を少なくでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
[構成例3]
本構成例においては、図8に示すように、加熱部材56Aと加熱部材56Bとがステー状部材57に取り付けられ、定着ベルト38の外周面と接触する位置に、定着ベルト回転方向に沿って並んで配置されている。なお、加熱部材56A,56Bの定着ベルト38の外周面と接する側の表面には、トナー付着防止のため、フッ素樹脂加工などのコーティングを施すのが望ましい。
本構成例においては、図8に示すように、加熱部材56Aと加熱部材56Bとがステー状部材57に取り付けられ、定着ベルト38の外周面と接触する位置に、定着ベルト回転方向に沿って並んで配置されている。なお、加熱部材56A,56Bの定着ベルト38の外周面と接する側の表面には、トナー付着防止のため、フッ素樹脂加工などのコーティングを施すのが望ましい。
加熱部材56A,56Bを定着ベルト38の外周面に接触させて設けることで、画像領域を狙った定着ベルト外周面の温度立ち上げが早くなる。そのため、省エネルギー化の観点から好適な構成であるとともに、単位時間あたりの印刷枚数が多い高速機に好適な構成である。もちろん、言うまでもなく、本構成例の定着装置12を低速機に用いても良い。
[構成例4]
本構成例においては、図9に示す加熱部材56Bは、非画像領域の温度(第二の目標温度)まで定着ベルト38の用紙幅全域を加熱させておく熱源を担うものである。加熱部材56Aは、未定着画像が用紙S上に形成される位置情報に応じて、各加熱領域を独立して定着ベルト38の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する熱源を担うものである。そして、加熱部材56Aを定着ベルト38の外周面に接触させて設けており、加熱部材56Bを定着ベルト38の内面面に接触させて設けている。
本構成例においては、図9に示す加熱部材56Bは、非画像領域の温度(第二の目標温度)まで定着ベルト38の用紙幅全域を加熱させておく熱源を担うものである。加熱部材56Aは、未定着画像が用紙S上に形成される位置情報に応じて、各加熱領域を独立して定着ベルト38の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する熱源を担うものである。そして、加熱部材56Aを定着ベルト38の外周面に接触させて設けており、加熱部材56Bを定着ベルト38の内面面に接触させて設けている。
加熱部材56A,56Bと定着ベルト38との定着ベルト回転方向の接触幅が狭くなることにより、加熱部材56A,56Bと定着ベルト38との良好な接触圧を得やすく、安定した定着ベルト38の温度制御が可能となる。さらに、画像領域の加熱は、定着ベルト38の外周面側から加熱部材56Aによって行われるため、画像領域の温度立ち上がりが早い。
[構成例5]
本構成例においては、図10に示す加熱部材56Bは、非画像領域の温度(第二の目標温度)まで定着ベルト38の用紙幅全域を加熱させておく熱源を担うものである。加熱部材56Aは、未定着画像が用紙S上に形成される位置情報に応じて、各加熱領域を独立して定着ベルト38を定着温度まで加熱する熱源を担うものである。そして、加熱部材56Aを定着ベルト38の外周面に接触させて設け、加熱部材56Bを定着ベルト38の内面面に接触させて設けるとともに、定着ベルト38を挟んで加熱部材56Aと加熱部材56Bとを対向させて配置している。
本構成例においては、図10に示す加熱部材56Bは、非画像領域の温度(第二の目標温度)まで定着ベルト38の用紙幅全域を加熱させておく熱源を担うものである。加熱部材56Aは、未定着画像が用紙S上に形成される位置情報に応じて、各加熱領域を独立して定着ベルト38を定着温度まで加熱する熱源を担うものである。そして、加熱部材56Aを定着ベルト38の外周面に接触させて設け、加熱部材56Bを定着ベルト38の内面面に接触させて設けるとともに、定着ベルト38を挟んで加熱部材56Aと加熱部材56Bとを対向させて配置している。
本構成においては、加熱部材56Aと加熱部材56Bとが互いに定着ベルト38との接触のバックアップ部材として機能する。そのため、加熱部材56Aと加熱部材56Bとのそれぞれに別途でバックアップ部材を設けて、それらバックアップ部材に定着ベルト38から逃げてしまう熱量を減らすことができ、省エネルギー化を図ることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転可能に設けられた無端ベルト状の定着ベルト38などの定着部材と、回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて定着部材との間に定着ニップ部SNなどのニップ部を形成する加圧ローラ30などの加圧部材と、定着部材に接触して設けられ定着部材を加熱する加熱手段とを備え、前記ニップ部に用紙Sなどの記録材を通過させ、熱と圧力とにより記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置12などの定着装置において、記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占めるヒータ55などの熱源を有する加熱手段が複数設けられており、記録材上のトナー像が形成された画像領域にあわせて熱源による加熱領域を変化させ、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する加熱部材56Aなどの画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する加熱部材56Bなどの全域加熱手段とを有する。これよれば、上記実施形態について説明したように、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができる。
(態様B)
(態様A)において、上記加熱手段は記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、前記熱源の記録材幅方向の分割幅が各加熱手段で異なる。これによれば、上記実施形態について説明したように、配線を少なくでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
(態様C)
(態様A)において、上記画像領域加熱手段は、記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、上記全域加熱手段の少なくとも1つは、記録材幅方向で前記熱源が分割されている。これによれば、上記実施形態について説明したように、配線を少なくでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域を狙った定着部材外周面の温度立ち上げを早くすることができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段を上記定着部材の内周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着部材の記録材上のトナー像と接する外周面に、加熱手段によってキズが付くのを防止することができ、定着部材の寿命を延ばすことができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段の少なくとも1つを上記定着部材の外周面に接触させて設け、前記加熱手段の少なくとも1つを前記定着ベルトの内周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱手段と定着部材との良好な接触圧を得やすく、安定した定着部材の温度制御が可能となる。
(態様G)
(態様F)において、上記画像領域加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設け、上記全域加熱手段を前記定着部材の内周面に接触させて設けており、上記熱源の記録材幅方向の分割数は、前記画像領域加熱手段のほうが前記全域加熱手段よりも多い。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域を狙った定着部材外周面の温度立ち上げを早くすることができる。
(態様H)
(態様F)または(態様G)において、上記定着部材の外周面に接触させて設けた加熱手段と、前記定着部材の内周面に接触させて設けた加熱手段とを、前記定着部材を挟んで対向させて配置した。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域加熱手段と全域加熱手段とが互いに定着部材の接触のバックアップ部材として機能する。そのため、画像領域加熱手段と全域加熱手段とのそれぞれに別途でバックアップ部材を設けて、それらバックアップ部材に定着部材から逃げてしまう熱量を減らすことができ、その分、省エネルギー化を図ることができる。
(態様I)
感光体ドラム8などの像担持体と、像担持体上にトナー像を形成する帯電ローラ18や現像装置22や露光部26などからなるトナー像形成手段と、前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写装置10などの転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置12などの定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)の定着装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで早く立ち上げて定着不良が生じるのを抑え、良好な画像形成を行うことができる。
(態様A)
回転可能に設けられた無端ベルト状の定着ベルト38などの定着部材と、回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて定着部材との間に定着ニップ部SNなどのニップ部を形成する加圧ローラ30などの加圧部材と、定着部材に接触して設けられ定着部材を加熱する加熱手段とを備え、前記ニップ部に用紙Sなどの記録材を通過させ、熱と圧力とにより記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置12などの定着装置において、記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占めるヒータ55などの熱源を有する加熱手段が複数設けられており、記録材上のトナー像が形成された画像領域にあわせて熱源による加熱領域を変化させ、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する加熱部材56Aなどの画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する加熱部材56Bなどの全域加熱手段とを有する。これよれば、上記実施形態について説明したように、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分の定着温度までの立ち上げを早くすることができる。
(態様B)
(態様A)において、上記加熱手段は記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、前記熱源の記録材幅方向の分割幅が各加熱手段で異なる。これによれば、上記実施形態について説明したように、配線を少なくでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
(態様C)
(態様A)において、上記画像領域加熱手段は、記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、上記全域加熱手段の少なくとも1つは、記録材幅方向で前記熱源が分割されている。これによれば、上記実施形態について説明したように、配線を少なくでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域を狙った定着部材外周面の温度立ち上げを早くすることができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段を上記定着部材の内周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着部材の記録材上のトナー像と接する外周面に、加熱手段によってキズが付くのを防止することができ、定着部材の寿命を延ばすことができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記加熱手段の少なくとも1つを上記定着部材の外周面に接触させて設け、前記加熱手段の少なくとも1つを前記定着ベルトの内周面に接触させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱手段と定着部材との良好な接触圧を得やすく、安定した定着部材の温度制御が可能となる。
(態様G)
(態様F)において、上記画像領域加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設け、上記全域加熱手段を前記定着部材の内周面に接触させて設けており、上記熱源の記録材幅方向の分割数は、前記画像領域加熱手段のほうが前記全域加熱手段よりも多い。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域を狙った定着部材外周面の温度立ち上げを早くすることができる。
(態様H)
(態様F)または(態様G)において、上記定着部材の外周面に接触させて設けた加熱手段と、前記定着部材の内周面に接触させて設けた加熱手段とを、前記定着部材を挟んで対向させて配置した。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像領域加熱手段と全域加熱手段とが互いに定着部材の接触のバックアップ部材として機能する。そのため、画像領域加熱手段と全域加熱手段とのそれぞれに別途でバックアップ部材を設けて、それらバックアップ部材に定着部材から逃げてしまう熱量を減らすことができ、その分、省エネルギー化を図ることができる。
(態様I)
感光体ドラム8などの像担持体と、像担持体上にトナー像を形成する帯電ローラ18や現像装置22や露光部26などからなるトナー像形成手段と、前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写装置10などの転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置12などの定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)の定着装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、省エネルギー化を図りつつ、定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで早く立ち上げて定着不良が生じるのを抑え、良好な画像形成を行うことができる。
4 給紙装置
6 レジストローラ対
8 感光体ドラム
10 転写装置
12 定着装置
14 給紙トレイ
16 給紙コロ
18 帯電ローラ
20 ミラー
22 現像装置
22a 現像ローラ
24 クリーニング装置
24a クリーニングブレード
26 露光部
30 加圧ローラ
30a 芯金
30b 弾性層
34 サーミスタ
36a サーミスタ
36b サーミスタ
37 制御装置
38 定着ベルト
38a 基体
38b 弾性層
38c 離型層
39 電源
40 弾性体ローラ
40a 芯金
40b 弾性層
55 ヒータ
56A 加熱部材
56B 加熱部材
57 ステー状部材
60 ニップ形成部材
61 ベルト支持部材
6 レジストローラ対
8 感光体ドラム
10 転写装置
12 定着装置
14 給紙トレイ
16 給紙コロ
18 帯電ローラ
20 ミラー
22 現像装置
22a 現像ローラ
24 クリーニング装置
24a クリーニングブレード
26 露光部
30 加圧ローラ
30a 芯金
30b 弾性層
34 サーミスタ
36a サーミスタ
36b サーミスタ
37 制御装置
38 定着ベルト
38a 基体
38b 弾性層
38c 離型層
39 電源
40 弾性体ローラ
40a 芯金
40b 弾性層
55 ヒータ
56A 加熱部材
56B 加熱部材
57 ステー状部材
60 ニップ形成部材
61 ベルト支持部材
Claims (9)
- 回転可能に設けられた無端ベルト状の定着部材と、
回転可能に設けられ前記定着部材に圧接させて該定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着部材に接触して設けられ該定着部材を加熱する加熱手段とを備え、
前記ニップ部に記録材を通過させ、熱と圧力とにより該記録材上のトナー像を該記録材に定着させる定着装置において、
前記記録材の記録材搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占める熱源を有する加熱手段が複数設けられており、
前記記録材上の前記トナー像が形成された画像領域にあわせて前記熱源による加熱領域を変化させ、前記定着部材の画像領域に対応する部分を定着温度まで加熱する画像領域加熱手段と、前記定着温度よりも低い温度で前記定着部材の前記画像形成領域全域を加熱する全域加熱手段とを有することを特徴とする定着装置。 - 請求項1の定着装置において、
上記加熱手段は記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、
前記熱源の記録材幅方向の分割幅が各加熱手段で異なることを特徴とする定着装置。 - 請求項1の定着装置において、
上記画像領域加熱手段は、記録材幅方向で上記熱源が複数に分割されており、
上記全域加熱手段の少なくとも1つは、記録材幅方向で前記熱源が分割されていないことを特徴とする定着装置。 - 請求項1、2または3の定着装置において、
上記加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設けたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1、2または3の定着装置において、
上記加熱手段を上記定着部材の内周面に接触させて設けたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1、2または3の定着装置において、
上記加熱手段の少なくとも1つを上記定着部材の外周面に接触させて設け、前記加熱手段の少なくとも1つを前記定着ベルトの内周面に接触させて設けたことを特徴とする定着装置。 - 請求項6の定着装置において、
上記画像領域加熱手段を上記定着部材の外周面に接触させて設け、上記全域加熱手段を前記定着部材の内周面に接触させて設けており、
上記熱源の記録材幅方向の分割数は、前記画像領域加熱手段のほうが前記全域加熱手段よりも多いことを特徴とする定着装置。 - 請求項6または7の定着装置において、
上記定着部材の外周面に接触させて設けた加熱手段と、前記定着部材の内周面に接触させて設けた加熱手段とを、前記定着部材を挟んで対向させて配置したことを特徴とする定着装置。 - 像担持体と、
像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、
前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
前記定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021722A JP2014153480A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021722A JP2014153480A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014153480A true JP2014153480A (ja) | 2014-08-25 |
Family
ID=51575414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013021722A Pending JP2014153480A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 定着装置及び画像形成装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2014153480A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9658581B2 (en) | 2015-09-14 | 2017-05-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Heater and image heating apparatus mounted with the same |
US9927745B2 (en) | 2015-09-11 | 2018-03-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating device |
JP2019117295A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
US10444681B2 (en) | 2015-09-11 | 2019-10-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating device and heater used for image heating device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08152807A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Nec Corp | トナー定着器 |
JP2001343860A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-12-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置・画像形成装置 |
-
2013
- 2013-02-06 JP JP2013021722A patent/JP2014153480A/ja active Pending
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JP2019117295A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
JP7087382B2 (ja) | 2017-12-27 | 2022-06-21 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
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