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JP2014124725A - 動力工具 - Google Patents

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JP2014124725A JP2012283749A JP2012283749A JP2014124725A JP 2014124725 A JP2014124725 A JP 2014124725A JP 2012283749 A JP2012283749 A JP 2012283749A JP 2012283749 A JP2012283749 A JP 2012283749A JP 2014124725 A JP2014124725 A JP 2014124725A
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finger
handle
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housing
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JP2012283749A
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Yoshiki Aoki
良紀 青木
Masato Sakai
正登 坂井
Masanori Okada
雅則 岡田
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Priority to DE202013105823.8U priority patent/DE202013105823U1/de
Priority to CN201320863994.0U priority patent/CN203738751U/zh
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】作業中にハンドル部を把持する作業者の手指の滑りを確実に防いで操作性と作業性を高めることができる動力工具を提供する。
【解決手段】前後方向に延びる略円筒形の胴体部2aと胴体部に連設されたハンドル部2bを有するハウジング2の内部に、駆動源と、駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、動力伝達機構部より先端工具を回転させる出力軸を収容し、ハンドル部2bにトリガ6を設けてなる動力工具1において、ハンドル部2bの側面にハンドル部表面から突出する頂点部(モールドライン21、22、23)をハンドル部2bの長手方向に沿って形成し、頂点部の少なくとも一部(22)は、ハンドル部の前後中心より後方側にずれた位置に配置される。この際、ハンドル部2bの中央付近前方から側方にかけて中指から小指にて把持される中央前方領域16が設けられ、その後方に左右に広がるように斜めに形成した長方形の指先当て部17が形成される
【選択図】図3

Description

本発明は、胴体部と胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングを備えた携帯式の動力工具に関し、特にハンドル部の形状を改良することにより把持し易くした動力工具に関する。
インパクトドライバ等の携帯式に動力工具は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部と胴体部に側面視略T字状を成すよう連設されたハンドル部を有するハウジングの胴体部の内部に、モータ等の駆動源と、駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、動力伝達機構部より駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、駆動源を制御するためのスイッチをハンドル部に設けて構成されている。このようなインパクトドライバは特許文献1や特許文献2において開示されている。ここで、この種の動力工具の一例として従来のインパクトドライバを図13〜図15に基づいて説明する。尚、図13は従来のインパクトドライバの左側面図であり、図14は同インパクトドライバの右側面図である。
図13及び図14においてインパクトドライバ101は、外形を形成する外枠であるハウジング102と、その前方に装着されるハンマケース103を有しており、ハウジング102は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部102aと、胴体部102aに側面視で略T字状を成すように連設されたハンドル部102bと、ハンドル部102bの下側において拡開するように形成されたバッテリ取付部102cで構成される。ハウジング102のハンドル部102bの上方であって胴体部102aのすぐ下には、モータの起動と回転速度を調整するためのトリガ106と、モータの回転方向を切り替えるための正逆切替レバー108が設けられる。ハウジング102の下側には、ニカド電池、リチウムイオン電池等のバッテリ140が着脱可能に装着される。ハウジング102の胴体部102aの側方には、モータの冷却用の風を取り込むための空気取入口111と、内部の空気を排出するための空気排出口112a、112bが設けられる。
図15は従来例に係るインパクトドライバ101の内部構造を示す縦断面図である。ハウジング102の胴体部102aの内部には、駆動源であるモータ105と、モータ105の回転出力を減速させる遊星歯車機構120と、遊星歯車機構120よって減速されたモータ105の回転力を回転打撃力に変換して先端工具を保持する出力軸130に伝達する打撃機構部が収容されている。ハウジング102のハンドル部102bにはスイッチ107が設けられ、スイッチ107を操作するトリガ106がハウジング102より外部に露出するように設けられる。ハウジング102のバッテリ取付部102cにはバッテリ140が装着される。正逆切替レバー108は、横方向に移動可能であって、胴体部102aの左又は右側面に選択的に突出し、作業者が正逆切替レバー108の突出側部分を押し込んで他端側に突出させることによってモータ105の回転方向を正回転方向(締め付ける方向)と逆回転方向(緩める方向)に切り替えることができる。
斯かるインパクトドライバ101において、作業者がトリガ106をON操作してモータ105を起動すると、モータ105の出力軸112の回転力は、遊星歯車機構(減速機構)121によって減速されてスピンドル127に伝達され、スピンドル127が所定の速度で回転駆動される。ここで、スピンドル127とハンマ124とはカム機構によって連結されており、このカム機構は、スピンドル127の外周面に形成されたV字状のスピンドルカム溝125とハンマ124の内周面に形成されたV字状のハンマカム溝128とこれらのカム溝125、128に係合するボール126を含んで構成される。また、ハンマ124はスプリング123によって常に先端方向(前方)に付勢されており、静止時にはボール126とカム溝125、128との係合によってアンビル129の端面と隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ124とアンビル129の相対向する回転平面上の2箇所には凸部がそれぞれ対称的に形成されている。尚、アンビル129には先端工具であるビット(図示せず)を着脱可能に保持する出力軸130と一体に製造され、出力軸130の先端には軸方向と垂直な断面が六角形のビットの装着穴(先端工具保持部)130aが形成される。
ところで、前述のようにスピンドル127が所定の速度で回転駆動されると、このスピンドル127の回転は、カム機構を介してハンマ124に伝達され、ハンマ124が半回転しないうちに、ハンマ124の凸部がアンビル129の凸部に係合してアンビル129が回転されるが、そのときの係合反力によってハンマ124とスプリング123との間に相対回転が生ずると、ハンマ124は、カム機構のスピンドルカム溝125に沿ってスプリング123を圧縮しながらモータ105側へと後退を始める。
そして、ハンマ124の後退動によってハンマ124の凸部がアンビル129の凸部を乗り越えて両者の係合が解除されると、ハンマ124は、スピンドル127の回転力に加えて、スプリング123に蓄積された弾性エネルギーとカム機構の作用によって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング123の付勢力によって前方へと移動し、その凸部がアンビル129の凸部に再び係合して一体的に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル129に加えられるため、アンビル129に装着されたビットを介して図示しないネジに回転打撃力が伝達される。以後、同様の動作が繰り返されてビットからネジに回転打撃力が間欠的に繰り返し伝達され、ネジが木材等の被締付材(図示せず)にネジ込まれる。
ところで、このようなインパクトドライバ101においては、作業者は、ハウジング102のハンドル部102bを把持し、人差し指でトリガ106をON/OFF操作しながら作業を行うが、ハンドル部102bを把持する作業者の手指の滑り止め、或は握り心地を良くして操作性及び作業性を向上させる目的で、ハウジング2の表面には、ハウジング2の本体部分を構成する硬質層よりも軟質であるエラストマ等からなる軟質層が形成される。また、ハウジング102の胴体部102aの先端部には、軟質のエラストマ等からなるプロテクタ104が取り付けられており、このプロテクタ104が建材等の被締付材の傷付き防止やインパクトドライバ101を傾斜面に置いたときの滑り止めとして機能する。さらにハンドル部(グリップ部)102の作業者が把持する部分には、常に快適に把持することができるように凸面等の滑り止めを設ける提案がなされている。
特開2008−62347号公報 特開2010−99823号公報
動力工具においては、作業者が把持した際のフィット感を高めるべく、掌の凹凸に合わせたグリップ形状が提案されてきた。しかしながらフィット感を重視することは一方で最適なグリップポジションが限定されてしまい、作業者それぞれの癖や作業状況に広くマッチしたグリップ方法の際に最適な握り心地を提供できない場合が生じていた。特許文献1のハンドル部102bは、図13、図14に示すように、その側面中腹のあたりに掌の凹凸に合わせて付加された凸形状118a、118bが形成される。ハンドル部102bは右手、左手両方において使用できるように左右対称の形状となっているため、凸形状118a、118bは左右に同形状で付加されている。しかし、作業者がハンドル部102bを把持した際、中腹部分を巻き込むように握る中指、薬指、小指の指先に凸形状118a、118bが当たってしまい、これをストレスに感じる作業者もいた。特に、ハンドル部102bにおいて右側、左側にフィット感に対する要求は全く違うため、様々な作業者のそれぞれの要求を広く満たすことを模索することが重要であった。
トリガ操作において作業者は通常人差し指でトリガ106を引くため、通常ハンドル部102b人差し指でのトリガ操作を行いやすいように作られているが、発明者らの検証により、作業者個人の癖、もしくは長時間の作業による疲労により中指でのトリガ操作を行うことが意外と多いことがわかった。この場合、人差し指はトリガ106より上の位置にその置き場所を必要とするが、多くの作業者が作業中の本体をより安定させるために胴体部102aの先端のあたりまで指を伸ばしその置き場所とすることが少なからずあった。しかしながら、特許文献1に開示されるインパクトドライバ101は人差し指を置いた位置にハンマケース103がむき出しとなっており、また軟質層も十分に配されていないため、そのグリップ力に不安があり、使用していくにつれハンマケース103が熱を持ち不快を感じることがあった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的はハンドル部を人間工学的に最適な形状として握り易くするようにするとともに、指先部にて力をかけやすくて長時間の作業でも疲れにくいハンドル部の形状を有する動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、作業中にハンドル部を把持する作業者の手指の滑りを確実に防いで操作性と作業性を高めることができる動力工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ハウジングの胴体部に指をかける際にも滑らずに快適に保持されるように構成した動力工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、前後方向に延びる略円筒形の胴体部と、胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの胴体部の内部に、駆動源と、駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、動力伝達機構部より駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、ハンドル部の側面にハンドル部表面から突出する頂点部をハンドル部の長手方向に沿って形成し、頂点部の少なくとも一部は、ハンドル部の前後中心より後方側にずれた位置に配置される。この際、ハンドル部の表面のほぼ全体に軟質層が形成される。
本発明の他の特徴によれば、ハンドル部の側面上部には、親指エリアと中指から小指を位置づける中指小指エリアを区切るように、ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する頂点部が形成される。また、ハンドル部の後側の平面部は、上下方向に延びる略長方形状の指置き面として形成される。さらに、ハンドル部の側面下部には、中指小指エリアと小指球エリアを区切るように、ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する頂点部が形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、ハンドル部の側面上部に後方側から前方側まで弾性体の被覆にて連続して形成される親指エリアを設け、親指エリアの前端部は、中心軸を通る前後中央面よりも側面視にて前方側まで伸びるように形成される。また、ハンドル部の側面中央付近に前方側から後方側まで弾性体の被覆にて連続して形成される中指小指エリアを設け、親指エリアの前端部は、前後方向中心軸を通る前後中央面よりも後方側まで伸びるように形成される。さらに、胴体部の前後方向前側であって上下方向下側の領域に、弾性体の被覆にて連続して形成される指置きエリアを形成した。
本発明のさらに他の特徴によれば、前後方向に延びる略円筒形の胴体部と、胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの胴体部の内部に、駆動源と、駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、動力伝達機構部より駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、ハウジングは合成樹脂による硬質層と、この硬質層よりも軟かい軟質層が多層成型によって形成され、ハンドル部の側面の軟質層には成型加工に必要なモールドラインを形成した。モールドラインは分断部を有して、全体形状が側面視で略W字状に配置され、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中2カ所もしくはいずれか1カ所においてW字状の一部分となるコの字状のモールドラインを含んで形成される。ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中1カ所もしくは上下部の場合は、略コの字状に形成されるモールドラインを含んで形成される。また、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中、上中もしくは中下の場合は略S字状のモールドラインを含んで形成される。また、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所もしくは2カ所の片方がコの字状の場合、他が略L字状のモールドラインが形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前後方向に延びる略円筒形の胴体部と胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの胴体部の内部に、駆動源と、駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、動力伝達機構部より駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、ハウジングは合成樹脂による硬質層と、この硬質層よりも軟かい軟質層が多層成型によって形成され、ハウジングの胴体部側面に軟質層が形成されない側面視でT字状のモールド模様を形成し、モールド模様の領域内に商標名を表示する表示エリアとハウジングの内外で空気を通す風窓部を形成した。
請求項1の発明によれば、頂点部の少なくとも一部はハンドル部の前後中心より後方側にずれた位置に配置されるので、掌の窪みに頂点部が適合し、中指、薬指、小指の指先が頂点部にあたらずに把持しやすく、指の滑りを防ぐことができ、長時間の作業でも疲れにくいハンドル形状を実現できた。
請求項2の発明によれば、ハンドル部の側面において、中心軸を通る前後中央面より前側と後側を、互いに異なる傾斜角を持つ略平面部でつないだので、指のフィット感を向上させ操作性及び作業性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、親指エリアと中指小指エリアを区切るように、ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する頂点部が形成されるので、掌にかかる応力が少なくて握りやすいハンドル部を実現することができる。
請求項4の発明によれば、ハンドル部の後側の平面部は、上下方向に延びる略長方形状の指置き面として形成されるので、本体を安定させやすいハンドル部の形状とすることができる。
請求項5の発明によれば、中指小指エリアと小指球エリアを区切るように、ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する頂点部が形成されるので、小指の先端が頂点部に沿うように位置づけられるのでずれにくくて本体を安定させやすいハンドル部の形状とすることができる。
請求項6の発明によれば、親指エリアの前端部は中心軸を通る前後中央面よりも前方側まで伸びるように形成されるので、ハンドル部を把持した作業者の手のひら(親指の付け根)にハンドル部が良好に接し、把持した際のフィット感が向上する。
請求項7の発明によれば、ハンドル部の側面中央付近に前方側から後方側まで弾性体の被覆にて連続して形成される中指小指エリアを設け、親指エリアの前端部は中心軸を通る前後中央面よりも後方側まで伸びるように形成されるので、中指から小指で把持した際のフィット感が向上する。
請求項8の発明によれば、胴体部の前後方向前側であって上下方向下側の領域に、弾性体の被覆にて連続して形成される指置きエリアを設けたで、中指でトリガを引く際の人差し指を安定して保持することができる。
請求項9の発明によれば、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中2カ所もしくはいずれか1カ所においてW字状を構成する一部分であるコの字状となるモールドラインを形成したので、成型技術上エラストマの型剥離を容易にすべく形成されるモールドラインをハンドル部の把持のしやすさ向上のために有効に利用することができる。
請求項10の発明によれば、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中1カ所もしくは上下部の場合は略コの字状に形成されるモールドラインを含んで形成されるので、3つに分断されるほぼ中央付近にエストラマの連続部分を設けることができ、エラストマ樹脂の流動性を高めてハウジング成型を精度良く行うことができる。
請求項11の発明によれば、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中、上中もしくは中下の場合は略S字状に形成されるモールドラインを含んで形成されるので、エストラマの連続部分を指を添える位置から避けることができ、機能的で見た目を美しく製造できる。
請求項12の発明によれば、ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所もしくは2カ所の片方がコの字状の場合、他がL字状に形成されるので、エストラマの連続部分を指を添える位置から避けることができ、機能的で見た目を美しく製造できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るインパクトドライバの左側面図である。 本発明の実施例に係るインパクトドライバの右側面図である。 本発明の実施例に係るインパクトドライバのハウジング2の形状を示す斜視図である。 本発明の実施例に係るインパクトドライバの第1の把持状態を示す左側面図である。 本発明の実施例に係るインパクトドライバの第2の把持状態を示す左側面図である。 図1のハンドル部2bの断面図であって、(1)は図1のA−A断面図、(2)はB−B断面図、(3)はC−C断面図である。 図1のハンドル部2bと手との配置関係を説明するための図である。 図1の胴体部2aに形成される指当て部19の位置関係を説明するための図である。 図1のハンドル部2bを把持した際の手90との接触関係を説明するための図である。 作業者の右手の部位を説明するための図である。 図1のモールドラインの形状を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係るモールドラインの形状を説明するための図である。 従来例に係るインパクトドライバの左側面図である。 従来例に係るインパクトドライバの右側面図である。 従来例に係るインパクトドライバの内部構造を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施例を、動力工具の一例としてインパクトドライバを用いて図面に沿って説明する。本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。また、本発明に係るインパクトドライバ1のハウジング2の内部に収容される機器の構成及び動作は図13〜図15に示した従来のインパクトドライバ101のそれと同じであるため、図1〜図12においてはハウジングの構成や外観形状を中心に説明する。
本実施例に係るインパクトドライバ1の外形は、図1に示すように、ハウジング2と、ハウジング2の胴体部2aの先端側に装着される金属製のハンマケース3と、ハンマケース3の前方側に設けられる軟質材から形成されるプロテクタ4により形成される。ハウジング2はプラスチック等の高分子樹脂の成型によって製造されるものであり、本実施例ではモータの回転中心軸を通る鉛直面により左右に2分割して形成される。また、ハウジング2の表面には、ハウジング2の本体部分を構成する硬質層(プラスチック等の高分子樹脂)よりも軟質であるエラストマ等からなる軟質層が形成される。軟質層は、例えば二層成形の技術を用いてハウジング2の構成材たる硬質層たる下層の上に弾力性の高い樹脂を薄い表層として形成したものである。二層成形による製造技術は公知の技術を用いることができる。軟質層にはさらに、作業者の指との接触抵抗を増やして滑りにくくするための凹凸加工が施される。この凹凸加工は軟質層の形状によって形成されるものであり、図1の例では作業者が主に中指と薬指で把持する部分である中央前方領域16と、作業者が人差し指を当てる指置きエリアとなる指当て部19に対して多数の菱形状の窪みが形成される。ハンマケース3は金属製の一体成形からなる略カップ状の形状であり、その断面形状は図15で示す形状とほぼ同じであって、前方側に位置する底部に出力軸30を貫通させる貫通穴が形成される。ハンマケース3の大部分はハウジング2の胴体部2aの内側に位置して外部から直接触れないように構成されるが、プロテクタ4の後方側付近であって上半分の領域、図1で見た側面視の場合は三角形に見え、この外部に露出する部分は研磨処理が施される。
ハウジング2とハンマケース3により形成される空間の内部には、駆動源であるモータと、モータの駆動力を伝達する動力伝達機構が収容される。ここで、動力伝達機構は主に、遊星歯車機構と、遊星歯車機構より減速されたモータの駆動力を出力軸30に伝達する打撃機構を含んで構成され、それらの構成は図15で示したものとほぼ同一である。ハウジング2の胴体部2aの下側には、胴体部2aの中心軸から略垂直方向に延びるハンドル部2bが形成され、胴体部2aとハンドル部2bの付け根付近には、モータの起動と回転速度の制御を行うためのトリガ6と、モータの回転方向を正方向又は逆方向に切り替えるための正逆切替レバー8が設けられる。トリガ6は、前後方向に移動可能に構成されハンドル部2bを把持しながら容易に操作できるように配置される。出力軸30の先端には図示しない先端工具をワンタッチで着脱するためのスリーブ10が設けられ、スリーブ10をハウジング2に対して前方側に移動させると先端工具を装着又は取り外すことができる。
ハウジング2の胴体部2aの側方には、モータを冷却するための冷却風を導入する空気取入口11と、内部の空気を排出するための空気排出口12が設けられる。これらの風窓は、図示した箇所以外に配置しても良い。ハウジング2のハンドル部2bはその中心軸が上下方向に延びる略円筒形の形状であるが、作業者により把持しやすくて滑りにくいようにその形状に工夫が施されている。ハウジング2のバッテリ取付部2cには、パック形式のバッテリ40が装着される。バッテリ40は着脱可能で有り、左右両側に設けられるリリースボタン41を押しながらハウジング2に対して前方側にバッテリ40を移動させることによりバッテリ40を取り外すことができる。
図2は本発明の実施例に係るインパクトドライバ1の右側面図である。図2においては図1と異なり、ハウジング2の表面に形成されたエラストマ等からなる軟質層が形成された箇所をハッチング線にて示している。ハウジング2は左右分割式に形成され、それらが図示しない複数のネジにて固定されるため、右側のハウジング2には複数のネジ穴9a〜9fが形成される。右側のハウジング2は、基本的に図1で示した左側のハウジング2とほとんど対称の形状である。胴体部2aの側方には空気取入口11と空気排出口12が形成される。胴体部2aの側方のほぼ中央には、型式表示等の情報プレート13bが設けられる。ハッチング線にて図示される軟質層は、ハウジング2のハンドル部2bを把持する作業者の手指の滑り止めを図り、握り心地を良くして操作性及び作業性を向上させるためである。この軟質層はハウジング2のほぼ全体を覆うように形成されるが、二層成形で製造するため、モールド、エラストマの二層成形のハンドルグリップにおいて成型技術上エラストマの型剥離を容易にすべくハンドル部2bの所定位置に一層目のモールドを覗かせるライン(以下、「モールドライン」と称す)を作る必要がある。本実施例においてモールドライン21はトリガ6の後方付近に設けられ、モールドライン22はハンドル部2bの上下方向ほぼ中央付近に、モールドライン23はハンドル部2bの下側に形成される。図1に図示されるモールドラインと比較すると理解できるが、モールドライン21は左右対称の形状であるが、モールドライン22、23の形状は厳密には左右対称ではない。しかしながら、左右対称でない理由は右側のハウジング2においてネジ穴9fを避けるためであり、設計思想としては左右対称にするものである。ハンドル部2bの中央前方領域16とモールドライン22の間には指先を載せるための指先当て部17が形成される。指先当て部17の形状等は後述する。
図3は本発明の実施例に係るインパクトドライバのハウジング2の形状を示す斜視図である。本実施例ではハンドル部2bの形状を工夫したことに特徴があり、ハンドル部2bに掌の凹凸に合わせた凸形状を設けた。この凸形状たるモールドライン22の主要部分が前後方向に見て中央よりも後方側に位置しており、モールドライン22の鉛直に延びる部分の前方側に略長方形の指先当て部17が形成される。指先当て部17は後方側が前方側よりも隆起する(左右の幅が厚くなる)ように広がる形状、別の表現をすると山の一方側の斜面のような形状とされ、その斜面の頂点部分にモールドライン22が位置するように形成され、指先を保持する指置き面として機能する。指先当て部17の前方側の中央前方領域16は滑り止め加工を除き大きな凸部は形成されないので、把持しやすいハンドル部2bを実現できる。一方、中指から小指までで保持される領域たる中央前方領域16の上側部分は、親指を保持する親指エリアとなる上部後方領域18が形成され、後側からトリガ6の後方側付近まで連続した曲面となすように形成される。トリガ6と上部後方領域18の間には、モールドライン21が形成されるが、その位置はトリガ6が突出する部分のすぐ後方であるため、作業者が人差し指で把持する際に指先部分にあたらない。また、掌側(ハンドル部の右側側面)を見ると、モールドライン21がちょうど掌の窪んだ部分(運命線が位置する部分であって、手袋サイズを測るときに手囲いを測定する付近)がモールドライン22に一致するような位置関係となるので、把持し易くて疲れにくいハンドル部2bを実現できる。
図4は本発明の実施例に係るインパクトドライバ1の第1の把持状態を示す左側面図である。この把持方法は標準的なものであり、作業者は、例えば右手の人差指92をトリガ6に当て、残りの指でハウジング2のハンドル部2bを把持した状態で、人差し指でトリガ6をON/OFF操作して作業を行う。トリガ6はON/OFF操作時に前後方向に移動されるが、その操作面は側面視で凹状に成形される。この際の親指91はトリガ6の後側付近を把持することになり、親指91の第1関節よりも先端の中央付近がモールドライン21の上に当たることになる。しかしながら、この部分は軽く添える程度であって、第1関節よりも先端部分で強くハンドル部2bを押し当てるのではないので、モールドライン21がこの位置にあっても操作上の問題は生じない。
一方、中指93、薬指94及び小指95が中指から小指エリアとなる中央前方領域16に沿うように位置し、さらに、中指93、薬指94及び小指95の指先が指先当て部17に良好に接する。この位置関係において、指先当て部17の前方側から後方に行くにつれて左右外側に膨らむように斜めの斜面として形成されるので、大変握り易くて疲れにくいハンドル部2bとすることができる。この図から理解できるように、ハンドル部2bの下層の樹脂が覗く溝模様のモールドライン21は親指91の周囲を囲むように、後側に開口がある略コの字状に配置される。また、モールドライン22は中指93、薬指94及び小指95の周囲を囲むように前側に開口がある略コの字状に配置される。モールドライン22の下側に位置するモールドライン23は後側に開口がある略コの字状に配置され、モールドライン21〜23を合わせた形状は側面視で略W字状に配置される。このように本実施例では成型上の都合から必要なモールドライン21、22、23をうまく用いながらハンドル部2bに形成される凸部の位置を決定することにより、特に強く押し付けると考えられる親指のせ部分(18)、グリップ背部、人差し指〜小指巻き付け部(16)を避けて配置していき、最終的にハンドル部中心線(図7参照)に一致しないように略W字状に配置した。これにより作業者がハンドル部2bを握ることにより受けるストレスを低減し、グリップカを高める効果を期待できる。
図5は本発明の実施例に係るインパクトドライバの第2の把持状態を示す左側面図である。図5では説明の都合上左手でハンドル部2bを握っている図としているが特に意味は無く、右手で握っても左右対称となるだけで同様である。この把持方法は、やや変則的な握り方であって、作業者が長時間の作業で人差指92が疲れた場合に、中指93にてトリガ6を操作する状態を示している。トリガ操作において、作業者は通常図4のように人差指92でトリガを引くことが多い。そのためハンドル部2bは人差指92でのトリガ操作を行いやすいように作られているが、作業者個人の癖、もしくは長時間の作業による疲労により、中指93でのトリガ操作を行う例が見られた。この場合、人差指92はトリガより上の位置にその置き場所(保持する場所)を必要とするが、多くの作業者が作業中の工具本体をより安定させるためにハウジング2の胴体部2aの先端あたりまで指を伸ばしその置き場所とすることが多い。本実施例のインパクトドライバ1では、ハウジング2胴体部2aにおいてはハンマケース3の下半分をハウジング2により覆ってしまうことにより人差指92の置き場所(指当て部19)を作るものとする。またその端面にまでエラストマ材を被覆させることにより、人差し指の届く範囲のグリップ性を高めるように形成した。このように形成することにより人差指92が触れる胴体部2aの部分とプロテクタ4の部分は共に軟質で弾性力のある部材であるので、触感が良くて滑りにくい上に熱伝導率が低いために高温になりにくいので、快適な作業を行うことができる。さらに、エラストマ材の表面にグリップ性を向上させて滑りにくくするために凹凸状に形成した。また、トリガ操作を人差指92から中指93へ移行させた際に、薬指94、小指95を中央前方領域16の上方へ移動させても、指先が指先当て部17にうまく当たるように構成した。
図6は、ハンドル部2bの軸方向と垂直な断面形状を説明するための断面図であり、(1)は図1のA−A断面図、(2)は図1のB−B断面図、(3)は図1のC−C断面図である。ハンドル部2bの側面は、作業者の掌の形状に合わせた凸形状(モールドライン21〜23)を付加し、把持時のフィット感を向上させ、中指、薬指、小指が巻き付く範囲を中央前方領域16として、ハンドル部中心軸から、後方へ斜面部(指先当て部17)を形成した。中央前方領域16と指先当て部17との接続部分は、その境界が明確になるように小さい溝(えぐり部)にて分離されるように形成しても良い。指先当て部17の前後幅Wは8.8mmほどであり、その傾斜角θは8°ほどの大きな面取り面で処理した。ここで、ハンドル部の上下方向中部において、指先当て部17は前後方向中心線より後方側に配置されるものであって、A−AからC−C断面のどの位置においても指先当て部17がθ=8度程度斜めに形成され、ハンドル部2bの前後方向中心線を通る幅よりも後方側の幅(W1、W2、W3)が広くなり、ハンドル部2bの最大幅の位置は指先当て部17の後端側の頂点部付近となる。つまり、ハンドル部2bの左右二箇所の頂点部を結ぶ線分の中心36aは、ハンドル部2bの中心点35aよりも後方側に位置する。
図7は図1のハンドル部2bと手との配置関係を説明するための図である。ところで、インパクトドライバ1の操作性及び作業性を考慮して、ハウジング2のハンドル部2bは胴体部2a(モータの回転中心)に対して直角ではなく、図3に示すように、直角から所定角度θだけ前方に傾斜して設けられており、この傾斜角θは人間工学的な見地から約18°に設定されている。本実施例におけるハンドル部2bは、側面視においてハンドル部2bの上下方向の中心付近において、ハンドル部中心線よりも後方側に左右に一番突出するモールドライン22が位置するように構成される。この図からわかるように、突起部の位置を示す線は、作業者の手90の平の窪んだ部分(いわゆる「手囲い」に相当する部分)にほぼ一致するために、手に良くなじむように把持できる。また、中指93から小指95に至る付近に中央前方領域16が位置し、その後方に指先当て部17が位置するように配置される。指先当て部17の前後方向幅の領域の上下長さHは約30mm程度とし、H=30mm、W=8.8mmの略長方形のエリアにて良好に中指、薬指、小指の指先と当接させて、指先の感触を滑らかなものとした。
図8はハウジング2の胴体部2aに形成される指当て部19の位置関係を説明するための図である。ここで指当て部19は胴体部上下中心線よりも下方で、胴体部前後中心線よりも前方で、かつ、トリガ6の上方に設けられる。胴体部2aの前後方向中央付近には、商標表示エリア13cと風窓部12aを設けるために、エラストマが形成されないモールド模様13aが設けられる。モールド模様13aはハウジング2を形成する硬質層が露出する領域である。ハンドル部2bは作業者による把持部分となるもので、上下方向の1/3ずつが上部、中部、下部となり、作業者が把持しやすいように側面視の形体、太さ、前後長さ、左右幅などが上から下までに非均一に構成される。
図9はハンドル部2bを把持した際の手90との接触関係を説明するための図である。ここで、モールドライン22及び23の配置に注目すると、左側側面のモールドライン22及び23は、作業者の指と重ならない位置になるように配置される。親指の第1関節より先の接触部分にはモールドライン21の中央部分が位置するが、この部分はあまり力を込める位置では無くて、その後方の領域(指股部96)の部分にて力をかけることになるので、このようにモールドライン21を配置しても支障が無い上に、モールドライン21の挟まれる部分に領域(指股部96)が位置するようになるので、力を入れやすくて長時間の作業でも疲れにくい。手90の小指球97付近も力を入れやすい部分であるが、ハンドル部2bの下部においてはモールドライン23が小指球97による接触領域の周囲を囲むように配置されるので、小指球97による接触領域はすべてエラストマが形成されるなめらかな部分に接することになる。さらに、右側のモールドライン23による突起部分は、作業者の掌のくぼんだ部分(手囲いの部分に沿ったところ)にほぼ一致するようになる。したがって、作業者にとってモールドライン23が手になじみやすくて、疲れにくいハンドル部2bとすることができた。
図10は作業者の右手の部位を説明するための図である。ハンドル部2bを把持する際に力をかけやすい部位は、中指93の指先93a、薬指94の指先94a、小指95の指先95aであるが、指股部96や小指球97付近も力を入れやすい部分である。掌のうち、手囲いと呼ばれる部分(いわゆる運命線が通る位置)は、一番くぼむ部分であるがその部分がモールドライン22の位置と一致するように形成すると、ハンドル部2bを把持した時のホールド感がよくなる。尚、手囲いと呼ばれる部分は、親指の第一関節とほぼ同位置にある生命線の始点と、小指の付け根と手首を結んだ線の手首から3分の1の距離を結んだ掌の周りのことである。
図11はモールドライン21〜23の形状を説明するための図である。モールドライン21は側面視で開口側が後ろ向きのコの字ラインとなっており、モールドライン22は側面視で開口側が前向きのコの字ラインとなっており、モールドライン23は側面視で開口側が後ろ向きのコの字ラインとなっている。モールドライン22は、中指93、薬指94及び小指95の指先接地面を取り囲むような位置に配置される。この中指93、薬指94及び小指95の指先接地面は、把持時に特に力が入る箇所であるので、このモールドライン22にて囲まれる領域が弾性体で滑りにくく構成されるため、作業者にとって快適な状態で作業を行うことができる。これらモールドライン21〜23は、軟質層(エストラマ)が形成される部分の間に形成され、3つを合わせた形状は側面視でW字状に配置される。軟質層(エストラマ)が形成される連結部分24、25は、エストラマ樹脂の流動性を高めるために連結したものであって、製造上の理由から設けたものであり、製造上の問題が無いならば3つのモールドラインを連結するように構成することも可能である。また、モールドライン21〜23の中央部には、下層がわずかに盛り上がった凸部21a、22a、22aが形成されるが、これは作業時又は非作業時の手の滑り止めとして作用させるために形成されるものである。尚、凸部21a、22a、22aを形成せずにモールドライン21〜23の内部領域をなめらかな曲面又は平面で形成するようにしても良い。
図12は本発明の第2の実施例に係るモールドライン71〜73の形状を説明するための図である。本実施例ではハウジング2のハンドル部2bの左右両側面に、ハンドル部2bの表面から少なくとも2.5mm突出する凸部たるモールドラインがハンドル部2bの長手方向に沿うように形成される。モールドライン71、73は略L字状の形状として、モールドライン72を側面視で開口側が前向きのコの字ラインとなっており、これらの3つを並べた形状が側面視でW字状になるように配置される。これらモールドライン71〜73にも中央部に下層がわずかに盛り上がった凸部71a、72a、72aが形成され、第1の実施例に比べて軟質層(エストラマ)が形成される連結部分74、75の位置が異なる。これら凸部を設ける理由も第1の実施例と同様で有り、段差状にするだけで無く、この領域内を微小な凹凸で形成しても良いし、なめらかな曲面又は平面で形成するようにしても良い。
以上説明したように本発明ではハンドル部2bに形成される凸形状のえぐり込みを現状より深くし、その端面の処理を大きな面取り形状とすることで、段差を無くし、手指への感触を滑らかにした。また、上方から下方にかけて同じえぐり巾を維持することにより、十分なスペースを作ると共に、上下へのグリップポジションの変化にも対応できるものとした。さらに、ハウジングによってハンマケースの大半を覆ってしまうことにより指置きのスペースを作り出すと共にエラストマ材を端面まで被覆させることにより、確実なグリップカの向上を期待できる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では充電式のバッテリを備えるコードレスのインパクトドライバに適用した形態について説明したが、コード付きのインパクトドライバに対しても本発明を同様に適用することができる。また、上述の実施例では動力工具の例としてインパクトドライバを用いて説明したが、インパクトドライバだけに限定されず、ドライバドリル、振動ドリル、丸鋸、ディスクグラインダ等のその他の動力工具のハンドル部においても同様に適用可能である。
1 インパクトドライバ 2 ハウジング
2a 胴体部 2b ハンドル部
2c バッテリ取付部 3 ハンマケース
4 プロテクタ 6 トリガ
8 正逆切替レバー 9a〜9f ネジ穴
10 スリーブ 11 空気取入口
12 空気排出口 12a 風窓部
13a モールド模様 13b 情報プレート
13c 商標表示エリア 16 中央前方領域
17 指先当て部 18 上部後方領域
19 指当て部
21、22、23 モールドライン
21a、22a、23a(モールドラインの)凸部
24、25 連結部分 30 出力軸
35a〜35c (ハンドル部の)中心
36a〜36c 頂点部間の中心
40 バッテリ 41 リリースボタン
71、72、73 モールドライン
71a、72a、73a(モールドラインの)凸部
74、75 連結部分 90 手
91 親指 92 人差指
93 中指 93a 指先
94 薬指 94a 指先
95 小指 95a 指先
96 指股部 97 小指球
101 インパクトドライバ 101a 胴体部
102 ハウジング 102a 胴体部
102b ハンドル部 102c バッテリ取付部
103 ハンマケース 104 プロテクタ
105 モータ 106 トリガ
107 スイッチ 108 正逆切替レバー
111 空気取入口 112 出力軸
112a 空気排出口 118a 凸形状
120 遊星歯車機構 123 スプリング
124 ハンマ 125 スピンドルカム溝
126 ボール 127 スピンドル
128 ハンマカム溝 129 アンビル
130 出力軸 130a 装着穴
140 バッテリ 141 リリースボタン
170 指先当て部

Claims (13)

  1. 前後方向に延びる略円筒形の胴体部と該胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの前記胴体部の内部に、駆動源と、該駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、該動力伝達機構部より前記駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、前記ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、
    前記ハンドル部の側面にハンドル部表面から突出する頂点部をハンドル部の長手方向に沿って形成し、
    前記頂点部の少なくとも一部は、前記ハンドル部の前後中心より後方側にずれた位置に配置されることを特徴とする動力工具。
  2. 前記ハンドル部の側面において、中心軸を通る前後中央面より前側と後側を、互いに異なる傾斜角を持つ略平面部でつないだことを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 前記ハンドル部の側面上部には、親指エリアと中指から小指を位置づける中指小指エリアを区切るように、前記ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する前記頂点部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  4. 前記ハンドル部の前記後側の平面部は、上下方向に延びる略長方形状の指置き面として形成されることを特徴とする請求項3に記載の動力工具。
  5. 前記ハンドル部の側面下部には、中指小指エリアと小指球エリアを区切るように、ハンドル部の長手方向に対して斜めに沿ってハンドル部表面から突出する前記頂点部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  6. 前記ハンドル部の側面上部に後方側から前方側まで弾性体の被覆にて連続して形成される親指エリアを設け、
    前記親指エリアの前端部は、中心軸を通る前後中央面よりも前方側まで伸びるように形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の動力工具。
  7. 前記ハンドル部の側面中央付近に前方側から後方側まで弾性体の被覆にて連続して形成される前記中指小指エリアを設け、
    前記親指エリアの前端部は、中心軸を通る前後中央面よりも後方側まで伸びるように形成されることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  8. 前記胴体部の前後方向前側であって上下方向下側の領域に、弾性体の被覆にて連続して形成される指置きエリアを形成したことを特徴とする請求項7に記載の動力工具。
  9. 前後方向に延びる略円筒形の胴体部と該胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの前記胴体部の内部に、駆動源と、該駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、該動力伝達機構部より前記駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、前記ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、
    前記ハウジングは合成樹脂による硬質層と、前記硬質層よりも軟かい軟質層が多層成型によって形成され、
    前記ハンドル部の側面の前記硬質層には成型加工に必要なモールドラインが形成され、
    前記モールドラインは分断部を有して、全体形状が側面視で略W字状に配置され、
    前記ハンドル部の上部、中部、下部の3カ所中2カ所もしくはいずれか1カ所において前記W字状の一部分となるコの字状のモールドラインが形成されることを特徴とする動力工具。
  10. 前記ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中1カ所もしくは上下部の場合は、略コの字状に形成される前記モールドラインが形成されることを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  11. 前記ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所中、上中もしくは中下の場合は、略S字状に形成される前記モールドラインが形成されることを特徴とする請求項10に記載の動力工具。
  12. 前記ハンドル部の側面に上部、中部、下部の3カ所もしくは2カ所の片方が略コの字状の場合に、他が略L字状のモールドラインが形成されることを特徴とする請求項11に記載の動力工具。
  13. 前後方向に延びる略円筒形の胴体部と該胴体部に連設されたハンドル部を有するハウジングの前記胴体部の内部に、駆動源と、該駆動源の駆動力を伝達する動力伝達機構部と、該動力伝達機構部より前記駆動源の駆動力を伝達される先端工具保持部を収容するとともに、前記ハンドル部にスイッチを設けてなる動力工具において、
    前記ハウジングは合成樹脂による硬質層と、前記硬質層よりも軟かい軟質層が多層成型によって形成され、
    前記胴体部の側面に、前記軟質層が形成されない側面視でT字状のモールド模様を形成し、
    前記モールド模様の領域内に、商標名を表示するエリアと前記ハウジングの内外で空気を通す風窓部を形成したことを特徴とする動力工具。
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