JP2014121942A - 車両用ドアトリム - Google Patents
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Abstract
【課題】プルハンドルボックスの車室内側の壁部の剛性をより高くするとともに、車室内側の壁部の形状によらず、車室内側の壁部の剛性を確保することが可能な車両用ドアトリムを提供する。
【解決手段】アームレスト本体部41において、プルハンドルボックス60における車室内側の壁部61と対向する対向壁部41Aには、車室外側に突き出す突出部45が形成され、プルハンドルボックス60における車室内側の壁部61には、突出部45の突出端面49に当接される平面状の被当接面72Aを有し、車室内側に向けて張り出す張り出し部70が形成され、車室内側の壁部61の上端部には、車室内側へ延びるフランジ部66が設けられ、車室内側の壁部61において張り出し部70の上方の箇所には、張り出し部70とフランジ部66とを連結する連結リブ73が設けられていることに特徴を有する。
【選択図】図5
【解決手段】アームレスト本体部41において、プルハンドルボックス60における車室内側の壁部61と対向する対向壁部41Aには、車室外側に突き出す突出部45が形成され、プルハンドルボックス60における車室内側の壁部61には、突出部45の突出端面49に当接される平面状の被当接面72Aを有し、車室内側に向けて張り出す張り出し部70が形成され、車室内側の壁部61の上端部には、車室内側へ延びるフランジ部66が設けられ、車室内側の壁部61において張り出し部70の上方の箇所には、張り出し部70とフランジ部66とを連結する連結リブ73が設けられていることに特徴を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両用ドアトリムに関する。
従来、プルハンドルボックスを備えた車両用ドアトリムとして、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1のものでは、ドアトリムのアームレストに形成された開口部にプルハンドルボックスが取り付けられている。また、ドアトリムを構成するメインボード(トリム本体部)の車室外側の面には、プルハンドルボックスの車室内側の面に当接される支持リブが設けられている。これにより、乗員がプルハンドルボックスを使用する際には、プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部が支持リブに支持され、当該壁部が車室内側へ撓む事態を抑制することができる。
上記特許文献1の構成では、支持リブが、車室内側の壁部の上端部には当接されておらず、車室内側の壁部の下部のみで当接されている。このため、プルハンドルボックスの車室内側の壁部における上端部の剛性については、他の部分の剛性より低くなりやすく、改善の余地があった。
また、上記特許文献1のように支持リブを車室内側の壁部に直接的に当接させる構成の場合、例えば、車室内側の壁部の形状が曲面を有する場合など、車室内側の壁部の形状によっては、支持リブを当接させにくい場合があり、この点においても改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、プルハンドルボックスの車室内側の壁部の剛性をより高くするとともに、車室内側の壁部の形状によらず、車室内側の壁部の剛性を確保することが可能な車両用ドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車室内側に張り出す形状をなすアームレストを備えるトリム本体部と、前記アームレストの上面に形成されたアームレスト開口部に設けられ、上方に開口された容器形状のプルハンドルボックスと、を備える車両用ドアトリムであって、前記トリム本体部において、前記プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部と対向する対向壁部には、車室外側に突き出す突出部が形成され、前記プルハンドルボックスにおける車室内側の前記壁部には、前記突出部の突出端に当接される平面状の被当接面を有し、車室内側に向けて張り出す張り出し部が形成され、車室内側の前記壁部の上端部には、車室内側へ延びるフランジ部が設けられ、車室内側の前記壁部において前記張り出し部の上方の箇所には、前記張り出し部と前記フランジ部とを連結する連結リブが設けられていることに特徴を有する。
本発明によれば、車室内側の壁部の張り出し部が、突出部の突出端に当接されている。これにより、プルハンドルボックス内に乗員が手を差し入れて車室内側に引っ張った際に、車室内側の壁部が車室内側へ撓む事態を抑制でき、剛性を確保することができる。また、張り出し部とフランジ部とを連結する連結リブを備えている。このため、車室内側の壁部において張り出し部の上側の箇所の剛性を高くすることができる。つまり、本発明では、張り出し部から車室内側の壁部の上端部に亘って剛性をより高くすることができる。また、平面状の被当接面を突出部に当接させることで、より確実に被当接面を当接させることができる。つまり、車室内側の壁部の表面形状によらず、車室内側の壁部の剛性を確保することができる。
上記構成において、前記フランジ部を上方から覆うカバー部材を備え、前記フランジ部には、当該フランジ部の板厚方向に貫通された貫通孔が形成され、前記カバー部材には、前記貫通孔に挿通されるとともに前記貫通孔の孔縁部に係止される係止片が設けられているものとすることができる。
本発明では、フランジ部が連結リブと接続されており、フランジ部の剛性をより高くすることができる。これにより、フランジ部が撓むことで貫通孔の形状が変形する事態を抑制できる。これにより、貫通孔の孔縁部に対する係止片の係止が解除される事態をより確実に抑制することができる。
また、前記張り出し部は、開口部を有する箱状をなしており、前記張り出し部における
前記開口部の開口縁と、前記車室内側の壁部とを連結する補強リブを備えるものとすることができる。
前記開口部の開口縁と、前記車室内側の壁部とを連結する補強リブを備えるものとすることができる。
張り出し部を箱状とすることで、張り出し部の剛性をより高くすることができる。これにより、プルハンドルボックスの車室内側の壁部が車室内側へ撓む事態をより確実に抑制できる。また、張り出し部を開口部を有する箱状とすれば、例えば、張り出し部を、開口部に嵌合可能なスライド型を用いた射出成形によって、車室内側の壁部と一体的に成形することが可能となる。さらに、本発明では、張り出し部における開口部の開口縁と、車室内側の壁部とを連結する補強リブを備えている。このため、張り出し部において比較的剛性が低くなりやすい開口部の開口縁を補強リブによって補強することができる。
本発明によれば、プルハンドルボックスの車室内側の壁部の剛性をより高くするとともに、車室内側の壁部の形状によらず、車室内側の壁部の剛性を確保することが可能な車両用ドアトリムを提供することができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図6によって説明する。図1は、本実施形態の車両用のドアトリム20(車両用ドアトリム)を示す正面図である。なお、図1における左側を車両前方とし、右側を車両後方として説明する。
ドアトリム20は、車両用ドアパネルを構成するドアインナパネル(図示せず)に対して車室内側から取り付けられることで車両ドアを構成するものである。ドアトリム20は、図1に示すように、トリムボード21、オーナメント30、アームレスト本体部41を主体に構成されている。つまり、トリムボード21、オーナメント30、アームレスト本体部41は、ドアトリム20におけるトリム本体部を構成している。
トリムボード21、オーナメント30、アームレスト本体部41は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード21、オーナメント30、アームレスト本体部41の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。
オーナメント30には、インサイドドアハンドル(図示せず)を取り付け可能なインサイドドアハンドル取付孔27が設けられている。また、図5に示すように、オーナメント30の表面を覆う形で表皮材31が設けられている。また、トリムボード21の下部には、図1に示すように、ドアポケット部28が設けられている。
また、ドアトリム20は、車室内側に膨出されたアームレスト40を備えている。本実施形態のアームレスト40は、オーナメント30の下縁部に沿って設けられている。トリムボード21には、オーナメント30及びアームレスト本体部41を取り付けることが可能な取付孔21Aが貫通形成されている。
アームレスト40は、車室内側に張り出す形状をなしている。具体的には、アームレスト40の車両前側の部分は、トリムボード21の一部を車室内側に膨出させることで構成されている。また、アームレスト40の車両後側の部分は、車室内側に膨出する形状をなすアームレスト本体部41によって構成されている。
アームレスト40の上面40Aにおける車両前端部には、スイッチベース35が取り付けられている。そして、アームレスト40の上面40Aにおいて、スイッチベース35の車両後側の箇所には、プルハンドルボックス60が配されている。
プルハンドルボックス60は、図5に示すように、アームレスト40の上面40Aに形成されたアームレスト開口部42に収容される形で取り付けられている。このアームレスト開口部42は、アームレスト本体部41とオーナメント30の間に形成されている。
プルハンドルボックス60は、上方に開口された容器形状をなしている。具体的には、プルハンドルボックス60は、図5に示すように、アームレスト本体部41と対向配置される車室内側の壁部61と、壁部61の下端から車室外側(図5の右側)に向かって延びる底壁部62と、底壁部62の車室外側の端部から上方に延びる車室外側の壁部63と、を少なくとも備えている。
図3に示すように、車室内側の壁部61及び底壁部62には、取付孔65Aが貫通形成された取付片65がそれぞれ形成されている。この取付孔65Aには、アームレスト本体部41の裏面(車室外側の面)から突設された取付ボス43の各々がそれぞれ挿通される構成となっている。
取付ボス43の先端は、取付孔65Aに挿通された後、例えば、超音波溶着などの溶着手段によって、溶着(熱カシメ)される。この結果、プルハンドルボックス60がアームレスト本体部41に対して取り付けられる。なお、アームレスト本体部41に対するプルハンドルボックス60の取り付け手段は、熱カシメに限定されず適宜変更可能である。例えば、ビス止めなどでプルハンドルボックス60を取り付けてもよい。
なお、図5に示すアームレスト本体部41の取付ボス43は、取付孔65A、及びトリムボード21に設けられた取付片22の取付孔22Aの双方に挿通された後、その先端部が溶着されている。なお、取付ボス43は、取付孔65Aのみに挿通されていてもよい。
アームレスト本体部41において、車室内側の壁部61と対向する対向壁部41A(トリム本体部において、プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部と対向する対向壁部)における裏面には、図2に示すように、車室外側に突き出す突出部45が対向壁部41Aと一体的に形成されている。
突出部45は、井の字状をなしている。具体的には、突出部45は、上下方向に沿って延びる2つの縦リブ45A,45Aと車両前後方向に沿って延びる2つの横リブ45B,45Bとを十字状に組み合わせる(交差させる)ことで構成されている。これにより、突出部45の剛性をより高くすることができる。なお、縦リブ45Aは、図5に示すように、アームレスト本体部41において、対向壁部41Aからフランジ部41Bに亘って形成されている。
また、縦リブ45Aにおける延設方向の中間部には、車室外側に向かって突き出す板状の被挿通部48がそれぞれ形成されている。この被挿通部48は、張り出し部70の壁部72に形成された貫通孔72Bに挿通される構成となっている。
また、アームレスト本体部41の裏面において、突出部45と、その下方に配された取付ボス43の間には、図2及び図5に示すように、長手状をなす長手リブ47が形成されている。この長手リブ47は、2つの縦リブ45Aのうち、一方の縦リブ45Aの下端と、取付ボス43を支持する台座部46の上壁部46Aと、を連結するものとされる。
プルハンドルボックス60の壁部61において、突出部45と対向する箇所には、車室内側に向けて張り出す張り出し部70が形成されている。張り出し部70は、図4及び図5に示すように、下方に開口された開口部71を有する箱状をなしている。
張り出し部70における車室内側の壁部72は、突出部45の突出端面49と対向配置されている。壁部72における車室内側の面は、平面状をなし、突出端面49に対して車室外側から当接される被当接面72Aとされる。なお、この被当接面72Aは、プルハンドルボックス60を引っ張る方向(車室内側)に対して略直交する面とされる。
張り出し部70の壁部72には、図5に示すように、車室内外方向に貫通する形で貫通孔72Bが形成されている。この貫通孔72Bは、図3及び図4に示すように、車両前後方向に長い方形状をなしている。突出部45に設けられた一対の被挿通部48,48は、貫通孔72Bに挿通される構成となっている。
図3に示すように、各被挿通部48の幅は、貫通孔72Bの短辺方向の長さとほぼ同じとされる。これにより、一対の被挿通部48,48を貫通孔72Bに挿通させることで、アームレスト本体部41に対してプルハンドルボックス60を上下方向において位置決めすることができる。これにより、プルハンドルボックス60をアームレスト本体部41に組み付ける際(言い換えると、取付ボス43を熱カシメする前の段階)に、プルハンドルボックス60を仮固定することができる。
また、プルハンドルボックス60の壁部61の上端部には、図5に示すように、車室内側へ延びるフランジ部66が設けられている。フランジ部66を設けることで、プルハンドルボックス60の上端部の剛性を高くすることができる。
本実施形態では、図1及び図5に示すように、アームレスト本体部41のフランジ部41Bにおける車両前側の部分と、プルハンドルボックス60におけるフランジ部66の双方を上方から覆う形でカバー部材36が設けられている。
このカバー部材36は、図1に示すように、スイッチベース35と一体的に形成され、スイッチベース35の車両後端から車両後方に延びる形で形成されている。カバー部材36の裏面(下面)には、図5に示すように、係止片37が形成されている。
この係止片37に対応して、フランジ部66には、フランジ部66の板厚方向(図5の上下方向)に貫通された貫通孔66Aが形成されている。係止片37は、車室外側に向かうにつれて下降傾斜されており、貫通孔66Aに挿通されることで、その孔縁部に係止されている。なお、係止片37の形状は、図5に示す形状に限定されない。係止片37は、例えば、貫通孔66Aに挿通された後、貫通孔66Aの孔縁部に対して下方から係止可能な爪部を有するものであってもよい。
プルハンドルボックス60の壁部61において張り出し部70の上方の箇所には、図5に示すように、張り出し部70とフランジ部66とを連結する連結リブ73が設けられている。
具体的には、連結リブ73は、その上端において、フランジ部66の下面と接続され、その下端において、張り出し部70の上壁部74における上面と接続されている。また、連結リブ73は、下方に向かうにつれて車室内側に向かう形で突き出されている。
また、張り出し部70を構成する一対の側壁部75における下側(開口部71の開口方向側)の端部には、図3及び図4に示すように、正面視L字状をなす補強リブ76がそれぞれ形成されている。補強リブ76は、側壁部75の延設方向に沿って延びる第1壁部77と、第1壁部77に対して直交する形で延びる第2壁部78と、から構成されている。
また、補強リブ76は、車室外側の端部において、プルハンドルボックス60の壁部61と接続されている。これにより、補強リブ76は、図4及び図6に示すように、張り出し部70の開口部71における開口縁と、壁部61とを連結する構成となっており、張り出し部70を補強する機能を担っている。また、補強リブ76は、第1壁部77と第2壁部78とから構成された略L字状をなしているため、補強リブ76の剛性をより高くすることができる。なお、本実施形態においては、壁部61、張り出し部70、補強リブ76が一体的に形成されている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、車室内側の壁部61の張り出し部70(被当接面72A)が、突出部45の突出端面49に当接されている。これにより、プルハンドルボックス60内に乗員が手を差し入れて車室内側に引っ張った際(図5参照)に、張り出し部70が突出部45によって車室内側から支持される。この結果、車室内側の壁部61が車室内側へ撓む事態を抑制でき、剛性を確保することができる。
また、張り出し部70とフランジ部66とを連結する連結リブ73を備えている。このため、車室内側の壁部61において張り出し部70の上側の箇所の剛性を高くすることができる。つまり、本実施形態では、張り出し部70から車室内側の壁部61の上端部に亘って剛性をより高くすることができる。
また、平面状の被当接面72Aを突出部45に当接させることで、より確実に被当接面72Aを当接させることができる。つまり、車室内側の壁部61の表面形状によらず、車室内側の壁部61の剛性を確保することができる。
なお、本実施形態の壁部61は、図5に示すように、上下方向における中間部61A(張り出し部70の形成箇所)が、わずかに車室内側に突き出す形状をなしている。このため、乗員がプルハンドルボックス60を使用する際には、壁部61の車室外側の面に手を引っ掛け易くなり、操作性が高くなる。
しかしながら、壁部61の中間部61Aを車室内側に突き出す形状とした場合、その表面は平面ではなく屈曲面となる。このため、仮に当該中間部61Aを突出部45に直接的に当接させる構成とした場合、屈曲面である中間部61Aの表面に突出部45を面当たりさせることは困難となる。
本実施形態では、平面状の被当接面72Aを有する張り出し部70を設けることで、壁部61(例えば、中間部61A)の表面形状によらず、突出部45に対して、プルハンドルボックス60側の部分(被当接面72A)を面当たりさせることができる。これにより、乗員がプルハンドルボックス60を引っ張った際の荷重を突出部45によって確実に受けることができる。
また、被当接面72Aを、プルハンドルボックス60を引っ張る方向(車室内側)に対して略直交する面とすることで、乗員がプルハンドルボックス60を引っ張った際の荷重を突出部45によって確実に受けることができる。
また、本実施形態では、フランジ部66を上方から覆うカバー部材36を備え、フランジ部66には、フランジ部66の板厚方向に貫通された貫通孔66Aが形成され、カバー部材36には、貫通孔66Aに挿通されるとともに貫通孔66Aの孔縁部に係止される係止片37が設けられている。
本実施形態では、フランジ部66が連結リブ73と接続されており、フランジ部66の剛性をより高くすることができる。これにより、フランジ部66が撓むことで貫通孔66Aの形状が変形する事態を抑制できる。これにより、貫通孔66Aの孔縁部に対する係止片37の係止が解除される事態をより確実に抑制することができる。
また、張り出し部70は、開口部71を有する箱状をなしており、開口部71の開口縁と車室内側の壁部61とを連結する補強リブ76を備えている。
張り出し部70を箱状とすることで、張り出し部70の剛性をより高くすることができる。これにより、プルハンドルボックス60の車室内側の壁部61が車室内側へ撓む事態をより確実に抑制できる。また、張り出し部70を開口部71を有する箱状とすれば、例えば、張り出し部70を、開口部71に嵌合可能なスライド型を用いた射出成形によって、車室内側の壁部61と一体的に成形することが可能となる。さらに、本実施形態では、開口部71の開口縁と車室内側の壁部61とを連結する補強リブ76を備えている。このため、張り出し部70において比較的剛性が低くなりやすい開口部71の開口縁を補強リブ76によって補強することができる。
また、本実施形態では、プルハンドルボックス60から張り出し部70を張り出す構成とすることで、例えば、突出部45を車室内側の壁部61に直接当てる構成と比べて、突出部45の突出高さを短くすることができる。
このような突出部45を、例えば、射出成形にてアームレスト本体部41と一体的に成形する場合、型抜きを考慮して、突出部45の根元(基端部)に向かうにつれて、その板厚を大きくする必要がある。つまり、突出部45の高さを大きくすれば、突出部45(縦リブ45A及び横リブ45B)の根元の板厚が大きくなり、アームレスト本体部41にヒケなどが生じる可能性が高くなる。本実施形態では、張り出し部70を設けることで突出部45の突出高さを短くすることができるため、ヒケが生じる事態を抑制することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、突出部として井の字状をなす突出部45を例示したが、これに限定されない。突出部は、リブによって構成されるものに限定されず、例えば、柱状をなしていてもよい。
(2)上記実施形態では、箱状をなす張り出し部70を例示したが、張り出し部の形状は、箱状に限定されない。張り出し部70は、平面状の被当接面を有していればよく、例えば、柱状をなしていてもよい。
(3)上記実施形態では、突出部45の先端から被挿通部48が延びている構成を例示したが、これに限定されない。被挿通部48を備えていない構成であってもよい。
(4)補強リブ76の形状は、L字状に限定されず、適宜変更可能である。例えば、補強リブ76の第2壁部78のみを備えている構成であってもよい。また、補強リブ76を備えていない構成であってもよい。
(5)上記実施形態では、カバー部材36がスイッチベース35と一体的に形成されている構成を例示したが、これに限定されない。カバー部材36が、スイッチベース35とは別部材として構成されていてもよい。また、カバー部材36を備えていない構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、突出部45がアームレスト本体部41に設けられている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、アームレスト本体部41をトリムボード21と一体的に形成してもよく、その場合には、トリムボード21に突出部45が設けられていてもよい。
(7)上記実施形態では、張り出し部70の開口部71が下方に開口されている構成を例示したが、これに限定されない。開口部71は、例えば、張り出し部70の側方(車両前側又は車両後側)に向かって開口されていてもよい。
20…ドアトリム(車両用ドアトリム)、36…カバー部材、37…係止片、40…アームレスト、40A…アームレストの上面、41…アームレスト本体部(トリム本体部を構成)、41A…対向壁部(トリム本体部において、プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部と対向する対向壁部)、42…アームレスト開口部、45…突出部、49…突出端面(突出部の突出端)、60…プルハンドルボックス、61…壁部(プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部)、66…フランジ部、66A…係止孔、70…張り出し部、71…開口部、72A…被当接面、73…連結リブ、76…補強リブ
Claims (3)
- 車室内側に張り出す形状をなすアームレストを備えるトリム本体部と、
前記アームレストの上面に形成されたアームレスト開口部に設けられ、上方に開口された容器形状のプルハンドルボックスと、を備える車両用ドアトリムであって、
前記トリム本体部において、前記プルハンドルボックスにおける車室内側の壁部と対向する対向壁部には、車室外側に突き出す突出部が形成され、
前記プルハンドルボックスにおける車室内側の前記壁部には、前記突出部の突出端に当接される平面状の被当接面を有し、車室内側に向けて張り出す張り出し部が形成され、
車室内側の前記壁部の上端部には、車室内側へ延びるフランジ部が設けられ、
車室内側の前記壁部において前記張り出し部の上方の箇所には、前記張り出し部と前記フランジ部とを連結する連結リブが設けられている車両用ドアトリム。 - 前記フランジ部を上方から覆うカバー部材を備え、
前記フランジ部には、当該フランジ部の板厚方向に貫通された貫通孔が形成され、
前記カバー部材には、前記貫通孔に挿通されるとともに前記貫通孔の孔縁部に係止される係止片が設けられている請求項1に記載の車両用ドアトリム。 - 前記張り出し部は、開口部を有する箱状をなしており、
前記張り出し部における前記開口部の開口縁と、車室内側の前記壁部とを連結する補強リブを備える請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアトリム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107662552A (zh) * | 2017-09-01 | 2018-02-06 | 北京汽车研究总院有限公司 | 一种车门肘托总成、汽车和车门肘托总成安装方法 |
JP2020111229A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | スズキ株式会社 | 車両用ドア内装構造 |
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2012
- 2012-12-21 JP JP2012279016A patent/JP2014121942A/ja active Pending
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
CN107662552A (zh) * | 2017-09-01 | 2018-02-06 | 北京汽车研究总院有限公司 | 一种车门肘托总成、汽车和车门肘托总成安装方法 |
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JP7314511B2 (ja) | 2019-01-15 | 2023-07-26 | スズキ株式会社 | 車両用ドア内装構造 |
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