JP2014119399A - ゴム製品の耐摩性評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴム製品の耐摩耗性が容易にかつ短時間で評価されうる方法の提供。
【解決手段】ゴム製品の耐摩性評価方法は
(1)ゴム組成物を得るステップ、
(2)上記ゴム組成物の貯蔵弾性率E*の値及び上記ゴム組成物の破壊エネルギーFの値を測定するステップ、及び
(3)上記貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値を、上記貯蔵弾性率E*と相関しかつ上記破壊エネルギーFの逆数と相関する関数に代入し、上記ゴム組成物の耐摩耗係数を算出するステップ
を含む。
【選択図】なし
【解決手段】ゴム製品の耐摩性評価方法は
(1)ゴム組成物を得るステップ、
(2)上記ゴム組成物の貯蔵弾性率E*の値及び上記ゴム組成物の破壊エネルギーFの値を測定するステップ、及び
(3)上記貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値を、上記貯蔵弾性率E*と相関しかつ上記破壊エネルギーFの逆数と相関する関数に代入し、上記ゴム組成物の耐摩耗係数を算出するステップ
を含む。
【選択図】なし
Description
本発明は、ゴム製品の耐摩耗性を評価する方法に関する。
トレッドの耐摩耗性は、タイヤにとっての重要な性能の1つである。耐摩耗性の評価では、タイヤが車両に装着される。この車両の走行により、トレッドは徐々に摩耗する。この摩耗の程度が測定されることにより、耐摩耗性が評価されうる。車両に装着されたタイヤの耐摩耗性の評価方法が、特開2009−292434公報に記載されている。
ドラム式試験機によっても、トレッドの耐摩耗性が評価されうる。この評価方法では、軸に装着されたタイヤが、ドラムの上で回転する。回転により、トレッドは徐々に摩耗する。この摩耗の程度が測定されることにより、耐摩耗性が評価されうる。ドラム式試験機が用いられたタイヤの評価方法が、特開2003−50190公報に記載されている。
タイヤが車両に装着されてなされる評価方法では、タイヤが製作される必要がある。ドラムが用いられてなされる評価方法でも、タイヤが製作される必要がある。タイヤの製作には、手間と時間とがかかる。
タイヤ以外のゴム製品の耐摩耗性の評価でも、このゴム製品が製作される必要がある。このゴム製品の製作には、手間と時間とがかかる。
本発明の目的は、ゴム製品の耐摩耗性が容易にかつ短時間で評価されうる方法の提供にある。
本発明に係るゴム製品の耐摩性評価方法は、
(1)ゴム組成物を得るステップ、
(2)上記ゴム組成物の貯蔵弾性率E*の値及び上記ゴム組成物の破壊エネルギーFの値を測定するステップ、及び
(3)上記貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値を、上記貯蔵弾性率E*と相関しかつ上記破壊エネルギーFの逆数と相関する関数に代入し、上記ゴム組成物の耐摩耗係数を算出するステップ
を含む。
(1)ゴム組成物を得るステップ、
(2)上記ゴム組成物の貯蔵弾性率E*の値及び上記ゴム組成物の破壊エネルギーFの値を測定するステップ、及び
(3)上記貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値を、上記貯蔵弾性率E*と相関しかつ上記破壊エネルギーFの逆数と相関する関数に代入し、上記ゴム組成物の耐摩耗係数を算出するステップ
を含む。
この評価方法には、タイヤのトレッドのためのゴム組成物が用いられうる。
好ましくは、ステップ(2)における貯蔵弾性率E*の値の測定温度及び破壊エネルギーFの値の測定の温度は、時間−温度換算則に基づいて決定される。
好ましくは、ステップ(3)において用いられる関数は、下記数式で示される。
W=c(Fa/E*b) (4)
この数式において、a、b及びcは定数である。
W=c(Fa/E*b) (4)
この数式において、a、b及びcは定数である。
本発明に係る評価方法では、ゴム製品の耐摩耗性の評価に際し、このゴム製品が製作される必要がない。この方法は、耐摩耗性が容易にかつ短時間で評価されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本実施形態では、ゴム製品の一例であるタイヤの耐摩耗性が評価される。具体的には、タイヤのトレッドの耐摩耗性が評価される。
本実施形態では、耐摩耗係数によってトレッドの耐摩耗性が評価される。耐摩耗係数は、トレッドが1mm摩耗するのに必要な走行距離(km)である。
摩耗現象は、凹凸を有する路面の上を、この路面に対してトレッドが滑りつつ通過する現象である。このときトレッドは、路面から変形を受ける。この変形の周波数は、1×104Hz−1×106Hzである。この周波数は、高い。一方、ゴム物性に関しては、時間−温度換算則が成り立つ。例えば、高温かつ高周波数の条件下で測定されたゴム物性は、低温かつ低周波数の条件下で測定されたゴム物性と相関する。
本実施形態では、ゴム物性として、貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFが測定される。本実施形態では、まず、耐摩耗性が評価されるべき温度が決定される。この温度に基づき、貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFが測定される温度が決定される。前述の通り、トレッドが路面から受ける変形の周波数は、高い。従って、時間−温度換算則に基づき、耐摩耗性が評価されるべき温度よりも低い温度が選定されて、貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFが測定される。
時間−温度換算則に基づいて決定された測定温度の例が、以下に示される。
夏条件 路面温度:27℃ 測定温度:0℃
冬条件 路面温度:7℃ 測定温度:−40℃
夏条件 路面温度:27℃ 測定温度:0℃
冬条件 路面温度:7℃ 測定温度:−40℃
路面とトレッドとの接触面積Mが大きいほど,単位面積あたりにかかるせん断力が小さい。せん断力が小さいほど、摩耗が抑制される。従って、接触面積Mと耐摩耗係数Wとの間には、下記数式(1)が成立する。
さらに、接触面積Mはトレッドの貯蔵弾性率E*に反比例するので、上記数式(1)は、下記数式(2)に変換される。
トレッドの摩耗は、引張試験における破断エネルギーFと相関する。破壊エネルギーFが高ければ、トレッドは摩耗しにくい。このことから、破断エネルギーFと耐摩耗係数Wとの間には、下記数式(3)が成立する。
上記数式(2)及び(3)から、下記数式(4)が導かれる。
上記数式において、a、b及びcは、定数である。これらの定数は、測定温度ごとに、あらかじめ定められている。上記数式(4)は、貯蔵弾性率E*と相関しかつ破壊エネルギーFの逆数と相関する関数を表す。上記数式(4)に代えて、貯蔵弾性率E*と相関しかつ破壊エネルギーFの逆数と相関する他の関数を表す数式が用いられてもよい。
上記数式(4)に、貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値が代入される。この代入により、トレッドのゴム組成物の耐摩耗係数Wが算出される。この耐摩耗係数Wにより、このゴム組成物の耐摩耗性が評価される。耐摩耗係数Wが大きいタイヤは、耐摩耗性に優れる。耐摩耗係数Wが小さいタイヤは、耐摩耗性に劣る。この評価方法では、耐摩耗性が数値化される。
この評価方法では、タイヤが製作される必要がない。この方法により、トレッドの耐摩耗性が、容易に評価されうる。この方法により、トレッドの耐摩耗性が、短時間で評価されうる。
以下、定数a、b及びcの算出方法、並びに上記数式(4)に基づく評価の妥当性が説明される。
下記の表1に、ゴム組成物A−Dの組成が示されている。それぞれのゴム組成物は、基材ゴムとして、天然ゴム(NR)を含んでいる。ゴム組成物はさらに、基材ゴムとして、スチレンブタジエンゴム(SBR)又はポリブタジエンゴム(BR)を含んでいる。
ゴム組成物の製作では、基材ゴム、カーボンブラック、シリカ及びプロセスオイルが密閉式混練機(KOBELCO社の「MIXTRON BB」)に投入され、ベースゴムが得られた。ミキサーの回転速度は、115rpmである。検出トルクが一定になるまで、混練が継続された。排出温度は160 ℃であり、混練時間は5分であった。このベースゴムを8インチのオープンロール(関西ロール社)に投入し、さらに適量の硫黄及び加硫促進剤を投入して、混練した。混練温度は110 ℃以下であり、混練時間は4分であった。混練により、ゴム組成物が得られた。
ゴム組成物を押し出して、厚みが10mmであるトレッドを得た。このトレッドと他のタイヤ部材とをアッセンブリーし、ローカバーを得た。このローカバーをモールドに投入し、加熱して、タイヤを得た。加熱温度は170℃であり、加熱時間は12分であった。このタイヤのサイズは、195/65R15であった。
タイヤを車両に装着し、道路上でこの車両を走行させた。この道路には、高速道路、一般道路及び山岳路が含まれていた。走行距離は、8000kmであった。走行の前後の溝深さを測定することにより、耐摩耗係数Wを算出した。この試験は、夏(7月、平均気温:21℃、平均路面温度:27℃)と冬(11月、平均気温:7℃、平均路面温度:7℃)に実施された。この結果が、下記の表2に示されている。
ゴム組成物Bの、低温での耐摩耗係数と高温での耐摩耗係数との差は、大きい。一方、ゴム組成物Bに比べ、ゴム組成物Cの耐摩耗係数の温度依存性は、小さい。ゴム組成物Cの低温での耐摩耗係数及び高温での耐摩耗係数は、大きい。ゴム組成物Dは、ゴム組成物Aの特性とゴム組成物Cの特性との中間的な特性を有する。この様に、組成に依存して耐摩耗係数の温度依存性の傾向は異なる。
上記ゴム組成物を熱プレスで加熱して、厚みが2mmである試験用シートを得た。加熱温度は170℃であり、加熱時間は12分であった。このシートから、幅が4mmであり、厚さが2mmであり、長さが40mmである試験片を得た。この試験片を用い、岩本製作所社の粘弾性スペクトロメーター(TYPE VES−F−III)にて、貯蔵弾性率E*及び損失正接tanδを測定した。tanδのピーク温度を、Tgとした。試験条件の詳細は、以下の通りである。
チャック間距離:30mm
静的な初期伸張:10%
動的歪:0.5%
周波数:10Hz
昇温速度:3 ℃/分
温度範囲:−70℃から50℃まで
チャック間距離:30mm
静的な初期伸張:10%
動的歪:0.5%
周波数:10Hz
昇温速度:3 ℃/分
温度範囲:−70℃から50℃まで
ゴム組成物A−Dの貯蔵弾性率E*の温度依存性が、図1のグラフに示されている。このグラフにおいて、横軸は温度であり、縦軸は貯蔵弾性率E*である。このグラフから明らかな通り、ゴム組成物A及びBのTgは、ゴム組成物C及びDのTgよりも大きい。−10℃以下の温度では、ゴム組成物A及びBの貯蔵弾性率E*は、ゴム組成物C及びDの貯蔵弾性率E*よりも大きい。この測定結果には、主成分となるSBRのTgが反映されていると思われる。
上記シートから、ダンベル状3号の試験片を得た。この試験片を用い、引張試験機(島津製作所社のオートグラフAGS−J)にて、引張試験を行った。試験は、「JIS K 6251」の規定に準拠してなされた。引張速度は、500mm/分であった。−40℃、−10℃、0℃及び23℃の条件下で、試験を行った。応力−ひずみ曲線とひずみ軸で囲まれる面積を求めた。この面積が、破壊エネルギーF(MJ/m3)である。
ゴム組成物A−Dの破壊エネルギーFの温度依存性が、図2のグラフに示されている。このグラフにおいて、横軸は温度であり、縦軸は破壊エネルギーFである。このグラフから明らかな通り、全ての温度条件において、ゴム組成物Cの破壊エネルギーFは大きい。−40℃において、ゴム組成物A及びBの破壊エネルギーFは、ゴム組成物C及びDの破壊エネルギーFに比べて顕著に小さい。この測定結果には、Tg以下の温度においてゴム組成物の破断伸度が小さいことが反映されていると思われる。
下記数式(5)は、上記数式(4)が対数表示に変形されて得られる。
図1及び2に示されるように、貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFは温度依存性を有する。耐摩耗係数Wの算出に際し、いずれの温度領域の貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFが用いられるべきか、検討がなされた。まず、耐摩耗係数Wに対して貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFの相関分析が行われた。
(x、y)={( xi、yi)} (i=1、2、・・・、n)
が与えられたとき、yに対するxの相関係数Rは、以下数式(6)によって算出される。
(x、y)={( xi、yi)} (i=1、2、・・・、n)
が与えられたとき、yに対するxの相関係数Rは、以下数式(6)によって算出される。
得られた相関係数が、下記の表3に示されている。
表3から明らかなように、夏条件での耐摩耗係数Wは、0°の破壊エネルギーFと高い相関を有する。一方、冬条件の耐摩耗係数Wは、−40℃の貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFと高い相関を有する。換言すれば、タイヤでの試験結果は、路面温度よりも低い温度でのゴム物性と、高い相関を有する。その理由は、摩耗現象においてタイヤが路面の凹凸の上を速い速度で滑っており、前述の時間−温度換算則が関与したためと思われる。
耐摩耗係数Wと、貯蔵弾性率E*及び破壊エネルギーFとの関係性を検討するため、上記数式(5)を重回帰式とし、夏の耐摩耗係数logWを目的変数とし、0℃のlogE*及びlogFを説明変数として、定数a、b及びcを最適化する重回帰分析を行った。具体的手順は、以下の通りである。
まず、上記数式(5)を簡略化して、下記数式(7)を得た。
実測値yobeは理論値yestとの残差eの和であることから、下記数式(8)が得られる。
次に、残差eの2乗の総和(残差平方和RSS)が最小となるように、下記数式(9)が用いられて係数が求められる。
このRSSをA、B1及びB2で微分してゼロとすると、下記数式(10)が得られる。
上記数式10より、Tをデータの標本数とすると、下記の正規方程式が得られる。
この正規方程式を解くことにより、下記数式に示されるように、A、B1及びB2が求められる。
同様の手順により、上記数式(5)を重回帰式とし、冬の耐摩耗係数logWを目的変数とし、−40℃のlogE*及びlogFを説明変数として、定数a、b及びcを最適化する重回帰分析を行った。
タイヤのテスト結果と、重相関解析で得られた予測値との関係が、図3のグラフに示されている。このグラフにおいて、横軸はタイヤのテスト結果であり、縦軸は予測値である。さらに、得られた重相関係数が、下記の表4に示されている。
タイヤにて測定された耐摩耗係数Wと、上記数式(5)から予測される耐摩耗係数Wとの間に、高い相関性が存在することは、図3及び表4から明らかである。このことから、本発明に係る評価方法が妥当であることが証明された。
本発明に係る評価方法により、種々のタイヤの耐摩耗性が評価されうる。
Claims (4)
- (1)ゴム組成物を得るステップ、
(2)上記ゴム組成物の貯蔵弾性率E*の値及び上記ゴム組成物の破壊エネルギーFの値を測定するステップ、及び
(3)上記貯蔵弾性率E*の値及び破壊エネルギーFの値を、上記貯蔵弾性率E*と相関しかつ上記破壊エネルギーFの逆数と相関する関数に代入し、上記ゴム組成物の耐摩耗係数を算出するステップ
を含むゴム製品の耐摩性評価方法。 - 上記ゴム組成物が、タイヤのトレッドのためのゴム組成物である請求項1に記載の評価方法。
- 上記ステップ(2)における貯蔵弾性率E*の値の測定温度及び上記破壊エネルギーFの値の測定の温度が、時間−温度換算則に基づいて決定される請求項1又は2に記載の評価方法。
- 上記ステップ(3)において用いられる関数が下記数式で示される請求項1又は2に記載の評価方法。
W=c(Fa/E*b) (4)
(この数式において、a、b及びcは定数である。)
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