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JP2014114794A - ガスタービン制御装置および制御方法 - Google Patents

ガスタービン制御装置および制御方法 Download PDF

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JP2014114794A
JP2014114794A JP2012271648A JP2012271648A JP2014114794A JP 2014114794 A JP2014114794 A JP 2014114794A JP 2012271648 A JP2012271648 A JP 2012271648A JP 2012271648 A JP2012271648 A JP 2012271648A JP 2014114794 A JP2014114794 A JP 2014114794A
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Keisuke Yamamoto
圭介 山本
Chikasuke Nakamura
愼祐 中村
Takashi Sonoda
隆 園田
Akihiko Saito
昭彦 齋藤
Masato Kishi
真人 岸
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Abstract

【課題】ガスタービンの出力変動を低減させることのできるガスタービン制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】燃焼器2へ燃料ガスを供給する複数のノズルを備え、これら複数のノズルが複数のノズル群に分けられ、運転状態に応じて燃焼時に使用するノズル群を切り替えるガスタービン制御装置10であって、ノズル群を切り替える際に、各ノズル群への燃料流量指令がノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正されることを特徴とするガスタービン制御装置10を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービン制御装置および制御方法に関するものである。
ガスタービン発電装置は、燃焼器へ燃料を供給する複数のメインノズルを有している。メインノズルは複数のノズル群に分けられ、ガスタービンの負荷に応じ燃料供給に使用するノズル群を切り替えることが行われている。このノズル群を切り替える際にガスタービンの出力が変動するため、例えば特許文献1には、先行的に燃料流量を補正することが開示されている。また特許文献2には、燃焼基準温度に基づき燃料流量を補正することが開示されている。
特許第4929029号公報 特開2012−36889号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された発明では、燃料流量を先行して補正するため、また、上記特許文献2に開示された発明では、燃焼基準温度に基づいて燃焼効率を推定するため、補正した値と補正すべき値との間に差異が生じガスタービンの出力変動が起きるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ノズル群を切り替える際におけるガスタービンの出力変動を低減させることのできるガスタービン制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガスタービン制御装置および制御方法は以下の手段を採用する。
燃焼器へ燃料ガスを供給する複数のメインノズルを備え、これら複数のメインノズルが複数のノズル群に分けられ、運転状態に応じて燃焼時に使用する前記ノズル群を切り替えるガスタービン制御装置であって、前記ノズル群を切り替える際に、各前記ノズル群への燃料流量指令が前記メインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正されることを特徴とするガスタービン制御装置を採用する。
本発明によれば、燃料流量指令をメインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量(例えば燃空比)に基づいた燃焼効率により補正を行うため、ノズル群を切り替える際に、メインノズル毎にきめ細かく燃料流量を適正化することができる。これにより、ガスタービンの出力変動を低減することができる。また、燃料流量および空気流量に基づいて燃焼効率を算出して推定するため、計測遅れの影響を排除でき、燃料流量の補正の応答性が向上する。
上記発明において、各前記ノズル群への前記燃料流量指令は、前記燃焼器内の火炎温度に基づいて算出される燃焼効率により補正されることとしてもよい。
燃料流量指令を火炎温度に基づいた燃焼効率により補正を行うため、ノズル群を切り替える際に、燃焼流量を適正化することができる。
上記発明において、前記燃料流量指令には、上限値及び/又は下限値が設定されていることとしてもよい。
燃料流量指令の上限値及び/又は下限値を設定し燃料流量を制限するため、たとえば燃焼効率が極小の場合に燃料流量指令が過大になることがなく、過度の燃料投入を回避できる。
上記発明において、前記燃料流量指令は、燃料カロリ計測値に基づいて補正されることとしてもよい。
燃料制御信号に対し、燃料カロリ計測値に基づいた補正を行うため、負荷運転中のカロリ変動に対し負荷制御に頼ることなくカロリ補正ができる。すなわち、負荷に対する追従性が向上し、ガスタービンの出力変動を抑制することができる。
また、燃焼器へ燃料ガスを供給する複数のメインノズルを備え、これら複数のメインノズルが複数のノズル群に分けられ、運転状態に応じて燃焼時に使用する前記ノズル群を切り替えるガスタービン制御方法であって、前記ノズル群を切り替える際に、各前記ノズル群への燃料流量指令が前記メインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正されることを特徴とするガスタービン制御方法を採用する。
本発明によれば、燃料流量指令をメインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量(例えば燃空比)に基づいた燃焼効率により補正を行うため、ノズル群を切り替える際に、メインノズル毎にきめ細かく燃料流量を適正化することができる。これにより、ガスタービンの出力変動を低減することができる。また、燃料流量および空気流量に基づいて燃焼効率を算出して推定するため、計測遅れの影響を排除でき、燃料流量の補正の応答性が向上する。
本発明によれば、ノズル群を切り替える際に、各ノズル群への燃料流量指令をメインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正することとしたので、ノズル群を切り替える際のガスタービンの出力変動を低減することができる。
本発明の第1実施形態にかかるガスタービン発電装置を示した概略構成図である。 複数のメインノズルを2つのノズル群に分けた燃焼器を概念的に示した正面図である。 本発明の第1実施形態にかかるガスタービン制御装置を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかるガスタービン制御装置を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態にかかるガスタービン制御装置を示したブロック図である。 本発明の第4実施形態にかかるガスタービン制御装置を示したブロック図である。 本発明の参考例としてのガスタービン燃料制御を示したブロック図である。 本発明の参考例としてのガスタービン制御装置におけるガスタービンの出力を示したグラフである。 本発明の参考例としてのガスタービン制御装置におけるノズル群Aの燃料流量、ノズル群Bの燃料流量、および燃焼器に供給される全体の燃料流量を示したグラフである。 本発明の第1実施形態にかかるガスタービン制御装置において補正を行った場合のガスタービンの出力を示したグラフである。 本発明の第1実施形態にかかるガスタービン制御装置において補正を行った場合のノズル群Aの燃料流量、ノズル群Bの燃料流量、および燃焼器に供給される全体の燃料流量を示したグラフである。
以下に、本発明にかかるガスタービン制御装置および制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
図1には、本実施形態にかかるガスタービン発電装置の概略構成が示されている。
図1に示されるように、ガスタービン発電装置1は、例えば都市ガスや石炭ガス化ガスといった燃料を燃焼する燃焼器2と、燃焼器2から供給された燃焼ガスを膨張させて回転するガスタービン3と、空気を圧縮する圧縮機4と、ガスタービン3に連結された発電機(図示略)とを主な構成として備えている。
上記燃焼器2には、図2に示されるように、外周に間隔をおいて配置される複数のノズル(メインノズル)20が設けられている。ノズル20は、ノズル群Aとノズル群Bとに区分されている。ノズル群Aを構成するノズル20の本数は、ノズル群Bを構成するノズル20の本数よりも少なくされている。本実施形態では、ノズル群Aは3本のノズル20を有しており、ノズル群Bは5本のノズル20を有している。
また、燃焼器2には、ノズル群Aに燃料ガスを供給する第1燃料流路5と、ノズル群Bに燃料ガスを供給する第2燃料流路6とが接続されている。第1燃料流路5および第2燃料流路6には、燃料ガスの流量を調整するための第1流量調節弁7、第2流量調節弁8がそれぞれ設けられている。第1燃料流路5と第2燃料流路6とは、その上流において1本の燃料流路から分岐しており、分岐前の燃料流路には圧調弁9が設けられている。第1流量調節弁7、第2流量調節弁8の開度は、ガスタービン制御装置10により制御される。
ガスタービン制御装置10は、上述した第1流量調節弁7および第2流量調節弁8の開度を制御するほか、ガスタービン3の出力に応じて、燃焼器2への燃料供給に用いるノズル群A、Bを切り替える制御などを行う。なお、ガスタービン制御装置10による制御の詳細については後述する。
このようなガスタービン発電装置1においては、燃焼器2に対して圧縮機4から圧縮された空気が供給されるとともに、ノズル群A、Bなどから燃料ガスが供給される。燃焼器2は、供給された圧縮空気と燃料ガスとを混合して燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスをガスタービン3に供給する。これにより、ガスタービン3は、燃焼ガスが膨張する際のエネルギーで回転させられ、この動力が発電機(図示略)に伝えられることにより発電が行われる。
次に、ガスタービン制御装置10による制御のうち、ノズル群を切り替える際における燃料流量制御について図3を参照して説明する。
図3には、本実施形態にかかるノズル群を切り替える際における燃料流量制御の概要が示されている。
図3に示されるように、ガスタービン制御装置10は、モード信号32により各ノズル群のうちいずれかのノズル群、あるいはノズル群の組み合わせを指定し、それに基づきガスタービン全体に対する燃料流量の指令であるCSO(燃料制御信号)31から燃料分配を決定する。これにより、ノズル群Aに対する燃料供給指令である第1燃料供給指令値MACSOと、ノズル群Bに対する燃料供給指令である第2燃料供給指令値MBCSOが設定される。
ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第1燃料供給指令値MACSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Aの燃料流量に換算する。
次に、ノズル群Aの1本あたりの燃焼器2に供給される燃料流量および空気流量とから燃空比を算出する。ノズル群Aの燃空比は以下の式(1)で表される。
Figure 2014114794
(1)式において、Gfはノズル群Aの燃料流量、Nはノズル群Aのノズル20の本数、Gは内筒空気流量、Nはノズル群Bのノズル20の本数である。
内筒空気流量は、IGV開度、大気温度および大気圧力などから算出する。また燃焼器バイパス弁を用いる場合は、内筒空気流量の算出にバイパス流量比を用いてもよい。
また燃料流量は、流量調節弁、流量調節弁差圧および燃料温度から算出する。
上述したノズル群Aの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第1燃料供給指令値MACSOに除算し補正する。具体的には、燃焼効率が低い場合は燃料流量が多くなるように、燃焼効率が高い場合は燃料流量が少なくなるように制御される。これにより、ノズル群を切り替える際の過渡期においてノズル20の燃焼効率が変化した場合であっても各ノズル20の熱出力が略一定となるように制御される。
同様に、ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第2燃料供給指令値MBCSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Bの燃料流量に換算する。
次に、ノズル群Bの1本あたりの燃焼器2に供給される燃料流量および空気流量とから燃空比を算出する。ノズル群Bの燃空比は以下の式(2)で表される。
Figure 2014114794
(2)式において、Gfはノズル群Bの燃料流量、Nはノズル群Bのノズル20の本数、Gは内筒空気流量、Nはノズル群Aのノズル20の本数である。
上述したノズル群Bの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第2燃料供給指令値MBCSOに除算し補正する。
この補正された第1燃料供給指令値MACSO、第2燃料供給指令値MBCSOと、燃料温度、流量調節弁差圧からCv値をCv演算部34において算出し、このCv値と弁開度の比率に応じて第1流量調節弁7(図1参照)、第2流量調節弁8(図1参照)がそれぞれ調節されることにより、燃焼器2における燃焼効率の低下を抑制することが可能となる。またこの補正はノズル群を切り替える前の所定期間から補正を実施しておいてもよく、この場合ノズル群切替時においての時間遅れを無くすことができる。さらに言えば、ノズル群を切り替える際の過渡期においてのみ補正を行うのではなく、常に補正を行うこととしてもよい。
以上、説明してきたように、本実施形態に係るガスタービン制御装置10およびガスタービン制御方法によれば、燃料流量指令を各ノズル群の1本あたりの燃料流量および空気流量(例えば燃空比)に基づいた燃焼効率により補正を行うため、ノズル群を切り替える際に、ノズル20毎にきめ細かく燃料流量を適正化することができる。これにより、ガスタービン3の出力変動を低減することができる。また、燃料流量および空気流量に基づいて燃焼効率を算出して推定するため、計測遅れの影響を排除でき、燃料流量の補正の応答性が向上する。
図8は、図7に示した参考例としてのガスタービン制御装置10におけるノズル群を切り替える際のガスタービンの出力を示した図であり、横軸は時間、縦軸はガスタービンの出力を表している。また、点線はガスタービンの出力設定値、棒線は実際のガスタービンの出力値を表す。また図9は、図7に示した参考例としてのガスタービン制御装置10におけるノズル群を切り替える際のノズル群Aの燃料流量、ノズル群Bの燃料流量、および燃焼器2に供給される全体の燃料流量を示した図であり、横軸は時間、縦軸は燃料流量を表している。
図8、図9によれば、ノズル群Aからノズル群Bへ切り替える際の過渡期において、ガスタービンの出力はまず減少、その後増加と著しく変動し、切り替えの完了期において設定値に近づくことがわかる。
これに対し、図10は、第1実施形態にかかるガスタービン制御装置10において補正を行った場合のノズル群を切り替える際のガスタービン3の出力を示した図であり、横軸は時間、縦軸はガスタービン3の出力を表している。また、点線はガスタービン3の出力設定値、棒線は実際のガスタービン3の出力値を表す。また図11は、第1実施形態にかかるガスタービン制御装置10において補正を行った場合のノズル群を切り替える際のノズル群Aの燃料流量、ノズル群Bの燃料流量、および燃焼器2に供給される全体の燃料流量を示した図であり、横軸は時間、縦軸は燃料流量を表している。
図10、図11によれば、ノズル群Aからノズル群Bへ切り替える際の過渡期において、ノズル群Aの燃料流量の減少が燃焼効率に基づいた補正により抑制されるため、ノズル群Aの燃料流量は増加し、ノズル群Bの燃料流量の増加が燃焼効率に基づいた補正により促進されるため、ノズル群Bの燃料流量は増加する。すなわち、全体の燃料流量は増加する。この補正により、ガスタービン3の出力の変動は抑制され、設定値に近い値を取ることがわかる。
これらの図、特に図8と図10に示されるように、ノズル群を切り替える際において燃料流量の補正を行うことにより、ガスタービン3の出力変動が低減されたことがわかる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
上記した第1実施形態では燃料流量の補正にノズル1本あたりの燃空比に基づいた燃焼効率を設定したが、本実施形態では、燃料流量の補正にノズル1本あたりの火炎温度に基づいた燃焼効率を設定するものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図4には、本実施形態にかかるノズル群を切り替える際における燃料流量制御の概要が示されている。
ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第1燃料供給指令値MACSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Aの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Aの1本あたりの火炎温度を算出する。ノズル群Aの火炎温度は、上述したノズル群Aのノズル1本あたりの燃空比、車室圧力、車室温度、燃料温度を入力値として算出する。このノズル群Aの1本あたりの火炎温度に基づき、あらかじめ得られている火炎温度と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第1燃料供給指令値MACSOに除算し補正する。
同様に、ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第2燃料供給指令値MBCSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Bの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Bの1本あたりの火炎温度を算出する。ノズル群Bの火炎温度は、上述したノズル群Bのノズル1本あたりの燃空比、車室圧力、車室温度、燃料温度を入力値として算出する。このノズル群Bの火炎温度に基づき、あらかじめ得られている火炎温度と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第2燃料供給指令値MBCSOに除算し補正する。
この補正された第1燃料供給指令値MACSO、第2燃料供給指令値MBCSOと、燃料温度、流量調節弁差圧からCv値を算出し、このCv値と弁開度の比率に応じて第1流量調節弁7(図1参照)、第2流量調節弁8(図1参照)がそれぞれ調節されることにより、燃焼器2における燃焼効率の低下を抑制することが可能となる。
以上、説明してきたように、本実施形態にかかるガスタービン制御装置10およびガスタービン制御方法によれば、燃料流量指令を火炎温度に基づいた燃焼効率により補正を行うため、ノズル群を切り替える際に、燃焼流量を適正化することができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。
上記した第1実施形態では燃料流量の補正にノズル1本あたりの燃空比に基づいた燃焼効率を設定したが、本実施形態では、これに加えて燃料流量指令に上限値及び/又は下限値を設定するものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図5には、本実施形態にかかるノズル群を切り替える際における燃料流量制御の概要が示されている。
ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第1燃料供給指令値MACSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Aの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Aの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第1燃料供給指令値MACSOに除算し補正する。
この補正された第1燃料供給指令値MACSOについて、上限値及び/又は下限値を設定する。上限値及び/又は下限値をこえる場合、上下限リミッタ71は第1燃料供給指令値MACSOを上限値及び/又は下限値に制限する。
同様に、ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第2燃料供給指令値MBCSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Bの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Bの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第2燃料供給指令値MBCSOに除算し補正する。
この補正された第2燃料供給指令値MBCSOについて、上限値及び/又は下限値を設定する。上限値及び/又は下限値をこえる場合、上下限リミッタ71は第2燃料供給指令値MBCSOを上限値及び/又は下限値に制限する。
以上、説明してきたように、本実施形態にかかるガスタービン制御装置10およびガスタービン制御方法によれば、燃料流量指令の上限値及び/又は下限値を設定し燃料流量を制限するため、たとえば燃焼効率が極小の場合に燃料流量指令が過大になることがなく、過度の燃料投入を回避できる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について、図6を用いて説明する。
上記した第1実施形態では燃料流量の補正にノズル1本あたりの燃空比に基づいた燃焼効率を設定したが、本実施形態では、これに加えて計測した燃料カロリに基づいて燃料流量指令に補正を設定するものである。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図6には、本実施形態にかかるノズル群を切り替える際における燃料流量制御の概要が示されている。
ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第1燃料供給指令値MACSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Aの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Aの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第1燃料供給指令値MACSOに除算し補正する。
この補正された第1燃料供給指令値MACSOに対し、燃料カロリの変動を計測し、その計測値を用いて補正する。
同様に、ガスタービン制御装置10は、ノズル群を切り替える際の過渡期において、第2燃料供給指令値MBCSOについて、あらかじめ得られているCSOと燃料流量との関係(例えばマップ)から、ノズル群Bの燃料流量に換算する。次に、ノズル群Bの1本あたりの燃空比に基づき、あらかじめ得られている燃空比と燃焼効率との関係(例えばマップ)から燃焼効率を算出し、第2燃料供給指令値MBCSOに除算し補正する。
この補正された第2燃料供給指令値MBCSOに対し、燃料カロリの変動を計測し、その計測値を用いて補正する。
以上、説明してきたように、本実施形態にかかるガスタービン制御装置10およびガスタービン制御方法によれば、燃料制御信号に対し、燃料カロリ計測値に基づいた補正を行うため、負荷運転中のカロリ変動に対し負荷制御に頼ることなくカロリ補正ができる。すなわち、負荷に対する追従性が向上し、ガスタービン3の出力変動を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
たとえば、上述した各実施形態においては、ノズル群Aとノズル群Bとの2つのノズル群を有し、これらを切り替えることについて説明したが、ノズル群は2以上設けられていてもよい。また上述した各実施形態においては、ノズル本数は8本としたが、これ以外の異なる本数でもよい。
1 ガスタービン発電装置
2 燃焼器
3 ガスタービン
4 圧縮機
5 第1燃料流路
6 第2燃料流路
7 第1流量調節弁
8 第2流量調節弁
9 圧調弁
10 ガスタービン制御装置
20 ノズル(メインノズル)
31 CSO(燃料制御信号)
32 モード信号
34 Cv演算部
71 上下限リミッタ

Claims (5)

  1. 燃焼器へ燃料ガスを供給する複数のメインノズルを備え、これら複数のメインノズルが複数のノズル群に分けられ、運転状態に応じて燃焼時に使用する前記ノズル群を切り替えるガスタービン制御装置であって、
    前記ノズル群を切り替える際に、各前記ノズル群への燃料流量指令が前記メインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正されることを特徴とするガスタービン制御装置。
  2. 各前記ノズル群への前記燃料流量指令は、前記燃焼器内の火炎温度に基づいて算出される燃焼効率により補正される請求項1に記載のガスタービン制御装置。
  3. 前記燃料流量指令には、上限値及び/又は下限値が設定されている請求項1または2に記載のガスタービン制御装置。
  4. 前記燃料流量指令は、燃料カロリ計測値に基づいて補正される請求項1から3のいずれかに記載のガスタービン制御装置。
  5. 燃焼器へ燃料ガスを供給する複数のメインノズルを備え、これら複数のメインノズルが複数のノズル群に分けられ、運転状態に応じて燃焼時に使用する前記ノズル群を切り替えるガスタービン制御方法であって、
    前記ノズル群を切り替える際に、各前記ノズル群への燃料流量指令が前記メインノズル1本あたりの燃料流量および空気流量に基づいて算出される燃焼効率により補正されることを特徴とするガスタービン制御方法。
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