JP2014114218A - 身体貼付用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ塩類の水溶性又は水易分散性の重合体を多価金属化合物で架橋した重合体ゲルを含有する含水ゲルシート層が2層以上直接積層されてなり、各含水ゲルシート層における前記重合体成分の含有率が身体と反対側の最外層の含水ゲルシート層より身体に接触する最内層の含水ゲルシート層が高く、各含水ゲルシート層における前記アルミニウム化合物の含有率は前記最内層の含水ゲルシート層より前記最外層の含水ゲルシート層が高いことを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
離型性保護シート面に、脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ塩類の水溶性又は水易分散性の重合体と架橋剤としての多価金属化合物を含有する含水ゲル形成塗工液を塗工し架橋反応を進行させることにより、前記重合体成分の含有率が身体に接する最内層の含水ゲルシート層より低く且つ多価金属化合物の含有率が該最内層の含水ゲルシート層よりも高い最外層の含水ゲルシート層を形成して担持させる工程と、
前記離型性保護シートに担持させた最外層の含水ゲルシート層面に、該最外層の含水ゲルシート層よりも前記重合体成分の含有率が高く且つ多価金属化合物の含有率が前記最外層の含水ゲルシート層より低い含水ゲルシート層を身体に接する最内層の含水ゲルシート層として有している一層又は複数層の含水ゲルシート層を積層形成する工程とを有していることを特徴とする身体貼付用シートの製造方法。
さらに本発明の身体貼付用シートは、必ずしも透明である必要はなく着色シートとすることや、ゲル層間に薄片を挟むことによって意匠性、装飾性も優れたものとすることも出来る。
使用できる重合体は、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸を構成単位として含む合成高分子材料であり、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、カルボキシビニルポリマーなどがその例である。これらの高分子材料は、各含水ゲルシート層中に1〜75質量%含まれていることが必要であり、2〜30質量%含まれていることが好ましく、3〜15質量%含まれていることが特に好ましい。
また、水分は各ゲルシート層中に25〜80質量%含まれていることが必要であり、50〜75質量%含まれていることが好ましい。25質量%未満では「含水ゲルシート」としての機能が不十分となる場合があり、80質量%を超えて含水量が多くなると、ベタつき感が強くなり過ぎる傾向がある。
上記のように前記重合体成分の含有量を調整することと、後記する架橋剤の使用方法の工夫、さらには製造時の架橋促進処理方法の工夫等の組み合わせにより、最内層を身体面に対して所望の粘着性を有する含水ゲルシート層とすることが可能である。
マグネシウム化合物としては、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイトなどを挙げることができる。また、これらの多価金属化合物の複数を含有させて用いても良い。
このような架橋剤の含有量を調整することと、前記重合体成分の含有量の調整、及び製造時の架橋促進処理方法の工夫等の組み合わせにより、最外層を所望の粘着性の低い含水ゲルシート層とすることが可能である。
(1)合成樹脂性の薄い支持フィルム、例えばエンボス加工したポリプロピレンフィルムに最外層の含水ゲルシート層となる含水ゲル組成物からなる塗工液を塗布し、塗工層面に例えばエンボス加工したポリプロピレンフィルムからなる保護フィルムを貼付して保護する。
(2)含水ゲル組成物からなる塗工液を塗布した支持フィルムを一回巻き取り、それを一定温度(20℃から40℃が好ましい)に調温した環境で3時間以上、望ましくは12時間以上保持し、脂肪族カルボン酸を主な構成単位とする高分子化合物とアルミニウム化合物を含有する架橋剤間の架橋反応を促進させる。この架橋反応により、前記含水ゲル組成物からなる塗工液に含まれる水分量をそのまま維持している状態で前記支持フィルムと易剥離性に支持されており、引き続く内層の含水ゲルシート層を積層形成する塗工液を塗布できるような物理的強度を持ち、かつ積層される内層ゲルシート層とは強固に接着しながら、前記支持フィルムを引き剥がした露出面が衣服などと強く接着することがない適度な粘着性を持つ最外層の含水ゲルシート層を形成する。
(3)上記のようにして形成した支持フィルム上の最外層の含水ゲルシート層の表面から前記保護フィルムを剥離除去し、その露出面に、身体に接触して使用される最内層の含水ゲルシート層を形成する塗工液を塗布し、形成した最内層の含水ゲルシート層の表面保護のために合成樹脂性の薄い保護フィルム、例えばエンボス加工したポリプロピレンフィルムを最内層の含水ゲルシート層の表面に重ね、それを一定温度(20℃から40℃が好ましい)に調温した環境で所定時間保持し、脂肪族カルボン酸を主な構成単位とする高分子化合物とアルミニウム化合物を含有する架橋剤間の架橋反応を促進させて最内層含水ゲルシート層を積層した2層構造の含水ゲルシート層を形成する。
(4)その後、必要に応じて、追加の架橋反応のための調温環境下での保管、あるいは、必要な形状に加工するなどの工程を経て、2層積層構造の含水ゲルシート製品を完成させる。
(5)3層以上の積層構造の含水ゲルシートを形成する場合は、基本的には、上記(2)の工程後、(3)の工程で、内層のゲルシート層を形成させ、必要に応じて前記(2)の架橋処理を行い、(3)の工程でさらにその内層シート面に最内層の含水ゲルシート層を形成し、(4)の工程を経て多層の含水ゲルシート製品を完成させる。
そのような水溶性の成分としては、例えば、エタノールなどの低級アルコール類、動植物などを水(加温する場合やエタノールなどの従属的溶媒を混合する場合も含む)で抽出した抽出液、例えばユーカリエキスなどが挙げられる。
本発明の多層含水ゲルシートの最大の特徴は、上記のような工程で製造されることにより、身体に貼付時に、身体に接着する最内層の含水ゲルシート層の身体に対する粘着力が十分に強く、身体より遠い最外層の含水ゲルシート層は衣類などと接触しても粘着性が弱いため、身体に貼付している多層ゲルシート全体が衣服の着用持であっても剥がれることがない点である。
本発明において、「最外層の含水ゲルシート層」の「標準布に対する最大粘着力」の数値と、「最内層の含水ゲルシート層」の「人肌モデルウレタン材料に対する粘着力」の数値は、以下の測定方法にしたがって得られる数値を意味する。
「標準布」として、「一般社団法人繊維評価技術協議会」から標準品として入手できる「抗菌性試験用標準布」を用いる。
測定器として、英弘精機株式会社より市販されている、英国 Stable Micro Systems社製の「テクスチャー−アナライザー TA.XT Plus」に 「引き剥がし応力」の測定用の治具をセットして使用する。
上記「抗菌性試験用標準布」を直径3cmの円形に切り出し(面積は7cm2)、「引き剥がし応力評価」のモードに設定した「テクスチャー−アナライザー TA.XT Plus」に設置している同じ直径の円柱状プローブの底面に貼付し、この円柱状プローブの底の「抗菌性試験用標準布」の面を被試験含水ゲルシートの最外層含水ゲルシート層の表面に10g重の加重で10秒間押し付け、その後、1mm/秒で引き剥がしを行ったときの最大剥離応力を測定し、この測定値を最外層含水ゲルシート層の「標準布」に対する粘着力の値とする。
この値が300g/7cm2以下の時、好ましくは250g/7cm2以下の時に含水ゲルシート層は衣服に対して粘着性が低いものと判定した。
「人肌モデルウレタン材料」として、株式会社ビューラックス製の「人工皮膚モデルシートバイオスキンプレート」(非特許文献1: 「Fragrance Journal」 臨時増刊 No21,pp106(2009))を用いる。
測定器として、英弘精機株式会社より市販されている、英国 Stable Micro Systems社製の「テクスチャー−アナライザー TA.XT Plus」を「引き剥がし応力評価」のモードに設定したものを使用した。
上記「人工皮膚モデルシートバイオスキンプレート」を直径3cmの円形に切り出し(面積は7cm2)、「引き剥がし応力評価」のモードに設定した「TA.XT Plus」に設置している同じ直径の円柱状プローブの底面に貼付し、この円柱状プローブの底の「人工皮膚モデルシートバイオスキンプレート」の面を被試験含水ゲルシートの最内層含水ゲルシート層の表面に200g重の加重で10秒間接触させ、その後、1mm/秒で引き剥がしを行ったときの最大剥離応力を測定し、この測定値を最内層含水ゲルシート層の「人肌モデルウレタン材料」に対する粘着力の値とする。
本発明の多層含水ゲルシートからなる身体貼付用シートが実際に使用されるとき、最内層含水ゲルシート層は人肌に相当の押し付け圧力で貼着されること、また、一度に比較的大面積に貼着することが通常の使用法であるとの見解から、測定条件を上記のように設定した。
この値が400g/7cm2(直径3cmの円形シートの面積)以上の時、好ましくは500g/7cm2以上の時に、多層含水ゲルシートの最内層含水ゲルシート層は、「人工皮膚モデルシートバイオスキンプレート」に対して十分に高い粘着力を持つものと判定した。
製造した2層ゲルシートを被験者の二の腕に半そでシャツが触れるように貼り、数時間日常動作をして、多層含水ゲルシートが身体面から剥がれるかどうかを観察した。
<最外層含水ゲルシート層>
(最外層含水ゲルシート層形成用塗工液の調製)
表1に示す組成の最外層含水ゲルシート層形成用の塗工液を調製した。
厚さ40ミクロンのエンボス加工処理したポリプロピレンフィルムからなる支持シート上に上記最外層含水ゲルシート層用の塗工液を、展膏機を使用して厚さ1mmとなるように展膏した。展膏後、含水ゲルシート層面の保護のため厚さ40ミクロンのエンボス加工処理したポリプロピレンフィルムを保護シートとして含水ゲルシート層の表面に貼付した。
上記の最外層含水ゲルシート層を形成した積層シートを巻き取り、その巻取りを温度25℃に調整した環境下に12時間保管し、含水ゲルシート層におけるポリアクリル酸とアルミニウム化合物の架橋反応を促進させた。その後、前記巻取りを調温環境から取り出し、適切な大きさに切断して、最外層含水ゲルシートサンプルを得た。
(最内層含水ゲルシート層用塗工液の調製)
表2に示す組成の最内層含水ゲルシート層用の塗工液を調製した。
前記の最外層含水ゲルシートサンプルから、保護シートとして貼付した厚さ40ミクロンのエンボス加工処理したポリプロピレンフィルムを剥がし、露出した最外層含水ゲルシート層表面に、表2の組成の最内層含水ゲルシート層形成用の塗工液を展膏機を使用して厚さ約1mmとなるように展膏した。展膏後、形成した最内層含水ゲルシート層の表面に保護シートとして厚さ40ミクロンのエンボス加工処理したポリプロピレンフィルムを貼付した。
上記の最内層ゲルシート層を積層した2層構造の含水ゲルシート層を有する積層シートを巻き取り、その巻取りを温度25℃に調整した環境下に12時間保管し、ポリアクリル酸とアルミニウム化合物の架橋反応を促進させた。その後、該巻取りを調温環境から取り出し、適切な大きさに切断して、2層構造の含水ゲルシートサンプルを得た。
(最外層含水ゲルシート層の「標準布に対する粘着力」の評価)
標準布のサンプルとしては、「一般社団法人繊維評価技術協議会」から標準品として入手できる「抗菌性試験用標準布」を用いた。
本標準布サンプルを直径3センチメートルの円形に切り出し(面積は7cm2)、これを円柱状プローブの同直径のシリンダー底に貼付し、このシリンダー底の布面を、前記2層構造の含水ゲルシートサンプルの最外層含水ゲルシート側の支持シートを剥離して露出させた最外層含水ゲルシート面に10g重の加重で10秒間接触させ、その後、1mm/秒で引き剥がしを行ったときの最大剥離応力を測定し、この値を最外層含水ゲルシートの衣類に対する粘着力の値とした。
株式会社ビューラックス製の人工皮膚モデルシートバイオスキンプレート(非特許文献1)を用いた。
上記バイオスキンプレートを直径3cmの円形に切り出し、これを円柱状プローブの同直径のシリンダー底に貼付し、このシリンダー底のバイオスキンプレート面を、前記2層構造の含水ゲルシートサンプルの最内層含水ゲルシート側の保護シートを剥離して露出させた最内層含水ゲルシート面に200g重の加重で10秒間接触させ、その後、1mm/秒で引き剥がしを行ったときの最大剥離応力を測定し、この値を最内層含水ゲルシート層の皮膚に対する粘着力の値とした。それぞれの測定値を表9に示す。
製造した多層含水ゲルシートを被験者の二の腕に半そでシャツが触れるように貼り、数時間日常動作をして、含水ゲルシートのはがれを観察した。結果を表9に示す。
実施例1において、最外層含水ゲルシート層形成用塗工液及び最内層含水ゲルシート層形成用塗工液として、表1及び表2の組成の塗工液の代わりに、それぞれ表3及び表4の組成の塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして2層構造の含水ゲルシートサンプルを得た。この含水ゲルシートサンプルを用い、実施例1と同様に含水ゲルシートの粘着力の評価を行った。結果を表9に示す。
実施例1において、最外層含水ゲルシート層形成用塗工液及び最内層含水ゲルシート層形成用塗工液として、表1及び表2の組成の塗工液の代わりにそれぞれ表5及び表6に記載の組成の塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして2層構造の含水ゲルシートを得た。この含水ゲルシートを用い、実施例1と同様に含水ゲルシート層の粘着性の評価を行った。結果を表9に示す。
実施例1において、最内層含水ゲルシートの厚さが2mmになるように、実施例1記載の最内層含水ゲルシート層形成用塗工液を展膏した以外は、実施例1と同様にして2層構造の多層含水ゲルシートを得た。この含水ゲルシートを用い、実施例1と同様にして含水ゲルシートの粘着性の評価を行った。結果を表9に示す。
実施例1において、最外層含水ゲルシート層形成用塗工液を塗工し、架橋処理を行った後、表7に記載の塗工液を塗布し、その後、塗工シートを巻き取り、その巻取りを温度25℃に調整した環境下に12時間保管し、ポリアクリル酸とアルミニウム化合物の架橋反応を促進させ、その後、表2に記載の組成の最内層ゲルシート層形成用塗工液を塗布し、3層構造の多層含水ゲルシートを得た。この含水ゲルシートを用い、実施例1と同様にして含水ゲルシートの粘着性の評価を行った。結果を表9に示す。
実施例1において、最外層含水ゲルシート層形成用塗工液を塗工し、調温後、最内層含水ゲルシート層形成用塗工液の塗工する前に、最外層含水ゲルシートの表面に、乾燥させた桜の花びらを散布し、その後、最内層含水ゲルシート層形成用塗工液を塗工した以外は実施例1と同様にして2層構造の含水ゲルシートを製造した。完成した含水ゲルシートは、ゲルシート内にきれいな花びらが浮いているような状態で、大変意匠性の高いものであった。
実施例1において、表2に記載の最内層含水ゲルシート層形成用塗工液処方の代わりに、表8に記載の組成の最内層含水ゲルシート層用塗工液を用いた以外は、実施例1と同様にして2層構造の含水ゲルシートを得た。この含水ゲルシートを用い、実施例1記載の多層含水ゲルシートと同様の粘着性の評価を行った。結果を表9に示す。
実施例1において、外層含水ゲルシートを塗工形成した後、調温架橋促進工程を行わず、1時間以内に内層含水ゲルシートを実施例1と同様に塗工形成しようと試みたが、内層含水ゲル展膏層を安定に製造することが出来なかったため、2層ゲルシートの製造を断念した。
実施例1−5から、本発明による2層又はそれ以上の層からなる含水ゲルシートは、肌に対する十分な粘着性を持ちながら、反対側は含水ゲルシート面が露出しているにもかかわらず、服などに触れても布に対する粘着性が低く、そのため含水ゲルシートは安定的に肌に貼付した状態が維持されていることがわかる。また、実施例6より、2層構造の含水ゲルシートの間に意匠性の高い材料を挟み込むことが出来ることがわかり、これによりこれらゲルシートの商品に付加価値が与えられる。
一方、本発明の範囲から外れる処方を用いた比較例1の場合は、肌側の最内層含水ゲルシートの粘着性が小さくなり、肌に対する貼付状態を安定に維持することができない。また、最外層含水ゲルシートの硬化工程を行わなかった比較例2では、その上に内層含水ゲルシート層を形成することが出来ず、2層構造の含水ゲルシートを得ることが出来なかった。このように、本発明の効果は、実施例、比較例から明らかである。
Claims (13)
- 脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ塩類の水溶性又は水易分散性の重合体を多価金属化合物で架橋した重合体ゲルを含有する含水ゲルシート層が2層以上直接積層されてなる身体貼付用シートであって、各含水ゲルシート層における前記重合体成分の含有率が身体と反対側の最外層の含水ゲルシート層より身体に接触する最内層の含水ゲルシート層が高く、各含水ゲルシート層における前記多価金属化合物の含有率は前記最内層の含水ゲルシート層より前記最外層の含水ゲルシート層が高いことを特徴とする身体貼付用シート。
- 前記最内層の含水ゲルシート層100質量部当たりの前記重合体成分の含有量が5〜70質量部で、多価金属化合物の含有量が0.01〜0.75質量部であり、前記最外層の含水ゲルシート層100質量部当たりの前記重合体成分の含有量は3〜25質量部で、多価金属化合物の含有量は0.08〜6質量部であることを特徴とする請求項1に記載の身体貼付用シート。
- 前記多価金属化合物がアルミニウム化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の身体貼付用シート。
- 前記最外層の含水ゲルシート層の標準布に対する最大粘着力が300g/7cm2以下であり、かつ前記最内層の含水ゲルシート層の人肌モデルウレタン材料に対する粘着力が400g/7cm2以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記最外層の含水ゲルシート層と前記最内層の含水ゲルシート層を有する2層以上の含水ゲルシート層のいずれかの層間に、薄片状の装飾用材料が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記最外層の含水ゲルシート層と前記最内層の含水ゲルシート層の2層の含水ゲルシート層のみよりなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記最内層の含水ゲルシート層と前記最外層の含水ゲルシート層の両シート層表面の少なくとも一方の面に離型性保護シートが貼着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記各含水ゲルシート層のうち、少なくとも前記最内層の含水ゲルシート層が、清涼剤、シップ剤、経皮吸収薬剤、化粧料、香料、紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも1種を含有する層よりなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ塩類の水溶性又は水易分散性の重合体は、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸及びそれらのアルカリ塩から選ばれる不飽和脂肪族カルボン酸類の重合体からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記アルミニウム化合物が、アルミニウムの水酸化物、無機酸塩、有機酸塩、錯塩キレート化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の身体貼付用シート。
- 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載の身体貼付用シートを製造する方法であって、離型性保護シート面に、脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ塩類の水溶性又は水易分散性の重合体と架橋剤としての多価金属化合物を含有する含水ゲル形成塗工液を塗工し架橋反応を進行させることにより、前記重合体成分の含有率が身体に接する最内層の含水ゲルシート層より低く且つ多価金属化合物の含有率が該最内層の含水ゲルシート層よりも高い最外層の含水ゲルシート層を形成して担持させる工程と、
前記離型性保護シートに担持させた最外層の含水ゲルシート層面に、該最外層の含水ゲルシート層よりも前記重合体成分の含有率が高く且つ多価金属化合物の含有率が前記最外層の含水ゲルシート層より低い含水ゲルシート層を身体に接する最内層の含水ゲルシート層として有している一層又は複数層の含水ゲルシート層を積層形成する工程とを有していることを特徴とする身体貼付用シートの製造方法。 - 前記最内層の含水ゲルシート層100質量部当たりの前記高分子材料の含有量が5〜70質量部で、多価金属化合物の含有量が0.01〜0.75質量部であり、前記最外層の含水ゲルシート層100質量部当たりの前記重合体成分の含有量は3〜25質量部で、多価金属化合物の含有量は0.08〜6質量部であることを特徴とする請求項1に記載の身体貼付用シートの製造方法。
- 前記最外層の含水ゲルシート層を形成する工程が、標準布に対する最大粘着力が300g/7cm2以下の含水ゲルシート層を形成する工程であり、前記身体に接する最内層の含水ゲルシート層を有している一層又は複数層の含水ゲルシート層を積層形成する工程における最内層の含水ゲルシート層を形成する工程が、人肌モデルウレタン材料に対する粘着力が400g/7cm2以上である含水ゲルシート層を形成する工程であることを特徴とする請求項11又は12に記載の身体貼付用シートの製造方法。
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