JP2014109239A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気流量が少ない場合に、排気浄化装置に対して排気を略均等に流入せることができるようにしつつ、排気流量が多くなった場合に、偏向部材による排圧の上昇を抑制できる、内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気浄化装置4は、酸化触媒7、DPF8、SCR触媒9及びアンモニア酸化触媒10を、上流側からこの順に備える。排気通路3は、酸化触媒7及びSCR触媒9の直前でU字状をなし、排気は、進路を180度変えて酸化触媒7、SCR触媒9に流入する。ここで、酸化触媒7、SCR触媒9を上流側に向け投影したときの排気通路3(U字状部31)の内壁への投影領域に、感温変形材料で形成される偏向部材21、21を配置する。偏向部材21、21は、排気通路3の曲りの外側に偏って流れる排気を中央寄りに偏向させるものであり、排気温度が高い場合には低い場合に比べて排気の流れの偏向(排気抵抗)を弱めるように変形する。
【選択図】図1
【解決手段】排気浄化装置4は、酸化触媒7、DPF8、SCR触媒9及びアンモニア酸化触媒10を、上流側からこの順に備える。排気通路3は、酸化触媒7及びSCR触媒9の直前でU字状をなし、排気は、進路を180度変えて酸化触媒7、SCR触媒9に流入する。ここで、酸化触媒7、SCR触媒9を上流側に向け投影したときの排気通路3(U字状部31)の内壁への投影領域に、感温変形材料で形成される偏向部材21、21を配置する。偏向部材21、21は、排気通路3の曲りの外側に偏って流れる排気を中央寄りに偏向させるものであり、排気温度が高い場合には低い場合に比べて排気の流れの偏向(排気抵抗)を弱めるように変形する。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の排気通路に介装される排気浄化装置に関する。
特許文献1には、触媒のケーシングに接続した入口パイプの開口端に流路変更板を溶接し、この流路変更板により排ガスの流路を変更することで、触媒の各部位への排ガス供給量の格差を縮小するようにした、排気浄化装置が開示されている。
ところで、排気流量が少ない場合に、触媒やフィルタなどの排気浄化装置における排気流れの偏りを減少させることができるように、偏向部材の角度などの偏向特性を設定すると、排気流量が多くなった場合に、偏向部材による排気の抵抗が増大して内燃機関の背圧を上昇させ、内燃機関の燃費性能を低下させる要因になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、排気流量が少ない場合に、排気浄化装置における排気流れの偏りを減少させつつ、排気流量が多くなった場合に、偏向部材による機関背圧の上昇を抑制できる、内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、排気浄化装置の横断面における排気の流れを分散させるように排気の流れを偏向する偏向部材を、内燃機関の排気通路に配置し、前記偏向部材は、排気温度に応じて変形する感温変形材料で形成され、排気温度が高い場合には低い場合に比べて排気の流れの偏向を弱めるように変形するようにした。
本発明によれば、排気流量が少なく排気の温度が低い場合には、偏向部材によって排気浄化装置の横断面における排気の流れを分散させる一方、排気流量が多くなって排気の温度が高くなると、偏向部材が変形して排気の偏向が弱められることで、偏向部材による排気抵抗が弱まり、排圧(内燃機関の背圧)の上昇を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、排気浄化装置を含む、エンジンの排気系を示す図である。
ディーゼルエンジン(内燃機関)1は、排気マニホールド2下流側の排気通路(排気管)3に、排気浄化装置4を備えている。
図1は、排気浄化装置を含む、エンジンの排気系を示す図である。
ディーゼルエンジン(内燃機関)1は、排気マニホールド2下流側の排気通路(排気管)3に、排気浄化装置4を備えている。
ディーゼルエンジン1は、排気浄化装置4を装備するため、上流側の第1ケーシング5aと、下流側の第2ケーシング5bと、これらのケーシング5a、5b間の連通路6とを備えている。
第1ケーシング5a内には、前段(上流側)にディーゼル酸化触媒(DOC;Diesel Oxidation Catalyst)7が収納され、後段(下流側)にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)8が収納されている。
第1ケーシング5a内には、前段(上流側)にディーゼル酸化触媒(DOC;Diesel Oxidation Catalyst)7が収納され、後段(下流側)にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)8が収納されている。
DPF8は、排気中の粒子状物質であるPM(Particulate Matter)を捕集するフィルタである。DPF8は、例えば、多孔質セラミックのハニカム構造の担体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、隣接する通路同士において上流側と下流側とが交互に封止された、ウォールフロータイプのフィルタである。
このウォールフロータイプのDPF8では、排気は、上流端が開口し下流端が封止された通路から流入し、通路壁(隔壁の気孔)を通って、上流端が封止され下流端が開口する通路へ流出し、この際に、排気中のPMが通路壁に捕集される。
このウォールフロータイプのDPF8では、排気は、上流端が開口し下流端が封止された通路から流入し、通路壁(隔壁の気孔)を通って、上流端が封止され下流端が開口する通路へ流出し、この際に、排気中のPMが通路壁に捕集される。
酸化触媒7は、排気中のNOを酸化させてNO2を生成し、このNO2を酸化剤としてDPF8に供給すると共に、酸化熱を発生させて下流側のDPF8を昇温する。
このようにDPF8の前段(上流側)に酸化触媒7を配置することにより、DPF8に捕集されたPMは、酸化触媒7から供給されたNO2と反応して酸化し、DPF8の連続再生が行われる。
このようにDPF8の前段(上流側)に酸化触媒7を配置することにより、DPF8に捕集されたPMは、酸化触媒7から供給されたNO2と反応して酸化し、DPF8の連続再生が行われる。
第2ケーシング5b内には、前段(上流側)にアンモニアを還元剤としてNOxを還元する機能を有するSCR触媒9が収納され、後段(下流側)にSCR触媒9から流出したアンモニアを酸化してN2とする酸化触媒としての機能を有するアンモニア酸化触媒10が収納されている。「SCR」は、Selective Catalytic Reductionの略語である。
また、第2ケーシング5b上流の連通路6には、SCR触媒9へ向けて、還元剤(アンモニア)の前駆体としての尿素水溶液(以下「尿素水」という)を噴射する尿素水噴射ノズル11が設けられている。
尿素水は、図示しない尿素水タンクから噴射量制御用の制御モジュール12を介してノズル11へ供給される。制御モジュール12は、マイクロコンピュータを内蔵する電子制御ユニット(ECU)50によって制御される。
尿素水は、図示しない尿素水タンクから噴射量制御用の制御モジュール12を介してノズル11へ供給される。制御モジュール12は、マイクロコンピュータを内蔵する電子制御ユニット(ECU)50によって制御される。
尿素水噴射ノズル11から噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、係るアンモニアはSCR触媒9に吸着される。SCR触媒9では、吸着したアンモニアを還元剤として、NOxとアンモニア(NH3)とを選択的に還元反応させ、NOxを水(H2O)と窒素(N2)とに転換して浄化する。
上記のSCR触媒9と尿素水噴射ノズル11とでNOx還元装置が構成される。
上記のSCR触媒9と尿素水噴射ノズル11とでNOx還元装置が構成される。
また、酸化触媒7の上流側及びSCR触媒9の上流側の排気通路3には、排気の流れを偏向して、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面(排気の流れ方向に直交する断面)における排気の流れの偏りを減少させるための偏向部材21,21を配置してある。
尚、偏向部材21を、酸化触媒7の上流側とSCR触媒9の上流側とのいずれか一方に設けることができる。
尚、偏向部材21を、酸化触媒7の上流側とSCR触媒9の上流側とのいずれか一方に設けることができる。
本実施形態の排気浄化装置4では、酸化触媒7とDPF8とが同一直線上に配置され、SCR触媒9とアンモニア酸化触媒10とが同一直線上に配置され、酸化触媒7及びDPF8が、SCR触媒9及びアンモニア酸化触媒10に対して略平行に並んで配置され、かつ、酸化触媒7とDPF8における排気の流れ方向と、SCR触媒9とアンモニア酸化触媒10における排気の流れ方向とが同じに設定され、DPF8を通過した排気は、進路を180度変えて進んだ後、再度進路を180度変えてSCR触媒9に流入するように、排気通路3を設けてある。
更に、排気マニホールド2の出口においては、酸化触媒7とDPF8における排気の流れ方向とは逆方向に向けて排気が流れた後、進路を180度変えて酸化触媒7に流入するように排気通路3を設けてある。
即ち、酸化触媒7及びSCR触媒9の直前で、排気通路3は屈曲してU字状をなし、排気は、進路を180度変えて酸化触媒7及びSCR触媒9に流入するように構成されている。
即ち、酸化触媒7及びSCR触媒9の直前で、排気通路3は屈曲してU字状をなし、排気は、進路を180度変えて酸化触媒7及びSCR触媒9に流入するように構成されている。
ここで、排気の流量が少ない場合、排気は、図2に示すように、排気の進路を180度変えるU字状部(屈曲部)31の曲りの外側31aに偏って流れる、つまり、曲りの内側31bを流れる排気流量よりも曲りの外側31aを流れる排気流量が多くなる傾向を示し、酸化触媒7及びSCR触媒9を流れる排気に偏りが発生し、引いては、DPF8及びアンモニア酸化触媒10でも排気の流れに偏りが発生することになる。
そこで、U字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる排気を、偏向部材21、21によって内側に向けて案内、偏向することで、排気の流れを排気通路3内に分散させ、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面(排気の流れ方向に直交する断面)における排気の流れの偏りを減少させる。
そこで、U字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる排気を、偏向部材21、21によって内側に向けて案内、偏向することで、排気の流れを排気通路3内に分散させ、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面(排気の流れ方向に直交する断面)における排気の流れの偏りを減少させる。
偏向部材21、21は、長方形の板材を長手方向の中央付近で折り曲げたような形に形成され、図3に示すように、折り曲げ部21aを境に、一方を、排気通路3の内壁に固定されるベース部21bとし、他方を、排気通路3内に突出する偏向部(フィン部)21cとする。
そして、偏向部材21、21は、酸化触媒7、SCR触媒9を上流側に向け投影したときの排気通路3(U字状部31)の内壁への投影領域、つまり、U字状部31の曲りの外側31aであって酸化触媒7、SCR触媒9の入口に向けて排気が進路を略90度変える部分に、ベース部21bが排気の流れの上流側、偏向部21cが下流側となるように、ベース部21bを排気通路3の内壁に重ねるようにして固定されている。
これにより、偏向部21cは、排気の流れの下流側に向けて徐々に排気通路3の内壁から離れるような傾斜を有することになる。
そして、偏向部材21、21は、酸化触媒7、SCR触媒9を上流側に向け投影したときの排気通路3(U字状部31)の内壁への投影領域、つまり、U字状部31の曲りの外側31aであって酸化触媒7、SCR触媒9の入口に向けて排気が進路を略90度変える部分に、ベース部21bが排気の流れの上流側、偏向部21cが下流側となるように、ベース部21bを排気通路3の内壁に重ねるようにして固定されている。
これにより、偏向部21cは、排気の流れの下流側に向けて徐々に排気通路3の内壁から離れるような傾斜を有することになる。
偏向部21cは、U字状部31の曲りの外側31aで、排気が流れる排気通路3内の空間に突出し、U字状部31の曲りの外側31aに沿って流れる排気を、内側に向けて案内、偏向する。
これにより、図4に示すように、排気がU字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる場合に、排気の流れを分散させることができ、以って、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面における排気の流れの偏りを減少させることができる。
これにより、図4に示すように、排気がU字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる場合に、排気の流れを分散させることができ、以って、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面における排気の流れの偏りを減少させることができる。
ここで、排気の流量が多い(排気温度が高い)場合には、偏向部材21、21による偏向を行わなくとも、酸化触媒7及びSCR触媒9の横断面における排気の流れの偏りは十分に小さくなる。従って、排気流量が多い場合、偏向部材21、21による偏向の効果は減少し、逆に、排気抵抗を増大させてしまうという不利益が大きくなってしまう。
一方、排気の流量が少ない(排気温度が低い)場合には、排気がU字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる傾向が強くなるため、偏向部材21、21によって排気の流れを分散させることの効果が大きく、また、排気抵抗は充分に小さく抑制できる。
一方、排気の流量が少ない(排気温度が低い)場合には、排気がU字状部31の曲りの外側31aに偏って流れる傾向が強くなるため、偏向部材21、21によって排気の流れを分散させることの効果が大きく、また、排気抵抗は充分に小さく抑制できる。
そこで、偏向部材21、21を、温度に応じて変形する感温変形材料で形成し、図4に示すように、排気温度に応じて偏向部21cと排気通路3の内壁(ベース部21b)とがなす角度(挟角)θ、つまり、偏向部21cの傾きが変化し、排気流量が多く排気の温度が高い場合には、排気流量が少なく排気温度が低い場合に比べて角度θが小さくなり、排気の偏向、換言すれば、排気抵抗が弱まるようにしてある。
これにより、排気流量が少ない場合(ディーゼルエンジン1の低負荷、低回転域で排気温度が低い場合)には、排気の流れの偏りを減少させて、酸化触媒7、DPF8、SCR触媒9及びアンモニア酸化触媒10の横断面における排気の流れの偏りを減少させ、排気浄化装置4において高い効率で排気を浄化させることができる。
また、排気流量が多い場合(ディーゼルエンジン1の高負荷、高回転域で排気温度が高い場合)には、偏向部材21、21による排気抵抗の増大を抑制して、ディーゼルエンジン1の背圧上昇による燃費性能の低下などを抑制できる。
これにより、排気流量が少ない場合(ディーゼルエンジン1の低負荷、低回転域で排気温度が低い場合)には、排気の流れの偏りを減少させて、酸化触媒7、DPF8、SCR触媒9及びアンモニア酸化触媒10の横断面における排気の流れの偏りを減少させ、排気浄化装置4において高い効率で排気を浄化させることができる。
また、排気流量が多い場合(ディーゼルエンジン1の高負荷、高回転域で排気温度が高い場合)には、偏向部材21、21による排気抵抗の増大を抑制して、ディーゼルエンジン1の背圧上昇による燃費性能の低下などを抑制できる。
偏向部材21、21の材料である感温変形材料としては、バイメタルや形状記憶合金など公知の感温変形材料を適宜用いることができ、温度と変形量(角度θ変化量)との相関は、低温域での排気流れの偏りを減少させつつ、高温域で排気抵抗の増大を抑制できるように適合させる。
ここで、偏向部材21、21を形状記憶合金で形成する場合、100℃以上の高温域で機能する高温形状記憶合金を用いる。係る高温形状記憶合金として、一例として、チタンTi−ニッケルNi−ジルコニウムZr−ニオブNb系合金や、チタンTi−タンタルTa系合金などを用いることができる。
ここで、偏向部材21、21を形状記憶合金で形成する場合、100℃以上の高温域で機能する高温形状記憶合金を用いる。係る高温形状記憶合金として、一例として、チタンTi−ニッケルNi−ジルコニウムZr−ニオブNb系合金や、チタンTi−タンタルTa系合金などを用いることができる。
尚、感温変形材料による変形では、偏向特性を細かく調整することが難しいので、例えば、図5(A)、(B)に示すように、偏向部21c(偏向フィン部)に複数の貫通孔21dを穿設し、貫通孔21dの配置領域、径、密度(間隔)、軸心方向などの設定によって、偏向特性の調整を行うことができる。例えば、偏向部21cのベース部21b寄りでは、貫通孔21dの径及び/又は単位面積当たりの孔数を先端側に比べて小さくすれば、排気通路3の内壁に沿って流れる排気を中心寄りに偏向させつつ、排気通路3の中心寄りを流れる排気が過剰に偏向されてしまうことを抑制できる。
また、複数の偏向部材21を同一箇所に並べて配置することができ、例えば、図6(A)、(B)に示す例では、2つの偏向部材211、212を排気通路3の周方向に並べて配置してある。図6(A)は、2つの偏向部材211、212が共に貫通孔21dを備えない例であり、図6(B)は、2つの偏向部材211、212が共に貫通孔21dを有する例である。
また、複数の偏向部材21を同一箇所に並べて配置することができ、例えば、図6(A)、(B)に示す例では、2つの偏向部材211、212を排気通路3の周方向に並べて配置してある。図6(A)は、2つの偏向部材211、212が共に貫通孔21dを備えない例であり、図6(B)は、2つの偏向部材211、212が共に貫通孔21dを有する例である。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、複数の偏向部材を排気の流れ方向の前後に隣接させて設けることができる。
また、偏向部材は、触媒(排気浄化装置)に対する流入排気の偏りを抑制するために用いることができる他、フィルタ(排気浄化装置)に対する流入排気の偏りを抑制するために用いることができる。
例えば、複数の偏向部材を排気の流れ方向の前後に隣接させて設けることができる。
また、偏向部材は、触媒(排気浄化装置)に対する流入排気の偏りを抑制するために用いることができる他、フィルタ(排気浄化装置)に対する流入排気の偏りを抑制するために用いることができる。
また、偏向部材は、実施形態に示したように、触媒やフィルタなどの排気浄化装置の上流に設けることで、下流側の排気浄化装置における排気の偏りを抑制できる他、排気浄化装置の下流側に設けることで、上流側の排気浄化装置における排気の偏りを抑制することが可能である。即ち、排気浄化装置の下流側であって排気が偏る側に偏向部材を設けることで、排気が偏る側の経路における排気抵抗が増し、排気流れの偏りを抑制することができる。
また、偏向部材が適用される排気系は、排気浄化装置の上流側で排気通路3が屈曲する排気系に限定されるものではなく、例えば、排気浄化装置の上流側で排気通路3がストレートに延びる排気系にも適用することが可能である。
排気浄化装置の上流側で排気通路がストレートに延びる排気系の場合であって、例えば、排気浄化装置(触媒やフィルタ)の軸心付近に排気が偏って流れる場合には、排気浄化装置の周辺部に向けて排気を偏向する偏向部材を設け、排気温度が高くなった場合には、係る偏向部材が変形して偏向(排気抵抗)が弱まるようにする。
排気浄化装置の上流側で排気通路がストレートに延びる排気系の場合であって、例えば、排気浄化装置(触媒やフィルタ)の軸心付近に排気が偏って流れる場合には、排気浄化装置の周辺部に向けて排気を偏向する偏向部材を設け、排気温度が高くなった場合には、係る偏向部材が変形して偏向(排気抵抗)が弱まるようにする。
また、排気温度に応じて変形する偏向部材と、変形しない偏向部材とを組み合わせて用いたり、排気温度に対する変形(角度変化)の特性が異なる複数の偏向部材を組み合わせて用いたりすることができる。
また、偏向部材を適用する内燃機関をディーゼルエンジン1に限定するものではなく、ガソリンエンジンなどへの適用が可能であり、ガソリンエンジンの場合も、三元触媒など排気浄化装置における排気の偏りを改善しつつ、排気抵抗の増大を抑制できる。
また、偏向部材を適用する内燃機関をディーゼルエンジン1に限定するものではなく、ガソリンエンジンなどへの適用が可能であり、ガソリンエンジンの場合も、三元触媒など排気浄化装置における排気の偏りを改善しつつ、排気抵抗の増大を抑制できる。
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
2 排気マニホールド
3 排気通路(排気管)
4 排気浄化装置
5a 第1ケーシング
5b 第2ケーシング
6 連通路
7 酸化触媒(DOC)
8 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
9 SCR触媒
10 アンモニア酸化触媒
21 偏向部材
21d 貫通孔
31 U字状部(屈曲部)
2 排気マニホールド
3 排気通路(排気管)
4 排気浄化装置
5a 第1ケーシング
5b 第2ケーシング
6 連通路
7 酸化触媒(DOC)
8 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
9 SCR触媒
10 アンモニア酸化触媒
21 偏向部材
21d 貫通孔
31 U字状部(屈曲部)
Claims (7)
- 排気浄化装置の横断面における排気の流れを分散させるように排気の流れを偏向する偏向部材を、内燃機関の排気通路に配置し、
前記偏向部材は、排気温度に応じて変形する感温変形材料で形成され、排気温度が高い場合には低い場合に比べて排気の流れの偏向を弱めるように変形する、内燃機関の排気浄化装置。 - 前記偏向部材は、板状に形成され、排気温度に応じて変形して前記排気通路に対する角度が変化する、請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記排気浄化装置の手前に前記排気通路の屈曲部が配され、前記偏向部材が、前記屈曲部の曲りの外側に沿って流れる排気を内側に向けて偏向する、請求項1又は2記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記偏向部材が板状に形成され、前記板状の偏向部材と前記排気通路の内壁とがなす挟角が、排気温度が高くなるほど小さくなるように変形する、請求項1から3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記板状の偏向部材に複数の貫通孔を形成した、請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記偏向部材を形成する感温変形材料が形状記憶合金である、請求項1から5のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記形状記憶合金が、チタン−ニッケル−ジルコニウム−ニオブ系合金、又は、チタン−タンタル系合金である、請求項6記載の内燃機関の排気浄化装置。
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WO2017150538A1 (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-08 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関の排ガス浄化装置 |
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WO2017150538A1 (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-08 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関の排ガス浄化装置 |
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