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JP2014096476A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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JP2014096476A JP2012247307A JP2012247307A JP2014096476A JP 2014096476 A JP2014096476 A JP 2014096476A JP 2012247307 A JP2012247307 A JP 2012247307A JP 2012247307 A JP2012247307 A JP 2012247307A JP 2014096476 A JP2014096476 A JP 2014096476A
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Yasushi Iwata
裕史 岩田
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Abstract

【課題】光導波路を有する固体撮像素子において、低屈折率材料膜の開口部に高屈折率材料膜を埋め込んで光導波部を形成する際、低屈折率材料膜の開口部内で高屈折率材料膜中にボイドが発生するのを回避する。
【解決手段】固体撮像素子100において、複数の受光部の各々に設けられ、マイクロレンズからの集光光を受光部に導く光導波部100aを備え、該光導波部100aは、低屈折率材料膜40に形成した複数の開口部40b内に高屈折率材料膜28を埋め込んで複数の光導波路(ライトパイプ)Lpを形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜40の個々の開口部40bの開口幅Bを、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅に設定している。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子及びその製造方法に関し、特に、被写体からの画像光を受光部へ導く光導波部を備え、この光導波部を複数の光導波路(ライトパイプ)に分割した構造の固体撮像素子及びその製造方法、並びにこのような固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いた、例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関するものである。
従来、画像光を画像信号として電気信号に変換する固体撮像素子としては、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサなどが知られている。例えば、CCD型イメージセンサは、画像光の光電変換を行う受光領域と、光電変換により得られた信号電荷を転送する転送領域とを有し、これらの受光領域及び転送領域が共通基板上に設けられている。ここで、受光領域には、光照射により電荷を発生する複数の受光部としてのフォトダイオードが画素毎に設けられており、また、転送領域では、この受光領域の各受光部で発生した電荷が信号電荷として画素から読み出され、読み出された信号電荷の垂直転送動作が行われた後にこの信号電荷の水平転送動作が行われるようになっている。一方、CMOS型イメージセンサは、各画素の受光部で発生した信号電荷を画素内で電圧信号に変換し、この電圧信号を画素毎に信号配線を介して読み出すように構成されている。
このようなイメージセンサにおいては、近年の画素の縮小化に伴って、フォトダイオードの開口部(つまり、遮光膜の開口部)の面積が小さくなり、この開口部への入射光量の低下が顕著になっており、感度低下による画質の劣化を抑えることが重要になっている。
ここで、感度の低下については、感度低下を抑える構成として、フォトダイオードの開口部上に設けられた光導波部(ライトパイプ部)を有するものが増えてきており、例えば、特許文献1に記載されているように、一般的には、ライトパイプ部は、フォトダイオード部(基板上のフォトダイオードが配置されている部分)上に位置するように配置された高屈折率材料膜と、この高屈折率材料膜の周囲に設けられた低屈折率材料膜とを含み、高屈折率材料膜内を高屈折率材料膜と低屈折率材料膜との界面で光が反射しながらフォトダイオード部へ進むように構成されている。
ライトパイプ部の製造方法としては、特許文献1に記載されているように、フォトダイオード部上に形成された低屈折率材料膜に孔部を形成し、この孔部に低屈折率材料膜よりも屈折率の高い高屈折率材料膜を埋め込む方法が一般的である。
ところで、高画素数の要求されるCCD型イメージセンサでは、画素の微細化に伴って、フォトダイオードの開口部上に位置する、低屈折率材料膜の高屈折率材料膜を埋め込むための孔部のサイズが小さくなってきているが、高感度の要求されるイメージセンサでは、フォトダイオード部を大面積とする必要があることから、ライトパイプ部を構成する低屈折率材料膜に形成する孔部のサイズがむしろ大きくなる場合もある。
このようにライトパイプ部を構成する低屈折率材料膜のサイズの大きい孔部に高屈折率材料膜を埋め込む場合、この孔部を完全に埋め込むためには、高屈折率材料膜をこの孔部の深さに相等する程度に厚く形成する必要があり、また、このように高屈折率材料膜を低屈折率材料膜に形成した孔部が完全に埋め込まれるように厚く形成した場合には、孔部底面側での成膜速度と表面側での成膜速度との違いによって高屈折率材料膜内にボイド(空洞)が形成されることもある。
図11は、従来の固体撮像素子の画素部を構成するライトパイプ部の形成過程でボイドが形成された状態を示す断面図であり、図11(a)は、低屈折率材料膜の孔部に埋め込んだ高屈折率材料膜に空洞(ボイド)が形成された状態を示しており、図11(b)は、低屈折率材料膜の孔部の形状が、低屈折率材料膜上に形成した高屈折率材料膜の凹部(ボイド)として表れた状態を示している。
図11(a)に示す固体撮像素子では、半導体基板201の表面領域には受光部202としてフォトダイオード(PD)が形成されており、半導体基板201上にはゲート絶縁膜203を介して、受光部202を囲むように、電極や配線としての導電性層、遮光膜、これらを絶縁する絶縁性層などの素子構成部材204が形成されている。素子構成部材204の表面は低屈折率材料膜としての絶縁膜205に覆われており、受光部202上の部分には、この絶縁膜205の孔部(開口部)205Kが位置しており、この孔部205Kの底面にはゲート絶縁膜203が露出している。また、絶縁膜205上には、その孔部205kが完全に埋まるように高屈折率材料膜206が厚く形成されている。
この固体撮像素子では、この高屈折率材料膜206中に空洞(ボイド)216aが形成されており、また、高屈折率材料膜206の膜厚も厚くなっているため、ボイドで入射光が乱反射することや、この高屈折率材料膜216上のカラーフィルタやマイクロレンズと受光部との距離が大きいことなどによって、集光効率が低下してしまう。
また、ライトパイプ部を構成する低屈折率材料膜のサイズの大きい孔部に高屈折率材料膜を埋め込む場合、高屈折率材料膜の膜厚が低屈折率材料膜の孔部の深さに比べて薄い場合、低屈折率材料膜205の孔部205Kでの段差が高屈折率材料膜206に反映されることとなり、図11(b)に示すように、高屈折率材料膜216に凹部(ボイド)216bが形成されてしまう。
このような課題に対しては、孔部205Kを形成した低屈折率材料膜205上に高屈折率材料膜206を、その下地である低屈折率材料膜205の凹凸が反映されるように薄く形成した後、低屈折率材料膜205の孔部205Kに相等する、高屈折率材料膜206の孔部216bに樹脂層を埋め込んで平坦化することにより、光導波部を形成する方法が考えられる。この方法では、高屈折率材料膜206を低屈折率材料膜205の孔部205Kを完全に埋めるように厚く形成する必要がなく、図11(a)に示す空洞(ボイド)216aが形成される恐れはなく、また、図11(b)に示す凹部(ボイド)216bには樹脂が埋め込まれるため、高屈折率材料膜の表面は平坦になる。
ところが、このような光導波部の形成方法では、凹部を有する低屈折率材料膜上に高屈折率材料膜を形成した後に、この高屈折率材料膜に形成された凹部を樹脂層により埋めて平坦化する工程が必要となる。
また、この光導波部では、その上に形成されているカラーフィルタを透過した光のうちの一部の光が、樹脂層を通過してから高屈折率材料膜に入射することになるため、樹脂層にて光吸収が起こり、集光効率が低下してしまう。
そこで、特許文献2には、上記樹脂層としてカラーフィルタを用いることで、平坦化工程の追加、集光効率の低下を回避したものが開示されている。
図12は、この特許文献2に開示の固体撮像素子の構造及び製造工程を説明する断面図である。
図12に示す従来の固体撮像素子200は、図11で説明した固体撮像素子の画素部の構造と同様に、シリコン基板などの半導体基板201と、この半導体基板201上に被写体からの画像光を光電変換する、フォトダイオードPDを用いた受光部(光電変換部)202と、半導体基板201上にゲート絶縁膜203を介して受光部202の周囲に位置するように形成された構造物(素子構成部材)204とを有している。
ここで、構造物204及びゲート絶縁膜203上には、光導波部209を構成する、クラッド層として機能する絶縁膜(低屈折率材料膜)205が形成されており、この絶縁膜205の表面は、受光部202の周囲に位置する構造物204により段差が反映されて孔部(開口部)205Kが形成されている。また、絶縁膜205上には、その孔部205Kの形状が反映されるように高屈折率材料膜206が形成されており、高屈折率材料膜206上にはカラーフィルタ207が高屈折率材料膜206の凹部206Kを埋めるように形成されている。このカラーフィルタ207上には、受光部202上に位置するようにマイクロレンズ208が形成されている。
このような構造の固体撮像素子200では、図12に示すように、マイクロレンズ208によって集光された光は、カラーフィルタ207に入射し、ここを透過した光がカラーフィルタ207と高屈折率材料膜206との界面で屈折して高屈折率材料膜206内に進入する。高屈折率材料膜206内に進入した光は、絶縁膜205と高屈折率材料膜206との界面、高屈折率材料膜206とカラーフィルタ207との界面で全反射を繰り返しながら高屈折率材料膜206内を伝搬して受光部202へ入射する。
特開2002−118245号公報 特開2012−146797号公報
以上説明したように、光導波部を有する固体撮像素子において、光導波部を構成する低屈折率材料膜のサイズの大きい孔部に高屈折率材料膜を埋め込む場合、この孔部を完全に埋め込むためには、高屈折率材料膜をこの孔部の深さに相等する程度に厚く形成する必要があり、また、このように高屈折率材料膜を低屈折率材料膜に形成した孔部を完全に埋め込むように厚く形成した場合には、孔部の上端側と下端側での成膜速度に違いにより高屈折率材料膜内にボイド(空洞)が形成されることもある。この場合、高屈折率材料膜のボイド(空洞)で光が乱反射することや、カラーフィルタやマイクロレンズから受光部までの距離が大きくなることが原因となって、画質の劣化を招くこととなる。
また、光導波部を構成する低屈折率材料膜のサイズの大きい孔部に高屈折率材料膜を埋め込む場合、高屈折率材料膜の膜厚が低屈折率材料膜の孔部の深さに比べて薄いと、低屈折率材料膜の孔部(開口部)205Kの形状が高屈折率材料膜206に反映されることとなり、図11(b)に示すように、高屈折率材料膜206にも凹部(ボイド)216bが形成されてしまい、この凹部216bを樹脂層などで埋め込む工程が必要となる。
また、このような樹脂層などによる埋め込み工程を削減するため、特許文献2に開示のように、光導波部209を構成する高屈折率材料膜206上には、カラーフィルタ207を高屈折率材料膜206の凹部206Kを埋めるように形成すると(図12参照)、カラーフィルタ207の膜厚がばらつくという問題が生ずる。
つまり、光導波部209を構成するクラッド層(低屈折率材料膜)である絶縁膜205のパターニングにより受光部202上に絶縁膜205の孔部205Kを形成する際には、フォトリソグラフィ工程での露光量やエッチング工程でのエッチング量が、固体撮像素子を構成する半導体チップ内でばらつき、このようなばらつきにより、絶縁膜205の孔部205Kの大きさが画素の間で異なることとなる。
この場合、カラーフィルタ207の、絶縁膜205の孔部205Kに高屈折率材料膜206を介して埋め込まれた部分の幅が画素の間でばらつき、これによって、カラーフィルタ207の受光部上での高さが画素の間でばらつくこととなる。
このようにカラーフィルタの、絶縁膜205の孔部205K(つまり、高屈折率材料膜の孔部206K)に埋まる部分の幅や高さにばらつきが生じると、色毎の感度の違いである感度比、例えば、緑色画素(GREEN画素)に対する青色画素(BLUE画素)の感度出力比がばらつくことになり、ホワイトバランスによる画像調整においてバラツキが生じるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、低屈折率材料膜の開口部に高屈折率材料膜を埋め込んで光導波部を形成する際、低屈折率材料膜の開口部内で高屈折率材料膜中にボイドが発生するのを回避することができ、これにより、高屈折率材料膜のボイドを埋めるための平坦化工程を別途追加したり、カラーフィルタの形成工程でカラーフィルタの構成材料により高屈折率材料膜の平坦化を行ったりする必要がなくなり、引いては、異なる色の画素間での感度出力比のばらつきを招くことなく、簡単な工程で光導波部を形成することができる受光面積の広い高感度の固体撮像素子及びその製造方法、並びに、このような受光面積の広い高感度の固体撮像素子を用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係る固体撮像素子は、半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数の受光部と、該受光部の上方に設けられ、入射光を集光するマイクロレンズとを有する固体撮像素子であって、該複数の受光部の各々に設けられ、該マイクロレンズからの集光光を該受光部に導く光導波部を備え、該光導波部は、低屈折率材料膜に形成した複数の開口部内に高屈折率材料膜を埋め込んで複数の光導波路を形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜の個々の開口部の開口幅を、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅に設定しており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記高屈折率材料膜は、減圧CVD法により形成されたシリコン窒化膜であり、前記低屈折率材料膜はシリコン酸化膜であり、該低屈折率材料膜の開口部の開口幅は、該高屈折率材料膜の膜厚の2倍以下であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記高屈折率材料膜は、200nm〜400nmの範囲の膜厚を有し、前記低屈折率材料膜の開口部は、300nm〜600nmの範囲の開口幅を有し、前記光導波路は前記受光部上に行列をなすように配列されており、隣接する光導波路の行方向あるいは列方向の離間距離をC1とし、該受光部の行方向あるいは列方向の幅をAとし、該開口部の行方向あるいは列方向における開口幅をBとし、該光導波路の行方向あるいは列方向における配列個数をnとし、該受光部の周縁に沿って位置する光導波路から該受光部の周縁までの距離をC2としたとき、次式(1)
A=n×B+(n−1)×C1+2×C2 ・・・(1)
が成立することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記受光部の平面パターンは長方形形状であり、前記低屈折率材料膜の開口部の開口パターンは正方形形状であり、該受光部の長辺に沿った前記光導波路の配置個数は、該受光部の長辺に沿った該光導波路の配置間隔とその短辺に沿った該光導波路の配置間隔とが同一の間隔となるように、該受光部の短辺に沿った該光導波路の配置個数より多くなっていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記受光部の平面パターンは長方形形状であり、前記低屈折率材料膜の開口部の開口パターンは、該受光部の平面パターンと相似形状であり、該受光部の長辺に沿った前記光導波路の配置個数は、該受光部の長辺に沿った該光導波路の配置間隔とその短辺に沿った該光導波路の配置間隔とが同一の間隔となるように、該受光部の短辺に沿った該光導波路の配置個数と同一個数としていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記受光部上の周縁に沿って位置する光導波路と該受光部の周縁との間隔は、該受光部上で隣接する光導波路の離間間隔より小さいことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記受光部上で隣接する光導波路の離間間隔は、写真製版によりフォトレジスト膜を露光現像可能な最小線幅より広いことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記光導波路の立体形状は、上面が底面より広い逆角錐台形状あるいは逆円錐台形状を有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記高屈折率材料膜の表面はパッシベーション膜により覆われており、該パッシベーション膜上には、前記受光部に対応するようにインナーレンズが形成されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子において、前記インナーレンズ上には、平坦化膜を介してカラーフィルタが前記複数の受光部の各々に対向するように形成されていることが好ましい。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数の受光部と、該受光部の上方に設けられ、入射光を集光するマイクロレンズとを有する固体撮像素子を製造する方法であって、該複数の受光部の各々に該マイクロレンズからの集光光を該受光部に導く光導波部を形成する工程を含み、該光導波部の形成工程は、該半導体基板上に該受光部を覆うように低屈折率材料膜を形成する工程と、該低屈折率材料膜を選択的にエッチングして、該低屈折率材料膜に複数の開口部を1つの受光部上に2以上の開口部が位置するように形成する工程と、該低屈折率材料膜上に高屈折率材料膜を該低屈折率材料膜の開口部が該高屈折率材料膜により埋まるように形成する工程とを含み、該光導波部は、該低屈折率材料膜の開口部に該高屈折率材料膜を埋め込んで複数の光導波路を形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜の各々の開口部の開口幅を、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅に設定しており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像素子の製造方法において、前記低屈折率材料膜の開口部の開口幅は、前記高屈折率材料膜の膜厚の2倍以下であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子の製造方法において、前記低屈折率材料膜の形成工程では、該低屈折率材料膜として、ボロン及びリンをドープしたシリコン酸化膜をCVD法により形成し、該低屈折率材料膜のエッチング工程では、該低屈折率材料膜を、フォトレジスト膜をマスクとする反応性イオンエッチングにより選択的にエッチングして、前記複数の開口部として300〜600nmの開口幅を有する開口部を該受光部上に位置し、前記高屈折率材料膜の形成工程では、該高屈折率材料膜として第1のシリコン窒化膜を減圧CVD法により200nm〜400nmの膜厚に形成し、形成した第1のシリコン窒化膜のエッチバックによりその上面を平坦化して、前記複数の光導波路を形成することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像素子の製造方法において、前記第1のシリコン窒化膜のエッチバックを行った後、該第1のシリコン窒化膜上に、プラズマCVD法により第2のシリコン窒化膜をパッシベーション膜として形成する工程と、該第2のシリコン窒化膜上に第3のシリコン窒化膜をプラズマCVD法により形成する工程と、該第3のシリコン窒化膜上に、グレートーンマスクを用いたフォトリソグラフィ処理によりレジストマスクを形成し、該レジストマスク及び該第3のシリコン窒化膜をエッチバックしてインナーレンズを形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、上述した本発明に係る固体撮像素子であり、そのことにより上記目的が達成される。
以上のように、本発明によれば、低屈折率材料膜の開口部に高屈折率材料膜を埋め込んで光導波部を形成する際、低屈折率材料膜の開口部内で高屈折率材料膜中にボイドが発生するのを回避することができ、これにより、高屈折率材料膜のボイドを埋めるための平坦化工程を別途追加したり、カラーフィルタの形成工程でカラーフィルタの構成材料により高屈折率材料膜の平坦化を行ったりする必要がなくなり、引いては、異なる色の画素間での感度出力比のばらつきを招くことなく、簡単な工程で光導波部を形成することができる受光面積の広い高感度の固体撮像素子及びその製造方法、並びに、このような受光面積の広い高感度の固体撮像素子を用いた電子情報機器を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像素子としてCCD型イメージセンサを説明する図であり、その全体構成を概略的に示している。 図2は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の一部を詳しく説明する図であり、図2(a)は、図1に示すCCD型イメージセンサの一部(A部分)における転送電極及びその転送配線とフォトダイオード部との位置関係を示し、図2(b)は、図2(a)のB3−B3線部分の断面構造を、受光部及び転送電極の上側の構造、さらに入射光も含めて示している。 図3は、本発明の実施形態1による固体撮像素子を説明する図であり、図3(a)は、図2(b)に相等する断面構造における主要部のサイズを示し、図3(b)は、この固体撮像素子の光導波部を構成する複数のライトパイプの配置を示している。 図4は、本発明の実施形態1による固体撮像素子を説明する断面図であり、図2のB1−B1線における断面構造(図4(a))、図2のB2−B2線における断面構造(図4(b))、及び図2のB3−B3線における断面構造(図4(c))を示している。 図5は、本発明の実施形態1による固体撮像素子(CCD型イメージセンサ)の製造方法を説明する断面図であり、図5(a)〜図5(d)は、種々の拡散領域の形成工程から転送電極の形成工程までの工程を段階的に示している。 図6は、本発明の実施形態1による固体撮像素子(CCD型イメージセンサ)の製造方法を説明する断面図であり、図6(a)は、遮光膜の形成工程を示し、図6(b)は、受光部の表面高濃度層の形成工程を示している。 図7は、本発明の実施形態1による固体撮像素子(CCD型イメージセンサ)の製造方法を説明する断面図であり、図6(b)の主要部を拡大して示す図(図7(a))、及び受光部上に低屈折率材料膜を形成した状態(図7(b))を示している。 図8は、本発明の実施形態1による固体撮像素子(CCD型イメージセンサ)の製造方法を説明する断面図であり、図8(a)は、受光部上に形成した低屈折率材料膜をパターニングした状態を示し、図8(b)は、高屈折率材料膜を形成した状態を示している。 図9は、本発明の実施形態1による固体撮像素子(CCD型イメージセンサ)の製造方法を説明する断面図であり、図9(a)は、高屈折率材料膜上にパッシベーション膜及びインナーレンズを形成した状態を示し、図9(b)は、インナーレンズ上にカラーフィルタ及びマイクロレンズを形成した状態を示している。 図10は、本発明の実施形態2として、実施形態1の固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図11は、従来の固体撮像素子における問題点を説明する図であり、図11(a)は、高屈折率材料膜を厚く形成したときにボイドが生じた状態を示し、図11(b)は、高屈折率材料膜を薄く形成したときにボイドが生じた状態を示している。 図12は、特許文献2に開示の固体撮像素子の構造及び製造工程を説明するための断面図である。
まず、本発明の基本原理について図面(図1〜図3)を参照して説明する。
本発明は、n型エピタキシャル基板2などの半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数の受光部(フォトダイオードPD)101と、該受光部の上方に設けられ、入射光Lを集光するマイクロレンズ52とを有する固体撮像素子であって、該複数の受光部の各々に設けられ、該マイクロレンズからの集光光を該受光部に導く光導波部100aを備え、該光導波部100aは、低屈折率材料膜40に形成した複数の開口部40b内に高屈折率材料膜28を埋め込んで複数の光導波路(ライトパイプ)Lpを形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜40の個々の開口部40bの開口幅Bを、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅(例えば高屈折率材料膜28の膜厚Tの2倍)に設定していることを本質的特徴としている。
このような構成の本発明では、受光部101上に設けられている1つの光導波部100aは、低屈折率材料膜40に形成した複数の開口部40b内に高屈折率材料膜28を埋め込んだ構造の複数の光導波路(ライトパイプ)Lpから構成されることとなり、1つのライトパイプLpに対応する低屈折率材料膜40の開口部40bの開口幅Bは、受光部101の短辺方向の幅A1あるいは長辺方向の幅A2に対して、開口部の個数分だけ縮小されることとなる。これにより、低屈折率材料膜40の開口部40bの開口幅Bは、1つの受光部に対応する開口部40bの個数を調節することにより、低屈折率材料膜40の開口部40bが一定膜厚Tの高屈折率材料膜28により埋まる最適な開口幅にすることができる。
このように1つの受光部101(つまり、n型電荷蓄積領域4)に対応する光導波部100aにおけるライトパイプLpの幅及び個数を適宜設定することにより、具体的には、高屈折率材料膜28の膜厚に応じたライトパイプ幅(低屈折率材料膜の開口部の開口幅)を設定し、フォトダイオード面積に応じたライトパイプ開口数(1つの受光部における低屈折率材料膜の開口部の個数)を設定することにより、低屈折率材料膜40の開口部40bの開口幅Bを、受光部101の占有面積、及び低屈折率材料膜40上に形成する高屈折率材料膜の膜厚Tに応じて、該開口部40bが高屈折率材料膜28により完全に埋まる開口幅に設定することができる。
この結果、低屈折率材料膜の開口部に高屈折率材料膜を埋め込んで光導波部を形成する際、低屈折率材料膜の開口部内で高屈折率材料膜中にボイドが発生するのを回避することができる。
これにより、高屈折率材料膜のボイドを埋めるための平坦化工程を別途追加したり、カラーフィルタの形成工程でカラーフィルタの構成材料により高屈折率材料膜の平坦化を行ったりする必要がなくなり、引いては、異なる色の画素間での感度出力比のばらつきを招くことなく、簡単な工程で光導波部を形成することができる受光面積の広い高感度の固体撮像素子を提供することができる。
このように本発明の基本原理は、ライトパイプを埋込む高屈折率材膜の膜厚に応じたライトパイプ幅を設定し、フォトダイオード面積に応じたライトパイプ開口数を設定することによりボイドレスのライトパイプを形成することである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像素子としてCCD型イメージセンサを説明する図であり、このCCD型イメージセンサの全体構成を概略的に示している。また、図2は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の一部を詳しく説明する図であり、図2(a)は、図1に示すCCD型イメージセンサの一部(A部分)における転送電極及びその転送配線とフォトダイオード部との位置関係を示し、図2(b)は、図2(a)のB3−B3線部分の断面構造を示している。なお、図3(a)は、図2(b)に相等する断面構造を入射光とともに示し、図3(b)は、この固体撮像素子の受光部上でのライトパイプの配置を示している。さらに、図4は、本発明の実施形態1による固体撮像素子を説明する断面図であり、図2のB1−B1線における断面構造(図4(a))、図2のB2−B2線における断面構造(図4(b))、及び図2のB3−B3線における断面構造(図4(c))を示している。なお、図2(a)、図4では、ライトパイプより上層側の構成要素については図示していないが、図2(b)、図3(a)では、受光部及び転送電極の上側の構造も含めて示している。
この実施形態1による固体撮像素子100は、行列状に配列され、被写体からの画像光(入射光)の光電変換により信号電荷を生成する複数のセンサ部(以下、受光部という。)101と、複数の受光部101の列毎に設けられ、対応する列の受光部101から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部110と、垂直電荷転送部110から転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部(HCCD)120と、水平電荷転送部120から転送されてきた信号電荷を電圧信号に変換し増幅して出力する出力部130とを有している。ここで、各受光部101と、垂直電荷転送部110における受光部101に対向する部分とにより画素Pxが構成されており、受光部101はフォトダイオードPDにより構成されている。
また、この固体撮像素子100を構成する、例えばシリコンを構成材料とするn型エピタキシャル基板(半導体基板)2には、p型ウェル部3が形成されている。このp型ウェル部3には、フォトダイオードPDを構成するn型電荷蓄積領域4が形成されており、このn型電荷変換領域4の表面部分には表面p層(表面高濃度領域)4aが形成されている。ここで、n型光電変換領域4は、受光時に入射光の光電変換を行い、この光電変換により発生した信号電荷を蓄積するための領域である。また、表面p層4aは、受光部101を構成するn型電荷蓄積領域4の表面部分で結晶欠陥などに起因して熱的に発生したノイズ電荷(電子)と結合するホールの濃度を高めてノイズ電荷の寿命を短縮させることにより信号電荷以外のノイズ電荷による雑音を抑制する働きがある。さらに、受光部101を構成するフォトダイオードPDは、表面p層(表面高濃度領域)4aの周囲を囲むように形成され、表面p層4aよりも不純物濃度の低い表面p層(表面低濃度領域)4bを含んでいる。このn型エピタキシャル基板2のフォトダイオードPDが形成された部分上には、シリコン酸化膜(SiO膜)10とシリコン窒化膜(SiN膜)12とが順に積層されており、これらの絶縁膜により反射防止膜が構成されている。
また、垂直電荷転送部110は、n型エピタキシャル基板2のp型ウェル部3内に転送方向に沿って形成されたn型転送チャネル領域5と、p型ウェル部3上にゲート絶縁膜(熱酸化膜)8を介してn型転送チャネル領域5に沿って配列された複数の転送電極9とを有している。この転送電極9はポリシリコン膜の堆積及びそのパターニングにより形成したポリシリコン電極であり、その周囲は、受光部を構成するn型電荷蓄積領域4上のシリコン酸化膜10と同時に形成された絶縁膜(熱酸化膜)8aにより覆われている。ここで、垂直電荷転送部110のn型転送チャネル領域5とその一方側の受光部101のn型電荷蓄積領域4との間には、この一方側の受光部101から信号電荷を垂直電荷転送部110に読み出すp型電荷読出領域6が形成されており、垂直電荷転送部110のn型転送チャネル領域5とその他方側の受光部101のn型電荷蓄積領域4との間には、この垂直電荷転送部と他方側の受光部101との間での信号電荷の流れを阻止するp型チャネルストップ領域7が形成されている。
さらに、転送方向と直交する行方向に沿って配列されている複数の転送電極9は、行毎に1つの転送配線に接続されている。具体的には、この固体撮像素子100では、転送配線は、図2及び図3(a)に示すように、第1層目の転送配線21と第2層目の転送配線22とからなる積層構造となっており、所定行(例えば奇数行)に沿って配列されている複数の転送電極9上には、第1層目の転送配線21と第2層目の転送配線22とが絶縁膜31により電気的に絶縁され、かつ所定行の転送電極9に第1層目の転送配線21が接触するように配置されており、所定行に隣接する行(例えば偶数行)に沿って配列されている複数の転送電極9は、所定行の第2層目の転送配線22の配線基幹部22aから延びる配線枝部22bにコンタクトホールCHを介して接続されている。ここでは、第1層目の転送配線21及び第2層目の転送配線22はともにタングステンからなるタングステン配線である。
そして、n型エピタキシャル基板2上には、受光部以外の領域を覆うよう、このn型エピタキシャル基板2への外部からの光の入射を遮る遮光膜13が形成されており、つまり、遮光膜13の受光部101のn型電荷蓄積領域4に対向する部分には遮光膜開口13aが形成されており、受光部101を構成する表面p層4aは、この遮光膜開口13aを有する遮光膜13をマスクとするイオン注入により形成されたものであり、複数の受光部101の各々に対応するよう形成された遮光膜開口13aにより自己整合的に位置決めされている。また、この遮光膜13と第2層目の転送配線22とは絶縁膜32により絶縁されており、第1層目の転送配線21と、n型エピタキシャル基板2の表面上のシリコン窒化膜(SiN膜)12との間には絶縁膜30が形成されている。
また、この遮光膜13及び遮光膜開口13a内に露出するシリコン窒化膜12上には、マイクロレンズ52で集光された光(集光光)を受光部101に導く光導波部100aが形成されており、この光導波部100aは、低屈折率材料膜40に形成した複数の開口部40aに高屈折率材料膜28を埋め込んでなる光ガイド構造を有し、低屈折率材料膜40の個々の開口部40bの開口幅Bを、高屈折率材料膜28により開口部40bが埋まる、高屈折率材料膜28の膜厚Tに応じた開口幅にしている。
ここでは、高屈折率材料膜28は、減圧CVD法(LPCVD法)により形成されたシリコン窒化膜であり、低屈折率材料膜40はCVD法により形成されたシリコン酸化膜であり、高屈折率材料膜28の膜厚Tにより決まる、低屈折率材料膜40の開口部40bの幅Bは、例えば高屈折率材料膜28の膜厚Tの2倍である。ただし、低屈折率材料膜40の開口部40bの幅Bは、高屈折率材料膜28の膜厚Tの2倍に限定されるものではなく、高屈折率材料膜28の膜厚Tの2倍以下であればよい。
また、高屈折率材料膜28は、200nm〜400nmの範囲の膜厚を有し、低屈折率材料膜40の凹部40bは、300nm〜600nmの範囲の開口幅Bを有し、ライトパイプ部Lpは受光部101のn型電荷蓄積領域4上で行列をなすように配列されており、隣接するライトパイプ部Lpの行方向あるいは列方向の離間距離C1は、n型電荷蓄積領域4の行方向あるいは列方向の幅をAとし、開口部40bの行方向あるいは列方向における開口幅をBとし、ライトパイプ部Lpの行方向あるいは列方向における配列個数をnとしたとき、次式(1)及び(2)
A=n×B+(n−1)×C1+2C2・・・(1)
C1>C2 ・・・(2)
を満たすように設定されている。
また、受光部101のn型電荷蓄積領域4の平面パターンは長方形形状であり、低屈折率材料膜40の開口部40bの開口パターンは正方形形状であり、受光部101の長辺に沿ったライトパイプ部Lpの配置個数は、受光部のn型電荷蓄積領域4の長辺に沿ったライトパイプ部Lpの配置間隔とその短辺に沿ったライトパイプ部Lpの配置間隔とが同一の間隔となるように、受光部のn型電荷蓄積領域4の短辺に沿ったライトパイプ部Lpの配置個数より多くなっている。
また、受光部101のn型電荷蓄積領域4上で隣接するライトパイプLpの離間間隔C1は、写真製版によりフォトレジスト膜を露光現像可能な最小線幅より広い。このライトパイプLpは、上面が底面より広い逆角錐台形状を有している。ただし、ライトパイプ部Lpの立体形状は逆円錐台形状であってもよい。
さらに、図2(b)に示すように、高屈折率材料膜28上にはパッシベーション膜(SiN膜)50が形成され、このパッシベーション膜50上にはインナーレンズ51が各受光部101のn型電荷蓄積領域4に対向するように配置されている。
そして、このインナーレンズ51上には、平坦化膜41を介してカラーフィルタ20aおよび20bが配置されており、このカラーフィルタ20a及び20b上には、平坦化膜42を介してマイクロレンズとしてオンチップレンズ52が形成されている。
次に、この実施形態1の固体撮像素子の製造方法について説明する。
図5は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法としてCCD型イメージセンサの製造方法を工程順に説明する縦断面図であり、図5(a)〜図5(d)は、種々の拡散領域の形成工程から反射防止膜の形成工程までの工程における要部構造(図2(a)のB2−B2線における断面構造)を模式的に示している。
まず、n型エピタキシャル基板2上に不純物のイオン注入によりp型ウェル部3を形成する。このイオン注入は、例えば、不純物としてボロンを用い、不純物のドーズ量を1×1011〜1×1012/cmとして行う。さらに、p型ウェル部3上には、受光部101を構成するn型電荷蓄積領域4をイオン注入により形成し、垂直電荷転送部110を構成するn型転送チャネル領域5、このn型転送チャネル領域5の一方側に位置するp型チャネルストップ領域7、及びn型転送チャネル領域5のもう一方側に位置するp型電荷読出領域6をイオン注入により形成する(図5(a))。これらの領域は、一般的なCCD型イメージセンサの製造プロセスにより形成する。ここで、n型電荷蓄積領域4を形成するためのイオン注入は、例えば、不純物としてヒ素を用い、350〜400keVのイオン注入エネルギーでイオンドーズ量を1×1012〜1×1013/cmとして行う。n型電荷読出領域6を形成するためのイオン注入は、例えば、不純物としてボロンを用い、20〜40keVのイオン注入エネルギーでイオンドーズ量を1×1012〜1×1013/cmとして行う。さらに、p型チャネルストップ領域7を形成するためのイオン注入は、例えば、不純物としてボロンを用い、20〜40keVのイオン注入エネルギーでイオンドーズ量を1×1012〜1×1013/cmとして行う。さらに、n型転送チャネル領域5を形成するためのイオン注入は、例えば、不純物としてヒ素を用い、100〜150keVのイオン注入エネルギーでイオンドーズ量を1×1012〜1×1013/cmとして行う。
次に、n型エピタキシャル基板2上に熱酸化によりゲート絶縁膜8を形成した後、このゲート絶縁膜8上にポリシリコン層を形成し、このポリシリコン層をフォトリソグラフィ技術及びエッチングプロセスによりパターニングして、転送電極9をn型転送チャネル領域5、p型電荷読出領域6及びp型チャネルストップ領域7上に位置するように形成する。続いて、n型電荷蓄積領域4上のゲート絶縁膜8を除去した後、n型電荷蓄積領域4及び転送電極9を取り囲むように熱酸化によるシリコン酸化膜10及び8aを形成する。このときのシリコン酸化膜10及び8aの膜厚は、例えば10〜20nmに設定することができる(図5(b))。
次に、選択的なイオン注入によりn型電荷蓄積領域4の直上に低濃度表面領域(表面p層)4bを、転送電極9に対して自己整合的に形成する。このイオン注入では、パターニングしたフォトレジスト膜とともに転送電極9をイオン注入マスクとして用い、例えば、不純物としてボロンとし、イオン注入エネルギーを5〜15keVとし、ドーズ量を1×1012〜1×1013/cmとする(図5(c))。
その後、n型電荷蓄積領域4上にシリコン窒化膜12を選択的に形成する。このとき、シリコン窒化膜の成長にはLPCVD法を用い、このシリコン窒化膜12の膜厚は、このシリコン窒化膜12とその下側のシリコン酸化膜10とにより実質的に反射防止膜が形成されるように、例えば30〜60nmに設定する(図5(d))。
図6は、このCCD型イメージセンサの製造方法のその後の工程を説明する図であり、図6(a)及び図6(b)は、遮光膜の形成工程及び高濃度表面領域(表面p層)の形成工程の工程における要部構造(図2のB2−B2線における断面構造)を模式的に示している。
続いて、マトリクス状に配列されている複数の画素Pxにおける所定行(例えば奇数行)の画素に跨る第1層目の転送配線21を、これらの画素の転送電極9に接触するように形成し、さらに転送配線21を覆うように層間絶縁膜31を形成する(図2(a)及び図4(a)参照)。次に、この層間絶縁膜31の、所定行の画素(例えば奇数行の画素)に隣接する画素(偶数行の画素)の転送電極9上に位置する部分にコンタクトホールCH(図2(a)、図4(c)参照)を形成した後、第1層目の転送配線21上に層間絶縁膜31を介して第2層目の転送配線22を形成する。この第2層目の転送配線22は、第1層目の転送配線21上に重なる水平方向に延びる配線基幹部22aと、この配線基幹部22aから垂直方向に延びる配線枝部22bとからなり、この配線枝部22bは、偶数行の画素の転送電極9とコンタクトホールCHを介して電気的に接続される。さらに、この第2層目のタングステン配線22を覆うように層間絶縁膜32を形成する(図2(a)及び図4(a)参照)。
その後、全面にタングステン遮光膜13を、受光部101を構成するn型電荷蓄積領域4に対応する部分以外の領域が遮光されるように形成する。つまり、タングステン遮光膜13を形成する際には、n型電荷蓄積領域4に対応する部分に遮光膜開口13aを設ける。このタングステン遮光膜13を後工程のイオン注入処理でイオン注入マスクとして用いるため、このタングステン遮光膜13の膜厚は、遮光性能を満たし、且つ、イオン種の突き抜けが起こらないように、例えば80〜120nmに設定する(図6(a))。
次に、タングステン遮光膜13をイオン注入マスクとして、n型電荷蓄積領域4におけるこのタングステン遮光膜13の遮光膜開口13a内に露出する部分に選択的にイオンを注入して高濃度表面領域(表面p層)4aを形成する。このとき、表面p層4aを形成するためのイオン注入は、シリコン窒化膜12及びシリコン酸化膜10を突き抜けるよう条件設定を行う。具体的には、注入種としてボロンを使用する場合、例えば注入エネルギーを20〜40keV、ドーズ量を1×1013〜1×1014/cmと設定することができる。また注入種としてBFを使用する場合もボロンの場合と同様に所望のプロファイルが得られるよう注入条件を設定することができる(図6(b))。
ここでは、高濃度表面領域(表面p層)4aを形成するためにタングステン遮光膜13をイオン注入マスクとして用いる方法を示しているが、高濃度表面領域(表面p層)4aは、図5(c)に示す工程で低濃度表面領域(表面p層)4bを形成した後、パターニングしたフォトレジスト膜をイオン注入マスクとして用いたイオン注入により形成してもよい。
続いて、受光部上に光導波部(ライトパイプ部)を形成する工程について説明する。
図7及び図8は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法を説明する縦断面図であり、図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)は、ライトパイプ部を形成する工程における要部構造(図2(a)のB2−B2線における断面構造)を模式的に示している。図7(a)は、図6(b)のイオン注入処理を行った状態を示している。
図6(b)に示すように、遮光膜13をイオン注入マスクとして高濃度表面領域(表面p層)4aを形成した後(図7(a))、遮光膜13及び遮光膜開口13a(受光部)を被覆するように絶縁膜、例えばBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)をCVD法によって堆積し、さらに熱リフロー処理により平坦化する。これにより低屈折率材料膜としてBPSG膜40cが形成される(図7(b))。
次に、BPSG膜40c上にフォトリソグラフィによりエッチングマスク(図示せず)を形成した後、BPSG膜40cにRIE(Reactive Ion Etching)によるエッチング処理を施して、BPSG膜40cの、遮光膜開口の内側の部分を選択的に除去して、複数の開口部(低屈折率材料膜の開口部)40bを有するBPSG膜40を形成する(図8(a))。このとき、エッチング処理の条件として、遮光膜開口内に露出するシリコン窒化膜12上でエッチングがストップする条件を選択する。
また、BPSG膜40の開口部40bの開口幅Bは、BPSG膜40の開口部40bを高屈折率材料膜で埋込んだときに高屈折率材料膜にボイドが生じないようにするため、高屈折率材料膜厚Tに応じた幅とする必要がある。
例えば、高屈折率材料膜28としてシリコン窒化膜を減圧CVD法(LP−CVD法)により形成する場合、その膜厚Tを200〜400nmに設定し、開口幅Bを300〜600nm程度に設定することができる。開口部数(開口部の配列個数)は受光部101のn型電荷蓄積領域4の幅Aに対して上記開口幅B及び開口部を設定しない部分40aの幅C1及びC2を設定する割合で決定されるので、例えばフォトダイオード部幅(受光部の短辺方向の幅)A1が1600nm、開口部幅Bを300nm、開口部の離間距離C1を200nmと設定し、周縁の開口部から受光部のn型電荷蓄積領域4の側辺までの距離C2を150とした場合、A1=3B+2C1+2C2(上記式(1))が成立し、開口部数(受光部の短辺方向のライトパイプの数)を3と設定することができる。なお、上記計算式で余りが生じる場合は幅C2を調整することにより余りがゼロとなるよう設定することができる。ただし、C1>C2の関係を満たすことが望ましい。なお、受光部の長辺方向の幅A2に対しても、上記式(1)が成立し、例えば、開口部数(受光部の短辺方向のライトパイプの数)を4と設定することができる(図3(b)参照)。
次に、BPSG膜(低屈折率材料膜)40上にその開口部40bが埋め込まれるようにシリコン窒化膜(高屈折率材料膜)28をLP−CVD法により成膜し、その上面が平坦化されるようにこのシリコン窒化膜をエッチバックして複数のライトパイプ部Lpを形成する(図8(b))。なお、LP−CVD法(減圧CVD法)では、下地の露出面上に均等な膜厚でシリコン窒化膜を形成することができる。
このとき、BPSG膜の開口部40bに埋め込むシリコン窒化膜28は、BPSG膜40より屈折率の高い膜であり、つまり、高屈折率材料膜28としてのシリコン窒化膜の屈折率はn=2.0であり、低屈折率材料膜40としてのBPSG膜の屈折率はn=1.4〜1.5である。
従って、BPSG膜の、シリコン窒化膜28を埋め込んだ複数の開口部40bは、マイクロレンズ52で集光された集光光を受光部101に導くライトパイプLpとして機能することとなる。
図9は、本発明の実施形態1による固体撮像素子の製造方法を説明する図であり、図9(a)は、高屈折率材料膜上にパッシベーション膜及びインナーレンズを形成した状態を示し、図9(b)は、インナーレンズ上にカラーフィルタ及びマイクロレンズを形成した状態を示している。
次に、高屈折率材料膜28上に複数のライトパイプLpを被覆するようにパッシベーション膜50として、例えばプラズマシリコン窒化膜を300nm成膜し、パッシベーション膜50上に遮光膜開口部(受光部)に重なるようにインナーレンズ51を形成する。
具体的には、インナーレンズ51の材料となるプラズマシリコン窒化膜上にレジスト膜を形成した後、このレジスト膜をグレイトーンマスク(図示せず)を使用して露光現像して、レンズ形状を有するレジストマスクを形成した後、このレジストマスクとともにプラズマシリコン窒化膜をエッチバック法によりエッチングしてインナーレンズ51を形成する(図9(a))。
インナーレンズから上部の構造については、一般的な製造方法により、カラーフィルタ及びオンチップレンズを形成する。
つまり、インナーレンズ51上に平坦化膜41を形成した後、カラーフィルタ20aおよび20bを形成する。さらにカラーフィルタ20aおよび20b上に平坦化膜42を形成した後、マイクロレンズとしてオンチップレンズ52を遮光膜開口上に位置するように形成する。これにより、CCD型イメージセンサを完成する(図9(b))。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態1の固体撮像素子100では、例えば、低屈折率材料膜40の開口部40bに埋込む高屈折率材料膜の膜厚Tに応じて、低屈折率材料膜40の開口部40bの開口幅Bを、ボイドが形成されない開口幅(例えば、実施形態1では2T)に設定するので、フォトダイオード面積(受光部の占有面積)に応じたライトパイプ開口数(ライトパイプの個数)を設定することにより、ボイドレスのライトパイプを形成することができ、その結果、大面積フォトダイオードを有する固体撮像素子の集光効率を向上することができる。
また、本実施形態では、受光部101の周縁に沿って位置するライトパイプから受光部の周縁までの距離C2を、隣接するライトパイプLpの行方向あるいは列方向の離間距離C1より小さくすることで、受光部101の周縁部に入射するインナーレンズ51からの集光光を、受光部周縁近くまで配置されているライトパイプLpにより効率よく受光部101に取り込むことができる。
さらに、この実施形態1では以下の効果が得られる。
本実施形態では、受光部101であるフォトダイオードPDを構成する表面p層(表面高濃度領域)4aを、各受光部に対応するよう遮光膜開口13aを形成した遮光膜13をマスクとするイオン注入により遮光膜開口13aに対して自己整合的に形成するので、受光部101を構成する表面p層4aは、受光部を構成するn型電荷蓄積領域4の内側に位置することとなる。つまり、表面p層4aは、この表面p層4aを転送電極に対して自己整合的に配置した場合に比べて、遮光膜13とn型電荷蓄積領域4とが重なる距離だけp型電荷読出領域6から離れて位置することとなる。
この結果、例えば、遮光膜開口13aの位置がプロセスの変動(マスク合わせの誤差ななど)により多少ずれても、表面p層4aの位置ずれは、p型電荷読出領域6から離れたところでの位置変動となり、この位置ずれがp型電荷読出領域6と表面p層4aとの間の領域の濃度変動に及ぼす影響は小さいものとなる。
また、この実施形態では、受光部を構成する表面p層(表面低濃度領域)4bを、転送電極9をマスクとするイオン注入により自己整合的に形成し、表面p層(表面低濃度領域)4bが表面p層(表面高濃度領域)4aを囲むようにしているので、p型電荷読出領域6に近いところでは、受光部を構成するn型電荷蓄積領域4とは逆導電型の表面領域のp型不純物濃度を下げることができ、これにより表面準位起因の暗電流を低減させつつ、p型電荷読出領域6に対する空乏化電圧の増加を抑えて、受光部からn型電荷転送チャネル領域5への信号電荷の読出しが阻害されるのを抑制することができる。
さらに、この表面p層(表面低濃度領域)4bは、プロセス変動による転送電極9の位置ずれが生ずると、表面p層4aに比べてp型電荷読出領域6に近いところで位置変動するが、この表面p層4bは表面p層4aに比べて不純物濃度が低いので、この表面p層4bの位置ずれの影響がp型電荷読出領域6と表面p型領域4aとの間の領域の濃度変動に及ぼす影響は小さい。このため、表面p層4bの位置ずれが生じても、表面p層4aがp型電荷読出領域6の近傍で位置変動する場合とは異なり、p型電荷読出領域6での濃度増大に伴う残像成分の増大あるいはn型電荷蓄積領域4の表面領域での濃度低下に伴う表面準位起因の暗時白傷の増大はいずれも低く抑えられることとなる。
なお、上記実施形態1では、上記受光部の平面パターンは長方形形状とし、上記低屈折率材料膜の開口部の開口パターンは正方形形状とし、該受光部の長辺に沿ったライトパイプの配置個数は、該受光部の長辺に沿った該ライトパイプの配置間隔とその短辺に沿った該ライトパイプの配置間隔とが同一の間隔となるように、該受光部の短辺に沿った該ライトパイプの配置個数より多くしているが、上記受光部の平面パターンは長方形形状とし、上記低屈折率材料膜の開口部の開口パターンは、該受光部の平面パターンと相似形状とし、該受光部の長辺に沿ったライトパイプの配置個数は、該受光部の長辺に沿った該ライトパイプの配置間隔とその短辺に沿った該ライトパイプの配置間隔とが同一の間隔となるように、該受光部の短辺に沿った該ライトパイプの配置個数と同一個数としてもよい。
また、上記実施形態1では、固体撮像素子としてCCDイメージセンサを挙げて説明したが、固体撮像素子はCMOSイメージセンサでもよい。
さらに、上記実施形態1では、特に説明しなかったが、上記実施形態1の固体撮像素子を撮像部に用いた、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの、画像入力デバイスを有した電子情報機器について以下簡単に説明する。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2として、実施形態1の固体撮像素子を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図10に示す本発明の実施形態2による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1の固体撮像素子100を、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、固体撮像素子及びその製造方法の分野において、低屈折率材料膜の開口部に高屈折率材料膜を埋め込んで光導波部を形成する際、低屈折率材料膜の開口部内で高屈折率材料膜中にボイドが発生するのを回避することができ、これにより、高屈折率材料膜のボイドを埋めるための平坦化工程を別途追加したり、カラーフィルタの形成工程でカラーフィルタの構成材料により高屈折率材料膜の平坦化を行ったりする必要がなくなり、引いては、異なる色の画素間での感度出力比のばらつきを招くことなく、簡単な工程で光導波部を形成することができる受光面積の広い高感度の固体撮像素子及びその製造方法、並びに、このような受光面積の広い高感度の固体撮像素子を用いた電子情報機器を実現することができる。
2 N型エピタキシャル基板(半導体基板)
3 p型ウェル部
4 n型電荷蓄積領域
4a 表面p層(高濃度表面領域)
4b 表面p層(低濃度表面領域)
5 n型転送チャネル領域
6 p型電荷読出領域
7 p型チャネルストップ領域
8 ゲート絶縁膜
9 転送電極
8a、10 シリコン酸化膜
12 シリコン窒化膜
13 タングステン遮光膜
13a 遮光膜開口
20a、20b カラーフィルタ
21 第1層目の転送配線
22 第2層目の転送配線
22a 配線基幹部
22b 配線枝部
28 高屈折率材料膜(SiN膜)
30 絶縁膜
31、32 層間絶縁膜
40 低屈折率材料膜(SiO膜)
40a ライトパイプ分離壁
40b 低屈折率材料膜の開口部
40c BPSG膜
41、42 平坦化膜
51 インナーレンズ
52 オンチップレンズ(マイクロレンズ)
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示部
94 通信部
95 画像出力部
100 固体撮像素子
100a 光導波部
101 受光部
110 垂直電荷転送部
120 水平電荷転送部(HCCD)
130 出力部
CH コンタクトホール
L 入射光
Lp ライトパイプ(光導波路)
PD フォトダイオード
Px 画素

Claims (5)

  1. 半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数の受光部と、該受光部の上方に設けられ、入射光を集光するマイクロレンズとを有する固体撮像素子であって、
    該複数の受光部の各々に設けられ、該マイクロレンズからの集光光を該受光部に導く光導波部を備え、
    該光導波部は、低屈折率材料膜に形成した複数の開口部内に高屈折率材料膜を埋め込んで複数の光導波路を形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜の個々の開口部の開口幅を、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅に設定している、固体撮像素子。
  2. 前記高屈折率材料膜は、減圧CVD法により形成されたシリコン窒化膜であり、
    前記低屈折率材料膜はシリコン酸化膜であり、
    該低屈折率材料膜の開口部の開口幅は、該高屈折率材料膜の膜厚の2倍以下である、請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記高屈折率材料膜は、200nm〜400nmの範囲の膜厚を有し、
    前記低屈折率材料膜の開口部は、300nm〜600nmの範囲の開口幅を有し、
    前記光導波路は前記受光部上に行列をなすように配列されており、
    隣接する光導波路の行方向あるいは列方向の離間距離をC1とし、該受光部の行方向あるいは列方向の幅をAとし、該開口部の行方向あるいは列方向における開口幅をBとし、該光導波路の行方向あるいは列方向における配列個数をnとし、該受光部の周縁に沿って位置する光導波路から該受光部の周縁までの距離をC2としたとき、次式(1)
    A=n×B+(n−1)×C1+2×C2 ・・・(1)
    が成立する、請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記光導波路の立体形状は、上面が底面より広い逆角錐台形状あるいは逆円錐台形状を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 半導体基板と、該半導体基板上に形成された複数の受光部と、該受光部の上方に設けられ、入射光を集光するマイクロレンズとを有する固体撮像素子を製造する方法であって、
    該複数の受光部の各々に該マイクロレンズからの集光光を該受光部に導く光導波部を形成する工程を含み、
    該光導波部の形成工程は、
    該半導体基板上に該受光部を覆うように低屈折率材料膜を形成する工程と、
    該低屈折率材料膜を選択的にエッチングして、該低屈折率材料膜に複数の開口部を1つの受光部上に2以上の開口部が位置するように形成する工程と、
    該低屈折率材料膜上に高屈折率材料膜を該低屈折率材料膜の開口部が該高屈折率材料膜により埋まるように形成する工程と
    を含み、
    該光導波部は、該低屈折率材料膜の開口部に該高屈折率材料膜を埋め込んで複数の光導波路を形成してなる光ガイド構造を有し、該低屈折率材料膜の各々の開口部の開口幅を、個々の受光部上での該開口部の個数により、該高屈折率材料膜の膜厚に適した開口幅に設定している、固体撮像素子の製造方法。
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