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JP2014084803A - 遠心式流体機械 - Google Patents

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JP2014084803A
JP2014084803A JP2012234944A JP2012234944A JP2014084803A JP 2014084803 A JP2014084803 A JP 2014084803A JP 2012234944 A JP2012234944 A JP 2012234944A JP 2012234944 A JP2012234944 A JP 2012234944A JP 2014084803 A JP2014084803 A JP 2014084803A
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JP2012234944A
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Inventor
Hiroki Nakamura
裕樹 中村
Hiroshi Kawane
浩 川根
Masanari Iino
真成 飯野
Muneya Wakai
宗弥 若井
Toshiyuki Okita
敏幸 大北
Yasuhiro Takakura
泰浩 高倉
Takafumi Higuchi
崇文 樋口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減ることが可能な遠心式流体機械を提供する。
【解決手段】軸線O回りに回転する回転軸4と、回転軸4と一体に回転することで、入口に軸線O方向から流入する流体Fを出口から径方向外側に向かって流出させるインペラ6と、回転軸4及びインペラ6を覆い、インペラ6に流入する流体Fが流通する流路7を画成する内部ケーシング3と、インペラ6の上記出口から流出し、インペラ6のカバー20と内部ケーシング3との間に形成された間隙Sを経由して流路7へ流入する流体Fを、この流体Fの速度が軸線O方向の成分を有するように、インペラ6の上記入口に案内する傾斜面30aを有するマウスリング29の案内部30と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心式のポンプや遠心圧縮機等の遠心式流体機械に関する。
遠心式流体機械として流体の圧送を行う遠心ポンプは、ケーシングの内部にケーシングとの間で相対回転可能に設けられた羽根車を備えており、ケーシングの外部から取り込んだ流体を、羽根車を回転させて羽根車内の流路の径方向外側へ圧送する。
このように遠心ポンプ等の遠心式流体機械では、ケーシングと羽根車との間が相対回転可能となるようにこれらの間には間隙が設けられている。また、羽根車の回転によって流体が昇圧されるため、この流体は羽根車における流路の入口となる径方向内側に比べて、出口となる径方向外側でより高圧となっている。このため、上記間隙を介して流体が径方向外側から内側に向かって流れる漏れ流れが発生する。そしてこのような漏れ流れが羽根車の流路の入口側で主流に合流することで、主流の流れを乱してしまい、羽根車での流体の圧縮効率の低下を招き、遠心流体機械の性能低下のおそれがある。
ここで、特許文献1には、上記間隙において、羽根車側に表面を階段状に形成したマウスリングを設置し、ケーシング側には表面をラビリンス状に形成したマウスリングを設置して、これら段差とラビリンスとを対向させて配置することで、上記間隙における漏れ流れの抑制を図ったシール装置が開示されている。
特開2006−22681号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシール装置であっても、依然としてケーシングと羽根車との間の間隙を通過して、羽根車の流路入口側の主流に吹き出す漏れ流れが存在する。従って、このような漏れ流れによる遠心流体機械の性能低下を防止する必要がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減することが可能な遠心式流体機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明に係る遠心式流体機械は、軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸と一体に回転することで、入口に軸線方向から流入する流体を出口から径方向外側に向かって流出させる羽根車と、前記回転軸及び前記羽根車を覆い、該羽根車に流入する前記流体が流通する流入流路を画成するケーシングと、前記羽根車の前記出口から流出し前記羽根車の前記カバーと前記ケーシングとの間の漏れ流路を経由して前記流入流路に流入する前記流体を、該流体の速度が前記軸線方向の成分を有するように前記羽根車に案内する案内部と、を備えることを特徴とする。
このような遠心式流体機械によると、カバーとケーシングとの間の漏れ流路を流通する流体、即ち漏れ流れが案内部によって羽根車の入口に向かって案内されて流入流路内に流入し、羽根車内を流通する流体の主流に合流する。この際、案内部は漏れ流れとなる流体を軸線方向の成分を有するように羽根車に案内するため、漏れ流れが主流の流れを乱すことを低減できる。
また、前記案内部は、前記漏れ流路の出口に設けられ、前記カバーの入口側の端部と対向し、前記漏れ流路側から前記軸線方向に向かって延びる案内面を有していてもよい。
このような案内面によって、漏れ流路を流通する漏れ流れを軸線の方向に確実に案内して流入流路へ流入させ、羽根車内を流通する主流の流れを乱すことなく漏れ流れを円滑に主流へ合流させる。よって、漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減できる。
さらに、前記案内部は、前記案内面から突出して、前記羽根車の回転方向の反対方向の成分を含むように前記流体を案内するフィンをさらに有していてもよい。
このようなフィンによって、回転方向とは反対方向に流体を案内することができるため、羽根車に流入する流体の主流が旋回成分を持つ場合に、この主流の旋回成分を打ち消すように、漏れ流路を流通する漏れ流れをこの主流に合流させることができる。よって、漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減できるだけでなく、羽根車内での流体の圧縮効率を高めることができる。
また、前記案内部に、前記漏れ流路と前記流入流路とを連通させて、前記漏れ流路側から前記軸線方向に向かって延びる貫通孔が形成されていてもよい。
このような貫通孔によって、漏れ流路を流通する漏れ流れを貫通孔を介して軸線の方向に確実に案内して、羽根車内を流通する流体の主流の流れを乱すことなく、円滑に主流への漏れ流れの合流がなされ、漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減できる。
さらに、前記貫通孔は、前記羽根車の回転方向の反対方向の成分を含むように前記流体を案内するように延びていてもよい。
このような貫通孔によって、回転方向とは反対方向に流体を案内することができるため、羽根車内の主流の旋回成分を打ち消すように、漏れ流路を流通する漏れ流れを主流に合流させることができ、羽根車内での流体の圧縮効率を高めることができる。
また、本発明に係る遠心式流体機械は、前記軸線を中心とする環状をなして前記漏れ流路の出口に設けられたマウスリングを備え、前記案内部は前記マウスリングに設けられていてもよい。
このようなマウスリングによって案内部の設置を容易化でき、案内部によって漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減することができる。
本発明の遠心式流体機械によると、カバーとケーシングとの間を流通する漏れ流れを案内部が軸線の方向に案内して主流に合流させることができるため、漏れ流れが主流に及ぼす影響を低減することができる。
本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプを示す全体断面図である。 本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプを示す要部断面図である。 本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプを示す要部断面図である。 本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプに関し、マウスリングの傾斜面を軸線方向の他方側から見た図である。 本発明の第三実施形態に係る遠心ポンプに関し、(a)は要部断面図であって、(b)は(a)のA部拡大図である。 本発明の第三実施形態に係る遠心ポンプに関し、マウスリングを軸線方向の他方側から見た図である。 本発明の第四実施形態に係る遠心ポンプに関し、マウスリングを軸線方向の他方側から見た図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係る遠心ポンプ(遠心式流体機械)1について説明する。
図1に示すように、遠心ポンプ1は、例えば給水ポンプであり、本実施形態では多段ポンプとなっている。そしてこの遠心ポンプ1は、外部ケーシング2と、外部ケーシング2の内部に配置されている内部ケーシング(ケーシング)3と、内部ケーシング3を貫通するように配置された回転軸4と、キーを介して回転軸4に一体回転可能に固定された両吸込インペラ5及び複数のインペラ(羽根車)6とを主に備えている。
外部ケーシング2は、中空形状をなし、吸込口8と、吐出口9が形成されている。
また、外部ケーシング2の一端部(図1の左端部)にケーシングカバー11が装着されているとともに、外部ケーシング2の他端部にケーシングカバー12が装着され、ケーシングカバー11,12がそれぞれ複数の締結ボルト13,14により固定されることで、外部ケーシング2、内部ケーシング3、及びケーシングカバー11,12が一体化されている。また、吸込口8には、不図示の復水回収ラインが連結され、吐出口9には不図示の給水ラインが接続されている。
内部ケーシング3は、外部ケーシング2の内部に配置され、いわゆる輪切構造をなしており、複数のリング部材10から構成されている。またこの内部ケーシング3には、吸込口8及び吐出口9にそれぞれ連通して、縮径及び拡径を繰り返す内部空間が設けられている。この内部空間はインペラ6を収容する空間として機能する。そして、インペラ6を収容した際にインペラ6同士の間となる位置にインペラ6を流通する流体Fを上流側から下流側に流通させる流路(流入流路)7が形成されており、吸込口8と吐出口9とはインペラ6及び流路7を介して連通している。
回転軸4は、内部ケーシング3に収容されたインペラ6及び両吸込インペラ5が外嵌されて、これらと共に軸線Oを中心に回転する。またこの回転軸4は図示しない軸受によって外部ケーシング2及び内部ケーシング3に対して回転自在に支持されており、また図示しない原動機によって回転駆動される。
このように、回転軸4及びインペラ6は内部ケーシング3によって覆われていることとなる。
両吸込インペラ5は、外部ケーシング2の内部に収容されており、吸込口8から流体Fを吸込むように構成されている。
複数のインペラ6は、両吸込インペラ5よりも軸線O方向の他方側で、内部ケーシング3における各々のリング部材10の内部に、回転軸4の軸線O方向に間隔を空けて収容されている。
また各々のインペラ6は、図1及び図2に示すように、吐出口9側に進むにつれて漸次拡径した略円盤状のディスク18と、ディスク18の表面から回転軸4の外部ケーシング2の一端部となる軸線Oの一方側に立ち上がるように、ディスク18に放射状に取り付けられて周方向に並んだ複数のブレード19とを有している。さらにこのインペラ6は、軸線O方向の一方側からこれら複数のブレード19を周方向に覆うように取り付けられたカバー20を有している。さらにこのカバー20と内部ケーシング3との間は、インペラ6と内部ケーシング3とが接触しないように間隙(漏れ流路)Sが画成されている。
さらに、インペラ6においては、ディスク18のブレード19の取付面とカバー20の内壁面とで囲まれた空間が、上流側から送られてきた流体Fを圧縮する圧縮通路23となっている。
ここで、各々のインペラ6間を繋ぐように、流体Fが段階的に圧縮されるように上記流路7は形成されている。そして、両吸込インペラ5の吐出側が図示しない給水経路を介して軸線O方向の一方側の端部に設けられた最前段のインペラ6の吸入側に接続され、各々のインペラ6の吐出側は隣接するインペラ6の吸入側に流路7を介して接続されている。また、軸線O方向の他方側の端部に設けられた最後段のインペラ6の吐出側は吐出口9に接続されている。
そして、流路7について詳細に説明すると、この流路7は、インペラ6の圧縮通路23へ流体Fを導入する吸込通路22と、圧縮通路23から流体Fが導入されるディフューザ通路24と、ディフューザ通路24から流体Fが導入されるリターン通路25とを有している。
吸込通路22は、径方向外方から径方向内方に向かって流体Fを流した後、流体Fの向きをインペラ6の直前で回転軸4の軸線O方向に変換させる通路である。
ディフューザ通路24は、径方向内方側が圧縮通路23に連通しており、インペラ6によって圧縮された流体Fを径方向外側に向かって流通させる。このディフューザ通路24には回転軸4の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のディフューザベーン16が設けられている。
リターン通路25は、一端側がディフューザ通路24に連通し、他端側が吸込通路22に連通するようになっている。このリターン通路25は、ディフューザ通路24を通って径方向外側に向かって流れてきた流体Fの向きを径方向内側に向くように反転させるコーナ部26と、径方向外方から径方向内方に向かって延出するストレート部27とを有している。
ストレート部27は、内部ケーシング3に一体的に取り付けられた隔壁部材3aの下流側側壁26aと、内部ケーシング3に一体的に取り付けられて径方向内方に延伸した延伸部3bの上流側側壁26bとで囲まれた通路である。また、ストレート部27には、回転軸4の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のリターンベーン17が設けられている。
次に、インペラ6と内部ケーシング3とが対向する位置での構成について、さらに詳しく説明する。
図2に示すように、遠心ポンプ1は、上記吸込通路22においてインペラ6のカバー20と対向するように、インペラ6の軸線O方向の一方側で内部ケーシング3の内面に環状に設けられたマウスリング29をさらに備えている。
マウスリング29は、インペラ6のカバー20の上流側の端部、即ちカバー20の軸線O方向の一方側となる端面20aに対向するように設置されており、さらにこのマウスリング29には、後述する間隙S内の漏れ流れF1を案内する案内部30が設けられている。
またこの案内部30は、インペラ6の圧縮通路23の入口に向かうに従って、即ち径方向外側から内側に向かうに従って、軸線O方向の他方側に向かって湾曲する傾斜面(案内面)30aを有している。即ち、この傾斜面30aは、間隙S側から軸線O方向に向かって延びている。なお、カバー20の上記端面20aは、本実施形態のように周方向視でこの傾斜面30aに平行となるように形成されていることが好ましい。
上記内部ケーシング3とカバー20との間の間隙Sには、圧縮通路23の入口と出口との差圧によって、圧縮通路23内の流体Fの主流F0の一部が流入し、即ち漏れ流れF1が発生している。そして上記傾斜面30aは、上記内部ケーシング3とカバー20との間の間隙Sを流通する漏れ流れF1を圧縮通路23の入口に向かって案内する。換言すると、傾斜面30aは、漏れ流れF1の速度が軸線O方向の成分を有するようにインペラ6に案内し、リターンベーン17とインペラ6との間で、軸線O方向の速度成分を有する圧縮通路23の入口側における主流F0に向けて吹き出す。
ここで、案内部30よりも軸線O方向の他方側となる位置で、内部ケーシング3の内面には間隙S内を流通する漏れ流れF1を低減するシール部材35が設けられている。このシール部材35には、例えばラビリンスシールやダンパーシール(ホールパターンシール、ハニカムシール)等が適用される。
このような遠心ポンプ1においては、カバー20と内部ケーシング3との間の間隙Sを流通する漏れ流れF1が、マウスリング29の案内部30における傾斜面30aによって案内されて、吸込通路22側に向かうに従って、インペラ6における圧縮通路23の入口に向かって吸込通路22へ流入し、圧縮通路23の入口で、圧縮通路23内を流通する流体Fの主流F0に合流する。
この際、傾斜面30aは軸線O方向に向かう方向に形成されているため、漏れ流れF1が主流F0に合流する際、漏れ流れF1は軸線O方向に向かうように流通する。このため、主流F0の流通する方向に近づくように漏れ流れF1を主流F0に合流させることができ、主流F0の流れを乱すことなく円滑に漏れ流れF1が主流F0へ合流することとなる。
本実施形態の遠心ポンプ1によると、案内部30の傾斜面30aによって、漏れ流れF1が主流F0に及ぼす影響を低減して、漏れ流れF1の合流によるインペラ6での圧縮効率低下を抑制でき、遠心ポンプ1の性能向上を図ることが可能となる。
なお、案内部30において傾斜面30aは湾曲せずに、周方向視で直線状に形成されていてもよいし、また傾斜せずに軸線Oに平行となるように形成されていてもよい。即ち、漏れ流れF1を、軸線O方向の成分を有するように案内可能となっていればよい。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプ1Aについて説明する。
なお、第一実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、マウスリング39における案内部40がさらにフィン41を有している点で、第一実施形態とは異なっている。
図3に示すように、マウスリング39の案内部40は、傾斜面40a(傾斜面30aと同形状)から軸線O方向の一方側にカバー20の端面20aに向かって突出して、周方向に互いに間隔をあけて設けられた複数のフィン41を有している。なおこのフィン41は複数でなくともよく、少なくとも一つ設けられていればよい。
図4に示すように、各々のフィン41は、傾斜面40aにおいてカバー20の端面20aに向かう従って、即ち、径方向外側から内側に向かうに従って、インペラ6の回転方向Rとは反対方向に向かって周方向に漸次湾曲して形成されている。なお、これらフィン41は、傾斜面40aの径方向全域にわたって設けられているが、径方向の一部のみに設けられていてもよい。またフィン41は湾曲していなくとも、直線状に傾斜して設けられていてもよい。
このような遠心ポンプ1Aによると、傾斜面40aに沿ってフィン41同士の間を流通する漏れ流れF1が、回転方向Rの反対方向の成分を含むように案内されるため、圧縮通路23を流通する流体Fの主流F0が旋回成分を有する場合に、この旋回を打ち消す方向に旋回されて主流F0に漏れ流れF1を合流させることができる。
ここで、本実施形態の遠心ポンプ1Aのように、多段ポンプである場合には特に、主流F0が前段側のインペラ6の圧縮通路23から流路7を介して隣接する後段側のインペラ6の圧縮通路23に流入する際には、前段側のインペラ6の回転によって、主流F0が旋回成分を有している。この主流F0の旋回成分は、ディフューザベーン16及びリターンベーン17によって取り除かれるが、旋回成分全てを取り除くことは難しく、後段側のインペラ6の圧縮通路23に流入する主流F0は依然として回転方向Rに向かう旋回成分を有している。
本実施形態では、フィン41によって、このように主流F0が旋回成分を有していてもこの旋回成分を打ち消すように漏れ流れF1を圧縮通路23の入口へ向かって吸込通路22に流入させて主流F0に合流させることができる。従って、傾斜面40aによって漏れ流れF1が主流F0に及ぼす影響を低減することに加えて、インペラ6内での流体Fの圧縮効率を高めることができ、さらなる性能向上につながる。
なお、フィン41は、周方向に漸次湾曲して形成されていなくてもよく、周方向に向かって直線状に傾斜して形成されていてもよい。また、周方向に傾斜せずに、径方向に向かって直線状に延びていてもよい。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態に係る遠心ポンプ1Bについて説明する。
なお、第一実施形態及び第二実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、マウスリング49の形状が第一実施形態及び第二実施形態とは異なっており、即ち案内部50が異なっている。
図5に示すように、マウスリング49は、第一実施形態と同様に、インペラ6のカバー20の軸線O方向の一方側となる端面20aに対向するように設置されている。また、このマウスリング49における案内部50は、軸線O方向の一方側で内部ケーシング3の内面に環状に設けられた第一実施形態の案内部30と同様な形状をなす本体部51と、この本体部51の径方向内側の端部で本体部51から軸線O方向の他方側となる下流側に向かって、カバー20の端面20aに対向するように、環状に突出する突出部52とを有している。
また、図6に示すように、この突出部52には、径方向の外側から内側に上記間隙Sと圧縮通路23の入口とを連通するように貫通して、貫通孔53が周方向に間隔をあけて複数形成されている。この貫通孔53は、圧縮通路23の入口に向かうに従って、即ち、径方向外側から内側に向かうに従って、軸線O方向の他方側に向かって傾斜して形成されている。換言すると、この貫通孔53は間隙S側から軸線O方向に向かって延びるように形成されている。なおこの貫通孔53は複数でなくともよく、少なくとも一つ形成されていればよい。
このような遠心ポンプ1Bによると、案内部50の貫通孔53が間隙S内の漏れ流れF1を軸線O方向に案内して主流F0に合流させることができるため、漏れ流れF1が主流F0に及ぼす影響を低減し、漏れ流れF1の合流によるインペラ6での圧縮効率低下を抑制でき、性能向上を図ることが可能となる。
なお、貫通孔53は、傾斜せずに軸線Oに平行となるように形成されていてもよい。即ち、漏れ流れF1を、軸線O方向の成分を有するように案内可能となっていればよい。
〔第四実施形態〕
次に、本発明の第四実施形態に係る遠心ポンプ1Cについて説明する。
なお、第一実施形態から第三実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、第三実施形態を基本構成として、マウスリング59における案内部60の貫通孔63の形状が第三実施形態とは異なっている。
図7に示すように、案内部60の貫通孔63は、径方向外側から内側に向かうに従って、インペラ6の回転方向Rとは反対方向に向かって周方向に漸次湾曲して形成されている。
このような遠心ポンプ1Cによると、貫通孔63によって、漏れ流れF1が回転方向Rの反対方向の成分を含むように案内される。このため、遠心ポンプ1Cが多段ポンプである等で圧縮通路23を流通する流体Fの主流F0が旋回成分を有する場合に、貫通孔63を流通する漏れ流れF1の旋回成分を打ち消す方向に旋回された状態で主流F0に合流される。よって、漏れ流れF1が主流F0に及ぼす影響を低減できることに加え、インペラ6内での流体Fの圧縮効率を高めることができる。
なお、貫通孔63は、周方向に漸次湾曲して形成されていなくてもよく、周方向に向かって直線状に形成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、本実施形態では遠心ポンプが多段ポンプである場合について説明を行ったが、単段ポンプであってもよい。
また、上述の実施形態では、マウスリング29(49、59)に案内部30(50、60)が設けられているとして説明を行ったが、内部ケーシング3に案内部30(50、60)が直接設けられていてもよい。
1…遠心ポンプ(遠心式流体機械) 2…外部ケーシング 3…内部ケーシング(ケーシング) 4…回転軸 5…両吸込インペラ 6…インペラ(羽根車) 7…流路(流入流路) 8…吸込口 9…吐出口 10…リング部材 11、12…ケーシングカバー 13、14…締結ボルト 16…ディフューザベーン 17…リターンベーン 18…ディスク 19…ブレード 20…カバー 20a…端面 22…吸込通路 23…圧縮通路 24…ディフューザ通路 リターン通路 26…コーナ部 27…ストレート部 29…マウスリング 30…案内部 30a…傾斜面(案内面) 35…シール部材 F…流体 F0…主流 F1…漏れ流れ S…間隙(漏れ流路) O…軸線 1A…遠心ポンプ(遠心式流体機械) 39…マウスリング 40…案内部 40a…傾斜面 41…フィン 1B…遠心ポンプ(遠心式流体機械) 49…マウスリング 50…案内部 51…本体部 52…突出部 53…貫通孔 1C…遠心ポンプ(遠心式流体機械) 59…マウスリング 60…案内部 63…貫通孔

Claims (6)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    該回転軸と一体に回転することで、入口に軸線方向から流入する流体を出口から径方向外側に向かって流出させる羽根車と、
    前記回転軸及び前記羽根車を覆い、該羽根車に流入する前記流体が流通する流入流路を画成するケーシングと、
    前記羽根車の前記出口から流出し前記羽根車のカバーと前記ケーシングとの間の漏れ流路を経由して前記流入流路に流入する前記流体を、該流体の速度が前記軸線方向の成分を有するように前記羽根車に案内する案内部と、
    を備えることを特徴とする遠心式流体機械。
  2. 前記案内部は、
    前記漏れ流路の出口に設けられ、前記カバーの入口側の端部と対向し、前記漏れ流路側から前記軸線方向に向かって延びる案内面を有することを特徴とする請求項1に記載の遠心式流体機械。
  3. 前記案内部は、前記案内面から突出して、前記羽根車の回転方向の反対方向の成分を含むように前記流体を案内するフィンをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の遠心式流体機械。
  4. 前記案内部に、
    前記漏れ流路と前記流入流路とを連通させて、前記漏れ流路側から前記軸線方向に向かって延びる貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心式流体機械。
  5. 前記貫通孔は、前記羽根車の回転方向の反対方向の成分を含むように前記流体を案内するように延びていることを特徴とする請求項4に記載の遠心式流体機械。
  6. 前記軸線を中心とする環状をなして前記漏れ流路の出口に設けられたマウスリングを備え、
    前記案内部は前記マウスリングに設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の遠心式流体機械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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