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JP2014084130A - 蓋材 - Google Patents

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JP2014084130A
JP2014084130A JP2012232877A JP2012232877A JP2014084130A JP 2014084130 A JP2014084130 A JP 2014084130A JP 2012232877 A JP2012232877 A JP 2012232877A JP 2012232877 A JP2012232877 A JP 2012232877A JP 2014084130 A JP2014084130 A JP 2014084130A
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Yukari Kawahara
由香里 河原
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】熱湯を注いで調理する即席食品を収納する容器本体の蓋材において、蒸らし調理中に容器を移動させても、熱湯が漏れたりしない蓋材を提供するものである。
【解決手段】容器本体にシールされる摘み部付き蓋材において、外蓋と内蓋が剥離層を介して積層された積層体からなり、内蓋に、第一内蓋切れ目線が形成され、熱湯注入口形成部を形成する第二内蓋切れ目線が形成され、第二内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に凸状の第三内蓋切れ目線が形成され、外蓋に、第二内蓋切れ目線と第三内蓋切れ目線との間に、第一外蓋切れ目線が、外周縁の一方の端縁と他方の端縁から開封方向に第三内蓋切れ目線の凸部近傍まで、繋ぎ部を挟んでそれぞれ左右対象に形成され、第三内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に凸状の第二外蓋切れ目線が形成されてなることを特徴とする蓋材である。
【選択図】図1

Description

本発明は、カップ麺などの即席食品を収納する容器の蓋材に関するものであり、更に詳しくは、予め味付けされ、具入りのカップ麺などの即席食品を食する際、蓋材を開封し、熱湯を注いで再封し蒸らし調理を行う際、カップを持って移動し揺れや振動などが発生しても、熱湯が容器から漏れるのを防止する蓋材に関するものである。
熱湯を注いで調理する即席食品を収納する容器としては、カップ状やどんぶり状の容器がある。これらの容器は、ポリスチレン樹脂容器、ポリプロピレン樹脂容器、また紙にポリエチレンフィルムを積層した積層材料からなる容器などがある。
一方、蓋材は、容器本体から蓋材を中央部近傍まで開封し、熱湯を注ぎ、開封した蓋材を容器本体に再封し蒸らし調理が行う。よって蓋材には、容易に開封および再封し易いものが使用されている。
しかし、再封された蓋材は、容器本体に覆い被せられた状態のために、蒸らし調理中に容器を持って移動したりすると、容器本体と蓋材の隙間から熱湯が漏れる場合があり、火傷の問題がある。
従来、蓋材には、デッドホールド性を付加するためにアルミニウム箔を積層したものが多い。これは、この特性を利用して、蓋材を半開きの状態に保ったまま、熱湯を注ぎ、再封する時も、蓋材に設けられた摘み部を容器本体のフランジ部に折り込むなど簡単な操作で再封が維持できるために使用されている。
さらに再封を向上させるために、紙を主体とし最内層にシーラント層を設けた積層シートからなる摘み部付き蓋材であって、この蓋材には摘み部から略等距離に位置する端縁の2点を結ぶレーザーで形成されたシーラント層まで達しない切り込みを形成する提案がある(特許文献1)。
さらに、アルミニウム箔を使用しない積層体からなる蓋材で、外周縁には開封用摘み部を設けた再封状態保持機能付き蓋材であって、表基材層と、プラスチックフィルム層が積層された積層体からなり、蓋材の容器本体のフランジ部と熱融着する周縁部を除いた裏面部に、開封方向と直交する方向に延びる1列または複数列の再封状態保持機能形成用のハーフカット線が、該プラスチックフィルム層内面側から該表基材層に至る範囲で設けた提案がある(特許文献2)。
しかし、これらの蓋材は、熱湯を注いで蒸らし調理をする際、蓋材を容器本体に覆い被せた状態で蒸らし調理するために、蒸らし調理中に容器本体を移動させたりすると、容器本体と蓋材の隙間から熱湯が漏れて火傷の問題がある。
よって、蒸らし調理中に容器本体を移動しても熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができる蓋材が要望されている。
特開2001―315834号公報 特開2006−298380号公報
熱湯を注いで調理する即席食品を収納する容器本体の蓋材において、熱湯を注いで蒸らし調理する際、蒸らし調理中に容器を移動させても、熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができる蓋材を提供するものである。
本発明の請求項1に係る発明は、容器本体のフランジ部にシールされる蓋材において、外蓋と内蓋が剥離層を介して剥離可能に積層された積層体からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、
前記内蓋には、前記摘み部の基部近傍に、開封方向と直交方向に外蓋を内蓋から剥離する第一内蓋切れ目線が形成され、
中央部近傍に、熱湯注入口形成部を形成する第二内蓋切れ目線が形成され、
前記第二内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第三内蓋切れ目線が形成され、
前記外蓋には、前記第二内蓋切れ目線と前記第三内蓋切れ目線との間に、第一外蓋切れ目線が、外周縁の一方の端縁と他方の端縁から開封方向に向かって前記第三内蓋切れ目線の凸部近傍まで、繋ぎ部を挟んでそれぞれ左右対象に形成され、
前記第三内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第二外蓋切れ目線が形成されてなることを特徴とする蓋材である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記第一内蓋切れ目線、前記第二内蓋切れ目線および前記第三内蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記内蓋の内面から内蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることを特徴とする請求項1記載の蓋材である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記第一外蓋切れ目線、前記第二外蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記外蓋の外面から外蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材である。
本発明の蓋材は、蒸らし調理中では、熱湯注入口以外の内蓋は、容器本体にシールされた状態であるために、容器本体を持って移動し揺れや振動などが発生しても、容器本体と蓋材の隙間から熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができる。
本発明の請求項1によれば、蓋材は、外蓋と内蓋が剥離層を介して剥離可能に積層されている。内蓋には、摘み部の基部近傍に、開封方向と直交方向に外蓋を内蓋から剥離する第一内蓋切れ目線が形成され、また中央部近傍に熱湯注入口形成部を形成する第二内蓋切れ目線が形成されている。摘み部を掴み開封していくと、第一内蓋切れ目線から外蓋が内蓋より剥離し、次いで第二内蓋切れ目線から熱湯注入口形成部が切れ取られ、熱湯注入口が形成される。さらに外蓋は、第一外蓋切れ目線の部位まで剥離されるが、繋ぎ部にて止まる。
次に熱湯注入口から熱湯を注いだ後に、外蓋を内蓋に覆い被せ(熱湯注入口に覆い被せ)、再封状態にし、蒸らし調理する。本発明の蓋材は、熱湯注入口以外のところは、内蓋がシールされている状態であり、蒸らし調理中に、容器本体を移動し揺れや振動などが発生しても、容器本体と蓋材の隙間から熱湯が漏れない。よって火傷の心配がない。また熱湯の温度低下を防ぐことができ、蒸らし効果の低下を防ぐことができる。
蒸らし調理後は、摘み部を開封方向とは反対の方向に引っ張り、即ち繋ぎ部を引っ張ることにより、外蓋に形成された第二外蓋切れ目線から外蓋が内蓋から剥離し、次いで内蓋に形成された第三内蓋切れ目線から内蓋が切れ第一内蓋切れ目線まで残存している内蓋を容器のフランジ部から剥離する。容器本体には、開口部が出現され内容物を食することができる。
本発明の請求項2によれば、第一内蓋切れ目線、第二内蓋切れ目線および第三内蓋切れ目線が、外蓋と内蓋が積層された後に、内蓋の内面から内蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることにより、蓋材の所定の位置に第一内蓋切れ目線、第二内蓋切れ目線および第三内蓋切れ目線を容易に形成することができる。
本発明の請求項3によれば、第一外蓋切れ目線および第二外蓋切れ目線が、外蓋と内蓋が積層された後に、外蓋の外面から外蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることにより、蓋材の所定の位置に第一外蓋切れ目線および第二外蓋切れ目線を容易に形成することができる。
本発明の蓋材の一例を示す平面図である。 図1のL−L´面を示す説明図である。 本発明の密封容器の一例を示す説明図である。 図3の蓋材で熱湯注入口を形成した一例を示す説明図である。 図4の蓋材を再封した状態を示す説明図である。 図5の蓋材を開封するときの状態の一例を示す説明図である。 図6の蓋材を開封した状態の一例を示す説明図である。 本発明の蓋材の層構成の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の蓋材の一例を示す平面図である。蓋材1は、容器本体の開口部の形状と略同等の形状に形成され、外周縁に外方に突出する摘み部5が形成されている。内蓋3には、摘み部の基部近傍に、開封方向Aと直交方向に外蓋を内蓋から剥離する第一内蓋切れ目線6が形成されている。中央部近傍には、第二内蓋切れ目線7を介して熱湯注入口形成部11が形成されている。第二内蓋切れ目線7の開封方向外側には、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第三内蓋切れ目線8が形成されている。
外蓋2には、第二内蓋切れ目線7と第三内蓋切れ目線8との間に、第一外蓋切れ目線9が、外周縁の一方の端縁と他方の端縁から開封方向に向かって第三内蓋切れ目線8の凸部近傍まで、繋ぎ部13を挟んでそれぞれ左右対象に形成されている。また第三内蓋切れ目線8より開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第二外蓋切れ目線10が形成されている。
図2は、図1のL−L´面を示す説明図である。蓋材1は、外蓋2と内蓋3が、剥離層4を介して剥離可能に積層された積層体からなっている。蓋材1は、右側端部に摘み部5が形成されている。また内蓋3には、摘み部の基部近傍に第一内蓋切れ目線6が、中央部近傍に第二内蓋切れ目線7により熱湯注入口形成部11が形成されている。また第三内蓋切れ目線8が、第二内蓋切れ目線7の開封方向外側に形成されている。
外蓋2には、熱湯注入口形成部11の開封方向外側に第一外蓋切れ目線9が形成され、さらに第一外蓋切れ目線9の開封方向外側に、かつ第三内蓋切れ目線8の開封方向外側に
、第二外蓋切れ目線10が形成されている。
第三内蓋切れ目線8は、第一外蓋切れ目線9と第二外蓋切れ目線10との間で、図2に示すように中間の部位になるように形成するとよい。特に等間隔にすることで、ハーフカットの加工がし易くなり望ましい。
図3は、本発明の密封容器の一例を示す説明図である。密封容器30は、容器本体14のフランジ部15に蓋材1がシールされて密封されている。右側端縁部には、摘み部5が形成されている。
図4は、図3の蓋材で熱湯注入口を形成した一例を示す説明図である。蓋材1の摘み部5を開封方向Aに引っ張ると、第一内蓋切れ目線6から外蓋2が内蓋3より剥離し、次いで第二内蓋切れ目線7から熱湯注入口形成部11が外蓋と共に切り取られ熱湯注入口12が形成される。次いで外蓋2を剥離しながら、第一外蓋切れ目線9の繋ぎ部13の部位で止まる。
図5は、図4の蓋材を再封した状態を示す説明図である。熱湯注入口12から熱湯を注ぎ、その後外蓋2を再封し蒸らし調理している状態を示している。内蓋3は、熱湯注入口12以外は容器本体14のフランジ部15にシールされているために、容器本体を移動し揺らされても熱湯が容器本体14と蓋材の隙間から漏れることはない。安全に取り扱うことができる。
図6は、図5の蓋材を開封するときの状態の一例を示す説明図である。容器本体14から蓋材を開封する際、摘み部5を掴み、繋ぎ部13を開封方向と反対方向に引っ張り、第二外蓋切れ目線10から第三内蓋切れ目線8を切り、熱湯注入口が形成された内蓋3を容器本体14から剥離している状態を示している。
図7は、図6の蓋材を開封した状態の一例を示す説明図である。蓋材1は、容器本体14のフランジ部から剥離され、開口部16が出現されている状態を示している。
本発明を実施するための形態につき、さらに詳しく説明する。
本発明の蓋材は、図2に示しように外蓋2と内蓋3が剥離層4を介して積層された積層体からなっている。図8は、本発明の蓋材の層構成の一例を示している。外蓋2は、紙層22の表面にはプラスチックフィルム21が積層されている。また内蓋3は、アルミニウム箔27の表面にプラスチックフィルム26が、裏面にはシーラント層28が積層されている。
外蓋の紙層22としては、アート紙。コート紙、上質紙、晒クラフト紙などが挙げられるが、特に限定されるものではない。坪量については、特に限定されないが、90〜250g/mの範囲が好ましく、90〜150g/mの範囲がより好ましい。
また紙層の表面にプラスチックフィルムを積層し、耐水性、耐油性、耐摩耗性を向上させることができる。プラスチックフィルム21としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムが使用できる。フィルムの厚さは、6〜25μmの範囲が好ましい。
内蓋には、アルミニウム箔27とシーラント層28が積層されたものを使用することができる。アルミニウム箔27は、通常食品用途の包装材に使用される7〜12μmの範囲が好ましい。アルミニウム箔を設けることで、蓋材の遮光性が向上し、かつ酸素ガスバリ
ア性および水蒸気バリア性を向上させることができる。またアルミニウム箔の表面にプラスチックフィルム26、例えばポリエステルフィルムなど積層することができる。プラスチックフィルムを設けることで、剥離層の剥離性を安定して行うことができる。
次に、紙層22の裏面に剥離層4を積層する。また剥離性を向上されるために、紙層22に目止め層23を形成し剥離層4を積層してもよい。
シーラント層28は、通常イージーピール性を有する樹脂を押出しラミネートして形成される。イージーピールの特性については特に限定されず、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれのタイプを用いてもよい。
凝集破壊タイプは、シーラント層自体が凝集破壊するタイプで、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの樹脂を混合した樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
層間剥離タイプは、共押出し法にて三層フィルムを作成し、中間から剥離するものである。この共押出しフィルムを使用することができる。
界面剥離タイプは、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニルの混合比率を上げた樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
シーラント層28としては、容器本体がポリエチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂/エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂などが好ましい。
容器本体がポリスチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂/ポリブテン樹脂、ポリエチレン樹脂+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂の組合せが好ましい。
容器本体がポリプロピレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂/ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂/ポリエチレン樹脂の組合せが好ましい。
シーラント層の厚さは、シール強度、加工性を考慮すると、15〜80μmの範囲であることが好ましく、20〜70μmの範囲がより好ましい。 押出し機を用いてフィルム化して使用することができる。
剥離層4は、外蓋と内蓋を接着させながら剥離する機能を有している剥離樹脂から形成される。例えば、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等を含むアクリル系樹脂やスチレンとの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類などが使用できる。また、これら樹脂に脂肪系アミド樹脂やシリコン系樹脂などの離型剤を加えて、剥離し易く調整することができる。また接着層との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、シリカ、ガラス粉末などを加えてもよい。これらの材料を組み合わせて適宜使用することができる。
剥離層4を形成する方法としては、上記の樹脂を、溶剤に溶解または分散して塗布液を形成し、該塗布液をグラビアコート、オフセットコート、フレキソコート、シルクスクリーンコート、インクジェットコートなど公知の方法で塗布することで可能である。例えば、上記塗布液を用いてクラビアコートしドライラミネートして、外蓋と内蓋を積層し積層体を形成することができる。紙層の裏面に目止め層23を形成しておくことにより、一層剥離性が向上させることができる。
このように作成した積層体20にそれぞれ切れ目線を形成する。内蓋3には、第一内蓋切れ目線6、第二内蓋切れ目線7および第三内蓋切れ目線8を、所定の部位に内面から内蓋を貫通するようにハーフカットする。また外蓋2には、第一外蓋切れ目線9、第二外蓋切れ目線10を所定の部位に外蓋の外面から外蓋を貫通するようにハーフカットする。
特に第一外蓋切れ目線と第二外蓋切れ目線の間の中間の位置に第三内蓋切れ目線を形成する。例えばφ95の蓋材であれば、1mmが必要である。1mm未満では、ハーフカットが重なる場合がある。また1.5mm以上では、摘み部を掴み、繋ぎ部を引っ張る時に、第三外蓋切れ目線から切ることが困難となる。
ハーフカットは公知の方法で可能である。例えば、ハーフカットは、ミシン目線加工により可能である。金属刃を用いたトムソン抜き型、ロータリーダイ、レーザーにより可能である。
また熱湯注入口の形状は、円、半円、四角状など形状がよく、特に熱湯が注ぎ易い注入口が形成できれば形状にとらわれない。
本発明の蓋材は、内蓋と容器本体がシールされた状態で、内蓋の中央部近傍に熱湯注入口を形成されるために、内蓋と容器本体との隙間がないために、容器本体を移動し揺れや振動などが発生しても、熱湯が容器本体と蓋材の隙間から漏れたりしない。また食する際には、熱湯注入口が形成された内蓋を容器本体から剥離することで食べ易くすることができる。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
紙層として、坪量が79.1g/mの片アート紙を用い、表面に厚み12μmのポリエステルフィルムを、ウレタン系接着剤を介して貼り合わせ、外蓋を形成した。
次にアルミニウム箔9μmとポリエステルフィルム12μmをウレタン系接着剤を介して貼り合わせた。次いでアルミニウム箔面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂/ポリブテン樹脂からなる樹脂を押出し機により押出しシーラント層を形成し、内蓋を作成した。シーラント層の厚みは20μmとした。
外蓋の裏面に硝化綿とウレタン樹脂からなる目止め層をグラビア印刷により形成した。塗布量は、1g/mであった。次に剥離層を形成するために、アクリル樹脂にシリコン系樹脂を加えた混合樹脂に溶剤を加えて塗布液を作成し、該塗布液を用いてグラビアコートしドライラミネートにより、外蓋と内蓋を貼り合わせ積層体を作成した。剥離層の塗布
量は3g/mであった。
次に積層体の内面から第一内蓋切れ目線、第二内蓋切れ目線、第三内蓋切れ目線を所定の部位にハーフカットした。また外面から第一外蓋切れ目線、第二外蓋切れ目線を所定の部位にハーフカットした。最後に容器本体の形状に合わせ、かつ外周縁に外方に突出する摘み部を有する形状で外形抜きを行い、蓋材を作成した。ハーフカットおよび外形抜きは、金属刃を用いてトムソン抜き機にて行った。蓋はφ95mm、熱湯注入口形成部の形状はφ40mmの円を形成した。
次にポリスチレン樹脂からなる容器本体のフランジ部に上記蓋材をシールして、密封容器を作成した。尚、密封容器には味付け即席麺を収納した。
蓋材の摘み部を摘み、開封方向に外蓋を内蓋から剥離しながら熱湯注入口を形成し、第一外蓋切れ目線の部位まで剥離した。熱湯注入口から熱湯を注ぎ、外蓋を熱湯注入口へ覆い被せ、蒸らし調理を行った。この際に、容器本体を手に持って移動し揺れや振動などが発生しても、熱湯が漏れなかった。容器本体と蓋材との隙間がないために漏れがなかったのである。蒸らし作業の安全性が増し、火傷の心配がなく、かつ蒸らし効果の低下もなく調理ができた。
次に、蒸らし調理後、摘み部を掴み、開封方向と反対の方向に外蓋の繋ぎ部を引っ張り、第二外蓋切れ目線から外蓋を切り、第三内蓋切れ目線から内蓋を剥がし、蓋材を容器本体から剥離して取り除くことにより、容器本体に開口部が出現され、調理された即席麺を食することができた。
本発明の蓋材は、熱湯を注いで調理する、即席麺、スパゲッティ、マカロニ、乾麺、ハルサメなどを収納した容器に使用できる。また水で調理する食品などの容器にも可能である。
1 蓋材
2 外蓋
3 内蓋
4 剥離層
5 摘み部
6 第一内蓋切れ目線
7 第二内蓋切れ目線
8 第三内蓋切れ目線
9 第一外蓋切れ目線
10 第二外蓋切れ目線
11 熱湯注入口形成部
12 熱湯注入口
13 繋ぎ部
14 容器本体
15 フランジ部
16 開口部
20 積層体
21 プラスチックフィルム(ポリエステルフィルム)
22 紙層
23 目止め層
26 プラスチックフィルム(ポリエステルフィルム)
27 アルミニウム箔
28 シーラント層
30 密封容器
50 蒸らし調理中の容器
A 開封方向
B 反対方向

Claims (3)

  1. 容器本体のフランジ部にシールされる蓋材において、
    外蓋と内蓋が剥離層を介して剥離可能に積層された積層体からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、
    前記内蓋には、前記摘み部の基部近傍に、開封方向と直交方向に外蓋を内蓋から剥離する第一内蓋切れ目線が形成され、
    中央部近傍に、熱湯注入口形成部を形成する第二内蓋切れ目線が形成され、
    前記第二内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第三内蓋切れ目線が形成され、
    前記外蓋には、前記第二内蓋切れ目線と前記第三内蓋切れ目線との間に、第一外蓋切れ目線が、外周縁の一方の端縁と他方の端縁から開封方向に向かって前記第三内蓋切れ目線の凸部近傍まで、繋ぎ部を挟んでそれぞれ左右対象に形成され、
    前記第三内蓋切れ目線の開封方向外側に、外周縁の一方の端縁から他方の端縁まで開封方向に向かって凸状の第二外蓋切れ目線が形成されてなることを特徴とする蓋材。
  2. 前記第一内蓋切れ目線、前記第二内蓋切れ目線および前記第三内蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記内蓋の内面から内蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることを特徴とする請求項1記載の蓋材。
  3. 前記第一外蓋切れ目線、前記第二外蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記外蓋の外面から外蓋を貫通するハーフカットにより形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材。
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