JP2014076530A - 容器付きねじ締め機 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業効率を高めるとともに、ボルトまたはナットの個数設定が行いやすく、しかもコンパクトな容器付きねじ締め機を構成すること。
【解決手段】把持部1と回転駆動ユニット2と回転軸3が設けられ、回転軸3の先端にボルト6またはナット42を保持する形式のものにおいて、所定個数のボルト6またはナット42を収容する容器12が、回転駆動ユニット2に取り付けられ、容器12に部品排出口21が形成され、この部品排出口21を開閉する開閉蓋22が設けられている。これにより、作業効率向上と装置のコンパクト化ができる。
【選択図】図1
【解決手段】把持部1と回転駆動ユニット2と回転軸3が設けられ、回転軸3の先端にボルト6またはナット42を保持する形式のものにおいて、所定個数のボルト6またはナット42を収容する容器12が、回転駆動ユニット2に取り付けられ、容器12に部品排出口21が形成され、この部品排出口21を開閉する開閉蓋22が設けられている。これにより、作業効率向上と装置のコンパクト化ができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、ボルトまたはナットを収容する容器が備えられたねじ締め機に関している。
特開2011−218535号公報には、把持部と回転駆動ユニットが一体化されたねじ締め機であって、前記回転駆動ユニットから突き出ている回転軸の先端にボルトまたはナットを保持して、雌ねじまたは雄ねじに締め付けることが記載されている。そして、複数のボルトまたはナットを保持する管状のカートリッジが装備されていることが記載されている。
自動車のタイヤハウスのような鋼板部品に設けられたねじ孔に所定本数、例えば5本のボルトをねじ込む場合には、作業者は多数のボルトが収容してあるボルトボックスから5本のボルトを片手でつかみ取り、それを1本ずつ前記回転軸の先端に保持してから所定箇所にねじ込む作業を行っている。このような作業であると、ボルトボックスから5本のボルトをつかみ取る際に、本数が不足したり過剰になったりして、つかみ取り作業がスムーズに行かない、という問題がある。また、ボルトボックスの設置箇所が上記鋼板部品から離れていると、作業者が手を伸ばしたり立ったりしてボルトをつかむ必要が生じる。このようなことになると、作業効率が低下し、疲労も大きくなる。
そこで、上記特許文献1に記載されているようなねじ締め機を用いて、細長い管状のカートリッジに所定個数のボルトまたはナットを収容し、このカートリッジを回転軸と直交する向きに配置し、カートリッジを回転軸に沿って進退移動させて、ボルトまたはナットを回転軸の先端に保持することが知られている。
特許文献1に記載されている長尺なカートリッジは、ねじ締め機の前方側に起立した状態で配置されているので、狭い箇所にボルトまたはナットを到達させて締め込むときには、カートリッジが近隣の部材に干渉してボルトまたはナットを目的箇所に到達させることが不可能となり使用箇所が限定される、という問題がある。また、上記のように進退移動するカートリッジを回転軸に対して複数本組み付けることは不可能であるから、複数種類の部品をカートリッジに待機させることができない。このため、複数種類の部品を締め付けるときには、複数のねじ締め機を準備する必要があり、不経済なこととなる。
また、カートリッジが回転軸から直交する向きに起立していると、作業者がねじ締め機を操作するときに、カートリッジによる慣性力が作用することとなり、結果的に手持ち操作時に重たくなる。この慣性力は、カートリッジがねじ締め機の前方側に起立しているので、作業者がねじ締め機を左右上下に変向させただけで重みを感じることとなる。したがって、作業効率が低下するとともに疲労が大きくなる、という問題がある。加えて、カートリッジが回転軸から突き出たような形態であるから、コンパクトなねじ締め機が確保できなくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、作業効率を高めるとともに、ボルトまたはナットの個数設定が行いやすく、しかもコンパクトな容器付きねじ締め機の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、把持部と一体化された回転駆動ユニットによって駆動される回転軸が設けられ、前記回転軸の先端にボルトまたはナットを保持し、このボルトまたはナットを雌ねじまたは雄ねじに締め付ける形式のものにおいて、所定個数のボルトまたはナットを収容する容器が、前記回転駆動ユニットに取り付けられ、前記容器に部品排出口が形成され、この部品排出口を開閉する開閉蓋が設けられていることを特徴とする容器付きねじ締め機である。
上記のように、所定個数のボルトまたはナットを収容する容器が、前記回転駆動ユニットに取り付けられ、前記容器に部品排出口が形成され、この部品排出口を開閉する開閉蓋が設けられている。
前記容器に所定個数のボルトまたはナットを予め収容しておくことにより、作業者は部品排出口を開くだけで無意識のうちに所定個数のボルトまたはナットを握りしめることが可能となり、作業の簡素化が達成され、同時に個数順守などの煩わしさなどが解消される。また、離れた箇所にボルトまたはナットを収容する部品ボックスが配置されているような場合には、上述のように作業効率が低下する。しかし、上記のように容器を備えた形式のものであるから、例えば、パーツフィーダから延びてきている部品供給管を容器に接続させて、所定個数のボルトまたはナットを容器に供給することができる。したがって、上記部品ボックスの遠隔箇所配置の問題が、容器方式によって解消できる。
前記把持部から大幅に離隔しない箇所に前記容器を配置することができる。こうすることにより、ねじ締め機を左右上下に向きを変えても容器の質量によって発生する慣性力が小さくなり、作業上の疲労が軽減される。
容器が回転駆動ユニットに取り付けられているので、容器をできるだけねじ締め機に接近させた状態で配置することができ、ねじ締め機と容器をコンパクトにまとめて近隣の部材に干渉しにくくして、狭い箇所でも扱いやすいねじ締め機がえられる。そして、上記コンパクト化によって、ねじ締め機の向きを上下左右などに変えるときの慣性力が小さくなるので、容器の質量が加算されていても、作業者の負担が軽減されて作業性向上にとって効果的である。
そして、容器を複数個配置することができるので、複数種類のボルトやナットを容器に待機させて、種々な箇所への複数種類の部品のねじ込みが可能となり、多様性のあるねじ締め機がえられる。
容器に収容するボルトまたはナットの個数を、相手方部品に要求される所定個数と同数に設定することができる。そうすることにより、相手方部品の締め付け箇所全てに忘れることなく締め付けが行えて、ボルトまたはナットの欠落を防止することができる。つまり、ボルトまたはナットが手元に残っていると、締め忘れがその場で判明する。このようなことは、自動車車体の組立工程などにおいて、例えば、タイヤハウスに所定個数のボルトまたはナットを短時間で忘れることなく締め付けるような場合に有効である。
請求項2記載の発明は、前記容器は、把持部の上側でしかも前記回転駆動ユニットの横側に配置してある請求項1記載の容器付きねじ締め機である。
つまり、把持部近傍の空間から離隔した箇所に容器が存在している。したがって、所定箇所に待機させてあるねじ締め機を作業者が持つときに、把持部周辺には容器など何の部材も存在していないので、作業者は瞬時に把持部をつかむことができて、取り扱いやすいねじ締め機がえられる。
なお、把持部の上側や回転駆動ユニットの横側という表現は、細長い把持部がほぼ鉛直方向の姿勢とされ、同様に細長い回転駆動ユニットがほぼ水平方向の姿勢とされている状態において、上側はほぼ鉛直方向の上方を意味し、横側はほぼ水平方向に沿って移動した位置を意味している。
請求項3記載の発明は、前記部品排出口は、作業者が前記開閉蓋を片手で開けたときにボルトまたはナットが手の平の中央部に落下する位置に形成されている請求項1または請求項2記載の容器付きねじ締め機である。
部品排出口から落下したボルトまたはナットは、手の平の中央部に集中して受け止めることができる。したがって、ボルトまたはナットは作業者の手からこぼれ落ちることがなく、部品個数の不足や作業効率向上にとって効果的である。
請求項4記載の発明は、前記開閉蓋を開くためのアーム部材が開閉蓋に取り付けられ、前記アーム部材は作業者の手の動きに適した箇所に存在させてある請求項1〜請求項3のいずれかに記載の容器付きねじ締め機である。
右手で把持部を握りしめ、左手でボルトまたはナットを受け取る場合であると、作業者によっては、親指でアーム部材を押し広げる人や、人差し指の先端部でアーム部材を押し広げる人などがあるので、作業者の好みや癖に適応できる構造が求められる。上記のように、開閉蓋を開くためのアーム部材が開閉蓋に取り付けられ、アーム部材は作業者の手の動きに適した箇所に存在させてあるから、作業者にとって最も適した箇所にアーム部材を配置することができて、作業者にとって作業しやすい環境が設定でき、作業能率の向上や疲労軽減などに効果的である。
本発明の容器付きねじ締め機を実施するための形態を説明する。
図1〜図7は、本発明の実施例1を示す。
最初に、ねじ締め機全体の構成を説明する。
ねじ締め機全体は符号100で示され、一般にインパクトレンチと呼ばれているものである。このねじ締め機100は、ポータブル式であり、作業者が握りしめる把持部1の上側に回転駆動ユニット2が一体化されている。この回転駆動ユニット2の中に駆動装置や減速機が収容され、そこから突き出ている回転軸3を回転させるようになっている。駆動装置としては、電動モータや空気モータなどいろいろなものが採用される。ここでは電動式であり、そのために把持部1の下側にバッテリー4が取付けられている。このバッテリー4に換えて電源コードを接続してもよい。
前記回転駆動ユニット2は電動モータや減速機構が内蔵してあるので、細長いほぼ円筒型とされており、その軸線O−Oと同軸の状態で回転軸3が配置してある。把持部1の上部に押し込み式スイッチ5が設けられ、このスイッチ5を押し込んで回転軸3を回転させる。
上述のとおり、細長い回転駆動ユニット2と回転軸3が一直線上に配置してあるので、回転駆動ユニット2と回転軸3によって長尺なユニット部材が形成された状態になっている。
ねじ締め機100で締め付けられるねじとしては、図3(B)に示すボルト6が挙げられる。これは、雄ねじが形成された軸部7、軸部7と一体の六角形の頭部8、軸部7が貫通しているワッシャ9などから構成されている。また、ボルト6以外に後述のナットを締め付けの対象とすることができる。
回転軸3の先端部10に頭部8を保持するために、六角形の受け孔11が形成され、ここに頭部8を差し込んでボルト保持がなされ、ボルト6に回転が付与されるようになっている。
つぎに、容器について説明する。
容器の全体的な形状としては、四角い箱型、円筒状の筒型、丸みのある椀型など種々なものが採用できる。ここでは、四角い箱形である。また、一種類のボルトまたはナットだけを締め付けるときには、容器は1つでよいが、二種類、三種類のボルトまたはナットを締め付ける時には、種類毎に容器を2個あるいは3個設ける。ここでは、三種類のボルトおよびナットを締め付けるので、容器が3個とされている。
容器12は、3つの容器が一列に一体化された形式のものであり、第1容器13、第2容器14、第3容器15によって細長い容器形態とされている。各容器13、14、15は、細長い箱に仕切り版16、17を設けることによって構成され、それぞれ収容室13A、14A、15Aが形成されている。細長い容器12は、回転駆動ユニット2の長手方向、すなわち軸線O−Oに沿わせた状態で回転駆動ユニット2に取り付けられている。図2においては、他の構造部分を理解しやすくするために、容器12を2点鎖線で示してある。
容器12の前端部、すなわち図1における容器12の左端は、回転軸3の長さの中央部付近と並ぶ位置に配置されている。これに換えて、上記容器12の前端部を図1の右方へずらして、回転駆動ユニット2の左端部と並ぶような位置にすることによって、回転軸3だけの突き出し長さを長くして、狭い箇所に差し込みやすくすることができる。
図4に示すように、容器12を断面でみると、背板18、底板19、前板20から構成され、前板20の下側に部品排出口21が形成されている。この部品排出口21を開閉するための開閉蓋22が、ヒンジ機構23を介して前板20の下部に取り付けられている。底板19には、部品排出口21側が低くなる状態の傾斜が付与されている。このような断面形状は、第1容器13、第2容器14、第3容器15のいずれにおいても同様に形成され、部品排出口21と開閉蓋22は各容器13、14、15の各々に形成されている。
第1容器13、第2容器14、第3容器15の上側が上方に開放されており、この開放箇所を封鎖する蓋板24が設けてある。この蓋板24は、収容室13A、14A、15Aの上部を閉じるものであり、ヒンジ機構23を介して背板18の上部に結合してある。蓋板24は、ねじ締め機100を傾けないで使用する場合には、前記収容室13A、14A、15Aから部品がこぼれる虞がないので、省略することができる。この蓋板24を開くときに指をかける突起25が取付けられている。
なお、各容器13、14、15に収容される部品の種類や個数は、相手方の鋼板部品によって変化する。例えば、第1容器13には短いボルト5本、第2容器14には長いボルト3本、第3容器15にはナット5個が収容される。なお、ナット42は図3(D)に示され、六角形である。また、各ボルトの頭部やナットは、同じ形状で同じ寸法とされている。
各容器13、14、15にボルトまたはナットを供給する方式としては、いろいろなものが採用できる。例えば、図示していないが、ねじ締め機100を所定箇所に格納して休止させているときに、電動モータで駆動される進退軸で前記蓋板24の突起25を押し開けて蓋板25を開き、その後、パーツフィーダなどから延びてきている供給ホースを各収容室13A、14A、15Aに合致させてから、所定個数のボルトまたはナットを各収容室に供給する。
つぎに、ヒンジ機構について説明する。
このヒンジ機構は一般的に採用されているもので、図5に示すように、第1揺動板27と第2揺動板28の端部を湾曲して管状の軸受部29と30が形成され、両軸受部29、30に結合軸31を貫通し、2つの軸受部30の間につる巻ばね32を結合軸31が貫通した状態で挿入したもので、つる巻ばね32の係合端33、34が第1揺動板27と第2揺動板28に弾力的に係合して、蓋板24に回転力が付与されている。第1揺動板27が背板18に固定され、第2揺動板28が蓋板24に固定され、つる巻ばね32によって蓋板24が閉じ方向に付勢されている。符号27A、28Aは、上記固定の際に使用される固定ボルトなどの通過孔である。
つぎに、容器の取り付け構造を説明する。
容器12を回転駆動ユニット2に取り付ける構造としては、いろいろなものが採用できる。例えば、回転駆動ユニット2の横側にブラケットを固定し、このブラケットに容器12を取り付けることも可能である。ここでは、回転駆動ユニット2に枠部材を固定した構造例である。
四角い枠部材36の中央に回転駆動ユニット2が貫通する支持孔37が開けられ、支持孔37に挿入した回転駆動ユニット2に外部からねじ込んだ固定ボルト38を押し付けて枠部材36が回転駆動ユニット2に結合されている。なお、符号39はロックナットである。
枠部材36の横側面を膨らませた形状の座部40が形成され、ここに容器12の背板18を密着させて固定ボルト41で結合してある。このような取り付け構造によって、前述のように容器12が軸線O−Oに沿った状態で配置されている。
上述のようにして回転駆動ユニット2に取り付けられた容器12は、図1、図2および図4から明らかなように、把持部1の上側でしかも回転駆動ユニット2の横側に配置してある。
なお、把持部1の上側や回転駆動ユニット2の横側という表現は、細長い把持部1がほぼ鉛直方向の姿勢とされ、同様に細長い回転駆動ユニット2がほぼ水平方向の姿勢とされている状態において、上側はほぼ鉛直方向の上方を意味し、横側はほぼ水平方向に沿って移動した位置を意味している。
つぎに、開閉蓋を開くアーム部材について説明する。
第1容器13、第2容器14、第3容器15の各部品排出口21を開閉する開閉蓋22が、前記ヒンジ機構23を介して前板20に取り付けられている。各開閉蓋22に開閉蓋を開くためのアーム部材43A、43B、43Cが結合してある。第1容器13のアーム部材43Aは、開閉蓋22から前方に延びている。第2容器14のアーム部材43Bは、開閉蓋22の下側に向かってわずかに延びている。第3容器のアーム部材43Cは、開閉蓋22から後方に延びている。このような方向性を各アーム部材に付与することによって、1つのアーム部材を手45で押したときに他のアーム部材に手45が接触しにくくなり、誤って他の開閉蓋22を開くことが防止できる。
上記アーム部材43A、43B、43Cは、板材を細長く成型したもので、開閉蓋22への結合は、接着、溶接、ボルト付けなどによって簡単に行うことができる。
図6に示すように、作業者が親指でアーム部材43Aを左側に押すことによって開閉蓋22が開く。これによって第1容器13内のボルト6が傾斜した底板19から手の平に滑り落ちて作業者が握りしめる。ボルト6が滑り落ちる箇所は、符号44で示されている手45の最も凹んだ中央部とするのが望ましく、こうすることによってボルト6が手45からこぼれ落ちることが防止される。このように中央部44にボルト6が落下するようにするためには、図6に示されているように、軸線O−O方向の手45の位置を選定するとともに、軸線O−Oと直交する方向に手45を移動する。このようにして、部品排出口21は、作業者が開閉蓋22を片手で開けたときにボルト6が手の平の中央部44に落下する位置に形成されているのである。換言すると、開閉蓋22を開いたときにボルト6が中央部44に集中的に落下するように、アーム部材43Aの長さや向きが選定されている。
前記アーム部材43A、43B、43Cは作業者の手45の動きに適した箇所に存在させてある。これを実現するための方策は、上述のようにアーム部材を延ばす方向を適正に設定したり、図示していないが、アーム部材を湾曲させたりする。また、アーム部材43A、43B、43Cの位置を調節できるようにしておくことが望ましい。調節のための構造としてはいろいろなものが採用できる。ここでは、ねじ止め式である。
図7に示すように、開閉蓋22に長孔46が開けられ、アーム部材43Aと長孔46を貫通する固定ボルト47を固定ナット48にねじ込んで、アーム部材43Aが開閉蓋22に結合される。固定ボルト47は作業者が簡単に回すことができるように、蝶ボルトとされており、蝶部49に指をかけて緩めたり締めたりするようになっている。したがって、アーム部材43Aを揺動させて向きを変えたり長孔46に沿って左右にずらしたりすることが、作業者の好みや手動作の癖などに応じて、自由に調節することができる。他のアーム部材43B、43Cについても同様である。
上記実施例では、容器が第1から第3まで連なった3連形式のものを示したが、独立した複数の容器を離隔させて3つ配列することも可能である。また、容器を1つだけ配置することもある。
上記ヒンジ機構23に小型の電動モータを組み付けて、蓋板24や開閉蓋22を電動式にすることも可能である。
また、図3(C)に示すように、回転軸3の先端部をプラス型ドライバーの形状にして、頭部8にプラス型の孔が開けられ、そこに回転軸3の先端を差し込んでねじ締めを行うようにすることもできる。この場合、図示してないが、プラス型ドライバーの先端部近傍に永久磁石を取り付けて、ボルト6が落下しないようにしておく。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
上記のように、所定個数のボルト6またはナット42を収容する容器12、すなわち第1容器13、第2容器14、第3容器15が、前記回転駆動ユニット2に取り付けられ、前記第1容器13、第2容器14、第3容器15にそれぞれ部品排出口21が形成され、この部品排出口21を開閉する開閉蓋22が設けられている。
前記第1容器13、第2容器14、第3容器15に所定個数のボルト6またはナット42を予め収容しておくことにより、作業者は部品排出口21を開くだけで無意識のうちに所定個数のボルト6またはナット42を握りしめることが可能となり、作業の簡素化が達成され、同時に個数順守などの煩わしさなどが解消される。また、離れた箇所にボルト6またはナット42を収容する部品ボックスが配置されているような場合には、上述のように作業効率が低下する。しかし、上記のように第1容器13、第2容器14、第3容器15を備えた形式のものであるから、例えば、パーツフィーダから延びてきている部品供給管を第1容器13、第2容器14、第3容器15に接続させて、所定個数のボルト6またはナット42を各容器13、14、15に供給することができる。したがって、上記部品ボックスの遠隔箇所配置の問題が、容器方式によって解消できる。
前記把持部1から大幅に離隔しない箇所に前記第1容器13、第2容器14、第3容器15を配置することができる。こうすることにより、ねじ締め機を左右上下に向きを変えても容器12の質量によって発生する慣性力が小さくなり、作業上の疲労が軽減される。
第1容器13、第2容器14、第3容器15が回転駆動ユニット2に取り付けられているので、第1容器13、第2容器14、第3容器15をできるだけねじ締め機100に接近させた状態で配置することができ、ねじ締め機100と容器12をコンパクトにまとめて近隣の部材に干渉しにくくして、狭い箇所でも扱いやすいねじ締め機100がえられる。そして、上記コンパクト化によって、ねじ締め機100の向きを上下左右などに変えるときの慣性力が小さくなるので、容器12の質量が加算されていても、作業者の負担が軽減されて作業性向上にとって効果的である。
そして、容器を第1容器13、第2容器14、第3容器15のように複数個配置することができるので、複数種類のボルト6やナット42を第1容器13、第2容器14、第3容器15に待機させて、種々な箇所への複数種類の部品のねじ込みが可能となり、多様性のあるねじ締め機がえられる。
第1容器13、第2容器14、第3容器15に収容するボルト6またはナット42の個数を、相手方部品に要求される所定個数と同数に設定することができる。そうすることにより、相手方部品の締め付け箇所全てに忘れることなく締め付けが行えて、ボルト6またはナット42の欠落を防止することができる。つまり、ボルト6またはナット42が手の中に残っていると、締め忘れがその場で判明する。このようなことは、自動車車体の組立工程などにおいて、例えば、タイヤハウスに所定個数のボルト6またはナット42を短時間で忘れることなく締め付けるような場合に有効である。
前記容器12、すなわち第1容器13、第2容器14、第3容器15は、把持部1の上側でしかも回転駆動ユニット2の横側に配置してある。
つまり、把持部1近傍の空間から離隔した箇所に第1容器13、第2容器14、第3容器15が存在している。したがって、ねじ締め機100を作業者が持つときに、把持部1周辺には容器12など何の部材も存在していないので、作業者は瞬時に把持部1をつかむことができて、取り扱いやすいねじ締め機100がえられる。
前記部品排出口21は、作業者が前記開閉蓋22を片手で開けたときにボルト6またはナット42が手の平の中央部44に落下する位置に形成されている。
部品排出口21から落下したボルト6またはナット42は、手の平の中央部44に集中して受け止めることができる。したがって、ボルト6またはナット42は作業者の手からこぼれ落ちることがなく、部品個数の不足や作業効率向上にとって効果的である。
前記開閉蓋22を開くためのアーム部材43A、43B、43Cが開閉蓋22に取り付けられ、前記アーム部材43A、43B、43Cは作業者の手45の動きに適した箇所に存在させてある。
右手で把持部1を握りしめ、左手でボルト6またはナット42を受け取る場合であると、作業者によっては、親指でアーム部材43A、43B、43Cを押し広げる人や、人差し指の先端部でアーム部材43A、43B、43Cを押し広げる人などがあるので、作業者の好みや癖に適応できる構造が求められる。上記のように、開閉蓋22を開くためのアーム部材43A、43B、43Cが開閉蓋22に取り付けられ、アーム部材43A、43B、43Cは作業者の手45の動きに適した箇所に存在させてあるから、作業者にとって最も適した箇所にアーム部材43A、43B、43Cを配置することができて、作業者にとって作業しやすい環境が設定でき、作業能率の向上や疲労軽減などに効果的である。
図1に2点鎖線で示したように、容器12を上下対称の位置に配置することによって、慣性的な重さの両側のバランスをとることができて、作業が行いやすくなる。また、左手で把持部1を握る作業者は2点鎖線で示した容器12を扱うことができて、左利き、右利きいずれの人にも使いやすいねじ締め機100がえられる。
図8は、本発明の実施例2を示す。
図8は第1容器13、第2容器14、第3容器15のいずれかの断面である。ここでは、第1容器13の断面が図示されている。第1容器13の底部中央に部品排出口21が開けられ、それを開閉する平板状の開閉蓋22がヒンジ機構23を介して第1容器13の下側角部に取り付けられている。アーム部材43Aが開閉蓋22から下方に延びている。作業者の手45が断面的に図示してあり、手45の右側が小指側で、左側が親指側である。
作業者が手45を図示の位置から右側に移動させると、開閉蓋22が反時計方向に開いてちょうど窪んだ中央部44が部品排出口21の真下に位置する。ボルト6はこの中央部44に集中的に落下して、落下した全てのボルト6を作業者が確実に握りしめることができる。
なお、この実施例2ではねじ締め機100が常に水平方向を向いた状態で使用されるので、第1容器13の上部は開放したままとされている。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の実施例1と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。それ以外の作用効果は、先の実施例1と同じである。
上述のように、本発明の装置は、作業効率を高めるとともに、ボルトまたはナットの個数設定が行いやすく、しかもコンパクトな容器付きねじ締め機であるから、自動車の車体組立工程や、家庭電化製品の板金組立工程などの広い産業分野で利用できる。
1 把持部
2 回転駆動ユニット
3 回転軸
6 ボルト
7 軸部
8 頭部
9 ワッシャ
10 回転軸の先端部
11 受け孔
12 容器
13 第1容器
14 第2容器
15 第3容器
21 部品排出口
22 開閉蓋
23 ヒンジ機構
24 蓋板
42 ナット
43A アーム部材
43B アーム部材
43C アーム部材
44 手の平の中央部
45 作業者の手
100 ねじ締め機
2 回転駆動ユニット
3 回転軸
6 ボルト
7 軸部
8 頭部
9 ワッシャ
10 回転軸の先端部
11 受け孔
12 容器
13 第1容器
14 第2容器
15 第3容器
21 部品排出口
22 開閉蓋
23 ヒンジ機構
24 蓋板
42 ナット
43A アーム部材
43B アーム部材
43C アーム部材
44 手の平の中央部
45 作業者の手
100 ねじ締め機
Claims (4)
- 把持部と一体化された回転駆動ユニットによって駆動される回転軸が設けられ、前記回転軸の先端にボルトまたはナットを保持し、このボルトまたはナットを雌ねじまたは雄ねじに締め付ける形式のものにおいて、所定個数のボルトまたはナットを収容する容器が、前記回転駆動ユニットに取り付けられ、前記容器に部品排出口が形成され、この部品排出口を開閉する開閉蓋が設けられていることを特徴とする容器付きねじ締め機。
- 前記容器は、把持部の上側でしかも前記回転駆動ユニットの横側に配置してある請求項1記載の容器付きねじ締め機。
- 前記部品排出口は、作業者が前記開閉蓋を片手で開けたときにボルトまたはナットが手の平の中央部に落下する位置に形成されている請求項1または請求項2記載の容器付きねじ締め機。
- 前記開閉蓋を開くためのアーム部材が開閉蓋に取り付けられ、前記アーム部材は作業者の手の動きに適した箇所に存在させてある請求項1〜請求項3のいずれかに記載の容器付きねじ締め機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012237224A JP2014076530A (ja) | 2012-10-10 | 2012-10-10 | 容器付きねじ締め機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012237224A JP2014076530A (ja) | 2012-10-10 | 2012-10-10 | 容器付きねじ締め機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014076530A true JP2014076530A (ja) | 2014-05-01 |
Family
ID=50782289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012237224A Pending JP2014076530A (ja) | 2012-10-10 | 2012-10-10 | 容器付きねじ締め機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014076530A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016168654A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 株式会社ソノテック | 超音波加工装置用工具ホーン |
-
2012
- 2012-10-10 JP JP2012237224A patent/JP2014076530A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016168654A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 株式会社ソノテック | 超音波加工装置用工具ホーン |
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