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JP2014068849A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】装着者に対し、ファスニングシートに予め形成した易切り裂き線を引き裂いて装着させるように、視覚的に促す構成とする。
【解決手段】背側の両側部に外方に突出して形成された基材シート8に、この基材シートより外方に突出する少なくとも上下2段の突出部12が形成されるとともに、突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素を含む止着手段が設けられ、基材シートを上下突出部間の位置において上下に分離した状態で、上下2段の突出部を止着手段を介して紙おむつの腹側外表面に止着するようにしたファスニングシートを備えた使い捨ておむつにおいて、上下突出部間の位置において基材シートの外方先端側から基端側へ向かって上下2本の易切り裂き線10が形成され、2本の易切り裂き線の先端相互または基端相互を繋ぐつまみ部18が形成され、このつまみ部の摘持状態で、上下2本の易切り裂き線を切り裂き、基材シートを上下に分離可能とした。
【選択図】図14

Description

本発明は、紙おむつの背側の両側部に設けたファスニングテープを紙おむつの腹側表面に止着することによって着用者に装着する使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつに用いられるファスニングテープについては、様々な工夫を施したものが開示されている。例えば、特許文献1記載の発明は、介護者が使用者に展開型紙おむつを装着する際、紙おむつの長手方向に対して使用者を適切な位置に容易に載置して装着できるようにするため、サイドフラップに設けた易切り裂き線と重なる位置に識別部を設けている。また、特許文献2記載の発明は、止着テープの隣接するつまみ部どうしを交差させたり広げたりして使用することを容易にするため、隣接するつまみ部の間に、固定部側に伸びる薄肉部を設けている。さらに、特許文献3記載の発明は、ファスニングシートを通常の止め方以外に、クロス止めにも任意に対応可能とするため、接合片の間のファスニングシート部分に対し、外縁側から内方側に至る易切り裂き線を設けている。
前記特許文献3記載の発明のように、ファスニングシートに設けた易切り裂き線を引き裂くことにより、ファスニングシートを上下に分離することができるタイプの製品は、ファスニングシートを止める位置の自由度が高まってクロス止めが可能となるため、使用者が痩せた体型であったとしても紙おむつをフィットさせることができるという利点がある。また、使用時にファスニングシートを分離させる形態であるため、生産時にはファスニングテープを1つの部材として扱うことができ、紙おむつ本体とファスニングシートの接着位置の調整が容易になる。
しかし、現在、一般に販売されている使い捨ておむつのファスニングシートに設けられた易切り裂き線は見え辛いものであり、ファスニングシートを上下左右に引っ張ることにより初めてその存在に気付く程度のものである。また、前記使い捨ておむつを使用する介護現場では、頻繁に介護職員が入れ替わるケースも多いため、経験年数が短い職員や不慣れな身内の介護者は、ファスニングシートに設けられた易切り裂き線に気づかずに、そのまま使用してしまう傾向が強い。また、ミシン目の存在を知っている者であっても、破く手間に面倒を感じてそのまま使用してしまう者もいる。その結果、紙おむつが使用者にフィットせずに、漏れが発生するという問題がある。
特許第4019151号公報 特開2011−200336号公報 特開2005−160506号公報
そこで、本発明の主たる課題は、ファスニングシートに予め形成した易切り裂き線を引き裂いて装着するように、装着者に対して視覚的に促すことにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
紙おむつの背側の両側部に外方に突出してそれぞれ形成された基材シートに、この基材シートより外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が形成されるとともに、前記突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素を含む止着手段が設けられ、前記基材シートを上下突出部間の位置において上下に分離し、この上下に分離した状態で、前記上下2段の突出部を前記止着手段を介して紙おむつの腹側外表面に止着するようにしたファスニングシートを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記上下突出部間の位置において前記基材シートの外方先端側から基端側へ向かって上下2本の易切り裂き線が形成され、
2本の易切り裂き線の先端相互または基端相互を繋ぐつまみ部が形成され、このつまみ部の摘持状態で、前記上下2本の易切り裂き線を切り裂き、前記基材シートを前記上下2段の突出部間の位置において上下に分離可能としたことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
紙おむつの装着作業をする者が、つまみ部の存在を視覚的に認識し、そのつまみ部を摘持した状態で、上下2本の易切り裂き線を切り裂くことで、基材シートを上下2段の突出部間の位置において上下に分離することができる。また、つまみ部によって基材シートを容易に上下に分離することができるため、易切り裂き線を切り裂くことに面倒を感じて切り裂かない者を減らすことができる。
<請求項2記載の発明>
前記つまみ部は末端側に向かって末広がりの曲線または直線部分を有する請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
つまみ部の末広がり形状によって、装着者がつまみ部の存在に気づきやすくなる。また、つまみ部を摘持する際のつまみ部の面積が広くなるため、つまみ部が摘持しやすくなる。
<請求項3記載の発明>
前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の形状が、先端側から基端側に向かう矢先形状である請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
つまみ部の矢先形状によって、装着者がつまみ部の存在に気づきやすくなる。また、つまみ部を摘持した後に、つまみ部を引っ張る方向を誘導することもできる。
<請求項4記載の発明>
前記つまみ部を形成する輪郭全体が、連続する抜き打ちにより形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
つまみ部の輪郭がはっきりするため、装着者がつまみ部の存在に気づきやすくなる。また、つまみ部を形成する輪郭が易切り裂き線からなる場合と違い、つまみ部を摘持する前に、つまみ部の輪郭を形成する易切り裂き線を切り裂く必要がなくなり、労力を省くことができる。
<請求項5記載の発明>
2本の易切り裂き線におけるつまみ部に連なる部分が、連続する抜き打ちにより形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
つまみ部が基材シートから離れやすくなるため、装着者がつまみ部の存在に気づきやすくなる。
<請求項6記載の発明>
前記つまみ部は指先が入り込む大きさ及び形状の貫通孔である請求項1または5に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
貫通孔を設けることによって、装着者が易切り裂き線の存在に気づきやすくなる。また、装着者が貫通孔に指を引っ掛けて易切り裂き線を引き裂く際、弱い力でも引き裂くことができる。
<請求項7記載の発明>
前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
折り返し線からつまみ部の一部がはみ出すため、装着者がつまみ部の存在に気づきやすくなる。特に、つまみ部が末広がり形状のときは、折り目からはみ出すつまみ部の面積が大きくなるため、つまみ部の存在の認識のしやすさ、及びつまみやすさの点で、より優れた構成となる。
<請求項8記載の発明>
前記つまみ部は2本の易切り裂き線の先端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの先端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とした請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
請求項7と同様の作用効果を有する。
<請求項9記載の発明>
前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とされるとともに、
前記基材シートの基端側の内側折り返し対向面の少なくとも一方の面に、折り返し状態を保持する仮止め接着部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
仮止め接着部が設けられることにより、折り返した基材シートのばたつきを抑えることができる。また、この仮止め接着部は、つまみ部を摘持して易切り裂き線を切り裂いた際に、容易に剥がすことができる。
<請求項10記載の発明>
前記上下2段の突出部の谷部より基材シートの基端側において、基材シートが内側に折り返され、前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、2本の易切り裂き線は、先端側が前記基材シートの折り返し線を越えて延在し、それぞれ対応する突出部の稜線の入口に連なっている延在部を有する請求項1〜7または9のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
易切り裂き線の先端側を切り裂くのに大きな力が必要となるため、粘着剤層又は面ファスナー要素を止着する直前まで、粘着剤層又は面ファスナー要素が外部に露出することを防ぐことができる。また、易切り裂き線の先端側が切り裂かれると同時に、粘着剤層又は面ファスナー要素が外部に露出しやすくなる。
<請求項11記載の発明>
2本の易切り裂き線は、前記基材シートの折り返し線と稜線の入口に連なる延在部の切り裂き目の間隔が、基端側の切り裂き目の間隔より大きい請求項10記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
易切り裂き線の先端側を切り裂くのに更に大きな力が必要となるため、請求項10記載の効果が更に顕著となる。
<請求項12記載の発明>
前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置における第一折り返し線を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とし、
前記上下2段の突出部の谷部より基材シートの基端側において、第二折り返し線を境にして基材シートがさらに内側に折り返され、
2本の易切り裂き線は、先端側が前記基材シートの第二折り返し線を越えて延在し、それぞれ対応する突出部の稜線の入口又は谷部に連なっている延在部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
つまみ部を摘持して易切り裂き線を切り裂くことによって、上下2段の突出部間の位置において、基材シートを上下に用意に分離することができる。この切り裂きの過程において、基材シートの第一折り返し線および第二折り返し線の展開が図られるとともに、突出部の内面側が外側に露出するため、それらの展開作業および露出作業を個別に行う手間を省くことができる。
以上のとおり本発明によれば、ファスニングシートに予め形成した易切り裂き線を引き裂いて装着するように、装着者に対して視覚的に促すことができる。
本発明に係る使い捨ておむつの一部破断展開図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の要部拡大図であり、つまみ部をファスニングシート基端側に設けた例である。 つまみ部をファスニングシート先端側に設けた例である。 つまみ部をファスニングシート基端側に設け、ファスニングシート先端側の易切り裂き線の形状を末広がりにした例である。 ファスニングシートに第二折り返し線を設けた例を示した図である。 第二折り返し線から先端側へ伸びる易切り裂き線の間隔が、前記折り返し位置から基端側へ伸びる易切り裂き線の間隔よりも長い場合の例を示した図である。 製品状態で、第一折り返し線および第二折り返し線を設けた例を示した平面図である。 図7のA−A部分の断面図である。 つまみ部の形状の変形例を示した図である。 つまみ部を基材シートの中央寄りに設け、易切り裂き線を基材シートの先端部と繋げない例を示した図である。 易切り裂き線のつまみ部に連なる部分が、連続する打ち抜きにより形成された例である。 つまみ部として貫通孔を設けた例である。 つまみ部を矢先形状にした例である。 本発明に係る使い捨ておむつの斜視図であり、易切り裂き線を切り裂く前の図である。 本発明に係る使い捨ておむつの斜視図であり、第二折り返し線の手前まで易切り裂き線を切り裂いた図である。 本発明に係る使い捨ておむつの斜視図であり、易切り裂き線を完全に切り裂いた後の図である。 従来のファスニングシート部分の要部拡大図であり、折り返し線を1つ設けた例である。 図11のB−B部分の断面図である。 従来のファスニングシート部分の要部拡大図であり、製品状態で、折り返し線を2つ設けた例である。 図13のC−C部分の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳説する。
なお、本発明の使い捨ておむつを構成する各構成物品において、紙おむつを展開した状態で、着用者に近い側の面を「内面」といい、遠い側の面を「裏面」という。また、着用者の肌に近い側を「内面側」といい、遠い側を「裏面側」という。さらに、基材シート8に関し、基材シート8を展開した状態で、使い捨ておむつの幅方向外側を「先端側」といい、幅方向中央側を「基端側」という。
図1は、本発明に係る使い捨ておむつ200を示している。この使い捨ておむつ200は、股間部と、その前後両側に延在する腹側部分F及び背側部分Bとを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができる。
本実施例のテープ式使い捨ておむつ200は、裏面側にバックシート1を有し、内面側に向かって順に、液不透過性シート15、吸収体3、トップシート2を積層した構造を有している。なお、図示はしないが、吸収体3とトップシート2の間にセカンドシート16を設けるようにしても良い。
本発明においては、着用者の肌に最も近い側にあるシートをトップシート2という。このトップシート2は、複数枚の単位シートから構成される。
吸収体3の外側には、液不透過性シート15が吸収体3の周縁より若干食み出すように設けられている。液不透過性シート15としては、遮水性を有するものが好ましく、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
また、液不透過性シート15の裏面は、不織布からなるバックシート1により覆われており、このバックシート1は、所定の食み出し幅をもって液不透過性シート15の周縁より外側に食み出している。バックシート1としては各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
前記のように、吸収体3の内面に、セカンドシート16を設けても良い。セカンドシート16の側縁から吸収体3が一部食み出すようにセカンドシート16の幅を設けても良いし、吸収体3の側縁が食み出さないようにセカンドシート16の幅を広げることもできる。セカンドシート16としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。本発明においては、このセカンドシート16を省略する形態も考えることができる。
また、前記紙おむつの腹側表面には、幅方向に沿ってフロントターゲットテープ6が設けられている。このフロントターゲットテープ6に後述する面ファスナー要素9を止着することによって、紙おむつが身体に装着される。
使い捨ておむつ200の背側方向両端部において、バックシート1とトップシート2の間に基材シート8が設けられる。基材シート8とバックシート1やトップシート2とは、ホットメルト接着剤等により接着されている。なお、この基材シート8は、必ずしもバックシート1とトップシート2の間に設けなくても良い。具体的には、バックシート1の裏面側や、トップシート2の内面側に設けるようにしても良い。
基材シート8は、複数枚の不織布NFを貼り合わせて形成することも、一枚の不織布NFで形成することもできる。この不織布NFとしては公知のものを特に限定無く用いることができる。不織布NFを構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布NFの加工方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。特にオレフィン系繊維を用いたスパンボンド不織布、SMS不織布が好ましい。使用する不織布NFの坪量は適宜定めることができるが、好ましくは50〜100g/m2の坪量を有するのが好ましい。
この基材シート8は、基端側がおむつ本体に固着され、基端側から先端側へと延在する。また、基材シート8は、前記基材シート8の先端側に形成した、外方に突出する少なくとも上下2段の突出部12も有する。この突出部12は、基材シート8自体を外方へ突出させることによって形成しても良いし、基材シート8とは別体の突出部12を構成する部材を用意し、ホットメルト等によって、それを基材シート8と固着することによって形成しても良い。突出部12を基材シート8とは別体にする場合、その素材には不織布や弾性伸縮部材を用いることができる。弾性伸縮部材としては、例えば、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。不織布としては、例えば、前記基材シート8と同様の素材を用いることができる。
なお、前記突出部12は、少なくとも上下2段からなる。上下3段以上の突出部12を設けるようにしても良いが、製造の容易性や装着時の便宜性を考慮すると段数は少ないほうが好ましく、上下2段からなるものが特に好ましい。突出部12と突出部12の間に、両突出部12が離間した部分(谷部13)が形成される。
また、前記突出部12の内側面には、粘着剤層20や面ファスナー要素9といった止着手段5が設けられる。この粘着剤層20としては、例えば、ポリアクリル酸エステルを主体としたアクリル系接着剤や、天然ゴムまたは合成ゴムの弾力性成分を主体とした粘着付与剤を主成分として、これに可塑剤、老化防止剤などが配合されているゴム系接着剤などを使用することができる。その他、ホットメルト接着剤なども使用可能である。また、面ファスナー要素9としては、面ファスナーのフック材やループ材を用いることができる。
突出部12に面ファスナー要素9を設ける場合においては、紙おむつの腹側表面に設けたフロントターゲットテープ6と面ファスナー要素9とを脱着可能に止着できるようにする。例えば、突出部12に設けた面ファスナー要素9をフック材とした場合、フロントターゲットテープ6はループ材とする。また、突出部12に設けた面ファスナー要素9をループ材とした場合、フロントターゲットテープ6をフック材とする。
前記上下突出部12間の基材シート8には、先端側から基端側へ向かって易切り裂き線10が形成される。この易切り裂き線10は、少なくとも上下2本からなる。上下3本以上の易切り裂き線10を設けるようにしても良いが、製造の容易性や切り裂きにかかる労力を考慮すると本数は少ないほうが好ましく、上下2本からなるものが特に好ましい。
また、易切り裂き線10は、ミシン目であっても良いし、円形や楕円形等の貫通孔を所定の間隔を空けて複数開けたものであっても良い。また、易切り裂き線10の長さは任意に決定することができる。具体的には、基材シート8の先端側末端から基端側末端まで設けても良いし、先端側末端から基端側へ向かって僅かな距離だけ設けるようにしても良い。しかし、先端側末端から基端側へ向かって僅かな距離だけ設けた場合は、後述する易切り裂き線10の切り裂きの生じる長さが短くなり、クロス止めをする場合などに更なる切り裂き操作の労力が必要となる。そのため、前記易切り裂き線10の長さは、少なくとも基材シート8の先端側末端から10mm以上離間した位置まで設けるのが好ましい。
また、易切り裂き線10は、必ずしも基材シート8の先端側末端から設ける必要はなく、基材シート8の先端側末端と易切り裂き線10の先端側末端とが離間していても良い。しかし、基材シート8の先端側末端と易切り裂き線10の先端側末端とが離間している場合は、その離間している部分を切り裂く作業に労力がかかる。そのため、基材シート8の先端側末端と易切り裂き線10の先端側末端とは離間していないほうが好ましい。
また、少なくとも上下2本の易切り裂き線10は、先端側から基端側へ向かって平行に走る直線からなることが好ましい。易切り裂き線10が曲線からなる場合や、複数の易切り裂き線10間の距離が先端側から基端側へ向かって次第に広くなったり狭くなったりする場合は、易切り裂き線10を切り裂く力がかかりにくくなるからである。
また、前記易切り裂き線10の先端N2又は基端N1には、一方の易切り裂き線10の先端N2と他方の易切り裂き線10の先端N2とをつなぐつまみ部18、または一方の易切り裂き線10の基端N1と他方の易切り裂き線10の基端N1とをつなぐつまみ部18が形成される。このように、易切り裂き線10の先端側又は基端側につまみ部18を設けることにより、紙おむつの装着作業をする者が、つまみ部18の存在を視覚的に認識し、そのつまみ部18を摘持した状態で、上下2本の易切り裂き線10を切り裂くことで、基材シート8を上下2段の突出部12間の位置において上下に分離することができる。また、つまみ部18によって基材シート8を容易に上下に分離することができるため、易切り裂き線10を切り裂くことに面倒を感じて切り裂かない者を減らすことができる。
このつまみ部18は末端側に向かって末広がりの曲線または直線部分を有することが好ましい。つまみ部18に、末端側に向かって末広がりの曲線または直線部分を設けることにより、つまみ部18を易切り裂き線10の延長線上に形成した場合よりも、装着者がつまみ部18の存在に気づきやすくなる。また、つまみ部18を摘持する際のつまみ部18の面積が広くなるため、つまみ部18が摘持しやすくなる。その他のつまみ部18の形状としては、例えば図9の(A)〜(C)のような様々な形状を挙げることができる。前記の視認性やつまみやすさの観点から、つまみ部18の面積は広いほうが好ましい。
また、上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐことによりつまみ部18を形成し、そのつまみ部18の形状を、基材シート8の先端側から基端側に向かう矢先形状にすることもできる。このようにつまみ部18の形状を矢先形状にすることにより、矢先形状特有の視認性(他の形状よりも目立ちやすい)から、装着者がつまみ部18の存在に気づきやすくなる。また、つまみ部18を摘持した後に、つまみ部18を引っ張る方向を誘導することもできるという利点もある。
さらに、つまみ部18については、その輪郭全体を連続する抜き打ちにより形成することが好ましい。つまみ部18の輪郭がはっきりするため、装着者がつまみ部18の存在に気づきやすくなるからである。もちろん、つまみ部18の輪郭を易切り裂き線10によって形成し、おむつの装着作業を行う者が、その易切り裂き線10を切り裂くことによってつまみ部18の輪郭がはっきりと表れるようにしても良い。しかし、装着作業を行う者につまみ部18の存在を気付かせやすい点や、つまみ部18の易切り裂き線10を切り裂く作業労力を減らすことができる点を考慮すると、つまみ部18の輪郭全体を連続する抜き打ちにより形成するほうが便宜である。特に、上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐつまみ部18を設ける場合は、つまみ部18の存在を認識しやすくするために、つまみ部18の輪郭全体を連続する抜き打ちにより形成することが好ましい。
また、上下2本の易切り裂き線10におけるつまみ部18に連なる部分が、連続する抜き打ちにより形成されていることが好ましい。つまみ部18の輪郭のほかに、易切り裂き線10におけるつまみ部18に連なる部分にも、連続する抜き打ち部分22を設けることで、つまみ部18の存在をより一層認識しやすくなる。これは、基材シート8の抜き打ちをする距離が長くなることによって、つまみ部18の輪郭が認識しやすくなるためである。また、つまみ部18が基材シート8から離れやすくなるためでもある。
また、前記つまみ部18を指先が入り込む大きさ及び形状の貫通孔23で形成しても良い。貫通孔23を設けることによって、装着者が貫通孔23の近くにある易切り裂き線10の存在に気づきやすくなる。また、装着者が貫通孔23に指を引っ掛けて易切り裂き線10を引き裂く際、弱い力でも切り裂くことができる。この貫通孔23の形状は、指先の挿入のしやすさや、易切り裂き線10を切り裂く際の指先の感触や、製造のしやすさ等を考慮すると多角形状よりも円形のほうが好ましい。
つまみ部18が上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐことにより形成された場合において、製品状態において、そのつまみ部18の位置を境にして基材シート8の基端側が内側に折り返され、その第一折り返し線17からつまみ部18の一部がはみ出す構成とするのが好ましい。このようにして設けた、第一折り返し線17からつまみ部18の一部をはみ出すようにすると、装着者がつまみ部18の存在に気づきやすくなる。特に、つまみ部18が末広がり形状のときは、折り目からはみ出すつまみ部18の面積が大きくなるため、つまみ部18の存在の認識のしやすさ、及びつまみやすさの点で、より優れた構成となる。
このことは、上下2本の易切り裂き線10の先端N2相互を繋ぐことによりつまみ部18を形成した場合も同様である。この場合も、そのつまみ部18の位置を境にして前記基材シート8の先端側が内側に折り返され、その第二折り返し線14からつまみ部18の一部がはみ出す構成となる。
なお、下記の説明において、基材シート8の先端側が内側に折り返されときに形成される折り返し線を第二折り返し線14と言い、基材シート8の基端側が内側に折り返されたときに形成される折り返し線を第一折り返し線17という。
また、つまみ部18が上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐことにより形成された場合において、そのつまみ部18の位置を境にして基材シート8の基端側が内側に折り返され、その第一折り返し線17からつまみ部18の一部がはみ出す構成とされるとともに、その基材シート8を折り返した際に対向する面の少なくとも一方の面に、折り返し状態を保持する仮止め接着部を設けることが好ましい。この仮止め接着部を設けることにより、折り返した基材シート8のばたつきを抑えることができる。なお、この仮止め接着部は、つまみ部18を摘持して易切り裂き線10を切り裂いた際に、容易に剥がすことができる一時的な接着であることが好ましい。この仮止め接着部は、例えば粘着剤やホットメルト接着等により形成することができる。
また、上下2段の突出部12の谷部13より基材シート8の基端側において、基材シート8が内側に折り返されるとともに、つまみ部18が上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐことにより形成された場合において、上下2本の易切り裂き線10の先端側が前記基材シート8の第二折り返し線14を越えて延在し、それぞれ対応する突出部12の稜線の入口に連なっている延在部21を有するようにすると良い。延在部21を前記のようにすることにより、易切り裂き線10の先端側を切り裂くのに大きな力が必要となるため、作業者は易切り裂き線10を一気に最後まで切り裂くのではなく、大きな力が必要な先端側を切り裂かない状態で、おむつと装着者の位置合わせを行う。そして、基材シート8をフロントターゲットテープ6に止着する段階になって初めて、易切り裂き線10を最後まで切り裂く。その切り裂きとともに粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出するため、粘着剤層20又は面ファスナー要素9を止着する直前まで、粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出することを防ぐことができる。また、易切り裂き線10の先端側が切り裂かれると同時に、粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出する効果は、易切り裂き線10の先端側が末広がり形状でない場合よりも、末広がり形状のほうが大きくなる。
このときの上下2本の易切り裂き線10において、前記基材シート8の第二折り返し線14と稜線の入口に連なる延在部21の切り裂き目の間隔が、基端側の切り裂き目の間隔よりも大きくするのが好ましい。具体的には、第二折り返し線14から先端側へ伸びる易切り裂き線10の引裂強度を3〜10N、好ましくは4〜8Nとなるようにミシン目間隔を調整し、第二折り返し線14から基端側へ伸びる易切り裂き線10の引裂強度を0.01〜6N、好ましくは0.01〜2Nとなるようにミシン目間隔を調整することが好ましい。
このように第二折り返し線14から先端側へ伸びる易切り裂き線10の間隔を長くすることにより、切り裂き線の先端側を切り裂くのに大きな力が必要となるため、作業者は易切り裂き線10を一気に最後まで切り裂くのではなく、大きな力が必要な先端側を切り裂かない状態で、おむつと装着者の位置合わせを行う。そして、基材シート8をフロントターゲットテープ6に止着する段階になって初めて、易切り裂き線10を最後まで切り裂く。その切り裂きとともに粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出するため、粘着剤層20又は面ファスナー要素9を止着する直前まで、粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出することを防ぐことができる。また、易切り裂き線10の先端側が切り裂かれると同時に、粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出する効果は、易切り裂き線10の間隔が短い場合よりも、長い場合の方が大きくなる。これは、易切り裂き線10の間隔が長いほど、作業者がつまみ部18を強い力で引っ張るため、易切り裂き線10に大きな切り裂き力がかかるからである。
また、つまみ部18を上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐことにより形成し、そのつまみ部18の位置における第一折り返し線17を境にして前記基材シート8の基端側が内側に折り返し、その第一折り返し線17からつまみ部18の一部をはみ出す構成とし、さらに、上下2段の突出部12の谷部13より基材シート8の基端側において、第二折り返し線14を境にして基材シート8をさらに内側に折り返すようにすることが更に好ましい。このとき、上下2本の易切り裂き線10は、先端側が前記基材シート8の第二折り返し線14を越えて延在し、それぞれ対応する突出部12の稜線の入口又は谷部13に連なっている延在部21を有する。
このような構成にすることにより、つまみ部18を摘持して易切り裂き線10を切り裂くことによって、上下2段の突出部12間の位置において、基材シート8を上下に用意に分離することができる。この切り裂きの過程において、基材シート8の第一折り返し線17および第二折り返し線14の展開が図られるとともに、突出部12の内面側が外側に露出するため、それらの展開作業および露出作業を個別に行う手間を省くことができる。なお、この利点を追及しない場合であれば、第一折り返し線17および第二折り返し線14は、特に設けなくても良い。
前記第二折り返し線14について詳述する。
突出部12の内面側を内にして、基材シート8の先端側を折り返したとき、第二折り返し線14が形成され、突出部12の内面側に設けた粘着剤層20又は面ファスナー要素9と、対面する基材シート8が一時的に止着される。より詳細には、突出部12の内面側に粘着剤層20を設けた場合は、その粘着剤層20が粘着剤層20と対面する基材シート8に粘着する。また、突出部12の内面側に面ファスナー要素9を設けた場合は、その面ファスナー要素9が面ファスナー要素9と対面する基材シート8に係止する。なお、前記面ファスナー要素9が雄材である場合は、基材シート8が雌材の役割を果たす。また、前記面ファスナー要素9が雌材である場合は、折り返した時に雌材と対面する基材シート8の表面に雄材を設ける。前記面ファスナー要素9が雄材である場合にも、対面する基材シート8の表面に雌材を設けるようにしてもよい。なお、前記の一時的な止着のために、ホットメルト接着等を用いても良い。
上下2本の易切り裂き線10の基端N1相互を繋ぐつまみ部18を摘持して、上下2本の易切り裂き線10を切り裂く過程で、第二折り返し線14よりも先端側にある易切り裂き線10の延在部21を切り裂くときに、基材シート8の第二折り返し線14が展開する。そして、突出部12の内面側に設けた粘着剤層20又は面ファスナー要素9と、対面する基材シート8の一時的な止着が解かれ、突出部12の内面側に設けた粘着剤層20又は面ファスナー要素9が外部に露出する。なお、基材シート8の先端側の折り返し位置は、谷部13の基材シート8の先端側端縁よりも基端側に設けることが好ましい。そのような位置に折り返し位置を設けることによって、易切り裂き線10の切り裂きを介して、第二折り返し線14の展開を図ることができるからである。
第二折り返し線14を展開する工程と、粘着剤層20又は面ファスナー要素9を外部へ露出する工程は、基材シート8をフロントターゲットテープ6に止着するために必要な工程であり、通常は易切り裂き線10の切り裂き工程とは別に、各工程を一つずつ行う必要がある。しかし、前記のように、つまみ部18を摘持して引っ張ることで、易切り裂き線10が切り裂かれるだけでなく、第二折り返し線14の展開及び粘着剤層20又は面ファスナー要素9の外部への露出が同時に行われるため、展開工程及び露出工程を別途行う必要がなくなり、製品の利便性が向上する。その結果、引き裂かれた基材シート8を用いてクロス止めを行うことで紙おむつを使用者にフィットさせて装着することができ、尿などの漏れの発生を防止することができる。
基材シート8をフロントターゲットテープ6に止着するときより前に、粘着剤層20又は面ファスナー要素9を外部に露出すると、粘着剤層20の粘着剤が装着者の身体や作業者の手などに付着して粘着力が弱まる可能性や、面ファスナーのオス材が装着者や作業者の肌と擦れて肌が傷つく可能性がある。そのため、前記の粘着剤層20又は面ファスナー要素9の外部への露出は、基材シート8をフロントターゲットテープ6に止着する直前に行うのが好ましい。
また、図示しないが、上下2本の易切り裂き線10の先端N2相互を繋ぐつまみ部18が設けられる場合においては、前記易切り裂き線10の基端N1には、基端N1からの引き裂きを防止すべく、C字形状の引き裂き止め11を設けることが好ましい。この引き裂き止め11は易切り裂き線10を基端側まで引き裂いた場合に、基端N1に生ずる応力を分散させ、易切り裂き線10の基端N1を更に超えて引き裂きが生じないようにするためのものである。したがって、かかる応力を分散させる目的を果たせれば、形状は前記C字状に拘泥されず、円形状、楕円状、三角形状等の任意の形状にすることができる。
また、基材シート8を製造する段階において、廃棄部材を減らすために、前記上下2段の突出部12の間の離間部13の形状と、前記突出部12の形状とが点対称となるようにするのが良い。具体的には、所定の幅の基材シート8を繰出して、中央位置に連続して面ファスナー要素9を接着又は接着剤層を塗布する。そして、前記面ファスナー要素9または接着剤層を交互に横切りかつ連続する波状曲線によって切断するとともに、各基材シート8に分割するための切断線を入れ、かつ基材シート8毎に所定位置に易切り裂き線10及びつまみ部18を形成する線を入れることで製造する。
1…バックシート、2…トップシート、3…吸収体、4…バリヤシート、5…止着手段、6…フロントターゲットテープ、7…糸状弾性伸縮部材、8…基材シート、9…面ファスナー要素、10…易切り裂き線、11…引き裂き止め、12…突出部、13…谷部、14…第二折り返し線、15…液不透過性シート、16…セカンドシート、17…第一折り返し線、18…つまみ部、20…粘着剤層、21…延在部、22…連続抜き打ち部、23…貫通孔、F…腹側部分、B…背側部分、EF…エンドフラップ部、SF…サイドフラップ部、N1…易切り裂き線基端、N2…易切り裂き線先端

Claims (12)

  1. 紙おむつの背側の両側部に外方に突出してそれぞれ形成された基材シートに、この基材シートより外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が形成されるとともに、前記突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素を含む止着手段が設けられ、前記基材シートを上下突出部間の位置において上下に分離し、この上下に分離した状態で、前記上下2段の突出部を前記止着手段を介して紙おむつの腹側外表面に止着するようにしたファスニングシートを備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記上下突出部間の位置において前記基材シートの外方先端側から基端側へ向かって上下2本の易切り裂き線が形成され、
    2本の易切り裂き線の先端相互または基端相互を繋ぐつまみ部が形成され、このつまみ部の摘持状態で、前記上下2本の易切り裂き線を切り裂き、前記基材シートを前記上下2段の突出部間の位置において上下に分離可能としたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記つまみ部は末端側に向かって末広がりの曲線または直線部分を有する請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の形状が、先端側から基端側に向かう矢先形状である請求項1記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記つまみ部を形成する輪郭全体が、連続する抜き打ちにより形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 2本の易切り裂き線におけるつまみ部に連なる部分が、連続する抜き打ちにより形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記つまみ部は指先が入り込む大きさ及び形状の貫通孔である請求項1または5に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記つまみ部は2本の易切り裂き線の先端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの先端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とした請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とされるとともに、
    前記基材シートの基端側の内側折り返し対向面の少なくとも一方の面に、折り返し状態を保持する仮止め接着部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記上下2段の突出部の谷部より基材シートの基端側において、基材シートが内側に折り返され、前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、2本の易切り裂き線は、先端側が前記基材シートの折り返し線を越えて延在し、それぞれ対応する突出部の稜線の入口に連なっている延在部を有する請求項1〜7または9のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  11. 2本の易切り裂き線は、前記基材シートの折り返し線と稜線の入口に連なる延在部の切り裂き目の間隔が、基端側の切り裂き目の間隔より大きい請求項10記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記つまみ部は2本の易切り裂き線の基端相互を繋ぐことにより形成され、そのつまみ部の位置における第一折り返し線を境にして前記基材シートの基端側が内側に折り返され、その折り返し線からつまみ部の一部がはみ出す構成とし、
    前記上下2段の突出部の谷部より基材シートの基端側において、第二折り返し線を境にして基材シートがさらに内側に折り返され、
    2本の易切り裂き線は、先端側が前記基材シートの第二折り返し線を越えて延在し、それぞれ対応する突出部の稜線の入口又は谷部に連なっている延在部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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