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JP2014052358A - 車両用制御装置の検証装置 - Google Patents

車両用制御装置の検証装置 Download PDF

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JP2014052358A JP2012198974A JP2012198974A JP2014052358A JP 2014052358 A JP2014052358 A JP 2014052358A JP 2012198974 A JP2012198974 A JP 2012198974A JP 2012198974 A JP2012198974 A JP 2012198974A JP 2014052358 A JP2014052358 A JP 2014052358A
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秀和 吉澤
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Abstract

【課題】故障診断用閾値が相違する多機種の車両用制御装置に対して、検証パターン(テストパターン)を補正して正しく検証を行える検証装置を提供する。
【解決手段】HILS本体から読み込んだ所定の診断用のテストパターンについて、条件を満足するかを判定し、条件が満たされないときは、ECU(車両用制御装置)から読み込んだ故障診断用閾値(ROM値)に基づいて、診断区間(補正区間)のテストパターンを補正し、該補正したテストパターンを用いてECUの診断機能の正否を検証する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載される制御装置の機能検証を行う検証装置に関する。
この種の検証装置として、特許文献1では、車両用制御装置のデバッグ処理において検証を行うものが開示されている。
特開平6−213772号
ところで、車両用制御装置では、開発中の検証段階などで、制御対象を模した検証装置を使用する場合があるが、制御装置に機種毎に相違する複数の仕様が存在する場合には、各々の仕様に応じた検証パターンを用いる必要があり、機種毎の仕様に対応した調整は手作業で行っていた。
ここで、このような検証パターンは、制御装置の仕様に対して正しい設定となっていない場合、正規の検証結果とならない可能性があり、また、制御装置、検証装置に影響を及ぼす惧れもあった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、車両用制御装置の機種毎に相違する仕様に正しく対応でき、正規の検証結果が得られ、制御装置、検証装置への影響も回避できるようにした車両用制御装置の検証装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明は、車両に搭載される制御装置の機能検証を行う装置であって、検証内容を設定した基本検証パターンを有し、対象となる制御装置の仕様と制御データに基づいて、基本検証パターンを制御装置の仕様に応じた検証パターンに補正し、該補正した検証パターンによって、制御装置の検証を行うことを特徴とする。
車両用制御装置の仕様と制御データに応じて検証パターンを補正することにより、仕様の異なる多機種の制御装置に対し、検証を自動的に正しく行うことができ、制御装置、検証装置への影響も回避できる。
本発明に係る検証装置によって検証が行われる電子制御装置(ECU)を搭載した車両用エンジンの構成図である。 本発明に係る検出装置の概要を示す図である。 同上検証装置により検証前に実施される事前準備のフローチャートである。 同上検証装置により検証パターンを適宜補正した上で診断機能を検証するフローチャートである。 分類a.(ROML<パラメータ<ROMH)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローチャートである。 図5のフローチャートにより補正されたテストパターンと補正前のテストパターンとを示すタイムチャートである。 分類b.(パラメータ<ROML)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローチャートである。 図7のフローチャートにより補正されたテストパターンと補正前のテストパターンとを示すタイムチャートである。 分類c.(パラメータ>ROMH)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローチャートである。 図9のフローチャートにより補正されたテストパターンと補正前のテストパターンとを示すタイムチャートである。 分類d.(パラメータ−パラメータz>ROMDTU)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローチャートである。 図11のフローチャートにより補正されたテストパターンと補正前のテストパターンとを示すタイムチャートである。 分類e.(パラメータ−パラメータz<ROMDTU)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローチャートである。 図13のフローチャートにより補正されたテストパターンと補正前のテストパターンとを示すタイムチャートである。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る検証装置によって検証が行われる電子制御装置(ECU)を搭載した車両用エンジン101の構成図である。尚、本例において、エンジン101は、直列4気筒の4サイクルエンジンであるが、本例に限定されない。
図1において、エンジン(内燃機関)101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル103を介装してある。
そして、エンジン101は、電子制御スロットル103及び吸気バルブ105を介して、各気筒の燃焼室106内に空気を吸入する。
各気筒の吸気ポート130に、燃料噴射弁131を設けてあり、燃料噴射弁131は、制御装置としてのECU(エンジン・コントロール・ユニット)114からの噴射パルス信号によって開弁動作し、燃料を噴射する。
燃焼室106内の燃料は、点火プラグ104による火花点火によって着火燃焼する。点火プラグ104それぞれには、点火コイル及び該点火コイルへの通電を制御するパワートランジスタを内蔵した点火モジュール112を装着してある。
燃焼室106内の燃焼ガスは、排気バルブ107を介して排気管111に流出する。排気管111に設けたフロント触媒コンバータ108及びリア触媒コンバータ109は、排気管111を流れる排気を浄化する。
吸気カム軸134,排気カム軸110は、一体的にカムを備え、このカムによって吸気バルブ105及び排気バルブ107を動作させる。
吸気バルブ105は、アクチュエータを用いて吸気カム軸134をクランク軸120に対して相対回転させる可変バルブタイミング機構(VTC)113により、バルブタイミングが可変に制御される。
ECU114は、上述したように本発明に係る検証装置によって検証が行われる電子制御装置である。該ECU114は、マイクロコンピュータを内蔵し、予めメモリに記憶したプログラムに従って演算を行い、電子制御スロットル103,燃料噴射弁131,点火モジュール112などを制御する。
ECU114は、各種のセンサからの検出信号を入力する。各種のセンサとして、アクセルペダル116aの開度(アクセル開度)ACCを検出するアクセル開度センサ116、エンジン101の吸入空気量Qを検出するエアフローセンサ115、エンジン101の出力軸であるクランク軸120の回転に応じてパルス状の回転信号(単位クランク角信号)POSを出力するクランク角センサ(回転センサ)117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、エンジン101の冷却水の温度TWを検出する水温センサ119、吸気カム軸134の回転に応じてパルス状のカム信号PHASEを出力するカムセンサ133、車両の運転者がブレーキペダル121を踏み込んだ制動状態においてオンになるブレーキスイッチ122、エンジン101を動力源とする車両の走行速度(車速)VSPを検出する車速センサ123、エンジン101の吸気温度を検出する吸気温センサ124、同じく燃料温度を検出する燃温センサ125、同じく潤滑油温度を検出する油温センサ126などを設けている。
上記のように構成されるECU114を、検証装置(HILS)によって検証する。検証装置は、ECU114の制御対象である実機(車両及びエンジン)と同様に、ECU114との間で信号を授受しつつ、所望のシミュレーションを実現するためのシステムである。以下の実施形態では、特にECU114の故障診断機能が正常であるか否かの検証を行う。通常は、開発過程にあるECUについて検証するが、完成品のECUについて、メンテナンスのため検証を行うこともできる。
図2に示すように、本検証装置は、ECU114に接続される検証装置本体(HILS本体)201と本体操作用PC(PC:パソコン)202とを備えて構成される。
本体操作用PC202からの指令に応じて、HILS本体201は、センサ類等の診断用の検証パターンをECU114に出力し、ECU114は、検証パターンによって、対応するセンサ類等の故障診断を行い、判定結果を本体操作用PC202に出力する。本体操作用PC202は、検証パターンに応じた既知の診断結果と、ECU114で診断された結果とを比較し、ECU114の当該故障診断機能の正否を判定する。
ここで、本体操作用PC202は、診断項目及び機種毎に相違する故障診断の仕様、制御データに応じて検証パターンを補正し、補正した検証パターンをECU114に出力する。
図3は、上記本体操作用PC202により、所定の検証パターンの補正に必要な情報を本体操作用PC202のファイル,RAM等に登録する事前準備のフローを示す。
ステップ1では、検証パターン(以下、適宜テストパターン又は単にパターンと記載)に影響を与える許可条件、NG判定条件を選択する。例えば、吸気温センサの診断の場合、以下の条件式を選択する。
vTAINT−(min(TWINT,TFINT,TOINT)≧mTHRESHOLD・・・(1)
但し、vTAINT:始動時吸気温、TWINT:始動時水温、TFINT :始動時燃温、TOINT:始動時油温、mTHRESHOLD:判定用閾値
即ち、始動時吸気温と、他の温度センサで検出される始動時水温、始動時燃温、始動時油温の中、最も低い温度との偏差が判定用閾値以上の場合に、吸気温センサが異常(NG)と判定する条件である。
ステップS2では、ステップS1の条件式に記載されたパラメータ(名)、(1)式の例では、吸気温センサの診断であるので、始動時吸気温vTAINTを選択する。
ステップS3では、同じくステップS1の条件式に記載された診断判定閾値のROM定数(名)、(1)式の場合は、mTHRESHOLDを選択する。
ステップS4では、ステップS1で選択した条件式から、条件を以下の5種類のパターンの中の1つに分類する。
a.ROML<パラメータ<ROMH(ROML≦パラメータ≦ROMHを含む)
b.パラメータ<ROML(パラメータ≦ROMLを含む)
c.パラメータ>ROMH(パラメータ≧ROMHを含む)
d.パラメータ−パラメータz>ROMDTU(パラメータ−パラメータz≧ROMDTUを含む)
e.パラメータ−パラメータz<ROMDTU(パラメータ−パラメータz≦ROMDTUを含む)
(1)式の例では、b.に分類される。
また、条件にヒス(ヒステリシス)の有無を登録し、ヒスがある場合は、ヒスのROM定数名またはイミディエイト値(操作者が任意に設定した値)を登録する。
また、c.d.の場合は、パラメータの変化速度算出用の単位時間ΔTのROM値、またはイミディエイト値を登録する。例えば、パラメータzが100ms前のパラメータ値の場合、ΔT=100msが登録される。
ステップS5では、テストパターンを補正する区間、つまり、補正開始時刻と補正終了時刻とを決定する。
補正時間がROM定数で定義されている場合は、終了点は、
開始点+ROM値×1.1とする。ROM値の1.1倍に補正するのは、終了点付近で診断が不成立となることを回避し、診断機能が正常であれば、確実に診断結果がNGとなるようにするためである。1.1倍の数値は変更してもよい。
上記事前準備は、引き続き検証を行うECU機種の診断項目(検証項目)だけ行ってもよいが、全ての診断項目について行っておいてもよく、さらには、検証可能な全てのECU機種の全ての診断項目について行っておいてもよい。
そして、該事前準備の後、ECUの診断機能の正否を検証する。
図4は、テストパターンを適宜補正した上で診断機能を検証するフローを示す。
ステップS11では、HILS本体201から検証しようとする対応する診断項目の基本テストパターン(固定されたテストパターンでもよいが、前回別のECUでの検証時に用いられたテストパターンでもよい)を読み込む。
ステップS12では、前記診断項目について、上記事前準備で登録された条件分類、パラメータ名、ROM定数名、ヒス情報(ヒスの有無と、ヒスのROM定数またはイミディエイト値)、分類がd,eである場合のΔT情報(ΔTのROM定数またはイミディエイト値)及び補正区間情報(開始時刻と終了時刻)の各情報を読み出す。
ステップS13では、上記読み出した情報に基づいて、ECUからROM定数の値を読み出す。
ステップS14では、補正区間内のテストパターンが、登録した条件を満足するかを判定する。
判定は、登録した条件に、テストパターンの数値、ROM値を代入し、補正区間全て条件を満足するか確認する。全て満足する場合、テストパターンの補正は実施しない。満足しない区間が一部でも存在する場合、ステップS15へ進む。
ステップS15では、テストパターンを補正する。補正方法の詳細は後述する。
ステップS16では、補正したテストパターンをHILS本体201又は本体操作用PC内のRAMに設定されたプラントモデルに入力する。
ステップS17では、補正されたテストパターンを用いて、ECUの当該故障診断(OBD)機能の正否を検証する。
次に、ステップS15でのテストパターンの補正の詳細を、分類の異なる診断項目毎に説明する。
図5は、分類a.(ROML<パラメータ<ROMH)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローを示す。
本分類a.では、パラメータが診断区間(補正区間)でROML値(下限値)とROMH値(上限値)の間にあるときに診断結果がNGとなるように条件が設定されている。
したがって、ステップS11で読み出したテストパターン(例えば、前回検証時に用いられたテストパターン)が、所定の診断区間でパラメータがROML値とROMH値の間にあれば、条件が満たされる。即ち、該テストパターンをECUに出力して診断結果がNGとなれば、ECUの診断機能は正常であり、そうでない場合はECUの診断機能が異常であると検証することができる。
しかし、図6で補正前のテストパターンに示すように、今回のECU機種に対応して読み出したROML値とROMH値に対し、診断区間でのパラメータ値がROML〜ROMHの範囲外にあるときは、条件不成立(ステップS14がYES)となり、正しく検証を行うことができないので、テストパターンを補正する必要がある。
そこで、図5のステップS21では、次式のように補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=(ROML+ROMH)/2・・・(2)
ステップS22では、ステップS12で読み出した補正区間に対して、パラメータ値を補正後パラメータとする。
これにより、図6で補正後のテストパターンに示すように、補正区間でのパラメータがROML値とROMH値との中央の値に設定されたテストパターンに補正されるので、診断条件を確実に成立させることができ、該補正後のテストパターンを用いて正しく検証することができる。
ここで、補正区間については、上述したように補正時間のROM値がある場合は、ROM値をそのまま用いてもよいが、該ROM値を1.1倍するなど、ROM値より少し大きめの値に設定することにより、検証精度を向上できる。
図7は、分類b.(パラメータ<ROML)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローを示す。
本分類b.では、パラメータが診断区間(補正区間)でROML値(下限値)より小さいときに診断結果がNGとなるように条件が設定されている。ステップS11で読み出したテストパターンが、図8で補正前のテストパターンに、今回のECU機種に対応して読み出したROML値より大きいときは、条件不成立となり、正しく検証を行うことができないので、以下のようにテストパターンを補正する。
ステップ31では、ヒス情報の有無を判別する。ヒス情報が無い(ROM値にヒスを有しない)と判定されたときは、ステップ32へ進み、ROM定数の下限値ROMLをベースにして、次式により診断区間(補正区間)での補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROML−ROM×0.1・・・(3)
一方、ステップ31でヒス情報が有る(ROM値にヒスを有する)と判定されたときは、ステップ33へ進み、ヒスのROM定数の有無を判別する。
ヒスのROM定数を有していると判定されたときは、ステップ34へ進み、下限値ROMLをヒスROM値で補正して、次式により補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROML−ヒスROM×2・・・(4)
また、ステップ33でヒス情報が無い(ヒスのROM定数を有しない)と判定されたときは、ステップ35へ進み、事前準備で設定したヒスのイミディエイト値(ヒスi)を用いて次式により補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROML−ヒスi×2・・・(5)
ステップ36では、ステップS12で読み出した補正区間に対して、パラメータ値を上記(3),(4),(5)のいずれかで算出された補正後パラメータとする。
これにより、図8で補正後のテストパターンに示すように、補正区間でのパラメータがROML値、また、ヒスの有無も考慮し、ヒスを有する場合はヒス値で補正したROML値より小さい値に設定されたテストパターンに補正されるので、診断条件を確実に成立させることができ、該補正後のテストパターンを用いて正しく検証することができる。
なお、補正後パラメータは、ROML値(ヒスが有る場合はヒス値での補正値)に近すぎると診断条件の成立、不成立を繰り返す可能性があるので、ある程度以上小さい値に設定する必要がある。このため、(3)式では、ROML値の0.1倍だけ小さい値に設定したが、0.1倍以外の値に変更してもよい。また、(4),(5)では、ヒス値の2倍小さい値に設定したが、2倍以外の値に変更してもよい。
図9は、分類c.(パラメータ>ROMH)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローを示す。
本分類c.では、パラメータが診断区間(補正区間)でROMH値(上限値)より大きいときに診断結果がNGとなるように条件が設定されている。ステップS11で読み出したテストパターンが、図10で補正前のテストパターンに示すように、新たに読み出したROMH値より小さいときは、条件不成立となり、正しく検証を行うことができないので、以下のようにテストパターンを補正する。
ステップ41では、ヒス情報の有無を判別する。ヒス情報が無いと判定されたときは、ステップ42へ進み、上限値ROMHをベースにして、次式により診断区間(補正区間)での補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROMH+ROM×0.1・・・(6)
一方、ステップ41でヒス情報が有ると判定されたときは、ステップ43へ進み、ヒスのROM定数の有無を判別する。
ヒスのROM定数を有していると判定されたときは、ステップ44進み、限値ROMHをヒスROM値で補正して、次式により補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROMH+ヒスROM×2・・・(7)
また、ステップ43でヒス情報が無いと判定されたときは、ステップ45へ進み、事前準備で設定したヒスのイミディエイト値(ヒスi)を用いて次式により補正後パラメータを算出する。
補正後パラメータ=ROMH+ヒスi×2・・・(8)
ステップ46では、ステップS12で読み出した補正区間に対して、パラメータ値を上記(6),(7),(8)のいずれかで算出された補正後パラメータとする。
これにより、図10で補正後のテストパターンに示すように、補正区間でのパラメータがROMH値、又はヒス値で補正したROMH値より大きい値に設定されたテストパターンに補正されるので、診断条件を確実に成立させることができ、該補正後のテストパターンを用いて正しく検証することができる。
なお、補正後パラメータは、ROMH値(ヒス値での補正値を含む)に近すぎると診断条件の成立、不成立を繰り返す可能性があるので、ある程度以上大きい値に設定する必要がある。このため、(6)式では、ROMH値の0.1倍だけ大きい値に設定したが、0.1倍以外の値に変更してもよい。また、(7),(8)では、ヒス値の2倍大きい値に設定したが、2倍以外の値に変更してもよい。
図11は、分類d.(パラメータ−パラメータz>ROMDTU)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローを示す。
本分類d.では、パラメータの変化速度が所定値より大きい、つまり、単位時間ΔT当たり変化量がROMDTU値より大きいときに診断結果がNGとなるように条件が設定されている。ステップS11で読み出したテストパターンのパラメータ変化速度が、図12で補正前のテストパターンに示すように、新たに読み出したROMDTU値、ΔTから求められた変化速度より小さいときは、条件不成立となり、正しく検証を行うことができないので、以下のようにテストパターンを補正する。
ステップ51では、ステップ12で読みだしたROMDTU値とΔT値から、変化速度を次式のように算出する。
変化速度=ROMDTU/ΔT・・・(9)
(9)式で算出される変化速度は、診断判定用の閾値に相当する。
ステップ52では、ステップ12で読みだした補正区間に対して、補正区間の変化時間(時間幅)を次式のように算出する。
変化時間=補正終了時刻−補正開始時刻・・・(10)
ステップ53では、要求変化幅(パラメータの補正区間における変化量)を次式のように算出する。
要求変化幅=変化速度×変化時間×1.1・・・(11)
ステップ54では、終了点(補正終了時刻のパラメータ値)を次式のように補正する。
終了点補正値=開始点(補正開始時刻のパラメータ値)−要求変化幅・・・(12)
上記終了点の補正(開始点から終了点までの補正)だけでは、該終了点以降のテストパターンに対して段差が発生し、補正区間直後に診断結果が反転してしまう可能性があるので、安定した診断結果が維持されるように、終了点以降のテストパターンを補正する。
ステップ55では、補正区間の終了点からテストパターンの終了点までの補正後パラメータを、次式のように算出する。
補正後パラメータ=補正前パラメータ+要求変化幅−補正前終了点・・・(13)
このようにすれば、図12で補正後のテストパターンに示すように、補正区間でのパラメータの変化速度が(9)式で算出される診断判定用の変化速度の閾値より大きいテストパターンに補正されるので、診断条件を確実に成立させることができ、該補正後のテストパターンを用いて正しく検証することができる。
なお、補正区間でのパラメータ変化速度を、診断判定用の変化速度の閾値に近づけすぎると診断条件の成立、不成立を繰り返す可能性があるので、該閾値より大きくする倍数として、(11)式では、1.1倍に設定したが、1.1倍以外の値に変更してもよい。
図13は、分類e.(パラメータ−パラメータz<ROMDTU)の条件式を有する診断項目について、テストパターンを補正するフローを示す。
本分類d.では、パラメータの変化速度が所定値より小さい、つまり、単位時間ΔT当たり変化量がROMDTU値より小さいときに診断結果がNGとなるように条件が設定されている。ステップS11で読み出したテストパターンのパラメータ変化量が、図14で補正前のテストパターンに示すように、新たに読み出したROMDTU値より大きいときは、条件不成立となり、正しく検証を行うことができないので、以下のようにテストパターンを補正する。
ステップ61では、ステップ12で読みだしたROMDTU値とΔT値から、変化速度を次式のように算出する。
変化速度=ROMDTU/ΔT・・・(14)
上記変化速度が、診断判定用の閾値に相当することは上述した通りである。
ステップ62では、ステップ12で読みだした補正区間に対して、補正区間の変化時間(時間幅)を次式のように算出する。
変化時間=補正終了時刻−補正開始時刻・・・(15)
ステップ63では、要求変化幅(パラメータの補正区間における変化量)を次式のように算出する。
要求変化幅=変化速度×変化時間×0.9・・・(16)
ステップ64では、終了点を次式のように補正する。
終了点補正値=開始点+要求変化幅・・・(17)
上記終了点の補正(開始点から終了点までの補正)だけでは、該終了点以降のテストパターンに対して段差が発生し、補正区間直後に診断結果が反転してしまう可能性があるので、安定した診断結果が維持されるように、終了点以降のテストパターンを補正する。
ステップ65では、補正区間の終了点からテストパターンの終了点までの補正後パラメータを、次式のように算出する。
補正後パラメータ=補正前パラメータ+要求変化幅−補正前終了点・・・(18)
このようにすれば、図14で補正後のテストパターンに示すように、補正区間でのパラメータの変化速度が(14)式で算出される診断判定用の変化速度の閾値より小さいテストパターンに補正されるので、診断条件を確実に成立させることができ、該補正後のテストパターンを用いて正しく検証することができる。
なお、補正区間でのパラメータ変化速度を、診断判定用の変化速度の閾値に近づけすぎると診断条件の成立、不成立を繰り返す可能性があるので、該閾値より大きくする倍数として、(16)式では、0.9倍に設定したが、0.9倍以外の値に変更してもよい。
そして、以上の分類a.〜e.の条件毎の補正で示したように、車両用制御装置のROM値等、仕様と制御データに応じて検証パターンを補正することにより、多機種の制御装置に対し、検証を自動的に正しく行うことができ、制御装置、検証装置への影響も回避できる。
更に、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3に記載の車両用制御装置の検証装置において、前記補正を行う検証パターンは、(ROML<パラメータ<ROMH)の条件式を満たすように検証パターンを補正することを特徴とする。
このようにすれば、補正されたテストパターンによって、(ROML<パラメータ<ROMH)の条件式を有する診断項目を正しく検証することができる。
(ロ)請求項1〜3に記載の車両用制御装置の検証装置において、前記補正を行う検証パターンは、(パラメータ<ROML)の条件式を満たすように検証パターンを補正することを特徴とする。
このようにすれば、補正された検証パターンによって、(パラメータ<ROML)の条件式を有する診断項目を正しく検証することができる。
(ハ)請求項1〜3に記載の車両用制御装置の検証装置において、前記補正を行う検証パターンは、(パラメータ>ROMH)の条件式を満たすように検証パターンを補正することを特徴とする。
このようにすれば、補正された検証パターンによって、(パラメータ<ROMH)の条件式を有する診断項目を正しく検証することができる。
(ニ)請求項1〜3に記載の車両用制御装置の検証装置において、前記補正を行う検証パターンは、(パラメータ−パラメータz>ROMDTU)の条件式を満たすように検証パターンを補正することを特徴とする。
このようにすれば、補正された検証パターンによって、(パラメータ−パラメータz>ROMDTU)の条件式を有する診断項目を正しく検証することができる。
(ホ)請求項1〜3に記載の車両用制御装置の検証装置において、前記補正を行う検証パターンは、(パラメータ−パラメータz<ROMDTU)の条件式を満たすように検証パターンを補正することを特徴とする。
このようにすれば、補正された検証パターンによって、(パラメータ−パラメータz<ROMDTU)の条件式を有する診断項目を正しく検証することができる。
12…電動モータ、101…エンジン、105…吸気バルブ、113…可変バルブタイミング機構(VTC)、114…ECU、117…クランク角センサ、133…カムセンサ、134…吸気カム軸、201…HILS本体、202…本体操作用PC

Claims (3)

  1. 車両に搭載される制御装置の機能検証を行う装置であって、
    検証内容を設定した基本検証パターンを有し、対象となる制御装置の仕様と制御データに基づいて、前記基本検証パターンを制御装置の仕様に応じた検証パターンに補正し、該補正した検証パターンによって、制御装置の検証を行うことを特徴とする車両用制御装置の検証装置。
  2. 前記制御装置の仕様と制御データは、検証パターンに関連する特定の項目のみであることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置の検証装置。
  3. 少なくとも一部の機能検証を自動的に実施する構成であり、前記検証パターンは該自動検証に用いるものであることを特徴とする請求項2に記載の車両用制御装置の検証装置。
JP2012198974A 2012-09-10 2012-09-10 車両用制御装置の検証装置 Pending JP2014052358A (ja)

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