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JP2014049547A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルの配置に依存した書込み不良を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体記憶装置は、第1のビット線と、第1のビット線に対応して設けられた第2のビット線とを備える。複数のメモリセルは、第1のビット線と第2のビット線との間に直列に接続されたメモリ素子およびセルトランジスタをそれぞれ含む。複数のメモリセルは、第1のビット線と第2のビット線との間に並列に接続されている。複数のメモリセルのうち第1のメモリセルにおいては、メモリ素子が第1のビット線に接続されており、かつ、セルトランジスタが第2のビット線に接続されている。複数のメモリセルのうち第2のメモリセルにおいては、メモリ素子が第2のビット線に接続されており、かつ、セルトランジスタが第1のビット線に接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明による実施形態は、半導体記憶装置に関する。
抵抗変化型メモリの一つに磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM(Magnetic Random Access Memory))がある。MRAMのデータ書込み方式の1つに、スピン注入書込み方式がある。スピン注入書込み方式のMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子は、2枚の強磁性層とこれらに挟まれた非磁性バリア層(絶縁薄膜)とからなる積層構造を有し、スピン偏極トンネル効果による磁気抵抗の変化によりデジタルデータを記憶する。データの論理は、2つの強磁性層のスピンの向きが平行状態(P状態)かまたは反平行状態(AP状態)かによって変わる。データの書込みは、セルトランジスタがMTJ素子に電流を流すことによって行なわれる。
このようなセルトランジスタの電流駆動能力は、ゲートとソースとの間の電圧差(以下、ゲート−ソース間電圧ともいう)に依存する。通常、メモリセルの位置に依ってセルトランジスタのソースからグランドまでの寄生抵抗が変化すると、セルトランジスタのゲート−ソース間電圧も変化する。それにより、セルトランジスタの電流駆動能力が変化してしまう。セルトランジスタの電流駆動能力のばらつきは、データの書込み不良の原因となる。従って、メモリセルの位置に依存して、データの書込み不良が生じ易くなる場合がある。例えば、電源とメモリセルとの距離が近いほど、セルトランジスタのソースからグランドまでのソース線が長くなる。このため、電源に近いメモリセルほど、データの書込み不良を生じやすい場合がある。
特開2011−3241号公報
メモリセルの配置に依存した書込み不良を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置は、第1のビット線と、第1のビット線に対応して設けられた第2のビット線とを備える。複数のメモリセルは、第1のビット線と第2のビット線との間に直列に接続されたメモリ素子およびセルトランジスタをそれぞれ含む。複数のメモリセルは、第1のビット線と第2のビット線との間に並列に接続されている。複数のメモリセルのうち第1のメモリセルにおいては、メモリ素子が第1のビット線に接続されており、かつ、セルトランジスタが第2のビット線に接続されている。複数のメモリセルのうち第2のメモリセルにおいては、メモリ素子が第2のビット線に接続されており、かつ、セルトランジスタが第1のビット線に接続されている。
第1の実施形態に従ったMARMの構成を示すブロック図。 第1の実施形態によるメモリセルMCの書込み動作を示す説明図。 データ書込み動作におけるMRAMの一部を示す等価回路図。 第1の実施形態によるMRAMの平面レイアウト図。 図4の5−5線に沿った断面図。 図4の6−6線に沿った断面図。 アクティブエリアAAおよびゲート電極GCを示した平面図。 第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との交差部ISPを示す平面図。 図8の9−9線に沿った断面図。 図8の10−10線に沿った断面図。 第2の実施形態によるMRAMのデータ書込み動作におけるMRAMの一部を示す等価回路図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に従ったMARMの構成を示すブロック図である。メモリセルアレイ11内には、複数のメモリセルMCがマトリクス状に二次元配置されている。各メモリセルMCは、MTJ素子およびセルトランジスタを含む。MTJ素子は、抵抗状態の変化によってデータを記憶し、電流によってデータを書き換え可能な磁気トンネル接合素子である。セルトランジスタは、MTJ素子に対応して設けられ、該対応するMTJ素子に電流を流すときに導通状態となるように構成されている。
複数のワード線WLはロウ方向に、複数のビット線BLはカラム方向にそれぞれ互いに交差するように配線されている。隣接する2つのビット線BLは対を成しており、メモリセルMCは、ワード線WLとビット線対(例えば、第1のビット線BL1、第2のビット線BL2)との交点に対応して設けられている。各メモリセルMCのMTJ素子およびセルトランジスタは、ビット線対の間(例えば、BL1とBL2との間)に直列に接続されている。また、セルトランジスタCTのゲートはワード線WLに接続されている。
メモリセルアレイ11のビット線方向の両側には、センスアンプ12およびライトドライバ22が配置されている。センスアンプ12は、ビット線BLに接続されており、選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCに流れる電流を検知することによって、メモリセルに格納されたデータを読み出す。ライトドライバ22は、ビット線BLに接続されており、選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCに電流を流すことによってデータを書き込む。
メモリセルアレイ11のワード線方向の両側には、ロウデコーダ13およびワード線ドライバ21がそれぞれ配置されている。ワード線ドライバ21は、ワード線に接続されており、データ読出しまたはデータ書込みの際に選択ワード線WLに電圧を印加するように構成されている。
センスアンプ12またはライトドライバ22と外部入出力端子I/Oとの間のデータの授受は、データバス14及びI/Oバッファ15を介して行われる。
コントローラ16には、各種の外部制御信号、例えば、チップイネーブル信号/CE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、書き込みイネーブル信号/WE、及び読み出しイネーブル信号/REなどが入力される。コントローラ16は、これらの制御信号に基づいて、入出力端子I/Oから供給されるアドレスAddとコマンドComとを識別する。そして、コントローラ16は、アドレスAddを、アドレスレジスタ17を介してロウデコーダ13及びカラムデコーダ18に転送する。また、コントローラ16は、コマンドComをデコードする。センスアンプ12は、カラムデコーダ18によってデコードされたカラムアドレスに従って、ビット線に電圧を印加することができるように構成されている。ワード線ドライバ21は、ロウデコーダ13によってデコードされたロウアドレスに従って、選択ワード線WLに電圧を印加することができるように構成されている。
コントローラ16は、外部制御信号とコマンドに従って、データ読出し、データ書込みおよび消去の各シーケンス制御を行う。内部電圧発生回路19は、各動作に必要な内部電圧(例えば、電源電圧より昇圧された電圧)を発生するために設けられている。この内部電圧発生回路19も、コントローラ16により制御され、昇圧動作を行い必要な電圧を発生する。
図2は、本実施形態によるメモリセルMCの書込み動作を示す説明図である。本実施形態によるメモリセルMCのMTJ素子はビット線BL1側に接続されており、セルトランジスタCTは、N型FET(Field-Effect Transistor)であり、ビット線BL2側に接続されている。TMR(Tunneling Magnetoresistive)効果を利用したMTJ素子は、2枚の強磁性層F、Pとこれらに挟まれた非磁性層(トンネル絶縁膜)Bとからなる積層構造を有し、スピン偏極トンネル効果による磁気抵抗の変化によりデジタルデータを記憶する。MTJ素子は、2枚の強磁性層F、Pの磁化配列によって、低抵抗状態と高抵抗状態とを取り得る。例えば、低抵抗状態をデータ“1”と定義し、高抵抗状態をデータ“0”と定義すれば、MTJ素子に1ビットデータを記録することができる。もちろん、低抵抗状態をデータ“0”と定義し、高抵抗状態をデータ“1”と定義してもよい。
例えば、MTJ素子は、記録層(フリー層)F、トンネルバリア層B、固定層(ピン層)Pを順次積層して構成される。ピン層Pおよびフリー層Fは、強磁性体で構成されており、トンネルバリア層Bは、絶縁膜(例えば、Al,MgO)からなる。ピン層Pは、磁化配列の向きが固定されている層であり、フリー層Fは、磁化配列の向きが可変であり、その磁化の向きによってデータを記憶する。
書込み時に矢印A1の向きに電流を流すと、ピン層Pとフリー層Fとのそれぞれの磁化の向きがパラレル状態(P状態)となり、低抵抗状態(データ“1”)となる。書込み時に矢印A2の向きに電流を流すと、ピン層Pの磁化の向きに対してフリー層Fのそれがアンチパラレル状態(AP状態)となり、高抵抗状態(データ“0”)となる。このように、TMJ素子は、電流を流す方向によって異なるデータを書き込むことができる。尚、図2では、セルトランジスタCTがN型FETであるが、セルトランジスタは、P型FETであってもよい。
図3(A)および図3(B)は、データ書込み動作におけるMRAMの一部を示す等価回路図である。本実施形態によるMRAMは、第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との間に並列に接続された複数のメモリセルMC1、MC2を備えている。複数のメモリセルMC1、MC2は、それぞれ第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との間に直列に接続されたMTJ素子およびセルトランジスタCTを備えている。
本実施形態において、セルトランジスタCTは、N型FETである。セルトランジスタCTのゲートは、ワード線WLに接続されている。
複数のメモリセルMC1(第1のメモリセル)の各MTJ素子は第1のビット線BL1に接続されており、かつ、複数のメモリセルMC1の各セルトランジスタCTは第2のビット線BL2に接続されている。
複数のメモリセルMC2(第2のメモリセル)の各MTJ素子は第2のビット線BL2に接続されており、かつ、複数のメモリセルMC2の各セルトランジスタCTは第1のビット線BL1に接続されている。
メモリセルMC1において、MTJ素子のピン層P、バリア層Bおよびフリー層Fは、第1のビット線BL1からセルトランジスタCTへ向かって、ピン層P、バリア層Bおよびフリー層Fの順番で配列されている。
メモリセルMC2において、MTJ素子のピン層P、バリア層Bおよびフリー層Fは、第2のビット線BL2からセルトランジスタCTへ向かって、ピン層P、バリア層Bおよびフリー層Fの順番で配列されている。即ち、メモリセルMC1、MC2のMTJ素子は、所謂、ボトムフリー構造に形成されている。
さらに、第1および第2のビット線BL1、BL2は、メモリセルMC1とメモリセルMC2との間において交差している。これにより、第1のビット線BL1は、メモリセルMC1のMTJ素子側に接続され、かつ、メモリセルMC2のセルトランジスタCT側に接続されている。第2のビット線BL2は、メモリセルMC1のセルトランジスタCT側に接続され、かつ、メモリセルMC2のMTJ素子側に接続されている。
図3(A)に示す書込み動作では、メモリセルMC1にデータ“1”を書き込み、メモリセルMC2にデータ“0”を書き込む。図3(B)に示す書込み動作では、メモリセルMC1にデータ“0”を書き込み、メモリセルMC2にデータ“1”を書き込む。
図3(A)および図3(B)を参照して、データ書込み動作について説明する。図3(A)を参照すると、電源PSがメモリセルMC1に近い第2のビット線BL2に接続されており、低電圧源Vss(例えば、グランド)がメモリセルMC2に近い第1のビット線BL1に接続されている。この場合、第2のビット線BL2から第1のビット線BL1へ書込み電流が流れる。この状態でワード線WLに電圧を印加することによってメモリセルMC1のいずれかを選択した場合、書込み電流は、メモリセルMC1のセルトランジスタCTからMTJ素子の方向に流れる。即ち、書込み電流は、矢印A1の方向に流れる。矢印A1の方向の電流は、図2を参照して説明したとおり、MTJ素子をAP状態からP状態へ変化させ、データ“1”を書き込む電流である。以下、データ“1”の書込み電流を電流IAP−Pと呼ぶ。
一方、メモリセルMC2のいずれかを選択した場合、書込み電流は、メモリセルMC2のMTJ素子からセルトランジスタCTの方向に流れる。即ち、書込み電流は、矢印A2の方向に流れる。矢印A2の方向の電流は、図2を参照して説明したとおり、MTJ素子をP状態からAP状態へ変化させ、データ“0”を書き込む電流である。以下、データ“0”の書込み電流を電流IP−APと呼ぶ。
ここで、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて電源PSの近くに配置されている。逆に、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて低電圧源Vssから遠い。従って、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第1のビット線BL1の配線長は、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第1のビット線BL1の配線長に比べて長い。さらに、メモリセルMC1のセルトランジスタCTと第1のビット線BL1との間には、MTJ素子が介在している。即ち、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗は、上記第1のビット線BL1の配線抵抗およびMTJ素子の抵抗の和となる。
一方、メモリセルMC2は、メモリセルMC1に比べて低電圧源Vssに近い。従って、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第1のビット線BL1の配線長は、メモリセルMC1のそれに比べて短い。さらに、メモリセルMC2のセルトランジスタCTと第1のビット線BL1との間には、MTJ素子が介在していない。
従って、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗は、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗に比べて大きい。
ソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗が大きいと、ソース電圧が低電圧源Vssの電圧よりも大きく上昇(浮遊)してしまう。この場合、セルトランジスタCTのゲート−ソース間電圧が低下し、セルトランジスタCTの電流駆動能力が低下する。従って、メモリセルMC1に流れる書込み電流IAP−Pは、メモリセルMC2に流れる書込み電流IP−APに比べて小さくなる。
ところで、通常、MTJ素子をP状態からAP状態へ遷移させるとき(“0”書き時)には、比較的大きな電流をMTJ素子に流す必要がある。これに対し、MTJ素子をAP状態からP状態へ遷移させるとき(“1”書き時)には、比較的小さな電流をMTJ素子に流せば足りる。即ち、AP状態からP状態へ遷移させるときに必要な書込み電流(以下、遷移閾値電流ItAP−Pという)は、P状態からAP状態へ遷移させるときに必要な書込み電流(以下、遷移閾値電流ItP−APという)に比べて小さい(ItAP−P<ItP−AP)。
そして、書込み電流IAP−Pが遷移閾値電流ItAP−Pを超えていれば、MTJ素子にデータ“1”を書き込むことができる。書込み電流IP−APが遷移閾値電流ItP−APを超えていれば、MTJ素子にデータ“0”を書き込むことができる。
上述の通り、メモリセルMC1に流れる実際の書込み電流IAP−Pは、セルトランジスタCTの電流駆動能力の低下に伴い小さくなる。しかし、遷移閾値電流ItAP−Pはそもそも小さいため、実際の書込み電流IAP−Pは小さくとも遷移閾値電流ItAP−Pを超えている限りにおいて問題はない。
一方、メモリセルMC2にける遷移閾値電流ItP−APは大きい。しかし、メモリセルMC2におけるセルトランジスタCTの電流駆動能力はメモリセルMC1のそれに比べて大きいので、実際の書込み電流IP−APも大きくなる。このため、遷移閾値電流ItP−APが大きくとも、実際の書込み電流IP−APが遷移閾値電流ItP−APを超えている限りにおいて問題はない。
図3(B)を参照すると、電源PSがメモリセルMC2に近い第1のビット線BL1に接続されており、低電圧源VssがメモリセルMC1に近い第2のビット線BL2に接続されている。この場合、第1のビット線BL1から第2のビット線BL2へ書込み電流が流れる。この状態でメモリセルMC1のいずれかを選択した場合、矢印A2の方向に書込み電流IP−APが、メモリセルMC1に流れる。一方、メモリセルMC2のいずれかを選択した場合、矢印A1の方向に書込み電流IAP−Pが、メモリセルMC2に流れる。従って、図3(B)では、メモリセルMC1にデータ“0”が書き込まれ、メモリセルMC2にデータ“1”が書き込まれる。
ここで、メモリセルMC2は、メモリセルMC1に比べて低電圧源Vssから遠い。従って、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第2のビット線BL2の配線長は、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第2のビット線BL2の配線長に比べて長い。さらに、メモリセルMC2のセルトランジスタCTと第2のビット線BL2との間には、MTJ素子が介在している。一方、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて低電圧源Vssに近い。従って、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの第2のビット線BL2の配線長は、メモリセルMC2のそれに比べて短い。さらに、メモリセルMC1のセルトランジスタCTと第2のビット線BL2との間には、MTJ素子が介在していない。従って、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗は、第1のビット線BL1のそれと比べて大きい。
このように、ソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗が大きい場合、上述の通り、セルトランジスタCTの電流駆動能力が低下する。従って、メモリセルMC2に流れる書込み電流IAP−Pは、メモリセルMC1に流れる書込み電流IP−APに比べて小さくなる。
しかし、上述の通り、遷移閾値電流ItAP−Pは、遷移閾値電流ItP−APに比べて小さい(ItAP−P<ItP−AP)。即ち、遷移閾値電流ItP−APはそもそも小さいため、実際の書込み電流IAP−Pは小さくとも遷移閾値電流ItP−APを超えている限りにおいて、データ“1”は問題なく書き込まれる。
一方、メモリセルMC1にける遷移閾値電流ItP−APは大きい。しかし、メモリセルMC2におけるセルトランジスタCTの電流駆動能力はメモリセルMC1のそれに比べて大きいので、実際の書込み電流IP−APも大きくなる。このため、遷移閾値電流ItP−APが大きくとも、実際の書込み電流IP−APが遷移閾値電流ItP−APを超えている限りにおいて、データ“0”は問題なく書き込まれる。
このように、本実施形態によれば、第1および第2のビット線BL1、BL2をメモリセルMC1とメモリセルMC2との間において交差させることによって、実際の書込み電流IAP−P、IP−APの大きさを、遷移閾値電流ItAP−P、ItP−APの大きさに適合させることができる。即ち、メモリセルMC1またはMC2が電源PSに近く、セルトランジスタCTの電流駆動能力が小さい場合、それに合せて、遷移閾値電流が小さくなるように、書込み電流はフリー層Fからピン層Pの方向(AP−P)に流される。逆に、メモリセルMC1またはMC2が電源PSから離れており、セルトランジスタCTの電流駆動能力を大きくとることができる場合には、それに合せて、書込み電流は、遷移閾値電流が大きな方向、即ち、ピン層Pからフリー層Fの方向(P−AP)に流される。これにより、本実施形態は、メモリセルMC1、MC2の配置に依存した電圧降下の相違を補償し、データ書込み不良を抑制することができる。
尚、メモリセルMC1、MC2は、同一のビット線対BL1、BL2に接続されている。しかし、ビット線BL1とBL2とが交差しているので、電源PSがビット線BL1、BL2の一方に接続されている場合に、互いに逆論理のデータがメモリセルMC1、MC2に記憶される。これについては、書き込むデータの論理に応じて、電源PSの位置を変更し、あるいは、アドレスを変更すれば問題ない。
図4は、第1の実施形態によるMRAMの平面レイアウト図である。図5は、図4の5−5線(アクティブエリアAA)に沿った断面図である。図6は、図4の6−6線(ロウ方向)に沿った断面図である。
図4に示すように、ゲート電極GCの延伸方向をロウ方向(第1の方向)とし、ロウ方向に対してほぼ直交する方向をカラム方向(第2の方向)とする。ビット線BLは、カラム方向に延伸している。
図5および図6に示すように、本実施形態によるMRAMは、半導体基板10上に形成されている。半導体基板10にアクティブエリアAAおよび素子分離領域STI(Shallow Trench Isolation)が交互に形成されている。アクティブエリアAAには、セルトランジスタCTが形成されている。図5に示すように、セルトランジスタCTは、半導体基板10に埋め込まれたゲート電極GCを含み、ゲート電極GCの両側にN+型のソース拡散層Sおよびドレイン拡散層Dを備えている。尚、ゲート電極GCは、半導体基板10および配線M1,M2から絶縁分離されている。
同一のアクティブエリアAAには2つのセルトランジスタCTが形成されており、これらの2つのセルトランジスタCTは、ソースまたはドレインを共有している。ここでは、2つのセルトランジスタCTは、ソースを共有しているものとする。
セルトランジスタCTの共通ソースSは、コンタクトプラグCBを介して第1のメタル配線層によって形成された第1の配線M1に接続されている。第1の配線M1は、ビット線BL1またはBL2に接続されている。
セルトランジスタCTのドレインDは、ビアコンタクトV0を介してMTJ素子の下端(例えば、フリー層)に電気的に接続されている。
MTJ素子の上端(例えば、ピン層)は、上部電極UEに接続されている。そして、図6に示すように、ロウ方向において、互いに隣接する2つのMTJ素子の上端は、共通の上部電極UEに接続されており、その上部電極UEは、第2のメタル配線層によって形成された第2の配線M2に接続されている。第2の配線M2は、ビット線BL1またはBL2に接続されている。
ILD(Inter-Layer Dielectric)は、各配線間を絶縁するための層間絶縁膜である。
図4において、ゲート電極GCとアクティブエリアAAとの交点にセルトランジスタCTが設けられている。1つのアクティブエリアAAに対して2つのセルトランジスタCTが設けられている。MTJ素子は、平面レイアウトにおいて、コンタクトプラグCBと上部電極UEとの間のビアコンタクトV0上に設けられている。2つのMTJ素子がアクティブエリアAAの両端に重複するように形成されており、それぞれが対応するセルトランジスタCTを介して共通ソースSに接続されている。1つのMTJ素子と1つのセルトランジスタCTがメモリセルMCを構成している。即ち、アクティブエリアAAは、その延伸方向において、2つのセルトランジスタCTごと(メモリセルMCごと)に分離されており、2つずつメモリセルMCが各アクティブエリアAAに設けられている。
図4に示すように、1つのメモリセルMCは、略L字型に形成されている。尚、本実施形態によるMRAMのユニットセルUCのサイズは、6F(3F×2F)と非常に小さい。従って、本実施形態によるMRAMは、DRAMの代替として用いることができる。また、MRAMは不揮発性メモリであるので、EEPROMとしても用いることができる。ここで、F(Feature Size)は、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いた最小加工寸法である。
データ書込みまたは読出し動作では、或るメモリセルMCを選択するために、そのメモリセルMCに対応するゲート電極GC(ワード線WL)を駆動させる。これにより、そのワード線WLに接続されロウ方向に配列された複数のセルトランジスタCTが導通状態になる。そして、或るカラムのビット線対BL1、BL2に電圧差を与えることによって、選択ワード線WLと選択ビット線対BL1、BL2との交点に対応するメモリセルMCが選択され、その選択メモリセルMCのMTJ素子にセルトランジスタCTを介して電流を流すことができる。
図7は、アクティブエリアAAおよびゲート電極GC(ワード線WL)を示した平面図である。本実施形態によるアクティブエリアAAは、ゲート電極GCに対して(90−atan(1/3))の角度で交差する方向に延伸している。即ち、アクティブエリアAAは、ロウ方向に対して約71.565度の角度で傾斜する。あるいは、アクティブエリアAAは、カラム方向に対して約18.435度の角度で傾斜する。
また、本実施形態では、カラム方向におけるゲート電極GC(ワード線WL)の幅または互いに隣接するゲート電極GC(ワード線WL)間の間隔は、ロウ方向におけるアクティブエリアAAの幅または互いに隣接するアクティブエリアAA間の間隔の3/2倍または2/3倍である。
例えば、カラム方向におけるゲート電極GCの幅または互いに隣接する2つのゲート電極GC間の間隔は、約34.8nmである。アクティブエリアAAの幅または互いに隣接するアクティブエリアAA間の間隔は、約21.923nmである。アクティブエリアAAは、カラム方向に対してatan(1/3)度(約18.435度)の角度で傾斜している。従って、ロウ方向におけるアクティブエリアAAの幅または互いに隣接するアクティブエリアAA間の間隔は、約23.2nmとなる。従って、この場合、カラム方向におけるゲート電極GCの幅または互いに隣接するゲート電極GC間の間隔は、ロウ方向におけるアクティブエリアAAの幅または互いに隣接するアクティブエリアAA間の間隔の3/2倍である。
ビット線BLのピッチは、アクティブエリアAAのピッチの1.5倍に従うので、ビット線BL(カラム)のピッチとワード線WL(ロウ)のピッチとの比率が1:1となる。一方、アクティブエリアAAのライン・アンド・スペースとゲート電極GC(ワード線WL)のライン・アンド・スペースとの比率が2:3となる。
このようにアクティブエリアAAをロウ方向から(90−atan(1/3))の角度で傾斜させ、かつ、アクティブエリアAAとゲート電極GC(ワード線WL)とのピッチの比率を2:3とすることによって、図4に示すように、MTJ素子は、カラム方向およびロウ方向に等間隔(等ピッチ)で配置され得る。上記の具体例では、カラム方向またはロウ方向に隣接するMTJ素子間の間隔は、約69.6nmである。
このように、MTJ素子が、平面レイアウトにおいてカラム方向およびロウ方向に等間隔で配置されることによって、MRAMの製造工程において、MTJ素子の形状およびサイズのばらつき(プロセスばらつき)を抑制することができる。また、MTJ素子がカラム方向およびロウ方向に等間隔で配置されることによって、沈設するMTJ素子間の間隔が狭くなっても、MRAMの製造工程において、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてMTJ素子を容易に加工することができる。
さらに、MTJ素子は、該MTJ素子の複数のロウおよび複数のカラムの全交点に対応して設けられている。従って、MTJ素子のエッチング加工時に、ロウ方向およびカラム方向に形成された複数の側壁をマスクとして用いてMTJ素子を形成してもよい。これにより、リソグラフィ技術を用いること無く、MTJ素子を形成することができる。その結果、MRAMの製造工程が短縮される。また、側壁は、最小加工寸法Fよりも狭くすることができる。従って、この側壁マスク加工技術を用いることによって、MTJ素子をさらに微細化することができる。
図8は、第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との交差部ISPを示す平面図である。図9は、図8の9−9線に沿った断面図である。図10は、図8の10−10線に沿った断面図である。
図8に示すように、第1および第2のビット線BL1、BL2は、第1の配線M1または第2の配線M2によって形成されている。第2の配線は、第1の配線よりも上層に形成されている。第1のビット線BL1が第1の配線M1で形成されている領域R2では、第2のビット線BL2は第2の配線M2で形成されている。第1のビット線BL1が第2の配線M2で形成されている領域R1では、第2のビット線BL2は第1の配線M1で形成されている。
交差部ISPの領域は、第1のビット線BL1を第2の配線M2から第1の配線M1に切り替え、第2のビット線BL1を第1の配線M1から第2の配線M2に切り替えるために設けられている。従って、交差部ISPには、MTJ素子は設けられていない。
領域R1から交差部ISPへ延伸している第2の配線M2(第1のビット線BL1)は、ビアコンタクトV1を介して交差部ISPから領域R2へ延伸している第1の配線M1へ接続されている。これにより、図3(A)および図3(B)に示すように、第1のビット線BL1は、メモリセルMC1のMTJ素子からメモリセルMC2のセルトランジスタCTへ接続が切り替わる。
領域R1から交差部ISPへ延伸している第1の配線M1(第2のビット線BL2)は、コンタクトプラグCBを介してアクティブエリアAAに接続されている。交差部ISPのアクティブエリアAAは、領域R1、R2のアクティブエリアAAと異なり、互いに分離されておらずカラム方向に電気的に接続されている。そして、アクティブエリアAAは、図7を参照して説明したとおり、カラム方向に対して傾斜しており、平面レイアウトにおいて第1および第2の配線層M1、M2からはみ出している部分90がある。このはみ出し部分90において、アクティブエリアAAは、交差部ISPから領域R2へ延伸している第2の配線M2にビアコンタクトV2を介して接続されている。即ち、交差部ISPにおいて、第1の配線M1は、コンタクトプラグCB、アクティブエリアAAおよびビアコンタクトV2を介して第2の配線M2に接続されている。これにより、図3(A)および図3(B)に示すように、第2のビット線BL2は、メモリセルMC1のセルトランジスタCTからメモリセルMC2のMTJ素子へ接続が切り替わる。
このように、本実施形態によれば、メモリセルMC1とメモリセルMC2との間の交差部ISPにおいて、第1のビット線BL1の配線M1(またはM2)と第2のビット線BL2の配線M2(またはM1)とが入れ替わる。
交差部ISPにおいて、領域R1から交差部ISPへ延伸する第1の配線M1と交差部ISPから領域R2へ延伸する第1の配線M1は、互いに切断されている。また、領域R1から交差部ISPへ延伸する第2の配線M2と交差部ISPから領域R2へ延伸する第2の配線M2も、互いに切断されている。従って、第1のビット線BL1と第2のビット線BL2とは、互いに電気的絶縁状態を維持したまま交差している。
図9には、第1のビット線BL1が第1の配線M1から第2の配線M2に切り替わる部分の断面を示している。より詳細には、半導体基板10のアクティブエリアAAおよび素子分離領域STI上にゲート電極GCが形成されている。ゲート電極GC上にSiNキャップ95が設けられており、SiNキャップ95上に第1の配線M1、ビアコンタクトV1および第2の配線M2が設けられている。第1の配線M1、ビアコンタクトV1および第2の配線M2の周囲には、層間絶縁膜ILDが埋め込まれている。このように、第1のビット線BL1は、ビアコンタクトV1によって第1の配線M1と第2の配線M2との間で切り替わる。
図10には、第2のビット線BL2がアクティブエリアAAに接続されている部分の断面を示している。ここで、交差部ISPにおいて、隣接するアクティブエリアAAは、N拡散層によって接続されている。アクティブエリアAAは、ビアコンタクトV2を介して第2の配線M2(第2のビット線BL2)に接続されている。ビアコンタクトV2および第2の配線M2は、はみ出し部分90に設けられている。また、アクティブエリアAA上には、絶縁膜を介して第1の配線M1(第1のビット線BL1)が形成されている。第1の配線M1、ビアコンタクトV2および第2の配線M2の周囲には、層間絶縁膜ILDが埋め込まれている。このように、第2のビット線BL2は、ビアコンタクトV2によってアクティブエリアAAに接続されている。
尚、第1の配線M1がコンタクトプラグCBを介してアクティブエリアAAに接続する部分の構造は、図6に示す第1の配線M1、コンタクトプラグCBおよびN拡散層から容易に理解できる。従って、ここでは、その図示を省略する。
このように、第1の実施形態によるMRAMによれば、等価回路において、第1および第2のビット線BL1、BL2をメモリセルMC1とメモリセルMC2との間において互いに電気的絶縁を維持したまま交差させることができる。これによって、実際の書込み電流IAP−P、IP−APの大きさを、遷移閾値電流ItAP−P、ItP−APの大きさに適合させることができる。その結果、本実施形態は、メモリセルMC1、MC2の配置に依存した電圧降下のばらつきを補償し、データ書込み不良を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図11(A)および図11(B)は、第2の実施形態によるデータ書込み動作におけるMRAMの一部を示す等価回路図である。第2の実施形態によるMRAMでは、セルトランジスタCTは、P型FETである。
メモリセルMC1において、MTJ素子のフリー層F、バリア層Bおよびピン層Pは、第1のビット線BL1からセルトランジスタCTへ向かって、フリー層F、バリア層Bおよびピン層Pの順番で配列されている。
メモリセルMC2において、MTJ素子のフリー層F、バリア層Bおよびピン層Pは、第2のビット線BL2からセルトランジスタCTへ向かって、フリー層F、バリア層Bおよびピン層Pの順番で配列されている。即ち、第2の実施形態において、メモリセルMC1、MC2のMTJ素子は、所謂、トップフリー構造に形成されている。第2の実施形態によるMRAMのその他の構成は、第1の実施形態によるMRAの対応する構成と同様でよい。
図11(A)に示す書込み動作では、メモリセルMC1にデータ“0”を書き込み、メモリセルMC2にデータ“1”を書き込む。図11(B)に示す書込み動作では、メモリセルMC1にデータ“1”を書き込み、メモリセルMC2にデータ“0”を書き込む。
図11(A)および図11(B)を参照して、データ書込み動作について説明する。図11(A)を参照すると、電源PSがメモリセルMC1に近い第2のビット線BL2に接続されており、低電圧源VssはメモリセルMC2に近い第1のビット線BL1に接続されている。この場合、第2のビット線BL2から第1のビット線BL1へ書込み電流が流れる。この状態でワード線WLに電圧を印加することによってメモリセルMC1のいずれかを選択した場合、書込み電流は、メモリセルMC1のセルトランジスタCTからMTJ素子の方向A2に流れる。即ち、データ“0”を書き込む電流IP−APが流れる。
一方、メモリセルMC2のいずれかを選択した場合、書込み電流は、メモリセルMC2のMTJ素子からセルトランジスタCTの方向A1に流れる。即ち、データ“1”を書き込む電流IAP−Pが流れる。
ここで、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて電源PSの近くに配置されている。逆に、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて低電圧源Vssから遠い。さらに、メモリセルMC1のセルトランジスタCTと第1のビット線BL1との間には、MTJ素子が介在している。
一方、メモリセルMC2は、メモリセルMC1に比べて低電圧源Vssに近い。さらに、メモリセルMC2のセルトランジスタCTと第1のビット線BL1との間には、MTJ素子が介在していない。
従って、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗は、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗に比べて大きい。ソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗が大きいと、ソース電圧が低電圧源Vssの電圧よりも大きく上昇(浮遊)する。
しかし、第2の実施形態では、セルトランジスタCTがP型FETである。従って、ソース電圧が上昇すると、セルトランジスタCTの電流駆動能力が上昇する。即ち、メモリセルMC1に流れる書込み電流IP−APは、メモリセルMC2に流れる書込み電流IAP−Pに比べて大きくなる。
上述のとおり、遷移閾値電流ItP−APは、遷移閾値電流ItAP−Pに比べて大きい(ItAP−P<ItP−AP)が、それに適合するように、メモリセルMC1における実際の書込み電流IP−APも大きくなる。このため、遷移閾値電流ItP−APが大きくとも、実際の書込み電流IP−APが遷移閾値電流ItP−APを超えている限りにおいてデータ“0”を書き込むことができる。
一方、メモリセルMC2のソース電圧は、低電圧源Vssに近い。従って、メモリセルMC2のセルトランジスタCTの電流駆動能力は、比較的小さい。よって、メモリセルMC2に流れる実際の書込み電流IAP−Pは、セルトランジスタCTの電流駆動能力の低下に伴い小さくなる。しかし、遷移閾値電流ItAP−Pはそもそも小さいため、実際の書込み電流IAP−Pが小さくとも遷移閾値電流ItAP−Pを超えている限りにおいてデータ“1”を書き込むことができる。
図11(B)を参照すると、電源PSがメモリセルMC2に近い第1のビット線BL1に接続されており、低電圧源VssがメモリセルMC1に近い第2のビット線BL2に接続されている。この場合、第1のビット線BL1から第2のビット線BL2へ書込み電流が流れる。この状態でメモリセルMC1のいずれかを選択した場合、矢印A1の方向に書込み電流IAP−Pが、メモリセルMC1に流れる。
一方、メモリセルMC2のいずれかを選択した場合、矢印A2の方向に書込み電流IP−APが、メモリセルMC2に流れる。従って、図11(B)では、メモリセルMC1にデータ“1”が書き込まれ、メモリセルMC2にデータ“0”が書き込まれる。
ここで、メモリセルMC2は、メモリセルMC1に比べて低電圧源Vssから遠い。さらに、メモリセルMC2のセルトランジスタCTと第2のビット線BL2との間には、MTJ素子が介在している。一方、メモリセルMC1は、メモリセルMC2に比べて低電圧源Vssに近い。さらに、メモリセルMC1のセルトランジスタCTと第2のビット線BL2との間には、MTJ素子が介在していない。従って、メモリセルMC2のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗は、メモリセルMC1のセルトランジスタCTのソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗に比べて大きい。ソースから低電圧源Vssまでの寄生抵抗が大きいと、ソース電圧が低電圧源Vssの電圧よりも大きく上昇(浮遊)する。
しかし、第2の実施形態では、セルトランジスタCTがP型FETである。従って、ソース電圧が上昇すると、セルトランジスタCTの電流駆動能力が上昇する。即ち、メモリセルMC2に流れる書込み電流IP−APは、メモリセルMC1に流れる書込み電流IAP−Pに比べて大きくなる。
上述の通り、遷移閾値電流ItP−APは、遷移閾値電流ItAP−Pに比べて大きい(ItAP−P<ItP−AP)が、それに適合するように、メモリセルMC2における実際の書込み電流IP−APも大きくなる。このため、遷移閾値電流ItP−APが大きくとも、実際の書込み電流IP−APが遷移閾値電流ItP−APを超えている限りにおいてデータ“0”を書き込むことができる。
一方、メモリセルMC1のソース電圧は、低電圧源Vssに近い。従って、メモリセルMC1のセルトランジスタCTの電流駆動能力は、比較的小さい。よって、メモリセルMC1に流れる実際の書込み電流IAP−Pは、セルトランジスタCTの電流駆動能力の低下に伴い小さくなる。しかし、遷移閾値電流ItAP−Pはそもそも小さいため、実際の書込み電流IAP−Pが小さくとも遷移閾値電流ItAP−Pを超えている限りにおいてデータ“1”を書き込むことができる。
このように、第2の実施形態によれば、第1および第2のビット線BL1、BL2をメモリセルMC1とメモリセルMC2との間において交差させることによって、実際の書込み電流IAP−P、IP−APの大きさを、遷移閾値電流ItAP−P、ItP−APの大きさに適合させることができる。よって、第2の実施形態も第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、第2の実施形態によるMRAMの平面レイアウトおよび断面は、図4から図10に示す第1の実施形態のそれらと同様でよい。但し、第2の実施形態の拡散層の導電型は、第1の実施形態のそれらと逆導電型である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・・半導体基板、AA・・・アクティブエリア、STI・・・素子分離領域、MC・・・メモリセル、UE・・・上部電極、MTJ・・・MTJ素子、CT・・・セルトランジスタ、P・・・ピン層、B・・・トンネル絶縁膜、F・・・フリー層、M1、M2・・・第1、第2の配線、V0、V1、V2・・・ビアコンタクト、CB・・・コンタクトプラグ、GC・・・ゲート電極(WL・・・ワード線)、BL1、BL2・・・ビット線、ISP・・・交差部、PS・・・電源、90・・・はみ出し部分

Claims (7)

  1. 第1のビット線と、
    前記第1のビット線に対応して設けられた第2のビット線と、
    前記第1のビット線と前記第2のビット線との間に直列に接続されたメモリ素子およびセルトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記第1のビット線と前記第2のビット線との間に並列に接続された複数のメモリセルとを備え、
    前記複数のメモリセルのうち第1のメモリセルにおいては、前記メモリ素子が前記第1のビット線に接続されており、かつ、前記セルトランジスタが前記第2のビット線に接続されており、
    前記複数のメモリセルのうち第2のメモリセルにおいては、前記メモリ素子が前記第2のビット線に接続されており、かつ、前記セルトランジスタが前記第1のビット線に接続されており、
    前記第1および前記第2のビット線は、前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルとの間において交差していることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 第1のビット線と、
    前記第1のビット線に対応して設けられた第2のビット線と、
    前記第1のビット線と前記第2のビット線との間に直列に接続されたメモリ素子およびセルトランジスタをそれぞれ含み、かつ、前記第1のビット線と前記第2のビット線との間に並列に接続された複数のメモリセルとを備え、
    前記複数のメモリセルのうち第1のメモリセルにおいては、前記メモリ素子が前記第1のビット線に接続されており、かつ、前記セルトランジスタが前記第2のビット線に接続されており、
    前記複数のメモリセルのうち第2のメモリセルにおいては、前記メモリ素子が前記第2のビット線に接続されており、かつ、前記セルトランジスタが前記第1のビット線に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記第1および前記第2のビット線は、前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルとの間において交差していることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1のビット線から前記第2のビット線へ書込み電流を流してデータを書き込むときに、前記第1のメモリセルが選択されている場合、前記書込み電流は、前記第1のメモリセルの前記メモリ素子から前記セルトランジスタの方向に流れ、前記第2のメモリセルが選択されている場合、前記書込み電流は、前記第2のメモリセルの前記セルトランジスタから前記メモリ素子の方向に流れることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記セルトランジスタは、N型トランジスタであり、
    前記第1および前記第2のメモリセルの各前記メモリ素子は、フリー層、バリア層およびピン層を含む磁気トンネル接合素子であり、
    前記第1のメモリセルにおいて、前記フリー層、前記バリア層および前記ピン層は、前記第1のビット線から前記セルトランジスタへ向かって、前記ピン層、前記バリア層および前記フリー層の順番で配列されており、
    前記第2のメモリセルにおいて、前記フリー層、前記ピン層および前記バリア層は、前記第2のビット線から前記セルトランジスタへ向かって、前記ピン層、前記バリア層および前記フリー層の順番で配列されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記セルトランジスタは、P型トランジスタであり、
    前記第1および前記第2のメモリセルの各前記メモリ素子は、フリー層、バリア層およびピン層を含む磁気トンネル接合素子であり、
    前記第1のメモリセルにおいて、前記フリー層、前記バリア層および前記ピン層は、前記第1のビット線から前記セルトランジスタへ向かって、前記フリー層、前記バリア層および前記ピン層の順番で配列されており、
    前記第2のメモリセルにおいて、前記フリー層、前記ピン層および前記バリア層は、前記第2のビット線から前記セルトランジスタへ向かって、前記フリー層、前記バリア層および前記ピン層の順番で配列されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1および前記第2のビット線は、第1の配線と該第1の配線よりも上層の第2の配線とから形成されており、
    前記第1のビット線が前記第1の配線で形成されている領域では、前記第2のビット線は前記第2の配線で形成されており、
    前記第1のビット線が前記第2の配線で形成されている領域では、前記第2のビット線は前記第1の配線で形成されており、
    前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルとの間において、前記第1のビット線の配線と前記第2のビット線の配線とが入れ替わることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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