JP2014043812A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、内燃機関の制御装置に関し、プレイグニッションの発生を抑制するためのプレイグ抑制制御を効率良く実施させられるようにすることを目的とする。
【解決手段】プレイグニッションが検出された場合に、プレイグニッションの発生を抑制するための所定のプレイグ抑制制御を実行する。プレイグ抑制制御は、最大筒内圧が所定値よりも低い小プレイグニッションの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関の運転条件が、最大筒内圧が前記所定値以上となる大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ実行される。
【選択図】図4
【解決手段】プレイグニッションが検出された場合に、プレイグニッションの発生を抑制するための所定のプレイグ抑制制御を実行する。プレイグ抑制制御は、最大筒内圧が所定値よりも低い小プレイグニッションの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関の運転条件が、最大筒内圧が前記所定値以上となる大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ実行される。
【選択図】図4
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、ヘビーノックを伴う突発的なプレイグニッションの発生を予測して防止するうえで好適な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関の制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、所定クランク角における燃焼割合が、正常燃焼状態が得られる時の基準燃焼割合よりも大きい場合(すなわち、プレイグニッション発生の可能性がある場合)に、プレイグニッションの発生を抑制するためのプレイグ抑制制御として燃料噴射量の増量が行われる。
プレイグニッションには、程度の大きなものと小さなものとがある。そうであるのに、この程度の大小に関係なくプレイグニッション発生の可能性がある機関運転条件下で常にプレイグ抑制制御を実行することとすると、プレイグ抑制制御を無用に実行してしまう可能性がある。また、プレイグ抑制制御が内燃機関の運転状態の変更を伴うものであれば、無用なプレイグ抑制制御の実施は、機関性能の低下に繋がる可能性もある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、プレイグニッションの発生を抑制するためのプレイグ抑制制御を効率良く実施させられるようにした内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の制御装置であって、
プレイグニッションを検出するプレイグニッション検出手段と、
プレイグニッションが検出された場合に、プレイグニッションの発生を抑制するための所定のプレイグ抑制制御を実行するプレイグ抑制制御実行手段と、
を備え、
前記プレイグ抑制制御実行手段は、最大筒内圧が所定値よりも低い小プレイグニッションの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関の運転条件が、最大筒内圧が前記所定値以上となる大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ、前記プレイグ抑制制御を実行することを特徴とする。
プレイグニッションを検出するプレイグニッション検出手段と、
プレイグニッションが検出された場合に、プレイグニッションの発生を抑制するための所定のプレイグ抑制制御を実行するプレイグ抑制制御実行手段と、
を備え、
前記プレイグ抑制制御実行手段は、最大筒内圧が所定値よりも低い小プレイグニッションの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関の運転条件が、最大筒内圧が前記所定値以上となる大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ、前記プレイグ抑制制御を実行することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記プレイグ抑制制御は、燃焼室内への液体の噴射であり、
前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が所定値よりも小さい期間中に実行されることを特徴とする。
前記プレイグ抑制制御は、燃焼室内への液体の噴射であり、
前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が所定値よりも小さい期間中に実行されることを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間中に、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射とは別に噴射される追加の燃料噴射であることを特徴とする。
前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間中に、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射とは別に噴射される追加の燃料噴射であることを特徴とする。
また、第4の発明は、第2の発明において、
前記液体の噴射は、吸気行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間と重なるように、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射の噴射期間を進角側に拡大することで実施される燃料噴射であることを特徴とする。
前記液体の噴射は、吸気行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間と重なるように、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射の噴射期間を進角側に拡大することで実施される燃料噴射であることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1〜第4の発明の何れか1つにおいて、
前記内燃機関は、過給機付き内燃機関であって、
前記プレイグ抑制制御は、過給時に、燃焼室内の残留ガスの掃気が促進されるように排気弁の閉じ時期および吸気弁の開き時期の少なくとも一方を制御するものであることを特徴とする。
前記内燃機関は、過給機付き内燃機関であって、
前記プレイグ抑制制御は、過給時に、燃焼室内の残留ガスの掃気が促進されるように排気弁の閉じ時期および吸気弁の開き時期の少なくとも一方を制御するものであることを特徴とする。
第1の発明によれば、小プレイグニッションの発生頻度が高いことで大プレイグニッションが発生する可能性が高いと判断できる場合にのみ、プレイグ抑制制御が実行されるようになる。このため、プレイグ抑制制御が無用に実行されるのを防止できるようになる。このため、プレイグ抑制制御を効率良く実施させられるようになる。また、プレイグ抑制制御が機関運転状態を変更するもの(例えば、以下の第3または第4の発明における燃料噴射)であったとしても、そのようなプレイグ抑制制御の実施に伴って機関性能(例えば、燃費性能)が低下する機会を低減できるようになる。
第2〜第4の発明によれば、筒内容積が小さいときに上記の液体の噴射を行うことで、大プレイグニッションの発生要因となる筒内浮遊デポジット等に対して燃料を確実に吹きかけて冷却することができる。これにより、大プレイグニッションの発生を確実に抑制することができる。
第5の発明によれば、筒内浮遊デポジット等がより確実に次サイクル以降に残留しないようにすることができる。これにより、次サイクル以降にまで残留する筒内浮遊デポジット等の存在に起因して大プレイグニッションが発生するのをより確実に抑制できるようになる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。
図1に示すシステムは、ターボ過給機24付きの火花点火式内燃機関(一例としてガソリンエンジン)10を備えている。内燃機関10の各気筒内には、ピストン12が設けられている。各気筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。
図1に示すシステムは、ターボ過給機24付きの火花点火式内燃機関(一例としてガソリンエンジン)10を備えている。内燃機関10の各気筒内には、ピストン12が設けられている。各気筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16の入口には、エアクリーナ20が取り付けられている。エアクリーナ20には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ22が設けられている。エアフローメータ22よりも下流側の吸気通路16には、ターボ過給機24のコンプレッサ24aが配置されている。更に、コンプレッサ24aよりも下流側の吸気通路16には、電子制御式のスロットルバルブ26が設けられている。また、排気通路18には、ターボ過給機24のタービン24bが配置されている。
各気筒には、燃焼室14内(筒内)に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁28が設けられている。また、各気筒には、燃焼室14内の混合気に点火するための点火プラグ30が設けられている。点火プラグ30は、点火コイル32に接続されている。更に、各気筒には、吸気通路16の吸気ポートおよび排気通路18の排気ポートを開閉するための吸気弁34および排気弁36がそれぞれ設置されている。
吸気弁34および排気弁36は、それぞれ吸気可変動弁機構38および排気可変動弁機構40により駆動される。これらの可変動弁機構38、40は、クランク軸42の回転位相に対する各カム軸(図示省略)の回転位相を変化させることにより吸気弁34または排気弁36の開閉時期を所定範囲内で変更可能とする可変バルブタイミング機構を含むものである。このような可変動弁機構38、40によれば、排気弁36の開弁期間と吸気弁34の開弁期間とが重なるバルブオーバーラップ期間を調整することができる。また、クランク軸42の近傍には、クランク角を検出するためのクランク角センサ44が配置されている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)46を備えている。ECU46の入力部には、上述したエアフローメータ22およびクランク角センサ44に加え、筒内圧を検出するための筒内圧センサ48、および、吸気カム軸および排気カム軸の回転角度である吸気カム角および排気カム角をそれぞれ検出するための吸気カム角センサ50および排気カム角センサ52等の内燃機関10の運転状態や燃焼状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU46の出力部には、上述したスロットルバルブ26、燃料噴射弁28、点火コイル32および可変動弁機構38、40等の内燃機関10の運転を制御するための各種のアクチュエータが接続されている。
[実施の形態1におけるプレイグニッション抑制のための制御]
図2は、筒内に存在するデポジットに起因するプレイグニッションの発生メカニズムを説明するための図である。
内燃機関10の低回転高負荷領域は、正常な点火時期よりも前に混合気が自着火する現象(プレイグニッション)が発生し得る領域である。このようなプレイグニッションの発生原因の1つとして、燃焼室14内の赤熱したデポジットやオイル液滴の燃え残りといった筒内を浮遊する高温の固形物が着火源となっている可能性があることが分かった。例えば、図2(A)に示すように、ノックやプレイグニッションの発生によって筒内壁面に付着したデポジットが剥がれることがある。そして、剥がれたデポジットが燃焼しながら筒内を浮遊して次サイクル以降にまで残留した場合には、図2(B)に示すように、筒内に残留したデポジットが着火源となり、プレイグニッションの発生要因の1つとなることが分かった。そして、このような発生要因によるプレイグニッションは、点火プラグ近傍の熱面を着火源として発生するプレイグニッションとは異なり、冷却水温度や燃焼室壁面温度によらずに突発的に発生するものである。
図2は、筒内に存在するデポジットに起因するプレイグニッションの発生メカニズムを説明するための図である。
内燃機関10の低回転高負荷領域は、正常な点火時期よりも前に混合気が自着火する現象(プレイグニッション)が発生し得る領域である。このようなプレイグニッションの発生原因の1つとして、燃焼室14内の赤熱したデポジットやオイル液滴の燃え残りといった筒内を浮遊する高温の固形物が着火源となっている可能性があることが分かった。例えば、図2(A)に示すように、ノックやプレイグニッションの発生によって筒内壁面に付着したデポジットが剥がれることがある。そして、剥がれたデポジットが燃焼しながら筒内を浮遊して次サイクル以降にまで残留した場合には、図2(B)に示すように、筒内に残留したデポジットが着火源となり、プレイグニッションの発生要因の1つとなることが分かった。そして、このような発生要因によるプレイグニッションは、点火プラグ近傍の熱面を着火源として発生するプレイグニッションとは異なり、冷却水温度や燃焼室壁面温度によらずに突発的に発生するものである。
図3は、同一機関運転条件下における所定時間内でのプレイグニッションの発生状況の一例を示す図である。
図3では、本実施形態で用いる最大筒内圧Pmaxの規定値を、一例として9.5MPaとする。本実施形態では、最大筒内圧Pmaxがこの規定値以上となるプレイグニッションを「大プレイグニッション(以下、単に「大プレイグ」と略する)」と称し、最大筒内圧Pmaxが上記規定値よりも低いプレイグニッションを「小プレイグニッション(以下、単に「小プレイグ」と略する)と称する。より具体的には、大プレイグは、ヘビーノックを伴う、程度の大きなプレイグニッションであり、小プレイグは、ヘビーノックを伴わない、程度の比較的小さなプレイグニッションである。
図3では、本実施形態で用いる最大筒内圧Pmaxの規定値を、一例として9.5MPaとする。本実施形態では、最大筒内圧Pmaxがこの規定値以上となるプレイグニッションを「大プレイグニッション(以下、単に「大プレイグ」と略する)」と称し、最大筒内圧Pmaxが上記規定値よりも低いプレイグニッションを「小プレイグニッション(以下、単に「小プレイグ」と略する)と称する。より具体的には、大プレイグは、ヘビーノックを伴う、程度の大きなプレイグニッションであり、小プレイグは、ヘビーノックを伴わない、程度の比較的小さなプレイグニッションである。
図3に示す試験結果では、最大筒内圧Pmaxが規定値以上となる大プレイグは試験時間中に1回発生する一方で、最大筒内圧Pmaxが規定値よりも低い小プレイグは、同じ試験時間中の大プレイグの発生回数よりも多い回数で発生している。尚、ここでは図示を省略しているが、図3の機関運転条件よりも過給圧を下げた運転条件には、小プレイグのみが発生する運転条件も存在することが確認されている。
上述したように、大プレイグが発生し得る機関運転条件では、小プレイグの発生も混在し、かつ、小プレイグの方が大プレイグよりも発生頻度が高いことが分かった。このことから、大プレイグが発生し得る機関運転条件において小プレイグの発生頻度が高い状況であると、小プレイグの発生に伴って筒内壁面から剥離して筒内を浮遊しているデポジットなどが着火源となり、大プレイグを突発的に発生させる可能性が高くなると考えられる。
上記のように、プレイグニッションには、程度の大きな大プレイグと、程度の小さな小プレイグとがある。そうであるのに、この程度の大小に関係なく、プレイグニッション発生の可能性がある機関運転条件下において常にプレイグニッションを抑制するためのプレイグ抑制制御(例えば、燃料噴射量の増量)を実行することとすると、プレイグ抑制制御を無用に実行してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、小プレイグの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関10の運転条件が、大プレイグが発生する可能性のある運転条件(例えば、図3に示す運転条件)となったときにのみ、所定のプレイグ抑制制御を実行するようにした。
図4は、本発明の実施の形態1における特徴的な制御を実現するためにECU46が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図4に示すルーチンでは、先ず、後述の小プレイグ頻度判定フラグがONであるか否かが判定される(ステップ100)。その結果、小プレイグ頻度判定フラグがONになっていない場合には、ステップ102に進み、一方、小プレイグ頻度判定フラグがONになっている場合には、ステップ114に進む。
ステップ102では、内燃機関10の各気筒に対してサイクル毎に、プレイグニッションが発生したか否かが判定される。図5は、筒内圧を利用したプレイグニッションの判定手法を説明するための図である。より具体的には、図5の横軸はクランク角、縦軸は筒内圧であり、正常燃焼時およびプレイグニッション発生燃焼時の筒内圧カーブのそれぞれの一例を示すものである。
図5に示すように、プレイグニッションが発生すると、点火時期のクランク角位置での筒内圧が正常燃焼時よりも高くなる。そこで、本実施形態では、点火時期のクランク角位置での筒内圧の立ち上がりが正常燃焼時よりも早いか否かに基づいて、プレイグニッション発生の有無が判定される。具体的には、例えば、点火時期のクランク角位置で筒内圧センサ48によって検出される筒内圧が、同一運転条件下における正常燃焼時の筒内圧(実験等により予め取得した値)よりも所定値以上大きい場合に、点火時期のクランク角位置での筒内圧の立ち上がりが正常燃焼時よりも早く、プレイグニッションが発生したと判定することができる。
本判定手法によれば、プレイグニッションが発生したことを確実に検出できるようになる。尚、筒内圧センサ48により検出される筒内圧自体を用いた判定に代え、検出された筒内圧を利用して既知の関係式に従って熱発生率または燃焼質量割合(噴射された燃料のうちの既に燃焼に付された燃料の割合)を算出するようにし、点火時期のクランク角位置で熱発生が開始しているか否かをプレイグニッションの判定指標としてもよい。更に、以上説明したプレイグニッションの判定には、点火時期のクランク角位置に限らず、これよりも所定値だけ進角側のクランク角位置を用いてもよい。
ステップ102においてプレイグニッションが発生したと判定された場合には、今回の検出対象サイクルの最大筒内圧Pmaxが規定値以上であるか否かが判定される(ステップ104)。その結果、本ステップ104の判定が成立する場合、つまり、今回発生したと判定されたプレイグニッションが大プレイグであると判断できる場合には、今回の大プレイグが発生した運転条件がECU46に記憶される(ステップ106)。
一方、ステップ104の判定が不成立である場合、つまり、今回発生したと判定されたプレイグニッションが小プレイグであると判断できる場合には、所定の判定期間に対してカウントされる小プレイグの累積発生回数が1つ増やされたうえでECU46に記憶される(ステップ108)。
次に、上記所定の判定期間における小プレイグの累積発生回数が所定回数に達したか否か、つまり、小プレイグの発生頻度が所定頻度に達したか否かが判定される(ステップ110)。その結果、本ステップ110の判定が不成立となる場合には、ステップ102以降の処理が繰り返し実行される。一方、本ステップ110の判定が成立する場合には、プレイグ判定ループが終了し、小プレイグ頻度判定フラグがONとされる(ステップ112)。尚、小プレイグ頻度判定フラグは、一例として、一旦ONとなった後の運転継続中は継続してON状態となり、内燃機関10の運転停止時にOFFとされるものとすることができる。
ステップ114では、ステップ106の処理により記憶された、大プレイグが発生する可能性のある運転条件が到来したか否かが判定される(ステップ114)。その結果、上記運転条件が到来した場合には、プレイグ抑制制御(例えば、燃料増量信号を燃料噴射弁28に出力)が実行される(ステップ116)。
以上説明した図4に示すルーチンによれば、プレイグニッションが検出された場合には、プレイグニッションの規模(程度)の大小の判定と、大プレイグが発生した運転条件および小プレイグの累積発生回数の学習制御が実行される。そして、小プレイグの発生頻度が所定頻度に達した場合(達した後)には、内燃機関10の運転条件が、大プレイグが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ、プレイグ抑制制御が実行されるようになる。これにより、小プレイグの発生頻度が高いことで大プレイグが発生する可能性が高いと判断できる場合にのみ、プレイグ抑制制御が実行されるようになる。このため、プレイグ抑制制御が無用に実行されるのを防止できるようになる。また、プレイグ抑制制御が機関運転状態を変更するもの(例えば、燃料噴射量の増量)であったとしても、そのようなプレイグ抑制制御の実施に伴って機関性能(例えば、燃費性能)が低下する機会を低減できるようになる。
ところで、上述した実施の形態1においては、大プレイグが実際に発生した運転条件を記憶しておいたうえで、小プレイグの発生頻度が所定頻度に達した場合には、大プレイグが発生する可能性のある運転条件として運転中に記憶しておいた運転条件を参照するようにしている。しかしながら、本発明における「大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件」とは、大プレイグの実際の検出結果に基づいて運転中に取得した運転条件に限らず、事前に推定して記憶しておいた運転条件であってもよい。
また、上述した実施の形態1においては、図5を参照して筒内圧を利用したプレイグニッションの判定手法を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明におけるプレイグニッションの検出(判定)手法は、上記のものに限らず、例えば、以下に示すようなものであってもよい。
図6は、本発明におけるプレイグニッションの他の判定手法を説明するための図である。図6を参照して説明する判定手法は、極力早い段階で、プレイグニッションに加えてポストイグニッションをも検出可能とするものである。尚、図6(A)に示すように、ポストイグニッションは、点火時期よりも後のタイミングで発生する異常燃焼のことである。
本判定手法では、エンジン回転数、吸気流量、空燃比、点火時期およびEGR量などの各種パラメータに基づいて機関運転条件毎に正常燃焼時の筒内圧カーブ(図6(B)参照)を基準カーブとして記憶しておく。そして、内燃機関10の運転中に、上記の各種パラメータに基づいて現在の機関運転条件に対応する正常燃焼時の筒内圧カーブを推定して取得する。尚、正常燃焼時の筒内圧カーブ(基準)としては、同一気筒(別気筒であってもよい)の直前のサイクルでの異常燃焼が生じていない場合の筒内圧カーブを記憶して用いるようにしてもよい。
本判定手法では、検出対象のサイクルにおいて筒内圧センサ48によって検出される筒内圧を、上記のように取得される正常燃焼時の筒内圧カーブと比較する。具体的には、図6(B)に示すように、ある時期T1において正常燃焼時の筒内圧に対する筒内圧の圧力差ΔP1がある規定値以上となる場合には、プレイグニッションが発生したと判定し、プレイグニッションの判定処理を終了する。
また、本判定手法によれば、次のような処理によってポストイグニッションが発生したか否かを判定することができる。具体的には、圧力差ΔP1が上記規定値よりも小さい場合には、続いて、時期T2での筒内圧と時期T1での筒内圧との差である圧力差ΔP2を算出する。そして、算出された圧力差P2がある規定値以上となる場合には、ポストイグニッションが発生したと判定する。ただし、ノックセンサ(図示省略)等を用いて別途ノッキングの発生が検出された場合には、ポストイグニッションの判定を行わないようにするのが良い。
上記の時期T1、T2は、正常燃焼を基礎として決める値であり、例えば、時期T1は、燃焼質量割合が5%となるクランク角位置とし、時期T2は、燃焼質量割合が30%となるクランク角位置とすることができる。また、圧力差ΔP1、ΔP2の規定値も、正常燃焼を基礎として決める値であるが、燃焼の変動および筒内圧カーブ(基準)の推定誤差等を考慮した所定の係数をそれぞれの規定値に乗ずるようにしてもよい。
以上の判定手法を用いることで、筒内圧の立ち上がり直後から筒内圧の検出値を利用してプレイグニッションおよびポストイグニッションを直接的に検出できるようになる。このため、判定処理の負担を少なくすることができ、検出対象のサイクルが終了していない段階での早期判定が可能となる。
また、内燃機関10の運転中には、次のような追加の燃料噴射を行うようにしてもよい。すなわち、ここでいう追加の燃料噴射は、上記図5もしくは図6に示すプレイグ判定手法などを用いて検出されるプレイグニッションによる筒内圧の立ち上がり時期(クランク角位置)が、最大筒内圧Pmaxに到達する時期(クランク角位置)に対してある規定値よりも進角側の時期である場合にのみ行われるというものである。
この追加の燃料噴射を行うためには、プレイグニッションが発生した際に筒内圧が最大筒内圧Pmaxに到達する時期(クランク角位置)を機関運転条件に応じた値として予めECU46に記憶させておく。上記規定値は、エンジン回転数と燃料噴射弁28の応答性(具体的には、ECU46が燃料噴射を行うことを決定してから燃料噴射弁28によって実際に燃料噴射が実行されるまでに要する時間)とによって決定される値である。燃料噴射弁28の応答性(上記時間)が同じであっても、エンジン回転数が高いと、クランク角ベースでは、ECU46による燃料噴射の決定から実際に燃料噴射が実行されるまでに経過するクランク角期間は長くなる。したがって、上記規定値は、燃料噴射弁28の応答性(上記時間)とエンジン回転数とに基づいてクランク角ベースの値として決定される。
ECU46は、プレイグニッションによる筒内圧の立ち上がりが検出されたときには、このときのクランク角位置が、筒内圧が最大筒内圧Pmaxに到達するクランク角位置に対して上記規定値よりも進角側の位置であるか否かを判定する。そして、この判定が成立する場合、すなわち、プレイグニッションによる筒内圧の立ち上がりを検出したタイミングにおいて、筒内圧が最大筒内圧Pmaxに到達するまでに燃焼室14内に燃料を噴射可能であると判断できる場合には、通常制御の燃料噴射に割り込むようにして上記追加の燃料噴射が速やかに実行される。このような追加の燃料噴射によれば、筒内ガスを冷却することができる。その結果、プレイグニッションを誘発するヘビーノックを回避し、筒内圧の過剰な上昇を防止することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU46がステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「プレイグニッション検出手段」が実現されており、ECU46がステップ114の判定が成立する場合にステップ116の処理を実行することにより前記第1の発明における「プレイグ抑制制御実行手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2におけるプレイグ抑制制御]
本実施形態のシステム構成としては、一例として、図1に示すハードウェア構成が用いられているものとする。本実施形態は、ECU46が図4に示すルーチンを実行する際のプレイグ抑制制御として、後述の図8に示すルーチンによる制御を行う点に特徴を有している。
本実施形態のシステム構成としては、一例として、図1に示すハードウェア構成が用いられているものとする。本実施形態は、ECU46が図4に示すルーチンを実行する際のプレイグ抑制制御として、後述の図8に示すルーチンによる制御を行う点に特徴を有している。
図7は、本発明の実施の形態2におけるプレイグ抑制制御を説明するための図である。
図2を参照して既述したように、筒内を浮遊する高温の固形物(デポジットやオイル液滴の燃え残り等)が高熱を保持したまま次のサイクルに残留して着火源となり、プレイグニッションの発生要因の1つとなることが分かった。
図2を参照して既述したように、筒内を浮遊する高温の固形物(デポジットやオイル液滴の燃え残り等)が高熱を保持したまま次のサイクルに残留して着火源となり、プレイグニッションの発生要因の1つとなることが分かった。
そこで、本実施形態では、上述した実施の形態1の制御によって小プレイグの発生頻度が所定頻度に達した場合において大プレイグの発生する可能性がある運転条件にプレイグ抑制制御を行う場合には、図7(A)および図7(B)に示すプレイグ抑制制御の双方を所定サイクル(例えば、100サイクル)に渡って実施するようにした。
先ず、図7(A)に示すプレイグ抑制制御は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が所定値よりも小さい期間中に、燃焼室14内に液体(本実施形態では、燃料)を噴射するというものである。この液体噴射の具体的な実施態様としては次のものがある。
筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁28を備える内燃機関10では、内燃機関10に要求されたトルクを発生させるための通常の燃料噴射の噴射時期は、吸気行程もしくは圧縮行程である。このため、「排気行程」において筒内容積が上記所定値よりも小さい期間中に上記液体噴射としての燃料噴射を行う場合には、当該液体噴射は、通常の燃料噴射に対する追加の燃料噴射となる。一方、「吸気行程」において筒内容積が上記所定値よりも小さい期間中に上記液体噴射としての燃料噴射を行う場合には、当該液体噴射は、通常の燃料噴射とは独立した追加の燃料噴射であってもよいし、「吸気行程」において筒内容積が上記所定値よりも小さい期間と一部が重なるように通常の燃料噴射の噴射期間を進角側に拡大することで実施されるものであってもよい。更には、これらの排気行程および吸気行程のための各液体噴射を適宜組み合わせて実施してもよい。
筒内容積が所定値よりも小さい排気上死点近傍の期間中に上記の液体噴射を行うことで、燃焼室14内を浮遊しているデポジット等に燃料を確実に吹きかけることができ、浮遊デポジット等の熱を奪い、これにより、浮遊デポジット等の着火源としての能力を奪うことができる。
図7(B)に示すプレイグ抑制制御は、燃焼室14内の残留ガスの掃気が促進されるように排気弁36の閉じ時期および吸気弁34の開き時期の少なくとも一方を制御するというものである。具体的には、バルブオーバーラップ期間が既に設定されている状況下では、可変動弁機構38、40を用いてバルブオーバーラップ期間を拡大する制御が該当し、バルブオーバーラップ期間が設定されていない状況下では、バルブオーバーラップ期間を設定する制御が該当する。
内燃機関10は過給機付き内燃機関であり、プレイグニッションの発生が懸念される運転領域は過給領域である。そのような過給領域において、バルブオーバーラップ期間を拡大すると、吸気圧力が排気圧力よりも高い状況下であるので、図7(B)に示すように、筒内に供給される新気によって筒内に残留する浮遊デポジット等を掃気することができる。
図8は、本発明の実施の形態2における特徴的なプレイグ抑制制御を実現するためにECU46が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、図4に示すルーチンにおけるステップ116の処理に代えて実行されるものとする。
図8に示すルーチンでは、先ず、上述した液体噴射として、排気上死点近傍の期間中に行う燃料噴射が実行される(ステップ200)。この燃料噴射は、所定サイクル数(例えば、100サイクル)に渡って実行される。
次に、バルブオーバーラップ期間の拡大のために、吸気弁34の開き時期の進角(ステップ202)および排気弁36の閉じ時期の遅角(ステップ204)がそれぞれ実行される。これらの吸排気バルブタイミングの変更についても、所定サイクル数(例えば、100サイクル)に渡って実行される。尚、この場合のバルブオーバーラップ期間の拡大のためには、ステップ202および204の処理のうちの何れか一方のみが行われるようになっていてもよい。
以上説明した図8に示すルーチンによれば、小プレイグの発生頻度が高い状況下において大プレイグが発生する可能性のある運転条件が到来した場合には、筒内容積が小さいときに上記液体噴射としての燃料噴射が実行される。これにより、大プレイグの発生要因となる筒内浮遊デポジット等を燃料によって確実に冷却することができる。これにより、大プレイグの発生を確実に抑制することができる。また、このような液体噴射の実施機会を小プレイグの発生頻度が高い状況下で上記運転条件が到来したときに限っているので、上記液体噴射としての燃料噴射による燃費悪化を最小限に抑制することができる。
更に、上記ルーチンによれば、小プレイグの発生頻度が高い状況下において大プレイグが発生する可能性のある運転条件が到来した場合には、燃焼室14内の残留ガスの掃気が促進されるようにバルブオーバーラップ期間が拡大される。これにより、筒内浮遊デポジット等がより確実に次サイクル以降に残留しないようにすることができる。このような掃気によっても、大プレイグの発生をより確実に抑制できるようになる。また、このような必要以上のバルブオーバーラップ期間の拡大を小プレイグの発生頻度が高い状況下で上記運転条件が到来したときに限っているので、過剰な掃気による排気通路18への新気の吹き抜けを最小限に抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、筒内容積が小さい状況下での液体噴射を、燃料噴射弁28を用いた燃料噴射の実施態様の変更によって実現している。しかしながら、本発明における液体噴射は、上記のものに限定されるものではなく、例えば、燃焼室14内に向けて燃料以外の他の液体(例えば、水)を噴射可能な構成を備えて行うものであってもよい。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、本発明の対象となる内燃機関として、ターボ過給機24を備える内燃機関10を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明の対象となる内燃機関は、上記のものに限られず、例えば、ターボ過給機以外の方式の過給機を備える内燃機関であってもよく、或いは、高い圧縮比を有する自然吸気式の内燃機関であってもよい。
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 エアクリーナ
22 エアフローメータ
24 ターボ過給機
24a ターボ過給機のコンプレッサ
24b ターボ過給機のタービン
26 スロットルバルブ
28 燃料噴射弁
30 点火プラグ
32 点火コイル
34 吸気弁
36 排気弁
38 吸気可変動弁機構
40 排気可変動弁機構
42 クランク軸
44 クランク角センサ
46 ECU(Electronic Control Unit)
48 筒内圧センサ
50 吸気カム角センサ
52 排気カム角センサ
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 エアクリーナ
22 エアフローメータ
24 ターボ過給機
24a ターボ過給機のコンプレッサ
24b ターボ過給機のタービン
26 スロットルバルブ
28 燃料噴射弁
30 点火プラグ
32 点火コイル
34 吸気弁
36 排気弁
38 吸気可変動弁機構
40 排気可変動弁機構
42 クランク軸
44 クランク角センサ
46 ECU(Electronic Control Unit)
48 筒内圧センサ
50 吸気カム角センサ
52 排気カム角センサ
Claims (5)
- プレイグニッションを検出するプレイグニッション検出手段と、
プレイグニッションが検出された場合に、プレイグニッションの発生を抑制するための所定のプレイグ抑制制御を実行するプレイグ抑制制御実行手段と、
を備え、
前記プレイグ抑制制御実行手段は、最大筒内圧が所定値よりも低い小プレイグニッションの発生頻度が所定頻度に達した場合において、内燃機関の運転条件が、最大筒内圧が前記所定値以上となる大プレイグニッションが発生する可能性のある運転条件となったときにのみ、前記プレイグ抑制制御を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記プレイグ抑制制御は、燃焼室内への液体の噴射であり、
前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が所定値よりも小さい期間中に実行されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記液体の噴射は、排気行程もしくは吸気行程またはその双方の行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間中に、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射とは別に噴射される追加の燃料噴射であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記液体の噴射は、吸気行程において筒内容積が前記所定値よりも小さい期間と重なるように、前記内燃機関がトルクを発生させるために行われる燃料噴射の噴射期間を進角側に拡大することで実施される燃料噴射であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関は、過給機付き内燃機関であって、
前記プレイグ抑制制御は、過給時に、燃焼室内の残留ガスの掃気が促進されるように排気弁の閉じ時期および吸気弁の開き時期の少なくとも一方を制御するものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012186583A JP2014043812A (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 内燃機関の制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-08-27 JP JP2012186583A patent/JP2014043812A/ja active Pending
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