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JP2014037683A - シール材 - Google Patents

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JP2014037683A JP2012179106A JP2012179106A JP2014037683A JP 2014037683 A JP2014037683 A JP 2014037683A JP 2012179106 A JP2012179106 A JP 2012179106A JP 2012179106 A JP2012179106 A JP 2012179106A JP 2014037683 A JP2014037683 A JP 2014037683A
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弘三 藤井
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Abstract

【課題】コンクリート部材同士の接合部に充填されるグラウトの漏出を防止する場合に、作業を簡素化しながらも、コンクリート部材間のシール性を十分に確保できるようにする。
【解決手段】シール材30は、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12と、第2コンクリート部材20a〜20cのシール材挟持面22とに挟持される挟持部31と、第1コンクリート部材10a〜10cのグラウト充填部13と、第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填部23とに臨むように配置される受圧部32とを備えている。受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法は、挟持部31における同方向の寸法よりも長く設定されている。
【選択図】図13

Description

本発明は、コンクリート部材同士の接合部をシールするためのシール材に関するものである。
従来から、例えば特許文献1に開示されているように、コンクリート部材同士の接合部にグラウトを充填してコンクリート部材間をシールすることが行われている。特許文献1では、コンクリート部材の接合部の外周面に隙間を閉塞するための閉塞部材を巻き付けた後、閉塞部材を取り囲むように膨張及び収縮可能なチューブ体を配置するようにしている。そして、チューブ体にエアを供給して該チューブ体を膨張させることによって閉塞部材を外側から支持し、この状態でコンクリート部材間の隙間にグラウトを注入するようにしている。グラウトが硬化した後にチューブ体を収縮させて取り外す。
特開2007−327251号公報
上述のように特許文献1では、コンクリート部材同士の接合部の外周面に閉塞部材を巻き付ける工程と、チューブ体を配置する工程と、チューブ体を膨張させる工程と、チューブ体を収縮させて取り外す工程とが必要であり、煩雑な作業となる。
また、コンクリート部材の接合部を閉塞部材で覆うようにしているが、閉塞部材が所定位置からずれないように巻き付けなければグラウトがコンクリート部材間から漏出してしまう恐れがある。
さらに、グラウトを充填する前にチューブ体を膨張させることによって閉塞部材を支持するようにしているが、その支持力が足りないとグラウトがコンクリート部材間から漏出してしまう恐れがあるので、チューブ体へ供給するエアの圧力調整が難しいものとなる。
つまり、特許文献1のものでは、作業が煩雑になるとともに、グラウトが漏出しないように確実にシールするのが困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンクリート部材同士の接合部に充填されるグラウトの漏出を防止する場合に、作業を簡素化しながらも、コンクリート部材間のシール性を十分に確保できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、コンクリート部材により挟持される挟持部と、グラウト充填部に臨む受圧部とを設け、受圧部にグラウトの充填圧が作用した際にくさび効果が得られるようにした。
第1の発明は、所定方向に並んで配置される第1コンクリート部材及び第2コンクリート部材の間をシールするためのシール材において、
上記第1コンクリート部材における上記第2コンクリート部材との接合面の縁部側に設けられたシール材挟持面と、上記第2コンクリート部材における上記第1コンクリート部材との接合面の縁部側に設けられたシール材挟持面とに挟持される挟持部と、
上記第1コンクリート部材の上記接合面の中央寄りに設けられたグラウト充填部と、上記第2コンクリート部材の上記接合面の中央寄りに設けられたグラウト充填部とに臨むように配置されて該グラウト充填部に充填されるグラウトの充填圧を受ける受圧部とを備え、
上記受圧部における上記第1及び第2コンクリート部材の並び方向の寸法は、上記挟持部における同方向の寸法よりも長く設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、挟持部が第1及び第2コンクリート部材のシール材挟持面で挟持されてシール材が第1及び第2コンクリート部材間に固定されるので、従来例のものに比べて作業が簡素化される。そして、グラウトは第1及び第2コンクリート部材のグラウト充填部に充填され、そのグラウトの充填圧は受圧部に対して作用する。受圧部の第1及び第2コンクリート部材の並び方向の寸法が挟持部よりも長いので、上記のようにグラウトの充填圧が受圧部に作用した際、受圧部がくさびのように機能してグラウト充填部間から外部へ出てしまうのが抑制される。このくさび効果はグラウトの充填圧が高いほど大きくなるので、グラウトが第1及び第2コンクリート部材の間から漏出するのを未然に防止することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
圧縮力を受けて変形するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、受圧部がグラウトの充填圧を受けた際にグラウト充填部の内面に沿うように変形して確実に接触することになる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記挟持部に空洞部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、挟持部を第1及び第2コンクリート部材で挟持した際に挟持部が容易に変形してシール材挟持面に密着するようになる。
第4の発明は、第2または3の発明において、
上記受圧部は上記挟持部に比べて硬い部材で構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、グラウトの高い充填圧が作用した際に受圧部の無用な変形を抑制しながら、くさび効果を得ることが可能になる。
第5の発明は、第2から4のいずれか1つの発明において、
上記受圧部は上記グラウト充填部の内面に接触するように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、受圧部がグラウト充填部の内面に接触することで、充填されたグラウトが受圧部とグラウト充填部の内面との間から漏出しにくくなる。
第1の発明によれば、第1及び第2コンクリート部材で挟持される挟持部と、第1及び第2コンクリート部材のグラウト充填部に臨むように配置されてグラウトの充填圧を受ける受圧部とを備え、受圧部における第1及び第2コンクリート部材の並び方向の寸法を挟持部よりも長くしている。これにより、シール材を設置する作業を簡素化しながら、グラウト充填部において受圧部をくさびのように機能させてグラウトの漏出を未然に防止することができる。
第2の発明によれば、シール材が圧縮変形するようにしたので、グラウトの充填圧を受けた受圧部がグラウト充填部の内面に確実に接触し、これにより、シール性をより一層高めることができる。
第3の発明によれば、挟持部に空洞部を設けたので、挟持部を容易に変形させて第1及び第2コンクリート部材のシール材挟持面に密着させることができ、シール性をより一層高めることができる。
第4の発明によれば、受圧部を挟持部よりも硬くしたので、受圧部の無用な変形を抑制しながら、くさび効果を得ることができ、シール性をより一層高めることができる。
第5の発明によれば、受圧部がグラウト充填部の内面に接触するようになっているので、シール性をより一層高めることができる。
本発明にかかるシール材が使用されるトンネル状構造体の斜視図である。 トンネル状構造体の一部を示す斜視図である。 トンネル状構造体の分解斜視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 シール材が取り付けられたコンクリート部材の斜視図である。 シール材の端面図である。 シール材の側面図である。 第1コンクリート部材同士の継ぎ目部分を示す斜視図である。 第1コンクリート部材同士の継ぎ目部分におけるシール構造を示す斜視図である。 図9におけるX−X線断面図である。 第1コンクリート部材と第2コンクリート部材とを対向配置した状態の図1におけるXIII−XIII線に相当する断面図である。 第1コンクリート部材と第2コンクリート部材とを所定の組付位置に配置した状態の図1におけるXIII−XIII線に相当する断面図である。 グラウトを充填した状態の図1におけるXIII−XIII線断面図である。 シール材の変形例1にかかる図6相当図である。 シール材の変形例2にかかる図6相当図である。 シール材の変形例3にかかる図6相当図である。 シール材の変形例4にかかる図6相当図である。 シール材の変形例5にかかる図6相当図である。 シール材の変形例6にかかる図6相当図である。 シール材の変形例7にかかる図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかるシール材30(図3等に示す)が使用されて構築されたトンネル状構造物1の斜視図である。この実施形態の説明では、シール材30の構造を説明する前にトンネル状構造物1の構造について説明する。
トンネル状構造物1は、複数の第1コンクリート部材10a〜10cと第2コンクリート部材20a〜20cとを組み合わせてなるものである。第1コンクリート部材10a〜10c及び第2コンクリート部材20a〜20cは円弧状に湾曲した板状のプレキャスト製品である。3つの第1コンクリート部材10a〜10cがトンネル状構造物1の周方向に並ぶように組み合わされて半円弧状の第1リング躯体Aが得られる(図2参照)。このとき、第1コンクリート部材10a〜10cの継ぎ目に隙間がないように組み立てられる。場合によっては、図8に示すように、第1コンクリート部材10a〜10cの継ぎ目に非加硫ブチルゴムからなるシーラーSなどの止水材を介在させることで継ぎ目へのグラウト材漏出を防止するようにしてもよい。第2コンクリート部材20a〜20cも同様である。
また、3つの第2コンクリート部材20a〜20cがトンネル状構造物1の周方向に並ぶように組み合わされて半円弧状の第2リング躯体Bが得られる。第1コンクリート部材10a〜10c同士の継ぎ目と、第2コンクリート部材20a〜20c同士の継ぎ目とは周方向にずれている。そして、第1リング躯体Aと第2リング躯体Bとをトンネル状構造物1の長手方向に交互に並ぶように配置することでトンネル状構造物1が構成される。一般に、第1リング躯体A及び第2リング躯体Bの組み立て及びトンネル状構造物1の構築の際には、PC鋼棒やPC鋼撚線を使用し、部材を緊張、固定する。
図4及び図5に示すように、第1コンクリート部材10a〜10cには、第2コンクリート部材20a〜20cと接合する側に接合面11が設けられている。接合面11の幅方向(図4の左右方向)両縁部には、シール材挟持面12,12がそれぞれ設けられている。シール材挟持面12,12は、トンネル状構造物1の長手方向と直交する方向に延びる平坦面で構成されており、互いに同一面上に位置している。接合面11の中央寄り、即ちシール材挟持面12,12の間には、グラウト充填用凹部(グラウト充填部)13が設けられている。グラウト充填用凹部13は、第1コンクリート部材10a〜10cの周方向両端に亘って連続して延びる溝状をなしており、後述する第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填用凹部23と共にグラウト充填空間R(図12に示す)を構成する。グラウト充填用凹部13の内面は、シール材挟持面12,12にそれぞれ連なる傾斜面13a,13aと、傾斜面13a,13aに連なる底面13bとを有している。底面13bは、トンネル状構造物1の長手方向と直交する方向に延びる平坦面で構成されている。
一方、図11に示すように、第2コンクリート部材20a〜20cには、第1コンクリート部材10a〜10cと接合する側に接合面21が設けられている。この接合面21には、第1コンクリート部材10a〜10cの接合面11と同様に、シール材挟持面22,22とグラウト充填用凹部(グラウト充填部)23とが設けられている。グラウト充填用凹部23の内面は、傾斜面23a,23aと底面23bとを有している。第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填用凹部23と第1コンクリート部材10a〜10cのグラウト充填用凹部13とは対向するように配置されており、両コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cを接合した状態でグラウト充填空間Rが形成されることになる。
また、第2コンクリート部材20a,20cにはグラウト充填用凹部23の底面23bに開口するグラウト導入孔24が形成されている。グラウト導入孔24には、グラウトを圧送する圧送装置(図示せず)が接続されている。グラウト導入孔24は、トンネル状構造物1の下側に複数ある。排気孔は、図示しないが、トンネル状構造物1の上側にあり、グラウト材の注入後に閉塞されるようになっている。
次に、シール材30について説明する。図2〜図5に示すように、シール材30は、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの接合面11,21間においてトンネル状構造物1の内外方向両側にそれぞれ設けられる。
シール材30は、圧縮力を受けて変形する樹脂製弾性材を発泡させてなるスポンジパッキンであり、トンネル状構造物1の周方向に延びる長尺状に形成されている。シール材30の材料としては、圧縮力を受けて変形するものであればよく、特に限定されない。
図6や図7に示すように、シール材30は、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12と、第2コンクリート部材20a〜20cのシール材挟持面22とに挟持される挟持部31と、第1コンクリート部材10a〜10cのグラウト充填用凹部13と、第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填用凹部23とに臨むように配置されて該グラウト充填用凹部に充填されるグラウトの充填圧を受ける受圧部32とを有している。
挟持部31は、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12に沿って延びるように形成された第1平面部31aと、第2コンクリート部材20a〜20cのシール材挟持面22に沿って延びるように形成された第2平面部31bとを有している。第2平面部31bには面取り部31cが形成されている。挟持部31における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法は、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cのシール材挟持面12,22の間隔よりも長く設定されている。したがって、挟持部31は、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cのシール材挟持面12,22で挟持されると圧縮変形することになる。
受圧部32は、第1コンクリート部材10a〜10cの傾斜面13aに沿って延びるように形成された傾斜面部32aと、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向に延びる受圧面部32bとを有している。傾斜面部32aは、第1コンクリート部材10a〜10cの傾斜面13aに接触するように構成されている。受圧面部32bには面取り部32cが形成されている。
シール材30には、空洞部34が設けられている。空洞部34はシール材30を長手方向に貫通する孔で構成されている。空洞部34はシール材30の第1平面部31aと第2平面部31bとの間で、かつ、大部分が挟持部31内に位置している。この空洞部34の形成により、挟持部31は受圧部32に比べて潰れ変形し易くなっている。空洞部34におけるシール材30の長手方向に直交する断面形状は略円形となっている。
また、図8等に示すように、受圧部32は、挟持部31よりも第1コンクリート部材10a〜10c側へは突出しているが、第2コンクリート部材20a〜20c側へは突出していない。この受圧部32の突出形状により、受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法は、挟持部31における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法よりも長く設定されている。さらに、受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法は、第1コンクリート部材10a〜10cのグラウト充填用凹部13の底面13bと第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填用凹部23の底面23bとの間隔よりも長く設定されている。したがって、受圧部32も両底面13b,23bによって挟持されて圧縮変形することになる。
次に、上記のように構成されたシール材30を用いてトンネル状構造物1を構築する要領について説明する。
まず、図4及び図5に示すように、第1コンクリート部材10a〜10cの2つの接合面11,11のうち、一方の接合面11に、トンネル状構造物1の内側となる側と、外側となる側の両方にそれぞれシール材30,30を固定しておく。すなわち、シール材30の第1平面部31aを第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12に接着し、傾斜面部32aを第1コンクリート部材10a〜10cの傾斜面13aに接着する。このとき、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12及び傾斜面13aに接着剤を塗布しておくのが好ましいが、シール材30の固定方法はこれに限られるものではなく、各種固定方法を用いることができる。上記のようにして内外の両シール材30,30を第1コンクリート部材10a〜10cに固定する。第1コンクリート部材10a〜10cの他方の接合面11にはシール材30を固定しない。
このとき、図8等に示すように、第1コンクリート部材10aと第1コンクリート部材10b及び第1コンクリート部材10bと第1コンクリート部材10cとが接合する接合端部においては、シール材30の端部を、接合端部よりも周方向中央寄りに位置付けておき、シール材30が存在しない部分を作っておく。そして、第1リング躯体Aを組み立てた後に、図9に示すように、シール材30が存在しない部分に別途シール材30’を固定するようにする。その理由は、第1リング躯体Aを組み立てる時にシール材30が第1コンクリート部材10aや第1コンクリート部材10b及び第1コンクリート部材10bと第1コンクリート部材10cの接合端部に存在していると、他のコンクリート部材がシール材30の端部に接触してシール材30が破損してしまう恐れがあるためであり、接合端部にはシール材30が存在しない部分を作っておくことでシール材30の破損を有効に防止できる。また、第1リング躯体Aの組み立て後に、シール材30が存在しない部分に、別のシール材30’を固定することで、シール材30を連続させて隙間を無くし、シール材30同士の接合を確実なものにすることができる。さらに、図10に示すように、シール材30,30’の接合部を帯状の非加硫ブチルゴムからなるシーラーSで覆うことにより、止水性を高め、グラウト材が漏出することを防止できる。
第2コンクリート部材20a〜20cの接合面21にも同様にシール材30を固定しておく。このとき、第2コンクリート部材20a〜20cの2つの接合面21,21のうち、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材30が固定されている接合面11に接合される接合面21にはシール材30を固定せず、他方の接合面21にシール材30を固定する。
その後、図2に示すように、3つの第1コンクリート部材10a〜10cをトンネル状構造物1の周方向に並べて第1リング躯体Aを構成し、また、3つの第2コンクリート部材20a〜20cをトンネル状構造物1の周方向に並べて第2リング躯体Bを構成する。これにより、3つの第1コンクリート部材10a〜10cに固定されているシール材30がトンネル状構造物1の周方向に連続する。第2コンクリート部材20a〜20cのシール材30も同様に連続する。
しかる後、第1リング躯体Aと第2リング躯体Bとをトンネル状構造物1の長手方向に交互に並ぶように配置することでトンネル状構造物1が構成される。
このとき、図11に示すように、第1コンクリート部材10a〜10cのシール材30が固定された接合面11と、第2コンクリート部材20a〜20cのシール材30が固定されていない接合面21とを対向させた状態とし、第2コンクリート部材20a〜20cを白抜きの矢印方向に移動させて第1コンクリート部材10a〜10cに接近させていく。
そして、図12に示すように、第1コンクリート部材10a〜10cと第2コンクリート部材20a〜20cとを組付位置まで接近させると、グラウト充填用凹部13及びグラウト充填用凹部23が合わさってグラウト充填空間Rが構成される。
このとき、第1コンクリート部材10a〜10cの接合面11と、第2コンクリート部材20a〜20cの接合面21とは、所定の間隔をあけて対向配置されることになる。これは、トンネル状構造物1が直線状であるとは限らず、緩やかなカーブを描くように構築されたり、緩やかな上り下り状に構築されることがあり、その場合に、第1リング躯体Aと第2リング躯体Bとの隙間を左右方向や上下方向で僅かずつ変える必要があるためである。
また、各シール材30の挟持部31が第1コンクリート部材10a〜10cのシール材挟持面12と第2コンクリート部材20a〜20cのシール材挟持面22とで挟持されて圧縮変形する。これにより空洞部34が潰れる。挟持部31が圧縮変形することで挟持部31の第1平面部31a及び第2平面部31bがシール材挟持面12及びシール材挟持面22にそれぞれ沿う形状になって確実に密着する。これにより、グラウト充填空間Rが密閉されることになる。
また、シール材30の受圧部32は、第1コンクリート部材10a〜10cのグラウト充填用凹部13内面と第2コンクリート部材20a〜20cのグラウト充填用凹部23内面とで挟持されて圧縮変形する。これにより、受圧部32はグラウト充填用凹部13内面及びグラウト充填用凹部23内面に沿う形状となって確実に密着する。また、受圧部32の圧縮変形により、受圧部32の受圧面部32bはグラウト充填空間Rへ膨出するように変形する。
このように、シール材30を第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cに固定した後、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cにより第1リング躯体A及び第2リング躯体Bを組み立て、その後、第1リング躯体A及び第2リング躯体Bをトンネル状構造物1の長手方向に並ぶように配置することでシール材30を第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cで挟持することができるので、シール材30の設置作業を簡単に行うことができる。また、トンネル状構造物1の地面側部分の端部は、モルタル注入(図1に符号Mで示す)等によって固定・封止されるので、この部分からのグラウト材の漏出は発生しない構造になっている。
次いで、グラウト充填空間Rにグラウトを充填する。すなわち、グラウト導入孔24にグラウトを圧送する圧送装置を接続してからグラウトの圧送を開始する。グラウトはグラウト導入孔24からグラウト充填空間Rに流入する。グラウト充填空間Rに流入したグラウトは、シール材30の受圧部32の受圧面部32bに対し圧力を作用させる。圧力を受けた受圧部32は第1コンクリート部材10a〜10cと第2コンクリート部材20a〜20cとの間から外部へ出ようとするが、このとき、受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法が、挟持部31における同方向の寸法よりも長く設定されていて受圧部32が大型であるため、受圧部32がくさびのように機能することになり、受圧部32が外部へ出てしまうのを抑制できる。このくさび効果はグラウトの充填圧が高いほど大きくなるので、グラウトが第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの間から漏出するのを未然に防止することが可能になる。このようにして全てのグラウト充填空間Rにグラウトを充填する。
以上説明したように、この実施形態にかかるシール材30によれば、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cで挟持される挟持部31と、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cのグラウト充填用凹部13,23に臨むように配置されてグラウトの充填圧を受ける受圧部32とを備え、受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法を挟持部31よりも長くしている。これによりシール材30の設置作業を簡素化しながら、グラウト充填用空間R内において受圧部32をくさびのように機能させてグラウトの漏出を未然に防止することができる。
また、シール材30が圧縮変形するようにしたので、グラウトの充填圧を受けた受圧部31がグラウト充填用凹部13,23の内面に確実に接触し、これにより、シール性をより一層高めることができる。
また、挟持部31に空洞部34を設けたので、挟持部31を容易に変形させて第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cのシール材挟持面12,22に密着させることができ、シール性をより一層高めることができる。
また、受圧部32がグラウト充填用凹部13,23の内面に接触するようになっているので、シール性をより一層高めることができる。
尚、シール材30は上記したものに限られず、例えば、図14〜図20に示す変形例1〜6のように構成してもよい。
図14に示す変形例1では、空洞部34の全体が挟持部31の内部に位置するように形成している。これにより、挟持部31が潰れやすくなる。
図15に示す変形例2では、空洞部34を2つ設けている。一方の空洞部34は挟持部31の内部に位置しており、他方の空洞部34は受圧部32の内部に位置している。これにより、挟持部31及び受圧部32の両方が圧縮変形し易くなり、シール性をより一層高めることができる。
図16に示す変形例3では、空洞部34を省略している。
図17に示す変形例4では、受圧部32は、第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20c側へ突出するように形成されており、したがって、上記実施形態のシール材30に比べて、受圧部32における第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20cの並び方向の寸法が長くなり、くさび効果がより一層高まる。また、この変形例4では、挟持部31の面取り部を省略している。
図18に示す変形例5では、変形例3のものにおいて空洞部34を省略している。
図19に示す変形例6では、挟持部31と受圧部32とが別部材で構成され、一体化されている。受圧部32は、挟持部31に比べて硬い部材で構成されている。これにより、挟持部31を圧縮変形し易くしながら、受圧部32の強度を十分に確保して無用な変形を防止してくさび効果を確実に得ることができるので、シール性をより一層高めることができる。
図20に示す変形例7では、変形例6と同様に挟持部31と受圧部32との硬さを変えている。また、変形例7では、空洞部を省略している。さらに、変形例7では、変形例4のように、受圧部32は、挟持部31よりも第1及び第2コンクリート部材10a〜10c,20a〜20c側へ突出するように形成されている。
また、上記実施形態では、シール材30をトンネル状構造物1の構築に使用するようにしたが、これに限らず、各種コンクリート構造物にシール材30を使用することができる。
以上説明したように、本発明にかかるシール材は、例えば、トンネル状構造物を構築する際に使用できる。
1 トンネル状構造物
10a〜10c 第1コンクリート部材
11 接合面
12 シール材挟持面
13 グラウト充填用凹部(グラウト充填部)
20a〜20c 第2コンクリート部材
21 接合面
22 シール材挟持面
23 グラウト充填用凹部(グラウト充填部)
30 シール材
31 挟持部
32 受圧部
34 空洞部

Claims (5)

  1. 所定方向に並んで配置される第1コンクリート部材及び第2コンクリート部材の間をシールするためのシール材において、
    上記第1コンクリート部材における上記第2コンクリート部材との接合面の縁部側に設けられたシール材挟持面と、上記第2コンクリート部材における上記第1コンクリート部材との接合面の縁部側に設けられたシール材挟持面とに挟持される挟持部と、
    上記第1コンクリート部材の上記接合面の中央寄りに設けられたグラウト充填部と、上記第2コンクリート部材の上記接合面の中央寄りに設けられたグラウト充填部とに臨むように配置されて該グラウト充填部に充填されるグラウトの充填圧を受ける受圧部とを備え、
    上記受圧部における上記第1及び第2コンクリート部材の並び方向の寸法は、上記挟持部における同方向の寸法よりも長く設定されていることを特徴とするシール材。
  2. 請求項1に記載のシール材において、
    圧縮力を受けて変形するように構成されていることを特徴とするシール材。
  3. 請求項2に記載のシール材において、
    上記挟持部に空洞部が設けられていることを特徴とするシール材。
  4. 請求項2または3に記載のシール材において、
    上記受圧部は上記挟持部に比べて硬い部材で構成されていることを特徴とするシール材。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載のシール材において、
    上記受圧部は上記グラウト充填部の内面に接触するように形成されていることを特徴とするシール材。
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