JP2014035848A - 有機el素子の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 有機EL素子への異物の混入を防止できるようにする。
【解決手段】 製造装置は、帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、基材を支持するローラ部材と、を備える。ローラ部材は、基材に接触して基材を支持する支持部を有する。支持部は、所定の厚さを有するとともに、その厚さ方向に貫通する複数の開口部を有する。支持部は、ローラ部材の周方向に沿って環状に構成される。複数の開口部は、支持部の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成される。蒸着源は、環状の支持部の環の内側に配置されるとともに、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 製造装置は、帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、基材を支持するローラ部材と、を備える。ローラ部材は、基材に接触して基材を支持する支持部を有する。支持部は、所定の厚さを有するとともに、その厚さ方向に貫通する複数の開口部を有する。支持部は、ローラ部材の周方向に沿って環状に構成される。複数の開口部は、支持部の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成される。蒸着源は、環状の支持部の環の内側に配置されるとともに、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、有機EL素子の製造装置及び製造方法に関する。
近年、次世代の低消費電力の発光表示装置に用いられるデバイスとして有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子が注目されている。有機EL素子は、基本的には、基材と、その上に設けられた有機EL層と一対の電極層とを有する有機EL素子とによって構成されている。有機EL層は、有機発光材料から成る発光層を含む少なくとも1層から構成される。かかる有機EL素子は、有機発光材料に由来して多彩な色の発光が得られ、また、自発光素子であるため、テレビジョン(TV)等のディスプレイ用途として注目されている。
有機EL素子は、より具体的には、基材上に、有機EL素子の構成層たる陽極層、有機EL層及び陰極層がこの順に積層されることによって形成される。
このような有機EL素子の製造方法において、基材上に有機EL素子の構成層(以下、単に「構成層」という場合がある)を形成(成膜)する方法としては、一般的に真空蒸着法や塗布法が知られている。これらのうち、特に構成層形成材料の純度を高めることができ、高寿命を実現できるということから、真空蒸着法が主として用いられている。
上記の真空蒸着法では、真空室内において基材と対向する位置に設けられた蒸着源を用いることにより、構成層が形成される。具体的には、各蒸着源に配置された加熱部で構成層形成材料を加熱してこれを気化させ、気化された構成層形成材料(以下、「気化材料」という)を蒸着源から吐出し、基材上に気化材料を蒸着することによって、構成層が形成される。
かかる真空蒸着法においては、低コスト等の観点から、ロールtoロールプロセスが採用されている。ロールtoロールプロセスは、ロール状に巻き取られた帯状の基材を連続的に繰り出し、繰り出された基材を移動させつつ、基材上で連続的に気化材料の蒸着を行い、構成層が形成された基材をロール状に巻き取るプロセスである(例えば特許文献1参照)。
上記のロールtoロールプロセスにおいて、基材よりも上方に蒸着源を配置し、該蒸着源から下方に向かって気化材料を吐出すると、蒸着源からゴミ等の異物が落下して基材に付着し、有機EL素子中に混入する場合がある。このような有機EL素子への異物の混入は、その発光に対する悪影響となり得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、有機EL素子への異物の混入を防止できる有機EL素子の製造装置及び製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る有機EL素子の製造装置は、上記の課題を解決するためのものであって、帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、前記基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、前記基材を支持するローラ部材と、を備え、前記ローラ部材は、前記基材に接触して該基材を支持する支持部を有し、前記支持部は、所定の厚さを有するとともに、その厚さ方向に貫通する複数の開口部を有し、かつ、ローラ部材の周方向に沿って環状に構成され、前記複数の開口部は、前記支持部の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成され、前記蒸着源は、前記環状の支持部の環の内側に配置されるとともに、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに前記気化材料を吐出するように配置されることを特徴とする。
かかる構成によれば、蒸着源をローラ部材の支持部の内側に配置するとともに、支持部によって基材を支持することで、蒸着源から異物が落下しても、基材に付着しないようにすることが可能になる。より具体的には、蒸着源からの気化材料を水平方向に吐出するか、又は、この水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出するように蒸着源の向き及び位置を設定することにより、蒸着源から異物が落下しても、その影響のない状態で基材への気化材料の蒸着を行うことが可能になる。
また、本発明は、上記の製造装置を使用して有機EL素子を製造する方法において、前記走行装置を使用して前記基材を所定の方向に走行させる工程と、前記蒸着源からの前記気化材料を、前記開口部を通じて、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに吐出することにより、前記支持部に支持される前記基材に前記気化材料を蒸着させる工程と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、蒸着源からの気化材料を水平方向に吐出するか、又は、この水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出するように蒸着源の向き及び位置を設定することにより、蒸着源から異物が落下しても、その影響のない状態で基材への気化材料の蒸着を行うことが可能になる。
また、本発明に係る有機EL素子の製造装置によれば、帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、前記基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、を備え、前記蒸着源が、前記基材の下方位置に設けられるとともに、上方に向かって前記気化材料を吐出するように構成されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、蒸着源を基材の下方位置に設けるとともに、上方に向かって気化材料を吐出して、基材に蒸着させることで、蒸着源から異物が落下しても、基材に付着しないようにすることが可能になる。
また、本発明に係る有機EL素子の製造方法によれば、帯状の基材が所定の走行方向に沿って走行するように、基材を走行させる工程と、前記基材の下方位置に配置される蒸着源から気化材料を上方に吐出させることにより、前記基材の所定部位に前記気化材料を蒸着する工程と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、蒸着源を基材の下方位置に設けるとともに、上方に向かって気化材料を吐出して、基材に蒸着させることで、蒸着源から異物が落下しても、基材に付着しないようにすることが可能になる。
本発明によれば、有機EL素子への異物の混入を防止できる有機EL素子の製造装置及び製造方法を実現できる。
以下、本発明に係る有機EL素子の製造装置及び製造方法を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図6は、本発明に係る有機EL素子の製造装置(以下、単に「製造装置」という)1の第1実施形態を示す。
この製造装置1によって製造される有機EL素子は、少なくとも、基材に重なるように形成される電極層(下部電極層)と、この電極層に重なるように形成される有機EL層と、この有機EL層に重なるように形成される電極層(上部電極層)とを有する。有機EL層を挟むように形成される2つの電極層(上部電極層、下部電極層)の一方は、陽極層であり、他方は陰極層である。
製造装置1は、図1に示すように、内部が真空である真空室2と、帯状の基材3が真空室2の内部を通過するように、この基材3を所定の方向(走行方向)に走行させる走行装置4と、所定の気化材料を基材3に蒸着させる蒸着装置5〜7とを有する。
真空室2は、その内部を真空とすべく、真空ポンプ等の真空発生装置(図示せず)に接続されている。
走行装置4は、基材3を送る送り出しローラ8と、基材3(詳しくは、気化材料を基材3に蒸着して形成された有機EL素子)を巻き取る巻き取りローラ9とを有する。走行装置4は、送り出しローラ8から、蒸着装置を経由して、巻き取りローラ9に向かって基材3を走行させる。
真空室2内には、複数(図例では3つ)の蒸着装置5〜7が設けられている。以下、これらの蒸着装置5〜7を、送り出しローラ8側に設けられているものから順に、第1蒸着装置5、第2蒸着装置6、及び第3蒸着装置7と呼ぶ。
第1蒸着装置5は、図2乃至図5に示すように、蒸着源11と、基材3を搬送するためのローラ部材12と、蒸着源11から吐出される気化材料が基材3の所定位置に付着しないように遮蔽する遮蔽装置13とを備える。
本実施形態において、第1蒸着装置5の蒸着源11は、例えば、有機EL素子の電極層(下部電極層)を基材3に形成するために使用される。蒸着源11は、図1に示すように、ローラ部材12よりも下方位置に設けられている。また、蒸着源11は、ローラ部材12の下方位置から、上方に向かって気化材料を吐出できる。
ローラ部材12は、基材3に接した状態で回転することにより、この基材3を第1蒸着装置5から第2蒸着装置6へと搬送できる。
遮蔽装置13は、ローラ部材12に固定されている。なお、ローラ部材12には、複数の遮蔽装置13が設けられ得るが、図2、図3においては、説明の便宜上、ローラ部材12に1つの遮蔽装置13が設けられている例を示す。
この遮蔽装置13は、基材3を遮蔽する遮蔽部16と、遮蔽部16を回転移動させることにより、遮蔽部16の位置を切り替える切替機構17を備える。
遮蔽部16は、蒸着源11から吐出される所定の気化材料が、有機EL素子を形成すべき所定の部位へ蒸着されることを許容するとともに、この所定の部位を除く部位に気化材料が付着しないように遮蔽するためのものである。ここで、「所定の部位を除く部位」とは、遮蔽部16が遮蔽のために基材3に重ねられたとき、このように重ねられた基材3の部位をいう。
切替機構17は、遮蔽部16が蒸着源11と基材3との間に配置されることで基材3を遮蔽させる遮蔽位置(図4参照)と、遮蔽部16が蒸着源11と基材3との間から退避することで基材3の遮蔽を解除する遮蔽解除位置(図5参照)とに切り替える。切替機構17は、ローラ部材12に固定される本体部18と、ローラ部材12の回転中心線に平行な軸で回転するように本体部18に固定される第1回転体19と、第1回転体19の軸と直交する方向に沿って配置される軸で回転するように本体部18に固定され、かつ、第1回転体19の駆動を受ける第2回転体20とを備える。
そして、切替機構17は、一端部が第1回転体19の軸に連結される第1リンク体21と、一端部が第2回転体20の軸に連結され且つ他端部が遮蔽部16の端部に連結される第2リンク体22とを備える。さらに、切替機構17は、第1リンク体21の他端部に回転可能に取り付けられるカムフォロワ23と、カムフォロワ23に摺接されるカム24とを備える。
第1回転体19及び第2回転体20の内部には、磁性体が設けられている。これにより、第1回転体19の回転に伴って、第2回転体20の磁性体が第1回転体19の磁性体から磁力を受け、第2回転体20が回転する。なお、第1回転体19と第2回転体20とは、離間して配置されている。
図2、図3に示すように、カム24は、略円板状に構成される。このカム24は、ローラ部材12の回転中心(駆動軸12a)と同心状に配置されている。しかしながら、カム24は、ローラ部材12とともに回転することはなく、真空室2において保持されている。
カム24は、遮蔽部16を遮蔽解除位置に維持するための第1領域31と、遮蔽部16を遮蔽解除位置から遮蔽位置に移動させるための第2領域32と、遮蔽部16を遮蔽位置において維持するための第3領域33と、遮蔽部16を遮蔽位置から遮蔽解除位置に移動させるための第4領域34を備える。
第1領域31は、カム24の外周面に所定の曲率半径で側面視円弧状のカム面を有する。第2領域32は、所定の傾斜角度で傾斜する側面視直線状のカム面を有する。この第2領域32は、その一端部が円弧状の第1領域31の一端部に繋がっている。
第3領域33は、所定の曲率半径による側面視円弧状のカム面を有する。第3領域33の曲率半径は、第1領域31の曲率半径よりも小さく設定されている。第3領域33は、その一端部が第2領域32の他端部に繋がっている。
第4領域34は、所定の傾斜角度で傾斜する側面視直線状のカム面を有する。この第4領域34の傾斜の方向は、第2領域32の傾斜の方向とは逆に設定されている。この第4領域34は、一端部が第3領域33の他端部に繋がっている。また、この第4領域34は、その他端部が第1領域31の他端部に繋がっている。
カムフォロワ23は、カム24の第1領域31から第4領域34へと順に移動するように構成される。
なお、切替機構17においては、付勢装置(図示せず)により、カムフォロワ23がカム24の各領域(第1領域31〜第4領域34)に接触した状態を維持するように付勢されている。
第2蒸着装置6は、有機EL素子のうち、有機EL層を基材3に形成するためのものである。図1及び図6に示すように、この第2蒸着装置6は、蒸着源41と、蒸着源41を支持する支持部材43と、基材3を支持するローラ部材42と、ローラ部材42を駆動する駆動装置44とを有する。
支持部材43は、蒸着源11に接続される第1支持部材43aと、ローラ部材42の回転軸42aに接続されるとともに第1支持部材43aを支持するための第2支持部材43bと、第2支持部材43bを支持するとともに、真空室2内の所定位置に固定される第3支持部材43cとを有する。
第1支持部材43aは、蒸着源11に固定される固定部43dと、この固定部43dを支持する支持部43eとを有する。
固定部43dは直方体状に構成されている。この直方体状の固定部43dの1つの面は、蒸着源11に固定されている。また、固定部43dの他の1つの面は、第2支持部材43bに接触している。また、固定部43dは、上下方向に貫通する貫通孔を有する。
本実施形態において、支持部43eには、ねじ部材が採用されている。この支持部43eの中途部は、真空室2の壁面に貫通形成されるねじ孔2aに螺合されている。これにより、支持部43eの一端部は、真空室2の外部に位置し、支持部43eの他端部は、真空室2の内部に位置している。支持部43eの他端部は、固定部43dに形成された貫通孔に挿通され、この貫通孔から抜けはずれないように抜け止めされている。支持部43eの他端部には、雄ねじ部が形成されていない。これにより、支持部43eの他端部は、固定部43dに対して相対的に回転自在となるように固定部43dに連結されている。この構成により、第1支持部材43aは、支持部43eを回転させることにより、蒸着源11の上下方向の位置を変更できるようになっている。
第2支持部材43bは、円板状に構成されている。この第2支持部材43bは、その中央部に、ローラ部材42の回転軸42aが挿通される挿通孔46を有する。この挿通孔46には、軸受部材47が設けられている。軸受部材47にローラ部材42の回転軸42aが挿通されることで、第2支持部材43bは、この回転軸42aに対して相対的に回転可能となっている。
第2支持部材43bの一方の面は、第1支持部材43aの固定部43dに接触している。これにより、第2支持部材43bは、第1支持部材43aがローラ部材42の軸心方向に移動しないように、この第1支持部材43aを支持している。また、この第2支持部材43bは、第1支持部材43aを操作して蒸着源11の上下方向の位置を変更する場合に、第1支持部材43aの固定部43dを上下方向に案内することができる。
第3支持部材43cは、その一部が第2支持部材43bに固定され、他の一部が真空室2の所定位置に固定されている。これによって、第2支持部材43bは、ローラ部材42の回転の影響を受けることなく、常に同じ位置で第1支持部材43aを支持することができる。
ローラ部材42は、図1及び図6に示すように、環状に構成されるとともに基材3に接してこの基材3を支持する支持部51と、ローラ部材42の回転軸42aを受ける軸受部52と、支持部51と軸受部52とを連結する連結部53と、を有する。
支持部51は、所定の厚さを有する板状に構成される。また、支持部51は、ローラ部材42の回転方向に沿って環状に構成されている。この支持部51は、その厚さ方向に貫通して形成される複数の開口部55を有する。各開口部55は、支持部51の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成されている。
軸受部52は、ローラ部材42の中心部に設けられている。軸受部52は、ローラ部材42を回転させる回転軸42aを挿通するための挿通孔56を有する。回転軸42aは、挿通孔56に挿通されるとともに、ローラ部材42に一体に固定されている。
連結部53は、円板状に構成されている。この連結部53の周縁部には、支持部51が一体に設けられている。この連結部53の中心部には、軸受部52が一体に設けられている。
ローラ部材42は、支持部51と軸受部52とが離間されるとともに、これらを連結部53によって連結することにより、支持部51と軸受部52との間に、蒸着源41を収容する空間を備えている。蒸着源41は、この空間内に配置されると、支持部51の環の内側に位置することになる。蒸着源41は、この支持部51の内側から上方に向かって気化材料を吐出できる。より具体的には、蒸着源41は、少なくとも水平方向に向かって、又は水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出することができる。蒸着源41から吐出された気化材料は、支持部51の開口部55を通じて、基材3に蒸着される。この基材3は、図1に示すように、ローラ部材42の上半分の領域において、支持部51に接触している。したがって、蒸着源41の下方位置を基材3が通過することはない。
駆動装置44としては、本実施形態では電動モータが使用される。この電動モータの軸部は、ローラ部材42の回転軸42aに連結されている。
第3蒸着装置7は、例えば、有機EL素子の構成層である電極層(上部電極層)を基材3に形成するためのものである。第3蒸着装置7の構成は、第1蒸着装置5の構成と同じである。第3蒸着装置7の各要素には、第1蒸着装置5の各要素と同じ符号が付されている。
以下、上記の製造装置1によって有機EL素子を製造する方法について説明する。
まず、基材3は、送り出しローラ8から巻き取りローラ9に向かって搬送される。このとき、基材3は、真空室2内に設けられる第1蒸着装置5乃至第3蒸着装置7を経由して搬送される。
基材3が第1蒸着装置5を通過する場合、遮蔽装置13は、遮蔽部16を遮蔽解除位置から遮蔽位置へと移動させ、基材3を蒸着源11から遮蔽する。これにより、基材3の所定部位にのみ、蒸着源11からの気化材料が蒸着され得る。
この遮蔽部16は、カムフォロワ23が、カム24の第1領域31から第2領域32へと移動したとき、遮断解除位置から遮蔽位置への移動を開始する。カムフォロワ23が第2領域32に沿って第3領域33へと移動することで、第1リンク体21が第1回転体19の回転軸まわりに回動し、これに連動して、第1回転体19が回転する。さらに第1回転体19の回転に連動して、第2回転体20が回転する。このとき、第2回転体20の動きに連動して、第2リンク体22が第2回転体20の回転軸(軸心)回りに回動する。これによって、遮蔽部16は、遮蔽解除位置から遮蔽位置へと移動する。
カムフォロワ23が第2領域32から第3領域33に移動し、この第3領域33に沿って移動する間、第1リンク体21は回動せず、したがって、遮蔽部16は、遮蔽位置に位置した状態を維持している。これにより、遮蔽部16に遮蔽された基材3において、気化材料が蒸着される所定部位を除く部位に、気化材料が蒸着することが防止され、基材3の所定部位に気化材料が蒸着される。
そして、カムフォロワ23が第3領域33から第4領域34へと移動したとき、この遮蔽部16の遮蔽位置から遮蔽解除位置への退避が開始される。カムフォロワ23は、第4領域34に沿って移動することで、第1リンク体21を第1回転体19の回転軸回りに回動させる。このとき、第1リンク体21は、カムフォロワ23が第2領域32を移動するときの回動の方向とは逆の方向に回動する。この第1リンク体21の回動に連動して、第1回転体19、第2回転体20が回転し、さらに、第2リンク体22が回動する。これにより、遮蔽部16は、遮蔽位置から遮蔽解除位置へと移動する。
その後、カムフォロワ23は、第4領域34から第1領域31へと移動する。カムフォロワ23が第4領域34に沿って移動する間、第1リンク体21は回動せず、したがって、遮蔽部16は、遮蔽解除位置に位置した状態を維持している。
以上のように、遮蔽部16が基材3の所定の部位を除く部位を遮蔽した後、遮蔽解除位置に移動するまでの間に、基材3には、蒸着された気化材料による電極層(下部電極層)が形成されることになる。
次に、基材3は、第1蒸着装置5から第2蒸着装置6へと搬送される。第2蒸着装置6では、基材3は、ローラ部材42の支持部51に接した状態で、ローラ部材42の回転方向に沿って搬送される。このローラ部材42の支持部51には、開口部55が形成されていることから、支持部51の内側に配置されている蒸着源11から吐出される気化材料が、この開口部55を通じて、基材3に蒸着される。これによって、基材3には、有機EL素子における有機EL層が形成される。
その後、基材3は、第2蒸着装置6から第3蒸着装置7へと搬送される。第3蒸着装置7は、第1蒸着装置5の場合と同様に、遮蔽装置13の遮蔽部16によって、基材3の遮蔽及び遮蔽解除を行う。これによって、蒸着源11からの気化材料が基材3の所定部位に蒸着される。この蒸着により、基材3には、電極層(上部電極層)が形成される。以上によって、基材3の所定位置に有機EL素子が形成される。
以上説明した本実施形態に係る有機EL素子の製造装置1及び製造方法によれば、蒸着源11を基材3の下方位置に配置するとともに、気化材料を上方に吐出して、基材3に蒸着させることにより、蒸着源11からの異物が落下したとしても、有機EL素子に異物が混入することはなくなる。
特に、第2蒸着装置6においては、蒸着源11からの気化材料を、水平方向に向かって吐出するか、又は、この水平方向に対して所定の角度で上向きに気化材料を吐出するように蒸着源11の向き及び位置を設定することにより、蒸着源11から異物が落下しても基材3に付着することなく、所望の蒸着を行うことが可能になる。
図7乃至図13は、本発明に係る製造装置1の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7の構成が第1実施形態と異なる。より具体的には、第1実施形態では、第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7は、ローラ部材12を使用して基材3は搬送していたが、本実施形態では、基材3を直線方向(走行方向X)に搬送するとともに、この基材3に対して遮蔽装置13を往復移動させることによって、基材3に対する遮蔽及び遮蔽解除を行う。以下、第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7の構成について、第1蒸着装置5を例として、詳細に説明する。
本実施形態においては、第1蒸着装置5は、第1実施形態と同様な構成の遮蔽装置13と、この遮蔽装置13を移動させる移動装置57とを備える。
各遮蔽装置13は、第1実施形態における第1蒸着装置5の場合と同様に、遮蔽部16と、遮蔽部16の位置を切り替える切替機構17を備える。遮蔽部16と切替機構17は、第1実施形態と同様であるので、これらを構成する各要素に第1実施形態の場合と同様な符号が付されている。
なお、遮蔽装置13は、真空室2の内部に、それぞれ一対設けられている。そして、一対の遮蔽装置13は、基材3の側方に配置されている。具体的には、一対の遮蔽装置13は、基材3を幅方向で挟むように、基材3を介在し且つ互いに対面するようにして配置されている。
移動装置57は、真空室2の内部に配置されていると共に、遮蔽装置13の上方に配置されている。そして、移動装置57は、本体部18の上部を接続し、本体部18を走行方向Xに沿って往復移動させることにより、遮蔽部16を走行方向Xに沿って往復移動させる。具体的には、移動装置57は、遮蔽位置に位置した遮蔽部16を、基材3と同じ速度で走行方向Xに移動させると共に、遮蔽解除位置に位置した遮蔽部16を、走行方向Xと反対方向に移動させることができる。
本実施形態に係る有機EL素子の製造装置1における構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る有機EL素子の製造方法について説明する。
まず、走行装置4が基材3を走行させる。そして、基材3の下方位置に設けられている蒸着源11が上方に向けて気化材料を吐出することで、この気化材料が基材3に蒸着される。このとき、遮蔽部16が遮蔽位置に位置した状態を維持している。これにより、遮蔽部16に遮蔽された基材3において、気化材料が蒸着される所定部位を除く部位に、気化材料が蒸着するのを防止している。
斯かる動作について、以下に詳述する。一対の遮蔽装置13のうち、一方側(図8において上方側)の遮蔽装置13について説明する。まず、カム24が下方に位置していることで、図8、図9に示すように、遮蔽部16が基材3の下面を遮蔽する遮蔽位置に位置している。そして、本体部18が移動装置57により基材3と同じ速度で走行方向Xに移動することで、遮蔽部16が基材3と同じ速度で走行方向Xに移動する。
このとき、下方に位置しているカム24にカムフォロワ23が摺接しているため、遮蔽部16が走行方向Xに移動する際には、図12、図13に示すように、遮蔽部16が蒸着源11及び基材3間に配置され、遮蔽部16が遮蔽位置に位置した状態を維持している。これにより、遮蔽部16に遮蔽された基材3において、気化材料が蒸着される所定部位を除く部位に、気化材料が蒸着するのを防止している。
そして、本体部18が移動範囲における下流端まで移動すると、カム24が変位して上方に位置するため、図10、図11に示すように、遮蔽部16が蒸着源11及び基材3間から退避されることで、遮蔽部16が基材3を遮蔽するのを解除する遮蔽解除位置に切り替えられる。その後、本体部18が移動装置57により走行方向Xと反対方向に移動することで、遮蔽部16が走行方向Xと反対方向に移動する。
このとき、上方に位置しているカム24にカムフォロワ23が摺接しているため、遮蔽部16が走行方向Xと反対方向に移動する際には、遮蔽部16が遮蔽解除位置に位置した状態を維持している。これにより、蒸着源11から吐出される気化材料が基材3に蒸着するのを阻害することなく、遮蔽部16を移動範囲における上流端に戻すことができる。
そして、カム24が変位して下方に位置することで、遮蔽部16が基材3の下面を遮蔽する遮蔽位置に位置すると共に、本体部18が移動装置57により基材3と同じ速度で走行方向Xに移動することで、遮蔽部16が基材3と同じ速度で走行方向Xに移動する。
また、一方側の遮蔽装置13が遮蔽部16を遮蔽位置に位置し且つ走行方向Xに移動している際には、他方側(図8において下方側)の遮蔽装置13は、遮蔽部16を遮蔽解除位置に位置すると共に、走行方向Xと反対方向に移動している。そして、一方側の遮蔽装置13が遮蔽部16を遮蔽解除位置に位置し且つ走行方向Xと反対方向に移動している際には、他方側の遮蔽装置13は、遮蔽部16を遮蔽位置に位置すると共に、走行方向Xに移動している。
本実施形態に係る製造装置1は、上記のような第1蒸着装置5に動作によって、基材3に電極層(下部電極層)を形成する。そして、製造装置1は、第1実施形態の場合と同様な構成の第2蒸着装置6によって、基材3に有機EL層を形成する。最後に、製造装置1は、上記の第1蒸着装置5と同じ動作を行う第3蒸着装置7によって、有機EL層の上に電極層(上部電極層)を形成することができる。以上によって、基材3に有機EL素子が形成される。
図14は、本発明に係る製造装置1の第3実施形態を示す。本実施形態では、第1蒸着装置5乃至第3蒸着装置7の構成が、上述した第1実施形態と異なる。本実施形態において、第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7は、第1実施形態において例示した第2蒸着装置6と同じ構成になっている。また、本実施形態において、第2蒸着装置6は、第1実施形態における第1蒸着装置5と同じ構成になっている。
図15は、本発明に係る製造装置1の第4実施形態を示す。本実施形態において、第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7は、第2実施形態において例示した第1蒸着装置5及び第3蒸着装置7の構成と同じである。
なお、本発明に係る製造装置及び製造方法は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係る製造装置及び製造方法は、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明に係る製造装置及び製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1…製造装置、2…真空室、2a…ねじ孔、3…基材、4…走行装置、5…第1蒸着装置、6…第2蒸着装置、7…第3蒸着装置、8…送り出しローラ、9…巻き取りローラ、11…蒸着源、12…ローラ部材、13…遮蔽装置、16…遮蔽部、17…切替機構、18…本体部、19…第1回転体、20…第2回転体、21…第1リンク体、22…第2リンク体、23…カムフォロワ、24…カム、31…第1領域、32…第2領域、33…第3領域、34…第4領域、41…蒸着源、42…ローラ部材、43…支持部材、43a…第1支持部材、43b…第2支持部材、43c…第3支持部剤、43d…固定部、43e…支持部、44…駆動装置、46…挿通孔、47…軸受部材、51…支持部、52…連結部、53…連結部、55…開口部、X…走行方向
Claims (4)
- 帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、前記基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、前記基材を支持するローラ部材と、を備え、
前記ローラ部材は、前記基材に接触して該基材を支持する支持部を有し、
前記支持部は、所定の厚さを有するとともに、その厚さ方向に貫通する複数の開口部を有し、かつ、ローラ部材の周方向に沿って環状に構成され、
前記複数の開口部は、前記支持部の周方向に沿って所定の間隔をおいて形成され、
前記蒸着源は、前記環状の支持部の環の内側に配置されるとともに、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに前記気化材料を吐出するように配置されることを特徴とする有機EL素子の製造装置。 - 請求項1に記載の有機EL素子の製造装置を使用して有機EL素子を製造する方法において、
前記走行装置を使用して前記基材を所定の方向に走行させる工程と、
前記蒸着源からの前記気化材料を、前記開口部を通じて、水平方向に向かって又は水平方向に対して所定の角度で上向きに吐出することにより、前記支持部に支持される前記基材に前記気化材料を蒸着させる工程と、を備えることを特徴とする有機EL素子の製造方法。 - 帯状の基材を所定の走行方向に沿って走行させる走行装置と、前記基材の所定の部位に向けて気化材料を吐出する蒸着源と、を備え、
前記蒸着源は、前記基材の下方位置に設けられるとともに、上方に向かって前記気化材料を吐出するように構成されてなることを特徴とする有機EL素子の製造装置。 - 帯状の基材が所定の走行方向に沿って走行するように、基材を走行させる工程と、
前記基材の下方位置に配置される蒸着源から気化材料を上方に吐出させることにより、前記基材の所定部位に前記気化材料を蒸着する工程と、を備えることを特徴とする有機EL素子の製造方法。
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JP2012175552A JP2014035848A (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 有機el素子の製造装置及び製造方法 |
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KR101734901B1 (ko) * | 2015-11-03 | 2017-05-12 | 한국기초과학지원연구원 | 유기발광소자 제조를 위한 롤투롤 장치 |
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2012
- 2012-08-08 JP JP2012175552A patent/JP2014035848A/ja active Pending
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