JP2014034625A - 水添ブロック共重合体、ポリオレフィン系樹脂組成物、及びその成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAと、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計が65〜90%である、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロックBとを有し、
前記重合体ブロックAの含有量が12〜25質量%であり、
前記重合体ブロックBのオレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加され、
温度230℃、荷重2.16kgの条件で求めたメルトフローレート値(MFR)が15〜60g/10分であり、
動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が160〜210℃の範囲である、
水添ブロック共重合体。
【選択図】なし
Description
〔1〕
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAと、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計が65〜90%である、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロックBとを有し、
前記重合体ブロックAの含有量が12〜25質量%であり、
前記重合体ブロックBのオレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加され、
温度230℃、荷重2.16kgの条件で求めたメルトフローレート値(MFR)が15〜60g/10分であり、
動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が160〜210℃の範囲である、
水添ブロック共重合体。
〔2〕
少なくとも2個の前記重合体ブロックAと、少なくとも2個の前記重合体ブロックBとを有し、
且つ少なくとも1個の前記重合体ブロックBは末端にあり、末端にある該重合体ブロックBの含有量が0.5〜9質量%である、前項〔1〕に記載の水添ブロック共重合体。
〔3〕
逐次重合により得られる、前項〔1〕又は〔2〕に記載の水添ブロック共重合体。
〔4〕
前記重合体ブロックA−前記重合体ブロックB(B1)−前記重合体ブロックA−前記重合体ブロックB(B2)で表される4型構造を有し、
前記B1の含有量が前記B2の含有量よりも50質量%以上大きい、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。
〔5〕
前記動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が、175〜205℃の範囲である、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。
〔6〕
前記重合体ブロックAがスチレン単位を含み、及び/又は前記重合体ブロックBがブタジエン単位を含む、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。
〔7〕
前項〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の水添ブロック共重合体100質量部と、平均粒径が1〜15μmの樹脂系ポリマー粉体の打ち粉0.1〜1.5質量部とを有する、水添ブロック共重合体ペレット。
〔8〕
前記樹脂系ポリマー粉体がポリプロピレン系樹脂粉体、ポリエチレン系樹脂粉体、及びポリスチレン系樹脂粉体からなる群より選ばれる少なくとも1種である、前項〔7〕に記載の水添ブロック共重合体ペレット。
〔9〕
前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体又は〔7〕若しくは〔8〕に記載の水添ブロック共重合体ペレットと、ポリオレフィン系樹脂とを含有し、
前記水添ブロック共重合体/前記ポリオレフィン系樹脂の質量比が、3〜97質量部/97〜3質量部である、ポリオレフィン系樹脂組成物。
〔10〕
前項〔9〕に記載のポリオレフィン系樹脂組成物を含む、成形体。
本実施形態の水添ブロック共重合体は、
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAと、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計が65〜90%である、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロックBとを有し、
前記重合体ブロックAの含有量が12〜25質量%であり、
前記重合体ブロックBのオレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加され、
温度230℃、荷重2.16kgの条件で求めたメルトフローレート値(MFR)が15〜60g/10分であり、
動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が160〜210℃の範囲である。
重合体ブロックAは、ビニル芳香族単量体単位を主体とし、水添ブロック共重合体中の含有量は12〜25質量%である。本実施形態で用いるビニル芳香族単量体としては、特に限定されないが、具体的には、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルエチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン等が挙げられる。この中でも、重合体ブロックAは、スチレン単位を含むことが好ましい。ビニル芳香族単量体は一種単独で用いてもよいし、二種以上を使用してもよい。なお、本明細書で用いる用語「主体とする」とは、所定の単量体単位を60質量%以上含むことをいい、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、95質量%以上がよりさらに好ましい(以下、同じ。)。
重合体ブロックBは、共役ジエン単量体単位を主体とし、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計が65〜90%であり、オレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加されている。本実施形態で用いる共役ジエン単量体としては、1対の共役二重結合を有するジオレフィンが挙げられる。このような共役ジエン単量体としては、特に限定されないが、具体的には、1,3−ブタジエン等のブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等が挙げられる。この中でも、重合体ブロックBは、1,3−ブタジエン等のブタジエン単位を含むことが好ましい。共役ジエン単量体は一種単独で用いてもよいし、二種以上を使用してもよい。
ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAの含有量は、本実施形態の水添ブロック共重合体の製造性の観点、及び本実施形態のポリオレフィン系樹脂組成物の柔軟性、応力白化性、機械的特性、透明性の観点から、12〜25質量%であり、12〜20質量%が好ましく、15〜20質量%がより好ましい。また、上記同様の観点から、水添ブロック共重合体中の重合体ブロックBの含有量は、75〜88質量%が好ましく、80〜88質量%がより好ましく、80〜85質量%がさらに好ましい。
本実施形態において、水添前のブロック共重合体は、炭化水素溶媒中でリチウム開始剤を用いてアニオンリビング重合により得ることができる。炭化水素溶媒としては、特に限定されないが、具体的には、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン等の脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘプタン等の脂環式炭化水素類;又はベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素が挙げられる。
R1R2R3N
(式中、R1、R2、及びR3は、炭素数1から20の炭化水素基又は第3級アミノ基を有する炭化水素基である。)
NaOR
(式中、Rは炭素原子数2〜12のアルキル基である)
本実施形態の水添ブロック共重合体は、上記で得られたブロック共重合体中の重合体ブロックBの共役ジエン単量体単位のオレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加されたものである。得られる水添ブロック共重合体や、ポリオレフィン組成物の耐候性や機械強度、柔軟性、応力白化性、透明性の観点から、水素添加率は好ましくは93%以上、より好ましくは95%以上である。なお、水添ブロック共重合体中の共役ジエン単量体に基づくビニル結合含量や水添ブロック共重合体の水添率は、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて求めることができる。
A−B1−A−B2
A−(B1−A)n−B2
B2−A−(B1−A)n−B2
(上式において、Aはビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックであり、B1、B2は水添された共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロックである。各ブロックの境界は必ずしも明瞭に区別される必要はない。また、nはカッコ内の繰り返し数を表し、1以上の整数、好ましくは1〜5の整数である。また、2つのAの質量は同じであっても、それぞれ別であってもよい。B2の水素ブロック共重合体全体に占める割合が0.5〜9質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜7質量%であり、さらに好ましくは2〜6質量%である。)
本実施形態の水添ブロック共重合体のメルトフローレート(ASTM D1238:230℃、2.16Kg荷重)は、水添ブロック共重合体の生産性、成形加工性、機械的特性、の観点から、15〜60(測定単位:g/10分)であり、好ましくは17〜55、より好ましくは、20〜50である。さらに好ましくは25〜45である。メルトフローレートは、分子量、スチレン量、ビニル量、水添率、末端にある重合体ブロックBの含有量、A−B繰り返し頻度、2つのAの量比、末端にある重合体ブロックBの数等により、制御することができる。なお、メルトフローレートは実施例に記載の方法により測定することができる。
本実施形態の水添ブロック共重合体の動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)は、160〜210℃の範囲であり、水添ブロック共重合体の生産性、ポリオレフィン系樹脂組成物の分散性、薄肉成形加工性の観点から、好ましくは175〜205℃であり、より好ましくは、180〜200℃である。なお、ODT測定データは、試料を、直径29mm、厚み2mmの円形にカットし、装置ARES(ティーエイインスツルメントー株式会社製、商品名)の捻りタイプのジオメトリーに、試料をセットし、ひずみ1.0%、変動周波数(0.01〜20Hz)、種種の温度で動的な貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)を測定し、G’をG’’に対してプロットした直線の傾き、切片が同じになり始める温度より決定できる。秩序−無秩序転移温度(ODT)は、分子量、スチレン量、ビニル量、水添率、末端にある重合体ブロックBの含有量、A−B繰り返し頻度、ブロックAが2つある場合の量比、末端にある重合体ブロックBの数等の条件の組合せにより、制御することができる。
本実施形態の水添ブロック共重合体ペレットは、ペレットブロッキングを目的として、水添ブロック共重合体にブロッキング防止剤を配合したものである。本実施形態の水添ブロック共重合体としては、水添ブロック共重合体100質量部と、平均粒径が1〜15μmの樹脂系ポリマー粉体の打ち粉0.1〜1.5質量部とを有するものが好ましい。
ブロッキング防止剤としては、特に限定されないが、具体的には、樹脂系ポリマー粉体、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、エチレンビスステアリルアミド、タルク、アモルファスシリカ等を打ち粉としたものが挙げられる。その中でも透明性、低析出性及び低燃焼灰分量の観点から樹脂系ポリマー粉体の打ち粉が好ましい。また、ブロッキング防止効果と透明性の観点から、樹脂系ポリマー粉体の打ち粉の含有量としては、水添ブロック共重合体のペレット成形体100質量部に対して、0.1〜1.5質量部が好ましく、0.2〜1.0質量部がより好ましく、0.3〜0.8質量部がさらに好ましい。
本実施形態のポリオレフィン系樹脂組成物は、上記水添ブロック共重合体又は前記水添ブロック共重合体ペレットと、ポリオレフィン系樹脂とを含有し、水添ブロック共重合体/ポリオレフィン系樹脂の質量比が、3〜97質量部/97〜3質量部である。目的とする用途の要求性能によるが、一般的には水添ブロック共重合体/ポリオレフィン系樹脂の質量比は、3〜97質量部/97〜3質量部であり、10〜90質量部/90〜10質量部であることが好ましく、20〜80質量部/80〜20質量部であることがより好ましい。ポリオレフィン系樹脂の中でも柔軟性、応力白化性、透明性の観点から、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
本実施形態の成形体は、上記ポリオレフィン系樹脂組成物を含む。本実施形態のポリオレフィン系樹脂組成物は、特に限定されないが、具体的には、シート、フィルム、チューブ等各種形状の射出成形品、中空成形品、圧空成形品、真空成形品、押出成形品等として活用できる。特に、本実施形態のポリプロピレン系樹脂組成物を含む成形体は、薄肉靱性、成形加工性、柔軟性、応力白化性、透明性のバランスに優れており、さらには成形安定性、加工性、接着性にも優れる材料として、自動車関係、建築関係、各種包装材料、日用品等に広く用いることができる。この中でも、電線・ケーブルの被覆材料、コネクター材、シート、フィルム、チューブ、医療器具材料、衛生材料、不織布用材料として好適に使用することができる。
(水添ブロック共重合体の特性の測定)
1)重合体ブロックAの含有量(スチレン含有量)、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計(共役ジエンのビニル結合量)、共役ジエン化合物に基づく不飽和結合の水添率、末端共役ジエン量の測定
重合体ブロックAの含有量(スチレン含有量)、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計(共役ジエンのビニル結合量)、共役ジエン化合物に基づく不飽和結合の水添率は、核磁気共鳴スペクトル解析(NMR)により測定した。測定機器に、JNM−LA400(JEOL製、商品名)、溶媒に、重水素化クロロホルムを用い、測定はサンプル濃度50mg/ml、観測周波数は400MHz、化学シフト基準にTMS(テトラメチルシラン)を用い、パルスディレイ2.904秒、スキャン回数64回、パルス幅45°、及び測定温度26℃で行った。また、末端共役ジエン量については、重合反応に用いた全モノマーの質量から、末端で重合させた共役ジエンの質量を算出した値として求めた。
水添ブロック共重合体の数平均分子量及び重量平均分子量は、GPC測定(装置:LC−10(島津製作所製、商品名)、カラム:TSKgelGMHXL(4.6mmID×30cm)2本、溶媒:テトラヒドロフラン)により、市販の標準ポリスチレンによるポリスチレン換算分子量として求めた。また、分子量分布は、得られた重量平均分子量と数平均分子量の比として求めた。
水添ブロック共重合体とポリオレフィン系樹脂組成物のMFRは、ASTM D1238に準拠して、温度230℃、荷重2.16kg(測定単位:g/10分)で測定した。
水添ブロック共重合体の秩序−無秩序転移温度(ODT)は、圧縮成形した厚み2mmのシートを、直径29mmの円形にカットし、装置ARES(ティーエイインスツルメントー株式会社製、商品名)の捻りタイプのジオメトリーに、試料をセットし、ひずみ1.0%、変動周波数(0.01〜20Hz)、種々の温度で動的な貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)を測定し、G’をG’’に対してプロットした直線の傾き、切片が同じになり始める温度より決定した。
水添ブロック共重合体の耐ブロッキング性は、水添ブロック共重合体60gと所定量のブロッキング防止剤とをポリエチレン袋に入れて十分撹拌した後、直径6cmの円筒状の金属製容器に移し、1160gの荷重を掛けて60℃で20時間静置させ、その後に金属製容器からペレットを取り出し、ペレットのブロッキングの状態を目視にて観察した。
(評価基準)
○:ブロッキングなし
×:ブロッキングあり
水添ブロック共重合体の硬度(JIS−A)は、JIS K6253に従い、圧縮成型した厚み2mmのシートを4枚重ねて、デュロメータタイプAで瞬間の値を測定した。
水添ブロック共重合体とポリオレフィン系樹脂組成物の透明性は、圧縮成型した厚み2mmのシート、及びフィルム成形機で作製した厚みが0.25mmのフィルムに対し、日本電色工業社製、装置名「NDH−1001DP」を用いて、ヘーズを測定した。
ポリオレフィン系樹脂組成物の引張弾性率及び引張強度は、JIS K6251に従い、フィルム成形機で作製した厚みが0.25mmのフィルムをJIS5号試験片に打ち抜き、引張速度200mm/minで測定した。
ポリオレフィン系樹脂組成物の応力白化性は、フィルム成形機で作製した厚みが0.25mmのフィルムを、長さ5cm、幅1cmに細断し、長手方向を180°完全に折り曲げた後にもとに戻し、白化の程度を目測で判断した。
(評価基準)
○:白化しないもの
△:僅かにスジ跡が残るもの
×:明らかに白いスジが残るもの
ポリオレフィン系樹脂組成物の薄肉成形加工性は、射出成形機(東芝FE−120S)に、断面が幅:10mm、厚み:1mmのスパイラルフロー試験用金型を取り付け、成形温度210℃、金型温度40℃、出射圧力1200kg/cm2、出射速度40%、種出時間10秒、で同一条件として樹脂の流動性を比較し、以下の評価基準で評価した。
(評価基準)
○:流動距離が大きく薄肉成形品も容易に成形できる場合
×:流動距離が小さく薄肉成形品の成形が困難な場合
薄肉成形加工性の燃焼灰分量は、フィルム成形機で作製したフィルム2gをサンプルとし、磁性ルツボに入れて秤量し、750℃で6時間電気炉内で灰化した。燃焼灰分量は下記の計算式で算出した。
燃焼灰分量(%)= [灰分重量(g)/サンプル重量(g)]×100
また、実施例及び比較例で用いた(イ)水添ブロック共重合体、(ロ)ブロッキング防止剤、(ハ)ポリプロピレン系樹脂は次の通りであった。
(水添触媒の調製)
ブロック共重合体の水添反応に用いた水添触媒は、下記の方法で調製した。窒素置換した反応容器に乾燥、精製したシクロヘキサン1Lを仕込み、ビス(η5−シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100mmolを添加し、十分に攪拌しながらトリメチルアルミニウム200mmolを含むn−ヘキサン溶液を添加して、室温にて約3日間反応させて水添触媒を得た。
<イ−1>
内容積が10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用してバッチ重合を行った。はじめに1Lのシクロヘキサンを仕込み、その後n−ブチルリチウム(以下、「Bu−Li」という。)を全モノマー100質量部に対して0.100質量部とN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(以下、「TMEDA」という。)をBu−Li1モルに対して1.8モルと、ナトリウムt−ペントキシド(以下、「NaOAm」という。)をTMEDAに対して0.045モル添加した。第1ステップとして、スチレン9質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を10分間かけて投入し、その後さらに10分間重合した。なお、重合中、温度は60℃にコントロ−ルした。次に第2ステップとして、ブタジエン79質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を100分間かけて投入し、その後さらに10分間重合した。なお、重合中、温度は60℃にコントロ−ルした。次に第3ステップとして、スチレン9質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を10分間かけて投入し、その後さらに10分間重合した。なお、重合中,温度は60℃にコントロ−ルした。次に第4ステップとして、ブタジエン3質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を5分間かけて投入し、その後さらに10分間重合した。なお、重合中、温度は60℃にコントロ−ルした。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.110質量部とし、第2ステップのブタジエン量を82質量部とし、第4ステップを行なわずに3型構造のブロック共重合体を製造したこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−2)を製造した。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.094質量部とし、TMEDAをBu−Li1モルに対して0.55モルとし、NaOAmは添加せず、第2ステップのブタジエン量を82質量部とし、第4ステップを行なわずに3型構造のブロック共重合体を製造したこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−3)を製造した。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.102質量部とし、TMEDAをBu−Li1モルに対して0.35モルとし、NaOAmは添加せず、第1及び第3ステップのスチレン量を10質量部とし、第2ステップのブタジエン量を75質量部とし、第4ステップのブタジエン量を5質量部としたこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−4)を製造した。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.060質量部とし、第1、第3ステップのスチレン量を6.5質量部、第2ステップのブタジエン量を82質量部、第4ステップのブタジエン量を5質量部としたこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−5)を製造した。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.075質量部とし、第1、第3ステップのスチレン量を5質量部、第2ステップのブタジエン量を87質量部、第4ステップのブタジエン量を3質量部としたこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−6)を製造した。
Bu−Liを全モノマー100質量部に対して0.110質量部とし、TMEDAをBu−Li1モルに対して1.20モルとし、NaOAmは添加せず、第1、第3ステップのスチレン量を14質量部、第2ステップのブタジエン量を69質量部、第4ステップのブタジエン量を3質量部としたこと以外は、イ−1と同様の操作を行い、水添ブロック共重合体(イ−7)を製造した。
ロ−1:PE系樹脂紛体 平均粒子径9μm((株)セイシン企業社製)
ロ−2:ステアリン酸カルシウム 平均粒子径8μm(日本油脂社製)
ランダムPP共重合体(日本ポリプロ株式会社製、商品名「ノバテックMG03B」)
(イ)水添ブロック共重合体/(ロ)ブロッキング防止剤=100/0.5の配合比で、タンブラーを用いて両者を混合し、水添ブロック共重合体ペレットを得た。得られた水添ブロック共重合体ペレットを圧縮成型し、厚み2mmのシートを成形した。得られたペレット及び2mmシートの評価結果を表1に示す。
ポリプロピレン系樹脂組成物(水添ブロック共重合体/ランダムPP樹脂=60/40)を、シリンダー温度200℃、Tダイ温度200℃に設定したスクリュー径40mmのベント付き単軸押出機を用い、吐出量5kg/hr、Tダイスリットの厚み0.5mm、ダイスリットの幅400mm、圧延ローラ表面温度45℃、厚みが0.25mmになるように、引き取り速度を制御し、押出フィルム成形を実施した。なお、フィルム厚みは、フィルム巾を300mm、長さ方向を200mmのサイズに裁断した。巾方向に5ヶ所、上辺と下辺の計10カ所測定し、さらにもう一枚同様の測定を実施し、合計20ヶ所の厚みを測定して、平均値をとった。
得られたポリプロピレン系樹脂組成物フィルムの評価結果を表2に示す。
Claims (10)
- ビニル芳香族単量体単位を主体とする重合体ブロックAと、水素添加前の1,2−結合量と3,4−結合量との合計が65〜90%である、共役ジエン単量体単位を主体とする重合体ブロックBとを有し、
前記重合体ブロックAの含有量が12〜25質量%であり、
前記重合体ブロックBのオレフィン性不飽和二重結合のうち、少なくとも90%以上が水素添加され、
温度230℃、荷重2.16kgの条件で求めたメルトフローレート値(MFR)が15〜60g/10分であり、
動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が160〜210℃の範囲である、
水添ブロック共重合体。 - 少なくとも2個の前記重合体ブロックAと、少なくとも2個の前記重合体ブロックBとを有し、
且つ少なくとも1個の前記重合体ブロックBは末端にあり、末端にある該重合体ブロックBの含有量が0.5〜9質量%である、請求項1に記載の水添ブロック共重合体。 - 逐次重合により得られる、請求項1又は2に記載の水添ブロック共重合体。
- 前記重合体ブロックA−前記重合体ブロックB(B1)−前記重合体ブロックA−前記重合体ブロックB(B2)で表される4型構造を有し、
前記B1の含有量が前記B2の含有量よりも50質量%以上大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。 - 前記動的粘弾性により求めた秩序−無秩序転移温度(ODT)が、175〜205℃の範囲である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。
- 前記重合体ブロックAがスチレン単位を含み、及び/又は前記重合体ブロックBがブタジエン単位を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の水添ブロック共重合体100質量部と、平均粒径が1〜15μmの樹脂系ポリマー粉体の打ち粉0.1〜1.5質量部とを有する、水添ブロック共重合体ペレット。
- 前記樹脂系ポリマー粉体がポリプロピレン系樹脂粉体、ポリエチレン系樹脂粉体、及びポリスチレン系樹脂粉体からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項7に記載の水添ブロック共重合体ペレット。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水添ブロック共重合体又は請求項7若しくは8に記載の水添ブロック共重合体ペレットと、ポリオレフィン系樹脂とを含有し、
前記水添ブロック共重合体/前記ポリオレフィン系樹脂の質量比が、3〜97質量部/97〜3質量部である、ポリオレフィン系樹脂組成物。 - 請求項9に記載のポリオレフィン系樹脂組成物を含む、成形体。
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