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JP2014033579A - 直流配電システム、配線方法及び直流配電システムの工事方法 - Google Patents

直流配電システム、配線方法及び直流配電システムの工事方法 Download PDF

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JP2014033579A JP2012174064A JP2012174064A JP2014033579A JP 2014033579 A JP2014033579 A JP 2014033579A JP 2012174064 A JP2012174064 A JP 2012174064A JP 2012174064 A JP2012174064 A JP 2012174064A JP 2014033579 A JP2014033579 A JP 2014033579A
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Kenichi Kitayama
賢一 北山
Yoshihisa Ishigaki
圭久 石垣
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】安定した直流配電を可能とする。
【解決手段】直流配線10に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータ13,14,15と、直流配線10に接続され電流脈動の発生源となるインバータ16と、直流配線10に接続されこの直流配線10の電圧一定制御を行うDC/DCコンバータ17とを備えている。コンバータ17と直流配線10との接続点Jを挟んで、一方側の直流配線にDC/DCコンバータ13,14,15が接続され、他方側の直流配線にインバータ16が接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流配線を通じて直流電力を配電する直流配電システム、この直流配電システムを得るための配線方法及び工事方法に関する。
現在、商用電源として交流電源が使用されているが、交流から直流に変換する際のエネルギーロスを抑制するため、各種の電気製品に直流で電力を配電する直流配電システムが導入されている(特許文献1参照)。
また、地球温暖化対策として自然エネルギーの活用も要望されており、太陽光発電が家庭に普及しつつある。そこで、太陽光発電で得た直流電力を蓄電池に蓄え、その電力を直接電気製品に供給する直流配電システムも利用されている。
特開2003−204682号公報
図9は、直流配電システムの概略構成を示す説明図である。このシステムでは、直流配線81に、蓄電池82、太陽光パネル83、風力発電機84及び直流負荷85が、図の並びで接続されている他に、従来使用されている電気製品等の交流負荷86も接続されている。
このような交流負荷86を直流配電システム中において使用するためには、直流配線81上の直流を交流へと変換するインバータ86aが必要となるが、このインバータ86aにより、交流負荷86側の周波数の2倍の周波数成分を有する非線形の電流変動(以下、脈動電流という)が、直流負荷85用のDC/DCコンバータ85a等が接続されている直流配線81に出現する。なお、この脈動電流の大きさは、交流負荷86の電力使用量に比例する。
このような脈動電流が直流配線81に作用すると、脈動電流の瞬間最大電流値が直流配線81及びDC/DCコンバータ85a等の規定電流値を超える可能性があり、DC/DCコンバータ85a側に安定した直流配電がされず、誤作動することも考えられる。
そこで、本発明は、安定した直流配電が可能となる直流配電システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の直流配電システムは、直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、前記直流配線に接続されているインバータと、前記直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器とを備え、前記定電圧制御器と前記直流配線との接続点を挟んで、一方側の前記直流配線に前記DC/DCコンバータが接続され、他方側の前記直流配線に前記インバータが接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、定電圧制御器による電圧一定制御は、直流配線上の電圧変化を監視し、目標電圧値に対して電圧が上昇したことを検知するとその上昇量に応じて電圧を下げる制御を行い、また、目標電圧値に対して電圧が降下したことを検知するとその降下量に応じて電圧を上げる制御である。定電圧制御器による電圧一定制御は、直流配線上での電力変化量、つまり、直流配線上での電流変化量を吸収する制御でもある。
このため、インバータから定電圧制御器の接続点までの直流配線(前記他方側の直流配線)に電流脈動が出現しても、定電圧制御器によって直流配線の電圧一定制御が行われることで、接続点よりも一方側の直流配線では電流脈動を吸収することが可能となる。この結果、接続点よりも一方側であるDC/DCコンバータ用の直流配線に対して、安定した直流配電が可能となる。
(2)また、本発明の直流配電システムは、直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、前記直流配線に接続されているインバータと、前記直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器とを備え、前記直流配線は、第一直流配線と第二直流配線との二組の配線を有し、前記定電圧制御器は、前記第一直流配線と前記第二直流配線との双方に接続され、前記DC/DCコンバータは、前記第一直流配線に接続され、前記インバータは、前記第二直流配線に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、第一直流配線及び第二直流配線と、定電圧制御器との接続点を挟んで、一方側となる直流配線(第一直流配線)にDC/DCコンバータが接続され、他方側となる直流配線(第二直流配線)にインバータが接続された構成が得られる。つまり、これは、前記(1)に記載の直流配電システムと同様の構成となり、同様の作用効果を奏することができる。
さらに、第一直流配線と第二直流配線とを併設した場合、例えば、この直流配電システムに、新たなDC/DCコンバータを追加する場合、このDC/DCコンバータを第一直流配線に接続すればよく、また、この直流配電システムに、新たなインバータを追加する場合、このインバータを第二直流配線に接続すればよい。
(3)また、前記(1)又は(2)に記載の直流配電システムの前記定電圧制御器は、蓄電池用のDC/DCコンバータとすることができる。
この場合、蓄電池用のDC/DCコンバータを含む直流配電システムでは、新たに定電圧制御機を追加する必要はない。なお、このような蓄電池用のDC/DCコンバータとしては、定電圧制御機能を有する蓄電池用の双方向DC/DCインバータが該当する。
(4)また、本発明は、直流機器用のDC/DCコンバータ、インバータ、及び、電圧一定制御を行う定電圧制御器を、直流配線に接続する配線方法であって、前記定電圧制御器と前記直流配線との接続点を挟んで、一方側の前記直流配線に前記DC/DCコンバータを接続し、他方側の前記直流配線に前記インバータを接続することを特徴とする。
本発明によれば、前記(1)に記載の直流配電システムが得られ、同様の作用効果を奏することができる。
(5)また、本発明は、直流機器用のDC/DCコンバータ、インバータ、及び、電圧一定制御を行う定電圧制御器を、直流配線に接続する配線方法であって、前記直流配線として、第一直流配線と第二直流配線とを二組設置し、前記定電圧制御器を、前記第一直流配線と前記第二直流配線との双方に接続し、前記DC/DCコンバータを、前記第一直流配線に接続し、前記インバータを、前記第二直流配線に接続することを特徴とする。
本発明によれば、前記(2)に記載の直流配電システムが得られ、同様の作用効果を奏することができる。
(6)また、本発明は、既設の直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、当該直流配線に接続されているインバータと、当該直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器とを備えた直流配電システムの工事方法であって、前記既設の直流配線とは別の新設直流配線を、当該既設の直流配線に沿って設置し、前記定電圧制御器を前記新設直流配線にも接続し、前記DC/DCコンバータ又は前記インバータを、前記新設直流配線に接続し直すことを特徴とする。
本発明によれば、前記(2)に記載の直流配電システムが得られ、同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、定電圧制御器の電圧一定制御により、定電圧制御器と直流配線との接続点よりも一方側の直流配線では電流脈動を吸収することが可能となり、この接続点よりも一方側であるDC/DCコンバータ用の直流配線に対して、安定した直流配電が可能となる。
直流配電システム(第一実施形態)の概略構成を示す説明図である。 交流負荷側と直流配線側との電圧・電流波形を示す説明図である。 第一直流配線(直流配線の点B)における電流波形を示す説明図である。 直流配電システム(第二実施形態)の概略構成を示す説明図である。 図4の直流配電システムに、新たな交流負荷(家屋)及び新たな太陽光パネルが追加される場合の説明図である。 既設(従来)の直流配電システムの説明図である。 直流配電システムの工事方法の説明図である。 直流配電システムの工事方法の説明図である。 従来の直流配電システムの概略構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔直流配電システム(第一実施形態)について〕
図1は、直流配電システム(第一実施形態)の概略構成を示す説明図である。この直流配電システムには、直流配線10、複数の直流機器、これら直流機器用のDC/DCコンバータ、交流負荷6、及び、この交流負荷6用のDC/ACインバータ16が含まれている。直流配線10は、例えば、数キロにわたって設置されているものであり、後にも説明するが、一定の電圧(例えば350V)に制御されている。
前記直流機器として、本実施形態では、太陽光パネル3、風力発電機4及び直流負荷5が設けられており、太陽光パネル3、風力発電機4及び直流負荷5は、DC/DCコンバータ13,14,15を介して、直流配線10に接続されている。このように、直流配線10には、直流機器用のDC/DCコンバータ13,14,15が接続されている。
さらに、本実施形態の直流配電システムは、蓄電池7を備えており、さらに、直流配線10に接続されている定電圧制御器として、蓄電池7用のDC/DCコンバータ17を備えている。この直流配電システムにおける電力の需要と供給のバランスは、自立状態では蓄電池7を用いてDC/DCコンバータ17によって行われ、さらに、直流配線10上の電圧は一定に制御される。
太陽光パネル3及び風力発電機4は直流電力を発電する。DC/DCコンバータ13,14それぞれは、発電された電力の電圧を直流配線10の電圧に変換する。直流負荷5は、例えば直流電力によって作動する電気機器であり、独自の電圧(例えば10V)で作動するように構成されたものであり、DC/DCコンバータ15は、この電圧に変圧する。
交流負荷6は、例えば、交流電力によって作動する電気機器であり、独自の電圧と周波数で作動するように構成されたものである。このような交流負荷6に対して、一定電圧(例えば350V)とされる直流配線10から電力を供給するために、前記DC/ACインバータ16が直流配線10に接続されている。
図2は、この交流負荷6側と直流配線10側との電圧・電流波形を示す説明図であり、(A)は交流負荷6側の電圧波形、(B)は交流負荷6側の電流波形、(C)は直流配線10側の電圧波形、(D)直流配線10側の電流波形である。なお、図2(D)に示す直流配線10側の電流波形は、図1の点Cにおける波形である。
直流配線10は電圧一定制御(図2(C))が行われることから、交流負荷6の使用電力により、直流配線10の電流波形には、図2(D)に示すように、交流負荷6側の周波数の2倍の周波数成分を有する電流脈動(電流リップル)が出現する。なお、この電流脈動の大きさは、交流負荷6の電力使用量に比例することとなる。このように、この直流配電システムでは、電圧一定制御が行われていることから、交流負荷6による直流配線10上の電力量の変化は電流値によって表れ、DC/ACインバータ16は、電流脈動の発生源となる。
図1において、蓄電池7は、直流配線10からの電力を充電可能であり、かつ、直流配線10への放電が可能であり、この蓄電池7用のDC/DCコンバータ17が、この充放電の制御を行うと共に、直流配線10の電圧一定制御を行う機能を有している。
また、図1において、直流配線10に対するこのコンバータ17の接続点Jから、一方側(図1では上側)の直流配線を第一直流配線11と定義し、他方側(図1では下側)の直流配線を第二直流配線12と定義すると、本実施形態の直流配電システムは、コンバータ17と直流配線10との接続点Jを挟んで、一方側の第一直流配線11にDC/DCコンバータ13,14,15が接続されており、他方側の第二直流配線12にDC/ACインバータが接続された構成となっている。
以上より、本実施形態の直流配電システムは、直流配線10に接続されている直流機器(3,4,5)用のDC/DCコンバータ13,14,15と、この直流配線10に接続され電流脈動の発生源となる交流負荷6用のDC/ACインバータ16と、この直流配線10に接続され直流配線10の電圧一定制御を行う蓄電池7用のDC/DCコンバータ17とを備えている。そして、直流配線10は、第一直流配線11と第二直流配線12との二組の配線を有しており、コンバータ17は、第一直流配線11と第二直流配線12との双方に接続されており、コンバータ13,14,15は、第一直流配線11に接続され、インバータ16は、第二直流配線12に接続された直流配電システムとなる。
そして、蓄電池7用のコンバータ17による電圧一定制御は、直流配線10上の電圧変化を監視し、目標電圧値に対して電圧が上昇したことを検知するとその上昇量に応じて蓄電池7が充電することで電圧を下げる制御を行い、また、目標電圧値に対して電圧が降下したことを検知するとその降下量に応じて蓄電池7が放電することで電圧を上げる制御である。すなわち、この電圧一定制御は、直流配線10上での電力変化量、つまり、直流配線10上での電流変化量を吸収する制御でもある。
このため、電流脈動の発生源となるインバータ16から接続点Jまでの第二直流配線12に、前記のような電流脈動が出現しても、蓄電池7用のコンバータ17によって直流配線10の前記電圧一定制御が行われることで、接続点Jよりも一方側である第一直流配線11ではこの電流脈動を吸収することが可能となり、この第一直流配線11(図1の点B)における電流波形は、図3に示すようになり、図2(D)と比べて平滑化される。したがって、接続点Jよりも一方側であるDC/DCコンバータ13,14,15が接続されている直流配線10(第一直流配線11)に対して、安定した直流配電が可能となる。
〔直流配電システムを構成するための配線方法〕
図1に示す直流配電システムを構成するための配線方法を説明する。この直流配電システムを構成するためには、直流機器(3,4,5)用のDC/DCコンバータ13,14,15、DC/ACインバータ16、及び、電圧一定制御を行う蓄電池7用のDC/DCコンバータ17を、直流配線10に接続することで行われる。特に、図1に示すシステムの構成とするための配線方法は、コンバータ17と直流配線10とを接続すると共に、この接続した点(接続点J)を挟んで、一方側の第一直流配線11にDC/DCコンバータ13,14,15それぞれを介して直流機器(3,4,5)を接続し、他方側の第二直流配線12にインバータ16を介して交流負荷6を接続することで行われる。
〔直流配電システム(第二実施形態)について〕
図4は、直流配電システム(第二実施形態)の概略構成を示す説明図である。第一実施形態と同様に、この直流配電システム(図4)には、直流配線10、複数の直流機器、これら直流機器用のDC/DCコンバータ、交流負荷、この交流負荷用のDC/ACインバータ、蓄電池7、及び、定電圧制御器としての蓄電池7用のDC/DCコンバータ17が含まれている。
前記直流機器として、太陽光パネル3及び風力発電機4が設けられており、太陽光パネル3及び風力発電機4は、DC/DCコンバータ13,14を介して、直流配線10に接続されている。
図1の直流配電システムと比較すると、図1の直流負荷5が無く、この代わりに交流負荷(6a,6b)が2つ設けられている点が異なり、さらに、各直流機器(3,4)と交流負荷(6a,6b)と蓄電池7及びこれらのためのインバータ及びコンバータの配置が異なる。各部の機能等については図1のシステムと同じであり、ここではその機能の説明を省略する。
また、直流配線10は、二本の直流ケーブルL1,L2からなる第一直流配線11と、二本の直流ケーブルL3,L4からなる第二直流配線12との二組の配線(合計四本の直流ケーブルL1〜L4)を有している点では同じであるが、図4では、これら第一直流配線11と第二直流配線12とが併設されている点、つまり、四本の直流ケーブルL1〜L4が併設されている点で異なる。
すなわち、図4に示す直流配電システムでは、一方から他方に向かって連続して(直線的に)直流配線10が数キロにわたって配設されており、この直流配線10の長手方向に沿って、一方側(図4の上側)から順番に、交流負荷6a、交流負荷6b、風力発電機4及び蓄電池7が配置されており、そして、太陽光パネル3が少し離れたエリアに設置されている。
この配置は、各設備の機能を適切に発揮させるために合致した条件により決定されている。つまり、太陽光パネル3は、日当たりが良い土地に設置され、風力発電機4は、風通りの良い例えば高所に設置されている。そして、本実施形態では交流負荷6bを、交流電力で動作する家電(電気機器)を有する家屋としており、太陽光パネル3と離れている住居用エリアに、家屋(交流負荷6a,6b)が建てられている。なお、太陽光パネル3が離れたエリアに設置されていることから、第一直流配線11及び第二直流配線12それぞれは、太陽光パネル3側に向かって分岐している。
そして、本実施形態では、家屋(交流負荷6a,6b)用のDC/ACインバータ16a,16bが、電流脈動の発生源となる。
また、本実施形態の直流配電システムでは、直流配線10は、第一直流配線11と第二直流配線12との二組の配線(合計四本の直流ケーブルL1〜L4)を有しているが、これら二組の配線(合計四本の直流ケーブルL1〜L4)は、まとめられて地中等の配線設置ラインに設置されている。また、各ケーブル(例えばL1)には分岐ケーブル(L1x)が含まれるが、これら分岐ケーブル(L1x〜L4x)も、まとめられて地中等の配線設置ラインに設置されている。
なお、本実施形態では、ケーブルの本数に関して、分岐ケーブル(L1x)はケーブル(例えばL1)に含まれることとし、分岐ケーブル(L1x)を含む直流ケーブル(L1)の本数を、一本として扱う。
そして、定電圧制御器としての蓄電池7用のDC/DCコンバータ17は、第一直流配線11と第二直流配線12との双方に接続されている。つまり、コンバータ17は四本の直流ケーブルL1〜L4と電気的に接続されている。
DC/DCコンバータ13,14は、それぞれ第一直流配線11に接続されている。つまり、コンバータ13,14はそれぞれ直流ケーブルL1,L2と電気的に接続されている。
電流脈動の発生源となるインバータ16a,16bは、それぞれ第二直流配線12に接続されている。つまり、インバータ16a,16bはそれぞれ直流ケーブルL3,L4と電気的に接続されている。
以上より、直流ケーブルL1はコンバータ用グランドラインとなり、直流ケーブルL2はコンバータ用電源ラインとなり、直流ケーブルL3はインバータ用グランドラインとなり、直流ケーブルL4はインバータ用電源ラインとなる。
この直流配電システムによれば、第一直流配線11及び第二直流配線12と、定電圧制御器としてのコンバータ17との接続点Jを挟んで、一方側となる第一直流配線11にDC/DCコンバータ13,14が接続され、他方側となる第二直流配線12にインバータ16a,16bが接続された構成が得られる。
したがって、前記実施形態と同様に、電流脈動の発生源となるインバータ16a,16bから接続点Jまでの第二直流配線12に、電流脈動が出現しても、蓄電池7用のDC/DCコンバータ17によって直流配線10の電圧一定制御が行われることで、接続点Jよりも一方側である第一直流配線11ではこの電流脈動を吸収することが可能となり、この第一直流配線11における電流波形は、図3に示すようになり平滑化される。このため、DC/DCコンバータ13,14が接続されている第一直流配線11に対して、安定した直流配電が可能となる。
さらに、本実施形態の場合、第一直流配線11と第二直流配線12とが併設されていることから、例えば、この直流配電システムに、新たなDC/DCコンバータや、電流脈動の発生源となるような新たなインバータが追加される場合、つまり、新たな直流負荷や、新たな交流負荷(家屋)が設置される場合であっても、これらを第一直流配線11と第二直流配線12とのうちの一方を選択して接続すればよい。
すなわち、現状の直流配電システム(図4)に対して、図5に示すように、新たな交流負荷(家屋)6c及び新たな太陽光パネル23が追加される場合、この交流負荷(家屋)6c用のDC/ACインバータ16cを、既設の第二直流配線12に接続し、この太陽光パネル23用のDC/DCコンバータ33を、既設の第一直流配線11に接続すればよい。このように、新たな機器を直流配電システムに追加することが容易となる。
〔直流配電システムを構成するための配線方法〕
図4に示す直流配電システムを構成するための配線方法を説明する。この直流配電システムを構成するためには、直流機器3,4用のDC/DCコンバータ13,14、DC/ACインバータ16a,16b、及び、電圧一定制御を行う蓄電池7用のDC/DCコンバータ17を、直流配線10に接続することで行われる。特に、図4に示すシステムの構成とするための配線方法は、直流配線10として、第一直流配線11と第二直流配線12とが二組設置されており、つまり、合計四本の直流ケーブルL1〜L4が設置されており、コンバータ17を、第一直流配線11と第二直流配線12との双方(ケーブルL1〜L4)に接続すると共に、コンバータ13,14を介して直流機器(3,4)を、第一直流配線11(ケーブルL1,L2)に接続し、インバータ16a,16bを介して交流負荷6a,6bを、第二直流配線12(ケーブルL3,L4)に接続することで行われる。
以上より、電流脈動を平滑化するための構成を得るためには、電圧一定制御を行うコンバータ17と直流配線10との接続点Jを挟んで、第一直流配線11及び第二直流配線12を設ける必要があるが、この配線方法によれば、これら第一直流配線11及び第二直流配線12を併せて設置し、コンバータ17、コンバータ13,14及びインバータ16a,16bを、第一直流配線11と第二直流配線12とのうちの一方を選択して接続すればよい。すなわち、コンバータ等の各機器を巡るようにして直流配線を設置するような、難しい配線計画が不要となる。
〔直流配電システムの工事方法〕
図6は、既設(従来)の直流配電システムの説明図である。なお、この図6に示す各設備の配置は、図4に示す各設備と比べると、太陽光パネル3以外は同じである。図6では、説明を容易とするために太陽光パネル3が、交流負荷6a,6bと近いエリアに設置されているものとする。
この既設の直流配電システムでは、DC/ACインバータ16a,16b、DC/DCコンバータ13,14、DC/DCコンバータ17が、二本の直流ケーブルL1,L2からなる既設の直流配線51に接続されている。
この場合、インバータ16a,16bは、電流脈動の発生源となることから、図9の従来例で説明したのと同様に、交流負荷6a,6b側の周波数の2倍の周波数成分を有する脈動電流が、DC/DCコンバータ13,14が接続されている既設の直流配線51に出現してしまう。
そこで、このような既設の直流配線51に接続されている、DC/DCコンバータ13,14、電流脈動の発生源となるインバータ16a,16b及びコンバータ17を備えた既設の直流配電システムを、本発明の直流配電システム(図4の実施形態)に改変するための工事方法は、図7に示すように、この既設の直流配線51とは別である新設の直流配線52を、既設の直流配線51に沿って設置する。この新設の直流配線52は、二本の直流ケーブルL3,L4からなる。
そして、図8に示すように、既設の直流配線51に接続されている定電圧制御器としてのコンバータ17を、新設の直流配線52にも接続し、DC/DCコンバータ13,14又はインバータ16a,16bを、新設の直流配線52に接続し直す。本実施形態では、DC/DCコンバータ13,14についてはそのまま既設の直流配線51(直流ケーブルL1,L2)に接続したままとし、インバータ16a,16bを、既設の直流配線51(直流ケーブルL1,L2)との接続を止めて、新設の直流配線52(直流ケーブルL3,L4)に接続し直す。
これにより、図4(図1)に示した直流配電システムと同様に、直流配線10は、既設の直流配線51(第一直流配線)と新設の直流配線52(第二直流配線)との二組の配線(合計四本の直流ケーブルL1〜L4)を有しており、定電圧制御器としてのコンバータ17は、既設の直流配線51と新設の直流配線52との双方に接続されており、DC/DCコンバータ13,14は、既設の直流配線51に接続されており、電流脈動の発生源となるインバータ16a,16bは、新設の直流配線52に接続されている直流配電システムが得られる。
前記のとおり、図6に示す既設(従来)の直流配電システムでは、交流負荷6a,6b側の周波数の2倍の周波数成分を有する脈動電流が既設の直流配線51に出現してしまい、コンバータ13,14が誤作動する等の不具合が発生するおそれがあったが、図8に示す新たな直流配電システムによれば、電流脈動の発生源となるインバータ16a,16bから接続点Jまでの第二直流配線12に、電流脈動が出現しても、蓄電池7用のDC/DCコンバータ17によって直流配線10の電圧一定制御が行われることで、接続点Jよりも一方側である第一直流配線11ではこの電流脈動を吸収することが可能となり、この第一直流配線11における電流波形は平滑化される。このため、DC/DCコンバータ13,14が接続されている第一直流配線11に対して、安定した直流配電が可能となる。
以上の前記各実施形態に係る直流配電システムによれば、定電圧制御器の電圧一定制御により、電流脈動を吸収することが可能となり、DC/DCコンバータ用の直流配線に対して、安定した直流配電が可能となる。さらに、サージや突入電流等の急峻な変動に対して効果的に作用することができる。
また、従来(図9)のように、脈動電流が直流配線に作用すると、脈動電流の瞬間最大電流値が直流配線及びDC/DCコンバータ等の規定電流値を超える可能性があることから、安全を考慮すると、容量の大きな直流配線やブレーカ等の電気機器が必要となり、直流配電システムがハイスペックとなってコスト増加を招き、また、各機器の大型化にも繋がるという問題点がある。しかし、前記各実施形態に係る直流配電システムによれば、電流脈動を抑えることで最大電流値を低減することが可能となるので、容量の大きな直流配線等とするように特別にスペックのレベルを高める必要がなく、従来用いられている機器を使用することができる。
また、参考として説明するが、電流脈動を平滑化するために、例えば図1に示す点Cの位置に直流リアクトル等のフィルタ(ローパスフィルタ)を設け(図示せず)、交流成分を抑制してもよい。
前記各実施形態では、発電源として太陽光パネルと風力発電機との場合を説明したが、他の型式のものであってもよい。
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
3:太陽光パネル 4:風力発電機 5:直流負荷 6:交流負荷 6a,6b:交流負荷 7:蓄電池 10:直流配線 11:第一直流配線 12:第二直流配線 13,14,15:DC/DCコンバータ 16,16a,16b:DC/ACインバータ 17:DC/DCコンバータ(定電圧制御器) 51:既設の直流配線 52:新設の直流配線 J:接続点

Claims (6)

  1. 直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、前記直流配線に接続されているインバータと、前記直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器と、を備え、
    前記定電圧制御器と前記直流配線との接続点を挟んで、一方側の前記直流配線に前記DC/DCコンバータが接続され、他方側の前記直流配線に前記インバータが接続されていることを特徴とする直流配電システム。
  2. 直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、前記直流配線に接続されているインバータと、前記直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器と、を備え、
    前記直流配線は、第一直流配線と第二直流配線との二組の配線を有し、
    前記定電圧制御器は、前記第一直流配線と前記第二直流配線との双方に接続され、
    前記DC/DCコンバータは、前記第一直流配線に接続され、
    前記インバータは、前記第二直流配線に接続されていることを特徴とする直流配電システム。
  3. 前記定電圧制御器は、蓄電池用のDC/DCコンバータである請求項1又は2に記載の直流配電システム。
  4. 直流機器用のDC/DCコンバータ、インバータ、及び、電圧一定制御を行う定電圧制御器を、直流配線に接続する配線方法であって、
    前記定電圧制御器と前記直流配線との接続点を挟んで、一方側の前記直流配線に前記DC/DCコンバータを接続し、他方側の前記直流配線に前記インバータを接続することを特徴とする配線方法。
  5. 直流機器用のDC/DCコンバータ、インバータ、及び、電圧一定制御を行う定電圧制御器を、直流配線に接続する配線方法であって、
    前記直流配線として、第一直流配線と第二直流配線とを二組設置し、
    前記定電圧制御器を、前記第一直流配線と前記第二直流配線との双方に接続し、
    前記DC/DCコンバータを、前記第一直流配線に接続し、
    前記インバータを、前記第二直流配線に接続することを特徴とする配線方法。
  6. 既設の直流配線に接続されている直流機器用のDC/DCコンバータと、当該直流配線に接続されているインバータと、当該直流配線に接続され当該直流配線の電圧一定制御を行う定電圧制御器と、を備えた直流配電システムの工事方法であって、
    前記既設の直流配線とは別の新設直流配線を、当該既設の直流配線に沿って設置し、
    前記定電圧制御器を前記新設直流配線にも接続し、
    前記DC/DCコンバータ又は前記インバータを、前記新設直流配線に接続し直すことを特徴とする直流配電システムの工事方法。
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