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JP2014033136A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2014033136A
JP2014033136A JP2012173951A JP2012173951A JP2014033136A JP 2014033136 A JP2014033136 A JP 2014033136A JP 2012173951 A JP2012173951 A JP 2012173951A JP 2012173951 A JP2012173951 A JP 2012173951A JP 2014033136 A JP2014033136 A JP 2014033136A
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Eiji Oue
栄司 大植
Yoshinobu Asano
義信 浅野
Toshiteru Kaneko
寿輝 金子
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Abstract

【課題】表示領域の画素部にLDD構造のTFTを、表示領域周辺部にGOLD構造のTFTを有し、両TFTの信頼性の均一性に優れた表示装置を提供する。
【解決手段】画素部と周辺部とを備えた表示装置において、画素部は、第1導電タイプのLDD構造のTFTを含み、周辺部は、LDD構造のTFTのLDD113の幅と同じLDD幅を有する第1導電タイプのGOLD構造のTFTと、第1導電タイプとは逆の第2導電タイプのTFTとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温形成多結晶シリコン(Low Temperature Poly Silicon:LTPS)薄膜トランジスタ(TFT)を用いた表示装置およびその製造方法に関する。
マトリクス配列された画素の駆動素子としてTFTを用いるアクティブマトリクス方式の画像装置が広く使用されている。このアクティブマトリククス方式は、従来は、各画素のスイッチングとして用いられるTFTには、比較的製造の容易な非晶質シリコンによって形成され、駆動回路は、IC等を外付けしてモジュールを形成していた。一方、スペースファクタ等の要請から、画素が形成されるガラス基板の周辺にTFTによって駆動回路を形成する方式が比較的小型のディスプレイで採用されている。
駆動回路を形成するTFTを非晶質シリコンで形成すると電子の移動度が不足する等から十分な特性が得られない。この場合、非晶質シリコンに替えて、多結晶シリコンを用いてTFTを形成する。しかしながら、ガラス基板を用いる画像装置ではシリコン半導体集積回路装置で用いられるような高温での処理を行うことが困難である。このための多結晶シリコンの形成は、先にCVD法、スパッタリング、また蒸着等によって非晶質シリコン膜を形成したあと、エキシマレーザ等を照射することにより、低温で多結晶シリコン膜を形成する方法がとられる(例えば、引用文献1)。
LTPSTFTを用いた表示装置において、画素部と駆動回路が配置される周辺部とでは、使用されるTFTに対する要求仕様が異なる。画素部のTFTは容量デバイスとして使用され、オフ特性(小オフ電流)が重視される。一方、周辺部のTFTは駆動回路を構成しており、オン特性(大オン電流)が重視される。同一プロセスを用いて画素部と周辺部のTFTを製造する場合、画素部での低オフ電流特性を優先し、TFTとしてはLDD(Lightly Doped Drain)構造を用い、周辺部では大オン電流を得るために素子面積(チャネル幅)を大きくしていた。
特開2009−49243号公報
表示装置は益々狭額縁化の方向にあり、周辺部の面積を小さくする必要に迫られている。周辺部に形成されるTFTの面積縮小が狭額縁化に有効だが、良好なオン特性が得られないと駆動回路の特性の劣化を招く。LDD構造に代えて、GOLD(Gate Overlapped LDD)構造のTFTを用いることにより、駆動回路部の小面積化が可能であるがLDD構造とGOLD構造の両者をガラス基板上に造り込むためにはそれぞれの構造に対してそれぞれのプロセス処理が必要となり、製造工程が大幅に増加するとの問題が生じる。
本発明の目的は、表示領域の画素部にLDD構造のTFTを、表示領域周辺部にGOLD構造のTFTを有し、両TFTの信頼性の均一性に優れた表示装置およびLDD構造とGOLD構造のTFTを容易に作り分けることのできる表示装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための一実施形態として、表示領域の画素部と周辺部とを備えた表示装置において、 前記画素部は、第1導電タイプのLDD構造のTFTを含み、前記周辺部は、前記LDD構造のTFTのLDD幅と同じLDD幅を有する第1導電タイプのGOLD構造のTFTと、第1導電タイプとは逆の第2導電タイプのTFTとを、含むことを特徴とする表示装置とする。
また、第1導電タイプのLDD構造の第1TFTを画素部に、第1導電タイプのGOLD構造の第2TFTおよび第1導電型とは逆の第2導電タイプの第3TFTを周辺部に有する表示装置の製造方法において、互いに電気的に分離された第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上にゲート絶縁膜が形成された基板を準備する第1の工程と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上に中央領域が厚く、周辺領域が薄いゲートメタル膜を形成する第2の工程と、前記ゲートメタル膜が薄い前記周辺領域を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層に不純物を導入し、前記第2半導体層に前記GOLD構造の第2TFTのLDD領域を形成する第3の工程と、前記第2半導体層の上のゲートメタル膜はマスクで覆った状態で、前記第1および第3半導体層の上のゲートメタル膜をエッチングしてそれぞれの前記周辺領域の薄いゲートメタル膜を除去し、除去された領域下部の前記第1および第3半導体層に不純物を導入して前記第1半導体層に前記LDD構造の第1TFTのLDD領域を形成する第4の工程と、を有することを特徴とする表示装置の製造方法とする。
また、第1導電タイプのLDD構造の第1TFTを画素部に、第1導電タイプのGOLD構造の第2TFTおよび第1導電型とは逆の第2導電タイプの第3TFTを周辺部に有する表示装置の製造方法において、互いに電気的に分離された第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上にゲート絶縁膜が形成された基板を準備する第1の工程と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上に中央領域が厚く、周辺領域が薄いゲートメタル膜を形成する第2の工程と、前記ゲートメタル膜が薄い前記周辺領域を介して前記第1半導体層、第2半導体層に不純物を導入し、前記第2半導体層に前記GOLD構造の第2TFTのLDD領域を形成する第3の工程と、前記第2半導体層の上のゲートメタル膜はレジストパターンで覆った状態で、前記第1半導体層の上のゲートメタル膜をエッチングして前記周辺領域の薄いゲートメタル膜を除去し、除去された領域下部の前記第1半導体層に不純物を導入して前記第1半導体層に前記LDD構造の第1TFTのLDD領域を形成する第4の工程と、を有することを特徴とする表示装置の製造方法とする。
本発明によれば、画素部にLDD構造のTFTを、画素周辺部にGOLD構造のTFTを有し、両TFTの信頼性の均一性に優れた液晶表示装置およびLDD構造とGOLD構造のTFTを容易に作り分けることのできる製造方法を提供することができる。
本発明の各実施例に係る表示装置の画素部および周辺部の代表的なTFTの概略構造断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(a−Si膜形成後多結晶化)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(多結晶Si膜上にゲート絶縁膜形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(ゲート電極上にパターンを有するレジスト膜形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(パターンを有するレジストとゲート電極をマスクにN層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(レジスト膜を薄化)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(露出したゲード電極辺部を薄化後、N層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(周辺部PMOSにP層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(画素部のNMOSにLDD濃度調整用イオン打込み)のLDD構造を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第1の実施例に係る表示装置の製造工程(ソース・ドレイン電極形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(a−Si膜形成後多結晶化)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(多結晶Si膜上にゲート絶縁膜形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(ゲート電極上にパターンを有するレジスト膜形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(パターンを有するレジストとゲート電極をマスクにN層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(レジスト膜を薄化)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(露出したゲード電極辺部を薄化後、N層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(周辺部PMOSにP層形成用イオン打込み)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(画素部のNMOSにLDD濃度調整用イオン打込み)のLDD構造を説明するための概略素子断面図である。 本発明の第2の実施例に係る表示装置の製造工程(ソース・ドレイン電極形成)を説明するための概略素子断面図である。 本発明の各実施例に係る表示装置の全体概略平面図である。
発明者等は、LDD構造のFETを独自のプロセスで作製する方法について検討する中で、微細化の観点からゲート電極加工をウエットエッチングからドライエッチングに変更することとした。LDD構造を作製するには2回のドライエッチングにより、Nのソース・ドレイン領域、NのLDD領域を自己整合で形成する必要がある。そこで、発明者等はLDD構造とするためにゲート電極の周辺部をエッチングすることとした。その作製の過程で、一段目のエッチング後、二段目のエッチングでゲート電極周辺部が最後まで加工できず、膜が残る現象を見出した。本発明はこの新たな知見に基づいており、発明者等は、上記現象を利用して自己整合GOLDを製造することにより、LDD構造とGOLD構造とを有するTFTを同一基板上に容易に作り分けることができることに思い至った。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
本発明の第1の実施例を図1、図2A〜図2I、図4を用いて説明する。図1は、本実施例に係る表示装置の画素部および周辺部の代表的なTFTの概略構造断面図、図2A〜図2Iは、本実施例に係る表示装置の製造工程を説明するための概略素子断面図、図4は本実施例に係る表示装置の全体概略平面図である。
まず、図4を用いて表示装置の概略構成について説明する。本実施例に係る表示装置100は、画素部を含む表示領域150と周辺部である駆動回路領域160とを含む。これらの領域はガラス基板上に形成されており、大部分は表示領域で占められている。表示領域には多くの画素がマトリクス状に形成されている。各画素にはスイッチングのためのLDD構造のNMOSが低温形成多結晶シリコンを用いて形成されている。駆動回路領域にはPMOSやGOLD構造のNMOSが形成されている。なお、駆動回路領域は表示装置下部だけでなく、図4に示す表示領域の左側や右側の領域内に配置することもできる。
次に、本表示装置に含まれるTFTの断面構造について図1を用いて説明する。図1では、便宜的に、左側に周辺部のGOLD構造を有するNMOSトランジスタ(NMOS GOLD)、中央部に画素部のLDD構造のNMOSトランジスタ(NMOS LDD)、右側に周辺部のPMOSトランジスタ(PMOS)を示す。周辺部に形成されるNMOS GOLDは、周辺部の厚さが薄い領域を有するゲート電極106a、低温形成多結晶シリコン層に形成されたソース・ドレイン領域110a、ソース・ドレイン電極117、LDD領域109a、低温形成多結晶シリコン層に形成されたチャネル領域104aを有する。また、画素部のNMOS LDDは、ゲート電極106b、低温形成多結晶シリコン層に形成されたソース・ドレイン領域114、ソース・ドレイン電極117、LDD領域113、低温形成多結晶シリコン層に形成されたチャネル領域104bを有する。また、周辺部に形成されるPMOSはゲート電極106c、低温形成多結晶シリコン層に形成されたソース・ドレイン領域115、ソース・ドレイン電極117、低温形成多結晶シリコン層に形成されたチャネル領域104cを有する。
次に、図2A〜図2Iを用いて各TFTの製造工程を説明する。まず、ガラス基板101上にシリコン窒化膜102、シリコン酸化膜103、非晶質シリコン(a−Si)膜を順次CVD( Chemical Vapor Deposition )法によって全面に形成後、a−Si膜にレーザを照射してアニールし、多結晶化して多結晶シリコン(poly−Si)膜104を形成する(図2A)。次に、レジストパターンを用いてpoly−Si膜104をそれぞれのTFTの活性領域104a、104b、104cを形成した後、全面にゲート絶縁膜105を成膜した(図2B)。引き続き、ゲート絶縁膜105の上にMoを主成分とするゲートメタル106を150nmの厚さに成膜し、周辺部のNMOS GOLDおよび画素部のNMOS LDDのゲートパターンとして厚さ1μmのフルレジストパターン107a、107bを、周辺部PMOSのゲートパターンとしてはゲート領域ではNMOSTFTと同じ厚さを有し、ゲート領域周辺ではその約半分の0.5μmの厚さを有するハーフレジストパターン107cを公知のハーフ露光により形成する(図2C)。なお、ハーフレジストパターンの厚さとしては、フルレジスト厚さ1に対し、0.5±0.1の厚さとすれば好適である。
次いで、フルレジストパターン107a、107bおよびハーフレジストパターンをマスクとして露出しているゲートメタルをドライエッチングにより除去し、それぞれのTFTのゲート電極106a、106b、106cを形成した後、リンイオンを用いたN層形成用イオン打込み(ドーズ量:1×1015cm−2)131により、NMOS GOLDとNMOS LDDのソース・ドレイン領域108a、108bを形成する(図2D)。なお、N層形成用イオン打込みとしてリンを用いたが、他のV属元素を用いることもできる。また、PMOSの活性領域104cの上部にはハーフレジストパターンとゲートメタルの積層膜がマスクとなり、活性領域104cへのリンイオンの打込み量は無視できる。
引き続き、レジストエッチングにより、周辺部のハーフレジストパターン107cのハーフレジスト部を除去すると共に、NMOS GOLDのGOLD(LDD)長分およびNMOS LDDのLDD長分のレジスト幅(0.5μm)を細くしたパターン107a、107b、107cとする(図2E)。次に、エッチングされたレジストパターン07a、107b、107cに対して露出された領域のゲートメタルをドライエッチングにより、メタル残膜値を所定の設定値(20nm〜50nm)とし、リンイオンを用いたN層形成用イオン打込み(ドーズ量:5×1013cm−2)132により、NMOS GOLDのLDDのN層109aを形成する(図2F)。NMOS GOLDおよびNMOS LDDにおけるメタル残膜の幅(LDDの幅)はプロセスのバラツキの範囲内で同一である。この長さは±0.5μm以内の差であれば実用上問題ないが、±0.2μm以内が好適である。この時点で、NMOS GOLDのGOLD構造(N層109a)は完成の状態、NMOS LDDのN層109bの不純物濃度は必ずしも最適化されていない状態、PMOSのソース・ドレイン領域はP層ではなく、N層109cの状態である。なお、NMOS GOLDおよびNMOS LDDのソース・ドレイン110a、110bの不純物濃度はN層形成用イオン打込み131とN層形成イオン打込み132とが加算された値となる。
次に、レジストパターン107a、107b、107cを除去後、NMOS GOLD上にはフルレジストパターン111aを、NMOS LDD上にはハーフレジストパターン111bを公知のハーフ露光により形成する。なお、PMOSはレジストレスである。この状態で、ホウ素(B)イオンを用いたP層形成用イオン打込み(ドーズ量:1×1015cm−2)133により、PMOSのソース・ドレイン領域に高濃度のP層112を形成する(図2G)。この際、NMOS GOLDおよびNMOS LDDはレジストパターン111a、111bで覆われており、活性領域に打ち込まれるホウ素イオンは無視できる。なお、P層形成用イオン打込みとしてホウ素を用いたが、他のIII属元素を用いることもできる。
引き続き、レジストエッチングを行い、NMOS LDD上部のハーフレジストパターン111bは除去し、NMOS GOLD上部のフルレジストパターンをハーフレジストパターン111aとして残す。その後、ゲートメタル表面の酸化物が除去されるガスとゲートメタルを除去するガスとを用いて、NMOS LDDのLDD部分のゲートメタルを除去し、ホウ素イオンを用いてNMOS LDDのLDD部分113の不純物濃度調整用イオン打込み(ドーズ量:4×1013cm−2)134を行った(図2H)。この際、NMOS LDDおよびPMOSのソース・ドレイン領域114、115へもホウ素イオンが打ち込まれるがこれらは高濃度であるため不純物濃度への影響は無視しうる。なお、TFTのチャネル長は4〜5μmとした。
レジスト除去後、層間絶縁膜116を形成し、それぞれのFETのゲート電極、ソース・ドレイン領域に対するコンタクトホールを形成し、ソース・ドレイン配線117を形成する(図2I)。本プロセスによれば、画素部に自己整合LDD構造のNMOSトランジスタを、周辺部に自己整合GOLD構造のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタを容易に作製することができる。また、NMOS LDDのゲート電極の厚さは、NMOS GOLDのゲート電極の厚さよりも薄くなるが特性上問題は生じない。
液晶パネルの場合は、さらに、この上部に液晶駆動用の画素電極を形成する。
上記製造方法を用いて表示装置を作製した結果、周辺部のGOLD構造NMOSトランジスタは大オン電流を、画素部のLDD構造NMOSトランジスタは小オフ電流を実現することができた。また、MOS GOLDおよびNMOS LDDにおけるメタル残膜の幅(LDDの幅)を揃えることができ、電界緩和のバラツキが小さく、それぞれのTFTの信頼性の均一性が向上する。
以上本実施例によれば、画素部にLDD構造のTFTを、画素周辺部にGOLD構造のTFTを有し、両TFTの信頼性の均一性に優れた液晶表示装置およびLDD構造とGOLD構造のTFTを容易に作り分けることのできる製造方法を提供することができる。
本発明の第2の実施例について、図3A〜図3Iを用いて説明する。なお、実施例1に記載され本実施例に未記載の事項は特段の事情が無い限り本実施例にも適用することができる。表示装置やTFTの断面構造としては図4および図1と同様とすることができる。
本実施例における製造方法を以下説明する。まず、ガラス基板101上にシリコン窒化膜102、シリコン酸化膜103、非晶質シリコン(a−Si)膜を順次CVD( Chemical Vapor Deposition )法によって全面に形成後、a−Si膜にレーザを照射してアニールし、多結晶化して多結晶シリコン(poly−Si)膜104を形成する(図3A)。次に、レジストパターンを用いてpoly−Si膜104をそれぞれのTFTの活性領域104a、104b、104cを形成した後、全面にゲート絶縁膜105を成膜した(図3B)。引き続き、ゲート絶縁膜105の上にMoを主成分とするゲートメタル106を150nmの厚さに成膜し、周辺部のNMOS GOLD、画素部のNMOS LDDおよび周辺部PMOSのゲートパターンとして厚さ1μmのフルレジストパターン120a、120b、120cを通常露光を用いて形成する(図3C)。
次いで、フルレジストパターン120a、120b、120cをマスクとして露出しているNMOSソース・ドレイン領域のゲートメタルをドライエッチングにより除去し、それぞれのTFTのゲート電極106a、106b、106cを形成した後、リンイオンを用いたN層形成用イオン打込み(ドーズ量:1×1015cm−2)131により、NMOS GOLDとNMOS LDDのソース・ドレイン領域108a、108bを形成する(図3D)。なお、N層形成用イオン打込みとしてリンを用いたが、他のV属元素を用いることもできる。また、PMOSの活性領域104cの上部にはフルレジストパターンとゲートメタルの積層膜がマスクとなり、活性領域104cへのリンイオンの打込み量は無視できる。
引き続き、レジストエッチングにより、NMOS GOLDのGOLD(LDD)長分およびNMOS LDDのLDD長分等のレジスト幅(0.5μm)を細くしたパターン120a、120b、120cとする(図3E)。次に、エッチングされたレジストパターン120a、120b、120cに対して露出された領域のゲートメタルをドライエッチングにより、メタル残膜値を所定の設定値(20nm〜50nm)とし、リンイオンを用いたN層形成用イオン打込み(ドーズ量:5×1013cm−2)132により、NMOS GOLDのLDDのN層109aを形成する(図3F)。この時点で、NMOS GOLDのGOLD構造(N層109a)は完成の状態、NMOS LDDのN層109bの不純物濃度は必ずしも最適化されていない状態である。NMOS GOLDおよびNMOS LDDにおけるメタル残膜の幅(LDDの幅)はプロセスのバラツキの範囲内で同一である。この長さは±0.5μm以内の差であれば実用上問題ないが、±0.2μm以内が好適である。なお、NMOS GOLDおよびNMOS LDDのソース・ドレイン110a、110bの不純物濃度はN層形成用イオン打込み131とN層形成イオン打込み132とが加算された値となる。
次に、レジストパターン120a、120b、120cを除去後、NMOS GOLD上にはフルレジストパターン121aを、NMOS LDD上にはハーフレジストパターン121bを、PMOSのゲート領域上にはハーフレジストパターン121cを公知のハーフ露光により形成する。PMOSのゲートメタルをエッチング加工してゲート電極106cを形成した後、ホウ素(B)イオンを用いたP層形成用イオン打込み(ドーズ量:1×1015cm−2)133により、PMOSのソース・ドレイン領域に高濃度のP層112を形成する(図3G)。この際、NMOS GOLDおよびNMOS LDDはレジストパターン121a、121bで覆われており、活性領域に打ち込まれるホウ素イオンは無視できる。なお、P層形成用イオン打込みとしてホウ素を用いたが、他のIII属元素を用いることもできる。
引き続き、レジストエッチングを行い、NMOS LDD上部のハーフレジストパターン121bおよびPMOSのゲート電極上部のハーフレジストパターン121cは除去し、NMOS GOLD上部のフルレジストパターンをハーフレジストパターン121aとして残す。その後、ゲートメタル表面の酸化物が除去されるガスとゲートメタルを除去するガスとを用いて、NMOS LDDのLDD部分のゲートメタル残膜を除去し、ホウ素イオンを用いてNMOS LDDのLDD部分113の不純物濃度調整用イオン打込み(ドーズ量:4×1013cm−2)134を行った(図3H)。この際、NMOS LDDおよびPMOSのソース・ドレイン領域114、115へもホウ素イオンが打ち込まれるがこれらは高濃度であるため不純物濃度への影響は無視しうる。なお、TFTのチャネル長は4〜5μmとした。
レジスト除去後、層間絶縁膜116を形成し、それぞれのFETのゲート電極、ソース・ドレイン領域110a、114に対するコンタクトホールを形成し、ソース・ドレイン配線117を形成する(図3I)。本プロセスによれば、画素部に自己整合LDD構造のNMOSトランジスタを、周辺部に自己整合GOLD構造のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタを容易に作製することができる。また、NMOS LDDのゲート電極の厚さは、NMOS GOLDのゲート電極の厚さよりも薄くなるが特性上問題は生じない。
液晶パネルの場合は、さらに、この上部に液晶駆動用の画素電極を形成する。
上記製造方法を用いて表示装置を作製した結果、周辺部のGOLD構造NMOSトランジスタは大オン電流を、画素部のLDD構造NMOSトランジスタは小オフ電流を実現することができた。また、MOS GOLDおよびNMOS LDDにおけるメタル残膜の幅(LDDの幅)を揃えることができ、電界緩和のバラツキが小さく、それぞれのTFTの信頼性の均一性が向上する。
以上本実施例によれば、画素部にLDD構造のTFTを、画素周辺部にGOLD構造のTFTを有し、両TFTの信頼性の均一性に優れた液晶表示装置およびLDD構造とGOLD構造のTFTを容易に作り分けることのできる製造方法を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではなく、例えば、ドーズ量等は記載した数値に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…表示装置、101…ガラス基板、102…シリコン窒化膜、103…シリコン酸化膜、104,104a,104b,104c…多結晶シリコン膜、105…ゲート絶縁膜、106,106a,106b,106c…ゲート電極、107a,107b,107c…レジストパターン、108a,108b…ソース・ドレイン領域、109a…NMOS GOLD N層、109b…NMOS N層、109c…PMOS N層、110a…NMOS GOLD N層、110b…NMOS LDD N層、111a,111b…レジストパターン、112…PMOS P層、113…NMOS LDD N層、114…NMOS LDD N層、115…PMOS P層、116…層間絶縁膜、117…ソース・ドレイン配線、120a,120b,120c…レジストパターン、121a,121b,121c…レジストパターン、131…N層形成用イオン打込み、132…N層形成用イオン打込み、133…P層形成用イオンイ打込み、134…LDD構造NMOSのLDD部分の不純物濃度調整用イオン打込み、150…表示領域、160…駆動回路領域。

Claims (10)

  1. 画素部と周辺部とを備えた表示装置において、
    前記画素部は、第1導電タイプのLDD構造のTFTを含み、
    前記周辺部は、前記LDD構造のTFTのLDD幅と同じLDD幅を有する第1導電タイプのGOLD構造のTFTと、第1導電タイプとは逆の第2導電タイプのTFTとを、含むことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記LDD幅が同じとは、±0.5μm以内の差を含むことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置において、
    前記LDD構造のTFTのゲート電極の厚さは、前記GOLD構造のTFTのゲート電極の厚さ未満であることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3記載の表示装置において、
    前記第2導電タイプのTFTのゲート電極の厚さは、前記LDD構造のTFTのゲート電極の厚さと同じであることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1記載の表示装置において、
    前記GOLD構造のTFTのゲート電極周辺領域の厚さは、20〜50nmの範囲内にあることを特徴とする表示装置。
  6. 第1導電タイプのLDD構造の第1TFTを画素部に、第1導電タイプのGOLD構造の第2TFTおよび第1導電型とは逆の第2導電タイプの第3TFTを周辺部に有する表示装置の製造方法において、
    互いに電気的に分離された第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上にゲート絶縁膜が形成された基板を準備する第1の工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上に中央領域が厚く、周辺領域が薄いゲートメタル膜を形成する第2の工程と、
    前記ゲートメタル膜が薄い前記周辺領域を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層に不純物を導入し、前記第2半導体層に前記GOLD構造の第2TFTのLDD領域を形成する第3の工程と、
    前記第2半導体層の上のゲートメタル膜はレジストパターンで覆った状態で、前記第1および第3半導体層の上のゲートメタル膜をエッチングしてそれぞれの前記周辺領域の薄いゲートメタル膜を除去し、除去された領域下部の前記第1および第3半導体層に不純物を導入して前記第1半導体層に前記LDD構造の第1TFTのLDD領域を形成する第4の工程と、を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の表示装置の製造方法において、
    前記第3TFTのゲートメタル膜はハーフ露光で形成された中央領域が厚く周辺領域が薄いレジストパターンを用いて加工されることを特徴とする表示装置の製造方法。
  8. 請求項6記載の表示装置の製造方法において、
    前記第4の工程の前段階で、前記第1TFTの上部で薄く前記第2TFTの上部で厚いレジストパターンがハーフ露光で形成されており、その後、前記第2TFTの上部のレジストパターンは前記第2TFTを覆うように残され、前記第1TFTの上部のレジストパターンは除去されることを特徴とする表示装置の製造方法。
  9. 第1導電タイプのLDD構造の第1TFTを画素部に、第1導電タイプのGOLD構造の第2TFTおよび第1導電型とは逆の第2導電タイプの第3TFTを周辺部に有する表示装置の製造方法において、
    互いに電気的に分離された第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上にゲート絶縁膜が形成された基板を準備する第1の工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の上に中央領域が厚く、周辺領域が薄いゲートメタル膜を形成する第2の工程と、
    前記ゲートメタル膜が薄い前記周辺領域を介して前記第1半導体層、第2半導体層に不純物を導入し、前記第2半導体層に前記GOLD構造の第2TFTのLDD領域を形成する第3の工程と、
    前記第2半導体層の上のゲートメタル膜はレジストパターンで覆った状態で、前記第1半導体層の上のゲートメタル膜をエッチングして前記周辺領域の薄いゲートメタル膜を除去し、除去された領域下部の前記第1半導体層に不純物を導入して前記第1半導体層に前記LDD構造の第1TFTのLDD領域を形成する第4の工程と、を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の表示装置の製造方法において、
    前記第4の工程の前段階で、前記第1TFTの上部で薄く前記第2TFTの上部で厚いレジストパターンがハーフ露光で形成されており、その後、前記第2TFTの上部のレジストパターンは前記第2TFTを覆うように残され、前記第1TFTの上部のレジストパターンは除去されることを特徴とする表示装置の製造方法。
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