JP2014022330A - ワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルをメスハウジングに収容する際、メス端子がメスハウジングに対してケーブルの周方向に傾くことを抑制するワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】導体線120、及び導体線120の外周に絶縁被覆121を介して設けられた編組シールド122を有するケーブル12と、導体線120に固定されたメス端子30と、ケーブル12の一部を収容する収容空間を有する導電性のメスハウジング2と、編組シールド122の外周に取り付けられ、編組シールド122とメスハウジング2とを電気的に接続するフェルール13とを備え、フェルール13は、編組シールド122に接続された小径筒部130と、メスハウジング2の内面21aに接触する大径筒部131とを一体に有し、大径筒部131には、導体線120の周方向に交差する方向に沿って切り欠き15が形成され、メスハウジング2の内面21aには、切り欠き15と係合してメス端子30の回転を抑制する突起部210が形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】導体線120、及び導体線120の外周に絶縁被覆121を介して設けられた編組シールド122を有するケーブル12と、導体線120に固定されたメス端子30と、ケーブル12の一部を収容する収容空間を有する導電性のメスハウジング2と、編組シールド122の外周に取り付けられ、編組シールド122とメスハウジング2とを電気的に接続するフェルール13とを備え、フェルール13は、編組シールド122に接続された小径筒部130と、メスハウジング2の内面21aに接触する大径筒部131とを一体に有し、大径筒部131には、導体線120の周方向に交差する方向に沿って切り欠き15が形成され、メスハウジング2の内面21aには、切り欠き15と係合してメス端子30の回転を抑制する突起部210が形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば、ハイブリッド車、電気自動車等に用いられ、特に、大容量の電力を伝達する際に使用するワイヤハーネスに関する。
従来、例えば自動車等が備える電力変換装置等の機器とケーブルとの接続には、機器に取り付けられるオスコネクタ及びケーブルに取り付けられるメスコネクタからなるコネクタ装置が用いられている。そして、ケーブルには編組シールドが設けられており、この編組シールドとメスコネクタのハウジングとの間の導通をとるために、編組シールドの外周にフェルールが加締められたメスコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のメスコネクタにおいて、フェルールは、ケーブルを加締めると共に編組シールドと導通するケーブル加締め部と、このケーブル加締め部のケーブルの軸方向における両側に配置された2つのバネ部とを有している。このバネ部は、メスハウジングの円筒内面に向けて弾性を有した円筒状の板バネであり、ケーブルの軸方向に沿って切欠きが形成されて3つ以上に分かれている。分割された各板バネには突起部が形成されており、この突起部を介して、バネ部は常にメスハウジングの円筒内面に接触している。ケーブルは、2箇所に設けられたバネ部でメスハウジングと接して支持されるため、コネクタに振動が加えられた際、ケーブルの揺動がメス端子に伝わることを抑制し、端子表面の磨耗が低減されている。
しかし、特許文献1に記載のコネクタにおいて、フェルールがメスハウジングに対してケーブルの軸周り方向に回転するおそれがあった。これにより、フェルールが取り付けられているケーブル及びケーブルに接続されたメス端子も、メスハウジングに対してケーブルの周方向に傾く場合があった。オスハウジングとメスハウジングとを嵌合する際、つまり、オス端子とメス端子とを嵌合する際、メス端子がオス端子に対してケーブルの周方向に傾いていると、オス端子とメス端子との良好な接触が得られず、また傾きが大きい場合には、オス端子とメス端子との嵌合が困難になるおそれもあった。
そこで、本発明の目的は、端子がハウジングに対してケーブルの周方向に傾くことを抑制するワイヤハーネスを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、中心導体、及び前記中心導体の外周に設けられたシールド導体を有するケーブルと、前記ケーブルの前記中心導体に固定された端子と、前記ケーブルの一部を収容する収容空間を有する導電性のハウジングと、前記シールド導体の外周に取り付けられ、前記シールド導体と前記ハウジングとを電気的に接続する第1筒状部材とを備え、前記第1筒状部材は、前記シールド導体に接続された第1小径筒部と、前記ハウジングの内面に接触する第1大径筒部とを一体に有し、前記第1大径筒部には、前記中心導体の周方向に交差する方向に沿って切り欠きが形成され、前記ハウジングの前記内面には、前記切り欠きと係合して前記端子の回転を規制する突起部が形成されているワイヤハーネスを提供する。
また、前記第1筒状部材の前記第1大径筒部には、複数の前記切り欠きが形成され、前記ハウジングの前記内面に弾性的に接触する複数のバネ部が前記複数の切り欠きの間に形成されているとよい。
また、前記バネ部には、前記ハウジングの前記内面に向かって突出する凸部が形成されているとよい。
また、前記第1筒状部材の前記切り欠きと前記ハウジングの前記突起部とは、前記ケーブルの周方向における所定の1箇所でのみ係合するとよい。
また、前記ケーブルの外周には、前記ケーブルに沿って前記第1筒状部材と並列する第2筒状部材が設けられ、前記第2筒状部材は、前記ケーブルを加締める第2小径筒部と、前記ハウジングの前記内面に接触する第2大径筒部とを一体に有しているとよい。
また、前記第2筒状部材の前記第2大径筒部には、前記第2小径筒部を根元として前記ケーブルに沿って複数の切り欠きが形成されると共に、前記ハウジングの前記内面に弾性的に接触する複数のバネ部が前記複数の切り欠きの間に形成され、前記第2大径筒部の前記バネ部には、前記ハウジングの前記内面に向かって突出する凸部が形成されているとよい。
また、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とは、同材質かつ同形状で成形されているとよい。
また、前記第2筒状部材は、前記端子と前記第1筒状部材との間に配置され、前記第2筒状部材の前記小径筒部は、前記ケーブルの前記絶縁層を加締め、前記第1筒状部材の前記切り欠きの前記ケーブルの周方向における位置と前記第2筒状部材の前記切り欠きの前記ケーブルの周方向における位置とが一致しているとよい。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、端子がハウジングに対してケーブルの周方向に傾くことを抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るメスコネクタ1の構成例を示す、斜視図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るメスコネクタ1の構成例を示す、斜視図である。
このメスコネクタ1は、複数(本実施の形態では3本)のケーブル12の一部を収容する収容空間を有する導電性のメスハウジング2を備えている。メスハウジング2は、例えばアルミニウム合金等の金属をダイカスト成形して形成されている。
メスハウジング2には、D矢視方向から見た形状において、四隅が丸みを帯びた長方形状の筒部20が形成されている。筒部20には、メス端子部3が収容されている。メス端子部3は、複数のメス端子30(本実施の形態では3つ)と、複数のメス端子30を収容するインナハウジング31とから構成されている。複数のメス端子30は、メスハウジング2の筒部20内に、その長方形状における長辺方向に沿って配置されている。また、メスハウジング2は、複数のメス端子30が先端部に接続された複数のケーブル12の一部が収容される円筒部21を筒部20と一体に有している。
メスハウジング2には、メスハウジング2に対して回動可能に支持され、オスコネクタのオスハウジング8との嵌合を促進し、嵌合の後は嵌合状態を保持するレバー4と、レバー4を固定するロック部5とが設けられている。
また、筒部20の長方形状における短辺方向には、後述するオスハウジング8に設けられたリブ82及びガイド部材10を滑らせながら挿入させるスライド直線孔23と、外方に突出してレバー4を支持するレバー軸24とが形成されている。筒部20の長辺方向における開口端部22には、メスハウジング2とオスハウジング8との間のガタツキを抑制するためのスペーサ6が取り付けられている。
図2は、オスコネクタ9を示し、(a)はオスコネクタ9のオスハウジング8の斜視図、(b)はオスコネクタ9のオス端子部7の斜視図である。
オスコネクタ9は、メスコネクタ1のメスハウジング2と嵌合する図2(a)に示す導電性のオスハウジング8を備えている。オスハウジング8には、E矢視方向から見た形状において、四隅が丸みを帯びた長方形状の筒部80が形成されている。また、オスハウジング8は、筒部80と、オスハウジング8と被取付部材との間をシールするシール部材11を保持するシール保持部81とを一体に有している。
図2(b)に示すように、筒部80には、複数(本実施の形態では3つ)のオス端子70、及び複数のオス端子70を収容して保持するインナハウジング71から構成されるオス端子部7が収容されている。オスハウジング8とメスハウジング2とを嵌合させると、複数のオス端子70が複数のメス端子30と電気的に接続される。インナハウジング71には複数(本実施の形態では6つ)の爪部71aが形成されている。爪部71aは、オスハウジング8のシール保持部81の内側の長辺方向に形成された複数(本実施の形態では6つ)の係止部84にそれぞれ係止される。
筒部80の短辺方向には、メスコネクタ1のメスハウジング2との嵌合方向に沿って延びるリブ82と、リブ82から外方に突出したカムピン83とが設けられている。また、リブ82の外周には、樹脂(例えば、高耐熱ナイロンPA6T等)からなるガイド部材10が設けられている。
メスハウジング2とオスハウジング8との着脱操作は、レバー4を、レバー軸24を中心にして図1中の矢印A方向に倒すことにより実施される。
より詳細には、オスハウジング8をメスハウジング2に装着する際に、リブ82及びガイド部材10をスライド直線孔23に滑らせながら挿入し、レバー4を矢印A方向に倒す。その際、レバー4の持ち手の両側面に設けられたスライド湾曲孔40が図1中の矢印B方向へ動き、カムピン83がスライド湾曲孔40に係止される。オスハウジング8をメスハウジング2から離脱させる際には、レバー4を矢印Aと反対方向に倒し、スライド直線孔23からリブ82及びガイド部材10を滑らせながら抜き取る。
図3は、ケーブル12の構成例を示す、斜視図である。
ケーブル12は、先端部にメス端子30が接続された中心導体としての導体線120と、導体線120の外周に設けられた絶縁層としての絶縁被覆121と、絶縁被覆121の外周に設けられた後述するシールド導体としての編組シールド122と、編組シールド122の外周に設けられたシース123とからなる。
メス端子30は、オス端子70と嵌合する直方体形状の本体部300と、導体線120を加締める加締め部301とを一体に有している。
ケーブル12の編組シールド122の外周には、編組シールド122とメスハウジング2とを電気的に接続する導電性の第1筒状部材としてのフェルール13が取り付けられている。フェルール13は、編組シールド122を加締めるケーブル12の軸方向から見た形状が多角形(本実施の形態では正六角形)の小径筒部130と、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに接触する大径筒部131とを一体に有している。大径筒部131は、小径筒部130よりも大径に形成されている。
小径筒部130と編組シールド122との間には、導電性を有する環状のリング14aが介在している。小径筒部130からメス端子30の加締め部301までの距離は、例えば10mm〜20mm程度である。
大径筒部131には、小径筒部130側を根元として導体線120の周方向に交差する方向に沿って延びる複数(本実施の形態では4つ)の切り欠き15が形成されている。より具体的には、複数の切り欠き15は、導体線120の軸方向に沿って延びるように形成されている。また、大径筒部131には、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに弾性的に接触する板状の複数(本実施の形態では4つ)のバネ部16が切り欠き15の間に形成されている。つまり、4つのバネ部16は、メス端子30と反対側で小径筒部130と連結している。それぞれのバネ部16には、円筒部21の内面21aに向かって突出する凸部17が形成されている。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る、オスハウジング8及びメスハウジング2の嵌合時における断面図である。なお、レバー4、ロック部5、及びスペーサ6は省略している。
メス端子30の本体部300には、メスハウジング2の上面側に弾性を有する金属製のバネ部材32が取り付けられている。バネ部材32は、本体部300の底面内側に、ケーブル12の軸方向に沿って延びるように形成された凸部300aに向かってたわんでいる。オスハウジング8がメスハウジング2に嵌合すると、オス端子70は、バネ部材32と凸部300aとの間に挿入され、バネ部材32によって凸部300aに押し付けられる。
また、オスハウジング8とメスハウジング2を嵌合すると、メスハウジング2の円筒部21におけるメス端子部3側の先端部に設けられた環状の第1のシール部材18の外周面18aと、オスハウジング8の筒部80の内面80aとが接触する。つまり、第1のシール部材18によって、オスハウジング8とメスハウジング2との間がシールされ、水等の浸入を防いでいる。
メスハウジング2の円筒部21の内面21aには、フェルール13の切り欠き15と係合する複数(本実施の形態では4つ)の突起部210が形成されている。円筒部21のメス端子部3と反対側の先端部には、環状の第2のシール部材19が設けられている。第2のシール部材19の外周面19aは円筒部21の内面21aと接し、第2のシール部材19の内周面19bはケーブル12のシース123の外周面123aと接している。つまり、第2のシール部材19によって、メスハウジング2とケーブル12との間がシールされ、水等の浸入を防いでいる。
ケーブル12の編組シールド122は、フェルール13の小径筒部130の内部にて、リング14aをその内周側及び外周側から挟むようにメス端子30の反対側に向かって折り返され、その外側から小径筒部130によって加締められている。
図5は、図1のC−C断面図である。図5では、4つのバネ部16を第1乃至第4のバネ部16a〜16dとし、4つの突起部210を第1乃至第4の突起部210a〜210dとして示している。
フェルール13の第1乃至第4のバネ部16a〜16dのうち、第2のバネ部16b及び第3のバネ部16cは周方向の長さが同じ大きさに形成され、第1のバネ部16aは第2のバネ部16b及び第3のバネ部16cよりも周方向の長さが小さく形成され、第4のバネ部16dは第2のバネ部16b及び第3のバネ部16cよりも周方向の長さが大きく形成されている。
4つの切り欠き15に係合する4つの第1乃至第4の突起部210a〜210dのうち、第1のバネ部16aと第2のバネ部16bとの間に係合する第2の突起部210bと、第3のバネ部16cと第4のバネ部16dとの間に係合する第4の突起部210dとは、フェルール13の中心軸に対して対称な位置に形成されている。一方、第1のバネ部16aと第4のバネ部16dとの間に係合する第1の突起部210aと、第2のバネ部16bと第3のバネ部16cとの間に係合する第3の突起部210cとは、フェルール13の中心軸に対して対称な位置には形成されていない。つまり、第1の突起部210aは、第3の突起部210cのフェルール13の中心軸に対して対称な位置から、例えば5°〜10°程度、時計回りの方向にずれて配置されている。従って、突起部210を切り欠き15に係止する際、ケーブル12の周方向における所定の1箇所でのみ係合する。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)ケーブル12の編組シールド122がフェルール13の小径筒部130で加締められているため、フェルール13に対してケーブル12を軸方向に固定することが可能である。さらに、大径筒部131の切り欠き15がメスハウジング2の円筒部21の内面21aに形成された突起部210に係合することにより、メス端子30のメスハウジング2に対するケーブル12の周方向の回転を規制することができる。これにより、オス端子70とメス端子30とを嵌合する際、オス端子70とメス端子30とを円滑に嵌合することができると共に、オス端子70が凸部300aとバネ部材32との間にてメス端子30と良好に接触する。
(2)フェルール13の大径筒部131には、4つのバネ部16a〜16dが切り欠き15の間に形成されている。バネ部16a〜16dそれぞれがメスハウジング2の円筒部21の内面21aに弾性的に接触するため、ケーブル12の編組シールド122とメスハウジング2との間の通電が良好になる。
(3)バネ部16a〜16dには、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに向かって突出する凸部17が形成されているため、バネ部16a〜16dと内面21aとが接触し易くなり、ケーブル12の編組シールド122とメスハウジング2との間の通電がさらに良好になる。
(4)メスハウジング2の円筒部21の内面21aに形成された4つの突起部210a〜210dがケーブル12の周方向において対称的に配置されていないため、ケーブル12はメスハウジング2に対して所定の1箇所でのみ係合する。これにより、ケーブル12をメスハウジング2に取り付ける際、取り付ける方向の間違えを防止することができる。なお、それぞれ異なる大きさに形成された突起部210a〜210dをケーブル12の周方向において対称的に配置した場合でも、同様の効果を得ることが可能である。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るケーブル12の構成例を示す、斜視図である。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るケーブル12の構成例を示す、斜視図である。
本実施の形態に係るワイヤハーネスは、ケーブル12の外周に第2筒状部材としてのフェルール50が取り付けられている。それ以外の構成は第1の実施の形態に係るワイヤハーネスと共通であるので、同一の機能を有する部材については共通する符号を付し、その重複した説明を省略する。
ケーブル12の外周には、ケーブル12の軸方向に沿ってフェルール13と並列するフェルール50が設けられている。フェルール50は、メス端子30とフェルール13との間に配置されている。フェルール50は、フェルール13と同材質かつ同形状で成形されており、絶縁被覆121を加締めるケーブル12の軸方向から見た形状が多角形(本実施の形態では正六角形)の小径筒部500と、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに接触する大径筒部501とを一体に有している。小径筒部500と絶縁被覆121との間には、環状のリング14bが介在している。小径筒部500からメス端子30の加締め部301までの距離は、例えば10mm〜20mm程度である。本実施の形態では、フェルール13とフェルール50との間に隙間はなく、フェルール13の大径筒部131がフェルール50の小径筒部500を覆っている。
大径筒部501には、小径筒部500側を根元として導体線120の周方向に交差する方向に沿って延びる複数(本実施の形態では4つ)の切り欠き51が形成されている。より具体的には、複数の切り欠き51は、導体線120の軸方向に沿って延びるように形成されている。また、大径筒部501には、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに弾性的に接触する板状の複数(本実施の形態では4つ)のバネ部52が切り欠き51の間に形成されている。フェルール13と同様に、4つのバネ部52は、メス端子30と反対側で小径筒部500と連結している。それぞれのバネ部52には、円筒部21の内面21aに向かって突出する凸部53が形成されている。フェルール13の切り欠き15とフェルール50の切り欠き51との位置関係、及びフェルール13のバネ部16とフェルール50のバネ部52との位置関係は、ケーブル12の周方向において一致している。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る、オスハウジング8及びメスハウジング2の嵌合時における断面図である。なお、レバー4、ロック部5、及びスペーサ6は図示を省略している。
ケーブル12がメスハウジング2に挿入された状態において、フェルール50はメス端子30側に配置され、第2のシール部材19はフェルール13を介してフェルール50と反対側に配置される。編組シールド122は、フェルール13の小径筒部130で折り返されるため、フェルール50の小径筒部500では絶縁被覆121が剥き出しとなっている。
フェルール50の小径筒部500は、この絶縁被覆121を加締めている。切り欠き15のケーブル12の周方向における位置と切り欠き51のケーブル12の周方向における位置とが一致しているため、突起部210はフェルール13の切り欠き15とのみ係合している。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態について述べた(1)〜(4)の作用及び効果と同様の作用及び効果に加え、以下の作用及び効果がある。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態について述べた(1)〜(4)の作用及び効果と同様の作用及び効果に加え、以下の作用及び効果がある。
(5)ケーブル12の外周にフェルール50を設けることにより、フェルール13及びフェルール50の両方でケーブル12を支持することができる。これにより、メスハウジング2内でのケーブル12の保持力が向上する。
(6)フェルール50の大径筒部501に形成されたバネ部52がメスハウジング2の円筒部21の内面21aに弾性的に接触するため、円筒部21の内部において、メス端子30、フェルール13、及びケーブル12の動きが規制される。つまり、メスハウジング2とメス端子30との間のガタツキを抑制することが可能である。
(7)フェルール13とフェルール50とは同材質かつ同形状で成形されているため、フェルール50を別工程で製造する必要がない。これにより、作業効率が上がり、コスト削減につながる。
(8)フェルール50の小径筒部500はケーブル12の絶縁被覆121を加締めているため、フェルール50が導体線120に対して周方向に回転しにくい。さらに、切り欠き15のケーブル12の周方向における位置と切り欠き51のケーブル12の周方向における位置とが一致しているため、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに形成された突起部210が切り欠き15と係合し易い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
例えば、実施の形態において、メスコネクタ1はレバー4を有していなくてもよい。
また、切り欠き15と切り欠き51とは、同数形成されていればそれらの数に制限はない。同様に、メスハウジング2に形成された突起部210も、切り欠き15と同数であれば数に制限はない。
また、メスハウジング2の円筒部21の内面21aに形成された突起部210は、凸部ではなく凹部でもよい。その場合、切り欠き15及び切り欠き51は切り欠きではなく突起となる。
また、第1筒状部材の小径筒部130及びフェルール50の小径筒部500は、多角形でなくてもよい。
また、フェルール50は、メス端子30とフェルール13との間に配置されていなくてもよい。
また、フェルール50の小径筒部500は、絶縁被覆121を加締めていなくてもよい。例えば、シース123を加締めていてもよい。
また、突起部210のケーブル12の周方向における位置は、切り欠き15と突起部210とが所定の1箇所でのみ係合すればどのような位置に形成されていてもよい。
また、フェルール13及びフェルール50は、メスコネクタ1ではなくオスコネクタ9に設けられていてもよい。
1…メスコネクタ、2…メスハウジング、3…メス端子部、4…レバー、5…ロック部、6…スペーサ、7…オス端子部、8…オスハウジング、9…オスコネクタ、10…ガイド部材、11…シール部材、12…ケーブル、13…フェルール(第1筒状部材)、14a,14b…リング、15…切り欠き、16,16a,16b,16c,16d…バネ部、17…凸部、18…第1のシール部材、18a…外周面、19…第2のシール部材、19a…外周面、19b…内周面、20…筒部、21…円筒部、21a…内面、22…開口端部、23…スライド直線孔、24…レバー軸、30…メス端子、31…インナハウジング、32…バネ部材、40…スライド湾曲孔、50…フェルール(第2筒状部材)、51…切り欠き、52…バネ部、53…凸部、70…オス端子、71…インナハウジング、71a…爪部、80…筒部、80a…内面、81…シール保持部、82…リブ、83…カムピン、84…係止部、120…導体線(中心導体)、121…絶縁被覆(絶縁層)、122…編組シールド(シールド導体)、123…シース、123a…外周面、130…小径筒部、131…大径筒部、210,210a,210b,210c,210d…突起部、300…本体部、300a…凸部、301…加締め部、500…小径筒部、501…大径筒部
Claims (8)
- 中心導体、及び前記中心導体の外周に設けられたシールド導体を有するケーブルと、
前記ケーブルの前記中心導体に固定された端子と、
前記ケーブルの一部を収容する収容空間を有する導電性のハウジングと、
前記シールド導体の外周に取り付けられ、前記シールド導体と前記ハウジングとを電気的に接続する第1筒状部材とを備え、
前記第1筒状部材は、前記シールド導体に接続された第1小径筒部と、前記ハウジングの内面に接触する第1大径筒部とを一体に有し、
前記第1大径筒部には、前記中心導体の周方向に交差する方向に沿って切り欠きが形成され、
前記ハウジングの前記内面には、前記切り欠きと係合して前記端子の回転を規制する突起部が形成されている、
ワイヤハーネス。 - 前記第1筒状部材の前記第1大径筒部には、複数の前記切り欠きが形成され、前記ハウジングの前記内面に弾性的に接触する複数のバネ部が前記複数の切り欠きの間に形成された、
請求項1に記載のワイヤハーネス。 - 前記バネ部には、前記ハウジングの前記内面に向かって突出する凸部が形成された、
請求項2に記載のワイヤハーネス。 - 前記第1筒状部材の前記切り欠きと前記ハウジングの前記突起部とは、前記ケーブルの周方向における所定の1箇所でのみ係合する、
請求項3に記載のワイヤハーネス。 - 前記ケーブルの外周には、前記ケーブルに沿って前記第1筒状部材と並列する第2筒状部材が設けられ、
前記第2筒状部材は、前記ケーブルを加締める第2小径筒部と、前記ハウジングの前記内面に接触する第2大径筒部とを一体に有している、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のワイヤハーネス。 - 前記第2筒状部材の前記第2大径筒部には、前記第2小径筒部を根元として前記ケーブルに沿って複数の切り欠きが形成されると共に、前記ハウジングの前記内面に弾性的に接触する複数のバネ部が前記複数の切り欠きの間に形成され、
前記第2大径筒部の前記バネ部には、前記ハウジングの前記内面に向かって突出する凸部が形成された、
請求項5に記載のワイヤハーネス。 - 前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とは、同材質かつ同形状で成形された、
請求項5又は6に記載のワイヤハーネス。 - 前記第2筒状部材は、前記端子と前記第1筒状部材との間に配置され、
前記第2筒状部材の前記小径筒部は、前記ケーブルの前記絶縁層を加締め、
前記第1筒状部材の前記切り欠きの前記ケーブルの周方向における位置と前記第2筒状部材の前記切り欠きの前記ケーブルの周方向における位置とが一致している、
請求項5乃至7の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
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JP2012163033A JP2014022330A (ja) | 2012-07-23 | 2012-07-23 | ワイヤハーネス |
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Cited By (1)
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-
2012
- 2012-07-23 JP JP2012163033A patent/JP2014022330A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016147376A1 (ja) * | 2015-03-19 | 2016-09-22 | 日立金属株式会社 | ワイヤハーネス |
JPWO2016147376A1 (ja) * | 2015-03-19 | 2017-12-28 | 日立金属株式会社 | ワイヤハーネス |
US10333247B2 (en) | 2015-03-19 | 2019-06-25 | Hitachi Metals, Ltd. | Wire harness |
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