JP2014022253A - 高周波加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の被加熱物を収容する収容部と、収容部内を被加熱物を個々に収容する複数の収容空間に分割し、高周波を遮蔽する少なくとも1枚の分割部材と、各収容空間内の被加熱物の加熱されるべき物質が載置された加熱部の各位置に対向するように配置される複数の高周波照射部と、各収容空間内の被加熱物の加熱が抑制されるべき物質が載置された加熱抑制部の位置に対向するように配置され、各加熱抑制部への高周波を遮蔽する複数の遮蔽部材とを備え、各被加熱物の加熱部の加熱されるべき物質を選択的に高周波によって加熱。
【選択図】図2
Description
従って、この加熱調理済食品の製造方法において、惣菜は、加熱調理(ステップS11)により殺菌されている。しかし、その後の冷却工程(ステップS12)、盛付け工程(ステップS13)、および、盛付け工程から包装工程(ステップS14)に至るまでの間は、いずれも大気に曝されているため、所定のレベルの衛生管理がなされていても、惣菜の表面が大気中の浮遊菌によって汚染される可能性がある。また、盛付工程は人手で行われており、人や手袋等によって汚染される可能性がある。従来の加熱調理済惣菜の品質保持期間が短いのは、これらの原因によるものと言える。
製造工程において、複数の容器に個々に盛り付けられた食品を一度に加熱することができる高周波加熱装置として、例えば、特許文献1に記載されるような装置がある。この高周波加熱装置の加熱室は、高周波を遮断する部材により複数の空間に分割されているので、各空間に各容器を個別に収納することができるので、複数の容器内の食品を個々に加熱することができる。このため、特許文献1に開示の高周波加熱装置では、各容器内の食品は、他の容器内の食品の影響を受けずに加熱されるため、複数の容器内の食品を同時に加熱しても、それぞれ均一に加熱することができるとしている。
また、前記遮蔽部材は、前記収容空間内の前記加熱抑制部の下面側を覆うように配置され、前記下部照射部から照射され、前記加熱抑制部に向かう高周波を遮断する下面遮蔽部材を有することが好ましい。
また、前記下部照射部は、前記加熱部の下面側から前記加熱部に選択的に高周波を照射する大きさを持ち、前記下面遮蔽部材は、前記加熱部の下面に相当する部分以外の前記収容空間の下面部分を全て覆うものであることが好ましい。
また、前記遮蔽部材は、更に、前記収容空間内の前記加熱抑制部の上面側を覆うように配置され、前記上部照射部から照射され、前記加熱抑制部に向かう高周波を遮断する上面遮蔽部材を有することが好ましい。
また、前記複数の高周波照射部は、所定の方向に1列に配置され、前記複数の被加熱物は、それぞれの前記加熱されるべき物質が各高周波照射部に対応する位置に来るように、前記所定の方向に1列に配置されることが好ましい。
また、前記複数の高周波照射部は、前記所定の方向及び該所定の方向に直交する方向にマトリックス状に配置され、前記複数の被加熱物は、それぞれの前記加熱されるべき物質が各高周波照射部に対応する位置に来るように、前記所定の方向及び該所定の方向に直交する方向にマトリックス状に配置されることが好ましい。
また、更に、前記複数の被加熱物をそれぞれ収納した複数の前記容器を搬送する搬送手段とを有し、前記複数の容器の各々は、前記搬送手段によってそれぞれの収納空間内の前記高周波照射部に対向する位置に搬送され、前記複数の容器内の各加熱部の前記加熱されるべき物質は、前記高周波照射部から選択的に照射される高周波によって選択的に加熱されることが好ましい。
また、前記少なくとも1枚の分割部材は、前記搬送手段による前記複数の容器の搬送方向に平行に配置されることが好ましい。
また、前記被加熱物は、前記容器内に盛り付けられた食材であり、前記加熱されるべき物質は、主菜であり、前記加熱が抑制されるべき物質は、副菜であり、前記主菜と前記副菜は、前記容器内の別々の領域に盛り付けられ、前記加熱部は、前記容器内の前記主菜が盛り付けられた部分であり、前記加熱抑制部は、前記容器内の前記副菜が盛り付けられた部分であることが好ましい。
又は、前記少なくとも1枚の分割部材は、2つの分割部材からなり、前記複数の収容空間は、前記2つの分割部材によって前記収容部内が分割された3つの収容空間からなり、前記複数の被加熱物は、前記3つの収容空間にそれぞれ3つ収容される9つの被加熱物からなり、前記複数の高周波照射部は、前記3つの収容空間内にそれぞれ3つずつ収容された前記9つの被加熱物の前記加熱されるべき物質が載置された前記加熱部の各位置に対向して配置された9つの高周波照射部からなることが好ましい。
図1は、本発明の一実施の形態に係る高周波加熱装置の概略構成の一例を示す平面図である。図2は、図1に示す高周波加熱装置の模式的断面図である。図3は、図1に示す高周波加熱装置において用いられる容器の概略構成の一例を示す平面図である。
ベルトコンベア14は、複数の容器12を載置するエンドレスベルト14aと、エンドレスベルト14aを張架する2本のローラ14bとを備え、2本のローラ14bは、図示しないフレーム等の基台の両側に回転可能に設けられ、そのうちの1本のローラ14bは、図示しない回転駆動源(電動モータ及び減速機等)に接続される。
図2に示すように、第1レーン20aは、容器収納部16を構成する基体18の図中左側の側面の内壁面18aと分割部材22aとの間の空間として規定される収納空間であり、第2レーン20bは、、分割部材22aと22bとの間の空間として規定される収納空間であり、第3レーン20cは、分割部材22bと容器収納部16を構成する基体18の図中右側の側面の内壁面18bとの間の空間として規定される収納空間である。
このように、容器収納部16を、高周波を遮断する分割部材22a及び22bによって、容器12を個々に収容する収容空間(レーン)20a,20b及び20cに分割することにより、隣接するレーンにおいて後述するマグネトロン24から照射される高周波の影響を防止することができる。例えば、分割部材22a及び22bによって、高周波の照射を防止すべき第2レーン20bの容器12の加熱抑制部13bの副菜11bに、隣接する第1及び第3レーン20a及び20cに配置される容器12の加熱部13aの主菜11aを加熱するためのマグネトロン24(24a,24d,24c,24f)から高周波が照射されることを防止することができ、その結果、第2レーン20bの容器12の加熱抑制部13bの副菜11bの加熱を防止し、抑制することができる。
また、各収納空間20(各レーン20a,20b,20c)に収容する容器12の数も、特に限定されず、1個や2個であっても良いし、4個以上であっても良い。なお、各収納空間20(各レーン20a,20b,20c)に収容する容器12の数が3個以上である場合には、搬送方向に前後において隣接する容器12は、一定の距離をおいて配置されているのが好ましい。
図2に示すように、1対(組)の上部マグネトロン24aと下部マグネトロン24dとは、1対の上部マグネトロン24bと下部マグネトロン24eとは、1対の上部マグネトロン24cと下部マグネトロン24fとは、それぞれ容器12の加熱部13aに向けて上下両側から高周波を照射し、加熱部13aに載置された加熱するべき主菜11aを所定の短時間で所定温度まで加熱する。
本発明に用いられるマグネトロン24としては、高周波を照射することができ、容器12の加熱部13aに載置された被加熱物の加熱されるべき物質、例えば主菜11a等の惣菜11を所定の時間加熱して所要の温度まで加熱できれば、特に制限的ではなく、どのようなものであっても良い。なお、マグネトロン24は、高周波の照射に指向性があるものが好ましい。また、マグネトロン24は、例えば、8.5kW程度のもを用いることができる。また、上部マグネトロン24(24a,24b,24c)は、その高周波射出面が容器12の底面から70mmの高さに配置されることが好ましい。このような高さに配置することにより、容器12内の主菜11aの温度を効率的に加熱し、昇温させることができる。
なお、図示例では、マグネトロン24は、3つのレーン20a,20b,20cの各レーンに上下1組で3組設けられているが、各レーン1組以上設けられていれば、何組設けられていても良く、また、2つのレーン以上であれば、何レーンに設けられていても良く、加熱する容器12の数に応じて設ければ良い。
また、図示例では、マグネトロン24は、上下に対を成すように設けられているが、本発明は、これに限定されず、惣菜11の主菜11aのような被加熱物の加熱すべき物質所定の時間で所定温度まで加熱することができれば、上下の一方のみに設けても良い。
下面遮蔽部材26は、図示例では、3つのレーン20a,20b及び20cの各クレーンに配置される3個の容器12の加熱部13aが、それぞれ上部照射部及び下部照射部の各9対のマグネトロン24の位置に挟まれる(対向する)位置に配置された時に、各クレーン20a,20b及び20cのそれぞれ3個の容器12の加熱抑制部13bを覆うようにベルトコンベア14の搬送方向に平行に延在して配置される下面遮蔽部材26a,26b,26cからなる。
したがって、図2に示すように、下面遮蔽部材26aは、第1レーン20aに設けられ、基体18の側面の内壁面18a近傍から第1レーン20aの下部マグネトロン24dの図中左側(内壁面18a側)の端部までを覆い、下面遮蔽部材26bは、第1レーン20aに一部と第2レーン20bに設けられ、第1レーン20aの下部マグネトロン24dの図中右側(基体18の内壁面18b側)の端部から第2レーン20bの下部マグネトロン24eの図中左側(内壁面18a側)の端部までを覆い、下面遮蔽部材26cは、第2レーン20bに一部と第3レーン20cに設けられ、第2レーン20bの下部マグネトロン24eの図中右側(内壁面18b側)の端部から第3レーン20cの下部マグネトロン24fの図中左側(内壁面18a側)の端部までを覆う。
下面遮蔽部材26a,26b,26c及び26dは、容器収納部16の底面を構成する基体18の下側の内壁面18dに対して両側に脚部を持ち、ベルトコンベア14の搬送方向に平行に延在する台状の部材であるのが好ましい。
なお、下面遮蔽部材26の数や長さは、容器収納部16の収納空間(レーン)20の数や、マグネトロン24の数や配置(間隔)等に応じて適宜設定すればよい。
上面遮蔽部材28は、図示例では、3つのレーン20a,20b及び20cの各クレーンに配置される3個の容器12の加熱部13aが、それぞれ上部照射部及び下部照射部の各9対のマグネトロン24の位置に挟まれる(対向する)位置に配置された時に、各クレーン20a,20b及び20cのそれぞれ3個の容器12の加熱抑制部13bを覆うようにベルトコンベア14の搬送方向に平行に延在して配置される上面遮蔽部材28a,28b,28cからなる。
したがって、図2に示すように、上面遮蔽部材28aは、第1レーン20a内に設けられ、基体18の側面の内壁面18aに取り付けられ、内壁面18aから容器12の加熱抑制部13bの上側全面を覆うように内壁面18aに垂直に延在し、上面遮蔽部材28bは、第2レーン20b内に設けられ、分割部材22aに取り付けられ、分割部材22aから容器12の加熱抑制部13bの上側全面を覆うように分割部材22aに垂直に延在し、上面遮蔽部材28cは、第3レーン20c内に設けられ、分割部材22bに取り付けられ、分割部材22bから容器12の加熱抑制部13bの上側全面を覆うように分割部材22bに垂直に延在する。
また、上面遮蔽部材28a,28b及び26cは、容器収納部16の上面を構成する基体18の上側の内壁面18cに対して平行に、即ち、ベルトコンベア14の搬送方向に平行に延在する板状の部材である。
なお、上面遮蔽部材28の数や長さは、容器収納部16の収納空間20の数や、マグネトロン24の数や配置(間隔)等に応じて適宜設定すればよい。
また、容器12の上側全面と基体18の上側の内壁面18cとが密接している場合、内壁面18cがマグネトロン24から容器12の加熱抑制部13bに照射される高周波を遮断するため、上面遮蔽部材28を設けない構成としてもよい。
上述した例は、、同一の容器12内に別々に盛り付けられた主菜11aと副菜11bとからなる複数の惣菜11を同時に高周波加熱する際に、副菜11bの加熱・昇温を抑制して、主菜11aのみを選択的に加熱して昇温するものであるが、本発明はこれに限定されず、容器内の互いに異なる別々の領域にそれぞれ別々に載置された加熱されるべき物質及び加熱が抑制されるべき物質を含む複数の被加熱物を、加熱が抑制されるべき物質の加熱・昇温を抑制し、加熱されるべき物質を選択的に加熱・昇温するように、高周波によって加熱するものであれば、如何なる物質であっても良い。被加熱物は、容器内に載置されるものであっても、加熱されるべき物質及び加熱が抑制されるべき物質が一体化されているものであっても良い。
以下の実施例1、2及び比較例1として、それぞれ図2、図4及び図6に示す高周波加熱装置40、10及び50を用い、各装置の容器収納部16の各レーン20a,20b,20cに、加熱部(主菜ポケット)13a及び加熱抑制部(副菜ポケット)13bにそれぞれ水を充填した容器12を載置し、上下1組のマグネトロン24から高周波を照射して、容器12内の水を加熱して、容器12の加熱部13a及び加熱抑制部13b水の昇温を測定した。
容器12は、仕切りによって2つのポケット、即ち、主菜側のポケット(加熱部)13a及び副菜側のポケット(熱抑制部)13bに分けられたものを使用し、主菜側のポケット13aには、水130gを充填し、副菜側のポケット13bには水90gを充填した。加熱前の水温(初期温度)は、両ポケット13a及び13bとも25℃とした。
図2に示すように、分割部材22(22a,22b)、下部遮蔽部材26(26a,26b,26c,26d)及び上面遮蔽部材28(28a,28b,28c)を設けた構成の高周波加熱装置10を用いて、容器12内の水の加熱を行った。
(実施例2)
図4に示すように、分割部材22(22a,22b)及び下部遮蔽部材26(26a,26b,26c,26d)を設け、上面遮蔽部材28(28a,28b,28c)を設けない構成の高周波加熱装置40を用いて、容器12内の水の加熱を行った。
図6に示すように、分割部材22(22a,22b)のみを設け、下部遮蔽部材26(26a,26b,26c,26d)及び上面遮蔽部材28(28a,28b,28c)を設けない構成の高周波加熱装置50を用いて、容器12内の水の加熱を行った。
なお、図6に示す高周波加熱装置50は、下部遮蔽部材26(26a,26b,26c,26d)及び上面遮蔽部材28(28a,28b,28c)が設けられていない以外は、図2に示す高周波加熱装置10と同じ構成を有するものである。
特に、実施例1の高周波加熱装置10を用いた場合には、実施例2の高周波加熱装置40を用いた場合に比べて、第1、第2及び第3レーン20a,20b,20cのいずれにおいても、副菜側ポケット13bの昇温をより少なくすることができ、主菜側ポケット13bの昇温をより多く、副菜側ポケット13bの昇温に比べて2倍以上にすることができ、主菜側ポケット13bの温度をより高い温度に上げることができた。
図2に示す本発明の高周波加熱装置10を用いて、容器12内に盛り付けられた主菜11a及び副菜11bの昇温の経時変化を測定した。
試験に先立ち、まず、主菜11aとして、麻婆豆腐、副菜11bとして、冬瓜及び里芋の煮物を下記のように加熱調理して製造した。
・豆腐は2cm角に切り、トレーに広げて並べ、熱湯をかける。お湯は捨て、水の濁りがなくなるまでトレーの豆腐を流水に晒す。水が澄んだら豆腐の水気を切る。
・鍋にサラダ油、ねぎのみじん切り、しょうがのみじん切り、にんにくのみじん切り、および豆板醤を入れて弱火で加熱し、調味料と材料がなじむように炒める。更に、豚挽き肉を加え、肉の色が変わるまで中火で炒める。
・鍋に甜麺醤、鶏がらスープを加えて煮立てたら、水気を切った豆腐を加え、全体を混ぜ合わせて強火で2分間煮る。最後に水溶き片栗粉を加えてとろみを付ける。
(2)冬瓜のあんかけ(副菜)
・冬瓜の種を除き、皮を少し厚めに剥いて、4〜5cmの長さに切る。皮の方に格子状の切れ目を入れて水に晒す。
・鍋に鰹出汁と冬瓜を入れて火にかけ、煮立ったら、みりん、醤油で味を整える。落し蓋をして弱火で15分間煮る。
・水溶き片栗粉でとろみを付ける。
(3)里芋の煮物(副菜)
・にんじんをひと口大に切る、里芋は皮を剥いて2、3等分し、水から茹でて湯通しする。里芋の茹で水が沸騰したら、湯は捨てる。
・鍋にサラダ油を敷いて加熱し、にんにくを炒め、切ったにんじんを加える。具材が浸る程度に水を加え沸騰したらアクを除き、切った里芋を加えて8分間煮る。
・砂糖、醤油、オイスターソースで薄めに味を整え、煮汁が1/3程度になるまで煮詰める。
図5に示すように、本発明に係る高周波加熱装置10を用いて加熱した場合には、容器12内に加熱されにくい主菜11aと加熱されやすい副菜11bの両方が盛り付けられていても、副菜11bである冬瓜及び里芋の昇温は抑えつつ、主菜11aである麻婆豆腐の温度のみを上昇させることができたことが確認された。
11 惣菜(食品)
11a 主菜
11b 副菜
12 容器
13a 加熱部(主菜側ポケット)
13b 加熱抑制部(非加熱部:副菜側ポケット)
14 ベルトコンベア
16 容器収納部
18 基体
20 収納空間
20a,20b,20c レーン
22,22a,22b 分割部材
24,24a,24b,24c,24d,24e,24f マグネトロン
26,26a,26b,26c,26d 下面遮蔽部材
28,28a,28b,28c 上面遮蔽部材
Claims (14)
- 互いに異なる別々の領域にそれぞれ別々に載置された加熱されるべき物質及び加熱が抑制されるべき物質を含む、複数の被加熱物を高周波によって加熱する高周波加熱装置であって、
前記複数の被加熱物を収容する収容部と、
該収容部内を、前記複数の被加熱物を個々に収容する複数の収容空間に分割すると共に、高周波を遮蔽する少なくとも1枚の分割部材と、
前記複数の収容空間内にそれぞれ収容される前記複数の被加熱物の前記加熱されるべき物質が載置される加熱部の各位置に対向するようにそれぞれ配置される複数の高周波照射部と、
前記複数の収容空間内にそれぞれ収容される前記複数の被加熱物の前記加熱が抑制されるべき物質が載置される加熱抑制部の各位置に対向するようにそれぞれ配置され、複数の前記加熱抑制部への高周波をそれぞれ遮蔽する複数の遮蔽部材と、を備え、
前記複数の高周波照射部から、それぞれ前記複数の被加熱物の前記加熱されるべき物質にそれぞれ高周波を選択的に照射して、複数の前記加熱されるべき物質をそれぞれ選択的に加熱することを特徴とする高周波加熱装置。 - 前記高周波照射部は、前記収容空間内の前記加熱部の位置に対向して前記収容空間の上部及び下部にそれぞれ配置され、前記収容空間内の前記加熱部の上面側及び下面側にそれぞれ高周波を照射する上部照射部及び下部照射部を有する請求項1に記載の高周波加熱装置。
- 前記遮蔽部材は、前記収容空間内の前記加熱抑制部の下面側を覆うように配置され、前記下部照射部から照射され、前記加熱抑制部に向かう高周波を遮断する下面遮蔽部材を有する請求項2に記載の高周波加熱装置。
- 前記下部照射部は、前記加熱部の下面側から前記加熱部に選択的に高周波を照射する大きさを持ち、
前記下面遮蔽部材は、前記加熱部の下面に相当する部分以外の前記収容空間の下面部分を全て覆うものである請求項3に記載の高周波加熱装置。 - 前記遮蔽部材は、更に、前記収容空間内の前記加熱抑制部の上面側を覆うように配置され、前記上部照射部から照射され、前記加熱抑制部に向かう高周波を遮断する上面遮蔽部材を有する請求項3又は4に記載の高周波加熱装置。
- 前記高周波照射部は、前記加熱部に相当する部分のみに配置される請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 前記複数の高周波照射部は、所定の方向に1列に配置され、
前記複数の被加熱物は、それぞれの前記加熱されるべき物質が各高周波照射部に対応する位置に来るように、前記所定の方向に1列に配置される請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。 - 前記複数の高周波照射部は、前記所定の方向及び該所定の方向に直交する方向にマトリックス状に配置され、
前記複数の被加熱物は、それぞれの前記加熱されるべき物質が各高周波照射部に対応する位置に来るように、前記所定の方向及び該所定の方向に直交する方向にマトリックス状に配置される請求項7に記載の高周波加熱装置。 - 前記被加熱物は、容器内に収納され、該容器は、互いに異なる別々の領域に配置された前記加熱部と前記加熱抑制部を備え、前記被加熱物の前記加熱されるべき物質は、前記容器内の前記加熱部に配置され、前記加熱が抑制されるべき物質は、前記容器内の前記加熱抑制部に配置される請求項1〜8のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 更に、前記複数の被加熱物をそれぞれ収納した複数の前記容器を搬送する搬送手段とを有し、
前記複数の容器の各々は、前記搬送手段によってそれぞれの収納空間内の前記高周波照射部に対向する位置に搬送され、
前記複数の容器内の各加熱部の前記加熱されるべき物質は、前記高周波照射部から選択的に照射される高周波によって選択的に加熱される請求項9に記載の高周波加熱装置。 - 前記少なくとも1枚の分割部材は、前記搬送手段による前記複数の容器の搬送方向に平行に配置される請求項10に記載の高周波加熱装置。
- 前記被加熱物は、前記容器内に盛り付けられた食材であり、前記加熱されるべき物質は、主菜であり、前記加熱が抑制されるべき物質は、副菜であり、前記主菜と前記副菜は、前記容器内の別々の領域に盛り付けられ、前記加熱部は、前記容器内の前記主菜が盛り付けられた部分であり、前記加熱抑制部は、前記容器内の前記副菜が盛り付けられた部分である請求項9〜11のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 前記少なくとも1枚の分割部材は、2つの分割部材からなり、前記複数の収容空間は、前記2つの分割部材によって前記収容部内が分割された3つの収容空間からなり、前記複数の被加熱物は、前記3つの収容空間にそれぞれ収容される3つの被加熱物からなり、前記複数の高周波照射部は、前記3つの収容空間内にそれぞれ収容された前記3つの被加熱物の前記加熱されるべき物質が載置された前記加熱部の各位置に対向して配置された3つの高周波照射部からなる請求項1〜12のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 前記少なくとも1枚の分割部材は、2つの分割部材からなり、前記複数の収容空間は、前記2つの分割部材によって前記収容部内が分割された3つの収容空間からなり、前記複数の被加熱物は、前記3つの収容空間にそれぞれ3つ収容される9つの被加熱物からなり、前記複数の高周波照射部は、前記3つの収容空間内にそれぞれ3つずつ収容された前記9つの被加熱物の前記加熱されるべき物質が載置された前記加熱部の各位置に対向して配置された9つの高周波照射部からなる請求項1〜12のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
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2012
- 2012-07-20 JP JP2012161343A patent/JP2014022253A/ja active Pending
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