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JP2014005900A - 偏心揺動型歯車装置 - Google Patents

偏心揺動型歯車装置 Download PDF

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Koji Nakamura
江児 中村
Daisuke Matsui
大輔 松井
Yusuke Kataoka
佑介 片岡
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【課題】センタークランク式偏心揺動型歯車装置において、入力側の部分が大型化するのを抑制する。
【解決手段】センタークランク式偏心揺動型歯車装置1は、内歯22が設けられた外筒2と、偏心部30を有し、外筒2内において軸回りに回転可能に設けられたセンタークランク軸3と、偏心部30が挿入される貫通孔を有するとともに、外歯41a,42aを有し、外歯41a,42aが内歯22に噛み合いながら偏心部30の偏心回転に連動して揺動回転する揺動歯車4と、揺動歯車4の揺動回転が伝達されることにより外筒2に対して相対回転するキャリア5と、を備える。歯車装置1のセンタークランク軸3は、その軸方向の少なくとも一方の端部側に開口する中空部33を有する。中空部33の内周面には、入力歯車7が噛み合うクランク軸内歯34が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、センタークランク式偏心揺動型歯車装置に関するものである。
従来、偏心体軸(クランク軸)が歯車装置の軸線上に配置される、いわゆるセンタークランク式の偏心揺動型歯車装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この歯車装置では、内歯を有する外筒(内歯歯車)と外歯を有する揺動歯車(外歯歯車)との歯数差を利用して所定の減速比を得ることができる。そして、より高い減速比が必要な場合には、上記した減速機構に加えさらに前段部にも減速機構を設ける構造を採用することができる。具体的に、前段部における減速機構では、センタークランク軸の端部外周面のスプラインに外歯歯車が設けられ(特許文献1の図5参照)、この外歯歯車にモータの回転を伝達する入力歯車が噛み合わされる。センタークランク軸の外周面に設けられる外歯歯車の歯数は、入力歯車の歯数よりも多くなるように設定される。これにより、前段部においても減速させることができる。
特開2006−292065号公報
ところで、上記のようにセンタークランク軸と入力歯車とを噛み合わせる構造の場合、モータからの入力歯車及びモータが歯車装置の軸線から径方向に大きくオフセットした位置(ずれた位置)に配置される。したがって、センタークランク軸と入力歯車とを噛み合わせる構造を有するセンタークランク式偏心揺動型歯車装置では、特に入力側(前段部側)の部分が大型化するという問題があった。
本発明の目的は、センタークランク式偏心揺動型歯車装置において、入力側の部分が大型化するのを抑制することである。
本発明は、センタークランク式偏心揺動型歯車装置に関するものである。前記偏心揺動型歯車装置は、外筒と、センタークランク軸と、揺動歯車と、キャリアとを備える。前記外筒には、内歯が設けられている。前記センタークランク軸は、偏心部を有し、前記外筒内において軸回りに回転可能に設けられている。前記揺動歯車は、前記偏心部が挿入される貫通孔を有するとともに、外歯を有し、前記外歯が前記内歯に噛み合いながら前記偏心部の偏心回転に連動して揺動回転する。前記キャリアは、前記揺動歯車の揺動回転が伝達されることにより前記外筒に対して相対回転する。前記センタークランク軸は、その軸方向の少なくとも一方の端部側に開口する中空部を有する。前記中空部の内周面には、入力歯車が噛み合うクランク軸内歯が設けられている。
この構成では、センタークランク軸と入力歯車とが噛み合わされる構造として、従来のようにセンタークランク軸の外周面に形成された外歯と入力歯車とが噛み合う構造ではなく、センタークランク軸における中空部の内周面に形成されたクランク軸内歯と入力歯車とが噛み合う構造を採用している。したがって、この構成では、入力歯車は、センタークランク軸の外周面よりも径方向内側に配置されるので、この入力歯車及びモータが歯車装置の軸線から径方向にオフセットする寸法を従来に比べて小さくすることができる。これにより、センタークランク式偏心揺動型歯車装置において、入力側の部分が大型化するのを抑制することができる。
また、前記偏心揺動型歯車装置において、前記クランク軸内歯の歯数は、前記入力歯車の歯数よりも多いことが好ましい。
この構成では、センタークランク軸のクランク軸内歯と入力歯車との歯数差を利用してこの前段部においても減速することができるので、歯車装置全体として高い減速比を得ることができる。
また、前記偏心揺動型歯車装置において、前記センタークランク軸の周りに配置され、前記キャリアに対して前記センタークランク軸を相対回転可能に支持する軸受部をさらに備え、前記クランク軸内歯は、前記軸受部に対して径方向内側に対向する位置に設けられているのが好ましい。
この構成では、クランク軸内歯が軸受部に対して径方向内側に対向する位置に設けられている、すなわちクランク軸内歯が軸受部に対して軸方向にずれていないので、入力歯車がクランク軸内歯に噛み合わされた状態では、入力歯車、クランク軸内歯、軸受部及びキャリアがこの順に径方向に並ぶ構造となる。したがって、クランク軸内歯の歯面からの反力によって軸受にかかるモーメント(荷重)が減少し、センタークランク軸を安定して回転させることができる。
ところで、従来のセンタークランク式偏心揺動型歯車装置では、センタークランク軸の外歯と入力歯車とを噛み合わせる構造を採用する場合、入力歯車と歯車装置との干渉を避けるために、入力歯車を歯車装置のキャリアに対して軸方向にオフセットした位置に配置する必要がある。
これに対し、本発明の偏心揺動型歯車装置では、入力歯車がセンタークランク軸の中空部に設けられた内歯と噛み合う構造を採用している。
したがって、前記偏心揺動型歯車装置において、前記センタークランク軸における前記少なくとも一方の端部が、前記軸方向において、前記キャリアから突出していない場合には、入力歯車が軸方向にオフセットする寸法をさらに小さくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、センタークランク式偏心揺動型歯車装置において、入力側の部分が大型化するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るセンタークランク式偏心揺動型歯車装置を示す断面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 (A),(B)は、前記実施形態の変形例に係るセンタークランク式偏心揺動型歯車装置におけるセンタークランク軸と入力歯車の部分を拡大した断面図である。 参考例のセンタークランク式偏心揺動型歯車装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るセンタークランク式偏心揺動型歯車装置1について図面を参照して詳細に説明する。歯車装置1は、例えばロボットの旋回胴や腕関節等の旋回部、各種工作機械の旋回部等に減速機として適用されるものである。
図1に示すように、本実施形態に係る歯車装置1は、外筒2と、センタークランク軸3と、揺動歯車4と、キャリア5とを備える。この歯車装置1は、複数の減速機構を有し、入力回転から高い減速比で減速した出力回転を得ることができる。複数の減速機構には、外筒2の内歯23と揺動歯車4の外歯41a,42aとの歯数差を利用して所定の減速比を得る後段減速部と、センタークランク軸3のクランク軸内歯34と入力歯車7の外歯70との歯数差を利用して所定の減速比を得る前段減速部とが含まれる。
外筒2は、歯車装置1の外面を構成するものであり、略円筒形状を有している。外筒2は、内歯としての複数の内歯ピン22が設けられた内周面を有する。具体的に、外筒2の内周面には複数のピン溝21が形成されており、各ピン溝21には、内歯ピン22が配置されている。各ピン溝21は、外筒2の軸線Aの方向(軸方向)に直交する断面において半円形の断面形状を有する。複数のピン溝21は、外筒2の内周面に周方向に等間隔で並んでいる。各内歯ピン22は、円柱形状を有し、前記軸方向に延びる姿勢でピン溝21に配置されている。ピン溝21において、各内歯ピン22はその軸回りに回転可能である。これらの内歯ピン22には、後述する揺動歯車4の外歯41a,42aが噛み合う。
キャリア5は、外筒2と同軸上で、かつ外筒2よりも径方向内側に配置されている。キャリア5は、外筒2に対して同じ軸線A回りに相対回転する。キャリア5は、主軸受61,62によって外筒2に対して相対回転可能に支持されている。本実施形態では、キャリア5は、基板部51と、端板部52と、複数のシャフト部53と、複数のトルク伝達ピン54とを備えている。
基板部51は、外筒2内において軸線Aの方向(軸方向)の一端側に配置されている。この基板部51の径方向中央部には円形の貫通孔51aが設けられている。
端板部52は、基板部51に対して軸方向に離間して設けられており、外筒2内において軸方向の他端側に配置されている。端板部52の径方向中央部には貫通孔52aが設けられている。外筒2内には、基板部51と端板部52の互いに対向する双方の内面と、外筒2の内周面とで囲まれた閉空間が形成されている。
複数のシャフト部53は、周方向に互いに所定の間隔をあけて配設されている。各シャフト部53は、基板部51に一体的に設けられており、基板部51から端板部52側へ直線的に延びている。各シャフト部53は、端板部52にボルト56によって締結されている。これにより、基板部51、シャフト部53及び端板部52が一体化されている。基板部51とシャフト部53とは基部を構成している。
複数のトルク伝達ピン54には、揺動歯車4からトルクが伝達される。複数のトルク伝達ピン54は、周方向に互いに所定の間隔をあけて配設されている。各トルク伝達ピン54は、例えば軸方向に延びる円柱形状を有する。本実施形態では、各トルク伝達ピン54は、基板部51に設けられた挿通孔51b及び端板部52に設けられた挿通孔52bに挿入されている。各トルク伝達ピン54は、挿通孔51b及び挿通孔52bに例えば圧入されることによって基板部51及び端板部52に固定される。ただし、固定方法は圧入に限定されない。また、本実施形態では、各トルク伝達ピン54には、円筒状のローラ55が外嵌されている。トルク伝達ピン54及びローラ55は、後述する第1揺動歯車部材41の挿通孔及び第2揺動歯車部材42の挿通孔に挿入されている。
図1〜図3に示すように、センタークランク軸3は、基板部51の貫通孔51a及び端板部52の貫通孔52aに挿入されている。センタークランク軸3は、軸受部としてのクランク軸受63,64によってキャリア5に対して軸回りに相対回転可能に支持されている。すなわち、クランク軸受63,64は、センタークランク軸3の周りに配置され、キャリア5に対してセンタークランク軸3を相対回転可能に支持する。
本実施形態では、センタークランク軸3の一端から所定長さだけ軸方向内側の部分は、クランク軸受63によって基板部51に支持されており、センタークランク軸3の他端から所定長さだけ軸方向内側の部分は、クランク軸受64によって端板部52に支持されている。
センタークランク軸3は、偏心部30を有する。本実施形態では、偏心部30は、第1偏心部31と第2偏心部32とを含むが、これに限定されない。揺動歯車4が単一の揺動歯車部材(後述する第1揺動歯車部材41及び第2揺動歯車部材42のいずれか一方)により構成されている場合には、偏心部30は、第1偏心部31と第2偏心部32のうち、第1揺動歯車部材41及び第2揺動歯車部材42のいずれか一方に対応する偏心部のみにより構成される。
第1偏心部31及び第2偏心部32は、一対のクランク軸受63,64によって支持された部位の間において軸方向に並設されている。第1偏心部31と第2偏心部32は、それぞれ円柱形状を有している。第1偏心部31と第2偏心部32は、それぞれセンタークランク軸3の軸心(軸線A)から所定の偏心量で偏心しており、互いに所定角度の位相差を有するように配置されている。
センタークランク軸3は、その軸方向の少なくとも一方の端部側に開口する中空部33を有する。本実施形態では、中空部33は、センタークランク軸3を軸方向の全域にわたって貫通するように設けられており、軸方向の両方に開口している。
中空部33の内周面には入力歯車7が噛み合うクランク軸内歯34が形成されている。クランク軸内歯34の歯数は、入力歯車7の外歯70の歯数よりも多くなるように設定されている。これにより、前段減速部において入力歯車7の回転がセンタークランク軸3の回転として伝達されると、上記の歯数差に応じて回転が減速される。
また、クランク軸内歯34は、中空部33において軸方向の全体にわたって形成されていてもよいが、本実施形態では中空部33における軸方向の一部の領域に形成されている。具体的に、本実施形態では、クランク軸内歯34は、中空部33における軸方向の一方の端部(入力歯車7が挿入される側の端部)にのみ形成されている。なお、クランク軸内歯34は、例えば中空部33における軸方向の中間部に形成されていてもよい。
本実施形態では、入力歯車7の軸線A1が歯車装置の軸線A(センタークランク軸3の軸線A)から径方向にオフセットする寸法Lは、図5に示す参考例の歯車装置100におけるオフセット寸法L0に比べて大幅に小さくなっている。
また、センタークランク軸3における一方の端部(入力歯車7が挿入される側の端部)の先端は、軸方向において、キャリア5の端板部52の外面と同じ位置又は前記外面よりも内側(基板部51側)の位置にあるのが好ましい。すなわち、センタークランク軸3における一方の端部は、キャリア5から突出しないことが好ましい。
本実施形態では、センタークランク軸3における一方の端部の先端は、軸方向において、キャリア5の端板部52の外面と同じ位置にある。すなわち、センタークランク軸3における一方の端部は、キャリア5から突出していない。そして、入力歯車7の先端部は、センタークランク軸3の中空部33内に挿入されているので、入力歯車7が軸方向にオフセットする寸法も図5に示す参考例に比べて小さくすることができる。なお、本実施形態では、センタークランク軸3における他方の端部も、軸方向において、キャリア5の外面(基板部51の外面)と同じ位置にある。
また、本実施形態では、センタークランク軸3の中空部33の内周面にクランク軸内歯34を設けるので、中空部33の範囲内であれば、クランク軸内歯34における軸線A方向の長さを大きくし、かつこれに噛み合う入力歯車7の外歯70における軸線A方向の長さを大きくしても入力歯車7が軸方向にオフセットする寸法は大きくならない。したがって、本実施形態では、クランク軸内歯34及び入力歯車7の外歯70の軸方向の長さを大きくして互いの噛み合い状態をより安定化させつつ、入力歯車7が軸方向にオフセットする寸法の増大を防止できる。
本実施形態では、クランク軸内歯34は、中空部33のうち、クランク軸受64の径方向内側に対向する位置に設けられている。ただし、クランク軸内歯34の位置はこれに限定されない。クランク軸内歯34は、クランク軸受63やクランク軸受け64に対して軸方向にずれた位置に設けられていてもよい。
揺動歯車4は、外筒2内の前記閉空間に配設されている。揺動歯車4は、1つ又は複数の揺動歯車部材を備える。本実施形態では、揺動歯車4は、第1揺動歯車部材41と第2揺動歯車部材42とを備える。第1揺動歯車部材41と第2揺動歯車部材42は、第1偏心部31と第2偏心部32の配置に対応して軸方向に並設されている。
第1揺動歯車部材41は、センタークランク軸3の第1偏心部31に第1ころ軸受65を介して取り付けられている。第1揺動歯車部材41は、各センタークランク軸3が回転して第1偏心部31が偏心回転すると、この偏心回転に連動して内歯ピン22に噛み合いながら揺動回転する。
第1揺動歯車部材41は、外筒2の内径よりも少し小さい大きさを有している。第1揺動歯車部材41は、その外周面に設けられた第1外歯41aと、第1偏心部31が挿通される挿通孔41bと、トルク伝達ピン54及びローラ55が挿通される挿通孔41cと、シャフト部53が挿通される挿通孔41dとを有する。挿通孔41bには、第1ころ軸受65が介装された状態でセンタークランク軸3の第1偏心部31が挿通されている。挿通孔41cには、ローラ55が挿通されている。挿通孔41dには、シャフト部53が隙間をあけた状態で挿通されている。
第2揺動歯車部材42は、センタークランク軸3の第2偏心部32に第2ころ軸受66を介して取り付けられている。第2揺動歯車部材42は、センタークランク軸3が回転して第2偏心部32が偏心回転すると、この偏心回転に連動して内歯ピン22に噛み合いながら揺動回転する。
第2揺動歯車部材42は、外筒2の内径よりも少し小さい大きさを有している。第2揺動歯車部材42は、その外周面に設けられた第2外歯42a、第2偏心部32が挿通される挿通孔42bと、トルク伝達ピン54及びローラ55が挿通される挿通孔42cと、シャフト部53が挿通される挿通孔42dとを有する。挿通孔42bには、第2ころ軸受66が介装された状態でセンタークランク軸3の第2偏心部32が挿通されている。挿通孔42dには、シャフト部53が遊びを持った状態で挿通されている。
第1外歯41aは、第1揺動歯車部材41の外周面に設けられている。第1外歯41aの歯面は、軸方向に直交する断面において、周方向全体にわたって滑らかに連続する波形状を有している。第1外歯41aの歯数は、内歯ピン22の数よりも若干少なく設定されている。本実施形態では、第1外歯41aの歯数は、内歯ピン22の数よりも1つ少なく設定されている。第2外歯42aは、上述した第1外歯41aと同様の構造を有している。第1外歯41a及び第2外歯42aは、内歯ピン22に噛み合う。
次に、歯車装置1の動作について説明する。まず、例えば図略のモータの駆動によって入力歯車7が回転する。この入力歯車7の回転は、センタークランク軸3に伝達される。センタークランク軸3の中空部33におけるクランク軸内歯34の歯数は、入力歯車7の外歯70の歯数よりも多いので、センタークランク軸3は、入力歯車7の回転から減速された回転数で回転する。
そして、センタークランク軸3が回転するのに伴ってセンタークランク軸3の第1偏心部31及び第2偏心部32が偏心回転する。これにより、第1偏心部31の偏心回転に連動して第1揺動歯車部材41が内歯ピン22に噛み合いながら揺動回転するとともに、第2偏心部32の偏心回転に連動して第2揺動歯車部材42が内歯ピン22に噛み合いながら揺動回転する。
第1揺動歯車部材41及び第2揺動歯車部材42の揺動回転は、トルク伝達ピン54を通じてキャリア5に伝達される。すなわち、トルク伝達ピン54は、貫通孔に挿入されているので、センタークランク軸3の回転に伴って各揺動歯車部材が外筒2の内歯ピン22に噛み合いながら回動すると、トルク伝達ピン54の位置も外筒2の軸回りに移動する。これにより、キャリア5全体が前記入力回転から減速された回転数で外筒2に対して相対回転する。
以上説明したように、本実施形態では、外筒2の内歯23と揺動歯車4の外歯41a,42aとの歯数差を利用する後段減速部と、センタークランク軸3のクランク軸内歯34と入力歯車7の外歯70との歯数差を利用する前段減速部とを含む複数の減速機構を有するので、高い減速比を得ることができる。
しかも、前段減速部では、図5に示す参考例の歯車装置100のようにセンタークランク軸103の外周面に形成された外歯134と入力歯車7の外歯70とが噛み合う構造ではなく、センタークランク軸3における中空部33の内周面に形成されたクランク軸内歯34と入力歯車7の外歯70とが噛み合う構造を備える。したがって、この構成では、入力歯車7は、センタークランク軸3の外周面よりも径方向内側に配置されるので、この入力歯車7及び図略のモータが歯車装置1の軸線Aから径方向にオフセットする寸法Lを参考例のオフセット寸法L0に比べて小さくすることができる。
また、本実施形態では、センタークランク軸3の周りに配置され、センタークランク軸3に対してキャリア5を相対回転可能に支持する軸受部としてのクランク軸受63,64をさらに備え、クランク軸内歯34は、クランク軸受64の径方向内側に対向する位置に設けられている。したがって、入力歯車7の外歯70がクランク軸内歯34に噛み合わされた状態では、入力歯車7、クランク軸内歯34、クランク軸受64及びキャリア5がこの順に径方向に並ぶ構造となる。したがって、センタークランク軸3が軸線Aに対してぶれるのが抑制されるので、センタークランク軸3を安定して回転させることができる。
また、本実施形態では、センタークランク軸3における一方の端部が、軸方向において、キャリア5から突出していないので、入力歯車7が軸方向にオフセットする寸法をさらに小さくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、センタークランク軸3がその軸方向の一方の端部だけでなく他方の端部にも開口する中空部33を有する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、図4(A),(B)に示す変形例のように、センタークランク軸3は、その軸方向の一方の端部にのみ開口する中空部33を有していてもよい。
また、前記実施形態においては、キャリア5が固定されて外筒2がキャリア5に対して相対的に回転するような構成であってもよく、外筒2を固定してキャリア5が外筒2に対して相対的に回転するような構成であってもよい。
また、前記実施形態では、センタークランク軸3における一方の端部がキャリア5から突出しない場合を例示したが、これに限定されない。例えば、センタークランク軸3における一方の端部はキャリア5から突出していてもよい。この場合、入力歯車7の先端部は、キャリア5の範囲内に進入していなくてもよい。
また、前記実施形態では、クランク軸内歯34の歯数が入力歯車7の外歯70の歯数よりも多い場合を例示したが、これに限定されない。クランク軸内歯34の歯数は、例えば入力歯車7の外歯70の歯数と同じであってもよく、また、入力歯車7の外歯70の歯数よりも若干少なくてもよい。
1 センタークランク式偏心揺動型歯車装置
2 外筒
21 ピン溝
22 内歯ピン(内歯)
3 センタークランク軸
30 偏心部
31 第1偏心部
32 第2偏心部
33 中空部
34 クランク軸内歯
4 揺動歯車
41 第1揺動歯車部材
41a 第1外歯
42 第2揺動歯車部材
42a 第2外歯
5 キャリア
7 入力歯車
70 入力歯車の外歯

Claims (4)

  1. 内歯が設けられた外筒と、
    偏心部を有し、前記外筒内において軸回りに回転可能に設けられたセンタークランク軸と、
    前記偏心部が挿入される貫通孔を有するとともに、外歯を有し、前記外歯が前記内歯に噛み合いながら前記偏心部の偏心回転に連動して揺動回転する揺動歯車と、
    前記揺動歯車の揺動回転が伝達されることにより前記外筒に対して相対回転するキャリアと、を備え、
    前記センタークランク軸は、その軸方向の少なくとも一方の端部に開口する中空部を有し、
    前記中空部の内周面には、入力歯車が噛み合うクランク軸内歯が設けられている、センタークランク式偏心揺動型歯車装置。
  2. 前記クランク軸内歯の歯数は、前記入力歯車の歯数よりも多い、請求項1に記載のセンタークランク式偏心揺動型歯車装置。
  3. 前記センタークランク軸の周りに配置され、前記キャリアに対して前記センタークランク軸を相対回転可能に支持する軸受部をさらに備え、
    前記クランク軸内歯は、前記軸受部に対して径方向内側に対向する位置に設けられている、請求項1又は2に記載のセンタークランク式偏心揺動型歯車装置。
  4. 前記センタークランク軸における前記少なくとも一方の端部は、前記軸方向において、前記キャリアから突出していない、請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンタークランク式偏心揺動型歯車装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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