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JP2013544594A - ドリルビット - Google Patents

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JP2013544594A
JP2013544594A JP2013540184A JP2013540184A JP2013544594A JP 2013544594 A JP2013544594 A JP 2013544594A JP 2013540184 A JP2013540184 A JP 2013540184A JP 2013540184 A JP2013540184 A JP 2013540184A JP 2013544594 A JP2013544594 A JP 2013544594A
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パトリック エリス,リアム
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シーピーエル ホールディングス プロプライエタリー リミテッド
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Abstract

ドリルビット(1)は中心軸(A)を有し、ドリルビット(1)の一端部のドリルチップ(3)を終端とするテーパ状刃端部(2)と、ドリルビット(1)の反対端部から延在するシャンク(4)と、刃端部(2)とシャンク(4)との間に延在する本体(4a)とを含む。複数の縦溝(5)がドリルビット(1)に形成され、本体(4a)に沿って刃端部(2)まで螺旋状に延在している。各縦溝(5)は、縦溝前方側壁(6)と縦溝後方側壁(7)とを有する。ランド(9)が縦溝(5)の各々の間で本体(4a)に画定され、刃端部(2)まで延在している。中心軸(A)に対して垂直に延在する本体(4a)のいかなる本体断面においても、前方隣接する縦溝(5)の縦溝後方側壁(7)に近接する各ランド(9)のランド前方エッジ領域(11)は、凸状に湾曲している。

Description

本発明は、ドリルビットの分野に関し、詳しくは整形外科用ドリルビットに関するが、これに限定ない。
ドリルビットは慣例的に、ロッドの作用前端部から後端部へ延在するロッドの側壁に縦溝として知られる2本以上の螺旋溝を研削形成して、ロッドの後端部に円筒形のシャンクを残すことにより、高強度金属材料のロッド/シャフトから形成される。ロッドの全径を画定するランドによって、縦溝が分離されている。そうでない場合には、ランドと穿設対象の孔の壁との間に生じ得る抗力を低下させるため、ランドの各々の後方領域が研削除去されて、ランド逃げ面として知られるドリルビットのこの部分の若干の縮径が行われる。こうして、ドリルの全径を画定しランドの縁部として知られる前方部分のみが残る。縁部の前方エッジは、切れ刃として知られる尖鋭な二次刃先を隣接の縦溝の後方側壁とともに画定する。穿孔作業中には、ランドの縁部分のみが穿孔材料の孔の壁と嵌合することでドリルビットに作用する抗力を低下させ、ひいてはドリルビットの詰まりの発生率を下げる。
ドリルビットの刃端部は慣例的に、2本の縦溝を含む設計についてはのみ状エッジへ、3本以上の縦溝を含む設計については尖端チップへ各ランドから延在する端面またはチップフェイスを含み先端として知られる略円錐形端部を設けるようにロッドの端部領域を研削除去することによって形成される。チップフェイスの各々の前方エッジと隣接縦溝の隣接後方側壁との間の接合部によって一次刃先が画定される。ドリル孔の端部で穿孔材料を切削するのは、これらの一次刃先である。材料から切削された削り屑は縦溝に沿ってドリルビットの後部へ進むことにより、より多くの材料が切削されて縦溝の後端部からの排出のために縦溝に沿って進む余裕が生まれる。
ドリルビットの本体部では、縁部が隣接の縦溝の後方側壁とともに挟角を形成する。この挟角が小さくなるほど、二次刃先は尖鋭となる。尖鋭な刃先は慣例的に、切削効率を向上させるのに望ましい。尖鋭な二次刃先は、切削される材料とより積極的な嵌合を行う。二次刃先の挟角が小さ過ぎる場合には、施術者による制御性が低下し、トルクが不必要に高くなり、切削力の制御が不能となることがある。
二次刃先に小さい挟角が設けられる時には、穿孔プロセス中に施術者がドリルビットを芯ずれ状態で動かしたとすると、比較的尖鋭な二次刃先が切削を続けてドリル孔を広げるので、二次刃先は孔を拡張する傾向がある。これは、後でドリル孔へねじ止めされるねじの安全性に悪影響を与えるだろう。整形外科の用途では、これはねじの抜けおよび埋め込み不良につながることがある。
整形外科の用途では、尖鋭な二次刃先は、腱、靭帯、隣接組織、および他の生命維持に不可欠な器官などの軟部組織に損傷を与える可能性を結果的に生じる。慣例的なドリルビットにおける縦溝設計は軟部組織と嵌合する傾向があり、結果的にドリルビットに組織が巻き付き、かなりの組織外傷を招く。これは、患者への外傷の増加につながり、動脈損傷の場合には死に至る可能性がある。
これらの問題を回避する取り組みにおいて、縦溝、特に縦溝の断面半径の設計を制御することにより、一般的に、大きな刃先角が二次刃先に採用される。縦溝の半径が大きくなるほど、刃先の挟角が大きくなり、結果的に二次刃先があまり積極的ではなくなる。しかし、半径の大きな縦溝断面はコア径の大きなドリルビットを生み、ドリルビットの全径までのドリルビットの材料の量を減少することにより、ドリルビットの慣性モーメントを低下させる。この結果、曲げまたは極モーメントがドリルビットに印加される時に、ドリルビットが破損を受けやすくなることがある。二次刃先を丸くするため縦溝の半径を大きくしても、刃端部にある一次刃先も積極的でなくなることにより、ドリルビットの切削効率を低下させる。
整形外科の用途では、大部分の穿孔手順は、髄管として知られる骨の中心または中空部での骨の穿孔を必要とする。骨折の固定のための穿孔は、皮質の片側から反対側への穿孔を必要とする。これらの皮質は近位皮質および遠位皮質として知られている。遠位皮質の先には、筋肉、静脈、および動脈などの軟部組織が位置している。
また場合によっては、穿孔される骨構造は概して、硬質で高密度の緻密骨または皮質骨による薄い外層と、軽いスポンジ状または海綿質の骨による内層とを含む。皮質骨の硬度および密度は、海綿骨よりもかなり高い穿孔耐久性を結果的に生む。
一般的な整形外科用ドリルビットでは、刃端部が皮質骨を破砕する時を判断するのは困難である。一次刃先の後端部が(ドリルビットの全径で)最初に骨表面と嵌合する程度までドリルビットが骨の中を進んだ直後にほぼこの破砕が発生して、ドリルビットの全径に当たる孔を骨表面に設ける。
ドリルビットが近位皮質を破砕すると、骨の中空部分を遠位皮質まで進んで、ここで軟部組織を破砕する。軟部組織では抵抗がほとんど生じないか全く生じず、ドリルビットを前進させようとする施術者によりドリルビットに印加される軸方向負荷は、急激な破砕という結果を生み、ドリルビットは必要な孔の奥行を超えて筋肉、静脈、および動脈へと急激に深く進入し過ぎて、結果的に外傷を著しく増加させ、場合によっては動脈の損傷が引き起こされて死に至ることがある。
尖鋭な二次刃先を有する整形外科用ドリルビットでは、ドリルビットを正確に配置して、埋め込みねじの正確な配置に先立って骨組織に孔を穿設するのにドリルガイドが使用される時にも、難点が見られる。ドリルガイドを使用するこの慣行は、現在の整形外科手術では当たり前になっている。ドリルビットの尖鋭な二次刃先はガイドの内側にキズやバリを生じ、ドリルガイドの内側にドリルビットが詰まる可能性が生じる。バリがガイドから剥離して患者の体内へ侵入することもある。ドリルビットの詰まりは、ドリルビットの取り外しの後で骨の正確な固定のため埋め込みねじをガイドに配置するためにガイドを続けて使用することを妨げる。各ランドの後方領域にランド逃げ面が研削される際には、ガイドのキズまたはバリ形成の可能性も高まる。こうして、軸方向以外の何らかの力がドリルビットに印加される場合には、ドリルビットがガイドと接触しているエリアが縮小されるため、狭いエリアでのガイドとの接触によって軸方向以外の力が伝達され、こうして圧力の上昇により、ガイドのキズまたはバリ形成の機会を増加させる。尖鋭な二次刃先はまた、手術用手袋を破って相互汚染を招く。
本発明の目的は、上記の短所の少なくとも一つを実質上は克服するか少なくとも改良することである。
第一の態様において、本発明は、中心軸を有して、
ドリルビットの一端部のドリルチップを終端とするテーパ状刃端部と、
ドリルビットの反対端部から延在するシャンクと、
刃端部とシャンクとの間に延在する本体と、
ドリルビットに形成されて、本体に沿って刃端部まで略螺旋状に延在する複数の縦溝であって、各々が縦溝前方側壁と縦溝後方側壁とを有する縦溝と、
縦溝の各々の間で本体に画定されて刃端部まで延在するランドと、を含み、
中心軸に対して垂直に本体に延在する実質上いかなる本体断面においても、前方隣接の縦溝の縦溝後方側壁に近接するランドの各々のランド前方エッジ領域が凸状にカーブしている、ドリルビットを提供する。
一般的に実質上いかなる本体断面においても、各ランド前方エッジ領域が少なくとも0.20mmの半径を有する。
一般的に、実質上いかなる本体断面においても、各ランド前方エッジ領域がドリルビットの全径の少なくとも0.02倍の半径を有する。
より一般的には、実質上いかなる本体断面においても、各ランド前方エッジ領域がドリルビットの全径の少なくとも0.04倍の半径を有する。
少なくとも一つの実施形態において、各ランドは、
ランドのランド前方エッジ領域と、
ランドのランド前方エッジ領域に近接するランド縁部と、
縁部から後方隣接の縦溝に向かって延在するランド逃げ面と、
ランド逃げ面を後方隣接の縦溝の縦溝前方側壁に連接する(blend)ランド移行領域と、を含み、
いかなる本体断面においても、各ランドのランド縁部が中心軸を中心に延在する円に位置し、各ランド前方エッジ領域と各ランド逃げ面と各移行領域とが完全に円の中に位置する。
一般的に、実質上いかなる本体断面においても、ランド逃げ面が凸状にカーブしている。
一般的に、実質上いかなる本体断面においても、ランド逃げ面がランド縁部に対して中心軸の方へ傾斜している。
好ましくは、実質上いかなる本体断面においても、ランド逃げ面がランド縁部に対して間の接合部で中心軸の方へ2から30度、より好ましくは5から15度の角度で傾斜している。
代替的に、実質上いかなる本体断面においても、ランド逃げ面がランド縁部から中心軸に向かって内向きにカーブしている。
一般的に、実質上いかなる本体断面においても、ランド移行領域がカーブしていて、ランド逃げ面を後方隣接の縦溝の縦溝前方側壁へスムーズに連接する。
少なくとも一つの形態では、実質上いかなる本体断面においても、ランド移行領域がドリルビットの全径の少なくとも0.08倍の半径を有する。
少なくとも一つの形態では、実質上いかなる本体断面においても、ランド移行領域がドリルビットの全径の少なくとも0.2倍の半径を有する。
一般的に、ドリルビットは3本の縦溝を有する。
一般的に、ドリルビットは整形外科用ドリルビットである。
少なくとも一つの好適な実施形態では、刃端部に画定されてランドの一つからドリルチップまで延在する複数のチップフェイスをドリルビットがさらに含み、チップフェイスは縦溝の各々の前端部まで縦溝により分離され、各チップフェイスが前方隣接の縦溝の縦溝後方側壁とともに一次刃先を画定し、
各一次刃先がランド前方エッジ領域の一つから延在し、当該のランド前方エッジ領域に近接する一次刃先移行領域を有して、一次刃先移行領域で中心軸に対して垂直に延在する実質上いかなる移行領域断面においても、一次刃先が凸状にカーブする、および/または、一次刃先移行領域の前側にあるいかなる断面での対応の挟角と比較して大きい、縦溝後方側壁と近接のチップフェイスとの間の挟角を一次刃先が画定するように、前方隣接の縦溝の縦溝後方側壁の近接径方向外側領域が構成される。
一つの形態では、各一次刃先は、当該のランド前方エッジ領域に向かって増加して一次刃先の前側尖鋭領域からランド前方エッジ領域へ一次刃先を連接する、移行領域断面で測定された一次刃先移行領域の半径を有する。
一つの形態では、各一次刃先は、当該のランド前方エッジ領域に向かって増加する、移行領域断面で測定された縦溝後方側壁と近接のチップフェイスとの間の挟角を画定する。
一般的に各一次刃先について、各一次刃先と当該のランド前方エッジ領域との間の交線を通る断面において、ランド前方エッジ領域の半径に実質上等しい半径を一次刃先が有する。一般的に、この半径は少なくとも0.20mmである。
少なくとも一つの実施形態では、縦溝の各々が隣接のドリルチップまで延在し、当該のランド前方エッジ領域におけるランド前方エッジ領域の螺旋角に実質上等しい角度からドリルチップに近づくにつれてゼロまで減少する一次刃先螺旋角を持つ可変円錐螺旋式に、各一次刃先がランド前方エッジ領域の一つから延在する。
本明細書の文脈において、三次元曲線に対する何らかの点での接線とこの曲線の中心軸との間に画定される螺旋角が規則的な螺旋のように一定ではなく変化することを除いて、円錐螺旋の一般形状を有する三次元曲線として、可変円錐螺旋が定義される。
一つの形態において、各ランドは
ランドのランド前方エッジ領域と、
ランド前方エッジ領域に近接するランド縁部と、
ランド縁部を後方隣接の縦溝の縦溝前方側壁に連接するランド移行領域と、を含み、
実質上いかなる本体断面においても、各ランドのランド縁部が中心軸を中心に延在する円に位置し、ランド縁部がランドの幅の少なくとも大部分に延在する。
一つの形態では、隣接の刃端部からシャンクに向かって延在するねじ山を本体が備え、ねじ山はランド縁部に画定される。
実質上いかなる本体断面においても、凸状カーブのランド前方エッジ領域が複数の個別面取り面により画定されるとよい。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を単なる例としてこれから説明する。
第一実施形態によるドリルビットの斜視図である。 図1のドリルビットの刃端部の拡大斜視図である。 図1のドリルビットの正面図である。 図3の断面A‐Aにおける図1のドリルビットの断面図である。 図3の断面B‐Bにおける図1のドリルビットの断面図である。 図3の断面C‐Cにおける図1のドリルビットの断面図である。 図3の断面D‐Dにおける図1のドリルビットの断面図である。 図3の断面E‐Eにおける図1のドリルビットの断面図である。 第二実施形態によるドリルビットの斜視図である。 図4のドリルビットの刃端部の拡大斜視図である。 図4のドリルビットの正面図である。 図6の断面A‐Aにおける図4のドリルビットの断面図である。 図6の断面B‐Bにおける図4のドリルビットの断面図である。 図6の断面C‐Cにおける図4のドリルビットの断面図である。 図6の断面D‐Dにおける図4のドリルビットの断面図である。 図6の断面E‐Eにおける図4のドリルビットの断面図である。 図4のドリルビットの端面図である。 様々な角度から見た図4のドリルビットの各斜視図/部分的斜視図である。 様々な角度から見た図4のドリルビットの各斜視図/部分的斜視図である。 様々な角度から見た図4のドリルビットの各斜視図/部分的斜視図である。 骨物質を穿孔する図4のドリルビットについて軸方向負荷と時間を表すグラフである。 第三実施形態によるドリルビットの斜視図である。 図12のドリルビットの正面図である。 図13の断面A‐Aにおける図12のドリルビットの断面図である。 図13の断面B‐Bにおける図12のドリルビットの断面図である。 図13の断面C‐Cにおける図12のドリルビットの断面図である。 図12のドリルビットの端面図である。 図12のドリルビットの部分的な別方向斜視図である。
添付図面の図1から3eを参照すると、第一実施形態によるドリルビット1は、ドリルビット1の前側作用端部のドリルチップ3を終端とするテーパ状刃端部2を有し、ドリルビット1の反対側後端部からはシャンク4が延在している。シャンク4は通常の方法でドリルのチャックに収容されるように構成され、一般的には円筒形であるが、断面が六角形または他の適当な形状であってもよい。刃端部2とシャンク4との間にはドリルビット1の本体4aが延在している。ドリルビット1には複数の縦溝5が形成されている。図示された実施形態では、各々が隣接のシャンク4から刃端部2へ本体4aに沿って螺旋状に延在する3本の縦溝5が設けられているが、ドリルビット1が縦溝5を2本のみ、または4本以上有してもよいと考えられる。縦溝5の各々はドリルチップ3に向かって刃端部2に延在するが、刃端部2がテーパ状である結果としてドリルチップ3の直前で終了している。
図示された実施形態では、ドリルビット1の後部から見た時に時計方向に回転するようにドリルビット1が構成されている。本明細書を通して、ドリルビットの様々な特徴が「前方」、または「後方」と呼ばれ、この語は、ドリルビットが予定通りに回転する際に前方または後方にある特徴をそれぞれ指している。縦溝5の各々は、縦溝前方側壁6(予定の回転方向と反対向き)と縦溝後方側壁7(予定の回転方向の向き)とを有する。縦溝前方側壁6は、間に位置する縦溝底面8を介して縦溝後方側壁7に結合されている。図3aから3dの断面図に最も分かりやすく図示されているように、縦溝前方側壁6と縦溝底面8と縦溝後方側壁7とがスムーズな連続表面を実際には形成する。図示された実施形態では縦溝5の各々は約13度の螺旋角で形成されているが、異なる用途では螺旋角が適宜調節されてもよい。一般的な螺旋角は10度と45度との間であろう。縦溝5の螺旋は、ドリルビット1が予定方向に回転する際に各縦溝5の後端部が前端部の後方となるように構成される。縦溝底面8はドリルビットの中心軸Aに対して約1度の若干のテーパを有し、シャンク4に向かって縦溝5の奥行を減少させる。一般的なテーパ角は0度と3度との間であろう。
縦溝5の各々の間にはランド9が画定される。図3aの断面図に最も分かりやすく図示されているように、各ランド9は、ランド9のすぐ前方にある隣接の縦溝5の隣接の縦溝後方側壁7に近接するランド前方エッジ領域11を有する。ランド前方エッジ領域11に後方で近接して、ランド縁部10が画定される。各ランド9は、ランド9のすぐ後方にある縦溝5の隣接の縦溝前方側壁6に向かってランド縁部10から延在するランド逃げ面12も有する。
ドリルビットの中心軸Aに対して垂直に本体4aに延在する少なくとも実質上はいかなる断面(以下、図3aに図示された断面などの本体断面と呼ばれる)で見た時に、各ランド9のランド前方エッジ領域11は凸状にカーブしている。これは、各ランドの前方エッジと隣接の縦溝後方側壁との間の交線に尖鋭な刃先を画定する一般的な先行技術のドリルビットとは対照的であろう。その結果、以下でさらに詳細に記載するが、一般的な周知のドリルビットの事例のような二次刃先がドリルビット1の本体4aには設けられず、切削作業全体が刃端部2に任される。その結果、穿孔プロセス中に施術者がドリルビットを芯ずれ状態で動かしたとしても、尖鋭な二次刃先が本体に設けられる場合と比較して、ドリルビットの不整合本体によってドリル孔が切削および拡張される傾向が少なくなるだろう。また整形外科の用途では軟部組織への損傷の可能性を低下させ、ドリルビットの本体が軟部組織に食い込んで軟部組織を嵌合させ本体に巻き付かせる可能性を低下させる。凸状カーブのランド前方エッジ領域を各ランドに設けることで、ドリルビットの操作のスムーズ性を向上させ、ドリルビットの嵌合の破壊性を低下させ、トルク低下時にスムーズな切削プロセスの実施を可能にする。またこれらの利点は、ドリルビットの構造的一体性に悪影響を与えることなく達成され、ドリルビットの本体の全径での材料の量を減少させて縦溝後面とランドとの間に大きな角度を設け二次刃先を丸くする必要なく、ドリルビットの大きな慣性モーメントを維持する。ランド前方エッジ領域11の凸状カーブは、連続的な曲線ではなく複数の個別の面取り面により達成されてもよい。
各ランドについて、ランド前方エッジ領域11は一般的に少なくとも0.2mmの平均半径を有する。すなわち、4.5mmの全径を有する一般的な整形外科用ドリルビットでは、ランド前方エッジ領域は一般的に、中心軸Aに対して垂直に本体4aに延在する少なくとも実質上はいかなる本体断面でも測定される少なくとも0.2mmという一定の半径を有するだろう。図示された特定の構成では、ランド前方エッジ領域11の半径はおよそ0.3mmである。ランド前方エッジ領域の半径はいかなる断面でも変化してよい(つまりランド前方エッジ領域11は一定半径の円弧として形成される必要はないのである)。本体4aに延在する中心軸Aに対して垂直な少なくとも実質上はいかなる本体断面においても、各ランド前方エッジ領域11の平均半径は一般的に、ドリルビットの全径の少なくとも0.02倍、より詳しくはドリルビットの全径の少なくとも0.04倍であろう。
図示された特定の構成では、図3aに最も分かりやすく図示されているように、ランド移行領域13は、ランド逃げ面12を縦溝前方側壁6に連接する。これは、ランド逃げ面と縦溝前方側壁とが尖鋭エッジで合体する一般的な先行技術ドリルビットと対照的であろう(ただし、上述したカーブ状ランド前方エッジ領域が従来のランド逃げ面/縦溝前方側壁とともに使用されてもよいと考えられる)。ランド逃げ面12を縦溝前方側壁6にスムーズに連接するように、移行領域13は一般的にカーブしている。ドリルビットの中心軸Aに対して垂直な本体断面(図3aから3eに図示された断面など)で測定された時に、ドリルビット1の全径の0.08から0.3倍の範囲、あるいは全径の0.2と0.3倍の間で変化する半径をランド移行領域13が有することが好ましいだろう。図示された特定の実施形態では、ドリルビット1は4.5mmの全径を有し、ランド移行領域13は、ランド逃げ面6に隣接したおよそ1.08mmと縦溝前方側壁6に隣接した0.4mmとの間で変化する半径を有する。カーブしているのでなく、ランド移行領域13の各々が一つ、好ましくは二つ以上の面取り面により画定されてもよい。
ランド縁部10は、ドリルビット1が形成される前の円筒形シャフトから研削除去されていないランド9の一部円筒形部分を構成する。図示された実施形態では、約0.2mmの幅(本体断面で測定)をランド縁部10が有するが、ランド前方エッジ領域11とランド逃げ面12との交線により実際には画定される最小の幅をランド縁部10が有してもよいと考えられる。中心軸Aを中心に延在してドリルビットの全径(図示された実施形態ではシャンク4の直径に等しい)に等しい直径を有する円Bに、ランド縁部10の各々が位置する。各ランドのランド前方エッジ領域11とランド逃げ面12とランド移行領域13とは、ドリルビット1が形成される前の円筒形シャフトから研削形成される。したがって、中心軸Aに対して垂直にランド9に延在するいかなる本体断面においても、図3aに図示されているように、各ランド前方エッジ領域11とランド逃げ面12とランド移行領域13とは円Bの完全に内側に位置する。ランド逃げ面12は凸状にカーブしており、一般的にランド縁部10に対して中心軸Aの方へ傾斜して、ランド縁部10とランド逃げ面12との間にエッジを画定する。代替的に、ランド逃げ面12がランド縁部10から中心軸Aの方へ内向きに徐々にカーブして、間に明確なエッジを残さなくてもよい。図示された実施形態では、本体断面で測定した時にランド逃げ面12はランド縁部10に対して間の接合部で約11度だけ傾斜している。一般的な傾斜角は5度と25度の間であろう。そのため、ドリルビットの全径より若干のみ短い直径を持つ略一部円筒形である一般的な先行技術設計よりも大きな、表面と円Bとの間のエリアがランド逃げ面12に設けられる。
ランド逃げ面12は、ランド9の大部分と穿孔される孔の壁との間に間隙を設けることで、ドリルビット抗力をさらに低下させる。上記のように、この間隙は概して、特にランド移行領域13に向かっては、一般的な先行技術設計で設けられるものより大きい。この間隙の増大は、ランド移行領域13により得られる付加的間隙とともに、縦溝5が一杯になって圧力を増加させる際にドリルビット1に沿って削り屑を通過させる付加的な二次流路を設ける。ランド移行領域13はまた、縦溝5へ直接進まずにランド逃げ面12へ移動した削り屑材料が縦溝5へ流入する機会を与える。ランド移行領域13は、ランド逃げ面12から隣接の縦溝5へ削り屑を積極的に引き込む低圧領域を形成すると考えられる。ゆえに、ランド逃げ面領域12に捕捉される削り屑材料の蓄積により、ドリルビット1の効率が影響されることはない。
縦溝5と隣接のランド前方エッジ領域11とランド移行領域13とランド逃げ面12の各々は、単一の成形研削ホイールによる一回の研削作業で、ドリルビット1が形成されるシャフトを研削することによって形成されるとよい。
テーパ状刃端部2は従来の構成のものである。代替的に、刃端部2が添付図面に図示されている特殊形状のいずれかを有していても好都合である。
特に図2を参照すると、ドリルビット1のテーパ状刃端部2は、ランド9の各々に一つずつが対応する三つのチップフェイス14を含む。各チップフェイス14は対応のランド9からドリルチップ3まで延在し、対応のランド9のテーパ状端部を実際に構成する。図示された実施形態においてチップフェイス14は約60°であるドリル先端挟角を画定するが、穿孔される材料に適するようにドリル先端角が必要に応じて変更されてもよい。40°と80°との間のドリル先端角が一般的であろう。縦溝底面8を分離する中央ウェブ15の厚さまでテーパ状刃端部2が先細りとなったところで終了するまで、縦溝5はチップフェイス14の間に延在する。
各チップフェイス14は二つの領域に分離される。第1チップフェイス領域16は、縦溝5の各々の隣接端部17からドリルチップ先端3まで延在する。この第1チップフェイス領域16は、チップフェイス14の各々が間に縦溝5を挟まずに合体する刃端部2の硬い前端部を構成する。第2チップフェイス領域18は、第1チップフェイス領域16から隣接のランド9の前端部まで延在する領域を構成する。第2チップフェイス領域18の各々は、縦溝5の一つによって分離されている。
第2チップフェイス領域18の各々は、ランド9の各々のものと類似の構成を有する。この構成は、第2チップフェイス領域18の連続的な断面を表す図3bから3dの断面図の各々から最も良く理解されるだろう。各第2チップフェイス領域18は、第2チップフェイス領域18のすぐ前方にある隣接の縦溝5の隣接縦溝後方側壁7とともに一次刃先21を画定する前方フェイス縁部20を有する。ドリルビット1の本体4aに二次刃先が存在しないので、一次刃先21が、(後述する三次刃先75とともに)ドリルビット1の切削機能の実質上すべてを実施する。二次刃先の代わりに凸状カーブのランド前方エッジ領域11を設けるので、半径の短い研削ホイールを使用してその長さに沿って縦溝5を形成し、縦溝後方側壁7とフェイス縁部20との間に比較的小さい挟角を維持することにより、一次刃先21を尖鋭なままにすることができる。一次刃先21によってやはり積極的な切削が行われ、効率的でスムーズな切削プロセスを維持する。
フェイス逃げ面22は、フェイス縁部20から、第2チップフェイス領域18のすぐ後方にある縦溝5の隣接縦溝前方側壁6に向かって延在している。図示された実施形態では、ランド縁部10を備える事例のようにより広い縁部ではなく、一次刃先21により画定される細い線によってフェイス縁部20が実際には表され、フェイス逃げ面22はフェイス縁部20にスムーズに連接している。フェイス移行領域23は、フェイス逃げ面22を縦溝前方側壁6に連接する。これはやはり、一般的にチップフェイスが尖鋭エッジで縦溝前方側壁と合体する一般的な先行技術のドリルビットと対照的である。
図3cを参照すると、中心軸Aを中心に延在して、ドリルビットの全径と比較すると短い直径を有する円Cにフェイス縁部20の各々が位置しており、テーパ状刃端部2がテーパ状となっている。フェイス逃げ面22とフェイス移行領域23とは、刃端部2の基本的テーパ形状から研削形成される。したがって、中心軸Aに対して垂直に第2チップフェイス領域18に延在するいかなる断面においても、図3cに図示されているように、各フェイス逃げ面22およびフェイス移行領域23は円Cの完全に内側に位置している。
ランド逃げ面12と同じように、フェイス逃げ面22はドリルビット1への抗力を低下させる。フェイス逃げ面22を隣接の縦溝前方側壁6へ連接するフェイス移行領域23の構成も、ランド移行領域13に関連して上述したのと類似の方法で、縦溝5へ直接にではなくフェイス逃げ面22に隣接するエリアへ最初に送られる余分な削り屑の流れを向上させる。
図2および3eを参照すると、第1ドリルフェイス領域16も、ランド9と第2チップフェイス領域18の両方の構成のいくつかの面を共有している。各第1チップフェイス領域16は、隣接の第1チップフェイス領域16の後方エッジとともに三次刃先25を画定する前方チップ縁部24を有する。フェイス縁部20のように、チップ縁部24は一般的に、三次刃先25を構成する線により画定されるだろう。しかし、チップ縁部24は幅がさらに広い。チップ逃げ面26は、チップ縁部24から、隣接する後方の第1チップフェイス領域に向かって延在している。チップ逃げ面26と、すぐ後方の第1チップフェイス領域の前方エッジとの間の各第1チップフェイス領域16には、溝27が形成されている。カーブしたチップ移行領域28が、各チップ逃げ面26を隣接の溝27に連接する。チップ移行領域28の各々は、フェイス移行領域23の連続部を表す。溝27の各々は隣接の縦溝5の端部と連通してドリルチップ3に向かって延在しているが、大部分の用途では、図2および4に見られるように溝がドリルチップ3までずっと延在していないことも考えられる。これはほとんどが、ドリルチップ3のこのような微小領域に溝27を形成する際の制限によるものである。
図3eに図示されているように、チップ縁部24の各々は中心軸Aを中心に延在する円Dに位置している。各チップ逃げ面26とチップ移行領域28と溝27とは、円Dの完全に内側に位置している。
チップ逃げ面26もやはり、ともに抗力を低下させて削り屑の通過のためのスペースを設けるランド逃げ面12とフェイス逃げ面22の両方と同じように機能する。溝27の各々は、縦溝5へ削り屑を送るためドリルチップ3の付近からの削り屑のための流路となる。これは、刃端部の硬い端部分が実質上はピラミッド形状で削り屑の流路が設けられていない一般的な先行技術のドリルビットと対照的であろう。三次刃先25に隣接した溝27の構成も、ピラミッド形状の端部設計の場合よりもはるかに高い強度の三次刃先25を提供する。
添付図面の図4から10は、第二実施形態によるドリルビット101を図示している。上述した第一実施形態のドリルビット1の特徴と同一または同等である第二実施形態のドリルビット101の特徴は、概して、第一実施形態の対応物の参照番号に100を加えて特定される。
ドリルビット101は、ドリルビット101の前側作用端部のドリルチップ103を終端とするテーパ状刃端部102を有し、ドリルビット101の反対の後端部から柄部104が延在している。柄部104は、ドリルのチャックに収容されるように構成されている。ドリルビット101の本体104aは、刃端部102と柄部104との間に延在する。ドリルビット101には複数の縦溝105が形成されている。図示された第二実施形態では、柄部104の近くから刃端部102まで本体104aに沿って略螺旋状に各々が延在する3本の縦溝105が設けられている。この実施形態では、縦溝105の各々はドリルチップ103の近くまで刃端部102に延在している。縦溝105の各々は、本体104aに沿って延在する縦溝本体領域105bと、刃端部102と本体104aとの間の連結部からドリルチップ103の近くまで刃端部102に沿って延在する縦溝端部領域105aとを含む。
縦溝105の各々の間で、本体104aにはランド109が画定されている。図6aの断面図に最も分かりやすく図示されているように、各ランド109は、ランド109のすぐ前方にある隣接の縦溝105の隣接縦溝後方側壁107に近接するランド前方エッジ領域111を有する。前方エッジ領域111に後方で近接して、ランド縁部110が画定されている。各ランド109は、ランド縁部110から、ランド109のすぐ後方にある縦溝105の隣接縦溝前方側壁106に向かって延在するランド逃げ面112も有する。
特に図5を参照すると、ドリルビット101のテーパ状刃端部102は、ランド109の各々に一つずつが対応する三つのチップフェイス114を含む。各チップフェイス114は対応のランド109からドリルチップ103まで延在し、対応のランド109のテーパ状端部を実際には構成する。チップフェイス114は、図示された実施形態では約60度であるドリル先端挟角を画定するが、穿孔される材料に適するように、ドリル先端角がやはり適宜変更されてもよい。チップフェイス114は、縦溝105の端部でドリルチップ103の近くまで縦溝105(特に縦溝前方領域105a)により分離されている。
図示された第二実施形態では、ドリルビット101の後部から見た時に時計方向に回転するようにドリルビット101がやはり構成されている。上述したように、縦溝105の各々は縦溝前方側壁106と縦溝後方側壁107とを有する。縦溝前方側壁106は、間に位置する縦溝底面108を介して縦溝後方側壁107に結合されている。図6aから6eの断面図に最も分かりやすく図示されているように、縦溝前方側壁106と縦溝底面108と縦溝後方側壁107とは、スムーズな連続表面を実際には形成する。各縦溝105が縦溝端部領域105aと縦溝本体領域105bとに分割されるのと同じように、縦溝前方側壁106と縦溝後方側壁107と縦溝底面108とは端部および本体の領域に分割され、そのように番号が付けられている。つまり、縦溝前方側壁106は縦溝前方側壁端部領域106aと縦溝前方側壁本体領域106bとに分割され、縦溝後方側壁107は縦溝後方側壁端部領域107aと縦溝後方側壁本体領域107bとに分割され、縦溝底面は縦溝底面端部領域108aと縦溝底面本体領域108bとに分割されるとよい。
縦溝本体領域105bの各々は、図示された実施形態では約13度という一定の螺旋角で形成されているが、異なる用途については螺旋角がやはり適宜調節されるとよい。ランド前方エッジ領域111は、同じ一定の螺旋角で形成されている。縦溝105の各々の螺旋は、ドリルビット101が予定方向に回転する際に各縦溝105の後端部が前端部の後方となるように構成されている。縦溝底面本体領域108bは、ドリルビットの中心軸Aに対して約1度という若干のテーパを有して、縦溝本体領域105bの奥行を柄部104に向かって浅くしている。縦溝底面端領域108aの間に画定されるウェブの横断面のエリアがドリルチップ103に向かって縮小することで、縦溝端部領域105aがドリルチップ103の近くまで延在するように、縦溝底面端部領域108aはドリルビットの中心軸Aに対してより大きなテーパを有する。さもなければ刃端部102のテーパの結果として、縦溝105はドリルチップ103からより長い距離のところを終端とすることになるだろう。一般的に、縦溝端部領域105aはドリルチップ103の0.1mm以内(直径4.5mmのドリルビットの直径の約0.02倍以内に等しい))、またはより一般的には約0.05mm(ドリルビット直径の0.01倍)以内に延在する。図示された特定の実施形態では、縦溝端部領域105aはドリルチップ103の約0.04mm以内まで延在する。
図6bから6eの様々な断面図に最も分かりやすく図示されているように、各チップフェイス114は、チップフェイス114のすぐ前方にある隣接縦溝105の縦溝後方側壁端部領域107aとともに一次刃先121を画定する。
図示された第二実施形態では、ドリルチップ103に近づくにつれてランド前方エッジ領域111でのランド前方エッジ領域螺旋角と実質上等しい角度からゼロ度まで減少する一次刃先螺旋角を持つ可変円錐螺旋状に、本体104aと刃端部102との間の交線で対応のランド前方エッジ領域111から延在する一次刃先121を設けるように、各縦溝端部領域105aが形成されている。上記のように、本明細書の文脈においては、曲線(ここでは一次刃先121)に対する接線と曲線の中心軸(ここでは中心軸A)との間に画定される螺旋角が標準的な螺旋のように一定ではなく変化することを除いて円錐状螺旋の全体形状を有する三次元曲線として、可変円錐螺旋が定義される。したがって、ドリルビット101のドリルチップ端部から見た時に一次刃先121が最初にドリルチップ103の付近から径方向に延在するように、ドリルチップ103の付近でゼロ度まで減少する各一次刃先121の一次刃先螺旋角を示す図4においておそらくは最も明らかになるように、一次刃先121は中心軸Aと整合するまで徐々に「直線化して」いる。おそらく図8に最も分かりやすく図示されているように、図示された特定の実施形態では、一次刃先121とランド前方領域111との間の接合部でランド前方エッジ領域111に接して延在して中心軸Aに対して垂直に延在する面で見た時に、各一次刃先121は、対応のランド前方エッジ領域111から少なくとも実質上は接線方向に延在する。その結果、縦溝端部領域105aと縦溝本体領域105bとが、特に縦溝後方側壁107に沿って一次刃先121からランド前方エッジ領域111まで、スムーズに合体する。
図6bおよび10に最も分かりやすく図示されているように、各一次刃先121は、ランド前方エッジ領域111との交線から一次刃先121の一部に沿って前側に延在する一次刃先移行領域121aを有する。一次刃先移行領域121aでは、後述するように凸状にカーブしたランド前方エッジ領域111に一次刃先の前側尖鋭領域を連接するように増加する、中心軸Aに対して垂直に延在する断面での一次刃先121の半径を持つことにより、一次刃先121が凸状にカーブしている。一次刃先移行領域121aでは、一次刃先移行領域121aの前端部のゼロから、一般的には少なくとも0.2mm、一般的には0.2mmと0.5mmの間、ここでは約0.3mmであるランド前方エッジ領域111(さらに後述)のものと等しい半径まで増加する、断面で測定された半径を、一次刃先121が一般的に有するだろう。
図6bから明らかであるように、一次刃先移行領域121aの一次刃先121に適用される凸状カーブは、一次刃先121自体に適用されるというよりは、前方隣接縦溝105の縦溝後方側壁107aの隣接の径方向外側領域に適用されるものと解釈されるとよい。このように適用または解釈される構成により、縦溝後方側壁107aの近接の径方向外側領域の凸状カーブの結果、縦溝後方側壁121と近接のチップフェイス114との間に広い挟角を画定する一次刃先121となり、同じく、一次刃先移行領域121aには、あまり積極的でない一次刃先121が結果的に得られる。凸状カーブの構成を設けるのではなく、例えば、一次刃先移行領域121aの一次刃先121に縦溝後方側壁107aの径方向外側領域の面取りを設けることにより、等しい効果が達成される。このような構成では、縦溝後方側壁107aと近接のチップフェイス114との間に画定される挟角が一般的に、隣接のランド前方エッジ領域111に向かって増大することで、ランド前方エッジ領域111に近接するところで全径に近づく際に一次刃先121の破壊性を低下させる。
一般的な先行技術のドリルは、直線状の一次刃先、および/またはドリルチップのかなり手前で終了する一次刃先を有する。このような構成では、穿孔される材料との最初の接触点であるドリルチップで行われる切削動作は比較的非積極的であり、本体に向かって一次刃先の後端部の方に切削力および破壊性の上昇が見られる。ドリルチップに向かって、縦溝の奥行が徐々に減少する結果、縦溝の後方側壁とチップフェイスとの間の挟角が小さくなり、チップに向かって尖鋭ではない刃先を画定して、前方隣接縦溝の急な後方側壁と(回転中心から長い距離に位置することによる)高い移動速度とにより概して尖鋭な一次刃先となる一次刃先の後端部と比較して低い切削破壊性および効率に寄与する。上述した第二実施形態によれば、可変円錐螺旋に一般的な形で延在する一次刃先に、小さな螺旋角でのより積極的かつ強力な切削動作を行わせるのは、ドリルチップ103の直前であるとよい。図7を参照すると、これは、作業時にドリルビット121が回転する時に、各一次刃先121の後部分が一次刃先121の前側部分よりも回転方向に遅れるという事実に一部よるものであると理解される。別の言い方とすると、図7のようにドリルチップ101のドリルチップ端部から見ると、一次刃先121の後方部分は、一次刃先121の前部分に沿って中心軸Aから延在する径方向の線の「後方に位置する」ことが分かる。この特定の構成は、図7では船舶のプロペラに類似したものにも見える。少なくとも第二実施形態のこの構成の結果、整形外科の用途において骨物質のより精密な穿孔がより効率的に、よりスムーズに達成されて、一次刃先の径方向外側部分が軟部組織に積極的に食い込む可能性を低下させることにより軟部組織への損傷の可能性を低下させる。
これは、一次刃先移行領域121aにおける一次刃先121の構成によっても向上し、ドリルビット101の全径に近い一次刃先の後方および径方向外側部分111における一次刃先の破壊性を大きく低下させる。
皮質骨物質において5mm/秒の一定した軸方向送り速度を達成するため4.5mmのプロトタイプのドリルビット101の例へ印加されるのに必要な軸方向負荷と時間とを示す図11を参照して、第二実施形態のドリルビット101の一次刃先121の構成が有する特定の作用についてさらに説明する。このグラフは、ほぼ直線状に印加される軸方向負荷が、ドリルチップ103が最初に骨物質と嵌合する際に増大して、「a」点で急激にピーク負荷に達し(図11では印加される付加は負のスケールで示されていることに注意)、続いて負荷が徐々に低下することを示すが、これは一部には一次刃先121のカーブ状構成の結果によるものであると考えられる。ドリルビット101は低い負荷を受けてさらに前進し、ドリルビットの外径全体に当たるランド前方エッジ領域111をドリルビットが進む直前に、一次刃先121の一次刃先移行領域121aが「b」点で物質の表面と嵌合する。この点で、一次刃先121の一次刃先領域121aにおける切削効率の著しい低下により、徐々に見られた負荷の低下が阻止または「制動」を受ける。次に負荷は、ドリルビットが皮質骨を破砕する「c」点からゼロ近くまで低下する。これは、ドリルビットが骨の中を進む際にドリルビットに印加される必要のある圧力が徐々に低下しているものとして施術者に感知され、この負荷低下の短時間の阻止は、ドリルが皮質骨を破砕しようとしていることを示す触覚フィードバックを施術者に与える。施術者はこのフィードバックを使用して、ドリルビットに印加される軸方向負荷を低下させ、破砕が進む際にドリルビットの前進速度を抑制する。こうして、皮質骨を超えて軟部組織までドリルビットが行き過ぎてしまうことが大いに軽減される。
刃端部102では、各チップフェイス114が、チップフェイス114のすぐ後方にある縦溝105の縦溝前方側壁106に連接している。すなわち、図示された第二実施形態の構成では、隣接する縦溝後方側壁107とともに一次刃先121を画定する前方フェイス縁部120を、各チップフェイス114が有するのである。図示された第二実施形態では、フェイス縁部120は特に狭く、断面103bから103eでは点として表されている。フェイス逃げ面122は、チップフェイス114のすぐ後方にある隣接の縦溝105に向かってフェイス縁部120から延在し、後方隣接の縦溝105の縦溝前方側壁106にスムーズに連接している。縦溝前方側壁107にスムーズに連接するのではなく、連続するスムーズな輪郭を研削できるかどうかについて製造能力が限定されている時には、一連の面取りを介してフェイス逃げ面122が縦溝前方側壁106に連接していてもよいと考えられる。図6cに最も分かりやすく図示されているように、刃端部102で中心軸Aに対して垂直に延在するいかなる断面においても、各チップフェイス114のフェイス縁部122(ここでは一次刃先121により実際に画定される)は中心軸Aを中心に延在する円Cに位置し、各フェイス逃げ面123は円Cの完全に内側に位置する。
図6bから6eに見られるように、各縦溝端部領域105aの奥行はドリルチップ103に向かって減少し、縦溝底面前方領域108aは縦溝輪郭の一次刃先121の側へ徐々に近づいて、ドリルチップ103に向かって比較的尖鋭な一次刃先121を維持するように縦溝後方側壁端部領域106aは比較的直線状のままである。
第一実施形態のように、ドリルビットの中心軸Aに対して垂直に延在するいかなる横断面(図6aに図示された断面など)で見た時にも、各ランド109のランド前方エッジ領域111は凸状にカーブしている。ランド前方エッジ領域111の一連の個別面取りによって、凸状カーブが実際には達成される。
第一実施形態のように、各ランドについて、ランド前方エッジ領域111は一般的に少なくとも0.2mmの平均半径を有する。図示された特定の実施形態では、ランド前方エッジ領域111の半径はおよそ0.3mmである。ランド前方エッジ領域111の半径は異なる断面では変化していてもよい(つまり、ランド前方エッジ領域111はやはり、一定半径の円弧として形成される必要がない)。本体104aに延在する中心軸Aに対して垂直ないかなる断面においても、各ランド前方エッジ領域111の平均半径は一般的に、ドリルビットの全径の少なくとも0.04倍であろう。
図示された特定の構成では、図6aに最も分かりやすく図示されているようにランド移行領域113はランド逃げ面112を縦溝前方側壁106に連接するが、上述したカーブ状ランド前方エッジ領域111が従来のランド逃げ面/縦溝前方側壁とともに使用されてもよいともやはり考えられる。ランド逃げ面112を縦溝前方側壁106へスムーズに連接するように、移行領域113は一般的にカーブしている。ドリルビットの中心軸Aに対して垂直な断面(図6aから6eに図示された断面など)で測定された時に、ランド移行領域113は、ドリルビット101の全径の0.2倍と0.3倍の間の半径を有することが好ましいだろう。図示された特定の実施形態では、ドリルビット101は4.5mmの全径を有し、ランド移行領域113は1.15mmの半径を有する。スムーズにカーブするのではなく、一つ、好ましくは二つ以上の面取り面によりランド移行領域113の各々が画定されてもよい。
ランド縁部110は、ドリルビット101が形成される前の円筒形シャフトから研削除去されていないランド109の一部円筒形部分を構成する。図示された第二実施形態では、約0.2mmの幅(断面で測定)をランド縁部110が有するが、ランド前方エッジ領域111とランド逃げ面112との交線により実際に画定される最小幅をランド縁部110が有してもよいと考えられる。ランド縁部110の各々は、中心軸Aを中心に延在してドリルビットの全径と等しい直径(図示された実施形態では柄部104の直径に等しい)を有する円Bに位置している。各ランドのランド前方エッジ領域111とランド逃げ面112とランド移行領域113とは、ドリルビット101が形成される前の円筒形シャフトから研削形成される。したがって、中心軸Aに対して垂直に延在するランド109のいかなる断面においても、各ランド前方エッジ領域111とランド逃げ面112とランド移行領域113とは、図6aに図示されているように円Bの完全に内側に位置している。ランド逃げ面112は凸状にカーブしており、一般的にランド縁部110に対して中心軸Aの方へ傾斜して、ランド縁部110とランド逃げ面112との間にエッジを画定する。代替的に、ランド逃げ面112がランド縁部110から中心軸Aの方へ徐々に内向きにカーブし、間に明確なエッジを残さなくてもよい。図示された実施形態では、断面で測定された時にランド逃げ面112はランド縁部110に対して、間の連結部で約11度傾斜している。そのため、概してドリルビットの全径よりも若干のみ短い直径を持つ一部円筒形である一般的な先行技術の設計よりも広い、ランド逃げ面112の表面と円Bとの間のエリアがランド逃げ面112によって設けられる。
縦溝本体領域105bと隣接のランド前方エッジ領域111とランド移行領域113とランド逃げ面112の各々は、単一の成形研削ホイールによる一回の研削作業でドリルビット101が形成されるシャフトの研削によって、一般的に形成される。中心軸Aと整列されて中心軸Aに非常に近い位置から刃端部102に沿って延在して、刃端部102を前進し、中心軸Aから離れて、二次エッジ111から螺旋角で接線方向に延びる一次刃先121を縦溝本体領域105bに連接するように旋回する単一の成形研削ホイールによる次の研削作業において、縦溝端部領域105aと隣接のフェイス逃げ面122とが一般的に形成されるだろう。
第三実施形態によるドリルビット101′が、添付図面の図12から15に図示されている。第三実施形態のドリルビット101′は、ランド109,109′の構成と本体104a′に含まれるねじ山150とを別にして、上述した第二実施形態のドリルビット101と実際には同一である。したがって、上述した第二実施形態のドリルビット101のものと同一であるドリルビット101′の特徴には同一の参照番号が付けられるが、第二実施形態のドリルビット101′で変形されている特徴は、第一実施形態と同等の参照符号にアポストロフィ(′)が加えられている。
上記のように、第三実施形態のドリルビット101′のランド109′は、第二実施形態のドリルビット101のランド109と異なっている。すなわち、ランド109′はランド逃げ面112を備えていないのである。各ランド109′は、中心軸Aを中心に延在する円に位置してドリルビットの全径と等しい直径を有するように、凸状カーブのランド前方エッジ領域111と、全径のままに維持された広いランド縁部110′とを有する。図13aおよび13bの断面図は、一見するとランド縁部110′が狭くランド逃げ面が設けられていることを意味するようだが、ランド逃げ面を示しているように見える傾斜曲線は、実際にはランド109′に切り込まれたねじ山150の凹部を表している。特に図13aから、ランド縁部110′が各ランド109′の幅の少なくとも大部分にわたって延在していることが分かる。各ランド109′において、ランド移行領域113′は、(第二実施形態のようにランド逃げ面112ではなく)ランド縁部110′を(図13aに最も分かりやすく図示されているように)縦溝前方側壁106に連接する。ランド109′の大部分を全径のままにしてランド逃げ面を省略することは、ドリルビットを案内するのにドリルガイドが利用されて比較的短いドリル奥行のみが必要とされる用途に、特に適している。広いランド縁部110′を維持すると、ドリルビット101′とドリルガイドとの間の接触エリアを増大することで、軸方向以外の負荷がドリルビット101′に印加される場合のドリルビット101′とガイドとの間の局所的圧力を低下させる。これはさらに、ドリルガイドのバリまたはキズの形成の可能性を低下させる。広いランド縁部110′の採用は、ドリルビット101′が穿孔対象の骨に埋め込まれたままで、治癒の過程で骨折部を外側から支持するためのケージとして外部固定器を固定するピンとして作用する用途にも、特に適している。このような用途において、広いランド縁部110′はまた、骨内でのドリルビット101′の安定性を高めるとともに、ねじ山150の形成のための適度に広い表面を設ける。ピンの用途では、一般的に、隣接の刃端部102から柄部104に向かって(またこれへ)、ドリルビット101′の本体104a′にねじ山150が形成される。図面から分かるように、ねじ山150は、外部固定器とのねじ嵌合のため、広いランド縁部110′の全幅にわたって延在している。またねじ山は、骨内での係止状態および安定性の向上も行う。広いランド縁部110′を使用すると、より高い第二の慣性モーメントをドリルビット101′に付与する。外部固定器を固定するのではなく孔を穿孔するためだけにドリルビットが使用される標準的なドリルビットの用途については、ねじ山150は一般的に省略されるとよい。同様に、切削ブロックを骨に配置するためのピンとしてドリルビット101′が作用する用途では、(尖鋭な)ねじ山が切削ブロックを損傷しないように、ねじ山150が省略されるのが一般的だろう。
上述したドリルビットは、整形外科用ドリルビットとしての使用のために構成される時にはステンレス鋼で一般的に形成されるが、様々な用途に適するように他の適当な高強度金属材料が適宜利用されてもよい。
第一の態様において、本発明は、中心軸を有して、
ドリルビットの一端部のドリルチップを終端とするテーパ状刃端部と、
ドリルビットの反対端部から延在するシャンクと、
刃端部とシャンクとの間に延在する本体と、
ドリルビットに形成されて、本体に沿って刃端部まで略螺旋状に延在する複数の縦溝であって、各々が縦溝前方側壁と縦溝後方側壁とを有する縦溝と、
縦溝の各々の間で前記本体に画定されて前記刃端部まで延在するランドと、を含み、
ランドの各々が、
ランドの前記ランド前方エッジ領域に近接するランド縁部と、
ランド縁部と、前方隣接する縦溝の縦溝後方側壁と、の間でこれらに近接するランド前方エッジ領域と、を備え、
前記中心軸に対して垂直に延在する前記本体の略いかなる本体断面においてもランドの各々のランド前方エッジ領域が凸状に湾曲している、ドリルビットを提供する。
少なくとも一つの実施形態において、各ランドは
部から後方隣接の縦溝に向かって延在するランド逃げ面と、
ランド逃げ面を後方隣接の縦溝の縦溝前方側壁に連接する(blend)ランド移行領域と、をさらに含み、
いかなる本体断面においても、各ランドのランド縁部が中心軸を中心に延在する円に位置し、各ランド前方エッジ領域と各ランド逃げ面と各移行領域とが完全に円の中に位置する。
一つの形態において、各ランドは、ランド縁部を後方隣接の縦溝の縦溝前方側壁に連接するランド移行領域をさらに含み、
実質上いかなる本体断面においても、各ランドのランド縁部が中心軸を中心に延在する円に位置し、ランド縁部がランドの幅の少なくとも大部分に延在する。

Claims (23)

  1. 中心軸を有するドリルビットであって、
    ドリルビットの一端部のドリルチップを終端とするテーパ状刃端部と、
    ドリルビットの反対端部から延在するシャンクと、
    前記刃端部と前記シャンクとの間に延在する本体と、
    ドリルビットに形成されて前記本体に沿って前記刃端部まで螺旋状に延在する複数の縦溝であって、縦溝前方側壁と縦溝後方側壁とを各々が有する縦溝と、
    前記縦溝の各々の間で前記本体に画定されて前記刃端部まで延在するランドと、を含み、
    前記中心軸に対して垂直に延在する前記本体の略いかなる本体断面においても、前方隣接する前記縦溝の前記縦溝後方側壁に近接する前記ランドの各々のランド前方エッジ領域が、凸状に湾曲している、ドリルビット。
  2. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド前方エッジ領域の各々が、少なくとも0.20mmの半径を有する、請求項1記載のドリルビット。
  3. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド前方エッジ領域の各々が、前記ドリルビットの全径の少なくとも0.02倍である半径を有する、請求項1記載のドリルビット。
  4. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド前方エッジ領域の各々が、前記ドリルビットの全径の少なくとも0.04倍である半径を有する、請求項1記載のドリルビット。
  5. 前記ランドの各々が、
    前記ランドの前記ランド前方エッジ領域と、
    前記ランドの前記ランド前方エッジ領域に近接するランド縁部と、
    前記縁部から後方隣接する前記縦溝に向かって延在するランド逃げ面と、
    前記ランド逃げ面を後方隣接する前記縦溝の前記縦溝前方側壁に連接するランド移行領域と、を含み、
    いかなる前記本体断面においても、前記ランドの各々の前記ランド縁部が前記中心軸を中心に延在する円に位置し、前記ランド前方エッジ領域の各々と前記ランド逃げ面の各々と前記移行領域の各々とが前記円の中に完全に位置する、請求項1記載のドリルビット。
  6. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド逃げ面が凸状に湾曲している、請求項5記載のドリルビット。
  7. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド逃げ面が前記ランド縁部に対して前記中心軸の方へ傾斜している、請求項5記載のドリルビット。
  8. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド逃げ面が前記ランド縁部に対して、間の接合部において、前記中心軸の方へ5から15度の角度で傾斜している、請求項5記載のドリルビット。
  9. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド逃げ面が前記ランド縁部から前記中心軸の方へ内向きに湾曲している、請求項5記載のドリルビット。
  10. 略いかなる前記断面においても、前記ランド移行領域が湾曲していて前記ランド逃げ面を後方隣接する前記縦溝の前記縦溝前方側壁に連接する、請求項5記載のドリルビット。
  11. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド移行領域が前記ドリルビットの全径の少なくとも0.08倍である半径を有する、請求項10記載のドリルビット。
  12. 略いかなる前記本体断面においても、前記ランド移行領域が前記ドリルビットの全径の少なくとも0.2倍である半径を有する、請求項10記載のドリルビット。
  13. 前記ドリルビットが3本の前記縦溝を有する、請求項1記載のドリルビット。
  14. 前記ドリルビットが整形外科用ドリルビットである、請求項1記載のドリルビット。
  15. 前記ドリルビットが、前記刃端部に画定されて前記ランドの一つから前記ドリルチップまで延在する複数のチップフェイスをさらに含み、
    前記チップフェイスが前記縦溝の各々の前端部まで前記縦溝により分離され、
    前記チップフェイスの各々が前方隣接する前記縦溝の前記縦溝後方側壁とともに一次刃先を画定し、
    前記一次刃先の各々が、前記ランド前方エッジ領域の一つから延在して、それぞれの前記ランド前方エッジ領域に近接する一次刃先移行領域を有し、
    前記一次刃先移行領域で前記中心軸に対して垂直に延在する略いかなる移行領域断面においても、前記一次刃先が凸状に湾曲する、および/または、前記一次刃先が、前記縦溝後方側壁と近接する前記チップフェイスとの間の挟角を、前記一次刃先移行領域の前側にあるいかなる断面においても対応する挟角と比較して大きく画定するように、前方隣接する前記縦溝の前記縦溝後方側壁の近接径方向外側領域が構成される、請求項1記載のドリルビット。
  16. 前記一次刃先の各々が、前記一次刃先移行領域において有する半径は、前記移行領域の断面で測定されたときに、それぞれの前記ランド前方エッジ領域に向かって増加しており、前記一次刃先を、前記一次刃先の前側尖鋭領域から前記ランド前方エッジ領域へと連接する、請求項15記載のドリルビット。
  17. 前記一次刃先の各々が、前記縦溝後方側壁と近接する前記チップフェイスとの間で画定する挟角は、前記移行領域の断面で測定されたときに、それぞれの前記ランド前方エッジ領域に向かって増加する、請求項15記載のドリルビット。
  18. 前記一次刃先の各々について、前記一次刃先の各々と当該の前記ランド前方エッジ領域との間の交線を通る交線断面で、前記ランド前方エッジ領域の半径と略等しい半径を前記一次刃先が有する、請求項15記載のドリルビット。
  19. 前記半径が少なくとも0.20mmである、請求項18記載のドリルビット。
  20. 前記縦溝の各々が、隣接する前記ドリルチップまで延在し、
    前記一次刃先の各々が、それぞれの前記ランド前方エッジ領域における前記ランド前方エッジ領域の螺旋角と略等しい角度からドリルチップに接近するにつれてゼロまで減少する一次刃先螺旋角を含む可変円錐螺旋式に、前記ランド前方エッジ領域の一つから延在する、請求項1記載のドリルビット。
  21. 前記ランドの各々が、
    前記ランドの前記ランド前方エッジ領域と、
    前記ランド前方エッジ領域に近接するランド縁部と、
    後方隣接する前記縦溝の前記縦溝前方側壁へ前記ランド縁部を連接するランド移行領域と、を含み、
    略いかなる前記本体断面においても、前記ランドの各々の前記ランド縁部が前記中心軸を中心に延在する円に位置し、前記ランド縁部が前記ランドの幅の少なくとも大部分に延在する、請求項1記載のドリルビット。
  22. 前記本体が、隣接する前記刃端部から前記シャンクまで延在するねじ山を備え、前記ねじ山が前記ランド縁部に画定される、請求項21記載のドリルビット。
  23. 略いかなる前記本体断面においても、凸状に湾曲した前記ランド前方エッジ領域が複数の個別面取り面により画定される、請求項1記載のドリルビット。
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