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JP2013502659A - データセンタ冷却ユニットを効率的に調整する方法及び装置 - Google Patents

データセンタ冷却ユニットを効率的に調整する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

センサを使用する環境維持モジュール(例えば、HVACユニット)を制御するシステム、装置及び方法が提供される。センサにより測定された値は、センサ値を所望の範囲内に維持するようにモジュールの動作レベルの変化を判定するために使用されてもよい。例えば、センサ温度が高温すぎる場合、更に冷却するために停止したモジュールを増加又は開始してもよい。高温のセンサ温度に対して最も大きな影響をと予測されるモジュールを開始してもよい。動作レベルの変化と結果として得られるセンサの変化との関係を提供する伝達行列は、上述の予測を実行するために使用されてもよい。別の例として、センサ温度が範囲内にあり、且つ動作レベルの低下)が範囲外状態を発生させないと予測される場合、モジュールを停止してもよい(あるいは動作レベルが低下してもよい)。

Description

<関連出願の相互参照>
本願は、米国特許出願61/235,759号(シー.フェデルスピールら。発明の名称:データセンタ冷却ユニットの開始及び停止を調整する方法及び装置。2009年8月21日出願。)の優先権を主張し、その内容は本書に組み込まれる。また、本願は、米国特許出願12/396,944号(シー.フェデルスピール。発明の名称:HVACユニットの制御を調整する方法及び装置。代理人番号:027332-000110US。2009年3月3日出願。)に関連し、その内容は本書に組み込まれる。
本発明は、一般に、例えばサーバコンピュータを含むデータセンタに存在するような共通の空間の温度及び湿度を調節するために使用される暖房換気空調(HVAC)システム等の環境制御システムに関する。本発明は、特に、環境制御システムの各ユニット(モジュール)の動作レベルを上下させること(例えば、開始及び停止)により、ある特定の環境条件を効率的に維持することに関する。
近年のデータセンタは、室内の温度、湿度及び他の変動要素を調節するためにHVACシステムを使用する。データセンタにわたり配置された多くのHVACユニットを有することは一般的である。HVACユニットは、床設置型ユニットであることが多いが、壁取付け型ユニット、ラック取付け型ユニット又は天井取付け型ユニットであってもよい。更にHVACユニットは、揚床プレナム、空気ダクトのネットワーク又はデータセンタの戸外のいずれかに冷却された空気を提供することが多い。データセンタ自体又は大きなデータセンタの大部分は、一般にオープンプラン構成を有し、すなわちデータセンタの一方の部分の空気を他方の部分の空気と分離する永続的な隔壁を有さない。従って、多くの場合、共通の空間を有するこれらのデータセンタは、複数のHVACユニットにより温度調節及び湿度調節される。
データセンタ用HVACユニットは、一般に分散制御及び独立制御で動作する。各ユニットがデータセンタからユニットに入る空気の温度及び湿度を調節しようとして動作するのは一般的である。例えばHVACユニットは、ユニットに入る空気の温度及び湿度を判定するセンサを含んでもよい。このセンサの測定値に基づいて、そのHVACを制御することにより、ユニットに入る空気の温度及び湿度をそのユニットに対する設定値と整合するように変更しようとしてユニットの動作を変更する。
信頼性を確保するため、殆どのデータセンタは過剰な数のHVACユニットで設計される。オープンプラン構成により空気がデータセンタにわたり自由に流れるため、一方のユニットの動作は他方のユニットの動作に結合されてもよい。過剰なユニット及びそれらがほぼ重なり合う領域に空気を分配するという事実は、冗長性を提供する。これにより、単一のユニットが故障する場合、データセンタの機器(サーバ、ルータ等)は依然として十分な冷却を有することを保証する。
上述したように、HVACユニットの標準的な操作手順は、各HVACユニットへの戻り空気温度を調節することである。そのような操作は、データセンタのサーバ及び他の演算機器に入る空気の温度を認識しない。HVACユニット制御又はデータセンタのオペレータがこの情報を使用できないため、一般に余分なHVACユニットは、サーバが冷却され続けていることを保証するために常に動作する。しかし、そのような予防措置はエネルギーを無駄にする。
冗長なHVACユニットを手動でoffにしてエネルギーを節約することが可能であるが、そうすることによりその機器を過熱させる危険性が生じる。更にいくつかのデータセンタは可変負荷を有し、その場合、1日中いくつかのユニットを停止及び開始する必要があるだろう。また、データセンタでは複雑で密に結合した空気流パターンにより、オペレータは、必要に応じて再始動するのに最も効率的であるHVACユニットを認識するのが困難になる。
従って、必要に応じて効率的に冗長なHVACユニットの動作レベルを自動的に低下(例えば、高温をトリガせずに)及び上昇できる方法及びシステムを提供するのが望ましい。
本発明の実施形態は、センサを使用して環境維持モジュール(例えば、HVACユニット)を制御するシステム及び方法を提供できる。種々の実施形態において、システムは、環境を加熱及び/又は冷却できる。センサは環境内の種々の場所で温度を測定でき、この温度フィードバックは、所望の範囲内に温度を維持するようにモジュールの動作レベルを変化させるために使用される。
例えば、センサ温度が高すぎる場合、冷却するために停止したモジュールを開始してもよい(あるいは、動作レベルが上昇してもよい)。一実施形態において、開始するためのモジュールは、高いセンサ温度に対して最も大きな影響を及ぼすかあるいは少なくとも十分に大きな影響を及ぼすと予測されるモジュールである。別の例として、センサ温度が範囲内にあり、且つ動作レベルの低下が範囲外状態を発生させないと予測される場合、モジュールを停止してもよい(あるいは動作レベルが低下してもよい)。一実施形態において、伝達行列は上記の予測を実行するために使用される。一態様において、伝達行列は、システムのセンサ毎にモジュールの動作レベルの変化と結果として得られる温度差との関係を提供してもよい。
一実施形態によると、環境維持システムを制御する方法が提供される。システムは、複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む。センサ値が範囲外のものとして測定されるセンサSindxが識別される。少なくとも一部のモジュールの各々について、予測変化値が判定される。予測変化値の各々は、各モジュールの動作レベルを変化させることにより識別されたセンサSindxにより測定されたセンサ値が変化する程度を予測する。モジュールは、予測変化値に基づいて選択される。選択されたモジュールの動作レベルは、センサSindxのセンサ値を変化させるように変化する。
別の実施形態によると、環境維持システムを制御する方法が提供される。システムは、現在作動中の複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む。現在作動中の複数のモジュールのうちの少なくとも1つが解析される。モジュールの動作レベルが少なくとも所定の量だけ低下した場合、システムは、結果として得られるセンサのセンサ値を推定する。どれも第1の範囲外にない推定されたセンサ値を有する現在作動中の複数のモジュールの第1の集合が判定される。第1の集合の少なくとも1つのモジュールの動作レベルは、範囲外状態が発生しない(例えば、推定されたセンサ値はどれも第1の範囲外にない)と予測することに応答して低下する。
別の実施形態によると、環境維持システムを初期化する方法が提供される。各モジュールは1つ以上のアクチュエータを含む。第1のセンサ値Y1は各センサ毎に受信される。モジュールの少なくとも2つのアクチュエータの動作レベルは同時に変化する。動作レベルの変化後、第2のセンサ値Y2はセンサ毎に受信される。第1のセンサ値Y1と第2のセンサ値Y2との差が算出される。伝達行列TMの行列要素の少なくとも一部分は、差に基づいて判定した。伝達行列は、いくつかのセンサによりいくつかのアクチュエータの寸法を有してもよい。TMの部分は、少なくとも2つのアクチュエータと関連付けられた行列要素を含む。センサS及びアクチュエータPに対する行列要素を判定することは、センサSに対する差を含む分子及びアクチュエータPに対する動作レベルの変化を含む分母を有する第1の比を判定すること、並びに第1の比を少なくとも1つの他の比と組み合わせることを含む。少なくとも1つの他の比は、結果としてセンサSに対するセンサ値の前の差を与えたアクチュエータPの動作レベルの前の変化から判定される。
別の実施形態によると、環境維持システムを初期化する方法が提供される。少なくとも1つのプロセッサは伝達行列TMを判定する。モジュール毎に、第1のセンサ値Y1は各センサ毎に受信される。各モジュールが第1の動作レベルを有する場合、第1のセンサ値の各々は受信される。各モジュールを停止又は開始すると、第2のセンサ値Y2はセンサ毎に受信される。第1のセンサ値Y1と第2のセンサ値Y2との差が算出される。差を使用してTM行列要素が算出されることにより、モジュールを開始及び/又は停止することと結果として得られるセンサ毎のセンサ値の変化との関係を提供する伝達行列TMを取得する。
本発明の他の実施形態は、本明細書において説明する方法と関連付けられたシステム、デバイス及びコンピュータ可読媒体に関する。
本明細書において使用されるように、環境維持モジュールは、HVACユニット、コンピュータルーム空調装置(CRAC)ユニット、あるいは制御信号を受信し且つ特定の領域において環境条件を達成又は維持するように設定される出力を提供するあらゆるデバイスであってもよい。本明細書における使用値、動作レベルは、冷却、加熱等の動作を実行するためにモジュールにより費やされている労力を測定する動作パラメータ(入力又は出力)の値であってもよい。モジュールの動作レベルは、停止した全電力で動作する入力電力レベルの割合、モジュール内の特定のデバイスの動作に対する割合又は値(例えば、送風機速度、温度設定値、湿度設定値又はバルブ位置)及び例えば基準レベルと比較されるような出力加熱、出力空気流の冷却電力の割合又は値を含んでもよい。
以下の詳細な説明及び添付の図面を参照して、本発明の本質及び利点がより適切に理解されるだろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータセンタを示す平面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る単一の屋根ユニットのオープンプランの建物を示す平面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るコンピュータルーム空気処理ユニット300を示す概略図である。
図4は、本発明の一実施形態に従って建物内の環境条件を維持する制御システム400を示すブロック図である。
図5は、本発明の一実施形態に従って複数のモジュール(例えば、CRACユニット)及びセンサを含む環境維持システムを初期化する方法500を示すフローチャートである。
図6は、本発明の一実施形態に従って高い効率で所望の範囲内にセンサ値を維持するように環境維持システムを制御する方法600を示すフローチャートである。
図7は、本発明の一実施形態に従ってアクチュエータの動作を軽減することにより環境維持システムを制御する方法700を示すフローチャートである。
図8は、本発明の一実施形態に従ってモジュールを停止することにより複数のモジュール及びセンサを含む環境維持システムを制御する方法800を示すフローチャートである。
図9は、本発明の一実施形態に従って複数のモジュール及びセンサを含むモジュールを開始し且つ停止することにより環境維持システムを制御する方法900を示すフローチャートである。
図10は、予測誤差の大きさに基づいて共分散行列のトレースを更新する式を示すグラフである。
図11は、本発明の実施形態に従ってシステム及び方法で使用可能な例示的なコンピュータ装置を示すブロック図である。
環境(例えば、データセンタ)が十分に低温であること又は温暖であることを保証するため、標準的な操作手順は、最低限度必要とされるものを超える余分なHVACユニット(又は他の環境維持モジュール)を操作することである。しかし、そのような予防措置はエネルギーを無駄にする。種々の実施形態により、環境にわたりセンサ(例えば、モジュールにわたるセンサ又はモジュールの外側の場所におけるセンサ)を解析し、特定のモジュールの動作レベルを安全に低下できるか及びセンサを範囲に戻すのに最適なモジュールを含む更なる動作が必要か(例えば、範囲外の測定値のために)を判定できる。そのような実施形態により、エネルギー消費を減少しつつ安定した環境を提供できる。伝達行列は、上述の判定を実行するのに使用されてもよい。一態様において、伝達行列は、システムのセンサ毎にモジュールの動作レベルの変化と結果として得られる温度差との関係を提供してもよい。
特に多くの冗長なHVACユニットが空気を床下プレナムに分配する際にそれらを実行することに関する別の問題は、より少ないHVACユニットが使用された場合にHVACユニットからの排出空気温度がより高くなる可能性があることである。より多くのHVACユニットが使用されている状態で依然としてサーバから同一の量の熱を抽出している間に温度がより高くなる可能性があるため、排出空気温度はより高くなる可能性がある。換言すると、サーバから熱を抽出するより大きな空気流(より多くのHVACユニットを含む)は、HVACユニットからの排出温度がより高い可能性があることを意味する。その結果、コンクリートスラブフロア又は揚床はそれほど低温ではなく、それにより災害復旧機能を減らす。例えば、スラブ及び床が蓄冷媒体(ヒートシンク)として動作するため、低温の床を有することにより、冷却障害(例えば、建物全体に対して電力が遮断される場合)から復旧するのに使用可能な時間を増加させる。例えば電力が遮断されているためにHVACユニットが冷気を押し出していない場合、床のより低い温度によりサーバをより低温に維持できる。
<I.システム概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るデータセンタの間取り図を示す。周囲の壁1は、データセンタの周囲の壁又は小売店等の商業用建物の周囲の壁であってもよい。データセンタは、複数のHVACユニット2(又は他の環境維持モジュール)、複数の環境センサ3及び複数のサーバラック4を含む。示されるように、HVACユニットは、コンピュータルーム空調装置(CRAC)ユニットである。
一実施形態において、HVACユニット2は、空気流をデータセンタに提供し、サーバラック4のサーバを冷却する単一の機器である。一態様において、HVACユニット2は、それらを通過する空気を冷却、加熱、加湿又は除湿できる。環境センサ3は、温度又は湿度等の環境パラメータを測定するデバイスである。環境センサ3は、有線通信手段又は無線通信手段(例えば、Modbus、BACnet、Wi−Fi、WiMAX、ZigBee又は他のあらゆる適当なプロトコル)等のあらゆる手段により測定値(読み取り値とも呼ばれる)を送信できる。HVACユニット2(及び本明細書において示される他のモジュール)は、データセンタ内で特定の状態を提供するように1つ以上のプロセッサを含むコンピュータシステムにより制御されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る単一の屋根ユニットのオープンプランの建物を示す平面図である。この例において、HVACユニットは屋根ユニット(RTU)2である。周囲の壁5は、小売店等の商業用建物の外側又は内側の壁、あるいはそのような建物又は店内の空間である。示されるように、有線通信はその特定のRTUに近接するRTU2とセンサ3との間で行われるが、無線通信が更に使用されてもよい。商品棚6及び店のチェックアウトカウンター7が更に示される。
図3は、本発明の一実施形態に係るコンピュータルーム空気処理ユニット300を示す概略図である。コンピュータルーム空気処理ユニット300は、環境維持モジュールの一例である。示されるように、コンピュータルーム空気処理ユニット300は、冷水バルブ320により調節された冷水を含んでもよい冷却コイル310を有する。コンピュータルーム空気処理ユニット300は、再加熱コイル330(例えば、電気コイル)及び加湿器340(例えば、赤外線加湿器)を更に有する。
一実施形態において、送風機350は、A/C誘導電動機により駆動された遠心送風機である。誘導モータは、その速度を変化させる可変速(周波数)ドライブVSD355を有してもよい。無線センサ360は戻り空気温度を測定し、無線センサ370は排出空気温度を測定し、無線制御380はVSD355を制御する。排出空気温度センサ370及び戻り空気温度センサ360は、別個の無線センサではなく無線制御380につながれたプローブであってもよい。
動作の一実施形態において、無線センサ360、370は、例えば図4の監視コントローラ15を含む制御コンピュータに信号を渡す無線ネットワークゲートウェイに無線装置を介して読み取り値を送出する。監視コントローラ15は、コンピュータシステム自体であってもよい。制御コンピュータは、無線ゲートウェイに作動コマンドを送出し、無線ゲートウェイは作動コマンドを無線コントローラ380に中継し、無線コントローラ380は可変速ドライブ355の速度を変化させるる。
図4は、本発明の一実施形態に従って建物内の環境条件を維持する制御システム400を示すブロック図である。この例において、制御システム400は、HVACユニット2(例えば、ユニット300)と、複数の環境センサ3と、計算を行う1つ以上のプロセッサ10を含む監視コントローラ15とを備える。HVACユニット2は、空間の環境を維持するのに使用されてもよい送風機、バルブ又は温度要素等に対する最終制御要素(アクチュエータとも呼ばれる)を含む。本明細書において示されるように、アクチュエータの入力及び出力はモジュールの動作レベルに対応してもよい。一態様において、監視コントローラ15は、減少したエネルギー量又は最小のエネルギー量を使用して安定した環境条件を提供する動作レベル(on及びoff、並びに中間のバリエーションを含む)を有するように最終制御要素を制御できる。
<モジュール(HVACユニット)>
いくつかの実施形態において、監視コントローラ15は、各HVACユニット2の入力12へのコマンドを算出することにより複数のHVACユニット2の動作を調整できる。コマンドは、センサ3からの環境センサ読み取り値に基づいて算出される。入力12は、種々の異なるHVACユニット2及び/あるいはHVACユニット2内のデバイス又は回路に対応してもよい。
一実施形態において、HVACユニット2の入力1は、1つのアクチュエータの動作パラメータ(例えば、送風機、温度設定値、湿度設定値又はバルブ位置)に対応してもよく、HVACユニット2の入力2は、同一のHVACユニット1の異なるアクチュエータに対応してもよい。動作パラメータは種々の動作値(レベル)を有してもよく、その結果、各々が種々のエネルギー量を消費する。別の実施形態において、HVACユニット2のうちのいくつかは、動作レベルの制御に対して1つの入力しか有さない。
他の実施形態において、HVACユニット2の温度に対する設定値は、監視コントローラ15から更に提供されてもよい。例えば設定値は、HVACユニット2により排出された空気の所望の温度又はユニットに戻る空気の所望の温度であってもよい。他の入力は、湿度(又は加湿器コマンド)、あるいは可変周波数ドライブ(VFD)へのコマンドに対する設定値であってもよい。
一実施形態において、各HVACユニットは、各々がそのHVACユニットの1つのアクチュエータに対応する同数の入力を有する。別の実施形態において、種々のHVACユニットは異なる数のアクチュエータを有してもよい。そのような一実施形態において、センサの数は、アクチュエータの総数に関係なく同一であってもよい。部分的に、センサの数が同一のままであってもよい理由は、各センサが各アクチュエータに影響を及ぼしてもよく、且つ各アクチュエータが各センサに影響を及ぼしてもよいためである。例えば温度アクチュエータ(冷却バルブ等)は、環境が十分に低温である場合に凝固物が冷却コイル上に形成される際に発生する可能性があるような湿度に影響を及ぼしてもよい。同様に、湿度アクチュエータ(例えば、赤外線加湿器及び蒸発冷却バルブ)は、赤外線加湿器又は蒸発冷却器が湿度を上げる際に発生する可能性があるような温度に影響を及ぼす。
<センサ>
環境センサ3は、温度、湿度及び気圧等の環境の物理的状態の値を測定できる。環境センサ3は、例えば有線通信手段又は無線通信手段(例えば、Modbus、BACnet、Wi−Fi、WiMAX、ZigBee又は他のあらゆる適当なプロトコル)により読み取り値を監視コントローラ15に返送できる。センサの例には、温度センサ、湿度センサ及び気圧センサが含まれる。単一のセンサは、複数の環境条件、例えば上記の条件のうちの3つ全てを測定できてもよい。環境センサ3は、規則的なパターンに従って又はランダムに位置付けられてもよい。更に環境センサ3は、センサのクラスタにより編成されてもよく、あるいは個々に配置されてもよい。
いくつかの実施形態において、監視コントローラ15は、例えば関連付けられた基準値8の集合により特定されるように、温度センサ読み取り値Fが温度範囲R内にあるようにする。範囲は、単にある特定の温度未満(例えば、華氏78度未満)であってもよい。範囲は、2つの温度により更に特定されてもよい。そのような温度範囲は、要望に応じて狭くても広くてもよい。そのような範囲は加熱に更に適用されてもよい。ある特定の実施形態は、最小のエネルギー量を使用しつつ温度毎に特定の温度範囲(その全ては、温度センサ毎に異なってもよくあるいは同一であってもよい)を維持しようとしてもよい。
一実施形態において、監視コントローラ15は、環境センサ毎の所望の基準値8の集合をフラッシュメモリ、キャッシュ又は他の適切なメモリ等に内部に格納する。他の実施形態において、基準値8は、ディスクドライブ又は光学ドライブ等に外部に格納されてもよい。動作中、監視コントローラ15は、最小のエネルギー量を使用して特定の範囲で環境センサ3からの値を維持するようにHVACユニット2の動作レベルを調整する(例えば、温度範囲を超えずに動作する最小限のモジュールを有することにより)。
<HVACへの入力>
一実施形態において、監視コントローラ15は、入力12に提供され且つHVACユニット2の最終制御要素(例えば、アクチュエータ)に対して直接使用されるコマンドを算出する。入力12に送出されるこれらのコマンドは、例えば有線通信手段又は無線通信手段により提供されてもよい。これらのコマンドは、HVACユニット2のあらゆる数の動作レベルを開始、停止又は変化させてもよい。
別の実施形態において、監視コントローラ15は、HVACユニット2においてローカルデジタルコントローラ(例えば、マイクロプロセッサベースの制御を有する)により使用される入力12へのコマンドを算出する。一態様において、ユニットのローカルデジタルコントローラへの各入力は、ユニットのアクチュエータに対応する。次にローカルデジタルコントローラは、最終制御要素に送出された最終コマンドを判定してもよい。例えばローカルデジタルコントローラは、アクチュエータに対してデジタル信号をアナログ信号に変換してもよく、あるいは信号のプロトコルをアクチュエータにより使用可能になるように変換してもよい。ローカルデジタルコントローラは、ローカル制御ループを介して特定の設定でアクチュエータを維持するように更に動作してもよい。従って、監視コントローラ15は、最終制御要素に直接命令するのではなく、ローカルデジタルコントローラにおいてローカル制御ループの設定値に命令してもよい。
<状況インジケータ>
一実施形態において、監視コントローラ15は、環境センサ3及び/又はHVACユニット2から状況インジケータ13を受信する手段を有する。一態様において、状況インジケータ13は、HVACユニット2又はセンサ3が現在動作可能であるかに関する情報を提供してもよい。別の態様において、状況インジケータ13は、戻り空気温度、排出温度、使用されているユニットの容量の部分(例えば、割合)(これは動作レベルの一例である)及び冷水バルブ(例えば、320)がどのくらい開いているか等のHVACユニットの設定を提供してもよい。状況インジケータ13は、説明のためにHVACユニット2及びセンサ3とは別個に示され、HVACユニット2又はセンサ3自体から実際に受信されてもよい。
一実施形態において、HVACユニット2に対する状況インジケータ13は、HVACユニット2のローカルデジタルコントローラから取得されてもよい。これらのローカルデジタルコントローラは、監視コントローラ15によりクエリされ、ローカルデジタルコントローラ又はHVACユニット2が「on」又は「off」であるかを判定してもよい。ユニットが「off」である場合、そのユニットのアクチュエータに対する状況インジケータ13は、ゼロ等のある特定の値であってもよい。
別の例において、環境センサ3は、明確に規定され且つ容易に検出されるいくつかの故障モードを有する。一態様において、一方の故障モードは「到達不可能」であり、監視コントローラ15のネットワークインタフェース等のゲートウェイがセンサと通信できないことを意味する。他方の故障モードは範囲外電圧(0ボルト又は1.5ボルトのいずれか)であり、0ボルトはセンサプローブが短絡回路を有することを示し、1.5ボルトはセンサプローブが開回路を有するかあるいは欠落していることを示す。これらの故障のうちのいずれかの結果、そのセンサに対してゼロの状況インジケータが得られるだろう。
システム400の動作中、全てのHVACユニット2がエネルギーを節約しようとして動作していなくてもよい。しかし、システム400は、ホットスポット(例えば、基準温度を上回る温度センサ3)又は更なる冷却(又は他の実施形態においては加熱)が所望される他の事象を検出し、動作レベルを上昇すべきモジュール(例えば、モジュールがonにされるべきである場合)を判定してもよい。システム400は、HVACユニット2の動作レベルを低下させる(例えば、offにする)のが許容可能な時を更に判定してもよく、それに伴いHVACユニット2は、センサ読み取り値を範囲外にせずに減少するのが許容可能である。これらの判定の一部として、伝達関数行列(TM)及び負荷行列(LOAD)が使用されてもよい。
<II.伝達関数行列及び負荷行列の初期化>
伝達関数行列(TM)は、環境センサに対する環境維持モジュールを増加(及び場合によっては同等に減少)する影響の基準である。行列は、システムの全てのセンサ又はセンサの一部分のみに対して影響を及ぼしてもよい。一態様において、TMの行Jの数は、環境センサ(CRACユニットを使用する実施形態に対してコールドアイルセンサとも呼ばれる)の数に等しくてもよく、列の数は環境維持モジュールの数に等しくてもよい。従って、一実施形態において、モジュール毎に1つの列しかない。そのような一実施形態において、モジュールのエネルギー消費の1つの基準、すなわち動作レベルが判定される1つのパラメータしかない。別の実施形態において、モジュールに対して2つ以上の行があってもよいため、各々がモジュールの動作レベルの測定値を提供する2つ以上のパラメータがあってもよい。尚、行及び列は切り替わってもよい。更に「行列」という用語は、値のあらゆる索引付け可能なアレイであってもよい。
本明細書において説明されるように、動作レベルは入力値又は出力値であってもよい。例えば、無電力の入力コマンド(例えば、電圧又はデジタル値)は0の動作レベルであってもよく、全電力の入力は100%の動作レベル又は何らかの最大値であってもよい。更に動作レベルは、送風機速度、温度設定値、湿度設定値又はバルブ位置等の特定のアクチュエータに対する入力値、あるいはそのようなアクチュエータの位置の出力測定値であってもよい。別の実施形態において、更に動作レベルは、提供される冷却又は加熱のレベル等の出力レベルであってもよい。この出力レベルは、上回ることにより100%より高い割合を提供できる設計値に対する実際の流れの割合であってもよい。パラメータが出力値である場合、出力パラメータを変更するために使用される1つ以上の入力コマンド変数があってもよい。
図5は、本発明の一実施形態に従って複数のモジュール(例えば、CRACユニット)及びセンサを含む環境維持システムを初期化する方法500を示すフローチャートである。方法を説明する際、図4を参照する。初期化は伝達行列TMを作成することを含む。一実施形態において、TMの列は、モジュールの動作レベルを上下(例えば、開始及び停止)させ、且つ動作レベルの変化前と変化後の温度の差を利用することにより初期化される。一実施形態において、モジュールは、逐次(すなわち、一度に1つ)増減する。他の実施形態において、TMの列は、一度に複数のモジュールの動作レベルを変化させることにより初期化される。
ステップ510において、第1のセンサ値Y1(例えば、温度、湿度又は気圧)は、各センサ(例えば、センサ3からの)毎に受信される(例えば、コントローラ15において)。第1のセンサ値Y1は、測定コマンドの結果としてコンピュータ(例えば、コントローラ15)により能動的に測定されてもよく、あるいは送信されたメッセージを受信できるポートを介して受動的に取得されてもよい。特定のセンサJに対する第1のセンサ温度Y1はY1Jとして記載され得る。第1のセンサ値Y1Jは、1回又は複数回取得されてもよい。例えば第1の値Y1は、あらゆるモジュールの動作レベルが変化する前に取得されてもよく、あるいは特定のモジュールの動作値が変化する前に毎回取得されてもよい。
第1のセンサ値Y1に加え、モジュールの1つ以上の動作パラメータの動作レベル等の他の値が記録されてもよい。戻り温度(例えば、図3のセンサ360からの)、排出温度(例えば、センサ370からの)及び流量(例えば、モジュールがVFDを有する場合に流量×VFDパーセントコマンドを設計する)等の動作パラメータ入力設定値及び測定された出力値の例は、測定され且つコントローラ15と通信可能に結合されたメモリ等に格納されてもよい。
ステップ520において、1つ以上のモジュールの1つ以上の動作レベルが変化する。一実施形態において、モジュールの全ての動作レベルが変化し、その変化は1レベルだけであってもよい。別の実施形態において、モジュールの動作レベルのうちの一部のみが変化する。変化しない動作レベルは、別の時に変化してもよく、あるいは伝達行列の計算に含まれなくてもよい。種々の実施形態において、複数のモジュールからの動作レベルは同時に変化してもよい。
動作レベルの変化量は、何らかの方法で異なってもよくあるいは同等であってもよい。例えば、変更される各動作パラメータは、同一の割合(例えば、100%、50%、25%等)だけ変更されてもよい。一実行例において、100%は、パラメータに対する最大設計値に対して測定される(例えば、最大設計空気流の100%)。設計空気流より大きい空気流を実現することが可能であるため、割合は100%を上回るだろう。
特定のパラメータの動作レベルに対して実現される厳密な変化量を判定するため、変化コマンドが出力された後にパラメータが測定されてもよい。動作パラメータが出力値である場合、新しい動作レベルは、変化コマンドから直接認識されなくてもよい。例えば、変化コマンドが空気流を大きくするためのものであってもよく、且つ一般にコマンドに対応する空気流を認識するためのいくつかの較正された設定値があってもよいが、測定により空気流に対する実際の値をより正確に取得できる。更にいくつかのパラメータは、出力値の測定によることを除いて全く認識されなくてもよい。他の実施形態において、動作レベルの変化は自動的に認識されてもよい(例えば、変化がoffにするためのものである場合、特にon及びoffのみがある場合)。
ステップ530において、第2のセンサ値Y2はセンサ毎に受信される。一実施形態において、モジュールの動作レベルが変化した後にタイマ(例えば、ウェブが設定可能な期間で)を開始する。デフォルトとして、期間は15分であってもよい。一実施形態において、第2の値Y2はタイマの終了後に測定される。別の実施形態において、値は、変化コマンドが与えられた後に継続的に測定され、第2の値Y2は、測定値が準定常ステート状態になった後に格納される。例えばセンサの変更出力は、摂動後にある特定の変化率を有してもよい。変化率が閾値を下回って低下すると、準定常ステート状態が判定されてもよい。センサの出力における変化の閾値に対する絶対値は別の例である。
ステップ540において、各々が対応する第1のセンサ温度Y1と第2のセンサ値Y2との差が算出される(例えば、プロセッサ10により)。従って、使用されているN個のセンサがある場合、変更された動作パラメータ毎にY2J−Y1JのN個の各値があり、Jは1〜Nにわたる。この差は正又は負であってもよい。一般に冷却するために、変化が動作レベルの上昇である場合、温度(冷却のための関心センサ値)は低下し、Y2J−Y1Jの各々は負である。更に一般に冷却するために、変化が動作レベルの低下である場合、温度は上昇し、Y2J−Y1Jの各々は正である。しかし、これらの関係は常に当てはまらない。例えば、モジュールの戻り温度が所望の排出温度以下である場合、モジュールは、冷却能力をoffにしてもよい。従って、空気が依然として送風機により送り出されることによりいくらかの熱が空気に伝えられるため、モジュールは、冷却しないが実際には加熱する。従って、いくつかの伝達行列要素は他の反対符号を有してもよく、それは非直感的である。
ステップ550において、TM行列要素は、対応する差を使用してセンサ毎に算出される。例えば、プロセッサ10はN×K行列要素を算出してもよく、Nはセンサの数であり、Kは変更された動作パラメータの数である。一実施形態において、1つの動作パラメータが一度に変更される場合、単一の列は、行列要素毎に式を使用して一度に更新されてもよい。別の実施形態において、2つ以上の動作パラメータが一度に変更される場合、複数の列が一度に更新され、組み合わされた式(例えば、再帰最小二乗)は行列要素を更新するために使用される。
ステップ560において、それ以上の動作パラメータがまだ変更されていないかが判定される。まだ変更されていない動作パラメータがある場合、方法500は繰り返されてもよい。一実施形態において、方法500の第1の反復により1つの動作パラメータP1だけ減少したと仮定する。次の反復において、ステップ520は、パラメータP1のレベルを上昇させ、最後の反復の前のパラメータP1の動作レベルを有することを含んでもよく、パラメータP2のレベルを低下させることを含んでもよい。従って、1つの動作レベルは第1の反復に基づいて変化し、第2の動作レベルは第2の反復に基づいて変化する。他の実施形態は、全ての反復において上下する複数の動作レベルを有してもよい。以下に説明するように、そのような実施形態は、行列要素を判定するために再帰最小二乗を使用してもよい。
一実施形態において、それ以上の動作レベルが変化する必要があるかをこのように判定することは、TMのそれ以上の列が初期化される必要があるかと同等である。モジュールに対して1つの動作レベルがあり且つ動作レベルオプションがon又はoffである一実施形態において、モジュールを開始又は停止するかを判定する。そのような一実施形態において、停止する必要があるより多くのモジュールがある場合、停止したモジュールは再開されてもよく、他のモジュールを停止してTM行列の他の要素を判定してもよい。モジュールが再開される場合、スタート/ストップタイマが再開されてもよく、スタート/ストップタイマの期限が切れた後、次のモジュールに対してこのような初期化が実行される。
ステップ570において、TMの全ての行列要素が算出された後、伝達行列TMは、環境維持システムのメモリに格納されてもよい。伝達行列は、アクチュエータの動作レベルを変化させるべきかを判定するために検索されてもよい。そのような判定は、例えば方法600〜900で実行されてもよい。次に、伝達行列及びLOAD行列の行列要素を算出するある特定の実施形態を説明する。
<行列要素の算出>
1つの動作パラメータが一度に変更される一実施形態において、変更された動作パラメータに対応するTMの1つの列の行列要素は、第2のセンサ値が受信された後に判定される。動作パラメータがPindx(本実施形態において、モジュールと一対一の対応関係を有する)であり且つセンサインデックスがSindxである場合、行列要素TM(Sindx,Pindx)は、
TM(Sindx,Pindx)=(Y2−Y1)/(Δlevel) 式(1)
のように算出されてもよく、式中、Y2は動作パラメータPindxが変更された後のSindxに対応するセンサ値であり、Y1は動作パラメータPindxが変更される前のSindxに対応するセンサ値であり、ΔlevelはパラメータPindxの動作レベルの変化である。例えば変化がアクチュエータ毎に同一でなかった場合、正規化係数が更に使用されてもよい。以下に説明するように、正規化係数であると考えられてもよいエネルギー係数が含まれてもよい。
センサ値が温度であり且つモジュール機能が冷却するように機能する場合、例えばモジュールを遮断すること(又は他の減少)によりY2がY1より大きくなるはずであり且つ動作レベル(Δlevel)の変化は負であるため、一般にTMの値は負になる。温度差は負であるがΔlevelが正であるようなモジュール(又は他の増加)を開始することにより、同様の結果が得られる。しかし、ステップ540に対して上述したように、逆の結果が生じる可能性があり、それは非直感的である。
TMは、全ての行列要素がΔlevelの同一のユニットに対応してもよいように正規化されてもよい。例えば、特定の行列要素を算出するために使用されたレベルの実際の変化(例えば、10%、10rpm)に関係なく、行列要素が係数で乗算されてもよいため、全ての行列要素は分母に同一の値を有する。従って、後続のステップにおいて、動作レベルの変化は、行列要素毎に種々のユニットにある動作レベルの変化とは対照的に予測された温度の変化を判定するために一様に使用されてもよい。
一実施形態において、Δlevelは動作レベルの変化の割合であり、例えば動作レベルの最大容量にonにする場合は100%及び最大動作レベルからoffにする場合は−100%である。別の実施形態において、Δlevelは、伝達行列TMを作成するために使用された最小増分に対する単位である。例えば、増分が5V、100rpm又は他の値(百分率を含む)である場合、伝達行列TMが最小増分の単位であった場合、10Vの変化は2の値であり、300rpmは3の値である。別の実施形態において、伝達行列が全てのモジュール(例えば、最大電力又は送風機設定)にわたる動作の最大レベルに基づく単位で作成された場合、Δlevelは小数値であってもよい。各モジュールは異なる範囲の動作レベルを有してもよく、例えば一方の送風機は2000rpmの最大速度を有してもよく、他方の送風機は1000rpmの最大速度を有してもよい。一態様において、Δlevelは自身で正規化してもよい。例えば、変更が特定のパラメータに対して常に同一である場合、正規化係数は必要なくてもよい。
一実施形態において、動作パラメータは、モジュールが操作している加熱/冷却流の百分率容量%Capであってもよい。本実施形態において、変化によりモジュールが閉じている場合、Δlevelは%Capに対応してもよい。一態様において、全てのユニットが同一の容量で動作していない場合、%Capの値は正規化された測定値を考慮してもよい。%Capは現在の動作レベルの一例である。
種々の実施形態において、%Capは、ユニットのクエリから戻されるか、あるいは
%Cap=FP(TRP−TDP)/FD(TRD−TDD) 式(2)
のように算出され、式中、FPは停止する前の停止したモジュールの流量であり、TRPは停止する前の各モジュールPの戻り温度であり、TDPは動作レベルが変化する前の各モジュールPの排出温度であり、FDはユニットの設計流量であり、TRD−TDDは各モジュールPの設計値ΔTである。
一実施形態において、設計値ΔTは、冷却バルブが完全に開いているかあるいは好適な設定値で開いている場合の温度差であってもよい。そのような値は、更なる要素として含まれてもよい使用される冷却物質(例えば、水)の温度に依存してもよい。別の実施形態において、固定の流れの送風機を含むモジュールは、FP及びFDの同一の値を有する。そのような実施形態において、モジュールにより戻された%Capは、冷却バルブ(例えば、バルブ320)の設定に対応してもよい。
可変送風機を含むモジュールにおいて、FDは、100%の容量又は他の何らかの割合、あるいはユニットの好適な(例えば、最適な)動作が行われる値であってもよい。一態様において、FPの値は、停止前の送風機の速度に対する設定に対応する。他の実施形態において、加熱(又は冷却)流量FΔT(設計又は停止前)は、他の手段により判定されてもよく、あるいは単にこの値を測定するモジュールから受信されるだけであってもよい。
<LOAD行列の算出>
一実施形態において、LOAD行列は、システムの容量に対するモジュールの動作レベルを低下させる影響の基準を提供する。例えばLOAD行列は、他のCRACユニットのうちの1つをoffにする場合にコンピュータルームのサーバの熱負荷に対処するように増加するCRACユニットの容量の割合に厳密に関連してもよい。一実施形態において、LOADの行及び列の番号は環境維持モジュールの数に等しい。
負荷行列は伝達行列TMと同時に算出されてもよい。従って、TMの列はLOAD行列の列と同時に算出されてもよい。一実施形態において、負荷伝達関数行列(LOAD)は、
LOAD(Cindx,Kindx)=Δ%CapCindx,Kindx/%CapKindx 式(3)
のように算出され、式中、Δ%CapCindx,KindxはモジュールKindxを停止(又は減少)することにより発生したモジュールCindxの百分率容量の変化であり、%CapKindxは停止前のモジュールKindxの百分率容量である。LOAD(Cindx,Cindx)の値は定義上−100%に等しい。一実施形態において、LOAD(Cindx,Cindx)の値は、一般にこの値が使用されないため、算出されないかあるいは0(又は他のデフォルト値)に更に設定されてもよい。LOAD行列は、環境維持システムのメモリに格納されてもよく、動作レベルが上昇又は低下したモジュールを判定するために後で使用されてもよい。
<III.エネルギー使用量を削減するためのTMの使用>
伝達行列は、センサを許容可能な範囲内に維持するために使用されてもよい。伝達行列は、削減されたエネルギー量を使用しつつセンサを許容可能な範囲内に維持する動作レベルを判定するために更に使用されてもよい。エネルギーに対する影響力を判定するため、動作レベルの変化は、アクチュエータ毎に固定値であると仮定される(しかし、全て同一ではない)。このように、各アクチュエータは、互いに比較されてもよく、センサに最も影響を及ぼすアクチュエータを識別してもよい。従って、アクチュエータに伝えられたエネルギー量が最も効率的であるため、このセンサが範囲外である場合、最も影響力を有するアクチュエータは、最もエネルギー効率のよいアクチュエータとして解釈されてもよい。
いくつかの実施形態において、各アクチュエータの増加に対して費やされたエネルギー量は同一である。例えば、アクチュエータの各動作パラメータがモジュールの電力レベルであり、且つ各モジュールが同一のエネルギー効率を有する場合、エネルギー効率の差はない。差が小さい場合、エネルギー効率は同等であると更に仮定されてもよい。
他の実施形態において、アクチュエータは異なるエネルギー消費を有する。そのような状況において、センサ値(Y2−Y1)の変化は、エネルギー係数により変調されてもよい。変調された結果を比較することにより、変化するアクチュエータを判定する際のエネルギー消費を説明してもよい。例えば、所定の変化に対してより少ないエネルギーを使用するアクチュエータがセンサ値の差に対して増加する変調された結果を有することにより、そのアクチュエータを変更する優先度が上がる。一方、エネルギー効率がより低いアクチュエータは、センサ値の差を相対的に減らす。エネルギー消費に対するそのような変調は、伝達行列事態に含まれてもよい。変調の値は、同一の割合だけ各アクチュエータを変更し且つエネルギー使用量を記録することにより判定されてもよい。種々の実施形態において、変調は、乗算、除算、加算、並びに加算演算、乗算演算及び更なる機能演算を含んでもよい座標系の更なる点を含んでもよい。いくつかの実施形態は、変調ではなく、変更するアクチュエータを判定するのに更なる要素としてエネルギー消費値を使用してもよい。例えば、最も少ないエネルギー消費を有しつつ適切なセンサ値の変化を提供するアクチュエータが選択されてもよい。
一実施形態において、加熱/冷却流のモジュールの効率は、エネルギー消費要素の一例である。効率は、モジュールのアクチュエータのある特定の入力設定(例えば、冷水バルブ設定)又は式2の百分率容量として解釈されてもよい。別の実施形態において、モジュールCindxの効率ηは、
η(Cindx)=%Cap/FanSpd 式(5)
のように算出され、式中FanSpdは、モジュールが現在使用中の送風機最高速度の割合である。一実施形態において、送風機速度は、可変送風機を有さないモジュールに対して100%である。可変送風機を含むモジュールに対して、送風機は、最大設定を下回る設定、すなわち100%を下回って動作していてもよい。
一態様において、分母に送風機速度を使用する場合に送風機速度が100%となるため、その場合に可変送風機速度を有さないモジュールを停止することが優先されてもよく、それにより効率が落ちる。示されるように、冷却能力の量が所定の送風機速度に対して少ないため、あまり効率的でないモジュールはより低い効率を有する。他の効率が入力のレベルで除算されたあらゆる百分率出力を含んでもよく、それにより効率を測定する。例えば、特定の冷水バルブ設定に対する冷却出力は、バルブのアクチュエータに対する効率を算出するために使用されてもよい。
<IV.センサ値を範囲に維持>
図6は、本発明の一実施形態に従って高い効率で所望の範囲内にセンサ値を維持するように環境維持システムを制御する方法600を示すフローチャートである。方法600は、特定のセンサ値が所望の範囲外のセンサ値を有する場合に動作レベルを変化(上下)させるのに最適な1つ以上のアクチュエータを判定する。例えば、センサ(例えば、高温すぎるコールドアイルセンサ)の温度が閾値を上回る場合、方法600は、可能な限り迅速に又はエネルギー効率のよい方法でセンサを範囲に戻すように動作レベルを上昇(例えば、開始)させるべきモジュールを判定してもよい。一実施形態において、方法600の全て又は一部は、コントローラ15、あるいは本明細書において説明される別のコンピュータ又はプロセッサにより実行される。
ステップ610において、センサ値が所望の範囲外のセンサ(例えば、センサ3のうちの1つ)が識別される(例えば、温度が閾値を上回る)。一実施形態において、アプリケーション(例えば、システムのプロセッサ上で実行するソフトウェア)は、範囲外のセンサ値があるかを周期的にチェックしてもよい。部屋を冷却しているシステムの場合、センサ値が所望されるより高温なため、そのようなセンサはホットスポットと呼ばれてもよい。例えば高温すぎるセンサは、センサを監視し且つセンサが閾値より高くなる等、範囲外になる場合に警告信号を送出させることにより識別されてもよい。警告信号は、コントローラ15の内部又は制御システムの別の部分に生成されてもよい。
いくつかの実施形態において、所望の範囲は、部屋に対する目標値により規定されてもよい。範囲の例には、目標値からの+又は−のある特定の値、目標値を下回るあらゆる値、あるいは目標値を上回るあらゆる値が含まれる。所望の範囲は、デフォルト値(例えば、データセンタの温度に対して華氏83度)でウェブが設定可能であってもよい。別の実施形態において、例えば環境が特定の温度を上回るように要求される場合、センサは低温すぎるものとして識別されてもよい。そのような一実施形態において、モジュールは、冷却するのではなく加熱するだろう。
ステップ620において、動作レベルが上昇してもよい1つ以上のアクチュエータは、増加可能なアクチュエータとして識別される。動作レベルは、モジュールのアクチュエータに対してあらゆる動作パラメータを示してもよい。動作レベルが上昇しなくてもよい場合の例には、アクチュエータが最大動作レベルであるか、あるいはほぼ最大動作レベルである場合が含まれる。一実施形態において、この判定に対する基準は、動作レベルが最大レベルから所定の量(例えば、割合)内であるかであってもよい。いくつかの例において、特定のモジュールの動作パラメータのうちの一部のみが増加してもよく、他の例において、全ての動作パラメータが増加してもよい。いくつかの実施形態において、増加が停止されるモジュールに限定されてもよいため、増加は開始コマンドになる。
いくつかの実施形態において、アクチュエータを減少することにより、実際にはセンサを範囲内又は少なくとも範囲内により近接して移動させてもよい。そのような例は、方法500のステップ540に対して、例えば伝達行列要素が反対符号を有する場合に上述される。そのような実施形態において、ステップ620は、動作レベルの低下が識別されたセンサ値を有益に変化させてもよいアクチュエータを更に識別するように変更されてもよい。以下において、動作レベルの上昇を参照するが、動作レベルの低下が更に実行されてもよい。
ステップ630において、システムは、増加可能なアクチュエータ(すなわち、ステップ620で識別された)が範囲外のセンサ値を変化させる量(変化値)を予測する。この予測は、増加可能なアクチュエータ毎に実行されてもよい。予測変化値は、アクチュエータの動作レベルが上昇する量に対して所定の値(例えば、50%又は100%)を使用することにより推定されてもよい。一実施形態において、予測変化値は、それぞれ停止したモジュールを開始することによりセンサ温度が変化することが判定される程度を予測する。従って、一実施形態において、方法600は、各々が停止したCRACユニットを開始することによりホットスポットを消去することに対する衝撃を推定してもよい。
いくつかの実施形態において、アクチュエータ毎の所定の動作レベルの上昇は、予測変化値を判定するために同一である。他の実施形態において、所定の上昇は、増加可能なアクチュエータ間で異なってもよい。例えば上昇は、動作レベルの上昇のある特定の割合(例えば、10%、30%又は100%)であってもよい。実際に実現される上昇の実際の量は、予測変化値を判定するために使用された所定の上昇と異なってもよい。一実施形態において、所定の上昇は、アクチュエータ(モジュールと同等であってもよい)の動作レベルが上昇できる全ての量である。例えば、種々のモジュールが変化前に種々のレベルで動作していてもよいため、各モジュールは異なる増加を有してもよい。ステップ620は、所定の上昇及び/又は実際の上昇に対応し、識別されたアクチュエータが実際には適当な量だけ動作レベルを上昇できることを保証してもよい。
一実施形態において、予測変化値ΔYは、例えば上述したように判定された伝達行列を使用して取得される。一実施形態は、
post−Ypre=TM(Sindx,Pindx)*Δlevel(Pindx) 式(6)
を使用し、式中、Ypostは変化後の推定されたセンサ値であり、Ypreは範囲外の現在のセンサ値であり、Sindxは範囲外のセンサに対応し、Pindxは動作レベルを上昇するために考慮されているアクチュエータに対応する。所定の上昇は、伝達行列TMを作成するために使用された値とは異なってもよいΔlevelである。更に上述したように、Δlevelは、アクチュエータが増加する実際の量とは異なってもよい。
従って、いくつかの実施形態において、Ypostは、CRAC Pindx,Ypreを開始した後の推定されたホットスポット温度であってもよく、Ypreはホットスポット温度であってもよく、Sindxはホットスポット温度を有するセンサに対応してもよく、Pindxは開始するために考慮されているCRACに対応してもよい。一実施形態において、Δlevel(Pindx)は、モジュールを開始する結果得られる推定された容量の変化である。
図6を再度参照すると、ステップ640において、アクチュエータは、予測変化値に基づいて増加するために選択される。一実施形態において、Ypostの値は、予測変化値を考慮する。別の実施形態において、Ypost−Ypreの値は予測変化値である。TMを使用する他の予測変化値が更に使用されてもよい。変化値は、センサ値を範囲内にすることを保証するために使用されてもよい。一態様において、Ypostは、特定の量により範囲を規定する最大/最小値より低く/高くなるように選択されてもよい。
例えば、Ypost又はYpost−Ypreは、センサ値を範囲内に変化させられるアクチュエータを判定するために使用されてもよい。変化値は、センサSindxに対して最も大きな値の変化を有するアクチュエータを更に判定してもよい。一実施形態において、最大の予測変化値を含むモジュールは、おそらく最も少ない量の動作変化、すなわち最も少ないエネルギー量を含む範囲外状態を直すために使用される。別の実施形態において、最大の予測変化値を含むモジュールは、センサ値を最速に変化させ、且つ範囲状態の別の出力がセンサSindxに対してより可能性が低いように値を最も自然に変化させると更に仮定されてもよい。例えば、最も低いYpostを提供するCRACユニットが使用されてもよい。変化値は、正の値又は負の値であってもよい。従って、最大という用語は、値が負である場合により小さな数を示してもよい。別の実施形態において、変化閾値より大きい予測変化値を有するユニットのうちのいずれかが使用されてもよい。
上述したように、伝達行列は、例えば式4に対して上述したように、各アクチュエータに対してエネルギー消費要素を含んでもよい。これらのエネルギー消費要素は、例えば要素が既に伝達行列にない場合に変化値を変更するために更に使用されてもよい。例えばモジュールは、依然としてYpostを範囲内にしつつ、送風機消費電力又は他の電力の最小化に基づいて選択されてもよい。一実施形態において、これらのモジュールが最大容量を下回って動作するため、可変送風機速度を有するモジュールを開始するための優先度がある。
ステップ650において、選択されたアクチュエータの動作レベルは上昇するか、あるいは場合によっては上述したように低下する。上述したように、一実施形態において、アプリケーションは、ホットスポットを消去する(例えば、ホットスポットにおいて推定された最も低い温度を生成するCRACユニットを開始する)ことに対する最も大きな衝撃を有するアクチュエータの動作レベルを上昇させるものとする。実際の変化Δlevel(Pindx)を含む推定されたYpostが目標値を下回る場合、2つ以上のアクチュエータ又はモジュールは増加してもよい。一実施形態において、Ypostがどれも目標値を超えない(すなわち、−デッドバンド)場合、2つのアクチュエータは同時に増加してもよい。デッドバンドは、所望の範囲の境界を超える十分な変化が達成されることを保証できる。
上述したように、レベルが上昇している動作パラメータは、上述の百分率容量等の出力パラメータであってもよい。出力レベルを使用する問題は、特に出力レベルが他のモジュール及びアクチュエータの動作に依存してもよいと仮定すると、出力レベルが所定の入力に対するものを厳密に予測できないという問題であってもよい。従って、達成される動作レベルの厳密な変化を予測するのは困難である。いくつかの実施形態において、動作レベルの変化は既存の動作レベルから推定される。
いくつかの実施形態は、その低温の空気が増加後に再配布される方法を推定できる。均一な再配布の結果、動作モジュール時間の平均出力レベルのデフォルト値N/(N+1)が得られてもよく、式中Nは、実際の出力レベルに対して新しいモジュールを増加する前の動作ユニットの数である。平均は、各モジュールから取得されてもよく、あるいは全てのモジュールに対して同一であると仮定されてもよいため、1つの出力レベルのみが判定されてもよい。別の実施形態において、出力レベルは、上述(式3)のLOAD行列又はモジュールを増加し且つ変化した容量を測定することにより作成される同様のLOAD行列から判定されてもよい。実際の容量は実際の容量とは異なってもよいが、この推定された値は、2つ以上のモジュールを増加する必要があるかを判定するのを助長してもよい。
ステップ660において、他のアクチュエータは、例えばある特定の期間又は基準(例えば、方法500に対して上述されたような準定常ステート状態)に基づいて増加することを防止される。一実施形態において、選択された1つ以上のアクチュエータが増加した後にタイマを開始する。一態様において、タイマは、タイマの期限が切れるまで別の増加を防止するものとするウェブが設定可能なタイマ(デフォルト15分)である。別の実施形態において、モジュールは、アクチュエータを増加することに応答してセンサ値が平衡状態に達するまで増加することを防止されてもよい。一態様において、これにより、非常に多くのアクチュエータが同様の状態の時に増加し必要以上に多くのユニットを使用して非常に多くのエネルギーを使用することを防止する。
ステップ670において、伝達関数行列TMが更新される。例えば、増加したアクチュエータ(例えば、開始したモジュール)に対するTMの値は、式1を使用して更新されてもよい。このように、初期化がどれほど正確であったかを判定できるか、あるいは温度が維持されている負荷の変化に適応でき、TMはそれに応答して改善されてもよい。従って、このような更新は、伝達行列の変化する関係に対処できる。このように、システムは、システムの変数が変化するのに伴い変化するため、正確な推定を提供し続けることができる。
いくつかの実施形態において、更新の第1のステップは、いずれかの動作レベル及び選択されたアクチュエータの動作レベル(例えば、百分率容量)が上昇する前にセンサ値を記録することであってもよい(offにされるアクチュエータを識別することを含んでもよい)。更新の次のステップは、設定期間後又は基準を満たした後のセンサ値及び増加したアクチュエータの動作レベルを記録することであってもよい。一実施形態において、式1のTMの新しい行列要素は、変更されるアクチュエータに対応する列(j)毎に算出される。新しいTMは、
TM(i,j)new=g*TM(i,j)new+(1−g)*TM(i,j)old 式7
のように更新され、式中gは、0〜1(例えば、デフォルト0.3)である。一実施形態において、gの値は、時間で変動してもよくあるいは別の変数に依存してもよい。他の実施形態において、他のより古いTM行列(すなわち、TMolder等の前の更新からの行列要素)は、組み合わせてTMnewを取得するために使用されてもよい。
一実施形態において、各アクチュエータの動作レベルが測定され、各列が更新される。従って、各行はセンサ値において同一の変化を有するが、動作レベルの変化は異なる。動作レベルがたとえ唯一のアクチュエータへの入力が変更されても変化してもよい出力レベルである場合、これらの他の行列要素が算出されてもよい。
他の実施形態において、低温すぎるアイルセンサ(又は他のセンサ)は、コールドスポットを識別するために更に使用されてもよい。上述の方法は、例えばシステムが上述したように周囲温度に対して環境を冷却するのではなく加熱しようとしている場合、加熱するHVACユニットをonにするために使用されてもよい。システムが冷却される実施形態において、コールドスポットを感知することにより、HVACユニットのうちの1つの停止をトリガしてもよい。低い温度が未熟なディスクドライブの故障と関連付けられることが示されているため、コールドスポットをそのように防止することにより助長できる。モジュールの停止は、他の理由でも発生する可能性がある。
方法600は繰り返されてもよい。例えばチェックは、いずれかのセンサが範囲外であるかを判定するために周期的に実行されてもよい。一実施形態において、増加量は少なくとも所定の量(100%未満であってもよい)であってもよい。増加が最大値未満である場合、次回では同一の1つ以上のアクチュエータが選択されてもよい。
いくつかの実施形態において、単に中間値だけ増減させることとは対照的に、アクチュエータ(場合によってはモジュール全体)を開始又は停止することが優先されてもよい。一実施形態において、アクチュエータをonにすることでセンサ値が範囲に戻らない場合、現在作動中の他のアクチュエータが解析されてもよい。別の実施形態において、on又はoffにされるだけでよいものの組合せがある場合にのみ優先され、他のアクチュエータは他の中間設定を有する。これらの実施形態は、本明細書において記載され且つ説明される他の実施形態に適用されてもよい。2つの異なる伝達行列が使用されてもよく、一方は開始又は停止すべきかを判定するためのものであり、他方は100%未満であってもよい変数増加又は変数減少すべきかを判定するためのものである。
<ランダム性を使用した変更すべきパラメータの選択>
最大変化値を提供する動作パラメータ(例えば、モジュールへの電力)が常に選択される場合、ある特定のパラメータは常に変更されてもよい。例えば変更される同一のアクチュエータは、多くの場合、その伝達行列がそのアクチュエータを間違って重み付けするようにしてもよいため、将来その同一のアクチュエータをより多く選択するようにしてもよい。偏りを除去するため、いくつかの実施形態はランダムに別のアクチュエータを選択する。選択は、依然としてセンサを範囲内にするアクチュエータに依然として限定されてもよい。ランダム性により、アクチュエータの増加の何らかの特定のパターンを防止でき、システムの自然関数ではなく偏りを反映する。
一実施形態において、選択により、第2の最適なアクチュエータをランダムに選択する。次善のアクチュエータが選択される全体的な割合(例えば、時間の20%)が選択されてもよいが、次善の選択に対する厳密な時間はランダムであってもよい。別の実施形態において、センサ値を範囲に戻すことが予測される各アクチュエータは、ランダムな選択中に選定されることを許可される。
<エネルギー節約対信頼性>
上述したように、アクチュエータを減少することにより、範囲外のセンサ値を所望に変化させることができる場合もある。変化は、センサ値を範囲に戻すようにするほど十分でない場合もあるが、依然として所望の方向である。例えばデータセンタを冷却する場合、モジュールを停止することにより、実際にはセンサ温度が低下する可能性がある。
いくつかの実施形態において、センサ値を可能な限り迅速に範囲に戻すよりもエネルギーを節約するのが望ましい。従って、アクチュエータを増加するよりも減少することに優先度があってもよい。一実施形態において、そのような優先度は、センサを範囲に戻す全てのアクチュエータの変更の間で行われてもよい。別の実施形態において、変化よりセンサが範囲に戻らない場合でも変化が所望の範囲に対するものである限り、減少することがそのように優先されてもよい。例えば、範囲が83°未満であり且つホットスポット温度が87°である場合、温度を85°に変化させる予測されたアクチュエータの変更は、アクチュエータを減少することを選択するのに許容可能だろう。一実施形態において、減少は常にアクチュエータを停止させている。
<V.動作レベルを低下させることによるエネルギーの節約>
全てのセンサが範囲内にある場合、アクチュエータの動作はエネルギーを節約するために軽減されてもよい。そのように軽減された動作は、センサ値に対して範囲外状態を防止するように制御されてもよい。例えば予測変化値は、センサ値を範囲に戻すアクチュエータを判定するために先に使用されたように、範囲外状態を発生させないアクチュエータを判定するために使用されてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に従ってアクチュエータの動作を軽減することにより環境維持システムを制御する方法700を示すフローチャートである。方法700は、減少するのに許容可能なアクチュエータを判定する。一実施形態において、方法700及び本明細書において示される他の方法の全て又は一部は、コントローラ15又は本明細書において説明される別のプロセッサにより実行される。
ステップ710において、現在エネルギーを使用中(すなわち、動作中)のアクチュエータが識別される。種々の実施形態において、エネルギー使用は、電気的(例えば、送風機への電力)、例えば加熱/冷却(例えば、冷水を冷却要素に供給する)等熱的又は可燃性(例えば、ガスを燃やして熱を提供する)であってもよい。一実施形態において、識別されたアクチュエータは、減少するのに使用可能なアクチュエータに更に限定される。例えば、モジュールへの電力が減少する動作パラメータのみである場合、モジュールは単一のアクチュエータとしてとらえられる。
ステップ720において、動作中のモジュールの動作レベルが少なくとも所定の量(例えば、50%又は100%)だけ低下した場合、システムは結果として得られるセンサ値を推定する。結果として得られるセンサ値は、動作中のモジュール毎に判定されてもよい。動作レベルは、モジュール自体であると考えられてもよいモジュールのアクチュエータに対応する。モジュールに対して2つ以上のアクチュエータがあってもよいため、結果として得られるセンサ値は、アクチュエータ毎の所定の変化量に対して判定されてもよい。一実施形態において、以下の式
indx:Ypost=Ypre+TM(Sindx,Pindx)*Δlevel(Pindx) 式8
は、パラメータに対する所定の変更Δlevelに対してセンサ値の変化を判定するために使用される。
ステップ730において、どれも第1の範囲外にない推定されたセンサ値を有する現在作動中の複数のモジュールのうちの1つ以上の第1の集合が判定される。例えば、一実施形態において、モジュールをoffにすることにより範囲外状態を発生させない場合、モジュールは第1の集合の一部になる。別の実施形態において、モジュールの1つ以上のアクチュエータを減少することにより範囲外状態を発生させない場合、モジュールは第1の集合の一部となる。本明細書において説明されるように、各センサは異なる範囲を有してもよく、第1の範囲という用語はこれらの種々の範囲を含む。範囲は、本明細書において説明されるような閾値及びデッドバンド値を含んでもよい。
ステップ740において、第1の集合の少なくとも1つのモジュールの動作レベルは、現在作動中の複数のモジュールのうちの1つ以上がどれも第1の範囲外にない推定されたセンサ値を有するとの判定に応答して低下する。一実施形態において、動作レベルは、モジュール全体に対する動作レベルであってもよく、例えばモジュールをオフにすることであってもよい。別の実施形態において、アクチュエータの2つ以上の動作レベルは、モジュールに対して低下してもよい。更に別の実施形態において、複数のモジュールの種々のアクチュエータが減少してもよい。一実施形態において、複数のアクチュエータを減少することの相乗効果は、線形性を仮定し且つ単に減少する結果得られる変化を合計することにより達成されてもよい。
いくつかの実施形態において、動作レベルが低下した可能性のあるモジュールの第1の集合は、閾値(例えば、40%)未満の効率(例えば、式5から算出されるような)を有するモジュールに更に限定される。一実施形態において、最も効率の低いアクチュエータが減少する。別の実施形態において、減少後のシステムに対する負荷が閾値を上回る場合、動作レベルは低下しない。一実現例において、負荷は、式3のLOAD行列を使用して算出されてもよい。
作動中の各モジュールのモジュールCindxの推定された百分率容量は、
Figure 2013502659
のように算出されてもよく、負荷行列は、他のアクチュエータの使用の容量に対する動作レベルを低下させる影響の基準を提供する。負荷行列要素LOAD(Cindx,Kindx)は、モジュールCindxの容量に対するモジュールKindxを停止する影響の基準を提供する。推定された百分率容量は、合計されるかあるいは組み合わされ、合計負荷を判定してもよい。%Cap(Sindx)は停止されるCRACユニットであり、%Cap(Cindx)は効率が判定されているCRACユニットに対するものである。
Figure 2013502659
におけるオーババーは、値が推定値であることを示す。
一実施形態において、別のモジュールの動作レベルを低下させることは、第1の集合の少なくとも1つのモジュールを減少した後に所定の時間の長さの期限が切れるまで防止される。別の実施形態において、伝達行列要素は、上述したのと同様の方法で更新されてもよい。例えば減少前後のセンサ値は、1つ以上のアクチュエータの動作レベルの変化と共に使用されてもよい。
<VI.モジュールの停止>
上述したように、動作パラメータの動作レベルを低下させるモジュールを識別する処理の結果、モジュールを完全に停止させてもよい。図8は、本発明の一実施形態に従って複数のモジュール及びセンサを含むモジュールを停止することにより環境維持システムを制御する方法800を示すフローチャートである。方法800は、停止させるのに最適なモジュールを判定できる。特に方法800は、システムが冷却でき且つセンサが温度センサである一例を説明する。
ステップ810において、効率が閾値未満であるモジュールが識別される。一実施形態において、閾値はウェブが設定可能である(例えば、デフォルトが40%)。効率は、式5又は本明細書において説明される他の方法を使用して測定されてもよい。一実施形態において、方法800は、第1の反復で効率の最も低い値を含むモジュールを最初に見つけることができる。このように、最も少ない量の冷却(実施形態に依存して加熱)を実行しているユニットは、場合によっては遮断するために目標にされてもよい。他の実施形態において、2つ以上のモジュールは反復毎に識別されてもよい。
ステップ820において、識別されたモジュールが遮断された場合に依然として存在し続ける各モジュールの百分率容量が推定される。一実施形態において、アプリケーションは、目標ユニットが式9を使用して遮断された場合に依然として存在し続ける各CRACユニットの百分率容量を推定するものとする。
ステップ830において、エネルギー負荷は百分率容量から判定される。一実施形態において、エネルギー負荷はシステムの平均百分率容量として示される。別の実施形態において、熱負荷は、例えばユニットの各容量で乗算された百分率容量の項を合計することにより判定されるようなシステムの合計エネルギー負荷である。別の実施形態において、エネルギー負荷はモジュールの最大百分率容量に対応する。
ステップ840において、推定されたエネルギー負荷が負荷閾値を上回るかが判定される。推定されたエネルギー負荷が負荷閾値を上回らない場合、方法は進む。推定されたエネルギー負荷が負荷閾値を上回る場合、ステップ810に戻り、場合によっては停止するために別のモジュールを識別する。この判定は、モジュールを停止することによりシステムに負荷をかけ過ぎるのを防止することを助長する。
一例において、目標モジュールを遮断することにより、ユニットが遮断された後も依然として存在し続ける容量の目標の割合(デフォルト=90%)をエネルギー負荷が超えない場合、そのモジュールは遮断される。一実施形態において、最も効率の低いモジュールを遮断することにより、依然として存在し続けるモジュールに負荷をかけ過ぎるかあるいはそのモジュールを範囲外状態(例えば、ホットスポット)にする場合、次に最も効率の低いモジュールは、停止するために評価されるものとする。
エネルギー負荷がモジュールの最大百分率容量である一実施形態において、効率閾値は、合計容量(例えば、95%)に対して使用された効率閾値より大きくてもよい。双方の種類の閾値が更に使用されてもよい。
ステップ850において、識別されたモジュールを停止した場合のセンサ温度が推定される。一実施形態において、目標CRACユニットが式8を使用して遮断された場合、アプリケーションはコールドアイル温度を推定する。
ステップ860において、推定されたセンサ値のうちのいずれかが閾値を上回るか、すなわち範囲外にあるかが判定される。このステップは、ホットスポットの作成を防止するのを助長する。推定されたセンサ値が閾値を上回らない場合、方法は進む。推定されたセンサ値が閾値を上回る場合、ステップ810に戻り、別のモジュールを識別する。
一例において、目標モジュールを遮断することによりいかなるセンサ値も閾値−デッドバンド(例えば、83°F−2°F)を上回らない場合、目標モジュールを停止してもよい。デッドバンドを使用することにより、センサが閾値に近接しないことを保証できる。
一実施形態において、ホットスポットを判定するために使用された目標温度(又は他のセンサ値)は、センサ温度が目標閾値−デッドバンドを上回るかを判定するために使用された同一の目標温度である。
ステップ870において、識別されたモジュールを停止する。一実施形態において、識別されたモジュールを停止した後、例えばウェブが設定可能な制限(デフォルト15分)を含むスタート/ストップタイマを開始し、且つスタート/ストップタイマの期限が切れるまで別のCRACユニットを停止しないものとする。
また、スタート/ストップタイマの期限が切れた後、目標CRACユニットに対応するTMの値は上述したように更新されてもよい。一態様において、更新の第1のステップは、スタート/ストップタイマが再開される前に停止されているCRACユニットを含むonにされるCRACユニットのコールドアイル温度及び百分率容量を記録するステップである。更新の第2のステップは、スタート/ストップタイマの期限が切れた後のコールドアイル温度及び百分率容量を記録するステップである。式1及び式2におけるTMの値は、例えば式5に従って算出され且つ更新される。
<VII.開始及び停止>
いくつかの実施形態において、制御システムは、変更(増減)すべきアクチュエータを追跡し、センサ値を所望の範囲内に効率的に維持し、且つ種々の時間において範囲外状態を発生させずにエネルギーを節約するために減少されてもよいアクチュエータを追跡できる。一実施形態において、センサ値を範囲内に維持するための論理は、エネルギー使用を減少するための論理より優先される。例えば、効率の低いCRACがあり且つ同時にホットスポットがある場合、CRACを停止するのではなく開始する。
図9は、発明の一実施形態に従ってセンサ値を所望の範囲内に維持し且つエネルギー使用を減少するようにモジュールの動作レベルを上下させることにより環境維持システムを制御する方法900を示すフローチャートである。方法900は、種々の状態に基づいて増減するのに最適なアクチュエータを判定できる。
ステップ910において、伝達行列TM(式1を参照)及び場合によってはLOAD行列(式3)が初期化される。一実施形態において、伝達行列TMは方法500を使用して初期化される。他の実施形態において、デフォルト値が仮定される場合又は別の制御システムにより初期化が実行される場合、伝達行列TMは、制御システムにより受信されてもよい。
ステップ920において、アクチュエータの動作レベルの変化が防止されるかが判定される。種々の実施形態に対して本明細書において示されるように、防止、例えば準定常ステート状態がセンサ値で達成されたかは、タイマ又は基準により判定されてもよい。一例として、タイマの期限が切れていない場合、「yes」分岐を取り且つモジュールを開始又は停止するのが許容可能になるまで待つか、あるいはモジュールのアクチュエータの動作レベルの他の変更を選択する。タイマの期限が切れた場合、「no」分岐に沿って継続する。変化の防止は、相対的に高い頻度で、例えば10秒毎又は30秒毎に周期的に判定されてもよい。
ステップ930において、センサ値が監視され、範囲外状態が存在するかを判定する。一実施形態において、温度(例えば、サーバに近接するコールドアイル温度)が監視され、ホットスポット(又は閾値の他の侵害)が発生しているかを判定する。範囲外状態が存在する場合、ステップ940に進む。範囲外状態が存在しない場合、ステップ960に進む。
一実施形態において、動作レベルの変化が防止されてもセンサ値は監視されてもよい。このように、防止が解除されると、防止が実施された際に発生していた範囲外状態に対処して前に進んでもよい。
ステップ940において、制御システムは、センサ値を範囲内にするために変更すべき動作パラメータを判定してもよい。そのような判定は、方法600の実施形態のうちのいずれかにより実行されてもよい。一実施形態において、動作パラメータは、モジュールを開始又は停止するかである。別の実施形態において、動作パラメータは、1つ以上のアクチュエータの動作レベルであってもよい。
ステップ950において、タイマを開始し、本明細書において示される他の方法の他のステップに対して更に実行されてもよいように、タイマの期限が切れるまで及び/又は準定常ステート状態が実現されるまで他の動作レベルが変化するのを防止する。タイマの期限が切れる際、TM行列及び/又はLOAD行列は更新されてもよい。
範囲外状態が存在しない場合に分岐に戻ると、ステップ960において、アクチュエータ(場合によってはモジュール全体を含む)のいずれかが効率閾値を下回る効率を有するかが判定される。効率は、本明細書において示される方法のうちのいずれかにより判定されてもよい。一実施形態において、モジュールがエネルギー閾値を下回って動作していない場合、ステップ920に戻る。別の実施形態において、モジュールが閾値を下回る効率で動作していない場合でも処理は継続してもよい。
ステップ970において、アクチュエータが範囲外状態を発生させずに動作レベルを低下(例えば、停止)させることができるかが判定される。範囲外状態が発生するかの予測は、本明細書において示されるように実行されてもよい。例えばそのような判定は、方法700の実施形態のうちのいずれかにより実行されてもよい。一実施形態において、依然として範囲外状態を発生させない最も高い能力を含むモジュールを減少(例えば、停止)する。
ステップ980において、タイマを開始し、タイマの期限が切れるまで及び/又は準定常ステート状態が達成されるまで他のユニットが変化するのを防止する。タイマの期限が切れる際、TM行列及び/又はLOAD行列は更新されてもよい。
<VIII.TMの複数の列の同時算出>
一実施形態において、一度の1つの列の伝達行列要素が算出されてもよい。例えば、唯一の動作パラメータ(すなわち、アクチュエータの動作レベル)が変動してもよく、センサ値の変化は、変更されたパラメータに対応する伝達行列TMの列を更新するために使用される。そのような一実施形態により、動作レベルとセンサ値との対話を隔離できる。しかし、全てのアクチュエータが行列要素を取得するために減少され且つ次に増加されなければならないため、そのような処理は遅い場合がある(尚、TMは増減後に更新されてもよい)。初期化をより効率的にするため、いくつかの実施形態は、同時に複数の動作レベルを変化させることにより、複数の列に対する行列要素を算出してもよい。
いくつかの実施形態において、複数の列は一度に判定される。一実施形態において、各パラメータは2回以上変更され、各変更からの行列要素の平均(例えば、加重平均)は、新しい行列要素を判定するために使用される。単一の動作パラメータに対する処理は、アクチュエータをoffにすること(又は他の何らかの減少)、行列要素を算出すること、アクチュエータをonにすること及び再度行列要素を算出することを含んでもよく、算出された2つの行列要素の平均が判定される。上記の例のアクチュエータの変更の各点において、複数のアクチュエータは同時に変更されてもよい。いくつかの実施形態において、行列要素は、伝達行列の要素を更新するように再設定する共分散を含む再帰最小二乗を使用して更新される。
一実施形態において、伝達行列の各要素は、動作レベルの変化とも呼ばれる制御動作の定常ステート変化により除算された処理変数(例えば、吸気温度)の定常ステート変化である(例えば、冷却ユニットを開始及び停止する)。行がセンサ値に対応し且つ列が制御動作に対応するように伝達行列が配置される場合、伝達行列の要素は、

TM(i,j)=(Y(i)after−Y(i)before)/(u(j)after−u(j)before)=dY(i)/du(j) 式(10)
のように規定され、式中、Yは処理出力のベクトル(例えば、サーバ吸気温度、気圧、湿度等)であり、uは制御コマンドのベクトル又は場合によっては出力レベルである。制御コマンドがon/offである場合、uは1(on)又は0(off)の値を取る。
伝達行列に加え、一実施形態は共分散行列を使用できる。一実施形態において、共分散行列は、制御動作の数の大きさの正方行列である(すなわち、共分散行列は、uの要素数と同数の行及び列を有する)。初期の共分散行列は、大きな数(例えば、1e6)で乗算された恒等行列であってもよい。一態様において、共分散行列は、センサに対応する伝達行列の推定された値の不確実性を説明してもよい。例えば共分散行列は、特定のセンサに対応するパラメータの伝達行列ベクトルの不確実性を提供してもよい。一実施形態において、他方のアクチュエータを超える一方のアクチュエータの動作レベルを変化させることにより、そのパラメータがセンサに影響を及ぼす方法に関するより多くの情報があるため、そのアクチュエータに対応する共分散行列の要素を減少できる。
一実施形態において、伝達行列TMの初期化は以下の方法に従って実行されてもよい。以下のステップのうちのいくつかはオプションであってもよい。
ステップ1において、共分散行列Pは、対角エントリが106である対角行列に設定される。ステップ2において、伝達行列値TMはゼロに設定される。ステップ3において、全てのアクチュエータ(モジュール全体と同等であってもよい)は100%又は他の何らかの一般的な値になる。ステップ4において、「前の」温度が記録される。ステップ5において、最初のアクチュエータを下げるか又はoffにする。
ステップ6において、設定可能なタイマが時間切れになる(例えば、15分のデフォルトで)か、準定常ステート状態に到達するか、あるいはコールドアイル温度が限度を超える(例えば、87°Fのデフォルトで)まで初期化は待つ。ステップ7において、「後の」温度が記録される。ステップ8において、温度変化dYが算出される。
ステップ9において、学習更新が実行される。一実施形態において、学習ベクトルLは、
L=P*du/(λ+duT*P*du) (式11)
のように算出され、共分散行列は
P=(I−L*duT)*P/λ (式12)
を使用して更新され、式中、duは入力制御コマンドの変化(又は出力レベルの変化)のベクトルであり、Iは恒等行列であり、λは忘却係数である。一態様において、λは初期化中「1」であってもよい。行列は、例えば以下の対角要素を上記の対角要素に設定することにより対称になってもよい。
伝達行列は、予測誤差を算出してTMの行を更新することにより更に算出されてもよく、これは、全ての列又は単に変更されたアクチュエータに対応する列に対して実行されてもよい。一実施形態において、センサSindxに対する誤差はe=dY(Sindx)−TM(Sindx,:)*duであり、新しいTM行列要素は、全ての列又は単に変更されたアクチュエータに対する列にわたりTM(sindx,:)=TM(sindx,:)+(L*e)である。
ステップ10において、第1のアクチュエータは前のレベルに戻り、第2のアクチュエータはoffにされるかあるいは下げられる。ステップ11において、例えばステップ6のように時間を待つ。ステップ12において、「後の」温度が記録される。ステップ13において、温度変化dYが算出される。ステップ14において、例えばステップ9で上述されたように学習更新が実行される。ステップ15において、次のアクチュエータは、前のレベルに戻り、下げられるかあるいはoffにされる。
ステップ16において、後続ユニットが全て上/下又はon/offに循環されるまで、それらに対するステップ11に進んでもよい。第1のアクチュエータが最初に自身で下/offに循環されたように、最後のアクチュエータは自身で上/onに循環されてもよい。ステップ17において、最後の共分散行列のトレースはTrfinalとして格納されてもよい。いくつかの実施形態において、単に2つ以上のアクチュエータが一度に上に循環され、2つ以上のアクチュエータが一度に下に循環される。
システムが環境を制御している間、行列要素を更新するために同様の処理又は同一の処理が実現されてもよい。そのような処理は、例えば方法500〜900に対して上述されたように、あらゆる変更がアクチュエータに対して実行される際に実行されてもよい。
ステップ101において、変更すべきアクチュエータが判定される。ステップ102において、「前の」温度が記録される。ステップ103において、アクチュエータの動作レベルが変化する。ステップ104において、例えば上述の方法のステップ6のように時間を待つ。ステップ105において、「後の」温度が記録される。ステップ106において、温度変化(dY)が算出される。
ステップ107において、動作レベルの変化(du)が算出される。ステップ108において、例えばステップ9で上述されたように学習更新が実行され、λは1.0であってもよい。ステップ109において、予測誤差のベクトルは、E=dY−TM*duのように算出される。ステップ110において、平均絶対予測誤差|E|1及び最大絶対予測誤差|E|が算出される。ステップ111において、加重平均|E|1及び|E|である予測誤差の大きさは、
||E||=w*|E|1+(1−w)*|E|
のように算出される。
ステップ112において、共分散行列のトレースに対する再設定値は、予測誤差の大きさをトレースの再設定値にリンクする式から判定される。図10はそのような式の一例を提供する。ステップ113において、トレースは、トレースが再設定値と同等であるように同一の乗数で既存の値の各々を変倍することにより更新されてもよい。一実施形態において、共分散行列は、そのトレースがP=P*Trreset/trace(P)のようにトレース再設定値と同等であるように再設定される。ステップ114において、ステップ101を繰り返す。
制御システム、コンピュータ又はコントローラのうちのいずれかは、あらゆる適切な数のサブシステムを利用してもよい。そのようなサブシステム又は構成要素の例を図11に示す。図11に示されるサブシステムは、システムバス1175を介して相互接続される。更なるサブシステム、例えばプリンタ1174、キーボード1178、固定ディスク1179、ディスプレイアダプタ1182に結合されるモニタ1176及びその他が示される。入力/出力(I/O)コントローラ1171に結合する周辺デバイス及びI/Oデバイスは、シリアルポート1177等の当技術分野において既知であるあらゆる数の手段によりコンピュータシステムに接続されてもよい。例えば、シリアルポート177又は外部インタフェース1181は、コンピュータ装置をインターネット等のワイドエリアネットワーク、マウス入力デバイス又はスキャナに接続するために使用されてもよい。システムバスを介した相互接続により、中央処理装置1173は、各サブシステムと通信し且つシステムメモリ1172又は固定ディスク1179からの命令の実行及びサブシステム間の情報のやり取りを制御できる。システムメモリ1172及び/又は固定ディスク1179は、コンピュータ可読媒体を組み込んでもよい。
本開示内容の範囲及び趣旨から逸脱せずに、種々の変更が実施形態に対して行われてもよいことは明らかであるべきである。
本発明の特定の態様の特定の詳細は、本発明の実施形態の趣旨及び範囲から逸脱せずに何らかの適切な方法で組み合わされてもよい。しかし、本発明の他の実施形態は、各々の個々の態様又はこれらの個々の態様の特定の組み合わせに関連する特定の実施形態に関してもよい。
上述の本発明は、モジュラーにおいて又は統合された方法でコンピュータソフトウェアを使用して制御論理の形式で実現されてもよいことが理解されるべきである。本明細書において提供された開示内容及び教示に基づいて、当業者は、ハードウェア、並びにハードウェアとソフトウェアとの組合せを使用して本発明を実現する他のやり方及び/又は方法を認識し且つ理解するだろう。
本出願において説明されたソフトウェアコンポーネント又はソフトウェア機能のいずれかは、例えば従来の技術又はオブジェクト指向の技術等を使用するJava、C++又はPerl等の何らかの適切なコンピュータ言語を使用するプロセッサにより実行されるソフトウェアコードとして実現されてもよい。本発明の特徴を組み込むコンピュータプログラムは、格納及び/又は送信のために種々のコンピュータ可読媒体上で符号化されてもよい。適切な媒体は、磁気ディスク又は磁気テープ、コンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル汎用ディスク)等の光学記憶媒体及びフラッシュメモリ等を含む。コンピュータ可読媒体は、そのような記憶装置又は送信装置のあらゆる組合せであってもよい。
更にそのようなプログラムは、インターネットを含む種々のプロトコルに適合する有線ネットワーク、光ネットワーク及び/又は無線ネットワークを介して送信するように構成された搬送波信号を使用して符号化され且つ送信されてもよい。従って、本発明の一実施形態に係るコンピュータ可読媒体は、そのようなプログラムにより符号化されたデータ信号を使用して作成されてもよい。プログラムコードにより符号化されたコンピュータ可読媒体は、互換デバイスとパッケージ化されてもよく、あるいは他のデバイスとは別個に提供されてもよい(例えば、インターネットダウンロードを介して)。そのようなあらゆるコンピュータ可読媒体は、単一のコンピュータプログラム(例えば、ハードドライブ又はコンピュータシステム全体)上又は単一のコンピュータプログラム内に常駐してもよく、システム又はネットワーク内の種々のコンピュータプログラム上又は種々のコンピュータプログラム内に存在してもよい。
本発明の例示的な実施形態の上記の説明は、例示及び説明のために提示された。本発明の例示的な実施形態の上記の説明は、本発明を網羅すること又は説明された厳密な形式に限定することを意図せず、多くの変更及び変形は上記教示に鑑みて可能である。本発明の原理及びその実際的な適用範囲を最適に説明することにより、他の当業者が考えられる特定の用途に適するような種々の実施形態における本発明及び種々の変更を含む本発明を最適に利用できるように、実施形態は選択され且つ説明された。

Claims (35)

  1. 複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む環境維持システムを制御する方法であって、
    センサ値が範囲外のものとして測定されるセンサSindxを識別する工程と、
    少なくとも一部の前記モジュールの各々について、前記各モジュールの動作レベルを変化させることにより前記識別されたセンサSindxにより測定される前記センサ値が変化する程度を予測する予測変化値を判定する工程と、
    前記予測変化値に基づいて少なくとも1つのモジュールを選択する工程と、
    前記選択されたモジュールの前記動作レベルをセンサSindxの前記センサ値を変化させるように変化する工程と、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 動作レベルの前記変化は前記モジュールの開始又は停止であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 第1のモジュールに対する予測変化値を判定する工程は、前記第1のモジュールに対応する複数のアクチュエータの各々の動作レベルの変化に対する予測変化値を判定する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 動作レベルの前記変化は前記選択されたモジュールの動作レベルの上昇であり、前記選択されたモジュールは前記変化前に先に作動しており、前記測定されたセンサ値は閾値を上回るかあるいは下回る場合に範囲外にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 最も大きな予測変化値を含む前記モジュールの動作レベルを変化させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. モジュールを選択する工程は、
    変化閾値より大きい前記予測変化値を識別する工程と、
    予測変化値が前記変化閾値より大きい前記モジュールのうちの1つを選択する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 前記モジュールのうちの少なくとも1つが前記変化閾値より大きい予測変化値を有すると共に可変送風機速度を有する場合、可変送風機速度を含むモジュールは、前記動作レベルを変化させるために選択されることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記モジュールのうちの1つを選択することはランダムに実行されることを特徴とする請求項6記載の方法。
  9. postをモジュールSindxの前記動作レベルが変化した後に前記識別されたセンサHindxの推定されたセンサ値、
    preをモジュールSindxの前記動作レベルが変化する前に前記識別されたセンサHindxの前記センサ値、
    Δlevelest(Sindx)を制定される前記モジュールSindxの前記動作レベルの推定された変化量、
    TMをモジュールの動作レベルが変化することと結果として得られるセンサ値の変化との関係を提供する伝達行列とすると、
    モジュールSindxに対する予測変化値Ypost−Ypreは、
    post−Ypre=TM(Hindx,Sindx)*Δlevelest(Sindx
    と判定されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. モジュールSindxの前記動作レベルの前記変化は開始であり、N個のモジュールが開始されるモジュールSindxの前に動作しており、開始後の前記モジュールSindxの推定された動作レベルは、前記動作モジュール時間の前記動作レベルの平均N/(N+1)であることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 前記センサの第1のセンサ値Y1を測定し且つ動作レベルが変化する前に前記選択されたモジュールの前記動作レベルを判定する工程と、
    動作レベルが変化した後、前記センサの第2のセンサ値Y2を測定し且つ前記選択されたモジュールの前記動作レベルを判定する工程と、
    前記各センサに対する前記選択されたモジュールSindxに対して
    TMNEW(Tindx,Sindx)=(T2−T1)/(Δlevel)
    を算出する工程と、
    (但し、Y2及びY1は前記センサSindxに対する前記測定された第1のセンサ値及び第2のセンサ値、Δlevelは前記選択されたモジュールPindxの動作レベルの前記変化量)、
    TMに対する前記更新された値を判定するためにTMNEWを使用することとにより、前記伝達行列TMを更新する工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項9記載の方法。
  12. 前記更新されたTMは、gが0〜1である場合に式
    TM(i,j)updated=g*TM(i,j)new+(1−g)*TM(i,j)oldを使用してTMNEW及び前記古いTMから取得されることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 前記選択されたモジュールの動作レベルが変化した後に所定の時間の長さが経過するまで又は前記選択されたモジュールの動作レベルが変化した後に準定常ステート状態が達成されるまで別のモジュールの動作レベルの変化を防止する工程を更に備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む環境維持システムを制御する動作を実行するようにプロセッサを制御する請求項1記載の方法を備える複数の命令を格納する有形のコンピュータ可読媒体を備えることを特徴とするコンピュータプログラム製品。
  15. 複数の環境維持モジュールと、
    環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサと、
    請求項13記載の前記コンピュータプログラム製品と、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    を備えることを特徴とする環境維持システム。
  16. 現在作動中の複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む環境維持システムを制御する方法であって、
    現在作動中の前記複数の前記モジュールのうちの少なくとも1つについて、
    前記モジュールの動作レベルが少なくとも所定の量だけ低下した場合に結果として得られる前記センサのセンサ値を推定する工程と、
    どれも第1の範囲外にない前記推定されたセンサ値を有する現在作動中の前記複数の前記モジュールのうちの1つ以上の第1の集合を判定する工程と、
    現在作動中の前記複数の前記モジュールのうちの1つ以上がどれも前記第1の範囲外にない前記推定されたセンサ値を有するとの前記判定に応答して、前記第1の集合の少なくとも1つのモジュールの動作レベルを低下させる工程と、
    を備えることを特徴とする方法。
  17. 前記第1の集合の少なくとも1つのモジュールの動作レベルを低下させることはモジュールを停止することを含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 第1のモジュールの動作レベルが少なくとも所定の量だけ低下した場合に結果として得られる前記センサのセンサ値を推定する工程は、
    前記第1のモジュールに対応する複数のアクチュエータの各々の動作レベルの変化に対する結果として得られるセンサ値を推定する工程を含み、
    動作レベルを低下させることは、推定されたセンサ値を前記第1の範囲外にしない前記アクチュエータに対する前記動作レベルを低下させることに対応することを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 前記第1の範囲は、目標閾値−デッドバンド値の組合せである閾値を含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
  20. 効率が効率閾値を下回る前記第1の集合の1つ以上のモジュールを識別する工程と、
    前記識別された実行モジュールのうちの1つに対して、
    前記識別されたモジュールが遮断された場合に依然として存在し続ける各モジュールの百分率容量を推定する工程であって、前記百分率容量は、前記識別されたモジュールが動作している前記設計容量の割合の基準である工程と、
    前記百分率容量から負荷を判定する工程と、
    前記負荷が第1の閾値を上回らないかを判定する工程と、
    前記負荷が前記第1の閾値を上回らず且つ前記推定されたセンサ値がどれも前記第1の範囲外にないとの判定に応答して、前記識別されたモジュールの前記動作レベルを低下させる工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項16記載の方法。
  21. 前記識別されたモジュールのうちの1つは、最も効率の低い前記識別されたモジュールであることを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 前記負荷は、各モジュールの前記百分率容量及び前記モジュールの設計容量から判定されることを特徴とする請求項20記載の方法。
  23. モジュールCindxの前記推定された百分率容量
    Figure 2013502659
    は、
    Figure 2013502659
    であり、
    前記負荷は、依然として存在し続ける残りのモジュールの使用の前記容量に対するモジュールを停止する影響の基準を提供し、前記負荷行列要素LOAD(Cindx,Sindx)は、モジュールCindxの前記容量に対するモジュールSindxを停止する影響の基準を提供することを特徴とする請求項20記載の方法。
  24. モジュールCindxに対する前記効率ηは、最大送風機速度設定に対する送風機速度の動作の割合により除算された前記百分率容量として算出されることを特徴とする請求項20記載の方法。
  25. 各々が1つ以上のアクチュエータを含む複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む環境維持システムを初期化する方法であって、
    前記各センサ毎に第1のセンサ値Y1を受信する工程と、
    前記モジュールの少なくとも2つのアクチュエータの動作レベルを同時に変化する工程と、
    センサ毎に、動作レベルの前記変化後、第2のセンサ値Y2を受信し、前記第1のセンサ値Y1と前記第2のセンサ値Y2との差を算出する工程と、
    前記差に基づいて、いくつかのセンサによりいくつかのセンサの寸法を有する伝達行列の行列要素の少なくとも一部を判定する工程と、を備え、
    前記一部が前記少なくとも2つのアクチュエータと関連付けられた行列要素を含み、
    センサS及びアクチュエータPに対する行列要素を判定する工程が、
    センサSに対する前記差を含む分子及びアクチュエータPに対する動作レベルの前記変化を含む分母を有する第1の比を判定する工程と、
    結果としてセンサSに対する前記センサ値の前の差を与えたアクチュエータPの前記動作レベルの前の変化から判定される少なくとも1つの他の比と前記第1の比を組み合わせる工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  26. 前記第1の比を少なくとも1つの他の比と組み合わせることは再帰最小二乗を使用することを特徴とする請求項25記載の方法。
  27. モジュールのアクチュエータの動作レベルの前記変化は、前記各モジュールの開始又は停止であることを特徴とする請求項25記載の方法。
  28. 前記第1の比を少なくとも1つの他の比と組み合わせることは、
    アクチュエータPの動作レベルの前記変化によりセンサSに対する前記センサ値の予測された変化に対して前記算出された差の誤差を判定する工程と、
    前記前の差及びアクチュエータPの前記動作レベルの前の変化から判定されたセンサS及びアクチュエータPに対する前記行列要素の既存の値に前記誤差を加算する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
  29. 前記加算前に、共分散行列から判定される学習係数で前記誤差を乗算する工程を更に備えることを特徴とする請求項28記載の方法。
  30. 複数の環境維持モジュール及び環境の物理的状態の値を測定する複数のセンサを含む環境維持システムを初期化する方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサが伝達関数TMを判定する工程を含み、
    該工程は、
    モジュール毎に、
    前記各モジュールが第1の動作レベルを有する場合に受信される第1のセンサ値Y1を前記各センサ毎に受信し、
    前記各モジュールを停止又は開始し、
    前記各モジュールを停止又は開始した後、センサ毎に、
    第2のセンサ値Y2を受信し、
    前記第1のセンサ値Y1と前記第2のセンサ値Y2との差を算出し、
    前記差を使用してTM行列要素を算出することを備え、
    前記伝達関数TMは、モジュールを開始及び/又は停止することと結果として得られるセンサ毎の前記センサ値の変化との関係を提供することを特徴とする方法。
  31. 前記行列要素は、容量の測定により除算された(Y2−Y1)に等しいことを特徴とする請求項30記載の方法。
  32. 全てのモジュールが動作している場合にモジュールS毎に戻り温度TRS及び排出温度TDSを受信することを更に備え、
    Pを停止する前の前記停止したモジュールの流量、
    TRPを停止する前の前記各モジュールPの前記戻り温度、
    TDPを動作レベルが変化する前の前記各モジュールPの前記排出温度、
    Dを前記ユニットの設計流量、
    TRD−TDDを前記各モジュールPの設計値ΔTとすると、
    前記動作レベルは、
    %Cap=FP(TRP−TDP)/FD(TRD−TDD
    により測定された容量であることを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 負荷行列を算出する工程をを更に備え、該工程は、
    各モジュールSindx毎に
    他の各モジュールCindxに対して、前記各モジュールSindxの前記動作レベルを変化させた結果得られた容量(Δ%Cap)の百分率変化を算出する工程と、
    負荷行列要素LOAD(Cindx,Sindx)を判定するために各百分率変化を使用する工程と、を備え、
    前記負荷行列は、依然として存在し続ける残りのモジュールの使用の前記容量に対するモジュールの前記動作レベルを変化させる影響の基準を提供することを特徴とする請求項30記載の方法。
  34. Δ%Capを前記モジュールSindxを停止することにより発生した前記モジュールCindxの百分率容量の前記変化、
    %Capsを停止前の前記停止したモジュールSindxの前記百分率容量とすると、
    LOAD(Cindx,Sindx)=Δ%Cap/%Caps
    であることを特徴とする請求項33記載の方法。
  35. Pを停止する前の前記停止したモジュールの前記流量、
    TRPを停止する前の前記各モジュールPの前記戻り温度、
    TDPを動作レベルが変化する前の前記各モジュールPの前記排出温度、
    Dを前記ユニットの前記設計流量、
    TRD−TDDを前記各モジュールPの前記設計値ΔTとすると、
    %Cap=FP(TRP−TDP)/FD(TRD−TDD
    であることを特徴とする請求項34記載の方法。
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