JP2013256087A - 積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の積層体は、意匠層の表面側に透明層が積層されたものであり、透明層の屈折率が1.4以上、透明層の側面のうち、80%以上が水平面に対し鋭角に処理されたたものであることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
このような建材としては、例えば、大理石、御影石を用いた光沢性を有する材料や、光輝性顔料等を用いた輝度感、彩度を有する材料等が挙げられる。
例えば、特許文献1では、金属板とガラス層間に、顔料を含む樹脂層を形成して一体化した化粧板が記載されており、ガラス層と樹脂層との相乗効果により従来に無い色彩、質感がある意匠を醸し出している。
1.意匠層の表面側に透明層が積層された板状の積層体であって、
透明層の屈折率が1.4以上であり、
透明層の側面のうち、80%以上が水平面に対し鋭角に処理されたものである、
ことを特徴とする積層体
2.前記透明層が、
透明層側面の水平面に対する角度をβ(°)、透明層側面への水平方向からの光の入射角をα(°)、屈折角をγ(°)、透明板の屈折率をn(n=sinα/sinγ)、透明層の幅をr(mm)、厚みをh(mm)とすると、α+β=90°の条件において、
tan(90−(β+γ))≧h/(r−h/tanβ)を満たす
ことを特徴とする1.に記載の積層体
3.前記透明層が、
幅30mm以上、厚み1mm以上10mm以下である
ことを特徴とする1.または2.に記載の積層体
4.透明層が、透明ガラス板であることを特徴とする1.から4.のいずれかに記載の積層体
2.意匠層
このような積層体は、透明層の鏡面効果、屈折効果と、意匠層の意匠により、積層体正面はもちろんのこと、積層体側面からみても意匠層の色相が活かされ、高級感あるれる優れた意匠を表出することができる。
また、透明層の大きさは、幅が30mm以上であるものを使用すればよい。なお透明層の形状は、特に限定されないが、長方形(正方形)のものが好ましく、長方形(正方形)の場合、本発明では最も短い辺の長さを幅という。
なお、光透過率とは、JIS K 7105−1981 5.5「光線透過率及び全光線反射率」に規定する測定法Aに準拠し、積分球式光線透過率測定装置を用いて測定した全光線透過率の値である。なお光透過率は、厚さ3mm、波長550nmで測定した値を用いる。
なお、透明層の側面が丸みを帯びるように処理されている場合(例えば図2(7)〜(9))、任意の接線を取り、該接線のうち透明層の側面の厚み(h)の80%以上が、鋭角であるものを使用する。
例えば図1に示すように本発明積層体では、透明層側面の水平面に対する角度をβ(°)、透明層側面への水平方向からの光の入射角をα(°)、屈折角をγ(°)、透明層の屈折率をn(n=sinα/sinγ)、透明層の幅をr(mm)、厚みをh(mm)とすると、α+β=90°の条件において、
(式1)tan(90−(β+γ))≧h/(r−h/tanβ)
を満たすものが好ましい。
このような式1は、透明層を水平方向(真横)から見た際(α+β=90°の条件)、透明層側面から意匠層の意匠に見えるかどうかを表現した式であり、該式を満たすことにより、透明層側面が水平方向(真横)から見た際でも意匠層の意匠を見ることができる。
このように、透明層の屈折率から、透明層側面の角度β(°)と、透明層の幅と厚みとを決定すればよい。
本発明では特に、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、アクリルシリコン樹脂から選ばれる1種以上が好適に用いられる。
着色材としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、カーボンブラック、酸化第二鉄(弁柄)、黄色酸化鉄、酸化鉄、群青、コバルトグリーン等の無機着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機着色顔料、光輝性顔料、蛍光顔料、蓄蛍光顔料、また、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、カオリン、陶土、タルク、珪石粉、珪藻土、雲母、マイカ、シリカ粒子、ガラス粒子、樹脂粒子、金属粒子、金属フレーク、ガラスフレーク、樹脂フレーク等の粒子が挙げられ、また、これら粒子表面が顔料、染料によって着色されたものでもよい。
本発明では、高級感をより効果的に表出するため、光輝性顔料や、粒子表面を光輝性顔料で着色された粒子を用いることが好ましく、また、奥行き感を表出するため、大きさの異なる2種以上の着色材を用いることが好ましい。また、金属フレーク、ガラスフレーク、樹脂フレーク等のフレーク顔料は、見る角度によって意匠が変化し、より高級感を表出することができる。また、意匠層の色相が濃色であれば、反射光を視認しやすく、鏡面効果がよりいっそう期待できる。
着色材の大きさとしては、特に限定されず、100nm以上10cm以下のものを使用すればよく、球状、針状、フレーク状等形状も特に限定されない。
また着色材がフレーク状の場合、大きさが0.1μm以上10cm以下、厚みが0.01μm以上50μm以下であることが好ましい。
意匠層の厚さは、0.1mm以上2mm以下程度(好ましくは0.3mm以上1.5mm以下程度)とすればよい。
他の添加剤としては、例えば、繊維、難燃剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、粘性調整剤、レベリング剤、顔料分散剤、沈降防止剤、たれ防止剤、艶消し剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、抗菌剤、吸着剤、光触媒等が挙げられ、意匠層形成時に溶剤、水等の添加剤を含んでもよい。
特に好ましい態様としては、透明層の裏側に、結合材と第1着色材を含む第1意匠層が積層され、さらにその裏側に、結合材と第1着色材より大きさの大きい第2着色材を含む第2意匠層が積層された積層体である。このような積層体は、より奥行き感、深み感を表出することができ、高級感あふれる意匠を形成することができる。
なお、意匠層が2層以上の場合、意匠層全体として、結合材の固形分100重量部に対し、着色材10重量部以上500重量部以下含まれるものが好ましい。
本発明では特に、透明層の裏面に、意匠層を形成する材料(以下、「意匠層形成材」ともいう。)を塗布積層し、乾燥・硬化させることにより得ることができる。
また、意匠層が2層の場合は、透明層の裏面に、第1意匠層形成材を塗布積層し、第1意匠層形成材が硬化あるいは未硬化の状態で、第2意匠層形成材を塗布積層し、乾燥・硬化させることにより得ることができる。
なお、意匠層が3層以上でも同様の方法で積層することができる。
これら意匠層形成材を塗付積層する方法としては、例えば、ローラー、刷毛、コテ、ヘラ、ガン等の塗付器具、押出し成形、フローコーター、ロールコーター等の装置を用いる方法等が挙げられる。
また、透明層の裏面に、着色材を散布し、結合材を流しこみ、乾燥・硬化させることにより得ることもできる。このような散布する方法では、着色材を透明層に散布する前及び/または散布した後に結合材等を塗付積層すればよい。
このようにして得られる意匠層の厚みは、特に限定されないが、0.1mm以上2mm以下程度(好ましくは0.3mm以上1.5mm以下程度)であればよい。
表1に示す材料、配合、及び表2に示す組み合わせにて、下記に示す透明層に、意匠層形成材を、所要量1.3kg/m2でローラーにて塗布した後、温度50℃、相対湿度60%で、5時間乾燥させ、試験体を得た。なお意匠層の厚みは0.8mmであった。
透明層1:透明ガラス板(40mm(幅)×50mm(長さ)×3mm(厚さ)、形状:長方形、屈折率:1.51、光透過率:90.7%)
透明層2:透明アクリル板(40mm(幅)×50mm(長さ)×3mm(厚さ)、形状:長方形、屈折率:1.49、光透過率:89.1%)
透明層3:透明プラスチック板(40mm(幅)×50mm(長さ)×3mm(厚さ)、形状:長方形、屈折率:1.35、光透過率:86.8%)
<意匠性評価>
図1に示すように、得られた試験体を水平方向(真横)から目視にて観察し、積層体側面の意匠性を評価した。評価は表2に示した。なお、透明層のうち50mm(長辺)側の側面を観察したものである。
◎:意匠層の模様・色相が現れ、高級感のある意匠が観察された。
○:意匠層の模様・色相が観察された。
△:一部意匠層の模様・色相が観察された。
×:透明層の色相が観察された。
実験例6、9は、側面のうち20%が90°であるが、80%は鋭角でありかつ(式1)を満たし、側面の大部分において意匠層の高級感のある模様・色相が観察された。
実験例10、11、12、13、17は、側面のうち20%超が90°であり、側面の大部分において透明層の色相が観察された。
実験例16は、(式1)を満たしていないが、透明層の側面全面にわたって鋭角であるため、側面の大部分において意匠層の高級感のある模様・色相が観察された。
実験例18、19、20は、(式1)を満たしているが、屈折率が低く、高級感が失われていた。
Claims (4)
- 意匠層の表面側に透明層が積層された板状の積層体であって、
透明層の屈折率が1.4以上であり、
透明層の側面のうち、80%以上が水平面に対し鋭角に処理されたものである、
ことを特徴とする積層体 - 前記透明層が、
透明層側面の水平面に対する角度をβ(°)、透明層側面への水平方向からの光の入射角をα(°)、屈折角をγ(°)、透明板の屈折率をn(n=sinα/sinγ)、透明層の幅をr(mm)、厚みをh(mm)とすると、α+β=90°の条件において、
tan(90−(β+γ))≧h/(r−h/tanβ)を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の積層体 - 前記透明層が、
幅30mm以上、厚み1mm以上10mm以下である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層体 - 透明層が、透明ガラス層であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の積層体
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JP3007466U (ja) * | 1994-08-04 | 1995-02-14 | 株式会社大壁商事 | グラフィック装飾ミラーパネル |
JP2009234248A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-10-15 | Kotobuki Kogyo Kk | 複合化粧板 |
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