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JP2013243484A - 移動局装置、パスロス算出方法、プログラムおよび集積回路 - Google Patents

移動局装置、パスロス算出方法、プログラムおよび集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】送信間隔が長い参照信号と送信間隔が短い参照信号を使い分けることによって、パスロスの時間変動からの影響を小さくする。
【解決手段】基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置101であって、第1の参照信号および第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、第1の参照信号若しくは第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するパスロス算出部111を備える。また、パスロス算出部111は、第1の参照信号または第2の参照信号のいずれか一方の参照信号に基づいて算出したパスロスを、いずれか他方の参照信号に基づいて補正する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数種類の参照信号を使い分けて、下り回線のパスロスを算出する技術に関する。
近年、3GPP(Third Generation Partnership Project)による携帯電話の無線通信システム規格としてLTE(Long Term Evolution)Release 8(Rel-8)の運用が開始された。さらに、LTE Rel−8の後継規格としてLTE Rel−10(LTE-A:LTE-Advancedとも称される)やLTE Rel−11の標準化が行なわれている。
携帯電話の無線通信の上り回線では、基地局装置が移動局装置の送信信号を一定の電力で受信できるように、移動局装置において送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)が行なわれる。例えば、式(1)にLTE Rel−8およびLTE Rel−10における移動局装置の上りデータ信号(PUSCHと称される)に用いる送信電力の決定式を示す。
Figure 2013243484
CMAXは、移動局装置の最大送信電力を表している。MPUSCHは、送信帯域幅(周波数方向のリソースブロック数)を表している。また、PO_PUSCHは、PUSCHの標準受信電力を表している。αは、セル全体のフラクショナル送信電力制御に用いられる減衰係数(伝送路損失補償係数)である。ΔTFは、上り回線信号の変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Schemes)に依存したパラメータである。また、fは、基地局装置から通知されるTPCコマンドで決定される受信電力の過不足の補正値である。さらにPLは、基地局装置と移動局装置との間で伝送する際の電力の減衰量(パスロス)であり、下り回線(基地局装置から移動局装置への通信)において既知の送信電力で送信される参照信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)から式(2)により求まる。
Figure 2013243484
ただし、ReferenceSignalPowerは、上位レイヤから通知される、基地局装置が送信する参照信号の送信電力であり、higherlayer filtered RSRPは、上位レイヤが物理レイヤによる測定値に対してフィルタリング処理を施した受信電力である。式(2)により算出された下り回線のパスロス値は、上り回線のパスロスとほぼ同値であるものとみなし、上り回線のパスロスの補償に使用される。
ここで、LTE Rel−8およびLTE Rel−10では、パスロスを測定するための下り参照信号としてCRS(Cell specific Reference Signal)が使用される(非特許文献1)。CRSはセルID毎に定められた時間リソースおよび周波数リソースを用いて送信される信号であり、移動局装置は受信したCRSの受信電力を用いることによりセル毎のパスロスを算出することができる。またRel−11の標準化において、上り回線の協調通信(CoMP:Corporative Multipoint、Coordinated Multipoint)において正確なパスロスを測定するためにCSI−RS(Channel State Information - Reference Signal)を用いることも検討されている。(非特許文献2)
3GPP TS36.211 v10.4.0 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #67 R1-113648
CRSやCSI−RSのような下り参照信号は下り回線の無線リソースを使用して伝送されるため、データ信号のリソースを圧迫しないためには、できる限り送信間隔を長くすることが望ましい。しかしながら、参照信号の送信間隔を長くした場合、移動局装置の移動等により、パスロスが時間的に大きく変動した際に、測定したパスロスが実際のパスロスに追従できず、誤差が発生する。この結果、正しい送信電力制御が行なえず、基地局装置における受信電力が所望の値とならないことから所望の通信品質を満たせないことや干渉量が多くなる問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、送信間隔が長い参照信号と送信間隔が短い参照信号を使い分けることによって、パスロスの時間変動からの影響を小さくすることができる移動局装置、パスロス算出方法、プログラムおよび集積回路を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動局装置は、基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置であって、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するパスロス算出部を備えることを特徴とする。
このように、第1の参照信号および第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、第1の参照信号若しくは第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するので、パスロスの測定間隔内にパスロスが変動する場合であっても、パスロスの測定誤差を低減することが可能となる。
(2)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれか一方の参照信号に基づいて算出したパスロスを、いずれか他方の参照信号に基づいて補正することを特徴とする。
このように、第1の参照信号または第2の参照信号のいずれか一方の参照信号に基づいて算出したパスロスを、いずれか他方の参照信号に基づいて補正するので、パスロスの時間変動に対応する補正を行なうことが可能となり、その結果、パスロスの測定間隔内にパスロスが変動する場合であっても、パスロスの測定誤差を低減することが可能となる。
(3)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、特定の時刻におけるパスロスを算出する場合、前記特定の時刻以前に前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを、前記特定の時刻以前の複数のタイミングで受信した前記第2の参照信号に基づいて算出されるパスロス変動量で補正することを特徴とする。
このように、特定の時刻におけるパスロスを算出する場合、特定の時刻以前に第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを、特定の時刻以前の複数のタイミングで受信した第2の参照信号に基づいて算出されるパスロス変動量で補正するので、時間変動によるパスロスの誤差を低減させることが可能となる。
(4)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号を同時に受信した時刻において、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスと前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスとの差を算出し、前記算出した各パスロスの差に基づいて、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする。
このように、第1の参照信号および第2の参照信号を同時に受信した時刻において、第1の参照信号に基づいて算出したパスロスと第2の参照信号に基づいて算出したパスロスとの差を算出し、算出した各パスロスの差に基づいて、第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を下り回線のパスロスとするので、各パスロスの差に応じて、パスロスの算出に使用する参照信号を使い分けることが可能となる。
(5)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、前記算出した各パスロスの差が、所定の閾値以内であった場合は、前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスを前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする。
このように、算出した各パスロスの差が、所定の閾値以内であった場合は、第2の参照信号に基づいて算出したパスロスを下り回線のパスロスとするので、パスロスの測定精度を維持しつつ、時間変動によるパスロスの誤差を低減させることが可能となる。
(6)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量または前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量を算出し、前記算出した変動量に基づいて、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする。
このように、第1の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量または第2の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量を算出し、算出した変動量に基づいて、第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を下り回線のパスロスとするので、変動量に応じて、時間変動に対応し易い参照信号を選択したり、送信の時間間隔が長い参照信号を選択したりすることが可能となる。
(7)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部は、前記算出した変動量が、所定の閾値以内であった場合は、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする。
このように、算出した変動量が、所定の閾値以内であった場合は、第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを下り回線のパスロスとするので、パスロスの時間変動が小さいと判断される場合には、送信の時間間隔が長い第1の参照信号を用いることが可能となる。これにより、第2の参照信号よりも第1の参照信号の方が測定精度が高い場合には、時間変動によるパスロスの誤差を低減させると共に、パスロスの測定精度を高めることが可能となる。
(8)また、本発明の移動局装置において、前記パスロス算出部がパスロスの算出に用いる参照信号の受信電力であるRSRP(Reference Signal Received Power)を、前記基地局装置に通知するRSRP通知部を更に備えることを特徴とする。
このように、パスロスの算出に用いる参照信号の受信電力であるRSRPを、基地局装置に通知するので、基地局装置において、ハンドオーバ処理や移動局装置の移動量の把握等の任意の処理に使用することが可能となる。
(9)また、本発明の移動局装置において、前記RSRP通知部は、前記パスロス算出部がパスロスの算出に用いる参照信号を変更した場合は、前記RSRPを前記基地局装置に通知することを特徴とする。
このように、パスロス算出部がパスロスの算出に用いる参照信号を変更した場合は、RSRPを基地局装置に通知するので、移動局装置は、第1の参照信号と第2の参照信号とから適切なRSRPを選択して基地局装置に通知することができ、その結果、基地局装置が把握する受信電力の誤差を低減させることが可能となる。
(10)また、本発明のパスロス算出方法は、基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置のパスロス算出方法であって、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するステップを少なくとも含むことを特徴とする。
このように、第1の参照信号および第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、第1の参照信号若しくは第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するので、パスロスの時間変動に対応する補正を行なうことが可能となり、その結果、パスロスの測定間隔内にパスロスが変動する場合であっても、パスロスの測定誤差を低減することが可能となる。
(11)また、本発明のプログラムは、基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置のプログラムであって、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出する処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
このように、第1の参照信号および第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、第1の参照信号若しくは第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するので、パスロスの時間変動に対応する補正を行なうことが可能となり、その結果、パスロスの測定間隔内にパスロスが変動する場合であっても、パスロスの測定誤差を低減することが可能となる。
(12)また、本発明の集積回路は、移動局装置に実装されることによって、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する機能と、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出する機能と、の一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする。
このように、第1の参照信号および第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、第1の参照信号若しくは第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するので、パスロスの時間変動に対応する補正を行なうことが可能となり、その結果、パスロスの測定間隔内にパスロスが変動する場合であっても、パスロスの測定誤差を低減することが可能となる。
本発明によれば、パスロスの測定間隔が長い参照信号を用いた場合においても、パスロスの時間変動に対する補正を行なうことができる。この結果、測定間隔の間にパスロスが変動する場合においてもパスロスの測定誤差を低減することができる。
パスロスの真値と測定値との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1の参照信号の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る第2の参照信号の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、パスロスの真値と2種類の参照信号による測定値との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態で使用可能な移動局装置の簡単な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態で使用可能な基地局装置の簡単な構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、パスロスの真値と参照信号による測定値との関係と測定値の補正方法を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る基地局装置のブロック構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るパスロス算出部111の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態において、パスロスの真値と参照信号による測定値との関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るパスロス算出部111の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る移動局装置のブロック構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るRSRP算出部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るRSRP算出部における処理を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係る移動局装置のブロック構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るRSRP通知部801の動作を示すフローチャートである。
以下に示す各実施形態では、比較的長い周期で送信される下り参照信号を用いてパスロスを測定する際に、パスロスが時間変動した際の追従性を改善するための手法を開示する。
図1は、パスロスの真値と測定値との関係を示す図である。図1を用いて本発明の概念について説明する。図1では、横軸が時間、縦軸がパスロスを示している。移動局装置と基地局装置の間の実際のパスロス(以後、真のパスロス1と称する)を実線の曲線で示しており、移動局装置の移動に伴い、基地局装置からの距離が変化すること等の理由により、時間と共にパスロスが増加していることを示している。また、下り参照信号を受信したタイミングで測定されたパスロス(それぞれパスロス2、3、4と称する)を矢印で示している。ここで式(2)に示される従来のパスロス算出式を用いた場合、算出されるパスロスは、次の参照信号を受信するまではパスロスの測定ができないため、直前で測定したパスロスが使用される(それぞれ算出パスロス5、6、7と称する)。そのため、真のパスロス1が変動した際に、真のパスロス1と算出パスロス5、6、7との間に大きな誤差が発生することになる。本発明では前記誤差を低減するために式(2)の代わりに式(3)を用いる。
Figure 2013243484
ここでRPSP(t)は参照信号を受信したタイミングtにおける該参照信号の受信電力であり、式(2)におけるhigherlayer filtered RSRPと同様のものである。ΔPL(t+Δt)は参照信号を受信したタイミングtから時間Δt経過した際のパスロスを補正する値である。すなわち、本発明では、参照信号を受信していないタイミングにおけるパスロスを補正することにより、実際のパスロスと算出したパスロスとの誤差を軽減する。
以下、各実施形態でΔPL(t+Δt)についての具体例を示す。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態では、送信間隔の異なる2種類の下り参照信号を用いてパスロスを算出する場合を考える。ここで想定する2種類の下り参照信号とは送信間隔が長く、測定精度の高い第1の参照信号と、送信間隔が短く、測定精度の低い第2の参照信号である。
第1の参照信号は受信されたタイミングにおいては高いパスロス測定精度が得られるが、パスロスの時間変動が大きい場合、次の第1の参照信号が受信されるタイミングの直前において変動によるパスロスの誤差が発生する。第2の参照信号は測定精度が低いため、実際のパスロスとの誤差は大きいが、時間によるパスロスの変動量を追従できる信号を想定する。すなわち、本実施形態では、第1の参照信号により高い測定精度のパスロスを算出しつつ、時間変動については第2の参照信号を用いて補正することを考える。第1の参照信号と第2の参照信号の例を、図2A、図2Bを用いて説明する。
図2Aは、本発明の第1の実施形態に係る第1の参照信号の例を示す図である。図2Aでは第1の参照信号は2Δk毎の周波数帯域に割り当てが行なわれるが、時間方向で4×Δs毎に1回送信されるように配置されている。そのため、受信されるタイミングでは周波数選択性フェージングの影響を平均化することで、高いパスロス測定精度が得られるが、時間変動に対して誤差が発生しやすい特徴を持つ。
一方、図2Bは、本発明の第1の実施形態に係る第2の参照信号の例を示す図である。第2の参照信号は周波数方向では割当単位Δkで1箇所にのみ配置されているが、時間方向でΔs毎に送信されている。このような参照信号の場合、周波数選択性フェージングの影響を受けやすいため、測定値におけるパスロスの絶対値の誤差は発生しやすいが、時間に伴うパスロスの変動については追従しやすい特徴を持つ。
このような2つの異なる特徴を持つ参照信号が共に受信される移動局装置において、どのようにパスロスを算出するかについて図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態において、パスロスの真値と2種類の参照信号による測定値との関係を示す図である。図3では、図1と同様に、実際のパスロス値を真のパスロス1として示しており、パスロス2、3、4がそれぞれ、第1の参照信号により測定されたパスロスの値である。また破線の曲線で示される第2のパスロス41は第2の参照信号が割り当てられている周波数におけるパスロスであり、真のパスロス1よりパスロスが全体的に小さくなっていることを示している。ただし、図は一例を示しており、真のパスロス1より大きくなる場合も存在する。図3のようにパスロスの時間変動については真のパスロス1と相関がある場合において、第2の参照信号により測定されたパスロス42とパスロス43との誤差Δplを第1の参照信号により測定されたパスロス2に加算することで、第1の参照信号の時間変動による誤差を低減できる。
このように、本実施形態では、第1の参照信号で測定したパスロスを基準として、第2の参照信号により時間変動を補正することで、高い測定精度と時間変動への追従性を両立させたパスロス測定を行なう。
本発明は、基地局装置から受信した参照信号を用いてパスロスを測定し、該パスロスにより送信電力を制御する移動局装置、および該移動局装置から構成される無線通信システムに適用可能である。ただし、基地局装置や移動局装置に限定されるわけではなく、同様の機能を有する装置であれば異なる装置に適用されても良い。例えば、基地局装置が送信装置、移動局装置が受信装置となる下り回線に適用されても良い。
[移動局装置構成例]
図4は、本発明の第1の実施形態で使用可能な移動局装置101の簡単な構成を示すブロック図である。ただし、説明を簡単にするため、本発明を説明するために必要な最小限のブロックを示している。移動局装置101は、アンテナ103、移動局無線受信部105、下り回線信号分離部107、送信信号生成部109、パスロス算出部111、TPCコマンド抽出部113、送信電力制御部115および移動局無線送信部117から構成される。
アンテナ103は、信号を送受信する機能を有し、図4では送信アンテナと受信アンテナを同一としているが、異なるアンテナ103が用いられても良い。アンテナ103で受信された下り回線信号は移動局無線受信部105に入力される。
移動局無線受信部105は、入力された下り回線信号をダウンコンバートし、A/D(Analog to Digital)変換した後に下り回線信号分離部107へ入力する。
下り回線信号分離部107では、入力された信号を使用用途に応じて分離する。多重されている信号として、例えば下りデータ信号や下り参照信号、下り制御信号などがあるが、ここでは上り回線に必要な信号として、下り参照信号および下り制御信号およびTPC(Transmit Power Control)コマンドのみ図示している。ただしTPCコマンドは基地局装置より通知される受信電力の過不足を示す値であり、通常下り制御信号に含まれる。分離された下り制御信号のうちMCSや割当帯域等の送信信号の生成に必要な情報は送信信号生成部109へ、下り参照信号はパスロス算出部111へ、TPCコマンドはTPCコマンド抽出部113へそれぞれ入力される。ただし、下り参照信号は、受信間隔の異なる第1の参照信号と第2の参照信号とから構成され、下り回線信号分離部107は、第1の参照信号と第2の参照信号をそれぞれの信号を受信した時刻でパスロス算出部111に入力する。
送信信号生成部109は、入力された情報ビット列に対し、下り制御信号で指定されたMCSや割当リソース情報に基づき、誤り訂正符号化、変調および周波数マッピング等の処理が施され、生成した送信信号を送信電力制御部115へ入力する。ただし、送信信号生成部109で生成される送信信号は、情報ビット列に基づくデータ信号に限らず、上り制御信号や上り参照信号等、上り回線で送信される信号であれば同様に処理することができる。
パスロス算出部111は、入力された参照信号からパスロスを算出する機能を有する。パスロス算出部111における動作を(図5)のフローチャートを用いて説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。パスロス算出部111には下り回線信号分離部107より参照信号が入力される(ステップS101)。このとき、入力される参照信号が第1の参照信号と第2の参照信号の2つである場合と、第2の参照信号のみである場合で後の処理が異なる(ステップS102)。2つの参照信号が入力された場合(ここでは時刻tとする)(ステップS102:Yes)、第1の参照信号の受信電力RSRP(t)および第2の参照信号の受信電力RSRP(t)を算出する(ステップS103)。パスロス算出部111は、図示していないが基地局装置から上位レイヤを通じて第1の参照信号の送信電力が入力され、該送信電力と測定した第1の参照信号の受信電力とからパスロスPL(t)を算出する(算出法については後述する)(ステップS104)。パスロス算出部111はPL(t)を送信電力制御部115に出力すると共に(ステップS105)、PL(t)およびRSRP(t)を記憶して処理を終了する(ステップS106)。一方、第2の参照信号のみ入力された場合(ここでは時刻t´(>t)とする)(ステップS102:No)、第2の参照信号の受信電力RSRP(t´)を算出する(ステップS107)。また直近で第1の参照信号を受信した際に記憶されたパスロスPL(t)および第2の参照信号の受信電力RSRP(t)を読み出し(ステップS108)、PL(t)、RSRP(t)およびRSRP(t´)とからパスロスPL(t´)を算出する(算出法は後述する)(ステップS109)。PL(t´)を送信電力制御部115に出力し処理を終了する(ステップS110)。
以下に、パスロス算出部111におけるパスロスの算出方法について示す。パスロス算出部111では、送信時間間隔Δt1で送信された第1の参照信号が受信される時間tにおいて式(4)を用いてパスロスが計算される。
Figure 2013243484
式(4)において、ReferenceSignalPowerは上位レイヤを通じて基地局装置から通知される第1の参照信号の送信電力値であり、RSRP(t)は下り回線信号分離部107で抽出された第1の参照信号の受信電力値である。ただし、RSRP(t)は上位レイヤで任意のフィルタリングが行なわれた後に算出された値であっても良い。また、送信時間間隔Δtで(<Δt)で送信された第2の参照信号が受信される時刻tにおける受信電力RSRP(t)、および時間t+m×Δtに(m=1、2、…、Δt/Δt−1)における受信電力RSRP(t+m×Δt)を用いて時間t+mΔtにおけるパスロス補正値Δpl(t+m×Δt)を式(5)により計算する。
Figure 2013243484
ただし、RSRP(t)は下り回線信号分離部107で抽出された第2の参照信号の受信電力値である。また、RSRP(t)は上位レイヤで任意のフィルタリングが行なわれた後に算出された値であっても良い。式(4)および式(5)より、パスロス算出部111は時間t+m×Δtにおけるパスロス値を式(6)により算出する。
Figure 2013243484
以上、式(4)および式(6)を用いて算出されたパスロスは送信電力を変更するタイミングで送信電力制御部115に入力される。ただし、第2の参照信号が受信されないタイミングで送信電力制御が行なわれる場合には直近で計算されたパスロス値が使用される。
ただし、式(5)および式(6)は第1の参照信号が受信される時刻において第2の参照信号が受信されることを前提として記載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の参照信号が受信される時刻に第2の参照信号が受信されない場合に、式(5)におけるRSRP(t)は、時刻tに最も近い時刻で受信された第2の参照信号の受信電力、あるいは時刻tから所定の時間内に受信された任意の第2の参照信号の受信電力とすることができる。同様に式(5)におけるRSRP(t+mΔt)は、時刻t+mΔtに最も近い時刻で受信された第2の参照信号の受信電力、あるいは時刻t+mΔtから所定の時間内に受信された任意の第2の参照信号の受信電力とすることができる。
送信電力制御部115は、入力されたパスロスおよびTPCコマンドから式(1)に示される送信電力制御式を用いて、送信信号生成部109から入力された送信信号が基地局装置において所望の信号品質が得られるように送信電力を設定し、移動局無線送信部117へ入力する。ただし、パスロスPLおよびTPCコマンドf以外の各パラメータは、入力として図示していないが、上位レイヤから通知されることにより使用することができる。
移動局無線送信部117は、入力された送信信号をD/A(Digital to Analog)変換し、アップコンバートした後にアンテナ103より基地局装置へ送信する。
[基地局装置構成例]
図6は、本発明の第1の実施形態で使用可能な基地局装置201の簡単な構成を示すブロック図である。ただし、ここでは一例を示しているが、同様の下り回線信号を送信可能な基地局装置201であれば、どのような基地局装置201が用いられても良い。例えば、図6ではアンテナ203の数を1本としているが複数備えていても良い。また他の基地局装置201と協調して通信を行なう機能を有していても良い。
図6の基地局装置201は、アンテナ203、基地局無線受信部204、データ検出部205、受信電力測定部207、TPCコマンド生成部209、第1の参照信号生成部211、第2の参照信号生成部213、制御信号生成部215、下り回線信号多重部217、および基地局無線送信部219から構成される。
基地局無線受信部204は、アンテナで受信された移動局装置101からの信号をダウンコンバートし、A/D変換した後にデータ検出部205および受信電力測定部207に入力する。
データ検出部205は、入力された受信信号に対し、送信元の移動局装置101毎にデマッピング、復調、復号等の処理を行ない、復号ビット列を得る。
受信電力測定部207は、入力された受信信号から各移動局装置101からの受信電力を測定し、TPCコマンド生成部209に入力する。測定には、例えば上り回線信号に含まれる上り参照信号が用いられる。上り参照信号は、送信した移動局装置101毎に分離可能であるため、分離された参照信号を用いて移動局装置101毎の受信電力が計算される。
TPCコマンド生成部209は、入力された移動局装置101毎の受信電力と予め基地局装置201で設定されている標準受信電力との差をそれぞれ計算し、受信電力の過不足を各移動局装置101に通知するためのTPCコマンドを生成し、下り回線信号多重部217に入力する。例えばTPCコマンドは[3、1、0、−1]の4値のいずれかを示す2ビットの情報であり、それぞれ送信電力を+3dB、+1dB、0dB、−1dB変更することを移動局装置101に指定する情報である。
制御信号生成部215は、各移動局装置101が上り回線伝送に使用するMCSや割当帯域を移動局装置101に通知するための制御信号を生成し、下り回線信号多重部217に入力する。
第1の参照信号生成部211では、所定の送信間隔の第1の参照信号が生成され下り回線信号多重部217に入力される。また、第2の参照信号生成部213では、第1の参照信号より送信間隔の短い第2の参照信号が生成され、下り回線信号多重部217に入力される。第2の参照信号は、式(5)に示されるように、パスロスの時間変動量を測定するために用いられるため、少なくとも第1の参照信号が生成されるタイミングにおいては第2の参照信号が生成されるように同期されることが望ましい。
下り回線信号多重部217は、入力される信号を各移動局装置101に対し下り回線信号として通知するための時間領域あるいは周波数領域での多重処理を行なう。ただし、入力される信号には図示されていない下りデータ信号が含まれても良い。またTPCコマンドの様な通知情報をデータ信号の一部として多重しても良い。
基地局無線送信部219は下り回線信号多重部217で生成された下り回線信号をD/A変換した後にアップコンバートし、アンテナ203より各移動局装置101へ送信する。以上の移動局装置101、基地局装置201を用いることにより本発明を実現することができる。
ただし、以上の説明では、第2の参照信号より式(5)を用いてパスロスの補正値を算出する場合を示したが、使用される数式は式(5)に限定されない。例えば、第1の参照信号と第2の参照信号の時間変動の相関が低い場合に、式(7)の様に1以下の重みγによる重みづけを行なうことが考えられる。
Figure 2013243484
ただし、本実施形態では、第1の参照信号と第2の参照信号については割り当てられる周波数リソースの数が異なることにより測定精度が異なる場合を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、3GPPにおいては下り回線の参照信号としてCRS(cell-specific Reference Signal)と呼ばれるセル毎に異なる配置が用いられる参照信号と、CSI−RS(Channel State Information-Reference Signal)と呼ばれる複数の候補から基地局装置201が選択して使用する参照信号が存在する。上り回線で協調通信を行なう場合、複数の基地局装置201で同じセルIDを使用するとCRSでは各基地局装置201からのパスロスの測定精度が低下することが知られている。よって、本実施形態に係る第1の参照信号をCSI−RSとし、第2の参照信号をCRSとすることで、同一の効果を発揮することができる。
以上、本実施形態を用いることにより、第1の参照信号による高いパスロス測定精度を獲得しつつ、時間変動によるパスロスの誤差の発生を第2の参照信号を用いて低減することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態では、式(3)におけるΔPL(t+Δt)を、過去のパスロス測定値を用いた外挿によって求める。ある参照信号受信タイミングtで受信した参照信号から算出された受信電力をRSRP(t)とし、参照信号が時間間隔Δtで受信されているものとする。1つ前の参照信号タイミングt−Δtで受信した参照信号から算出された受信電力をRSRP(t−Δt)とすると、タイミングtからΔt経過した際のパスロス補正値ΔPL(t+Δt)を式(8)により定める。
Figure 2013243484
式(8)を用いることにより、パスロスが増加変動している際には、移動局装置101が基地局装置201から遠ざかっており、次の瞬間にも遠ざかっているものと予測し、パスロスを高く補正することができ、逆にパスロスが減少変動している際には、パスロスを低く補正することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態において、パスロスの真値と参照信号による測定値との関係と測定値の補正方法を示す図である。前述の図1の例において、本実施形態における補正値を用いた場合を、図7を用いて説明する。図7において図1と同一の符号を付しているものは図1で示した例と同一のものを示している。ここで、パスロス3を決定する参照信号を受信したタイミングとパスロス4を決定する参照信号を受信するタイミングとの間で用いるパスロスを算出パスロス8により示している。算出パスロス8はパスロス3と直前に測定されたパスロス2との間の変動を外挿したものになっており、時間変動を考慮しなかった従来の算出パスロス6に比べ、時間が経過するにつれ増加していることがわかる。結果、増加傾向にある真のパスロス1との誤差も軽減されていることがわかる。
ただし、式(3)において式(8)のΔPL(t+Δt)を用いた際に、ΔPL(t+Δt)の値が負に大きいと、推定されるPL(t+Δt)の値が負になる場合が考えられる。PLが負になることは考えられないため、式(3)を変形して式(9)が用いられても良い。
Figure 2013243484
ここでPLminは予め定められる固定値であり、PL(t+Δt)が負の値をとらないようにする場合には、PLmin=0と設定する。またPL(t+Δt)が極めて小さい値をとらないようにする場合には、PLminは0以上の値に設定する。
また、パスロスの測定がt−Δtにおいて行なわれていない場合には式(8)は適用できない。この様な場合には式(3)および式(8)を用いず、式(2)に示される従来のパスロス算出式が用いられて良い。もしくは式(3)においてΔPL(t+Δt)=0として良い。
本実施形態に係る移動局装置101は、第1の実施形態における図4のブロック構成で実現することができる。ただし、パスロス算出部111におけるパスロスの算出方法が異なるため、(図8)のフローチャートを用いて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。パスロス算出部111は、パスロスを算出する時刻において下り参照信号が入力されたか否かにより異なる処理を行なう(ステップS201)。
ある時刻tにおいて下り参照信号が入力された場合(ステップS201:Yes)、参照信号の受信電力が算出され(ステップS202)、式(10)を用いてパスロスが計算される(ステップS203)。
Figure 2013243484
ただし、ReferenceSignalPowerは図4に図示していないが上位レイヤを通じて基地局装置201から通知される下り参照信号の送信電力値であり、RSRP(t)は下り回線信号分離部107で抽出された下り参照信号の受信電力値である。ただし、RSRP(t)は上位レイヤで任意のフィルタリングが行なわれた後に算出された値であっても良い。算出されたパスロスPL(t)は送信電力制御部115に出力される(ステップS204)。さらにパスロス算出部111は、下り参照信号の受信電力RSRP(t)を記憶し、処理を終了する(ステップS205)。
一方、下り参照信号が受信されない時間t+Δt(Δt<Δt)では(ステップS201:No)、パスロス算出部111は記憶されている受信電力RSRP(t)およびRSRP(t−Δt)を読み出し(ステップS206)、式(3)(あるいは式(9))および式(8)を用いてパスロスが計算される(ステップS207)。ただしΔtは下り参照信号の送信間隔である。パスロス算出部111は、算出したパスロスPL(t+Δt)を送信電力制御部115に出力し処理を終了する(ステップS208)。
TPCコマンド抽出部113は、TPCコマンドの情報を抽出する。例えばTPCコマンドはデータ信号を通じて上位レイヤで通知される。その場合、下り回線信号分離部107より入力されるデータ信号の復元処理が行なわれ、TPCコマンドを示すビットが送信電力制御部115に入力される。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る基地局装置201のブロック構成の一例を示す図である。図9の基地局装置201は第1の実施形態に係る図6の基地局装置201における第1の参照信号生成部211および第2の参照信号生成部213が削除され、参照信号生成部301が追加された構成となっている。その他のブロックについては同一の機能を有するため同一の符号を付し説明を省略する。
参照信号生成部301は、移動局装置101が基地局装置201からの伝搬路の特性を測定するための参照信号を生成し、下り回線信号多重部217に入力する。
ただし、以上では下り参照信号を受信しないタイミングで式(3)、および式(8)によりパスロスを算出する形態を示したが、異なる数式を用いることも可能である。例えば式(11)が挙げられる。
Figure 2013243484
ここでβは移動局装置101で設定される重み係数である。β=1の時に式(11)は式(3)および式(8)と同様の処理を行なうものである。式(8)における外挿による予測は、移動局装置101の移動速度によっては、予測値と実際の値に大きな差が生じてしまう場合がある。したがって式(11)のようにβを用いることにより、外挿による補正量を適宜調整することができる。
また、式(10)および式(11)では直前の2回の下り参照信号よりパスロスを算出しているが、式(12)の様にN回の下り参照信号よりパスロスを算出することもできる。
Figure 2013243484
ここでβはn回前に測定されたパスロスに対する重み係数である。このように3回以上の下り参照信号を用いて算出することにより、より過去からパスロスの変動を反映することができる。
また本実施形態では線形で外挿を行ったが、2次以上の多項式補間やスプライン補間を用いて予測を行なうこともできる。また予測による電力測定をTPCに用いる場合を例に説明を行ったが、MMSE重み算出の際に使用するSNRや、MCS選択のための受信品質測定等、他の用途に用いてもよい。
以上の様に、本実施形態では過去に受信した参照信号から測定される複数のパスロスの値から時間変動を予測し、参照信号を受信していないタイミングのパスロス値を補正することにより、従来に比べ、算出するパスロスの誤差を軽減することができる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、測定精度が高く受信可能な間隔が長い第1の参照信号と、測定精度が低く受信可能な間隔が短い第2の参照信号とを用いて、測定精度が高く時間変動に追従可能なパスロスの算出方法を示した。本実施形態では、パスロスの算出に使用する参照信号を状況に合わせ切り替える形態を示す。
第1の実施形態で示したように、図3の様に真のパスロス1に対する第2の参照信号により算出可能な第2のパスロス41の差が大きい場合、第2の参照信号では正しいパスロスを算出することが困難である。しかしながら、真のパスロス1の時間変動と第2のパスロス41の時間変動に高い相関があり、同時に測定された第1の参照信号によるパスロス2と第2の参照信号によるパスロス42に差が少ない場合には第2のパスロス41と真のパスロス1はほぼ同様であると推察することができる。
よって、本実施形態では、第1の参照信号と第2の参照信号が同時に受信される時刻において、2つの参照信号から得られるパスロス差(デシベル値)を測定し、差の絶対値が所定の値以内である場合には第2の参照信号を用いてパスロスを算出し、差の絶対値が所定の値より大きい場合には第1の参照信号を用いてパスロスを算出する。
これにより、第2の参照信号の測定精度に応じてパスロス算出に使用する参照信号を切り替えることができる。
本実施形態に係る移動局装置101は、第1の実施形態に係る図4の移動局装置101と同一のブロック構成で実現することができる。ただし、パスロス算出部111における機能が異なるため、図10を用いて説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るパスロス算出部111の構成を示すブロック図である。パスロス算出部111は、参照信号抽出部401、第1のパスロス算出部403、第2のパスロス算出部405、パスロス比較部407、およびパスロス決定部409から構成される。各ブロックの処理を図11に示すフローチャートを用いつつ説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。参照信号抽出部401は、入力された参照信号から第1の参照信号と第2の参照信号をそれぞれ分離抽出し(ステップS301)、第1の参照信号は第1のパスロス算出部403へ、第2の参照信号は第2の参照信号は第2のパスロス算出部405へ入力する。ただし、何れかの参照信号を受信しない時刻においては、該参照信号は抽出しない。
第1のパスロス算出部403は、入力される第1の参照信号の受信電力(RSRP(t))を算出し、図示していないが上位レイヤから通知される第1の参照信号の送信電力とのパスロス差(デシベル値)を第1の実施形態と同様に式(4)により計算する(ステップS302)。
Figure 2013243484
算出されたパスロスPL(t)(=PL(t))は、パスロス比較部407およびパスロス決定部409に入力される。
第2のパスロス算出部405は、入力される第2の参照信号の受信電力(RSRP(t))を算出し、図示していないが上位レイヤから通知される第2の参照信号の送信電力とのパスロス差(デシベル値)を式(13)により計算する(ステップS302)。
Figure 2013243484
ただし、ReferenceSignalPowerは、第2の参照信号の送信電力値であり、上位レイヤから通知された値、あるいは第1の参照信号の送信電力値から一意に定まる値、第1の参照信号の送信電力からの相対値が上位レイヤから通知され算出された値であっても良い。また、RSRP(t)は時刻tにおける第2の参照信号の受信電力である。算出されたパスロスPL(t)は、パスロス比較部407およびパスロス決定部409に入力される。
パスロス比較部407は、第1のパスロス算出部403と第2のパスロス算出部405が同時刻tでパスロス算出を行なう場合に、入力されるPL(t)とPL(t)との比較を行なう(ステップS303)。ここでパスロス比較部407では基準値Dが設定されており、|PL(t)−PL(t)|≦Dである場合(ステップS303:Yes)、第2のパスロスを使用することを決定し(ステップS304)、|PL(t)−PL(t)|>Dである場合(ステップS303:No)、第1のパスロスを使用することを決定する(ステップS305)。何れのパスロスを使用するかの情報はパスロス決定部409に通知される。
パスロス決定部409は、パスロス比較部407から通知される情報に基づき、第1のパスロス算出部403から入力される第1のパスロスまたは、第2のパスロス算出部405から入力される第2のパスロスのいずれかを出力する。何れのパスロスを使用するかについてはパスロス比較部407から新たに情報が通知されるまで(第1の参照信号と第2の参照信号が同時に受信されるまで)変更されず、送信電力制御が行なわれる時刻毎に、送信電力制御部115へ出力される。
ただし、第1のパスロス算出部403で使用される式(4)および第2のパスロス算出部405で使用される式(13)には、第2の実施形態のように式(3)および式(8)で示される外挿による補正を適用することができる。
本実施形態に係る基地局装置201は、第1の実施形態に係る図6のブロック構成で実現することができる。
以上、第3の実施形態では、第1の参照信号で測定される第1のパスロスと第2の参照信号で測定される第2のパスロスとの差が所定の値以内である場合に、測定間隔の短い第2の参照信号を用いてパスロスを決定する。結果、第1の参照信号のみを用いた場合に比べ、パスロスの測定精度を維持しつつ、時間変動への追従性を改善することができる。
[第4の実施形態]
第3の実施形態では、第2の参照信号により算出されるパスロスの測定精度が高いと考えられる場合に、第2の参照信号を使用する形態を示している。これは第2の参照信号が第1の参照信号より時間変動に対応しやすいためである。本実施形態では、逆にパスロスの変動が小さいと想定される場合に、測定精度の高い第1の参照信号を使用する場合を示す。
図1における真のパスロス1のように時間に伴う変動が大きい場合、パスロス2、3、4のように長い測定間隔で決定されるパスロス5、6、7では、真のパスロス1との誤差が大きいことはすでに説明したとおりである。
図12は、本発明の第4の実施形態において、パスロスの真値と参照信号による測定値との関係を示す図である。一方で、図12に示されるように真のパスロス81の時間変動が小さい場合、参照信号により測定されるパスロス82、83、84の値も大きく変化しないため、送信電力制御等に使用される算出パスロス85、86、87と真のパスロス81との誤差は図1の場合に比べ小さくなる。このように時間変動の大きさに伴って、測定間隔の大きさの影響が変化するため、測定するパスロスの変動量に伴って測定に使用する参照信号を変更することは有効となる。ここでは、第1の参照信号により算出される受信電力の変動量に応じてパスロスの算出に使用する参照信号を変更する例を示す。
本実施形態に係る移動局装置101、および基地局装置201は、それぞれ第1の実施形態における図4、図6のブロック構成により実現することができる。ただし、パスロス算出部111における機能が異なるため、図13を用いて説明する。
図13は、本発明の第4の実施形態に係るパスロス算出部111の構成を示すブロック図である。パスロス算出部111は、参照信号抽出部401、第1のパスロス算出部403、第2のパスロス算出部405、時間変動検査部501およびパスロス決定部409から構成される。各ブロックにおける処理を図14に示すフローチャートを用いつつ説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態に係るパスロス算出部111における動作を示すフローチャートである。参照信号抽出部401、第1のパスロス算出部403、第2のパスロス算出部405における機能は、第3の実施形態における図13の同一名称のブロックと同一である(ステップS401)。ただし、第1のパスロス算出部403は算出したRSRP(t)を時間変動検査部501に入力する(ステップS402)。
時間変動検査部501には、RSRP(t)が第1の参照信号の受信間隔Δt毎に入力され、時間変動検査部501は、入力されたRSRP(t)を記憶する(ステップS403)。続いて、第1のパスロス算出部403、第2のパスロス算出部405は、それぞれ第1のパスロスPL(t)および第2のパスロスPL(t)を算出する(ステップS404)。時間変動検査部501は、記憶されているRSRP(t−Δt)を読み出し(ステップS405)、RSRP(t)とRSRP(t−Δt)との差ΔRSRP(t)=|RSRP(t)−RSRP(t−Δt)|を計算する。時間変動検査部501はΔRSRP(t)と予め定められた閾値D´とを比較し(ステップS406)、ΔRSRP(t)≦D´である場合には(ステップS406:Yes)、第1のパスロスを用いることを決定し(ステップS407)、ΔRSRP(t)>D´である場合には(ステップS406:No)、第2のパスロスを用いることを決定する(ステップS408)。決定した情報はパスロス決定部409に入力される。
ただし、閾値D´は第1の参照信号におけるパスロス測定誤差の期待値と第2の参照信号におけるパスロス測定誤差の期待値がおおよそ同値となる場合の時間変動ΔRSRP(t)が設定されることが望ましい。
パスロス決定部409は、時間変動検査部501より入力された情報に基づき、第1のパスロス算出部403から入力された第1のパスロス、あるいは第2のパスロス算出部405から入力された第2のパスロスを選択し、送信電力制御部115へ入力する。ただし、第1のパスロスと第2のパスロスの何れを使用するかは時間変動検査部501から情報が入力する毎に変更される。
ただし、ここでは、時間変動検査部501で確認される受信電力は第1のパスロス算出部403より入力される構成としたが、第2のパスロス算出部405より、第2の参照信号の受信電力RSRP(t)が入力されても良い。第2の参照信号の時間変動を確認する構成とすることで、より短い時間間隔で、使用するパスロスの切り替えを行なうことができる。
また、時間変動検査部501への入力を受信電力ではなく第1のパスロス算出部403あるいは第2のパスロス算出部405で算出されるパスロスとしても同様の機能を得ることができる。
ただし、本例では、時間変動検査部501で算出されるΔRSRPが閾値D´より大きい場合に第2のパスロスを使用する構成としたが、第1の実施形態における式(6)のように、第1の参照信号で算出されるパスロスを第2の参照信号により算出される補正値により補正したパスロスを使用する構成とすることもできる。
以上、第4の実施形態を用いることで、時間変動が小さい場合において、測定精度の高い第1の参照信号を用いてパスロスを算出し、時間変動が大きい場合には、時間変動への追従性が高い第2の参照信号を用いてパスロスを算出することができる。この結果、パスロスの測定精度を維持しつつ、時間変動が大きい場合における誤差を軽減することができる。
[第5の実施形態]
前記第1の実施形態ではパスロスの測定誤差を軽減するために補正値を用いる形態を示した。これは、パスロスの算出の場合に限らず、参照信号の受信電力を算出する場合において適用することができる。
例えば、LTEでは移動局装置101で算出された下り回線の受信電力(RSRP)を基地局装置201に対し通知する処理が行なわれる(measurement reportと称される)。通知されるRSRPは基地局装置201においてハンドオーバ処理や移動局装置101の移動量の把握等の任意の処理に使用することができるが、これらの処理を行なう場合には移動局装置101と基地局装置201との間のパスロスに基づいて制御されることが望ましい。したがって本実施形態では、移動局装置101において受信電力(RSRP)を算出する際に、測定誤差を軽減するために補正値を用いる形態、および測定する参照信号を切り替える形態を示す。補正値を用いる形態では、式(14)によりRSRPを算出する。
Figure 2013243484
ただし、RSRP(t+Δt)は移動局装置101が第1の参照信号を時刻tで受信後、時間Δtが経過した時点でのRSRPの値であり、ΔRSRP(t,t+Δt)は時刻tからt+Δtの間に変動したRSRPを推定するための補正値である。
ここで、本実施形態に係る移動局装置101が、第1の実施形態に係る移動局装置101と同様に第1の参照信号より受信可能な間隔の短い第2の参照信号を受信する場合、式(14)にかかるΔRSRP(t,t+Δt)は式(15)により算出される。
Figure 2013243484
ただし、RSRP(t)は時刻tにおいて受信された第2の参照信号の受信電力であり、RSRP(t+Δt)は時刻t+Δtに最も近い時刻t+Δtで受信された第2の参照信号の受信電力である。
図15は、本発明の第5の実施形態に係る移動局装置101のブロック構成を示す図である。アンテナ103、移動局無線受信部105、移動局無線送信部117における機能は、第1の実施形態における図4の移動局装置101と同様であるためここでは説明を省略する。また、下り回線信号分離部107についても図4の移動局装置101の下り回線信号分離部107と同様の機能であるが、ここでは、本実施形態の特徴に関連する下り参照信号のみの出力としており、他の出力については図示していない。また、上り回線信号生成部601は、第1の実施形態における図4の送信信号生成部109と送信電力制御部115と同様の機能を有する。RSRP算出部603は、入力された参照信号に基づいてRSRPを算出する機能を有する。
図16は、本発明の第5の実施形態に係るRSRP算出部603の内部構成の一例を示すブロック図である。
図17は、本発明の第5の実施形態に係るRSRP算出部603における処理を示すフローチャートである。
参照信号抽出部701は、第1の参照信号、第2の参照信号を抽出し、それぞれ第1のRSRP算出部703、第2のRSRP算出部705に入力する(ステップS501)。ただし、第1の参照信号より送信間隔の短い第2の参照信号のみ受信した場合には該第2の参照信号を第2のRSRP算出部705に入力する。以下、第1の参照信号と第2の参照信号の2つの参照信号を受信した場合と、第2の参照信号のみを受信した場合で異なる処理を行なう(ステップS502)。
第1のRSRP算出部703は、第1の参照信号が受信された場合に(ステップS502:Yes)、入力された第1の参照信号の受信電力(RSRP)を算出する(ステップS503)。ただし、RSRPを算出する際に式(16)のようなフィルタリング処理が行なわれても良い。
Figure 2013243484
ただしt´は前回RSRPが測定されてからの経過時間であり、aはシステムで設定される任意のフィルタ係数、P(t)は時刻tで受信した第1の参照信号の受信電力である。算出されたRSRPは第1のRSRP(RSRP(t))としてRSRP決定部707およびバッファ709に入力される。
第2のRSRP算出部705は、第2の参照信号が受信された場合に入力された第2の参照信号からRSRPを算出する(ステップS503)。算出方法は、第1のRSRP算出部703と同様のものを用いることができる。算出されたRSRPは第2のRSRP(RSRP(t))として、第1の参照信号が受信された時刻tにおいてはバッファ709に入力され、受信されない時刻t+ΔtにおいてはRSRP決定部707に入力される。
バッファ709は、第1の参照信号と第2の参照信号の2つの参照信号を共に受信した時刻tのRSRP(t)とRSRP(t)を記憶し(ステップS504)、第1の参照信号を受信しない時刻t+ΔtにおいてRSRP(t)を算出する際にRSRP(t)とRSRP(t)をRSRP決定部707へ出力する。
RSRP決定部707は、2つの参照信号が受信された時刻tにおいてRSRP(t)を出力する場合には第1のRSRP算出部703より入力されるRSRP(t)をRSRP(t)として上り回線信号生成部に入力する(ステップS505)。一方で第2の参照信号のみ受信された時刻t+ΔtにおいてRSRP(t+Δt)を出力する場合には、直近で受信された第1の参照信号のRSRP(t)と、その際に受信された第2の参照信号のRSRP(t)とがバッファ709から入力され(ステップS506、S507)、第2のRSRP算出部705より時刻t+ΔtにおけるRSRP(t+Δt)が入力される。RSRP決定部707は入力されたRSRP(t)とRSRP(t+Δt)とから、式(15)に基づき第2のRSRPの変動量ΔRSRP(t,t+Δt)を計算し(ステップS508)、さらに式(14)に基づきRSRP(t+Δ(t))を算出し、上り回線信号生成部に入力する(ステップS509)。
ただし、出力されるタイミングt+Δtは、システムで定められた所定の時間間隔でもよいし、トリガーとなる任意の条件を満たした際にのみ出力される構成としても良い。
上り回線信号生成部は、入力されたRSRPの情報に対し、誤り訂正符号化、変調、周波数割当の処理を行ない送信信号として移動局無線送信部117に入力する。ただし、RSRPの情報は、図示していない他の情報ビットと併せて送信信号として生成されて良い。
以上の様に、本実施形態第1の参照信号による高いRSRP測定精度を獲得しつつ、第2の参照信号により時間変動による測定誤差の発生を低減することができる。
[第6の実施形態]
第5の実施形態では、基地局装置201に通知するためのRSRPを、第1の参照信号と、第2の参照信号とから算出する形態を示した。本実施形態では、これまでの実施形態に示されるパスロス算出部111でパスロスの算出に使用される参照信号のRSRPを基地局装置201へ通知する形態を示す。
図18は、本発明の第6の実施形態に係る移動局装置101のブロック構成を示す図である。図18の移動局装置101は図4の移動局装置101に対し、更にRSRP通知部801を具備する点で異なる。
RSRP通知部801は、パスロス算出部111で用いられる第1の参照信号かあるいは第2の参照信号により算出されるRSRPを送信信号生成部109に出力する機能を有する。
一例として、第3の実施形態に係る図10のパスロス算出部111では、パスロス比較部407が第1のパスロスを使用することを決定した場合、第1のパスロス算出部403より第1の参照信号の受信電力RSRP(t)がRSRP通知部801に入力される。逆にパスロス比較部407が第2のパスロスを使用することを決定した場合、第2のパスロス算出部405より第2の参照信号の受信電力RSRP(t)がRSRP通知部801に入力される。
また別の一例として、第4の実施形態に係る図13のパスロス算出部111では、時間変動検査部501が第1のパスロスを使用することを決定した場合、第1のパスロス算出部403より第1の参照信号の受信電力RSRP(t)がRSRP通知部801に入力される。逆にパスロス比較部407が第2のパスロスを使用することを決定した場合、第2のパスロス算出部405より第2の参照信号の受信電力RSRP(t)がRSRP通知部801に入力される。
入力されたRSRPは、任意の条件を満たす時刻において送信信号生成部109に入力され、上位レイヤの信号として、情報ビット列と同様に送信信号として生成され、送信電力制御部115、移動局無線送信部117、アンテナ103を通じて基地局装置201に通知される。
ただし、RSRP通知部801は所定の時間間隔で送信信号生成部109にRSRPの値を出力するか、または、所定の時間にRSRPを通知するか否かを判定し、判定時に任意の条件を満たす際に基地局装置201にRSRPを通知するよう構成できる。該条件の1つとしては、RSRPの値が変動した場合が挙げられる。そのため、本実施形態に係る一例としてRSRP通知部801は、パスロス算出部111で使用される参照信号が変更された後の判定時にRSRPを送信信号生成部109に入力する。該条件に基づきRSRPを通知する場合のRSRP通知部801に係るフローチャートを図19に示す。本処理により、基地局装置201はRSRPの測定に使用される参照信号が変更された際に算出されたRSRPの変動に追従することができる。
図19は、本発明の第6の実施形態に係るRSRP通知部801の動作を示すフローチャートである。まず、RSRP通知部801は、パスロス算出部111からRSRPを入力する(ステップS601)。次に、RSRPの算出に使用された参照信号が変化したかどうかを判断する(ステップS602)。参照信号が変化した場合(ステップS602:Yes)、RSRP通知部801は、送信信号生成部109へRSRPを出力する(ステップS603)。一方、参照信号が変化しなかった場合(ステップS602:No)、RSRP通知部801は、RSRPを出力しない。
ただし、図19では、RSRPの算出に使用される参照信号が変化しない場合には、RSRPを出力しない処理としたが、その他の任意の条件が設定され、該条件を満たす際に送信信号生成部109へRSRPを出力する処理を行なうことができる。該処理により、移動局装置101は任意の条件の際にRSRPを基地局装置201に通知する処理に加え、RSRPの算出に使用する参照信号が変化した場合に追加でRSRPの通知を行なうことができる。
ただし、図19では、RSRPの算出に使用される参照信号を変更した場合に、RSRPを出力する処理としたが、その他の条件が設定され、該条件を満たす際に送信信号生成部109へRSRPを出力しない処理を行なうことができる。該条件の例としては、RSRPの変動量が閾値より大きいか否かがあり、参照信号が変更された場合においても、RSRPの変動が小さい場合にはRSRPの通知を行なわない処理をとることができる。該処理により、RSRPの通知の頻度を抑えることができ、通知に係るオーバヘッドを低減することができる。
以上、本実施形態を用いることにより、移動局装置101は、第1の参照信号と第2の参照信号とから適切なRSRPを選択して基地局装置201に通知することができ、基地局装置201が把握する受信電力の誤差を軽減することができる。
本発明に関わる移動局装置101および基地局装置201で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。
また、上述した実施形態における移動局装置101および基地局装置201の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。移動局装置101および基地局装置201の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。本発明は、携帯電話装置を移動局装置101とする移動体通信システムに用いて好適であるが、これに限定されない。
1 真のパスロス
2、3、4 パスロス
5、6、7、8 算出パスロス
41 第2のパスロス
42、43 パスロス
81 真のパスロス
82、83、84 パスロス
85、86、87 算出パスロス
101 移動局装置
103 アンテナ
105 移動局無線受信部
107 下り回線信号分離部
109 送信信号生成部
111 パスロス算出部
113 TPCコマンド抽出部
115 送信電力制御部
117 移動局無線送信部
201 基地局装置
203 アンテナ
204 基地局無線受信部
205 データ検出部
207 受信電力測定部
209 TPCコマンド生成部
211 第1の参照信号生成部
213 第2の参照信号生成部
215 制御信号生成部
217 下り回線信号多重部
219 基地局無線送信部
301 参照信号生成部
401 参照信号抽出部
403 第1のパスロス算出部
405 第2のパスロス算出部
407 パスロス比較部
409 パスロス決定部
501 時間変動検査部
601 上り回線信号生成部
603 RSRP算出部
701 参照信号抽出部
703 第1のRSRP算出部
705 第2のRSRP算出部
707 RSRP決定部
709 バッファ
801 RSRP通知部

Claims (12)

  1. 基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置であって、
    前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するパスロス算出部を備えることを特徴とする移動局装置。
  2. 前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号または前記第2の参照信号のいずれか一方の参照信号に基づいて算出したパスロスを、いずれか他方の参照信号に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  3. 前記パスロス算出部は、特定の時刻におけるパスロスを算出する場合、前記特定の時刻以前に前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを、前記特定の時刻以前の複数のタイミングで受信した前記第2の参照信号に基づいて算出されるパスロス変動量で補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
  4. 前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号を同時に受信した時刻において、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスと前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスとの差を算出し、前記算出した各パスロスの差に基づいて、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  5. 前記パスロス算出部は、前記算出した各パスロスの差が、所定の閾値以内であった場合は、前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスを前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする請求項4記載の移動局装置。
  6. 前記パスロス算出部は、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量または前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスの所定の期間内における変動量を算出し、前記算出した変動量に基づいて、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスまたは前記第2の参照信号に基づいて算出したパスロスのいずれか一方を前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  7. 前記パスロス算出部は、前記算出した変動量が、所定の閾値以内であった場合は、前記第1の参照信号に基づいて算出したパスロスを前記下り回線のパスロスとすることを特徴とする請求項6記載の移動局装置。
  8. 前記パスロス算出部がパスロスの算出に用いる参照信号の受信電力であるRSRP(Reference Signal Received Power)を、前記基地局装置に通知するRSRP通知部を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
  9. 前記RSRP通知部は、前記パスロス算出部がパスロスの算出に用いる参照信号を変更した場合は、前記RSRPを前記基地局装置に通知することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  10. 基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置のパスロス算出方法であって、
    前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出するステップを少なくとも含むことを特徴とするパスロス算出方法。
  11. 基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する移動局装置のプログラムであって、
    前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出する処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 移動局装置に実装されることによって、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、
    基地局装置から、第1の時間間隔で送信される第1の参照信号および前記第1の時間間隔よりも短い時間間隔で送信される第2の参照信号を受信する機能と、
    前記第1の参照信号および前記第2の参照信号の両方に基づいてパスロスを算出し、または、前記第1の参照信号若しくは前記第2の参照信号のいずれか一方を条件に応じて選択しパスロスを算出する機能と、の一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする集積回路。
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