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JP2013231738A - 検出装置 - Google Patents

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JP2013231738A
JP2013231738A JP2013154431A JP2013154431A JP2013231738A JP 2013231738 A JP2013231738 A JP 2013231738A JP 2013154431 A JP2013154431 A JP 2013154431A JP 2013154431 A JP2013154431 A JP 2013154431A JP 2013231738 A JP2013231738 A JP 2013231738A
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substrate
infrared
etching
membrane
infrared sensor
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English (en)
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Eigo Noguchi
英剛 野口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】赤外線吸収効率を向上させることができる検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の検出装置は、第1の基板106と、赤外線センサ111と、第1の基板106の一面に備えられたレンズ110とを有し、第1の基板106と赤外線センサ111とレンズ110とが一体となっている。
【選択図】図15

Description

本発明は、赤外線吸収効率の向上を図ることのできる検出装置に関する。
従来、赤外線センサーや加速度センサーのセンシング部を薄膜状のメンブレン部に形成し、このメンブレン部を基板に複数本の梁によりブリッジ構造で中空状態に支持した半導体装置が提案されている。そのようなブリッジ構造は、Siの結晶方位によるエッチング速度の差を利用したSiの異方性ウェットエッチングによって形成可能であることが既に知られている。
しかし、従来のブリッジ構造の場合、メンブレン部と梁部の下部のSiをエッチングし、中空状態のブリッジ構造を形成するのに長いエッチング処理時間を要するという問題があった。
メンブレン部を基板にブリッジ構造で支持した半導体装置の従来例として、特開2001−264441号公報「カロリーメーターとその製造方法」(特許文献1)に開示されたものがある。
特開2001−264441号公報(特許文献1)に開示されたものは、メンブレン部の下部のSiのエッチングに要する時間を短縮することを目的とし、そのために、メンブレン部を<100>方向に形成するようにしたものである。
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、メンブレン部下部のSiを短時間でエッチングするためにメンブレン部を<100>方向に形成するようにしたもので、梁を持たないメンブレン部のみのセンサー構造に関するものであり、ブリッジ構造のメンブレン部と梁部両方の下部のSiを短時間で確実に除去することについてはまったく考慮されていない。
また、特許文献1に記載されたものは、SOI基板のSOI層を異方性ウェットエッチングしているものであり、SOI基板のSi基板部あるいはSi(100)基板そのものを異方性ウェットエッチングしているものではない。
また、その特許文献1には、赤外線吸収効率を高めるための具体的構造が記載されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、特に、赤外線吸収効率を高めることができる構造の検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の基板と、赤外線センサと、前記第1の基板の一面に備えられたレンズとを有し、
前記第1の基板と前記赤外線センサと前記レンズとが一体となっていることを特徴とする。
より詳しくは、更に第2の基板を備え、前記第2の基板は内部配線を有し、前記第2の基板と前記第1の基板とが一体となっている。
赤外センサは第1の基板と第2の基板の間に位置することが望ましい。
第1の基板に前記赤外センサの信号処理を行う信号処理回路を備えることがより望ましい。
第1の基板は電極を有し、該電極は第2の基板の内部配線と電気的に接続されていることが望ましい。
第1の基板と第2の基板の間にキャビティを備え、赤外線センサは該キャビティ内に形成されていることが望ましい。
そのキャビティ内は気密に封止されていることが望ましく、より詳しくは、真空封止されていることが望ましい。
キャビティ内にゲッターを有することがより望ましい。
赤外線センサは赤外線アレイセンサであることがより望ましい。
本発明によれば、第1の基板と一体に赤外線センサとレンズとを形成したので、赤外線吸収効率を高めることができる。
Si(100)基板表面に<110>方向に形成したマスクパターンを用いてSi異方性エッチングを行った場合の概要を示す図である。 Si(100)基板表面に<100>方向に形成したマスクパターンを用いてSi異方性エッチングを行った場合の概要を示す図である。 <110>以外の方向の辺を有するマスクパターンを用いて異方性ウェットエッチングを行った場合のSi基板のエッチング形状を示す図である。 メンブレン部を<100>方向に形成し、梁部を<110>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。 メンブレン部を<110>方向に形成し、梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。 メンブレン部と梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。 メンブレン部と梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の別の一例を示す図である。 本発明のブリッジ構造を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る赤外線センサーを説明するための図である。 本発明の実施例2に係る赤外線センサーを説明するための図である。 本発明の実施例3に係る赤外線センサーを説明するための図である。 本発明の実施例4に係る赤外線センサーを説明するための図である。 本発明の実施例6に係る赤外線センサー素子と信号処理回路を同一基板上にワンチップ化した赤外線センサーチップを説明するための図である。 本発明の実施例7に係る赤外線センサーの構成を説明するための図である。 本発明の実施例8に係る赤外線センサーアレイの構成を示す図である。 本発明の実施例9に係るセンサー素子の構成を示す図である。
(概要)
まず、本発明に係る検出装置の構造を説明する前に製造方法の概要を説明する。
本発明に係る検出装置は、ブリッジ構造を形成するメンブレン部と梁部の下部のSiを異方性ウェットエッチングにて除去する処理に際して、
(1)メンブレン部と梁部をSi(100)基板の<100>方向に形成する
(2)梁部はメンブレン部の対向する二辺上でのみメンブレン部を支持する
(3)梁部の最短部の長さを梁部の幅よりも長くする
という構成を採用することにより、メンブレン部の梁のない対向する二辺からメンブレン部の中心部まで最短距離でSiのエッチングが進行し、かつ、{111}面で囲まれたSiが現れないようにしており、ブリッジ構造のメンブレン部と梁部の下部のSiを短時間で確実にエッチング除去することを可能にしている。
(実施形態の説明)
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
始めに、本発明に関して重要なSiの異方性ウェットエッチングの特性について説明する。
図1は、Si(100)基板表面に<110>方向に形成したマスクパターンを用いてSi異方性エッチングを行った場合の概要を示す図である。
通常の基板では、オリフラ(orientation flat;オリエンテーション・フラット=ウェーハの結晶方向を示すためのウェーハ外周に設けられた直線部分)に平行または垂直な方向が<110>方向である。図1(a)はエッチング前の基板表面の状態を示しており、図1(b)は、図1(a)のA−A’の断面図を示したものである。
Siのエッチング溶液は、例えばヒドラジン水溶液、KOH(水酸化カリウム)水溶液、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を使用し、溶液の温度は、50度〜100度程度に設定する。
また、 エッチングに使用するマスクは、これらのエッチング溶液に耐性を有する酸化シリコンや窒化シリコン等を用いる。
図1(a)、(b)では、マスクパターンは<110>方向に形成されており、マスクの開口部にはSiの{100}面が露出した状態となっている。
このマスク開口部から異方性ウェットエッチングを行う。異方性ウェットエッチングを行った後の基板表面の様子を図1(c)に示す。また、B−B’の断面図を図1(d)に示す。
図1(c)、(d)に示すように、<110>方向にマスクパターンを形成した場合、マスクパターンの形状に沿ってSiの{111}面が出現するため、エッチングは深さ方向のみに進行する。これは、Siの{111}面は、{100}面や{110}面と比較して著しくエッチング速度が遅いためである。
例えば、KOH溶液を使用した場合は、{111}面と{100}面あるいは{111}面と{110}面のエッチング速度比は1:数百程度であり、TMAH溶液を使用した場合は1:数十程度であることが知られている。Si異方性ウェットエッチングはこのような面方位によるエッチング速度の差を利用したものである。
図2は、Si(100)基板表面に<100>方向に形成したマスクパターンを用いてSi異方性エッチングを行った場合の概要を示す図である。
通常のSi基板では、オリフラに対して45°あるいは135°の角度を持つ方向が<100>方向である。図2(a)はエッチング前の基板表面の状態を示しており、図2(b)は、図2(a)のC−C’の断面図を示したものである。異方性ウェットエッチングを行った後の基板表面の様子を図2(c)に示す。また、D−D’の断面図を図2(d)に示す。
図2(c)に示すように、<100>方向にマスクパターンを形成した場合、マスクパターンの各辺に対して垂直な<100>方向へエッチングが進み、Siは図2(c)の破線のようにエッチングされる。これは、図1に示した<110>方向にマスクパターンを形成した場合と異なり、Siの{111}面がマスクパターンに沿った位置に出現しないためである。
また、図2(d)に示すように、<100>方向にマスクパターンを形成した場合は、マスクの下部のSiをエッチングすることができるため、これを利用してブリッジ構造等を形成することが可能である。
図3は、<110>以外の方向の辺を有するマスクパターンを用いて異方性ウェットエッチングを行った場合のSi基板のエッチング形状を示す図である。実線はマスクパターンを、破線はエッチング後のSiの形状を示している。
図2(c)および図3に示すように、マスクパターンが<110>以外の方向の辺を有する場合、Si基板はマスクパターンに対して、そのマスクパターンを内包し、全ての辺が<110>方向にある最小の長方形の形状にエッチングされる。この特性を考慮することにより、マスクパターンに対してSi基板がどのようにエッチングされるかをある程度予測することが可能である。
ここで、従来型のブリッジ構造について説明する。
図4は、メンブレン部を<100>方向に形成し、梁部を<110>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。図4(a)はブリッジ構造の形状と、マスクパターンを示している。
図4(a)の例では、中央部のメンブレン部1を四本の梁2〜5で中空状体に支持する構造となっており、マスクパターン6〜9を用いて、メンブレン部1と梁部2〜5の下部のSi基板のエッチングを行い、ブリッジ構造を形成する。
図4(b)に、ある時間ウェットエッチングを行った後のSi基板のエッチング状を示す。図4(b)に示すように、Si基板のエッチングは斜線で塗られた正方形10〜13の形状で止まってしまう。これは、正方形10〜13の周囲に{111}面が出現するためである。
図4(c)に図4(b)中のE−E’の断面図を示す。図4(c)のように、メンブレン部の下部に{111}面で囲まれたSi基板が残留することになる。{111}面は非常にエッチング速度が遅いため、この残留したSiを完全にエッチングするためには非常に長い時間のエッチングが必要である。よって、図4に示した構成のブリッジ構造の場合、メンブレン部1および梁部2〜5の下部に十字状のSi基板が残留する可能性が非常に高い。
図5は、メンブレン部を<110>方向に形成し、梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。図5(a)はブリッジ構造の形状と、マスクパターンを示している。
図5(a)のように中央部のメンブレン部21を四本の梁22〜25で中空状に支持する構造となっており、マスクパターン26〜29によって、メンブレン部21と梁部22〜25の下部のSi基板のエッチングを行い、ブリッジ構造を形成する。メンブレン部21の幅はa[μm]、梁部22〜25の幅はb[μm]とする。
図5(b)に、ある時間ウェットエッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を示す。ある時間エッチングを行うと、Si基板は斜線で塗られた形状にエッチングされる。このとき、メンブレン部21の下部は、{111}面で囲まれてしまうが、図4の構成の場合とは異なり、メンブレン部21の下部のSiのエッチングはメンブレン部21の各頂点部分から、メンブレン部21の中心方向へと進む。
図5(c)に、図5(b)から更にある時間エッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を示す。図5(c)のように、エッチングはメンブレン部21の各頂点部分から中心部へと進み、最終的にはメンブレン部21と梁部22〜25の下部のSiはエッチングされてブリッジ構造が完成する。
Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、図5の構成の場合、メンブレン部21の下部のSiが完全にエッチングされるまでの時間は、およそ(b/2+a/√2)/X [min]となる。
これを、図5(b)を使って説明する。
ウェットエッチングを開始すると、まず始めに、梁部の下部のSiがエッチングされ、メンブレン部21の形状に沿って{111}面で囲まれたSiが出現する。これは、図3を用いて説明した、Si異方性ウェットエッチング特性によるものである。メンブレン部の頂点を点Fとすると、点Fが出現すると同時に点Fからメンブレン部21の中心点Gの方向へとエッチングが進行する。
点Fからマスクパターン29に下ろした垂線とマスクパターン29の交点を点Hとすると、Siのエッチング面がメンブレン部21の中心部まで到達する最短の経路は、H→F→Gの経路である。点Fから点Gまでの距離がa/√2[μm]であり、点Hから点Fまでの距離がb/2[μm]である。
よって、Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、メンブレン部21の下部のSiがエッチングされてブリッジ構造が完成するまでの時間は、およそ(b/2+a/√2)/X [min]となる。
図6は、メンブレン部と梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の一例を示す図である。図6(a)はブリッジ構造の形状と、マスクパターンを示している。
図6(a)のように中央部のメンブレン部31を四本の梁32〜35で中空状態に支持する構造となっており、マスクパターン36〜39によって、メンブレン部31と梁部32〜35の下部のSi基板のエッチングを行い、ブリッジ構造を形成する。メンブレン部31の幅はa[μm]、梁部32〜35の幅はb[μm]とする。
図6(b)に、ある時間ウェットエッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を示す。ある時間エッチングを行うと、Si基板は斜線で塗られた形状にエッチングされる。このとき、図6(b)中に示すように、メンブレン部31と梁部32〜35の結合部分の下部には、{111}面が出現するが、図5の場合と同様に、エッチングはその頂点部分からメンブレン部31の中心方向へ進む。
図6(b)の状態から更にある時間エッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を図6(c)に示す。図6(c)のように、エッチングはメンブレン部31の中心部へと進み、最終的にはメンブレン部31と梁部32〜35の下部のSiがエッチングされてブリッジ構造が完成する。
Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、図6の構成の場合、メンブレン部31の中心部分の下部のSiがエッチングされるまでの時間は、およそ(b+a/2)/X [min]となる。これを、図6(b)を使って説明する。メンブレン部の下部のSiがエッチングされるためには図6(b)の状態を経る必要がある。
メンブレン部31と梁部32〜35の結合部分の下部に出現する{111}面の交差点を点Iとすると、点Iの出現と同時に、点Iからメンブレン部31の中心点Jの方向に向かってメンブレン部31の下部のSiのエッチングが始まる。
点Iからマスクパターン39に下ろした垂線とマスクパターン39の交点を点Kとすると、Siのエッチング面がメンブレン部31の中心部まで到達する最短の経路は、K→I→Jの経路である。
点Iから点Jまでの距離がb/2+a/2[μm]であり、点Kから点Iまでの距離がb/2[μm]である。よって、Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、メンブレン部31の下部のSiがエッチングされてブリッジ構造が形成されるまでの時間は、およそ(b+a/2)/X [min]である。
図7は、メンブレン部と梁部を<100>方向に形成したブリッジ構造の別の一例を示す図である。図7(a)はブリッジ構造の形状と、マスクパターンを示している。
図7(a)のように、中央部のメンブレン部41を四本の梁42〜45で中空状に支持する構造となっており、マスクパターン46〜49によって、メンブレン部41と梁部42〜45の下部のSi基板のエッチングを行う。メンブレン部41の幅はa[μm]、梁部42〜45の幅はb[μm]である。
図7(b)に、ある時間ウェットエッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を示す。ある時間エッチングを行うと、Si基板のエッチングは斜線で塗られた形状にエッチングされる。これは、メンブレン部41の下部には、図7(b)中の矢印で示す部分に{111}面が出現するためである。更にエッチングを行った後のSi基板のエッチング形状を図7(c)に示す。
図7(c)のように中心部に残ったSi基板はその頂点部分から中心部に向かってエッチングされ、最終的にはメンブレン部41と梁部42〜45の下部のSiはエッチングされてブリッジ構造が完成する。Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、図7の構成の場合、メンブレン部41の下部のSiがエッチングされて中空状態となるまでの時間は、およそ(b+a/2)/X [min]となる。
これを、図7(c)を使って説明する。メンブレン部41が中空状態になるためにはまず図7(c)の状態になる必要がある。
図7(c)の状態になるためにはマスクパターン46上の点Lから正方形状に残留するSiの頂点Mまでエッチングが進行しなければならない。点Lから点Mまでの距離がa/2[μm]である。
さらに、点Mからメンブレン部41の中心点Nまでエッチングが進行する必要があり、点Mから点Nまでの距離がb[μm]である。よって、Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、メンブレン部41の下部のSiがエッチングされてブリッジ構造が完成するまでの時間は、およそ(b+a/2)/X [min]である。
Siの<100>方向のエッチング速度がX[μm/min]の条件で、幅a[μm]のメンブレン部を持つブリッジ構造を形成する場合、メンブレン部の周囲からメンブレン部の中心部まで最短距離でエッチングが進めば、ブリッジ構造が形成されるまでに要する最短の時間は(a/2)/X[min]である。しかし、図4〜図7のような構成の場合、いずれもエッチング時間は(a/2)/X[min]より長くなっている。
次に、本発明のブリッジ構造について説明する。
図8は、本発明のブリッジ構造を説明するための図である。
図8(a)は、本発明のブリッジ構造である。本ブリッジ構造は、同一平面上にあるメンブレン部51と四本の梁部52〜55から構成され、メンブレン部51が梁部52〜55で中空状態に支持されている。
メンブレン部51の一辺はa[μm]、梁部52〜55の幅はb[μm]、梁部52〜55の最短部の長さはc[μm]であるとする。本発明のブリッジ構造には三つの特徴がある。
特徴の一つ目は、メンブレン部51と梁部52〜55が全てSi(100)基板の<110>方向以外の方向に形成されていることである。ただし、これ以降の本文、図中では説明の簡略化のためにメンブレン部51と梁部52〜55を全て<100>方向に形成した場合について示してある。
図8(a)に示すように、メンブレン部51と梁部52〜55を<100>方向に形成すると、メンブレン部51と梁部52〜55の辺に沿った位置にエッチング速度が著しく遅い{111}面が出現しないため、メンブレン部51と梁部52〜55の下部のSiのエッチングがスムーズに進行し、ブリッジ構造を短時間に形成することが可能となる。特徴の二つ目は、梁部52〜55がメンブレン部51の対向する二辺上でのみメンブレン部51を支持していることである。
図8(a)では、メンブレン部51はその四つの辺56〜59のうち、対向する二辺57、59上で支持されている。梁部をメンブレン部51の対向する二辺57、59上のみに設けたことで、もう一対の対向する二辺56、58上にはエッチングを妨げる構造が全くない。
図8(b)に、ある時間Siの異方性ウェットエッチングを行ったときのSi基板のエッチング形状を示す。
図8(b)中のO点はメンブレン部51の中心点、点P、Qは辺56、58の中点、多角形60〜63はウェットエッチングのマスクパターンを示している。ある時間ウェットエッチングを行うと、メンブレン部51の各辺56〜59からメンブレン部51の中心点Oに向かってエッチングが進行し、Si基板は図8(b)中の斜線で示した形状にエッチングされる。さらにエッチングを行うと、Si基板は図8(c)のようにエッチングされ、最終的にはメンブレン部51と梁部52〜55の下部のSiがエッチングされブリッジ構造が完成する。
本構成の場合、辺56、58上にはエッチングを妨げるものがないので、辺56、58の全体から一様にSi基板のエッチングが始まる。よって、点P、Qから点Oまで、最短距離a/2[μm]でSi基板のエッチングが進行する。
Siの<100>方向のエッチングの速度がX[μm/min]とすると、メンブレン部51の下部のSiがエッチングされ、ブリッジ構造が完成するまでの時間tはおよそ(a/2)/X[min]である。これは、一辺の長さがa[μm]の正方形状のメンブレン部を形成するためのエッチング時間としては最短の時間である。
図5、図6、図7の構成の場合は、メンブレン部の各辺に梁が設けられていたために、最終的なエッチング時間tはいずれもt>(a/2)/X[min]であった。特徴の三つ目は、梁部52〜55に関して、梁部の最短部分の長さcと梁部の幅bの関係がc>bとなっていることである。
図8(d)に、逆の条件のc<bの構成のブリッジ構造を示す。
梁72〜75は全てc<bとなっている。図8(e)に、図8(d)の構成において、ある時間Siの異方性ウェットエッチングを行った場合のSiのエッチング形状を示す。ある時間後、図8(e)中の斜線部で示した形状にSiはエッチングされる。
図8(e)に示すように、メンブレン部71の中心部の下部のSiはマスクパターン80、82から<100>方向にエッチングが進むため、t=(a/2)/X[min]程度でエッチングされるが、図中の矢印で示した8ヵ所に{111}面が出現するため、この{111}面で囲まれた部分のSiはメンブレン部71の中心部の下部のSiよりも遅れてエッチングされる。
つまり、図8(d)の場合、ブリッジが完成する時間tはt>(a/2)/X[min]となる。よって、最短時間t=(a/2)/X[min]でブリッジ構造を形成するためには、{111}面で囲まれたSiが出現しないようにc>bの条件を満たす必要がある。
以上のように、メンブレン部と梁部をSi(100)基板の<100>方向に形成し、梁部はメンブレン部の対向する二辺上でのみメンブレン部を支持し、梁部の最短部分の長さが梁部の幅よりも長い構成とすることにより、メンブレン部の周囲からメンブレン部の中心部まで最短距離でSiのエッチングが進行し、かつ、{111}面で囲まれたSiが現れないので、最短時間でブリッジ構造を形成することができる。また、図8では、メンブレン部の形状は正方形のものを示したが、長方形であっても問題はない。
<実施例1>
以下、上記のブリッジ構造を適用した本発明に係る検出装置としての半導体装置の実施例1について説明する。
上記のブリッジ構造は、従来型のブリッジ構造が使用されている半導体装置であればどのような装置にも適用することが可能である。特に、赤外線センサー、加速度センサー等にブリッジ構造が適用される場合が多い。そこで、上記のブリッジ構造を赤外線センサーに適用した場合について説明する。
図9は、本発明の実施例1に係る赤外線センサーを説明するための図である。
図9(a)は、本実施例に係る赤外線センサーを示す図である。ブリッジ構造の形状は図8(a)で説明した構造と同じであるので、同じ構成部分に関しては同じ番号を使用した。
メンブレン部51と梁部52〜55は、Si(100)基板の<100>方向に形成され、梁部52〜55はメンブレン部51の対向する二辺上でのみメンブレン部51を支持し、梁部52〜55の最短部分の長さが幅よりも長い構成となっている。メンブレン部51上には赤外線を検出するための温度センサー90と赤外線吸収膜91が形成され、温度センサー90からの出力信号は、メンブレン部51、梁部53、55に形成された配線92,93を通って外部へと導かれている。
本実施例の赤外線センサーは熱型赤外線センサーと呼ばれるタイプのものであり、赤外線を赤外線吸収膜91で吸収し、赤外線吸収によって生じた温度変化を温度センサー90で検出することによって、赤外線を検知するものである。
温度センサー90は、焦電体型温度センサー、サーモパイル、サーミスタ、PN接合ダイオード、仕事関数差型温度センサー等、赤外線吸収による温度変化を検出可能な温度センサーであればどのような温度センサーを使用しても良い。
赤外線吸収膜91は、一般的に金黒(Au-black)が多く用いられるが、酸化シリコンや窒化シリコン等を使用しても良く、特に限定されない。配線はAl、Cu等の金属材料で形成されるが、感熱部90の素子タイプによって本数等は異なる。
図9(a)で示した形状は一例であり、ブリッジ形状の条件さえ満たしていれば、他の構成や形状はどのようなものであってもよい。
図9(b)に、図9(a)のR−R’の断面図を示す。メンブレン部51は底面保護層94、層間膜95、上面保護層96によって周囲を保護されており、Siの異方性ウェットエッチングを行う際に、感熱部90、赤外線吸収膜91、配線92、93をエッチング溶液から保護する構造になっている。
底面保護層94、層間膜95、上面保護層96はいずれも酸化シリコンや窒化シリコンからなる。これらの層構成は、フォトリソ、熱酸化、CVD等の既存の半導体プロセスによって形成することが可能である。
また、酸化シリコンや窒化シリコンは赤外線に対して吸収を持つので、これらの層を赤外線吸収膜として利用することも可能である。
図9(b)で示した層構成は一例であり、感熱部90、赤外線吸収膜91、配線92、93をエッチング溶液から保護する構造になっていれば、どのような層構成であっても、どのような材料を使用しても良い。
このブリッジ構造を適用することによって、Si異方性ウェットエッチングのエッチング時間を短縮することができるので、底面保護層94、層間膜95、上面保護層96の厚さを薄くすることが可能である。
これらの保護膜はエッチング溶液に対して非常に遅い速度ではあるが、徐々にエッチングされる。
もし保護層がエッチング中に貫通してしまうと、感熱部90、赤外線吸収膜91、配線92、93等がエッチングされてしまうため、ある程度の余裕を持って保護層の厚みが決められている。
また、本実施例ではメンブレン部の側面は層間膜95が露出した状態であるが、図9(c)に示すように、メンブレン部側面にも側面保護膜97を形成しても良い。
このとき上面保護層96と側面保護膜97は、特にアルカリ系のエッチング溶液に対するエッチング速度が遅い窒化シリコンで形成するのが良い。
赤外線センサーでは、応答速度を向上させるために、センサーの熱容量を低減させる必要があり、各保護層を薄くすることができれば熱容量の低減につながり、センサー性能を向上することが可能である。
また、感熱部90や赤外線吸収膜91や配線92、93を配置可能な面積を増加させることも可能であり、レイアウトの自由度や素子サイズの自由度が増加し、センサー性能の向上につながる。
また、エッチングの処理時間が短くなるので、製造コストダウンの効果がある。
<実施例2>
赤外線センサーにおいて、赤外線の入射方向に対して、赤外線吸収膜よりも下層に赤外線反射膜を形成した構成について説明する。
図10は、本発明の実施例2に係る赤外線センサーの構成を説明するための図である。
図10(a)にこの実施例で説明する赤外線センサーの構成を示す。本構成の特徴は、図10(a)の示すように、赤外線反射膜102を有することである。T−T’の断面図を図10(b)に示す。
図10(b)では、赤外線がメンブレン部51の上面から入射する場合の構成を示している。
この場合、赤外線反射膜102は底面保護層94の上に形成されており、赤外線吸収膜91で吸収されずに下層に透過した赤外線が赤外線反射膜102で赤外線吸収膜91の方向へ反射されるため、赤外線の吸収率を増加させることが可能である。
本構成では、赤外線反射膜102は底面保護層94の上に形成されているが、赤外線吸収膜91の直下、あるいは層間膜95の中間に形成してもよく、赤外線の入射方向に対して、赤外線吸収膜91よりも下層であればどこに形成しても問題はない。また、赤外線反射膜102は、アルミや窒化チタン等の赤外線を反射する材料であればどの材料で形成してもよい。
また、図10(c)では、赤外線がSi基板の裏面側から入射する場合の構成を示している。Siは赤外線を吸収しないためこのような構成にすることが可能である。
この場合、図10(c)に示すように、赤外線反射膜102は赤外線吸収膜91と上面保護層96の間に形成している。赤外線の入射方向に対しては、赤外線反射膜102は赤外線吸収膜91よりも下層に形成されている。
このようにすれば、赤外線がSi基板裏面方向から入射する場合においても、赤外線吸収膜91で吸収されずに透過した赤外線が赤外線反射膜102で赤外線吸収膜91の方向へ反射されるため、赤外線の吸収率を増加させることが可能である。
<実施例3>
赤外線センサーにおいて、メンブレン部51の表面に赤外線反射防止膜を形成した構成について説明する。
図11(a)にこの実施例3で説明する赤外線センサーの構成を示す。本構成の特徴は、図11(a)の示すように、赤外線反射防止膜103を有することである。U−U’の断面図を図11(b)に示す。
赤外線反射防止膜103は上面保護層96の上に形成されている。赤外線反射防止膜103を形成することによって、入射赤外線がメンブレン部51表面で反射することを抑制し、赤外線吸収膜91へ入射する赤外線量を増大させて、赤外線センサーの感度を向上させることが可能である。
赤外線反射防止膜103の材料がSiの異方性ウェットエッチングに使用するエッチング溶液に対してエッチング耐性を持つ場合は、ウェットエッチングの前に赤外線反射防止膜103を形成すればよく、材料がエッチング耐性を持たない場合はウェットエッチングを行った後に赤外線反射防止膜103を形成する必要がある。
赤外線反射防止膜103は、下層の光学定数等を考慮して、メンブレン部51の表面での赤外線反射率が小さくなるようにその材料を選択する必要がある。
また、図11(a)、(b)では、実施例2で説明した赤外線反射膜がない構造を示したが、赤外線反射膜があれば、さらに赤外線吸収率が高くなるので、赤外線センサーの性能が向上する。
<実施例4>
赤外線センサーにおいて、ダミー配線を形成した構成について説明する。
図12(a)に実施例4で説明する赤外線センサーの構成を示す。本構成の特徴は、どこにも接続されないダミー配線104、105を有することである。例えば、図9(a)の赤外線センサーの構成の場合、梁部53、55は配線93、92が通っているが梁部52、54には配線が通っていない。
このような場合、各梁部における内部応力が不均一となるために、ブリッジ構造が破壊されてしまう可能性がある。そこで、配線93,92と対称的な位置にダミー配線104、105を形成することによって、各梁部52〜55の内部応力の均一化を図り、ブリッジ構造が破壊することを防止することが可能である。
<実施例5>
この実施例では、赤外線センサーにおいて、SOI(Silicon On Insulator)基板を使用する場合について説明する。特に図示しないが、使用するSOI基板はSi(100)基板上にBOX(Buried Oxide;埋め込み酸化膜)層とSOI層が形成されている基板である。
この実施例では、底面保護層94にSOI基板のBOX層を用いている。SOI基板を用いると、底面保護層94を形成する必要がないためプロセスの簡略化が可能である。また、SOI基板を使用すると、半導体素子の寄生容量を低減することが可能であり、回路の高速動作、低消費電力化が可能である。よって、センサー素子と信号処理回路を同一基板上にモノシリックに形成する場合には、SOI基板を使用するメリットが特に大きい。
<実施例6>
実施例6では、赤外線センサー素子と信号処理回路を同一基板上に作成し、ワンチップ化した赤外線センサーチップの構成について説明する。
図13は、実施例6に係る赤外線センサー素子と信号処理回路を同一基板上にワンチップ化した赤外線センサーチップの一例の模式図である。
図13に示すように、この実施例に係る赤外線センサーチップは、Si基板106上に、センサー素子部107と信号処理回路部108がモノシリックに形成されている。基板はSOI基板であっても問題ない。センサー素子部107と信号処理回路部108とが別体の場合には、これらの二つの基板間を接続するための配線加工やパッケージのコストが増大してしまうが、図13に示すようにセンサー素子部107と信号処理回路部108をワンチップ化することによって、そのようなコストの増大を抑制することが可能である。
特に、感熱素子として、PN接合ダイオードや仕事関数差出力回路等のCMOSプロセスで作成可能な感熱素子を採用すれば、センサー素子と信号処理回路を同一基板上に同時に形成することが可能であり、より低コストな赤外線センサーを提供することが可能となる。
<実施例7>
実施例7では、赤外線センサーにおいて、Si基板の裏面に赤外線レンズを形成した構成について説明する。
図14は、この実施例7に係る赤外線センサーの構成を説明するための図である。この実施例は、赤外線がSi基板の裏面から入射する構成の赤外線センサーであり、赤外線レンズ110がSi基板の裏面に形成されている。メンブレン部51については、図10(c)と同様の構成であるため、詳細は省略する。
図14に示す赤外線レンズ110は、フレネルレンズであり、Si基板を異方性ドライエッチングやエッチバックによって直接加工することによって形成している。また、赤外線レンズは、図14の形状以外にもSi基板を同心円状にエッチングして形成したフレネルレンズや、凸面レンズであってもよい。このように赤外線レンズを形成することによって、赤外線吸収効率を高めることが可能であり、センサー感度の向上が可能である。
<実施例8>
実施例8の検出装置では、センサー素子を二次元アレイ状に配置し、信号処理回路を同一基板上に作成した二次元センサーアレイについて説明する。
図15は、実施例8で説明する赤外線センサーアレイの構成を示す図である。
本構成の特徴は、図15(a)に示すように、Si基板(第1の基板)106上に赤外線センサー111を二次元アレイ状に配置し、これらの赤外線センサーアレイからの出力信号を処理する信号処理回路112を同一基板上に形成したことである。
信号処理回路112は、CMOSイメージセンサー等に使用されている信号処理回路と同様のものを使用することができる。また、図15(a)では、信号処理回路112は赤外線センサーアレイの周囲に形成した場合を示したが、赤外線センサーアレイと同一基板上に形成されていればよく、その形状、レイアウトは限定されない。
図15(a)中のV−V’の断面図を図15(b)に示す。
赤外線センサー111がアレイ状に形成されており、各赤外線センサーに対して、Si基板106の裏面に赤外線レンズ(レンズ)110が形成されている。このように、赤外線レンズを形成することにより、二次元赤外線センサーアレイの開口率、感度を向上させることができる。また、赤外線レンズ110は凸型レンズの例について示しているが、フレネルレンズ等の他の形状のレンズでも問題はない。メンブレン部51については、図10(c)と同様の構成であるため、詳細は省略する。
<実施例9>
実施例9の検出装置では、本発明を適用したセンサー素子において、ウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)によって気密封止された構成について説明する。
図16は、実施例9で説明するセンサー素子の構成を示す図である。
本構成の特徴は、赤外線センサーが形成されたSi基板106と、蓋となるガラス基板(第2の基板)120とを陽極接合等を利用して貼り合わせ、貼り合わせた後にダイシングを行い、ウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)に形成したものである。
ガラス基板120には、Si基板106に形成されている赤外線センサー部と対向する位置に空洞部が形成されており、メンブレン部51がガラス基板120に接触しない構成となっている。また、ガラス基板120の空洞部(キャビティ)にはガスを吸着し高真空状態を維持するためのゲッター121を形成しても良い。
また、ガラス基板120には、貫通ヴィア122が形成されており、貫通ヴィア122は電界メッキ等の方法によって内部配線としての導電金属が埋め込まれている。Si基板106とガラス基板120とを陽極接合等の方法で接合する際に、Si基板106側の電極とガラス基板120側の貫通ヴィア122内の導電金属とが接着されることによって、出力信号を外部電極123に取り出す構成となっている。
蓋となる基板に関しては、ガラス基板以外にも陽極接合が可能な基板であればセラミック基板等が使用可能である。特に、Siと熱膨張係数が近いLTCC基板等を使用するのが良い。ガラス基板120に形成する空洞部、貫通ヴィア、ゲッター、電界メッキ、外部電極等は貼り合わせの前に形成される場合が多いが、貫通ヴィア、電界メッキ、外部電極等は貼り付け後に形成しても良い。ウェハの貼り合せ終了後に、各センサー間をダイシングすることにより、気密封止されたウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)の赤外線センサーが完成する。
また、ここで説明したウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)の形成方法は一例であり、どのような方法で形成されたものであっても良い。このように形成したウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)は内部の気密性が保持されるため、真空封止やガス封止が可能となる。
特に、赤外線センサーの場合は、メンブレン部51と周囲との断熱性が感度向上に大きく寄与するため、真空封止が可能となるこのパッケージは非常に有効である。また、ダイシング時にブリッジ構造にダメージが生じるという課題もこのWL−CSPを適用すれば解決することが可能である。また、このウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)は、二次元赤外線センサーアレイの場合でも適用することが可能である。
106:Si基板(第1の基板)
110:赤外線レンズ(レンズ)
111:赤外線センサー(赤外線センサ)
120:ガラス基板(第2の基板)
特開2001−264441号公報

Claims (10)

  1. 第1の基板と、赤外線センサと、前記第1の基板の一面に備えられたレンズとを有し、
    前記第1の基板と前記赤外線センサと前記レンズとが一体となっていることを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置において、更に第2の基板を備え、前記第2の基板は内部配線を有し、前記第2の基板と前記第1の基板とが一体となっていることを特徴とする検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の検出装置において、
    前記赤外センサは前記第1の基板と前記第2の基板の間に位置することを特徴とする検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1の基板に前記赤外センサの信号処理を行う信号処理回路を備えることを特徴とする検出装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1の基板は電極を有し、
    該電極は前記第2の基板の内部配線と電気的に接続されていることを特徴とする検出装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1の基板と前記第2の基板の間にキャビティを備え、
    赤外線センサは該キャビティ内に形成されていることを特徴とする検出装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の検出装置において、前記キャビティ内は気密に封止されていることを特徴とする検出装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記キャビティ内は真空封止されていることを特徴とする検出装置。
  9. 請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の検出装置において、前記キャビティ内にゲッターを有することを特徴とする検出装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の検出装置において、前記赤外線センサは赤外線アレイセンサであることを特徴とする検出装置。
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